JPH07119107B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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JPH07119107B2
JPH07119107B2 JP2301290A JP2301290A JPH07119107B2 JP H07119107 B2 JPH07119107 B2 JP H07119107B2 JP 2301290 A JP2301290 A JP 2301290A JP 2301290 A JP2301290 A JP 2301290A JP H07119107 B2 JPH07119107 B2 JP H07119107B2
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squeegee
screen printing
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gauze
movable frame
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隆幸 馬場
秀喜 足立
誠 澤田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プリント配線や厚膜IC、ハイブリッド回路
などの作製に利用されるスクリーン印刷機に関する。
〔従来の技術〕
スクリーン印刷は、紗枠に張設された紗に、主として写
真製版法により開口部と非開口部とからなる印刷パター
ンを形成してスクリーン印刷版を製作し、このスクリー
ン印刷版の上に印刷インキを置き、紗面にスキージを摺
接させて前記開口部からインキを押し出すことにより、
紗の下に配置された被印刷面に図形、パターンを転写す
る印刷方式である。
このスクリーン印刷に従来一般に使用されているスクリ
ーン印刷版の構成例を第8図及び第9図に示す。第8図
に示したスクリーン印刷版は、木製又は金属製(例えば
アルミ製)の矩形状の紗枠1に紗2を、その4辺を引っ
張って所定の張力(テンション)を持たせた状態で接着
等により取り付け、紗上に感光性乳剤を塗布し、露光、
現像工程を経て所定のパターンを形成して製作されてい
る。また、第9図に示したスクリーン印刷版は、コンビ
ネーション方式と呼ばれ、ポリエステルメッシュ等の弾
性膜3を矩形状の紗枠1′に所定のテンションを持たせ
た状態で取り付けた後、弾性力の小さい金属等のメッシ
ュ状物4を弾性膜3上の所定位置に重畳載置し、そのオ
ーバーラップ部5で両者を接着剤等により接合した後、
接合部内側の弾性膜を除去し、前記金属等のメッシュ状
物4に印刷パターンを形成して製作されている。
第8図又は第9図に示したスクリーン印刷版、例えば第
8図に示したスクリーン印刷版を使用してスクリーン印
刷機により印刷を行なうときは、第10図に概略側面図を
示すように、被印刷物台(ステージ)6上に真空吸着そ
の他の方法によって載置固定された被印刷物7と紗2
(印刷版)との間に隙間(ギャップ)Gをとり、紗枠1
を印刷機本体にセットする。この際、紗2は、二点鎖線
で示すように水平に張った状態にある。この状態で、紗
2上にインキ8を紗2の、被印刷物7の反対側の面に塗
布し、次いでスキージ9を紗2に圧接させて、紗2を被
印刷物7の表面に押圧し接触する。この時、紗2は弾性
的な伸びを生じて実線で示した状態になる。この状態
で、スキージ9を矢印で示した方向へ移動させ、紗2の
開口部を通してインキ8を被印刷物7に転写する。そし
て、スキージ9の移動に伴い、紗2は、その張力により
順次、いわゆる版離れしながら被印刷物4との接触位置
が移ってゆき、印刷が行なわれる。
ところで、第8図に示したようなスクリーン印刷版にし
ても、また第9図に示したコンビネーション方式のスク
リーン印刷版にしても、4辺が固定化された矩形状の紗
枠に紗を張設した構成であり、それらのものは、スクリ
ーン印刷時における印刷版へのスキージの圧接摺動によ
り、紗は常に弾性伸びを生じて変形し、また、紗枠の剛
性にもよるが極端な場合には紗枠の変形も発生する。し
かも紗の変形具合に対しての、紗枠が及ぼす影響は、ス
キージの位置によって異なる。
このような4辺が固定化された紗枠に紗を取り付けたス
クリーン印刷版における上記問題点を解決するために、
本出願人は、実願平1−62165号明細書において、第3
図〜第6図に示すようなスクリーン印刷版を開示した。
第3図は、スクリーン印刷版を下面側から見た平面図を
有し、第4図はそのIV−IV縦断面図、第5図はそのV−
V縦断面図、第6図は、そのVI−VI縦断面図(但し、第
4図及び第5図とは上下方向が逆になっている)により
スクリーン印刷時の状態を示している。
このスクリーン印刷版の紗枠10は、矩形状の保持枠体1
2、その保持枠体12の一端部外方側に形設された段部14
に固定ねじ16によって固着された固定枠体18、保持枠体
12の他端部内方側に形設された案内板部20にスライド軸
受22、22を介して係合し、スキージ24の走行方向aへ往
復移動自在に支持され、固定枠体18と常に平行に対設さ
れた可動枠体26、その可動枠体26に固定ねじ28によって
一体的に固着された取付部30、並びに、可動枠体26を固
定枠体18の側とは反対方向へ付勢する付勢手段32から構
成されている。付勢手段32は、一端が可動枠体26に固定
され、取付部30及び保持枠体12にそれぞれ穿設された各
貫通孔40、42に摺動自在に連通されて、他端が保持枠体
12の外側面から突出したスタッド34、そのスタッド34の
他端部に螺刻されたねじ部に螺着されたテンション調節
ねじ36、並びに、スタッド34の他端部に遊嵌され、保持
枠体12の外側面と調節えじ36との間に介設された圧縮コ
イルばね38から構成されている。
紗枠10の固定枠体18と可動枠体26の取付部30との間に
は、1枚の薄板状素材に形成され、それぞれスキージ24
の走行方向aに対し平行な一対の保持薄板部44、44と、
その各両端部に連接した両取着部分46、48とを有する保
持部材50が掛け渡され、各取着部分46、48がそれぞれ固
定枠体18及び可動枠体26の取付部30の各上面に接着等に
より取着されている。保持部材50は、伸縮性が無く、可
撓性を有する薄板状素材、例えば厚みが0.1〜0.2mm程度
のステンレス鋼板、或いはプラスチック板などによって
形成されており、保持薄板部44は、スキージ24によって
平面に対し垂直方向に押圧力が加えられた際には、被印
刷面の方向へ容易に撓みを生じるようになっている。保
持部材50の保持薄板部44、44の規定テンションは、保持
部材50の使用素材の特性などによって決定されるが、1
例を挙げると、保持薄板部44の単位長さ当りのテンショ
ンT0kg/cm=10kg/cm程度である。また、一対の保持薄板
部44、44は、スキージ24の両端部がそれぞれ同時に当接
するような間隔を有して形設されている。第3図中、5
2、54は、固定枠対18及び可動枠体26の取付部30にそれ
ぞれ穿設された位置決め用のピン穴、56、58は、保持部
材50の取着部分46にあけられた位置決め用の丸穴及び長
穴、60、62は、保持部材50の取着部分48にあけられた同
じく位置決め用の丸穴及び長穴であり、これらを使用し
て、保持部材50を固定枠体18及び可動枠体26に対し位置
決めし、その後に保持部材50を固定枠体18及び取付部30
に固着する。
また、上記保持部材50の一対の保持薄板部44、44と、そ
の保持部材50の両取着部分46、48を介在して固定枠体18
及び可動枠体36の取付部30とに、矩形状の紗64がその四
辺のそれぞれを固着して取り付けられている。紗64のテ
ンション(紗張力)は、材料のクリープ現象による伸び
変形を防止するために、紗における部分歪みを除去する
ことが可能な程度の必要最小限のテンション値を参考に
し、また、スクリーン印刷における印刷原理上の諸々の
制約条件などを参考にして、小さく設定される。また、
紗64の単位長さ当りのテンションT1kg/cmは、上述した
保持部材50の保持薄板部44に付与される単位長さ当りの
規定テンションT0kg/cmよりも小さく(T1<T0)設定さ
れる。紗のテンションの数値例を挙げると、T1=0.5〜1
kg/cm程度である。そして、紗64の、保持部材50と重な
り合っていない中央部分66に印刷パターンが形成されて
いる。
以上の構成のスクリーン印刷版を使用したスクリーン印
刷機により印刷を行なうときは、第3図及び第6図に示
すようにスキージ24の両端部が保持部材50の両保持薄板
部44、44上に配置されるようにして、スキージ24の下端
を紗64に圧接摺動させるようにする。この際、紗64は、
伸縮性が無い保持部材50に取着され一体的に保持されて
いるので、保持部材50の保持薄板部44、44によってスキ
ージ24の走行方向a側における伸びが規制され、伸び変
形を生じることがない。また、保持部材50の保持薄板部
44、44は、スキージ24による押圧力によって被印刷刷面
の方へ撓んで被印刷面に接触し、その保持薄板部44、44
の撓みに伴って、紗枠10の可動枠体26及び取付部30が、
可動枠体26に取り付けられた付勢手段32の圧縮コイルば
ね38の弾発力に抗し、固定枠体18側へ引っ張られて移動
する。そして、これら保持薄板部44、44及び付勢手段32
により、スキージ24が通過した後方側において紗64に版
離れ力が付与される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ここで、第3図〜第6図に示した上記スクリーン印刷版
を用いてスクリーン印刷を行なう場合における印刷の寸
法精度について、印刷時の状態を模式的に示した第7図
により説明する。
印刷版(紗64)上の2つの任意の位置における各パター
ンA、Bが、被印刷物台6上に載置固定された被印刷物
7の被印刷面に転写される場合を考える。この場合、固
定枠体18の一辺が寸法の基準点Cとなり、基準点Cから
印刷版上におけるパターンAまでの距離をlA、基準点C
から印刷版上におけるパターンBまでの距離をlBとする
と、印刷版上におけるパターンAとパターンBとの間の
距離lABは、lB=lB−lAであり、被印刷面に転写された
パターンA′とパターンB′との間の距離l
A′B′は、 である。両式より、印刷版上におけるパターンA、B間
の距離lABと被印刷面上におけるパターンA′、B′間
の距離lA′B′とを等しくするには、すなわち印刷の
寸法誤差を無くするには、被印刷物7と保持部材50(紗
64)との間のギャップGを0にすればよいことになる。
ギャップG=0として行なう印刷は、一般にコンタクト
印刷と呼ばれている印刷方式であるが、その方式には版
離れ等、印刷品質上の種々の問題を有している。従っ
て、ギャップG>0とする必要があり、版離れを良好に
するためには、使用するインキの特性にもよるが、ギャ
ップGは、固定枠体18と可動枠体26との間の寸法の2%
程度に設定する必要がある。しかしながら、その場合に
は、印刷版上におけるパターンA、B間の距離lABの値
と被印刷面上におけるパターンA′,B′間の距離l
A′B′の値との差が大きくなり、印刷の寸法誤差が許
容値を超えてしまう結果となる。すなわち、パターン
A、Bの設計時の距離をlABとし、印刷版上のパターン
A、Bの距離を同じくlABとして印刷版を作成すると、
印刷による誤差を生じる。
このような不都合が生じないようにするためには、被印
刷面上におけるパターンA′、B′間の距離lA′B′
の値が設計値に等しくなるように、印刷版上のパターン
A、Bの距離lABを前もって補正して、製版時において
露光工程で使用する原板(ガラス原板、フイルム原板
等)を作成しておく必要がある。しかしながら、前もっ
て寸法の補正をしておくことは面倒であり、また、所定
のギャップGの寸法に基づいて補正作業を行なっていた
場合には、スクリーン印刷作業の現場において版離れ等
の状態を見ながら印刷品質を良好にするべくギャップG
の寸法を自由に設定することができなくなる、といった
問題点がある。
この発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであ
り、第3図〜第6図に示したスクリーン印刷版を用いて
行なわれるスクリーン印刷において、印刷寸法の高精度
化と版離れの適正化とを同時に達成することができるよ
うなスクリーン印刷機を提供することを技術的課題とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記課題を達成するための手段として、ス
クリーン印刷機を以下のように構成した。すなわち、こ
の発明に係るスクリーン印刷機において使用するスクリ
ーン印刷版は、スキージの走行方向へ移動自在に支持さ
れた可動枠、この可動枠体と平行に対設された固定枠
体、並びに前記可動枠体を前記固定枠体側とは反対方向
へ付勢する付勢手段を備えてなる紗枠と、この紗枠の前
記可動枠体と固定枠体間に、それぞれスキージの走行方
向に対し平行に、かつスキージの、少なくとも両端部が
それぞれ同時に当接するような間隔を有して掛け渡さ
れ、伸縮性が無く、スキージによる押圧力によって被印
刷面の方向への撓みを生じる可撓性素材で薄板状に形成
された複数の保持薄板と、印刷パターンが形成され、前
記複数の保持薄板と前記可動枠体及び固定枠体とに4辺
のそれぞれが取着された矩形状の紗とから構成されてい
る。そして、上記構成のスクリーン印刷版を印刷機本体
に、前記固定枠体及び可動枠体のうちスキージ移動方向
における始点側に位置する一方の枠体がスキージ移動方
向における終点側に位置する他方の枠体より上方に位置
するよう被印刷面に対し傾斜させて取り付けたことを要
旨とする。
上記スクリーン印刷版の紗枠は、矩形状の保持枠体と、
この保持枠体に移動自在に取着された可動枠体と、前記
保持枠体に固着された固定枠体と、前記可動枠体を付勢
する付勢手段とから構成することができる。
また、上記スクリーン印刷版を印刷機本体に、可動枠体
側がスキージ移動方向における始点側となり固定枠体側
がスキージ移動方向における終点側となるように取り付
けるようにするとよい。さらに、その場合において、ス
クリーン印刷版を、その固定枠体側を中心として可動枠
体側を上向きに、スキージの移動動作に伴って回動させ
る機構を設けるようにしてもよい。
また、スキージに付設され、スキージが上昇して印刷終
了位置から印刷開始位置へ復帰移動する際に作動してス
クリーン印刷版の紗面上のインキを印刷開始位置の方へ
掻き寄せるスクレーパを、その作動時において紗面に対
し平行に移動させる倣い機構が設けるようにしてもよ
い。
〔作用〕
この発明の作用を、上記構成のスクリーン印刷機により
スクリーン印刷を行なっている状態を模式的に示した第
2図を参照しながら説明する。
第2図に示したスクリーン印刷では、スクリーン印刷版
の可動枠体26側をスキージ移動方向a′における始点側
とし、固定枠体18側をスキージ移動方向a′における終
点側としている。そして、固定枠体18の一辺が寸法の基
準点Cとなり、印刷版(紗64)上におけるパターンAと
パターンBとの間の距離lABは、lAB=lB−lAである。ま
た、固定枠体18の一辺(基準点C)と被印刷物7の被印
刷面との間の距離をギャップGとすると、被印刷面に転
写されたパターンA′とパターンB′との間の距離l
A′B′は、 となる。両式により、lAB=lA′B′となるのは、ギ
ャップG=0としたときであり、また、ギャップGを小
さく設定すればする程、印刷の寸法誤差が少なくなる。
ここで、この発明のスクリーン印刷機では、スクリーン
印刷版が印刷機本体に、スキージ移動方向a′における
始点側に位置する一方の枠体(第2図では可動枠体26)
がスキージ移動方向a′における終点側に位置する他方
の枠体(第2図では固定枠体18)より上方に位置するよ
うに被印刷面に対し傾斜させて取り付けられている。こ
のため、ギャップGを小さくし、例えギャップGを0と
したとしても、スキージ移動方向a′における始点側に
位置する可動枠体26と被印刷面とは、ギャップGよりも
常に大きく離間し、スクリーン印刷版と被印刷面とがな
す角度θを、スキージ24が通過した後方側において紗64
に十分な版離れ力が付与されるように適当に決めること
により、版離れが適正に行なわれる。
このように、この発明にスクリーン印刷機によると、ギ
ャップGを小さく設定することによって印刷の寸方誤差
を少なくなるとともに、スクリーン印刷版と被印刷面と
がなす角度θを適当に決めることによって紗の版離れが
適正に行なわれることになる。
〔実施例〕
以下、この発明の好適な実施例について第1図を参照し
ながら説明する。
第1図は、この発明の1実施例であって、スクリーン印
刷機の要部の構成を示す部分断面側面図である。このス
クリーン印刷機に使用されるスクリーン印刷版70の基本
構成は、第3図〜第6図に示したものと同じであり、こ
こではその詳しい説明を省略するが、図において、72が
紗枠であり、紗枠72は、矩形状の保持枠体74、保持枠体
74に固定された固定枠体76、保持枠体74に形設された案
内板部78にスライド軸受(第1図には図示せず)を介し
て係合し往復移動自在に支持された可動枠体80及びその
可動枠体80に一体的に固着された取付部82、並びに、ス
タッド86とテンション当接ねじ88と圧縮コイルばね90と
からなる付勢手段84から構成されている。また、紗枠72
の固定枠体76と可動枠体80の取付部82との間には、1枚
の薄板状素材に形成された保持部材が掛け渡され、保持
部材と固定枠体76及び可動枠体80の取付部82とに矩形状
の紗がその四辺のそれぞれを固着して取り付けられてい
るが、この第1図では、保持部材及び紗(以下、「紗9
2」として説明する)を1本の線で模式的に表してい
る。
以上の構成のスクリーン印刷版70が、スキージ移動方向
a′において被印刷物7の被印刷面に対し角度θで傾斜
させて、印刷機本体に取り付けられている(印刷機本体
並びに取付部の構成については図示を省略している)。
この実施例では、紗枠72の可動枠体80がスキージ移動方
向a′における始点側となり、固定枠体76がスキージ移
動方向a′における終点側となるようにして、可動枠体
80が固定枠体76より上方に位置するようにスクリーン印
刷版70が傾斜している。また固定枠体76の一辺上の基準
点Cと被印刷物7の被印刷面との間にギャップGを有す
るように、スクリーン印刷版70が印刷機本体に取り付け
られている。
次に、図において、94はスキージキャリッジであり、こ
のスキージキャリッジ94は、それに取着されたスライド
軸受(図示せず)を介し、被印刷物台6の上面と平行に
配設されたガイド軸(図示せず)に摺動自在に係合し支
持されており、図示しないエアーシリンダ等の直線駆動
用アクチュエータによって矢印a′方向及びその反対方
向へ移動させられるようになっている。また、スキージ
キャリッジ94には、スキージ昇降用アクチュエータ96が
取り付けられており、そのスキージ昇降用アクチュエー
タ96により、その作動軸の下端に固着されたスキージホ
ルダ98に保持されたスキージ100を上昇及び下降させる
ことができるようになっている。さらに、スキージキャ
リッジ94にはスクレーパ昇降用アクチュエータ102が付
設されており、そのスクレーパ昇降用アクチュエータ10
2によりスクレーパ104を上昇及び下降させることができ
る構成となっている。また、スキージキャリッジ94に
は、スクレーパ104と一体的に上下動し、スキージキャ
リッジ94が矢印a′の反対方向へ移動するときに紗枠72
の保持枠体74の上面に転接する倣いローラ106が付設さ
れている。
次に、上記構成のスクリーン印刷機によりスクリーン印
刷を行なう場合における動作について説明する。
まず、印刷機本体へのスクリーン印刷版70のセットの仕
方について説明する。スキージキャリッジ94の印刷開始
位置(第1図の実線で示した位置)においてスキージ10
0を下降させた際に、紗92の、スキージ移動方向a′の
後方側と被印刷物7の被印刷面とのなす角度αと、スキ
ージキャリッジ94の印刷終了位置(第1図の二点鎖線で
示した位置)においてスキージ100を下降させた際に紗9
2と被印刷面とのなす角度βとを比較すると、α>βで
あり、紗92の版離れは、印刷終了位置における場合が印
刷開始位置における場合より不利である。従って、印刷
終了位置における紗92と被印刷面とのなす角度βが、版
離れが十分に支障無く行なわれる角度となるように、ス
クリーン印刷版70と被印刷面とのなす角度θを決定す
る。それと併せて、印刷の寸法誤差が許容値以下になる
ように、固定枠体76側の基準点Cと被印刷面との間のギ
ャップGを適当に決めて、スクリーン印刷版70を印刷機
本体にセットする。
スクリーン印刷版70のセットが終わると、紗92の印刷パ
ターン形成部分の、終点側の外側にインキ8を置き、ス
キージキャリッジ94を印刷終了位置に停止させ、スキー
ジ100を上昇させた状態で、スクレーパ104を下降させ
る。このとき、スクレーパ104を下降させる。このとき
スクレーパ104の下降動作は、倣いローラ106が紗枠72の
保持枠体74の上面に当接することによって規制され、そ
の際、スクレーパ104の下端が紗92の表面に僅かに接触
するか、或いは紗92の表面と若干の隙間を有するよう
に、スクレーパ104の取付位置を調整しておく。そし
て、スキージキャリッジ94を矢印a′と反対方向へ移動
させて印刷開始位置に停止させる。この際、スクレーパ
104は、倣いローラ106の倣い動作によりスクリーン印刷
版70の紗92に対して平行に直線的に移動し、その動作に
伴って紗92面上のインキ8を印刷開始位置の方へ掻き寄
せる。
次に、印刷開始位置でスクレーパ104を上昇させ、スキ
ージ100を下降させて、第1図に実線で示したように、
スキージ100を紗92に(同時又はほぼ同時に支持部材に
も)圧接させ、紗92は被印刷物7の表面に押し付ける。
この際、スキージ100の押圧力により、紗92の保持部材
を介して紗枠72の可動枠体80及び取付部82が、付勢手段
84の圧縮コイルばね38の弾発力に抗し、固定枠抗体76の
方へ引っ張られて移動し、紗92に対して無理な被力が掛
からない。また、付勢手段84の復元力により、スキージ
100が移動する後方側において紗92に版離れ力が付与さ
れる。
スキージ100が下降すると、スキージキャリッジ94が矢
印a′方向へ移動して印刷が行なわれる。そして、二点
鎖線で示した位置でスキージキャリッジ94が停止し、続
いてスキージ100が上昇して、印刷が終了する。
尚、版離れをさらに良くするために、スクリーン印刷版
70を、その紗枠72の固定枠体76の一辺である基準点Cを
中心として回動自在に印刷機本体に支持しておいて、印
刷に際し、スキージ100を矢印a′方向へ移動させるの
に伴い、紗枠72の可動枠体80側を矢印b方向へ回動させ
るような機構とすることもできる。
この発明のスクリーン印刷機は以上説明したような構成
を有しているが、この発明の範囲は上記説明並びに図面
の内容によって限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形例を包含し得る。例えば、スクリ
ーン印刷機の紗枠の固定枠体の一辺と被印刷面との間の
ギャップは、印刷の許容寸法誤差により決められるが、
極端な場合にはギャップ0としてもよい。また、スクレ
ーパ動作時に機能する倣い機構は、上記実施例で示した
倣いローラ方式以外の各種の構成のものでもよく、ま
た、上記したようにスクリーン印刷版を回動させる構造
としたときには、スクレーパ動作時においてスクリーン
印刷版を被印刷物台の上面と平行に保持するようにし
て、倣い機構を省略することもできる。さらにまた、上
記実施例では、スキージキャリッジにスキージとスクレ
ーパとを併設しているが、スキージ及びスクレーパにそ
れぞれ専用のキャリッジを設け、スキージキャリッジ
は、上記実施例のように被印刷物台の上面と平行に往復
移動させ、スクレーパキャリッジは、スクリーン印刷版
の紗面と平行に往復移動させる構成とすることもでき、
その場合にはスクレーパの倣い機構は不要となる。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したように構成されかつ作用するの
で、この発明に係るスクリーン印刷機を使用してスクリ
ーン印刷を行なうときは、スクリーン印刷版の紗枠の固
定枠体及び可動枠体のうちスキージ移動方向における終
点側の、他方の枠体より下方に位置する枠体と被印刷面
との間のギャップを小さく設定するとともに、スクリー
ン印刷版と被印刷面とがなす角度を適当に決めることに
より、印刷寸法の高精度化と版離れの適正化とを同時に
達成することができ、製版時において露光工程で使用す
る原板における寸法を前もって補正しておくような面倒
な作業を行なう必要が無くなり、また、スクリーン印刷
作業の現場において版離れ等の状態を見ながら上記ギャ
ップ及び上記角度を自由に設定して、印刷品質を良好に
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1実施例に係るスクリーン印刷機
の要部の構成を示す部分断面側面図、第2図は、この発
明に係るスクリーン印刷機によりスクリーン印刷を行な
っている状態を模式的に示す概略側面図、第3図ないし
第6図は、このスクリーン印刷機に使用されるスクリー
ン印刷版の構成を示し、第3図はそれを下面側から見た
平面図、第4図は第3図のIV−IV縦断面図、第5図は第
3図のV−V縦断面図、第6図は、第3図のVI−VI縦断
面図(但し、第4図及び第5図とは上下方向が逆になっ
ている)、第7図は、第3図〜第6図に示したスクリー
ン印刷版を用いた従来のスクリーン印刷機によりスクリ
ーン印刷を行なっている状態を模式的に示す概略側面
図、第8図及び第9図はそれぞれ、従来のスクリーン印
刷版の構成例を示す平面図、第10図は、スクリーン印刷
の原理を説明するための概略側面図である。 7……被印刷物、10、72……紗枠、 12、74……保持枠体、18、76……固定枠体、 24、100……スキージ、26、80……可動枠体、 32、84……付勢手段、44……保持薄板部、 50……保持部材、64、92……紗、 70……スクリーン印刷版、104……スクレーパ、 106……倣いローラ、 a′……スキージ移動方向。
フロントページの続き (72)発明者 澤田 誠 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−286744(JP,A) 特開 平1−278347(JP,A) 特開 平1−280558(JP,A) 特開 昭63−313895(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキージの走行方向へ移動自在に支持され
    た可動枠体、この可動枠体と平行に対設された固定枠
    体、並びに前記可動枠体を前記固定枠体側とは反対方向
    へ付勢する付勢手段を備えてなる紗枠と、この紗枠の前
    記可動枠体と固定枠体間に、それぞれスキージの走行方
    向に対し平行に、かつスキージの、少なくとも両端部が
    それぞれ同時に当接するような間隔を有して掛け渡さ
    れ、伸縮性が無く、スキージによる押圧力によって被印
    刷面の方向への撓みを生じる可撓性素材で薄板状に形成
    された複数の保持薄板と、印刷パターンが形成され、前
    記複数の保持薄板と前記可動枠体及び固定枠体とに4辺
    のそれぞれが取着された矩形状の紗とからなるスクリー
    ン印刷版を備えたスクリーン印刷機において、前記スク
    リーン印刷版を印刷機本体に、前記固定枠体及び可動枠
    体のうちスキージ移動方向における始点側に位置する一
    方の枠体がスキージ移動方向における終点側に位置する
    他方の枠体より上方に位置するよう被印刷面に対し傾斜
    させて取り付けたことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】スクリーン印刷版の紗枠が、矩形状の保持
    枠体と、この保持枠体に移動自在に取着された可動枠体
    と、前記保持枠体に固着された固定枠体と、前記可動枠
    体を付勢する付勢手段とから構成された請求項1記載の
    スクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】スクリーン印刷版を印刷機本体に、可動枠
    体側がスキージ移動方向における始点側となり固定枠体
    側がスキージ移動方向における終点側となるように取り
    付けた請求項1又は請求項2記載のスクリーン印刷機。
  4. 【請求項4】スクリーン印刷版を、その固定枠体側を中
    心として可動枠体側を上向きに、スキージの移動動作に
    伴って回動させる機構が設けられた請求項3記載のスク
    リーン印刷機。
  5. 【請求項5】スキージに付設され、スキージが上昇して
    印刷終了位置から印刷開始位置へ復帰移動する際に作動
    してスクリーン印刷版の紗面上のインキを印刷開始位置
    の方へ掻き寄せるスクレーパを、その作動時において紗
    面に対し平行に移動させる倣い機構が設けられた請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載のスクリーン印刷
    機。
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