JPH07118205A - (メタ)アクリル酸エステル - Google Patents
(メタ)アクリル酸エステルInfo
- Publication number
- JPH07118205A JPH07118205A JP28762593A JP28762593A JPH07118205A JP H07118205 A JPH07118205 A JP H07118205A JP 28762593 A JP28762593 A JP 28762593A JP 28762593 A JP28762593 A JP 28762593A JP H07118205 A JPH07118205 A JP H07118205A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- formula
- general formula
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記化1
【化1】
で示されるアクリル酸エステル。
【効果】この化合物を高分子分散型液晶の高分子マトリ
ックスの成分として用いることにより、駆動電圧を下降
させることができる。
ックスの成分として用いることにより、駆動電圧を下降
させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子などに用
いる液晶組成物の成分として有用な新規な(メタ)アク
リル酸エステルに関する。更に詳しくは、高分子分散型
液晶(以下、PDLCと略称する)に用いられる、新規
なピリミジン系(メタ)アクリル酸エステルを提供する
ものである。
いる液晶組成物の成分として有用な新規な(メタ)アク
リル酸エステルに関する。更に詳しくは、高分子分散型
液晶(以下、PDLCと略称する)に用いられる、新規
なピリミジン系(メタ)アクリル酸エステルを提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高分子分散型液晶(PDLC)は、液晶
材料に粒子状あるいは3次元網目構造状高分子が分散し
た構造を持ち、電圧印加にともない、光散乱状態から光
透過状態に変化する。この性質を利用し、既に調光ガラ
スとして実用化されており、さらには、ディスプレイと
しての応用も検討されている〔ジェイ.ダブル.ドーン
(J.W.Done)ら;アプライド・フィジクッス・
レター(Appl.Phys.Lett.)、48,4
(1986)等〕。また、PDLC素子に使用される高
分子マトリックスとしては、汎用のエポキシ樹脂、アク
リレート樹脂などが知られている。
材料に粒子状あるいは3次元網目構造状高分子が分散し
た構造を持ち、電圧印加にともない、光散乱状態から光
透過状態に変化する。この性質を利用し、既に調光ガラ
スとして実用化されており、さらには、ディスプレイと
しての応用も検討されている〔ジェイ.ダブル.ドーン
(J.W.Done)ら;アプライド・フィジクッス・
レター(Appl.Phys.Lett.)、48,4
(1986)等〕。また、PDLC素子に使用される高
分子マトリックスとしては、汎用のエポキシ樹脂、アク
リレート樹脂などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
高分子マトリックスを利用した従来のPDLC素子で
は、液晶分子と高分子マトリックス界面との相互作用が
大きいため、駆動電圧が高い(20〜50V)という問
題があった。
高分子マトリックスを利用した従来のPDLC素子で
は、液晶分子と高分子マトリックス界面との相互作用が
大きいため、駆動電圧が高い(20〜50V)という問
題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、PDLC
素子の駆動電圧を下降させる化合物について鋭意検討を
行った結果、高分子マトリックスを形成する際に、特定
構造の液晶性骨格を持った新規な(メタ)アクリル酸エ
ステルを共重合させ、高分子マトリックス表面に液晶性
の骨格を持たせることにより、液晶分子と高分子マトリ
ックス界面との相互作用を軽減させ、駆動電圧を下降さ
せる効果のあることを見いだし本発明に到達した。すな
わち本発明は、下記一般式(1)
素子の駆動電圧を下降させる化合物について鋭意検討を
行った結果、高分子マトリックスを形成する際に、特定
構造の液晶性骨格を持った新規な(メタ)アクリル酸エ
ステルを共重合させ、高分子マトリックス表面に液晶性
の骨格を持たせることにより、液晶分子と高分子マトリ
ックス界面との相互作用を軽減させ、駆動電圧を下降さ
せる効果のあることを見いだし本発明に到達した。すな
わち本発明は、下記一般式(1)
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、Rは水素原子またはメチル基を表
し、nは1〜15の整数を表し、XおよびYは、単結
合、−O−、−COO−または−OCO−を表し、A1
およびA2は1〜2個のフッ素原子で置換されていても
よい1,4-フェニレン基または2,5−ピリミジレン
基を表し(A1およびA2のうち、少なくとも一方は2,
5−ピリミジレン基である)、R’は不斉炭素原子を有
していてもよい炭素数3〜15のアルキル基またはポリ
フルオロアルキル基を表す〕で示される(メタ)アクリ
ル酸エステルである。これらのうち、好ましいものはア
クリル酸エステルである。
し、nは1〜15の整数を表し、XおよびYは、単結
合、−O−、−COO−または−OCO−を表し、A1
およびA2は1〜2個のフッ素原子で置換されていても
よい1,4-フェニレン基または2,5−ピリミジレン
基を表し(A1およびA2のうち、少なくとも一方は2,
5−ピリミジレン基である)、R’は不斉炭素原子を有
していてもよい炭素数3〜15のアルキル基またはポリ
フルオロアルキル基を表す〕で示される(メタ)アクリ
ル酸エステルである。これらのうち、好ましいものはア
クリル酸エステルである。
【0007】一般式(1)中、R'で表される炭素数3
〜15のアルキル基またはポリフルオロアルキル基の具
体例としては、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基 、n−オ
クチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシ
ル基、n−ドデシル基などの直鎖アルキル基、2−メチ
ルブチル基、4−メチルヘキシル基、6−メチルオクチ
ル基、1−メチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、
1−メチルヘプチル基などの分岐アルキル基、n−パー
フルオロプロピルエチル基、n−パーフルオロブチルエ
チル基、n−パーフルオロペンチルエチル基、n−パー
フルオロヘキシルエチル基、n−パーフルオロヘプチル
エチル基、n−パーフルオロオクチルエチル基などのポ
リフルオロアルキル基などが挙げられ、これらのうち好
ましいものは、炭素数4〜10のアルキル基およびポリ
フルオロアルキル基である。
〜15のアルキル基またはポリフルオロアルキル基の具
体例としては、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基 、n−オ
クチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシ
ル基、n−ドデシル基などの直鎖アルキル基、2−メチ
ルブチル基、4−メチルヘキシル基、6−メチルオクチ
ル基、1−メチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、
1−メチルヘプチル基などの分岐アルキル基、n−パー
フルオロプロピルエチル基、n−パーフルオロブチルエ
チル基、n−パーフルオロペンチルエチル基、n−パー
フルオロヘキシルエチル基、n−パーフルオロヘプチル
エチル基、n−パーフルオロオクチルエチル基などのポ
リフルオロアルキル基などが挙げられ、これらのうち好
ましいものは、炭素数4〜10のアルキル基およびポリ
フルオロアルキル基である。
【0008】Rは好ましくは、水素原子である
【0009】nは好ましくは、4〜12の整数である。
【0010】XおよびYは、好ましくは、単結合および
−O−である。
−O−である。
【0011】本発明の(メタ)アクリル酸エステルの具
体例としては、表1〜表2に示すような基を有する化合
物が挙げられる。
体例としては、表1〜表2に示すような基を有する化合
物が挙げられる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表1〜表2中、各記号はそれぞれ以下の基
を表す。また、−は単結合を表す。 HEX;n−C6H13− 4MH;C2H5CH(CH3)(CH2)3− 2MB;C2H5CH(CH3)CH2− 4FE;n−C4F9CH2CH2−
を表す。また、−は単結合を表す。 HEX;n−C6H13− 4MH;C2H5CH(CH3)(CH2)3− 2MB;C2H5CH(CH3)CH2− 4FE;n−C4F9CH2CH2−
【0015】本発明の化合物は、例えば次に示す工程を
経て合成できる〔下記式中nおよびR'は一般式(1)
の場合と同一である〕。
経て合成できる〔下記式中nおよびR'は一般式(1)
の場合と同一である〕。
【0016】(I)Rが水素原子、Xが−O−、A1が
2,5−ピリミジレン基、A2が1〜2個のフッ素原子
で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、Yが−
O−の場合。
2,5−ピリミジレン基、A2が1〜2個のフッ素原子
で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、Yが−
O−の場合。
【0017】
【化3】
【0018】すなわち、一般式(2)で示される化合物
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(3)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1a)の化合物を得ることがで
きる。
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(3)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1a)の化合物を得ることがで
きる。
【0019】(II)Rが水素原子、Xが−O−、A1
が1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4
−フェニレン基、A2が2,5−ピリミジレン基、Yが
−O−の場合。
が1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4
−フェニレン基、A2が2,5−ピリミジレン基、Yが
−O−の場合。
【0020】
【化4】
【0021】すなわち、一般式(4)で示される化合物
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(5)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1b)の化合物を得ることがで
きる。
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(5)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1b)の化合物を得ることがで
きる。
【0022】(III)Rが水素原子、Xが−O−、A
1が2,5−ピリミジレン基、A2が1〜2個のフッ素原
子で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、Yが
単結合の場合。
1が2,5−ピリミジレン基、A2が1〜2個のフッ素原
子で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、Yが
単結合の場合。
【0023】
【化5】
【0024】すなわち、一般式(6)で示される化合物
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(7)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1c)の化合物を得ることがで
きる。
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(7)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1c)の化合物を得ることがで
きる。
【0025】(IV)Rが水素原子、Xが−O−、A1
が1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4
−フェニレン基、A2が2,5−ピリミジレン基、Yが
単結合の場合。
が1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4
−フェニレン基、A2が2,5−ピリミジレン基、Yが
単結合の場合。
【0026】
【化6】
【0027】すなわち、一般式(8)で示される化合物
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(9)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1d)の化合物を得ることがで
きる。
を、水酸化ナトリウム存在下、ジブロモアルカンと反応
させて得た一般式(9)の化合物に、炭酸水素ナトリウ
ム存在下、アクリル酸と反応させることにより、本発明
の化合物である一般式(1d)の化合物を得ることがで
きる。
【0028】(V)Rが水素原子、Xが−O−、A1が
2,5−ピリミジレン基、A2が1〜2個のフッ素原子
で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、Yが−
COO−の場合。
2,5−ピリミジレン基、A2が1〜2個のフッ素原子
で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、Yが−
COO−の場合。
【0029】
【化7】
【0030】すなわち、一般式(10)で示される化合
物を、炭酸水素ナトリウム存在下、アルキルブロマイド
と反応させることにより、一般式(11)の化合物を得
ることができる。一般式(11)の化合物を水酸化ナト
リウム存在下、ジブロモアルカンと反応させて得た一般
式(12)の化合物に、炭酸水素ナトリウム存在下、ア
クリル酸と反応させることにより、本発明の化合物であ
る一般式(1e)の化合物を得ることができる。
物を、炭酸水素ナトリウム存在下、アルキルブロマイド
と反応させることにより、一般式(11)の化合物を得
ることができる。一般式(11)の化合物を水酸化ナト
リウム存在下、ジブロモアルカンと反応させて得た一般
式(12)の化合物に、炭酸水素ナトリウム存在下、ア
クリル酸と反応させることにより、本発明の化合物であ
る一般式(1e)の化合物を得ることができる。
【0031】(VI)Rが水素原子、Xが−O−、A1
が1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4
−フェニレン基、A2が2,5−ピリミジレン基、Yが
−COO−の場合。
が1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4
−フェニレン基、A2が2,5−ピリミジレン基、Yが
−COO−の場合。
【0032】
【化8】
【0033】すなわち、一般式(13)で示される化合
物を、炭酸水素ナトリウム存在下、アルキルブロマイド
と反応させることにより、一般式(14)の化合物を得
ることができる。一般式(14)の化合物を水酸化ナト
リウム存在下、ジブロモアルカンと反応させて得た一般
式(15)の化合物に、炭酸水素ナトリウム存在下、ア
クリル酸と反応させることにより、本発明の化合物であ
る一般式(1f)の化合物を得ることができる。
物を、炭酸水素ナトリウム存在下、アルキルブロマイド
と反応させることにより、一般式(14)の化合物を得
ることができる。一般式(14)の化合物を水酸化ナト
リウム存在下、ジブロモアルカンと反応させて得た一般
式(15)の化合物に、炭酸水素ナトリウム存在下、ア
クリル酸と反応させることにより、本発明の化合物であ
る一般式(1f)の化合物を得ることができる。
【0034】PDLC素子はモノマーおよび液晶からな
る混合物をセル内に封入し、硬化させ、液晶相と高分子
マトリックスとの相分離を固定化して得られる。
る混合物をセル内に封入し、硬化させ、液晶相と高分子
マトリックスとの相分離を固定化して得られる。
【0035】モノマーとしては、(メタ)アクリル酸エ
ステル系モノマー(紫外線硬化型)、エポキシ系モノマ
ー(熱硬化型)などがあげられるが、(1)硬化時に、
液晶に悪影響のないこと、(2)硬化前、液晶との相溶
性の良いこと、(3)硬化後、界面での相互作用が弱く
低電圧化が図れることから、特に(メタ)アクリル酸エ
ステル系モノマーと本発明のピリミジン系(メタ)アク
リル酸エステルとの混合物が特に好ましい。
ステル系モノマー(紫外線硬化型)、エポキシ系モノマ
ー(熱硬化型)などがあげられるが、(1)硬化時に、
液晶に悪影響のないこと、(2)硬化前、液晶との相溶
性の良いこと、(3)硬化後、界面での相互作用が弱く
低電圧化が図れることから、特に(メタ)アクリル酸エ
ステル系モノマーと本発明のピリミジン系(メタ)アク
リル酸エステルとの混合物が特に好ましい。
【0036】本発明のピリミジン系(メタ)アクリル酸
エステルの含有量は、(メタ)アクリル酸エステル系モ
ノマーに対し、通常1〜50重量%であり、好ましくは
3〜30重量%である。含有量が1重量%以下である
と、PDLC素子での液晶分子と高分子マトリックス界
面との相互作用を軽減する効果が極めて小さく、また、
50重量%以上であると、高分子マトリックスの硬化性
が弱く、相分離構造の制御が困難である。
エステルの含有量は、(メタ)アクリル酸エステル系モ
ノマーに対し、通常1〜50重量%であり、好ましくは
3〜30重量%である。含有量が1重量%以下である
と、PDLC素子での液晶分子と高分子マトリックス界
面との相互作用を軽減する効果が極めて小さく、また、
50重量%以上であると、高分子マトリックスの硬化性
が弱く、相分離構造の制御が困難である。
【0037】また、上記モノマーおよび液晶以外に、必
要に応じて光重合開始剤、ラジカル発生剤、オリゴマー
またはポリマーを共存させてもよい。
要に応じて光重合開始剤、ラジカル発生剤、オリゴマー
またはポリマーを共存させてもよい。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はこれに限定されない。なお、化合物の構造
は、NMR(核磁気共鳴スペクトル分析)、MS(質量
分析)および元素分析により確認した。 実施例 1 表1中No.5の化合物の製造 市販の2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−ヒ
ドロキシピリミジン3.0g(11.0mmol)をジ
メチルスルホキシド50mlに溶かし、水酸化ナトリウ
ム水溶液(0.53g/5ml、13.2mmol)を
加え、室温で15分間攪拌した。これに1,12−ジブ
ロモドデカン3.9g(12.1mmol)を加え、室
温で3日間攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、析出
した固体をろ取した。得られた固体をメタノールから再
結晶することにより、2−(4−ヘキシルオキシフェニ
ル)−5−(12−ブロモドデシルオキシ)ピリミジン
4.9gを得た。 で得た2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−
(12−ブロモドデシルオキシ)ピリミジン4.0g
(7.7mmol)、アクリル酸0.6g(8.5mm
ol)、炭酸水素ナトリウム1.3g(15.4mmo
l)をジメチルスルホキシド50mlに加え、70℃で
10時間攪拌した。放冷後、氷水中に投入し、トルエン
で抽出した。トルエン層を水洗後、溶媒を留去し、得ら
れた固体をエタノールで3回再結晶することにより、本
発明の化合物である表1中No.5の化合物2.6gを
得た。1 H-NMR (ppm) 0.90(t,3H) 1.23〜1.87(m,28H) 3.99
(t,2H) 4.05(t,2H) 4.14(t,2H) 5.79(dd,1H) 6.10(dd,1H) 6.39(dd,1H) 6.95(d,2H) 8.25(d,2H) 8.40(s,2H) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:72.91 C:72.78 H:9.08 H:9.22 N:5.49 N:5.39
が、本発明はこれに限定されない。なお、化合物の構造
は、NMR(核磁気共鳴スペクトル分析)、MS(質量
分析)および元素分析により確認した。 実施例 1 表1中No.5の化合物の製造 市販の2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−ヒ
ドロキシピリミジン3.0g(11.0mmol)をジ
メチルスルホキシド50mlに溶かし、水酸化ナトリウ
ム水溶液(0.53g/5ml、13.2mmol)を
加え、室温で15分間攪拌した。これに1,12−ジブ
ロモドデカン3.9g(12.1mmol)を加え、室
温で3日間攪拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ、析出
した固体をろ取した。得られた固体をメタノールから再
結晶することにより、2−(4−ヘキシルオキシフェニ
ル)−5−(12−ブロモドデシルオキシ)ピリミジン
4.9gを得た。 で得た2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−5−
(12−ブロモドデシルオキシ)ピリミジン4.0g
(7.7mmol)、アクリル酸0.6g(8.5mm
ol)、炭酸水素ナトリウム1.3g(15.4mmo
l)をジメチルスルホキシド50mlに加え、70℃で
10時間攪拌した。放冷後、氷水中に投入し、トルエン
で抽出した。トルエン層を水洗後、溶媒を留去し、得ら
れた固体をエタノールで3回再結晶することにより、本
発明の化合物である表1中No.5の化合物2.6gを
得た。1 H-NMR (ppm) 0.90(t,3H) 1.23〜1.87(m,28H) 3.99
(t,2H) 4.05(t,2H) 4.14(t,2H) 5.79(dd,1H) 6.10(dd,1H) 6.39(dd,1H) 6.95(d,2H) 8.25(d,2H) 8.40(s,2H) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:72.91 C:72.78 H:9.08 H:9.22 N:5.49 N:5.39
【0039】実施例 2 表1中No.9の化合物の製造 実施例1において、2−(4−ヘキシルオキシフェニ
ル)−5−ヒドロキシピリミジンに代えて、2−〔4−
(4−メチルヘキシルオキシ)フェニル〕−5−ヒドロ
キシピリミジンを同じモル比で用いた以外は実施例1と
同様の操作を行うことにより、本発明の化合物である表
1中No.9の化合物2.7gを得た。1 H-NMR (ppm) 0.83〜0.91(m,6H) 1.22〜1.48(m,16H)
1.71〜1.81(m,2H) 2.05(dd,2H) 3.95(t,2H) 4.55(dd,2
H) 5.64〜5.73(m,1H) 5.80〜5.90(m,1H) 6.83(d,2H) 6.
90(t,1H) 7.18〜7.22(m,2H) 7.42(d,2H) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:79.96 C:79.79 H:8.72 H:8.91 F:4.22 F:4.11
ル)−5−ヒドロキシピリミジンに代えて、2−〔4−
(4−メチルヘキシルオキシ)フェニル〕−5−ヒドロ
キシピリミジンを同じモル比で用いた以外は実施例1と
同様の操作を行うことにより、本発明の化合物である表
1中No.9の化合物2.7gを得た。1 H-NMR (ppm) 0.83〜0.91(m,6H) 1.22〜1.48(m,16H)
1.71〜1.81(m,2H) 2.05(dd,2H) 3.95(t,2H) 4.55(dd,2
H) 5.64〜5.73(m,1H) 5.80〜5.90(m,1H) 6.83(d,2H) 6.
90(t,1H) 7.18〜7.22(m,2H) 7.42(d,2H) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:79.96 C:79.79 H:8.72 H:8.91 F:4.22 F:4.11
【0040】実施例1〜実施例2で得られた化合物の相
転移温度を表3に示す。
転移温度を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3中各記号は、それぞれ以下の意味を表
す。 Cry;結晶相 SC* ;キラルスメクチックC相 SA ;スメクチックA相 Iso;等方性液体相 ・ ;相が存在する ( );モノトロピック相を表す − ;相が存在しない
す。 Cry;結晶相 SC* ;キラルスメクチックC相 SA ;スメクチックA相 Iso;等方性液体相 ・ ;相が存在する ( );モノトロピック相を表す − ;相が存在しない
【0043】使用例 1 実施例2の化合物(表1中、No.9の化合物)を2重
量%、アクリルエステル系モノマー(サートマー社;サ
ートマー395)15重量%、光重合開始剤(チバ・ガ
イギー社;イルガキュア184)1重量%、液晶(メル
ク社;ZLI−4803)82重量%の割合で混合し、
セル厚5μmのセルに封入し、紫外線を照射してPDL
C素子を作成した。得られた素子は、電圧無印加時で良
好な散乱状態を示し、印加電圧5Vで良好な電気光学応
答を示した。
量%、アクリルエステル系モノマー(サートマー社;サ
ートマー395)15重量%、光重合開始剤(チバ・ガ
イギー社;イルガキュア184)1重量%、液晶(メル
ク社;ZLI−4803)82重量%の割合で混合し、
セル厚5μmのセルに封入し、紫外線を照射してPDL
C素子を作成した。得られた素子は、電圧無印加時で良
好な散乱状態を示し、印加電圧5Vで良好な電気光学応
答を示した。
【0044】比較使用例 1 アクリルエステル系モノマー(サートマー社;サートマ
ー395)17重量%、光重合開始剤(チバ・ガイギー
社;イルガキュア184)1重量%、液晶(メルク社;
ZLI−4803)82重量%の割合で混合し、使用例
1と同様にしてPDLC素子を作成した。得られた素子
の駆動電圧は30Vであった。
ー395)17重量%、光重合開始剤(チバ・ガイギー
社;イルガキュア184)1重量%、液晶(メルク社;
ZLI−4803)82重量%の割合で混合し、使用例
1と同様にしてPDLC素子を作成した。得られた素子
の駆動電圧は30Vであった。
【0045】
【発明の効果】本発明の(メタ)アクリル酸エステル
は、PDLC素子において、液晶分子と高分子マトリッ
クス界面の相互作用を軽減させ、駆動電圧を下降させる
ことができる。従って、本発明の化合物は、液晶表示素
子に用いる材料として有用である。
は、PDLC素子において、液晶分子と高分子マトリッ
クス界面の相互作用を軽減させ、駆動電圧を下降させる
ことができる。従って、本発明の化合物は、液晶表示素
子に用いる材料として有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、nは1〜
15の整数を表し、XおよびYは、単結合、−O−、−
COO−または−OCO−を表し、A1およびA2は1〜
2個のフッ素原子で置換されていてもよい1,4-フェ
ニレン基または2,5−ピリミジレン基を表し(A1お
よびA2のうち、少なくとも一方は2,5−ピリミジレ
ン基である)、R’は不斉炭素原子を有していてもよい
炭素数3〜15のアルキル基またはポリフルオロアルキ
ル基を表す〕で示される(メタ)アクリル酸エステル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28762593A JPH07118205A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | (メタ)アクリル酸エステル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28762593A JPH07118205A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | (メタ)アクリル酸エステル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118205A true JPH07118205A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17719674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28762593A Pending JPH07118205A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | (メタ)アクリル酸エステル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118205A (ja) |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP28762593A patent/JPH07118205A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4754051A (en) | Optically active tolan derivative | |
US4623477A (en) | Ester compounds having a pyrimidine ring | |
JPH045021B2 (ja) | ||
JPH07118205A (ja) | (メタ)アクリル酸エステル | |
JPH0784402B2 (ja) | 新規光学活性液晶性ビフエニル化合物 | |
JPS62277412A (ja) | 新規重合体 | |
JP2931057B2 (ja) | 液晶化合物および組成物 | |
JPH07206770A (ja) | (メタ)アクリル酸エステル | |
JPS63264573A (ja) | 光学活性6−置換−ピリジン−3−カルボン酸エステル化合物および液晶 | |
JPH0393748A (ja) | 光学活性化合物および液晶組成物 | |
JP2010024157A (ja) | ジアマンタン化合物 | |
JP2976235B2 (ja) | ピリダジン系液晶化合物 | |
JP2925682B2 (ja) | 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物及び光スイッチング素子 | |
JPS63243062A (ja) | 光学活性エステル化合物および液晶 | |
JP4081585B2 (ja) | ピリジニウム塩型イオン性高分子化合物誘導体、その製造方法及び液晶ポリマー組成物 | |
JP2500687B2 (ja) | ビシクロヘキシルトラン誘導体 | |
US5366656A (en) | Optically active alcohol and derivatives thereof, liquid crystal composition containing same and liquid crystal device | |
JPH01139576A (ja) | 2−フエニル−1、3−ジオキサン誘導体 | |
JP2869236B2 (ja) | 含フッ素光学活性化合物及び液晶組成物 | |
JPH0733355B2 (ja) | ビフエニルカルボン酸エステル誘導体および液晶組成物 | |
JPH08259483A (ja) | 光学活性化合物 | |
JP2965634B2 (ja) | ピリジン系液晶化合物 | |
JP2575782B2 (ja) | 新規な光学活性エステル化合物 | |
JPH054944A (ja) | 光学活性化合物及びそれを含む液晶組成物 | |
JPH0256446A (ja) | 液晶材料 |