JPH07117728A - 車両用補強子で補強されたボディ構造およびその補強子のボディ組付方法 - Google Patents
車両用補強子で補強されたボディ構造およびその補強子のボディ組付方法Info
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- JPH07117728A JPH07117728A JP26254293A JP26254293A JPH07117728A JP H07117728 A JPH07117728 A JP H07117728A JP 26254293 A JP26254293 A JP 26254293A JP 26254293 A JP26254293 A JP 26254293A JP H07117728 A JPH07117728 A JP H07117728A
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Abstract
要とせずに、目的とする部分が合理的に補強されたボデ
ィを得ることにある。 【構成】ボディ1を構成するボディ構成部品としてのサ
イドソシル5内に、ボディの焼付け塗装の熱と反応して
閉断面部分で固定可能な、補強心材8の外周部に熱硬化
型発泡シ−ト9,10を貼付してなる補強子7を設置し
たこと。これによって、できるだけ手間をかけず、かつ
簡単にして、目的とする部位が補強されたボディ1を得
られる。
Description
ボディ構成部材が補強子で補強された車両用補強子で補
強されたボディ構造およびその補強子のボディ組付方法
に関する。
進められている。これには、軽く、かつ強固に車体の各
部を補強することが必要とされる。特に車体には閉断面
部分を有する車体構成部品を多く用いていることから、
同車体構成部品の補強が進められている。
いことから、従来より、工夫して、同部品を補強するこ
とが行われている。具体的には、従来、図11に示され
る自動車の車体aを構成するサイドシルbの補強には、
図12の右側の図示するようにサイドシルb内に沿って
パイプ状の補強材cを設置した後、サイドシルbに設け
た孔部から注入パイプdを差込み、同注入パイプdから
サイドシルb内に発泡材eを充填させていた。
面部分内に固定される補強材cと、閉断面部分内で発泡
した発泡材eとによって、補強を必要とするサイドシル
部分を補強するようにしている。
強の仕方は、補強材cを目的とする車体構成部品内に設
置する際、別途、同車体構成部品内で補強材cを不用意
に動かないように固定しておく手立てが必要である。
填手段を用いて、発泡材eを車体構成部品の閉断面部分
内へ充填させる必要がある。そのうえ、注入パイプdか
ら発泡材eを注入する技術は、他の部分に発泡材eが注
入されないために、すなわち発泡材充填による剛性強化
を効率的に得るために、補強しようとする車体構成部品
の部位を密閉空間にする手立てが必要とされ、かなり手
間(工数)を要する難点がある。
成部品を補強できる技術が要望されている。本発明は、
このような事情に着目してなされたもので、その目的と
するところは、別途、固定しておく手段ならびに別途、
発泡材を充填する作業を必要とせずに、簡単に車体の目
的とする部分を補強することができる車両用補強子で補
強されたボディ構造およびその補強子のボディ組付方法
を提供することにある。
に、請求項1に記載の発明は、ボディを構成する閉断面
部分を有する車体構成部品内に、ボディの加熱発泡工程
の熱と反応して前記閉断面部分で固定される、補強心材
の外周部に熱硬化型発泡シ−トを貼付してなる補強子を
設置したことにある。
え、少ない工数でボディの各部を補強する方法を提供す
るために、ボディ組立工程において閉断面部分を有する
車体構成部材内に、補強心材の外周部に熱硬化型発泡シ
−トを貼付してなる補強子を配置し、この補強子の前記
熱硬化型発泡シ−トをボディが焼付け塗装される工程に
おける熱で発泡させたことにある。
において、補強しようとする目的とする車体構成部分を
構成する部品に、熱硬化型発泡シ−トがもつ粘着(接
着)性を利用して接着させるだけで、別途、固定する手
立てを要せずに、位置決めが完了するものである。
は、ボディの加熱発泡工程で発生する熱に熱硬化型発泡
シ−トが反応して発泡して、補強心材が閉断面部分内に
固定されるものである。
ボディ構成部品内に補強子を配置しただけの構造で、別
途、固定手段、発泡材を充填する作業を必要とせずに、
車体の目的とする部分を補強することが可能となる。
うとする目的とするボディ構成部品内に補強子を配置
し、その後、ボディを焼付け塗装工程に委ねることによ
り、同部分において熱硬化型発泡シ−トが発泡して、同
部分内に在る補強心材を固定していく。
実施例にもとづいて説明する。図1中1は、本発明が適
用された例えば4ドアタイプの乗用車を構成するボディ
を示す。
の前部にエンジンル−ム3を有し、後部にトランクル−
ム4を有している。このボディ1は、車体組立工程にお
いて各部の組み付けと、電着液浸漬後の乾燥工程[以
下、「焼付け塗装工程」という(本願の加熱発泡工程に
相当)]において塗装がなされた、艤装工程に入る前の
状態を示している。
る部品のうち、補強が要する部位となる、サイドシル5
のセンタピラ−6と交わる部分内には補強子7が設けら
れ、同部分を補強している。
ば、補強子7は図2(a)に示されるようにサイドシル
部分内に設置可能な大きさをもつパイプ状の補強心材8
を有している。
料水の空き缶8a,8aを直列につないだ構造が用いら
れている。具体的には、開口した飲み口(図示しない)
同志を突き合わせるようにして2つの空き缶8a,8a
を直列に並べ、その隣接する端部同志を帯状の熱硬化型
発泡シ−ト9の貼付(巻付け)により結合(熱硬化型発
泡シ−ト9には粘着性が有ることによる)して、同部分
をシ−ルした構造を採用してある。これは、補強する部
位の長さが2つの空き缶8a,8aで十分であること
と、空き缶8a,8a内に電着液などの液体が侵入しな
いようにしたことによる。
5の閉断面内に自由に配置される外形の缶を用いてあ
る。この補強心材8の外周部には、両端外周部に位置し
て、帯状の熱硬化型発泡シ−ト10,10が貼付により
巻付けられている。
対する熱硬化型発泡シ−ト9,10の取着によって構成
されている。この補強子7が、ボディ組立工程におい
て、上記したサイドシル5の内腔部分に位置決め配置し
てある。
上記ボディ1の焼付け塗装工程の際の熱に反応して発泡
する機能の発泡シ−トが用いてある。この熱硬化型発泡
シ−ト9,10の機能を利用して、図2(b)に示され
るように補強心材8を補強心材8をセンタピラ−6と交
わるサイドシル部分の閉断面部分内に固定してある。
定される補強心材8と、サイドシ−ル5の閉断面部分内
で発泡した熱硬化型発泡シ−ト9,10とによって、セ
ンタピラ−6と交わるサイドシル部分を補強しているつ
ぎに、補強子7をサイドシル5内に組付ける方法につい
て説明する。
るまでの工程を流用して組付けているから、組付方法を
説明する前に、ボディ1の流れを簡単に説明しておく。
すなわち、乗用車のボディ1は、知られているようにボ
ティ組立工程において、図1に示されるように全体が組
立てられる。その後、塗装ラインに入る。そして、ボデ
ィ1は、この塗装ラインの電着工程、焼付け工程を経て
塗装を終えた後、艤装工程、さらには最終組立工程に至
り、製品となっていくものである。
て、まず、発泡前の補強子7[図2(a)に図示]を、
図3に示されるフロ−チャ−トに示されるようにボディ
1を組立てる工程において、車体の骨格となる、センタ
ピラ−6と交わるサイドシル5内に設置する。
わち、図4に示されるようにサイドシル5の組立前、サ
イドシル5を構成するサイドシルアウタパネル5aの内
面には、熱硬化型発泡シ−ト9,10の粘着性を利用し
て、同熱硬化型発泡シ−ト9,10を貼付し、補強子7
の全体を支持させておく。
イドシルアウタパネル5aをサイドシルインナパネル5
bに取着してサイドシル5を組立てると、補強子7の全
体は、図5(a),(b)に示されるようにセンタピラ
−6と交わるサイドシル部分の閉断面部分内に設置され
ていく。このボディ組立工程ではドア2aの装着も行わ
れる。
ディ1は電着工程に導かれ、電着塗装がボディ1の表面
に施されていく。続いて、電着塗装を終えたボディ1は
焼付け塗装工程に導かれる。これにより、塗装が高温度
の加熱によって乾燥され、焼付けられていく。
9,10には、焼付け工程の熱に反応するシ−トが採用
されているから、熱硬化型発泡シ−ト9,10は同焼付
け工程の際の熱によって、図2(b)および図6
(a),(b)に示されるように発泡し、硬化してい
く。
発泡シ−ト9,10により、サイドシル5の閉断面部分
内の所定位置において固定されていく。これにより、サ
イドシル5は、補強心材8ならびに発泡硬化した発泡材
にて補強される。
を用いた補強子7の採用により、別途、固定する手段を
要せずに、補強心材8の位置決め配置が完了する上、別
途、発泡材を充填する作業、さらには別途、加熱工程を
必要とせずに、閉断面部分内の所定位置に補強心材8が
固定することが可能となる。
多くの工数を費やしていた、閉断面部分を有するボディ
構成部品の補強を、簡単な作業で行うことができる。し
かも、空き缶8a,8aを補強心材8に用いる構造は、
資源を有効に活用して、ボディ1の目的とする部位を補
強することができる。しかも、空き缶8aの端にある端
壁により、単にパイプ状の部材を用いたときよりも、高
い剛性強度をもたらせるので、その効果は大である。
1は、ボディ組立工程の際、補強しようとする目的のボ
ディ構成部分、すなわちセンタ−ピラ−6の下部と結合
するサイドシル5が、同ピラ−6に通じた開口部を有し
ているような、発泡充填による強度補強が難しいような
部分でも、この開口部近傍におけるサイドシル5内に補
強子7を配置してだけの構造で、必要な箇所が補強され
るので、合理的に補強されたボディ1が得られる。
に組付ける方法は、補強しようとする目的のボディ構成
部分を、少ない工数で、最も合理的に補強することがで
きる。
aを突き合わせた補強心材8を用いたが、これに限ら
ず、図7(a)に示されるような空き缶8a,8aの間
を隙間δ、離した補強心材8でも、図7(b)に示され
るようなパイプ11を補強心材8として用いてもよい。
5の閉断面形状に相似した外形をもつ角筒12を補強心
材8として用いてもよく、補強心材8の形状には限定さ
れるものではない。また、これら補強心材8としては、
板金素材に曲げ加工を施し、閉じた断面形状となるよう
に接合した筒状部材であってもよい。
ル5を補強に適用した例を挙げたが、これに限らず、他
の閉断面部分をもつ車体前後方向、左右方向、上下方向
に延びる部品、さらにはドアに内蔵されているインパク
トビ−ム(ドアをガ−ドするためのガ−ド部材)といっ
たボディ構成部品の補強にも適用してもよい。また上記
では補強心材8に帯状の発泡シ−ト9,10を卷装した
が、同シ−トを帯状ではない形状とし、同心材8の外周
面全面を覆うように卷装してもよい。
クトビ−ムを補強するの一例が示されている。この例を
本発明の第2の実施例として説明すれば、補強子7は、
図9の拡大した図部分および図10の右側に図示されて
いるようにインパクトビ−ム15内に挿入可能な外形の
帯板8bを補強心材8とし、この補強心材8の両側面に
帯状の熱硬化型発泡シ−ト16を貼付した構造となって
いる。
7が挿入されたインパクトビ−ム15をドア2aに装着
し、その後、第1の実施例で述べたのと同様、焼付け塗
装工程のとき、同工程の熱によって、図10の左側に図
示されているように熱硬化型発泡シ−ト16,16を発
泡させることによって行われるものである。
第1の実施例と同じ構成部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略した。なお、上述した第1,第2の両実施
例では、焼付け塗装工程において発泡シ−トを発泡させ
たが、電着液浸漬前の工程において、焼付け塗装工程と
は別の加熱発泡工程により加熱発泡工程により発泡させ
ることも可能である。
項2の発明によれば、補強しようとする目的のボディ構
成部分内に補強子を配置してだけの構造で、別途、固定
手段、別途、発泡材を充填する作業を必要とせずに、車
体の目的とする部分を簡単に補強することができる。
ことができる。しかも、請求項2に記載の発明によれ
ば、上記効果に加え、少ない工数で、ボディの各部を補
強することができる。
されたボディを示す斜視図。
強子を、センタピラ−が交わるサイドシル部分内に位置
決め配置した状態と共に示す斜視図。(b)は、同補強
子の熱硬化型発泡シ−トが焼付け塗装工程の熱に反応し
て発泡した状態を示す斜視図。
ドシル内に固定されるまでを説明するための図。
に伴って、同サイドシル内に補強子が位置決め配置され
るまでを説明するための図。
ンタピラ−が交わるサイドシル部分内に補強子が配置さ
れた状態を示す正面図。(b)は、同側断面図。
の熱硬化型発泡シ−トが焼付け塗装工程の熱に反応して
発泡した状態を示す正面図。(b)は、同側断面図。
造を示す正面図。
置された状態および熱硬化型発泡シ−トが発泡した状態
と共に示す図。
を、ドアと共に示した図。
補強子がインパクトビ−ム内に配置された状態および熱
硬化型発泡シ−トが発泡した状態と共に示す図。
ための図。
アウタパネル 5b…サイドシルインナパネル 7…補強子 8…補強心材 9,10…熱硬化型発
泡シ−ト 15…インパクトビ−ム
Claims (2)
- 【請求項1】 ボディと、 外周部に熱硬化型発泡シ−トを貼付した補強心材からな
り、前記ボディの組立工程において閉断面部分を有する
ボディ構成部品内に設置され、前記熱硬化型発泡シ−ト
が前記ボディの加熱発泡工程の熱と反応することによっ
て固定される補強子とを具備してなることを特徴とする
車両用補強子で補強されたボディ構造。 - 【請求項2】 ボディ組立工程において閉断面部分を有
するボディ構成部品内に、補強心材の外周部に熱硬化型
発泡シ−トを貼付してなる補強子を設置し、 ボディが焼付け塗装される工程において、前記熱硬化型
発泡シ−トを同工程の熱で発泡させることを特徴とする
補強子のボディ組付方法。
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