JPH0711881U - 磁石発電機用電機子 - Google Patents
磁石発電機用電機子Info
- Publication number
- JPH0711881U JPH0711881U JP3906293U JP3906293U JPH0711881U JP H0711881 U JPH0711881 U JP H0711881U JP 3906293 U JP3906293 U JP 3906293U JP 3906293 U JP3906293 U JP 3906293U JP H0711881 U JPH0711881 U JP H0711881U
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- Pending
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- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】小形で高出力を発生する磁石発電機用電機子を
提供する。 【構成】継鉄部101から突極部102a,102b,
…を突出させた電機子鉄心1の突極部に電機子コイル3
a,3b,…を巻回する。電機子鉄心の2つの突極部1
02g,102hには電機子コイルを巻回しないでお
く。電機子コイルから引き出された口出し線301a,
301fに接続された端子金具4A,4Bを、電機子コ
イルが巻回されていない突極部に設けられた端子保持孔
に嵌合させて保持する。
提供する。 【構成】継鉄部101から突極部102a,102b,
…を突出させた電機子鉄心1の突極部に電機子コイル3
a,3b,…を巻回する。電機子鉄心の2つの突極部1
02g,102hには電機子コイルを巻回しないでお
く。電機子コイルから引き出された口出し線301a,
301fに接続された端子金具4A,4Bを、電機子コ
イルが巻回されていない突極部に設けられた端子保持孔
に嵌合させて保持する。
Description
【0001】
本考案は、環状の継鉄部から多数の突極部を突設させた多極の電機子鉄心の突 極部に電機子コイルを巻回してなる磁石発電機用電機子に関するものである。
【0002】
内燃機関等に取付けられるフライホイール磁石発電機においては、環状の継鉄 部から複数の突極部を突出させてなる電機子鉄心と、該電機子鉄心の突極部に巻 回された電機子コイルと、この電機子コイルから引出された口出し線に接続され た少なくとも1対の端子金具とを備えた電機子が多く用いられている。
【0003】 図8及び図9は従来のこの種の磁石発電機用電機子の1例を示したもので、こ れらの図において、1は環状の継鉄部101から8個(n=8)の突極部102 aないし102bを突出させてなる電機子鉄心、3aないし3c及び3eないし 3gはボビン2を介して突極部102aないし102c及び102eないし10 2gにそれぞれ巻回された電機子コイルである。6個の電機子コイルは直列に接 続されてその両端からそれぞれ引出された1対の口出し線301a及び301g が1対の端子金具4A及び4Bに接続されている。1対の端子金具4A及び4B にはまた外部導出線5A及び5Bがそれぞれ接続されている。1対の端子金具4 A,4Bは、電機子鉄心の環状継鉄部101の上面に位置させた状態で、ボビン 2と一体にモールドされて保持されるか、あるいはボビン2と一体に成形された 端子保持部に設けられた孔に嵌合させた状態で保持される。電機子鉄心1は取付 けねじ8,8により固定子台板6に固定されている。
【0004】
上記従来の磁石発電機用電機子では、端子金具4A,4Bが電機子鉄心の環状 の継鉄部101の上面に保持されているので、該端子金具を配置するためのスペ ースを確保するために、継鉄部101の径方向の幅をある程度大きく選定する必 要がある。そのため、継鉄部の外径、従って電機子鉄心の外径が大きくならざる を得ず(継鉄部の内側には磁石回転子のボス部を貫通させるための孔を設ける必 要があるので継鉄部の内径寸法を小さくするには制約がある)、このことが磁石 発電機の小形化を図る上で障害になっていた。
【0005】 本考案の目的は、電機子鉄心の環状の継鉄部の径方向の幅寸法を小さく選定し て磁石発電機の小形高出力化を図ることができるようにした磁石発電機用電機子 を提供することにある。
【0006】
本考案は、継鉄部から複数の突極部を突出させてなる電機子鉄心と、電機子鉄 心の突極部に巻回された電機子コイルと、電機子コイルから引き出された口出し 線に接続された少なくとも1対の端子金具とを備えて、電機子鉄心の複数の突極 部の内の少なくとも1つの突極部は電機子コイルが巻回されていない状態にある 磁石発電機用電機子に係わるものである。
【0007】 本考案においては、端子金具を、電機子コイルが巻回されていない突極部に設 けられた端子保持孔に嵌合させて保持するようにした。
【0008】
上記のように構成すると、電機子鉄心の継鉄部に端子金具を配置するためのス ペースを必要としないので、継鉄部の径方向の幅を小さく選定することができ、 電機子鉄心の外径を小さくして磁石発電機の小形化を図ることができる。
【0009】 また電機子鉄心の外径を従来と同等に設定した場合には、電機子コイルの巻線 スペースを大きくすることができるため、磁石発電機の出力の増大を図ることが できる。
【0010】
【実施例】 図1及び図2は本考案の実施例を示したもので、これらの図において、1は環 状の継鉄部101から8個(n=8)の突極部102aないし102hを突出さ せてなる電機子鉄心、2は電機子鉄心1の各突極部に電機子鉄心と一体にモール ドされた合成樹脂からなるボビン、3aないし3fはそれぞれ突極部102aな いし102fにボビン2を介して連続して巻回された電機子コイルである。4A 及び4Bは、電機子コイルが巻回されていない突極部102hないし102gに それぞれ絶縁して保持された端子金具で、該端子金具4A及び4Bには、直列接 続された電機子コイル3aないし3fの両端の口出し線301a及び301fに それぞれ半田付けされている。端子金具4A及び4Bにはそれぞれ外部導出線5 A及び5Bが接続されている。本実施例においては、電機子コイル3aないし3 fによりバッテリ充電用の単相全波整流回路に電力を供給するバッテリ充電用コ イルが構成されている。
【0011】 電機子鉄心1を保持して電機子を内燃機関等のケースに取付けるため、軽合金 等からなる固定子台板6が設けられている。この固定子台板6は円板状部601 と筒状部602とを有し、筒状部602の外周に形成された電機子鉄心嵌合部に 電機子鉄心の継鉄部101の内周を嵌合させた状態で筒状部602の先端部にシ ーミング加工が施されて、該シーミング加工部602aにより電機子鉄心1が筒 状部602に固定されている。固定子台板6の円板状部601は、図示しない機 関等のケースに設けられた固定子台板取付部に嵌着された状態で、固定子台板取 付け孔603,603に挿入された図示しない取付けねじにより機関等のケース に固定されている。筒状部602の内側は、機関等の回転軸に嵌着された図示し ないフライホイール磁石回転子のボス部が貫通する。
【0012】 電機子鉄心1は所定の形状の鋼板の積層体からなり、各突極部102aないし 102hのそれぞれのほぼ中央位置には積層方向に貫通する端子保持孔103, 103,…が形成されている。各端子保持孔103の内面には、端子金具を鉄心 に対して絶縁するため、図3(図1のA−A断面図)に示すようにボビン2と一 体にモールドされた絶縁部7が設けられている。
【0013】 端子金具4A,4Bは黄銅板等からなっていて図4に示すようにL字形に折れ 曲った形状に形成されており、該端子金具4A,4Bは、その脚部4aを電機子 コイルが巻回されていない突極部102g,102hにそれぞれ形成された端子 保持孔103の絶縁部7の内側に圧入により嵌合された状態で、それぞれの突極 部102g,102hに保持されている(図3参照)。
【0014】 本実施例では、直列に接続された電機子コイル3aないし3fの両端の口出し 線301a及び301fが、鉄心に対してともに絶縁して保持された端子金具4 A及び4Bにそれぞれ接続されているが、口出し線301a及び301fのいず れか一方、例えば口出し線301fが接地されて使用される場合(例えば電機子 コイル3aないし3fが単相半波整流回路を通してバッテリを充電するために使 用される場合)には、図5に示すように、接地すべき口出し線が接続される端子 金具4Cが保持される突極部102gに形成された端子保持孔103の内面には 絶縁部7を設けないで、該端子保持孔に端子金具4Cを直接嵌合させて端子金具 4Cを鉄心に接地すればよい。
【0015】 上記の実施例では、電機子鉄心1の全ての突極部に端子保持孔103が設けら れているが、電機子コイルが巻回される突極部が予め分かっている場合には、電 機子コイルが巻回される突極部には端子保持孔を設けないようにしてもよい。
【0016】 上記の実施例では、端子保持孔103が電機子鉄心1の突極部を積層方向に貫 通する孔からなっているが、この端子保持孔103は端子金具を嵌合させて保持 し得る孔であればよく、突極部を貫通しないように設けた孔であってもよい。
【0017】 上記の実施例では、電機子鉄心1の全ての突極部を覆うようにボビン2を設け たが、端子金具を保持するためのみに用いることが分かっている突極部には、ボ ビン2を設けることなく端子金具を鉄心に対して絶縁するための絶縁部7のみを 設けるようにしてもよい。
【0018】 上記の実施例では、端子金具を鉄心に対して絶縁するための絶縁部7が、端子 保持孔103の内周を覆うように鉄心側を設けられているが、この絶縁部7を端 子金具側に設けるようにしてもよい。例えば、端子金具の端子保持孔に嵌合され る脚部に絶縁チューブを被せておくか、あるいは端子金具の脚部を樹脂で被覆し ておくようにしてもよい。
【0019】 端子金具側に絶縁部7を設ける場合には、電機子コイルが巻回される突極部に もボビン2を設けないで、突極部に絶縁コーティングを施して該絶縁コーティン グにより電機子コイルを鉄心に対して絶縁するようにしてもよい。
【0020】 図6は本考案の他の実施例を示したもので、この実施例では負荷を異にする2 組の電機子コイルが設けられている。同図において、8個(n=8)の突極部1 02aないし102hの内の1個の突極部102aに巻回された電機子コイル3 aは点火電源用のエキサイタコイルを構成し、3個の突極部102dないし10 2fにそれぞれ巻回された電機子コイル3dないし3fは直列に接続されてバッ テリ充電用の充電コイルを構成している。
【0021】 電機子コイル3aの両端からそれぞれ引出された口出し線301a及び302 aは、電機子コイルが巻回されていない突極部102bに接地して保持された端 子金具4C及び同じく電機子コイルが巻回されていない突極部102hに絶縁し て保持された端子金具4Dにそれぞれ接続され、端子金具4C及び4Dからはそ れぞれ外部導出線5C及び5Dが導出されている。直列接続された電機子コイル 3dないし3fの両端からそれぞれ引出された口出し線301d及び301fは 、電機子コイルが巻回されていない突極部102c及び102gにそれぞれ絶縁 して保持された端子金具4A及び4Bに接続され、該端子金具4A及び4Bから それぞれ外部導出線5A及び5Bが導出されている。
【0022】 上記の実施例では、コイルが巻回されていない突極部に1つの端子保持孔を設 けたが、コイルが巻回されていない突極部に複数の端子保持孔を設けて、1つの 突極部に複数の端子金具を保持させるようにしてもよい。例えば図7に示したよ うに突極部102gに2つの端子保持孔103,103´を設けて、両端子保持 孔にそれぞれ端子4A,4Bを嵌合保持させるようにしてもよい。この場合、端 子4A,4Bを互いに反対方向に折れ曲るように設けておく。
【0023】 このように、電機子コイルから引出された口出し線が接続される端子金具を、 電機子コイルが巻回されていない突極部に設けられた端子保持孔に嵌合させた状 態で保持するようにすると、電機子鉄心の環状の継鉄部に端子金具を配置するた めのスペースを確保する必要がなく、継鉄部の径方向の幅寸法を磁束通路として のみ必要な小さい寸法に設定することができる。
【0024】 以上の実施例では、電機子鉄心1の環状の継鉄部101から8個の突極部を突 出させたが、この突極部の数は任意である。 上記の実施例では、継鉄部が環状 に形成されているが、継鉄部は必ずしも環状に形成されている必要はなく、例え ば実公昭62−2948号に示されているように、環状部の一部を切除した形状 の継鉄部から複数の突極部を突出させた電機子鉄心が用いられる場合にも本考案 を適用することができる。
【0025】
以上のように、本考案によれば、継鉄部から複数の突極部を突出させた電機子 鉄心の突極部に巻回された電機子コイルの口出し線が接続される端子金具を、電 機子コイルが巻回されていない突極部に設けられた端子保持孔に嵌合させて保持 するようにしたので、継鉄部に端子金具を配置するためのスペースを確保する必 要がない。そのため継鉄部の径方向の幅寸法を小さくすることができ、電機子の 小形化を図ることができる。
【0026】 また突極部の径方向寸法を従来と同等に設定した場合には、電機子鉄心の外径 を小さくすることができるため、突極部の巻線スペースを大きくすることができ る。従って従来の磁石発電機に比べて小形、高出力の磁石発電機を得ることがで きる利点がある。
【図1】本考案の実施例を示した正面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1の実施例に用いる端子金具の斜視図であ
る。
る。
【図5】端子金具を鉄心に接地した状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】本考案の他の実施例を示した正面図である。
【図7】本考案の更に他の実施例の要部を示した正面図
である。
である。
【図8】従来例を示した正面図である。
【図9】図7のA−O−A線断面図である。
1 電機子鉄心 101 継鉄部 102a〜102h 突極部 103 端子保持孔 2 ボビン 3a〜3g 電機子コイル 301a,302a 口出し線 301d,301f,301g 口出し線 4A〜4D 端子金具 6 固定子台板
Claims (1)
- 【請求項1】 継鉄部から複数の突極部を突出させてな
る電機子鉄心と、前記電機子鉄心の突極部に巻回された
電機子コイルと、前記電機子コイルから引き出された口
出し線に接続された少なくとも1対の端子金具とを備
え、前記電機子鉄心の複数の突極部の内の少なくとも1
つの突極部は電機子コイルが巻回されていない状態にあ
る磁石発電機用電機子において、 前記端子金具は、電機子コイルが巻回されていない突極
部に設けられた端子保持孔に嵌合されて保持されている
ことを特徴とする磁石発電機用電機子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3906293U JPH0711881U (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 磁石発電機用電機子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3906293U JPH0711881U (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 磁石発電機用電機子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711881U true JPH0711881U (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=12542652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3906293U Pending JPH0711881U (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 磁石発電機用電機子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711881U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7342335B2 (en) | 2006-03-23 | 2008-03-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Magnetoelectric generator and method for manufacture thereof |
JP2016152677A (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-22 | ミネベア株式会社 | 可変リラクタンス型レゾルバ |
JP6320599B1 (ja) * | 2017-04-26 | 2018-05-09 | 三菱電機株式会社 | 高精度分割型回転角度検出装置 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP3906293U patent/JPH0711881U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7342335B2 (en) | 2006-03-23 | 2008-03-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Magnetoelectric generator and method for manufacture thereof |
JP2016152677A (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-22 | ミネベア株式会社 | 可変リラクタンス型レゾルバ |
JP6320599B1 (ja) * | 2017-04-26 | 2018-05-09 | 三菱電機株式会社 | 高精度分割型回転角度検出装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981124 |