JPH0711860B2 - 磁性塗料の製造方法 - Google Patents

磁性塗料の製造方法

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JPH0711860B2
JPH0711860B2 JP5163687A JP5163687A JPH0711860B2 JP H0711860 B2 JPH0711860 B2 JP H0711860B2 JP 5163687 A JP5163687 A JP 5163687A JP 5163687 A JP5163687 A JP 5163687A JP H0711860 B2 JPH0711860 B2 JP H0711860B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 メッシュ径が40〜100μmの内部捕獲型のフィルターを
磁性塗料の自重で通過させてゲル状の未分散物や粗大な
異物の除去を行なった後、精密フィルターで濾過し塗布
することで、ゲル状未分散物の除去を確実に行なえるよ
うにする。
〔産業上の利用分野〕 情報処理システムにおける外部記憶装置として使用され
る磁気ディスク装置の磁気ディスク媒体は、アルミニウ
ムなどの円板に磁性塗料を塗布することで製造される。
本発明は、このような磁気ディスク媒体の磁性塗膜を形
成するための磁性塗料の製造方法に関する。
〔磁気ディスク媒体の概要〕
第4図は本発明の方法で製造される磁性塗料が塗布され
てなる磁気ディスク媒体を示す図で、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。磁気ディスク媒体1は、中央に
取り付け穴2が開けられており、該取り付け穴2で、磁
気ディスク装置のスピンドルに取り付けられ、高速回転
しながら、磁気ヘッドによって情報が記録/再生され
る。
すなわち(b)図に示すように、アルミニウムなどの非
磁性基板3の表裏両面に、1μm以下の薄い磁性塗膜
4、4を形成し、この磁性塗膜4、4に情報が記録され
る。
この磁性塗膜4、4は、γ−Fe2O3などの強磁性体粉末
を高分子結合剤と溶剤の中に分散させてなる磁性塗料
を、アルミニウムの如き非磁性の基板3の上に塗布する
ことで得られる。
〔従来の技術〕
この磁性塗料の混合分散は、ボールミルまたはサンドミ
ルを用いて行なわれる。ところボールミルやサンドミル
等によって混練された磁性塗料中には、通常強磁性体粉
末や結合剤などの異物や分散が不完全な未分散物が含有
されている。そのためこれらを除去する目的で、混練さ
れた磁性塗料をフィルターで濾過した後、基板上に塗布
して薄い磁性塗膜を形成している。
第5図は磁性塗料の製造装置の全容を示す図である。5
は塗料タンクであり、ボールミルなどによって、磁性粉
とアクリルやエポキシ、フェノール、メラミン等の高分
子結合剤とトルエン、キシレン、セロソルブ等の溶剤と
を攪拌混練し分散させた磁性塗料6が内蔵され、磁性体
粉末が沈澱しないようにプロペラ7で攪拌される。この
磁性塗料は、ポンプ8で、フィルター9を介して貯蔵タ
ンク10に送られる。そして該貯蔵タンク10から、ポンプ
11によって塗布ノズル12に供給され、基板3に遠心塗布
法で塗布される。
第6図、第7図は従来の濾過用フィルター9のエレメン
トの拡大断面図である。第6図は表面捕獲型のフィルタ
ー(メンブランフィルター)であり、メッシュ径が一定
な穴を有し、磁性塗料の通過方向の厚さdは極めて小さ
い。これに対し、第7図の内部捕獲型のフィルターは、
セルロースなどの繊維から成り、磁性塗料の通過方向に
15〜20mm程度の厚さDを有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第6図の表面捕獲型のフィルターは薄く、磁性塗料の通
過方向の経路が短いため、ゲル状の未分散物が容易に通
過できる。つまり、混練終了した磁性塗料中に含まれる
分散不完全な粒子がゲル状を呈し、特にフェノール樹脂
がゲル状化し易い。一般にゲル状未分散物は、無定形か
つ柔軟で流動性が良いため、自由自在に変形してフィル
ターを通過してしまう。そして塗布後は、ひと固まりの
分散不完全な粒子となるため、磁性塗膜上で突起物とな
る。
一方ゲル状未分散物が通過できないように、メッシュ径
を小さくすると、磁性体粉末まで阻止されるという問題
が発生する。
第7図の内部捕獲型のフィルターは、フィルター中にお
ける磁性塗料の通過経路が長いので、ゲル状未分散物を
捕獲するのに適しているように見えるが、通過経路が長
いために、ギアポンプなどで圧力を加えないと、磁性塗
料が通過困難となる。ところが圧力が加わると、ゲル状
未分散物がフィルター穴に沿って変形しながらフィルタ
ーを通過でき、期待した効果が得られない。またこのフ
ィルターは、可撓性に富んでいるため、Al2O3の粗大粒
子等固い異物は、フィルターの網目を押し広げて通過し
てしまう。これを防止するために、フィルターのメッシ
ュ径を小さくすると、表面捕獲型フィルターの場合と同
様に、磁性体粉末まで捕獲される問題が生じる。
攪拌分散前の樹脂材料を精密フィルターで濾過する方法
も有るが、後の攪拌分散工程中にゲル状未分散物が生成
するので、完全ではない。
このようにフィルターで濾過した磁性塗料を使用して
も、ゲル状未分散物を除去できないために、塗布された
塗膜中に、強磁性体粉末などの未分散物や再凝集物、塗
料中の不溶解物などから成る数μm大の突起物が存在
し、これがしばしばビットエラーなどの磁気的欠陥や浮
上型磁気ヘッドの浮上障害の原因となっていた。
近年の磁気ディスク媒体の高密度記録化に伴ない、塗膜
の厚さはますます薄くなる傾向にあり、かつ浮上型磁気
ヘッドの浮上隙間も微小化されているので、かかる突起
物の無い均一な塗膜をいかにして形成するかということ
が、高密度記録化を達成する上で大きな鍵になってい
る。
例えば記録密度が6400 BPI磁気ディスク媒体では、磁性
塗料を遠心塗布法により、アルミニウム基板上に塗布し
たときの塗膜の厚さは、内周部では約1.5μm、外周部
では約2.0μmであり、焼き付け硬化後の研削により内
周部が約1.0μm、外周部が約1.5μmという薄膜に形成
される。さらに、磁気ヘッドの浮上隙間は、約0.35μm
と極めて小さく、1μmの突起物といえども磁気ヘッド
に接触し、場合によっては塗膜の永久的な破壊を招くこ
とすらある。
したがって特に高密度記録の磁気ディスク媒体に使用さ
れる磁性塗料の場合は、ゲル状未分散物を確実に分離除
去できることが必要となる。
本発明の技術的課題は、従来の磁気ディスク媒体用の磁
性塗料の製造方法におけるこのような問題を解消し、ゲ
ル状の未分散物であっても、確実に分離できるようにす
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明による磁性塗料の製造方法の基本原理を
説明する図である。F1はメッシュ径が40〜100μmと粗
い内部捕獲型のフィルターであり、F2はメッシュ径の細
かい精密フィルターである。本発明では、メッシュ径が
40〜100μmの粗い内部捕獲型のフィルターF1において
は、ポンプで加圧しないで自重で磁性塗料を通過させ
る。そしてこの濾過工程より後に、メッシュ径の細かい
精密フィルターF2で濾過した後、基板3に塗布を行な
う。
〔作用〕
磁性塗料は、先にメッシュ径が40〜100μmの粗い内部
捕獲型のフィルターF1で濾過されるが、このときポンプ
で加圧しないで、磁性塗料の自重でフィルターを通過さ
せる。その結果ゲル状未分散物はポンプ圧で押されない
ので、フィルターの網目に沿って変形し通過することが
困難となる。一方磁性体粉末などは、フィルターのメッ
シュ径が粗いため、ポンプで加圧されていなくても、容
易に通過できる。
ただしメッシュ径が粗く、目標とする磁性体粉末より大
きい物も通過できる。そのため、精密フィルターF2によ
って、目標の磁性体粉末より大きい物を除去してから、
塗布に供される。なおゲル状未分散物は、メッシュ径の
粗いフィルターF1ですでに除去されているので、精密フ
ィルターF2を通過することはない。
〔実施例〕
次に本発明による磁性塗料の製造方法が実際上どのよう
に具体化されるかを実施例で説明する。第2図は第1図
におけるフィルターF1の実施例である。13はフィルター
・エレメントであり、ポリプロピレンなどのような耐薬
品性にすぐれた繊維材料によって、スポンジ状に形成さ
れている。すなわち磁性塗料の通過方向の寸法が10〜50
mm程度の内部捕獲型のフィルターとなっている。このフ
ィルターは、ポンプで加圧しないで磁性塗料の自重で磁
性塗料を通過させるため、ゲル状未分散物は自重で通過
できないが、通常の磁性体粉末は通過できる程度のメッ
シュ径とする。そのためには、40〜100μm程度のメッ
シュ径が適している。
このようなフィルター・エレメントを使用し、ポンプ圧
をかけないで自重で磁性塗料を通過させると、ゲル状未
分散物も粗大な固い異物も、14で示されるように通過不
能となり、確実に捕獲される。
第3図は本発明の方法で製造した磁性塗料を塗布してな
る磁気ディスク媒体と従来の方法で製造された磁性塗料
を塗布してなる磁気ディスク媒体との特性を示す図であ
る。ロットA、B、Cはそれぞれ従来の方法で製造され
た磁性塗料を塗布した磁気ディスク媒体の欠陥率であ
り、20%近くが欠陥媒体となっている。ロットD、E、
Fは本発明の方法で製造された磁性塗料を塗布した磁気
ディスク媒体の欠陥率である。すなわち第2図のフィル
ター・エレメント13を使用して自重で磁性塗料を濾過し
た後、精密フィルターを通過させてなる磁性塗料を塗布
したもので、欠陥媒体が約5%に低下している。このよ
うに、本発明の方法で製造された磁性塗料を塗布してな
る磁性塗膜は、欠陥率が格段と改善され、磁気ヘッドの
浮上障害も解消される。
なおゲル状未分散物除去用のフィルターF1に続いて精密
フィルターF2を設けてもよいが、攪拌分散された磁性塗
料をゲル状未分散物除去用のフィルターF1で濾過した後
に、第5図の塗料タンク5に保管し、塗布工程におい
て、精密フィルターを通過させてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、磁性塗料の自重ではゲル
状未分散物が通過できない40〜100μm程度のメッシュ
径の粗いフィルターF1を使用して、ゲル状未分散物を自
重で通過させて除去する。その後、精密フィルターF2
で、目標の磁性体粉末より大きい磁性体粉末や異物を除
去するため、ゲル状未分散物の捕獲を確実に行なうこと
が可能となり、磁気ディスク媒体の欠陥率が大幅に改善
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁性塗料の製造方法の基本原理を
説明する図、第2図は本発明の実施例によるフィルター
・エレメントを示す図、第3図は本発明の方法で製造さ
れた磁性塗料と従来の方法で製造された磁性塗料との特
性を比較する図、第4図は磁気ディスク媒体を示す図、
第5図は磁性塗料の製造装置の全容を示す図、第6図は
従来の表面捕獲型のフィルターを示す図、第7図は従来
の内部捕獲型のフィルターを示す図である。 図において、3は基板、4は磁性塗膜、6は磁性塗料、
8、11はポンプ、12はノズル、9はフィルター、F1はメ
ッシュ径の粗いゲル状未分散物除去用フィルター、F2は
精密フィルターをそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッシュ径が40〜100μmの内部捕獲型の
    フィルター(F1)を用い、かつポンプで加圧しないで自
    重で磁性塗料を通過させ、 この濾過工程より後の工程において、メッシュ径の細か
    い精密フィルター(F2)で濾過した後、基板に塗布を行
    なうことを特徴とする磁性塗料の製造方法。
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