JPH071180B2 - リモコン自動検査装置 - Google Patents

リモコン自動検査装置

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JPH071180B2
JPH071180B2 JP1245827A JP24582789A JPH071180B2 JP H071180 B2 JPH071180 B2 JP H071180B2 JP 1245827 A JP1245827 A JP 1245827A JP 24582789 A JP24582789 A JP 24582789A JP H071180 B2 JPH071180 B2 JP H071180B2
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篤廣 黒田
隆二 岩▲崎▼
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和晃技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶表示付ワイヤレスリモコンの特性検査を
自動的に行うためのリモコン自動検査装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕 テレビやビデオデッキ、或いはエアコン等を遠隔操作す
るための赤外線式のワイヤレスリモコンの中には、ワイ
ヤレスリモコンによって操作される機器の現在の作動状
態を使用者に表示するための液晶表示部を有するものが
ある。
上記液晶表示付ワイヤレスリモコン(以下リモコンと称
す)(1)は、第11図に示す如く、前面に、このリモコ
ン(1)に対応する機器の受光窓に向けて赤外線信号を
出力するための投光窓(2)を有し、又表面には、液晶
表示部(3)及び、各種操作の指示を行うための押釦ス
イッチ(5)(5)…が配列された操作部(4)が設け
てある。
尚、上記操作部(4)に設けられる押釦スイッチ(5)
(5)…は、第12図及び第13図に示す如く、合成樹脂製
のシート部材(6)に設けた開口部(7)(7)…上
に、押釦スイッチ(5)(5)…を、薄肉状の連結部
(8)(8)…を介して上下動自在に一体形成した構造
をしている。又、上記押釦スイッチ(5)の底面には、
後述するプリント基板(10)上の配線パターンによって
形成される対向する一対の導電ランド(11)(11)同士
を接続させるための接点となる導電ランド(9)が形成
されている。そして、上記シート部材を、第14図に示す
如く、リモコン(1)に内蔵されるプリント基板(10)
上に載置し、シート部材(6)上に突出させた押釦スイ
ッチ(5)(5)…をリモコン(1)の操作部(4)上
に突出させた状態に於いて、押釦スイッチ(5)を、シ
ート部材(6)の開口部(7)上に支持している連結部
(8)の弾性力に抗して下方に押し下げ、押釦スイッチ
(5)底面の導電ランド(9)を、プリント基板(10)
上の対向する導電ランド(11)(11)に接触させること
により、両者を導通させるようにしている。又、上記押
釦スイッチ(5)は、連結部(8)の弾性力により、押
釦スイッチ(5)をONさせる時の節度感を持たせるよう
にしてあり、この押釦スイッチ(5)をONさせる時の押
圧力は、通常130g前後となるようにしてある。
上記構造を有するリモコン(1)は、その出荷前に、各
種機能が正常に作動するか否かをチェックする特性検査
が行われる。この特性検査は、第15図に示す如く、検査
員(15)が、リモコン(1)からの赤外線信号を受信す
る受信機(16)及びこの受信機(16)に接続された検査
機(17)がセットされた作業台(18)の前に着座し、検
査機(17)の側方に吊り下げられた作業指示書(19)に
従ってリモコン(1)を操作することによりテストを行
っている。即ち、検査員(15)が、作業指示書(19)の
ステップ1に指示されたリモコン(1)の押釦スイッチ
(5)を押すと同時に、押釦スイッチ(5)の節度感を
確認し、次に、リモコン(1)から送信される赤外線信
号の送信コードの正誤を、受信機(16)及び検査機(1
7)を用いて判定し、更に、液晶表示部(3)に、今押
した押釦スイッチ(5)に対応した表示が正確に行われ
るか否かを目視で確認し、1つの押釦スイッチ(5)に
対するテストを終える。以後、作業指示書(19)に表示
された作業順序に従って、リモコン(1)に設けられた
全ての押釦スイッチ(5)(5)…に対し上記テストを
行い、一台のリモコン(1)に対するテストを終了す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
リモコン(1)の出荷前に行う特性検査では上述した如
く、1つの押釦スイッチ(5)に対して、その押釦スイ
ッチ(5)の節度感のチェック、押釦スイッチ(5)が
押されることにより、正しい信号が出力すのかのチェッ
ク、及び液晶表示が正しく行われるかのチェックの3種
のチェックを行わねばならず、又リモコン(1)には、
多機能化に伴い、多くの押釦スイッチ(5)が設けられ
ているため、上記検査を全て検査員(15)が手作業で行
うと、非常に時間がかかると同時に、検査員(15)に大
きな負担がかかり、検査ミスも発生しやすいといった問
題があった。
[課題を解決するための手段] 本発明のリモコン自動検査装置は、以下の構成要素を有
する。
複数の液晶表示付ワイヤレスリモコンがセットされる
検査部を有する検査台。
各液晶表示付ワイヤレスリモコンの押釦スイッチを押
圧すると共に、この時の押圧力を検出する複数の押圧装
置。この押圧装置は、液晶表示付ワイヤレスリモコンの
押釦スイッチにタッチする触子と、触子による押圧力を
検出する圧力センサと、触子を支持フレームに対し所定
の弾性力で弾性支持する弾性体とを備えたものである。
複数の押圧装置を支持している支持フレームを移動さ
せることにより、各押圧装置によって、各液晶付ワイヤ
レスリモコンの任意の押釦スイッチを押圧するため、検
査部の側方に配置されたロボット。
検査部の後方に配置され、各液晶付ワイヤレスリモコ
ンから出力される赤外線信号を受信するための受信部。
この受信部は、各液晶表示付ワイヤレスリモコンから出
力されるシリアル信号としての赤外線信号をパラレル信
号に変換して上記判別部に一括出力するシリアル・パラ
レル変換装置を備えている。
検査部の上方に配置され、各液晶付ワイヤレスリモコ
ンの液晶表示部を撮影するための複数の撮像カメラ。
押圧装置、受信部、および撮像カメラからの信号を基
に良否を判別する判別部。
[作用] 本発明のリモコン自動検査装置は、従来人手によりなさ
れていた液晶付ワイヤレスリモコンにおける押釦スイッ
チの節度感チェック、出力信号の正誤チェック、液晶表
示の正誤チェックの3種のチェックを1つの検査装置で
自動的に、かつ、複数個を同時に検査することを可能に
したものである。
押圧装置は人の指先に相当するもので、ロボットにより
支持フレームを介してXYZ方向に位置決め制御され、検
査台にセットされた液晶付ワイヤレスリモコンの押釦ス
イッチのうち指定された押釦スイッチを押圧する。これ
により、指定された押釦スイッチがONになり、この押釦
スイッチに対応した赤外線信号が出力され、液晶表示が
なされる。
節度感チェックは、押圧装置による押釦スイッチの押圧
力を検出することにより行なう。すなわち、押圧装置の
触子を押釦スイッチにタッチさせ、これを押し下げてゆ
くと、触子の接触力の変化が圧力センサによって連続的
に検出される。そして、この検出結果は信号として判別
部に一括入力され、判別部にて、節度感を示す特徴とな
るデータとの比較において良否判別される。
ところで、触子により押釦スイッチを押圧する際、押圧
力が過大であると、押釦スイッチを傷めてしまう可能性
がある。そこで、触子を支持フレームに対し弾性体で弾
性支持することにより、所定値以上の押圧力が作用する
と、触子が弾性体の弾性力に抗して支持フレーム側に変
位できる構造とし、触子による押圧力が所定値を超えて
過大とならないよう配慮した。
出力信号の正誤チェックは、液晶付ワイヤレスリモコン
から出力された赤外線信号に基づいて行なう。すなわ
ち、各液晶付ワイヤレスリモコンから出力された赤外線
信号は受信部により一括して受信され、シリアル・パラ
レル変換装置で信号変換されたのち判別部に一括入力さ
れ、判別部にて、基準となるデータとの比較において良
否判別される。
シリアル・パラレル変換装置を具備させたのは次の理由
による。液晶付ワイヤレスリモコンから出力される赤外
線信号はシリアル信号であり、かつ、各液晶付ワイヤレ
スリモコンの押釦スイッチと各押圧装置との位置関係の
微妙な違い等により、出力されるタイミングに若干のズ
レが生じるため、これをそのままの状態で判別部に入力
して判別を行なうと、信号の入力(読み込み)・判別
に時間がかかり、出力信号のズレにより待ち時間が生
じるからである。信号の読み込み・判別に時間がかか
るのは、シリアル信号の場合、ビットごとに順次読み込
み、判別することになるからである。また、待ち時間
が生じるのは、例えば、各液晶付ワイヤレスリモコンか
ら出力される信号を判別部にて予め決められた順番で判
別する場合において(本発明は必ずしもこのような判別
手段に限定するものではない。)、仮に下位の順番の信
号(例えば2番目と決められた信号)が先に入力される
と、この信号は上位の順番の信号(例えば1番目と決め
られた信号)の処理が終わるまで、そのまま待機させら
れるからである。各液晶付ワイヤレスリモコンから出力
された赤外線信号を、シリアル・パラレル変換装置でパ
ラレル信号変換したのち判別部に一括読み込みさせこと
により、信号の入力・判別時間を大幅に短縮し、良否判
別を瞬時に行なうことが可能となる。
液晶表示の正誤チェックは、撮像カメラからの信号に基
づいて行なう。すなわち、各撮像カメラで撮影された液
晶表示の画像が画像データとして判別部に一括入力さ
れ、判別部にて、基準となるデータとの比較において良
否判別される。
〔実施例〕
第1図は、本発明に係るリモコン自動検査装置(30)の
全体構成を示すものである。この図に示すリモコン自動
検査装置(30)は、上面に複数台(この実施例では4
台)のリモコン(1)をセットできる検査部(32)を有
する検査台(31)と、検査部(32)の側方にセットさ
れ、検査部(32)上にセットされたリモコン(1)の押
釦スイッチ(5)を順次押圧して行くための直交座標型
のロボット(33)と、ロボット(33)から伸びる支持フ
レーム(34)に取付けられ、ロボット(33)の動きによ
って、各リモコン(1)の押釦スイッチ(5)を同時に
押圧すると共に、その時の押圧力を検出するための4台
の押圧装置(35)(35)…と、押釦スイッチ(5)が押
されることにより、リモコン(1)から発信される赤外
線信号を受信するため、検査部(32)の後方に配置され
た受信機(36)と、検査部(32)の上方に配置され、各
リモコン(1)の液晶表示部(3)を撮影するための4
台の撮像カメラ(37)(37)…と、リモコン(1)の液
晶表示部(3)を照明するための照明装置(38)とによ
って主要部が構成されている。
又、検査台(31)の側方に配置された、上記各種装置を
制御する制御盤(39)には、ロボット(33)の動きを制
御するロボットコントローラ(40)、撮像カメラ(37)
(37)…からの画像信号の処理を行う画像処理装置(4
1)、受信機(36)が受信した、シリアル信号によって
構成された赤外線信号を、パラレル信号に変換するため
のシリアル・パラレル変換装置(42)、上記押圧装置
(35)(35)…、画像処理装置(41)及びシリアル・パ
ラレル変換装置(42)からの信号を元に、リモコン
(1)の良否を判別するためのコンピュータ(43)及
び、コンピュータ(43)による判別結果を外部に表示す
るためのCRT(44)が組込まれている。
上記ロボット(34)から伸びる支持フレーム(34)は、
検査部(32)上にセットされる4台のリモコン(1)
(1)…を跨ぐだけの長さを有している。又支持フレー
ム(34)によって、各リモコン(1)の上方に支持され
る4台の押圧装置(35)(35)…は、第2図及び第3図
に示すような構造をしている。即ち、上記各押圧装置
(35)は、支持フレーム(34)に固設した中空状のブッ
シュ(45)によって上下動自在に支持されたシャフト
(46)と、シャフト(46)の先端に螺挿した円柱状の支
持ブロック(47)と、支持ブロック(47)の外周に螺挿
した袋ナット(48)と、袋ナット(48)を支持ブロック
(47)に対し位置決め固定するための止めナット(49)
と、先端部(50a)が袋ナット(48)の下方に突出する
ようにして、支持ブロック(47)と袋ナット(48)との
間に形成される空間内に支持された樹脂製の触子(50)
と、支持ブロック(47)と触子(50)との間に介在させ
た圧力センサ(51)とによって構成されており、触子
(50)の先端が押釦スイッチ(5)に接触すると、圧力
センサ(51)によってその時の接圧が検出できるように
してある。尚、上記触子(50)の圧力センサ(51)と接
触する部分には鋼材からなる平板(52)が埋設してあ
り、触子(50)と圧力センサ(51)との当たりが確実に
行われるようにしてある。又、触子(50)を支持する袋
ナット(48)の外周の一個所には、圧力センサ(51)か
ら伸びるリード(51a)を外部に導出させるためのスリ
ット(48a)が設けてあり、又、袋ナット(48)の上端
面(48b)及び止めナット(49)の下端面(49a)は、両
者の当たりが確実となるようにテーパ状に加工してあ
る。更に、上記ブッシュ(45)の下端面とシャフト(4
6)の外周に螺拝したナット(53)との間にはスプリン
グ(54)が圧入してあり、このスプリング(54)の加圧
力によりシャフト(46)は常時下方に向けて押圧されて
いる。そして、シャフト(46)の下方に配置した触子
(50)による押釦スイッチ(5)に対する押圧力が何か
の原因で一定値以上になった場合は、スプリング(54)
を圧縮しながらシャフト(46)が上昇することにより、
押釦スイッチ(5)に一定値以上の押圧力が加わらない
ようにしてある。
又、上記触子(50)により押釦スイッチ(5)を押圧す
ることにより、圧力センサ(51)から出力する圧力波形
は、第4図に示すようになる。即ち、圧力が一定値まで
上昇すると、押釦スイッチ(5)を支持している、第12
図及び第13図に示した連結部(8)の弾性力に抗して押
釦スイッチ(5)が下降し、押釦スイッチ(5)がONす
るため、この時、一時的に圧力が下がり、以後押釦スイ
ッチ(5)は下降できないため、再び圧力は上昇する。
従って、第4図の圧力波形の第1のピーク(P1)が押釦
スイッチ(5)がONする時の圧力となり、又この圧力は
上述した如く、通常130g前後となるように押釦スイッチ
(5)は設計されている。このため、本発明では、上記
圧力波形をコンピュータ(43)に送り、圧力波形の特徴
解析を行い、第1のピーク(P1)が130g±30gの範囲に
入っているか否かを判別することにより、押釦スイッチ
(5)の節度感が正常か否かの判別を行うようにしてあ
る。
ロボット(33)から伸びる支持フレーム(34)に支持さ
れた上記押圧装置(35)(35)…により各リモコン
(1)の押釦スイッチ(5)が押されることにより、各
リモコン(1)の投光窓(2)から送信される赤外線信
号を受信する受信装置(36)には、独立した4つの受光
窓(36a)(36a)…が設けてあり、検査部(32)上にセ
ットされる4台のリモコン(1)(1)…から略同時に
出力される赤外線信号を一括して受信できるようにして
ある。又、各リモコン(1)から出力する赤外線信号は
全てシリアル信号であると同時に、その送信タイミング
は、各リモコン(1)の押釦スイッチ(5)と各押圧装
置(35)との位置関係の微妙な違い等により、第5図に
示す如く、若干ズレるため、この各リモコン(1)から
の信号を受信機(36)を介してそのまま一括してコンピ
ュータ(43)に入力し、信号の良否を判別するのは困難
である。このため、受信機(36)が受信した4つのシリ
アル信号(a)(a)…は、一旦、制御盤(39)に組込
まれた上記シリアル・パラレル変換装置(42)に送ら
れ、パラレル信号(b)(b)…に変換され、各リモコ
ン(1)からの信号が全てパラレル信号(b)(b)…
に変換された時点で、各リモコン(1)に対応するパラ
レル信号(b)(b)…を一括してコンピュータ(43)
に読み込むことにより、各リモコン(1)から出力する
赤外線信号の良否を瞬時に判別できるようにしてある。
又、上記押圧装置(35)により押釦スイッチ(5)が押
されることにより、リモコン(1)の液晶表示部(3)
に正しい表示が行われるか否かを判別するため、液晶表
示部(3)を撮影する撮像カメラ(37)には、4台のCC
Dカメラ(37)(37)…が用いられ、各CCDカメラ(37)
が、それぞれ、検査部(32)にセットされた各リモコン
(1)の液晶表示部(3)を撮影するようにしてある。
そして、各CCDカメラ(37)が撮影した画像を元に、リ
モコン(1)の液晶表示部(3)の良否を判別する画像
処理は次のようにして行われる。即ち、各CCDカメラ(3
7)が捕らえた液晶表示部(3)の画像は、画像処理装
置(41)により、100μ角程度の大きさをした所定数の
画素(l)に分割された後、各点の明るさが黒いか白い
かによって、「0」か「1」に変換され、この2値化し
た検査画像(m)を得る。次に、この検査画像(m)を
コンピュータ(43)に送り、第6図の説明図に示す如
く、予めコンピュータ(43)に入力されている良品基準
画像(n)との比較が行われ、検査画像(m)の黒と判
別された部分(図中斜線の部分)のドット数と、良品基
準画像(n)の黒のドット数とが一致しているか否かの
判別を行い、一致していれば合格と判別するようにして
ある。
尚、検査画像(m)の合否を良品基準画像(n)の黒の
部分と、検査画像(m)の黒の部分との位置の比較では
なく、ドット数によって比較するのは下記する理由から
である。即ち、液晶によって例えば文字を表示する場
合、文字の液晶表示部上での形成位置の精度は数10μ程
度であるため、数10μ程度の位置ズレは製造上の許容誤
差範囲内となっている。ところが、この表示の良否の判
別を、良品基準画像(n)と検査画像(m)との位置の
比較で行うと、上記許容誤差範囲内の位置ズレであって
も不合格と判別されることがあるからである。これに対
し、上記ドット数をカウントする方式を用いれば、第7
図に示す如く、上記位置ズレにより良品基準画像(n)
と検査画像(m)との間の黒と判別された部分に位置ズ
レが生じていても、液晶表示部(3)に表示された文字
や記号等の形状が正確であれば、ドット数は両者とも同
一となり、合格と判別され、上記したようなトラブルが
発生しないからである。
又、CCDカメラ(37)によって撮影した液晶表示部
(3)の画像を、各点の明るさに応じて黒か白に分けて
2値化する時のしきい値、即ち2値化レベルは、液晶表
示部(3)に表示される文字や記号等に合わせて最適の
値となるようにしてある。即ち、第8図に示す如く液晶
表示部(3)による表示は、通常の文字(イ)の外に、
白抜き文字(ロ)や細線で描かれた記号(ハ)等の種々
のものがあり、2値化レベルを一定値に固定しておく
と、白抜き文字や細線等を正確に2値化できない。そこ
で、CCDカメラ(37)によりとらえた画像を、通常の文
字の描かれた部分(標準的な表示を捕らえた部分)
(A)、白抜き文字が描かれた部分(白の面積の少ない
表示を捕らえた部分)(B)、細線で記号等が描かれた
部分(白の面積の多い表示を捕らえた部分)(C)とい
ったように任意の範囲に分割し、分割した各エリア毎に
2値化レベルを設定ししておく。例えば、通常の文字
(イ)を有するエリア(A)は、標準2値化レベルに設
定し、白抜き文字(ロ)を有するエリア(B)は、2値
化レベルを標準より上に設定し、細線で描かれた記号
(ハ)等を有するエリア(C)は2値化レベルを標準よ
り下に設定しておく。そして、各エリア毎に最適2値化
レベルで2値化した検査画像(m)を得たのち、この検
査画像(m)と良品基準画像(n)とを上述したドット
数をカウントする方式によって比較し、良品、不良品の
判別を行うようにしてある。又、この場合、良品基準画
像(n)も各エリア毎に記憶させておき、上記比較は各
エリア毎に行い、各エリアが合格の時のみ、その時の検
査は合格と判別するようにしてある。
上記した各CCDカメラ(37)により各リモコン(1)の
液晶表示部(3)を撮影する時の光源となる照明装置
(38)は、第1図及び第10図に示す如く、4台のCCDカ
メラ(37)(37)…を挟むようにして、CCDカメラ(3
7)(37)…の両側に平行状態に配置した二本の直管型
蛍光灯(55)(55)及びこれを支持するための下方が開
口したカバー部材(56)によって構成されており、この
二本の直管型蛍光灯(55)(55)により、検査部(32)
上にセットされた4台のリモコン(1)(1)…の各液
晶表示部(3)を、同時に、かつ、均一に照明するよう
にしてある。又、CCDカメラ(37)(37)…の両側に直
管型蛍光灯(55)(55)を配置することにより、照明
時、液晶表示部(3)による表示に影が発生するのを防
止すると同時に、光源自体が液晶表示部(3)上に写り
込むのを防止し、鮮明な画像が得られるようにしてあ
る。又、この直管型蛍光灯(55)(55)は、照明時のチ
ラツキ防止と照度調整を可能にする目的から、インバー
タによる高周波点灯を使用している。
又、上述した各種装置によって構成されたリモコン自動
検査装置(30)の検査部(32)の下方には、第1図に示
す如く、合格捺印装置(57)が配置してあり、リモコン
自動検査装置(30)による検査に合格したリモコン
(1)の裏面に、合格印を捺印するようにしてある。
上記構成からなるリモコン自動検査装置(30)により、
リモコン(1)の特性検査を行うには、先ず、検査台
(31)の検査部(32)に4台のリモコン(1)(1)…
を作業員が手作業でセットし、この後、検査開始スイッ
チ(図示せず)を押す。すると、リモコン自動検査装置
(30)のロボット(33)が先ず始動し、ロボット(33)
から伸びる支持フレーム(34)に取付けられた4台の押
圧装置(35)(35)…の各触子(50)が、対応するリモ
コン(1)の予め設定された押釦スイッチ(5)の上方
に位置する。次に、支持フレーム(34)が下降すること
により、各押圧装置(35)の触子(50)がそれぞれ対応
する各リモコン(1)の押釦スイッチ(5)に圧接し、
各押釦スイッチ(5)が略同時にONする。そしてこの
時、各押圧装置(35)に内蔵した圧力センサ(51)から
出力する圧力波形の特徴解析がコンピュータ(43)によ
って行われ、各押釦スイッチ(5)がそれぞれ130g±30
gの範囲内でONしたか否かの判別を行う。
このようにして、各リモコン(1)の最初の押釦スイッ
チ(5)の節度感のチェックが終了すると、次に、各押
釦スイッチ(5)がONすることにより、各リモコン
(1)から出力したシリアル信号によって構成された赤
外線信号が受信機(36)の4つの受光窓(36a)(36a)
…によってそれぞれ受信され、この受信した各シリアル
信号(a)がシリアル・パラレル変換装置(42)に送ら
れる。そして、各シリアル信号(a)が全てパラレル信
号(b)に変換されると、この各リモコン(1)に対応
した4組のパラレル信号(b)(b)…が一括してコン
ピュータ(43)に読み込まれ、各リモコン(1)から、
今ONした押釦スイッチ(5)に対応した正確な赤外線信
号がそれぞれ出力したか否かの判別が行われる。
このようにして赤外線信号のチェックも終了すると、次
に、各押釦スイッチ(5)がONすることにより、各リモ
コン(1)の液晶表示部(3)に表れる表示を、各リモ
コン(1)に対応した各CCDカメラ(37)が捕らえ、こ
の時の画像が、画像処理装置(41)に送られ、上述した
如く、予め分割されたエリア毎に2値化された検査画像
(m)に変換された後、この検査画像(m)と予めコン
ピュータ(43)に入力された良品基準画像(n)とが、
上述したドットカウント方式によって比較され、各リモ
コン(1)の各液晶表示部(3)上に、それぞれ、今ON
した押釦スイッチ(5)に対応した正確な表示が表れて
いるか否かの判別が行われ、各リモコン(1)の1つの
押釦スイッチ(5)に対する検査が終了する。
尚、上記CCDカメラ(37)によって液晶表示部(3)が
撮影される時、ロボット(33)から伸びる支持フレーム
(34)が影となって撮影の障害となる場合は、押釦スイ
ッチ(5)をONした後、支持フレーム(34)が撮影の障
害にならない位置まで退避するようにプログラムしてお
く。
上記のようにして、1つの押釦スイッチ(5)に対する
検査が終了すると、以後、上記と同様にして、各リモコ
ン(1)に設けた全ての押釦スイッチ(5)(5)…に
対し、上記検査が自動的、かつ、連続的に行われる。そ
して、全押釦スイッチ(5)(5)…に対する検査が終
了し、全ての検査に合格したリモコン(1)には、検査
部(32)の下方に配置された合格捺印装置(57)により
合格印が自動的に捺印され、今回の特性検査は終了す
る。
このようにして、検査部(32)上にセットされた4台の
リモコン(1)(1)…に対する特性検査が終了する
と、この4台のリモコン(1)(1)…を検査部(32)
から取出した後、次の4台のリモコン(1)(1)…を
検査部(32)にセットし、以後上記動作を繰返すことに
より、リモコン(1)の特性検査が自動的に行われて行
く。
尚、本発明に係るリモコン自動検査装置(30)は、各装
置の動きを全てコンピュータ(43)によって制御できる
ようにしてあるため、リモコン自動検査装置(30)によ
って検査するリモコン(1)の種類が代わる場合は、コ
ンピュータ(43)に入力するプログラムの一部を変更す
るだけで容易に対応することができ、多種類のリモコン
(1)の特性検査を1台のリモコン自動検査装置(30)
によって行うことができる。
又、上記実施例は、4台のリモコン(1)(1)…の特
性検査を同時に平行して行えるようにした例について説
明したが、押圧装置(35)、受信機(36)の受光窓(36
a)の数、及び、CCDカメラ(37)の数を変更すれば、1
度に行えるリモコン(1)の最大テスト台数を任意に変
更できるのは無論である。
[発明の効果] 上記の如く、本発明に係わるリモコン自動検査装置を使
用すれば、複数個のリモコンを検査台の検査部にセット
するだけで、リモコンの押釦スイッチの節度感チェッ
ク、押釦スイッチが押されることにより、正しい信号が
出力されるのかのチェック、及び液晶表示が正しく行な
われるかのチェックの3種のチェックを全て1つの検査
装置で自動的に、しかも、複数個を同時に検査すること
が可能となり、従来、作業員の手作業によって行なわれ
ていた特性検査に比較して、検査時間を大幅に短縮でき
ると同時に、検査精度を大幅に向上できる。また、特性
検査に携わる作業員への負担を軽減することもできる。
また、押圧装置の触子を支持フレームに対し弾性体で弾
性支持することにより、所定値以上の押圧力が作用する
と、触子が弾性体の弾性力に抗して支持フレーム側に変
位できる構成としたので、触子により押釦スイッチを押
圧する際、過大な押圧力によって押釦スイッチを傷めて
しまうといった心配がない。さらに、触子、圧力セン
サ、弾性体を主体とする押圧装置は、比較的簡単な構造
でありながら、人の指先感覚に近い釦押し作業を実現
し、押釦スイッチの節度感チェックを正確かつ安全なも
のとする。
また、リモコンから出力されるシリアル信号としての赤
外線信号をシリアル・パラレル変換装置にてパラレル信
号に変換し、これを判別部に一括入力することにより、
良否判別を瞬時に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るリモコン自動検査装置を示す斜
視図、第2図は押圧装置の正面図、第3図は押圧装置の
要部拡大断面図、第4図は圧力センサから出力する圧力
波形を示すグラフ、第5図はシリアル・パラレル変換装
置の動作状態を示す説明図、第6図及び第7図は、本発
明に係るドットカウント方式を説明するための説明図、
第8図は液晶表示部による表示例を示す平面図、第9図
はCCDカメラが捕らえた画像を任意のエリアに分割する
時の例を示す図面、第10図は、照明装置により、リモコ
ンの液晶表示部を照明した時の状態を示す略図、第11図
はリモコンの一例を示す平面図、第12図は押釦スイッチ
の平面図、第13図は、第12図I−I線断面図、第14図は
押釦スイッチとプリント基板との関係を示す断面図、第
15図は従来のリモコン検査方法を説明するための斜視図
である。 (1)……液晶表示付ワイヤレスリモコン、 (3)……液晶表示部、(5)……押釦スイッチ、 (30)……リモコン自動検査装置、 (31)……検査台、(32)……検査部、 (33)……ロボット、(34)……支持フレーム、 (35)……押圧装置、(36)……受信機、 (37)……撮像カメラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の液晶表示付ワイヤレスリモコンがセ
    ットされる検査部を有する検査台と、各液晶表示付ワイ
    ヤレスリモコンの押釦スイッチを押圧すると共に、この
    時の押圧力を検出する複数の押圧装置と、複数の押圧装
    置を支持している支持フレームを移動させることによ
    り、各押圧装置によって、各液晶付ワイヤレスリモコン
    の任意の押釦スイッチを押圧するため、検査部の側方に
    配置されたロボットと、検査部の後方に配置され、各液
    晶付ワイヤレスリモコンから出力される赤外線信号を受
    信するための受信部と、検査部の上方に配置され、各液
    晶付ワイヤレスリモコンの液晶表示部を撮影するための
    複数の撮像カメラと、押圧装置、受信部、および撮像カ
    メラからの信号を基に良否を判別する判別部とを有する
    ものであって、 上記押圧装置が、液晶表示付ワイヤレスリモコンの押釦
    スイッチにタッチする触子と、触子による押圧力を検出
    する圧力センサと、触子を支持フレームに対し所定の弾
    性力で弾性支持する弾性体とを備え、 上記受信部が、各液晶表示付ワイヤレスリモコンから出
    力されるシリアル信号としての赤外線信号をパラレル信
    号に変換して上記判別部に一括出力するシリアル・パラ
    レル変換装置を備えたものであることを特徴とするリモ
    コン自動検査装置。
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