JPH07118346A - プラスチックレンズ用樹脂及びその製造法 - Google Patents

プラスチックレンズ用樹脂及びその製造法

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JPH07118346A
JPH07118346A JP24689193A JP24689193A JPH07118346A JP H07118346 A JPH07118346 A JP H07118346A JP 24689193 A JP24689193 A JP 24689193A JP 24689193 A JP24689193 A JP 24689193A JP H07118346 A JPH07118346 A JP H07118346A
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JP
Japan
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weight
methacrylate
parts
resin
carbon atoms
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Application number
JP24689193A
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English (en)
Inventor
Minoru Suzuki
実 鈴木
Akihiro Sasaki
顕浩 佐々木
Hiromasa Kawai
宏政 河合
Fumiaki Kanega
文明 金賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スチレン30〜60重量部、エステル部分に
炭素原子数5〜22の脂環式炭化水素基をするメタクリ
ル酸エステル又はアクリル酸エステル10〜70重量部
に、官能基を2個以上有するラジカル重合可能な多官能
性単量体1〜30重量部及び他の共重合可能なビニル単
量体0〜40重量部を全体が100重量部になるように
配合し、全単量体に対して0.1〜5重量%の分子量調
節剤の存在下に共重合して得られる透明樹脂からなり、
比重が1.15以下、屈折率1.54以上かつアッベ数
35以上であるプラスチックレンズ用樹脂。 【効果】 上記のプラスチックレンズ用樹脂は、比重が
1.15以下であり、透明性、切削加工性に優れ、低分
散性(アッベ数が高い)、高屈折性、高耐熱性に優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックレンズ、
特に、眼鏡プラスチックレンズのためのレンズ用素材と
しての利用が可能なプラスチックレンズ用樹脂及びその
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学レンズ用材料には透明度の高
いアクリル樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート樹脂(例えば、CR−39)、ポリスチレン、
ポリカーボネート等が使用されているが、これらのうち
で眼鏡レンズとして広く用いられているのは、熱硬化性
樹脂であるジエチレングリコールビスアリルカーボネー
トを用いたレンズである。その理由は、透明性、低分散
性(アッベ数が高い)、耐熱性及び耐衝撃性に優れてい
るためである。
【0003】しかし、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネートを用いたレンズは、屈折率が1.50と低
く、ガラスレンズに比べてレンズの厚みが大きくなる
(特にレンズ度数が大きくなると顕著である)という問
題を有する。
【0004】最近は、眼鏡レンズの薄型化、軽量化がよ
り望まれており、それを可能とした高屈折率を有する眼
鏡レンズ用材料の開発が盛んである。例えば、特開昭5
6−166214号公報には、核ハロゲン置換芳香環を
有するジメタクリレートと芳香環を有する1官能性単量
体との共重合体が提案されている。この材料は、高屈折
ではあるが、樹脂骨格内にハロゲン基を含有するため比
重が大きくなるといった問題を有する。また、特開昭6
3−46213号公報にポリイソシアネートとポリチオ
ールとの共重合体が提案されている。この材料は、高屈
折ではあるが、耐熱性が低いといった問題を有する。
【0005】一方、高屈折な熱可塑性樹脂としてはポリ
スチレン(屈折率1.58、アッベ数31)、ポリカー
ボネート(屈折率1.58、アッベ数30)がある。こ
れらは、高屈折率ではあるが、アッベ数が低いため色収
差が大きく、しかも前者は耐熱性が低い、後者は表面硬
度が低く傷つき易いといった問題を有する。
【0006】このような問題を改良した樹脂としては、
メタクリル酸メチル/スチレン樹脂、メタクリル酸トリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−イル/スチレ
ン樹脂がある(特開昭62−246001号公報参
照)。しかし、これらは曇価率が高く、透明性が低い。
しかも、前者は耐熱性が低いといった問題を有する。ま
た、これらは熱可塑性樹脂であり、切削加工性に問題を
有する。
【0007】また、特開昭62−232414号公報に
は、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デ
カ−8−イル/スチレン/架橋性多官能モノマーの共重
合体が提案されている。この材料は、曇価率が不十分で
あり、透明性の点で問題を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、これま
では比重が小さく、しかも、プラスチックレンズに要求
される物性を有するプラスチックレンズ用樹脂がなかっ
た。
【0009】本発明の目的は、以上の点に鑑み、透明
性、切削加工性に優れ、比重が小さく、低分散性(アッ
ベ数が高い)、高屈折性、高耐熱性であるプラスチック
レンズ用樹脂及びその製造法を提供するものである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明におけるプラス
チックレンズ用樹脂は、スチレン30〜60重量部、エ
ステル部分に炭素原子数5〜22の脂環式炭化水素基を
するメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステル10
〜70重量部に、官能基を2個以上有するラジカル重合
可能な多官能性単量体1〜30重量部及び他の共重合可
能なビニル単量体0〜40重量部を全体が100重量部
になるように配合してなる単量体を全単量体に対して
0.1〜5重量%の分子量調節剤の存在下に重合させる
ことを特徴とする方法により製造することができる。
【0011】本発明におけるプラスチックレンズ用樹脂
は、上記の製造法により得られる透明樹脂からなり、比
重が1.15以下、屈折率1.54以上かつアッベ数3
5以上のものであるものが、低比重、高屈折率及び低分
散(高アッベ数)という観点から特に好ましい。
【0012】前記において、スチレンの使用量は、全単
量体100重量部に対して30〜60重量部が好まし
い。30重量部未満では屈折率を高くすること、特に屈
折率を1.54以上にすることが難しくなる。60重量
部を超えると光学的に低分散にしにくくなり、特にアッ
ベ数を35以上にすることが困難になり、また、耐熱性
が低くなるといった問題を有する。
【0013】前記したエステル部分に炭素原子数5〜2
2の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エステル又
はアクリル酸エステルの具体例としては、メタクリル酸
シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸メチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリメチル
シクロヘキシル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリ
ル酸ノルボルニルメチル、メタクリル酸イソボルニル、
メタクリル酸ボルニル、メタクリル酸メンチル、メタク
リル酸フェンチル、メタクリル酸アダマンチル、メタク
リル酸ジメチルアダマンチル、メタクリル酸トリシクロ
[5.2.1.02,6]デカ−8−イル、メタクリル酸
トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−4−メチル、
メタクリル酸シクロデシル等のメタクリル酸エステル、
アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸メチルシクロヘキシル、アクリル酸トリ
メチルシクロヘキシル、アクリル酸ノルボルニル、アク
リル酸ノルボルニルメチル、アクリル酸イソボルニル、
アクリル酸ボルニル、アクリル酸メンチル、アクリル酸
フェンチル、アクリル酸アダマンチル、アクリル酸ジメ
チルアダマンチル、アクリル酸トリシクロ[5.2.
1.02,6]デカ−8−イル、アクリル酸トリシクロ
[5.2.1.02,6]デカ−4−メチル、アクリル酸
シクロデシル等のアクリル酸エステルが挙げられ、これ
らは1種又は2種以上で使用される。これらのうち、ア
ッベ数、比重及び耐熱性の点から、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリル酸ノ
ルボルニルメチル、メタクリル酸トリシクロ[5.2.
1.02,6]デカ−8−イル、メタクリル酸トリシクロ
[5.2.1.02,6]デカ−4−メチル等が特に好ま
しいものとして挙げられる。
【0014】前記したエステル部分に炭素原子数5〜2
2の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エステル又
はアクリル酸エステルの使用量は、全単量体100重量
部に対して10〜70重量部が好ましい。10重量部未
満では耐熱性向上の効果が見られず、70重量部を超え
ると脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エステル又
はアクリル酸エステルの未反応モノマが増加するため好
ましくなく、また、耐衝撃性が劣るといった問題を有す
る。
【0015】前記した官能基を2個以上有するラジカル
重合可能な多官能性単量体の具体例としては、エチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジアクリレート、グリセリン
ジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリ
レート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジア
クリレート、1,10−デカンジオールジアクリレー
ト、1,12−ドデカンジオールジアクリレート、プロ
ピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、1−アクリロイル−2−ヒドロキシ−3−ア
クリロイルプロパン、ペンタエリスリトールテトラアク
リレート、1,1,1−トリメチロールプロパントリア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ヘキサメチロールメラミンヘキサアクリレート、
N,N’,N”−トリス(2−アクリロイルオキシエチ
ル)イソシアヌレート、2,2'−ビス[4−(アクリロキ
シ・ジエトキシ)フェニル]プロパン、2,2'−ビス[4
−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]メタン、ビ
ス(アクリロキシメチル)トリシクロ〔5.2.1.0
2,6〕デカン、ビス(アクリロキシメチル)ペンタシク
ロ〔6.5.13,6.02,7.09,13〕ペンタデカン、ビ
ス(アクリロキシメチル)ヘプタシクロ〔10.5.
1.13,10.15,8.02,11.04,9.013,17〕エイコ
サン、ポリエチレングリコールジアクリレート等のアク
リル酸エステル類、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジメタクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート、1,9−ノナンジオールジ
メタクリレート、1,10−デカンジオールジメタクリ
レート、1,12−ドデカンジオールジメタクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、ジプロピ
レングリコールジメタクリレート、トリプロピレングリ
コールジメタクリレート、1−メタクリロイル−2−ヒ
ドロキシ−3−アクリロイルプロパン、1−メタクリロ
イル−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルプロパン、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、1,1,
1−トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ヘキサメチ
ロールメラミンヘキサメタクリレート、N,N’,N”
−トリス(2−メタクリロイルオキシエチル)イソシア
ヌレート、2,2'−ビス[4−(メタクリロキシ・ジエト
キシ)フェニル]プロパン、2,2'−ビス[4−(メタク
リロキシ・ジエトキシ)フェニル]メタン、ビス(メタ
クリロキシメチル)トリシクロ〔5.2.1.02,6
デカン、ビス(メタクリロキシメチル)ペンタシクロ
[6.5.13,6.02,7.09,13]ペンタデカン、ビス
(メタクリロキシメチル)ヘプタシクロ[10.5.
1.13,10.15,8.02,11.04,9.013,17]エイコ
サン、ポリエチレングリコールジメタクリレート等のメ
タクリル酸エステル類、エチレングリコールビスアリル
カーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、トリエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、テトラエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、ペンタエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト、ポリプロピレングリコールビスアリルカーボネー
ト、トリメチレングリコールビスアリルカーボネート、
3−ヒドロキシプロポキシプロパノールビスアリルカー
ボネート、グリセリンビスアリルカーボネート、トリグ
リセリンビスアリルカーボネート、ジアリルカーボネー
ト、ジアリリデンペンタエリスリトール、トリアリリデ
ンソルビトール、ジアリリデン−2,2,6,6−テト
ラメチロールシクロヘキサノン、トリアリリデンヘキサ
メチロールメラミン、ジアリリデン−D−グルコース、
ビスフェノールAジアリルエーテル、ビスフェノールS
ジアリルエーテル、エチレングリコールジアリルエーテ
ル、ジチレングリコールジアリルエーテル、トリエチレ
ングリコールジアリルエーテル、1,1,1−トリメチ
ロールプロパントリアリルエーテル、ネオペンチルグリ
コールトリアリルエーテル、アリルアクリレート、メタ
リルアクリレート、ビニルアクリレート、アリルメタク
リレート、メタリルメタクリレート、ビニルメタクリレ
ート、ジアリルフタレート(ジアリルオルトフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート
及びこれら2種以上の混合物)、トリアリルイソシアヌ
レート等のアリル系化合物及びアリリデン系化合物、ジ
ビニルベンゼンなどが挙げられ、これらは1種又は2種
以上で使用される。
【0016】前記した官能基を2個以上有するラジカル
重合可能な多官能性単量体の具体例としては、上記の例
示の中でも、比重、透明性、耐熱性、耐衝撃性といった
点から、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アリ
ルアクリレート、メタリルアクリレート、エチレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレー
ト、1,10−デカンジオールジアクリレート、1,1
2−ドデカンジオールジアクリレート等のアルキレン基
の炭素数が2〜12であるアルキレングリコールジアク
リレート、アリルメタクリレート、メタリルメタクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、プロピレ
ングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリ
コールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメ
タクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,
9−ノナンジオールジメタクリレート、1,10−デカ
ンジオールジメタクリレート、1,12−ドデカンジオ
ールジメタクリレート等のアルキレン基の炭素数が2〜
12であるアルキレングリコールジメクリレートなどが
好ましい。
【0017】前記において、官能基を2個以上有するラ
ジカル重合可能な多官能性単量体の使用範囲は、全単量
体100重量部に対して1〜30重量部であり、好まし
くは5〜15重量部である。30重量部を超えると比重
が大きくなり、特に1.15を超えるようになりやす
く、1重量部未満では耐熱性、切削加工性等に問題が生
ずる。
【0018】前記した他の共重合可能なビニル系単量体
は、基本的に重合体の透明性を損なわないものであれ
ば、特に限定されず、具体例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−
ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸n−ヘキシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オ
クチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシ
ル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸フェニル、
アクリル酸ベンジル、アクリル酸ナフチル、アクリル酸
グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のアク
リル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸n−ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オク
タデシル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタクリル酸
フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ナフチ
ル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル等のメタクリル酸エステル類、α−メチルス
チレン、α−エチルスチレン、α−フルオロスチレン、
α−クロルスチレン、α−ブロモスチレン、フルオロス
チレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、メチルスチ
レン、メトキシスチレン等の芳香族ビニル化合物、N−
メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピ
ルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−シクロヘキ
シルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−メチル
フェニルマレイミド、N−クロロフェニルマレイミド、
N−メトキシフェニルマレイミド、N−カルボキシフェ
ニルマレイミド等のN−置換マレイミド、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、
N−ジエチルアクリルアミド、N−ジメチルメタクリル
アミド、N−ジエチルメタクリルアミド等の(メタ)ア
クリルアミド類、アクリル酸カルシウム、アクリル酸バ
リウム、アクリル酸鉛、アクリル酸アクリル酸すず、ア
クリル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸
バリウム、メタクリル酸鉛、メタクリル酸すず、メタク
リル酸亜鉛等の(メタ)アクリル酸金属塩、アクリル
酸、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物が挙
げられる。これらは1種又は2種以上で使用される。
【0019】上記の例示の中でも、透明性、耐熱性、耐
衝撃性といった点から、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブ
チル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸n−ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ナフ
チル、メタクリル酸グリシジル等のメタクリル酸エステ
ル類が好ましい。
【0020】前記において、他の共重合可能なビニル系
単量体が40重量部を超えると屈折率が小さくなり、特
に屈折率が1.54未満になりやすく、また、比重が大
きくなり、特に比重が1.15以上になりやすくなる。
【0021】前記したプラスチックレンズ用樹脂の製造
法において使用する分子量調節剤には、一般の連鎖移動
剤、メルカプタン類、ジアルキルジスルフィド類、クロ
ロホルム、四塩化炭素等を用いることができるが、プラ
スチックレンズとしての透明性、色、耐熱性等を考慮す
ると、α−メチルスチレンの二量体が好ましい。分子量
調節剤は前記全単量体に対し0.1〜5重量%使用され
る。0.1重量%未満では曇価率が高くなり、5重量%
を超えると耐熱性等の諸物性の低下といった問題が生ず
る。
【0022】前記したプラスチックレンズ用樹脂の製造
法において、重合開始剤としては、通常のラジカル重合
に用いられるものをそのまま用いることができる。例え
ば、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4’
−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、デカノイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、
ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エ
チルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジノルマルプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジメトキシイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート、クミルパーオキシネオ
デカノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリ
メチルヘキサノエート、ジt−ブチルジパーオキシイソ
フタレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビス(イソブ
チロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−
2,2’−アゾビスイソブチレート、2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス
(1−シクロヘキサンカーボニトリル)、2−フェニル
アゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリ
ル、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)等のア
ゾ系重合開始剤等があげられる。これらの重合開始剤は
2種以上併用しても良い。
【0023】上記の重合開始剤は、全単量体100重量
部に対して0.001〜10重量部の範囲で使用するこ
とが好ましく、得られる重合体の表面の状況や重合時間
等を考慮すると全単量体100重量部に対して0.01
〜5重量部使用することが特に好ましい。
【0024】前記したプラスッチックレンズ用樹脂の製
造法において、上記分子量調節剤及び重合開始剤を単量
体に溶解させ、得られる樹脂が架橋重合体であることか
ら、通常、注型重合法により硬化成形することが好まし
い。硬化温度は使用する重合開始剤によって異なるが、
30〜120℃が適当である。しかし、歪の少ない注型
板を得るためには、比較的低温でゆっくり硬化させるこ
とが好ましい。
【0025】本発明におけるプラスッチックレンズ用樹
脂は、その使用にあたって、劣化防止、熱的安定性、加
工性などの観点から、ホスファイト系、フェノール系、
チオエーテル系などの抗酸化剤、脂肪族アルコール、脂
肪酸エステル、フタル酸エステル、トリグリセライド
類、フッ素系界面活性剤、高級脂肪酸金属塩などの離型
剤、その他滑剤、可塑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、
難燃剤、重金属不活性化剤などを添加して使用してもよ
い。
【0026】本発明におけるプラスチックレンズ用樹脂
からなる成形品の表面に、MgF2、SiO2等の無機化合物
を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティン
グ法等によってコーティングすること、成形品表面をシ
ランカップリング剤等の有機シリコン化合物、ビニルモ
ノマー、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、
シリコーン樹脂等をハードコートすることによって、耐
湿性、光学特性、耐薬品性、耐摩耗性、曇り止め等を向
上させることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の範囲を限定するものではない。
【0028】実施例1〜19 表1に示す配合の混合液にラジカル重合開始剤として、
ラウロイルパーオキサイド0.5重量部及び1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン0.2重量部を加え充分撹拌した後、2枚
のガラスとガスケットからなる鋳型に流し込み、30℃
から20時間かけて90℃まで加熱した。硬化したレン
ズを鋳型からはずし、120℃で1時間熱処理した。
【0029】比較例1〜9 表2に示す配合の混合液にラジカル重合開始剤として、
ラウロイルパーオキサイド0.5重量部及び1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン0.2重量部を加え充分撹拌した後、2枚
のガラスとガスケットからなる鋳型に流し込み、30℃
から20時間かけて90℃まで加熱した。硬化したレン
ズを鋳型からはずし、120℃で1時間熱処理した。
【0030】実施例1〜19及び比較例1〜9で得られ
たレンズの屈折率、アッベ数、比重、耐熱性、透明性、
耐衝撃性、耐薬品性、切削加工性等を調べ、表3及び表
4に示した。
【0031】特性評価は下記の方法に準拠した。 ・屈折率、アッベ数:アッベ屈折計(アタゴ社製)を用
いて、20℃において測定した。第1表はD線(58
9.3nm)での値。 ・比重:水中置換法にて測定した。 ・耐熱性:TMA(Thermal Mechanical Anallyzer、セ
イコー電子製)を用い、Tg(軟化温度)を測定した。 ・曇価率(透明性):ASTM D 1003に従い、
中心厚さ5mmのレンズの曇価率を測定した。曇価率の
値が小さいほど、透明性が優れる。 ・耐衝撃性:中心厚2mmのレンズをFDA規格に従
い、判定した。 (評価)○:割れない、×:割れる ・耐薬品性:アセトン、トルエン中に室温で24時間浸
漬し、いずれの溶剤においても表面にくもりの生じない
ものを合格とした。 (評価)○:外観変化無し、△:わずかにくもり、×:
くもりあるいは溶解 ・切削加工性:レンズを眼鏡レンズの玉摺機〔レンズ
エッジャー(renz edger)〕でエッジを切れるかどうかで
判定した。 (評価)○:きれいに切削できた。×:エッジが溶融し
た。
【0032】以下において、STはスチレン、TCDM
Aはメタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デ
カ−8−イル、MMAはメタクリル酸メチル、DAPは
ジアリルオルトフタレート、AMAはアリルメタクリレ
ート、EGDMはエチレングリコールジメタクリレー
ト、HDDMは1,6−ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、DDDMは1,12−ドデカンジオールジメタク
リレート、α−MSDはα−メチルスチレンの2量体、
NOMはn−オクチルメルカプタン、TDMはt−ドデ
シルメルカプタンを示す。α−MSD、NOM、TDM
の使用量を全単量体に対する重量%で示す。
【0033】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表1 混 合 液 組 成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 単 量 体 組 成(重量部) α-MSD ST TCDMA MMA DAP AMA EGDM HDDM DDDM (重量%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 50 30 10 10 − − − − 1.0 〃 2 50 30 10 10 − − − − 4.0 〃 3 40 30 10 20 − − − − 1.0 〃 4 40 30 20 10 − − − − 1.0 〃 5 30 50 10 10 − − − − 1.0 〃 6 50 30 10 − 10 − − − 1.0 〃 7 40 30 20 − 10 − − − 1.0 〃 8 30 50 10 − 10 − − − 1.0 〃 9 50 30 10 − − 10 − − 1.0 〃 10 40 30 20 − − 10 − − 1.0 〃 11 30 50 10 − − 10 − − 1.0 〃 12 50 30 10 − − − 10 − 1.0 〃 13 40 30 20 − − − 10 − 1.0 〃 14 30 50 10 − − − 10 − 1.0 〃 15 50 30 10 − − − − 10 1.0 〃 16 40 30 20 − − − − 10 1.0 〃 17 30 50 10 − − − − 10 1.0 〃 18 50 30 10 − − 10 − − NOM1.0 〃 19 50 30 10 − − 10 − − TDM1.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0034】
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表2 混 合 液 組 成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 単量体組成(重量部) α-MSD ST TCDMA MMA DAP AMA EGDM HDDM DDDM (重量%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例1 100 − − − − − − − − 〃 2 − 100 − − − − − − − 〃 3 − − 100 − − − − − − 〃 4 60 30 10 − − − − − − 〃 5 60 30 10 − − − − − 1.0 〃 6 20 30 10 40 − − − − 1.0 〃 7 60 30 − 10 − − − − − 〃 8 50 30 10 10 − − − − − 〃 9 50 30 10 10 − − − − 7.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0035】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表3 評 価 結 果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 屈折率 アッベ数 比重 耐熱性 曇価率 耐衝 耐薬 切削 (−) (−) (g/cm3) (℃) (%) 撃性 品性 加工性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 1.56 38 1.10 119 0.6 ○ ○ ○ 〃 2 1.56 38 1.10 117 0.4 ○ ○ ○ 〃 3 1.56 39 1.12 121 0.5 ○ ○ ○ 〃 4 1.55 40 1.12 124 0.5 ○ ○ ○ 〃 5 1.55 41 1.10 135 0.6 ○ ○ ○ 〃 6 1.55 40 1.08 117 0.6 ○ ○ ○ 〃 7 1.54 42 1.10 119 0.5 ○ ○ ○ 〃 8 1.54 43 1.08 130 0.5 ○ ○ ○ 〃 9 1.55 41 1.08 115 0.5 ○ ○ ○ 〃 10 1.54 42 1.11 118 0.6 ○ ○ ○ 〃 11 1.54 43 1.09 128 0.6 ○ ○ ○ 〃 12 1.55 40 1.07 113 0.7 ○ ○ ○ 〃 13 1.54 42 1.09 126 0.5 ○ ○ ○ 〃 14 1.54 42 1.08 111 0.6 ○ ○ ○ 〃 15 1.55 41 1.07 112 0.6 ○ ○ ○ 〃 16 1.54 42 1.09 125 0.6 ○ ○ ○ 〃 17 1.54 42 1.07 110 0.7 ○ ○ ○ 〃 18 1.55 41 1.08 108 0.9* ○ ○ ○ 〃 19 1.55 41 1.09 109 0.8 ○ ○ ○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *レンズがわずかに黄色に着色した。
【0036】
【表4】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表4 評 価 結 果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 屈折率 アッベ数 比重 耐熱性 曇価率 耐衝 耐薬 切削 (−) (−) (g/cm3) (℃) (%) 撃性 品性 加工性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例1 1.59 31 1.06 95 0.8 ○ × × 〃 2 1.53 58 1.09 170 0.7 × × × 〃 3 1.49 58 1.19 108 0.5 ○ × × 〃 4 1.56 37 1.08 107 3.2 ○ × × 〃 5 1.56 37 1.08 106 1.0 ○ × × 〃 6 1.56 37 1.16 132 0.8 ○ ○ ○ 〃 7 1.57 35 1.08 120 1.8 ○ ○ ○ 〃 8 1.56 38 1.10 121 1.5 ○ ○ ○ 〃 9 1.56 37 1.10 91 0.7 ○ △ ○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0037】実施例20〜38及び比較例10〜16 表1に示す配合の混合液の代わりに表5又は表6に示す
配合の混合液を使用すること以外は、実施例1〜19に
準じてレンズを成形し、特性を評価した。結果を表7又
は表8に示す。なお、以下において、NBMAは、ノルボル
ニルメタクリレートを意味する。また、α−MSD、N
OM、TDMの使用量を全単量体に対する重量%で示
す。
【0038】
【表5】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表5 混 合 液 組 成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 単 量 体 組 成(重量部) α-MSD ST NBMA MMA DAP AMA EGDM HDDM DDDM (重量%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例20 50 30 10 10 − − − − 1.0 〃 21 50 30 10 10 − − − − 4.0 〃 22 40 30 10 20 − − − − 1.0 〃 23 40 30 20 10 − − − − 1.0 〃 24 30 50 10 10 − − − − 1.0 〃 25 50 30 10 − 10 − − − 1.0 〃 26 40 30 20 − 10 − − − 1.0 〃 27 30 50 10 − 10 − − − 1.0 〃 28 50 30 10 − − 10 − − 1.0 〃 29 40 30 20 − − 10 − − 1.0 〃 30 30 50 10 − − 10 − − 1.0 〃 31 50 30 10 − − − 10 − 1.0 〃 32 40 30 20 − − − 10 − 1.0 〃 33 30 50 10 − − − 10 − 1.0 〃 34 50 30 10 − − − − 10 1.0 〃 35 40 30 20 − − − − 10 1.0 〃 36 30 50 10 − − − − 10 1.0 〃 37 50 30 10 − − 10 − − NOM1.0 〃 38 30 50 10 − − 10 − − TDM1.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0039】
【表6】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表6 混 合 液 組 成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 単量体組成(重量部) α-MSD ST NBMA MMA DAP AMA EGDM HDDM DDDM (重量%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例10 − 100 − − − − − − − 〃 11 60 30 10 − − − − − − 〃 12 60 30 10 − − − − − 1.0 〃 13 20 30 10 40 − − − − 1.0 〃 14 60 30 − 10 − − − − − 〃 15 50 30 10 10 − − − − − 〃 16 50 30 10 10 − − − − 7.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0040】
【表7】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表7 評 価 結 果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 屈折率 アッベ数 比重 耐熱性 曇価率 耐衝 耐薬 切削 (−) (−) (g/cm3) (℃) (%) 撃性 品性 加工性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例20 1.56 38 1.10 118 0.7 ○ ○ ○ 〃 21 1.56 38 1.10 116 0.5 ○ ○ ○ 〃 22 1.56 39 1.12 121 0.6 ○ ○ ○ 〃 23 1.55 40 1.12 123 0.5 ○ ○ ○ 〃 24 1.55 41 1.10 135 0.7 ○ ○ ○ 〃 25 1.55 40 1.08 116 0.6 ○ ○ ○ 〃 26 1.54 42 1.10 119 0.7 ○ ○ ○ 〃 27 1.54 43 1.08 129 0.6 ○ ○ ○ 〃 28 1.55 41 1.08 115 0.6 ○ ○ ○ 〃 29 1.54 42 1.11 117 0.5 ○ ○ ○ 〃 30 1.54 43 1.09 127 0.6 ○ ○ ○ 〃 31 1.55 40 1.07 112 0.6 ○ ○ ○ 〃 32 1.54 42 1.09 124 0.5 ○ ○ ○ 〃 33 1.54 42 1.08 110 0.7 ○ ○ ○ 〃 34 1.55 41 1.07 112 0.7 ○ ○ ○ 〃 35 1.54 42 1.09 123 0.6 ○ ○ ○ 〃 36 1.54 42 1.07 108 0.6 ○ ○ ○ 〃 37 1.55 41 1.08 115 0.9* ○ ○ ○ 〃 38 1.55 41 1.08 115 0.9 ○ ○ ○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *レンズがわずかに黄色に着色した。
【0041】
【表8】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表8 評 価 結 果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 屈折率 アッベ数 比重 耐熱性 曇価率 耐衝 耐薬 切削 (−) (−) (g/cm3) (℃) (%) 撃性 品性 加工性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例10 1.53 58 1.09 143 0.8 × × × 〃 11 1.56 37 1.08 105 3.5 ○ × × 〃 12 1.56 37 1.08 103 1.2 ○ × × 〃 13 1.56 37 1.16 130 0.9 ○ ○ ○ 〃 14 1.57 35 1.08 120 1.7 ○ ○ ○ 〃 15 1.56 38 1.10 120 1.4 ○ ○ ○ 〃 16 1.56 37 1.10 90 0.8 ○ △ ○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0042】
【発明の効果】請求項1におけるプラスチックレンズ用
樹脂は、比重が1.15以下であり、透明性、切削加工
性に優れ、低分散性(アッベ数が高い)、高屈折性、高
耐熱性に優れる。請求項2におけるプラスチックレンズ
用樹脂は、比重が1.15以下であり、透明性、切削加
工性に優れ、低分散性(アッベ数が高い)、高屈折性、
高耐熱性に優れるが、比重、透明性、耐熱性、耐衝撃性
の点で特に好ましい。請求項3におけるプラスチックレ
ンズ用樹脂は、比重が1.15以下であり、透明性、切
削加工性に優れ、低分散性(アッベ数が高い)、高屈折
性、高耐熱性に優れるが、比重、低分散性(アッベ数が
高い)の点で特に好ましい。請求項4におけるプラスチ
ックレンズ用樹脂は、比重が1.15以下であり、透明
性、切削加工性に優れ、低分散性(アッベ数が高い)、
高屈折性、高耐熱性に優れるが、透明性、耐衝撃性が特
に好ましい。請求項5〜8におけるプラスチックレンズ
用樹脂の製造法により、それぞれ請求項1〜4における
プラスチックレンズ用樹脂を容易に製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金賀 文明 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン30〜60重量部、エステル部
    分に炭素原子数5〜22の脂環式炭化水素基をするメタ
    クリル酸エステル又はアクリル酸エステル10〜70重
    量部に、官能基を2個以上有するラジカル重合可能な多
    官能性単量体1〜30重量部及び他の共重合可能なビニ
    ル単量体0〜40重量部を全体が100重量部になるよ
    うに配合し、全単量体に対して0.1〜5重量%の分子
    量調節剤の存在下に共重合して得られる透明樹脂からな
    り、比重が1.15以下、屈折率1.54以上かつアッ
    ベ数35以上であるプラスチックレンズ用樹脂。
  2. 【請求項2】 多官能性単量体がジビニルベンゼン、ジ
    アリルフタレート、アリルアクリレート、アリルメタク
    リレート、メタリルアクリレート、メタリルメタクリレ
    ート、アルキレン基の炭素数が2〜12であるアルキレ
    ングリコールジアクリレート及びアルキレン基の炭素数
    が2〜12であるアルキレングリコールジメクリレート
    からなる群から選ばれる1種以上の単量体である請求項
    1記載のプラスチックレンズ用樹脂。
  3. 【請求項3】 エステル部分に炭素原子数5〜22の脂
    環式炭化水素基をするメタクリル酸エステル又はアクリ
    ル酸エステルが、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
    リル酸ノルボルニル、メタクリル酸ノルボルニルメチ
    ル、メタクリル酸トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
    カ−8−イル及びメタクリル酸トリシクロ[5.2.
    1.02,6]デカ−4−メチルからなる群から選ばれる
    少なくとも1種の化合物である請求項1記載のプラスチ
    ックレンズ用樹脂。
  4. 【請求項4】 分子量調節剤がα−メチルスチレンの二
    量体である請求項1記載のプラスチックレンズ用樹脂。
  5. 【請求項5】 スチレン30〜60重量部、エステル部
    分に炭素原子数5〜22の脂環式炭化水素基をするメタ
    クリル酸エステル又はアクリル酸エステル10〜70重
    量部に、官能基を2個以上有するラジカル重合可能な多
    官能性単量体1〜30重量部及び他の共重合可能なビニ
    ル単量体0〜40重量部を全体が100重量部になるよ
    うに配合してなる単量体を全単量体に対して0.1〜5
    重量%の分子量調節剤の存在下に重合させることを特徴
    とするプラスチックレンズ用樹脂の製造法。
  6. 【請求項6】 多官能性単量体がジビニルベンゼン、ジ
    アリルフタレート、アリルアクリレート、アリルメタク
    リレート、メタリルアクリレート、メタリルメタクリレ
    ート、アルキレン基の炭素数が2〜12であるアルキレ
    ングリコールジアクリレート及びアルキレン基の炭素数
    が2〜12であるアルキレングリコールジメクリレート
    からなる群から選ばれる1種以上の単量体である請求項
    5記載のプラスチックレンズ用樹脂の製造法。
  7. 【請求項7】 エステル部分に炭素原子数5〜22の脂
    環式炭化水素基をするメタクリル酸エステル又はアクリ
    ル酸エステルが、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
    リル酸ノルボルニル、メタクリル酸ノルボルニルメチ
    ル、メタクリル酸トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
    カ−8−イル及びメタクリル酸トリシクロ[5.2.
    1.02,6]デカ−4−メチルからなる群から選ばれる
    少なくとも1種の化合物である請求項5記載のプラスチ
    ックレンズ用樹脂の製造法。
  8. 【請求項8】 分子量調節剤がα−メチルスチレンの二
    量体である請求項5記載のプラスチックレンズ用樹脂の
    製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002506089A (ja) * 1998-03-12 2002-02-26 イネオス アクリリックス ユーケー リミティド ポリマー組成物
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