JPH07117434A - 減衰力制御装置 - Google Patents

減衰力制御装置

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JPH07117434A
JPH07117434A JP5272547A JP27254793A JPH07117434A JP H07117434 A JPH07117434 A JP H07117434A JP 5272547 A JP5272547 A JP 5272547A JP 27254793 A JP27254793 A JP 27254793A JP H07117434 A JPH07117434 A JP H07117434A
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JP
Japan
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damping force
vehicle body
shock absorber
control
hole
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Pending
Application number
JP5272547A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kusano
正博 草野
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2400/00Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
    • B60G2400/10Acceleration; Deceleration
    • B60G2400/102Acceleration; Deceleration vertical
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2400/00Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
    • B60G2400/20Speed
    • B60G2400/206Body oscillation speed; Body vibration frequency
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2600/00Indexing codes relating to particular elements, systems or processes used on suspension systems or suspension control systems
    • B60G2600/18Automatic control means
    • B60G2600/188Spectral analysis; Transformations
    • B60G2600/1881Integral
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2800/00Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
    • B60G2800/01Attitude or posture control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】減衰力可変ショックアブソーバの減衰力を良好
なスカイフック効果を発揮しながら高周波振動時の乗心
地及び操縦安定性を向上させる。 【構成】車体の上下加速度検出値Gi を積分して車体上
下速度Vi を算出し(ステップS2)、これが正である
か負であるかによって車体の上下動方向を判断し(ステ
ップS3)、車体が上方に移動するときには伸び側減衰
力を高め(ステップS4,S5,S11〜S13)、下
方に移動するときには圧側減衰力を高める(ステップS
14,S15,S21〜S23)目標ステップ角θT
算出して減衰力制御を行うが、車体に高周波振動が発生
したときには、通常制御領域の外側に隣接された伸び側
と圧側とで共に中減衰力状態となる低減衰比制御領域に
切換えて(ステップS8,S18)悪路走行時の乗心地
と操縦安定性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも車体の上下
速度に基づいて減衰力を制御するようにした所謂セミ・
アクティブ制御を行う減衰力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の減衰力制御装置としては、例えば
特公表62−503023号公報に記載されているもの
がある。この従来例は、ショックアブソーバのピストン
で画成される上下圧力室をバイパス回路で接続し、この
バイパス回路に絞り弁を介挿することにより、伸び側及
び圧側の減衰力を制御し、この絞り弁を車体上下速度及
び相対変位速度におうじて制御することにより所謂スカ
イフック制御を行って、車体の姿勢変化を抑制するよう
にしている。このとき、減衰力は伸び側及び圧側で異な
る制御を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の減衰力制御装置にあっては、一般にバネ上共振周波
数域でのスカイフック効果を向上させるためには、伸び
側で高減衰力とし圧側で低減衰力とする状態又は圧側で
高減衰力とし伸び側で低減衰力とする状態の双方におい
て伸び側と圧側の減衰力比をなるべく大きくするように
している関係で、悪路走行時のような車体の高周波振動
を減衰させるためには、伸び側と圧側の減衰力比が大き
すぎて、バネ下のバタツキや接地性等が悪化するという
未解決の課題がある。
【0004】そこで、本発明は上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、バネ上共振周波数域
で良好なスカイフック効果を発揮しながら車体に高周波
振動が生じたときに伸び側及び圧側の減衰力比を比較的
小さくすることが可能な減衰力制御装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るサスペンション制御装置は、車体側部
材及び車輪側部材間に介装された入力される制御信号に
応じて減衰力の伸圧比を変化させることが可能な減衰力
可変ショックアブソーバと、車体の前記減衰力可変ショ
ックアブソーバ位置での車体上下速度を検出する上下速
度検出手段と、少なくとも前記上下速度検出手段の車体
上下速度検出値に基づいて車体の姿勢変化を抑制する前
記制御信号を形成して出力する制御手段とを備えた減衰
力制御装置において、前記減衰力可変ショックアブソー
バに、通常制御領域の外側に隣接して伸び側及び圧側共
に中間減衰力となる低減衰力比制御領域を形成すると共
に、車体の高周波数振動状態を検出する高周波振動検出
手段を設け、前記制御手段は、前記高周波振動検出手段
で車体の高周波数振動状態を検出したときに前記減衰力
可変ショックアブソーバを低減衰力比制御領域に切換え
るように構成されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明においては、減衰力可変ショックアブソ
ーバの通常使用する減衰力制御領域の外側に隣接して伸
び側及び圧側共に中間減衰力となる伸び側及び圧側圧力
比が小さい低減衰力比制御領域を形成し、悪路走行時等
のように車体に高周波振動が生じたときに、制御手段
で、減衰力可変ショックアブソーバを低減衰力比制御領
域に切換えることにより、悪路走行時の操縦安定性と乗
心地の双方を向上させる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す概略構成図であ
って、各車輪1FL〜1RRと車体2との間に夫々サスペン
ション装置を構成する減衰力可変ショックアブソーバ3
FL〜3RRが配設され、これら減衰力可変ショックアブソ
ーバ3FL〜3RRの減衰力を切換えるステップモータ41
FL〜41RRが後述するコントローラ4からの制御信号に
よって制御される。
【0008】減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RR
は、図2〜図8に示すように、外筒5と内筒6とで構成
されるシリンダチューブ7を有するツインチューブ式ガ
ス入りストラット型に構成され、内筒6内がこれに摺接
するピストン8によって上下圧力室9U,9Lに画成さ
れている。ピストン8は、図2〜図7で特に明らかなよ
うに、外周面に内筒6と摺接するシール部材9がモール
ドされ内周面に中心開孔10を有する円筒状の下部半体
11と、この下部半体11に内嵌された上部半体12と
で構成されている。
【0009】下部半体11には、上下に貫通して穿設さ
れた伸側油流路13と、上面側から下方にシール部材9
の下側まで延長して穿設された前記伸側油流路13より
大径の孔部14a及び円筒体11の外周面から孔部14
aの底部に連通して穿設された孔部14bで構成される
圧側油流路14と、中心開孔10の上下開口端に形成さ
れた円環状溝15U,15Lと、上面側に形成され円環
状溝15Uと前記伸側油流路13とに夫々連通する長溝
16と、下面側に形成され円環状溝15Lと連通する長
溝17とが形成され、伸側油流路13の下端側及び長溝
17が伸側ディスクバルブ18によって閉塞され、圧側
油流路14の上端側が圧側ディスクバルブ19によって
閉塞されている。
【0010】また、上部半体12は、下部半体11の中
心開孔10内に嵌挿された小径軸部21と、この軸部2
1の上端に一体に形成された内筒6の内径より小径の大
径軸部22とで構成され、これら小径軸部21及び大径
軸部22の中心位置に、小径軸部21の下端面側から大
径軸部22の中間部まで達する孔部23aと、この孔部
23aの上端側に連通してこれより小径の孔部23b
と、この孔部23bの上端側に連通するこれより大径の
孔部23cとで構成される貫通孔23が形成され、小径
軸部21の円環状溝15U及び15Lに対向する位置に
夫々半径方向に内周面側に貫通する一対の貫通孔24
a,24b及び25a,25bが穿設され、且つ大径軸
部22の孔部23aの上端側にこれと連通する弧状溝2
6が形成されていると共に、この弧状溝26と下端面と
を連通するL字状の圧側油流路27が形成され、この圧
側油流路27の下端面開口部が圧側ディスクバルブ28
によって閉塞されている。
【0011】そして、下部半体11と上部半体12と
が、下部半体11の中心開孔10内に小径軸部21を嵌
挿した状態で、小径軸部21の下部半体11より下方に
突出した下端部にナット29を螺合させてナット締めす
ることにより、一体に連結されている。さらに、上部半
体12の孔部23a内に可変絞りを構成する上端部が閉
塞された円筒状の弁体31が回動自在に配設されてい
る。この弁体31には、図3に示すように、上部半体1
2における大径軸部22の弧状溝26に対向する位置に
半径方向に内周面に達する貫通孔32が形成されている
と共に、図3〜図7に示すように上部半体12の小径軸
部21の貫通孔24a及び25a間に対応する外周面に
これらを連通する連通溝33が形成され、さらに図6に
示すように上部半体12の小径軸部21の貫通孔24b
及び25b間に対応する外周面にこれらを内周面側に連
通させる軸方向に延長する長孔34が形成されている。
そして、貫通孔32、連通溝33及び長孔34の位置関
係が、図8に示す弁体31の回転角即ち後述するステッ
プモータ41FL〜41RRのステップ角に対する減衰力特
性が得られるように選定されている。
【0012】すなわち、例えば時計方向の最大回転角位
置である図8のA位置では、図3に示すように、貫通孔
32のみが弧状溝26に連通しており、したがって、ピ
ストン8が下降する圧側移動に対しては、下圧力室9L
から圧側油流路14を通り、その開口端と圧側ディスク
バルブ19とで形成されるオリフィスを通って上圧力室
9Uに向かう破線図示の圧側流路C1と、下圧力室9L
から弁体31の内周面を通り、貫通孔32、弧状溝2
6、圧側油流路27を通り、その開口端と圧側ディスク
バルブ28とで形成されるオリフィスを通って上圧力室
9Uに向かう破線図示の圧側流路C2とが形成され、且
つピストン8が上昇する伸側移動に対しては、上圧力室
9Uから長溝16、伸側流路13を通り、その開口端と
伸側ディスクバルブ18とで形成されるオリフィスを通
って下圧力室9Lに向かう破線図示の伸側流路T1のみ
が形成され、伸側に対してはピストン速度の増加に応じ
て急増する高減衰力を発生させて、圧側に対してはピス
トン速度の増加に応じて微増する低減衰力を発生させ
る。
【0013】このA位置から弁体31を反時計方向に回
動させることにより、図4に示すように、弁体31の連
通溝33と小径軸部21の貫通孔24a,25aとが連
通状態となり、回動角の増加に応じて連通溝33と貫通
孔24a,25aとの開口面積が徐々に増加する。この
ため、ピストン8の伸側移動に対しては、図4(a)に
示すように、流路T1と並列に長溝16、円環状溝15
U、貫通孔24a、連通溝33、貫通孔25a、円環状
溝15L、長溝17を通り、長溝17と圧側ディスクバ
ルブ18とで形成されるオリフィスを通って下圧力室9
Lに向かう流路T2が形成されことになり、減衰力の最
大値が図8に示すように、連通溝33と小径軸部21の
貫通孔24a,25aとの開口面積の増加に応じて徐々
に減少し、伸側移動に対しては、図4(b)に示すよう
に、流路C1及びC2が形成されている状態を維持する
ため、最小減衰力状態を維持する。
【0014】さらに、弁体31を反時計方向に回動させ
て位置B近傍となると、図5に示すように、弁体31の
貫通孔24b,25b間が長孔34によって連通される
状態となる。このため、ピストン8の伸側移動に対して
は、図5(a)に示すように、流路T1及びT2と並列
に長溝16、円環状溝15U、貫通孔24a、長孔3
4、孔部23aを通って下圧力室9Lに向かう流路T3
が形成されることになり、伸側減衰力が最小減衰力状態
となると共に、ピストン8の圧側移動に対しては、流路
C1及びC2に加えて孔部23a、長孔34、貫通孔2
4b、円環状溝15Uを通って長溝16に達する流路C
3及び孔部23a、長孔34、貫通孔25b、円環状溝
15L、貫通孔25a、連通溝33、貫通孔24a、円
環状溝15Uを通って長溝16に達する流路C4が形成
されるが、図8に示すように、最小減衰力状態を維持す
る。
【0015】さらに、弁体31を反時計方向に回動させ
ると、長孔34と貫通孔25a及び25bとの間の開口
面積が小さくなり、回動角θB2で長孔34と貫通孔25
a及び25bとの間が図6に示すように遮断状態となる
が、貫通孔32と弧状溝26との間の開口面積は回動角
θB2から徐々に小さくなる。このため、回動角θB2から
反時計方向の回動角θC 迄の間では、ピストン8の伸側
移動に対しては、流路T1及びT2が併存することから
最小減衰力状態を維持し、逆にピストン8の圧側移動に
対しては、貫通孔32と弧状溝26との間の開口面積が
徐々に減少することにより、最大減衰力が徐々に増加
し、弁体31が位置Cに到達したときに図6に示すよう
に、貫通孔32と弧状溝26との間が遮断状態となるこ
とにより、ピストンの圧側移動に対して、下圧力室9L
から上圧力室9Uに達する流路が流路C1のみとなり、
圧側高減衰力状態となる。
【0016】この図6の状態からさらに弁体31を反時
計方向に回動させると、図7に示すように、弁体31に
形成された新たな貫通孔32aと弧状溝26との間の開
口面積が徐々に増加し、且つ弁体31に形成された連通
溝33と貫通孔24a,24bの開口面積が徐々に減少
して、反時計方向の最大回動角θD に達すると図8に示
すように伸び側及び圧側の減衰力比略等しい低減衰力比
制御領域となる。
【0017】一方、上部半体12の孔部23cには、円
筒状のピストンロッド35が嵌着され、このピストンロ
ッド35の上端が、図2に示すように、シリンダチュー
ブ7より上方に突出され、その上端側が車体側部材36
に取付けられたブラケット37にゴムブッシュ38U及
び38Lを介してナット39によって固定されていると
共に、ピストンロッド35の上端にブラケット40を介
してステップモータ41FL〜41RRがその回転軸41a
を下方に突出した関係で固定され、この回転軸41aと
前述した弁体31とがピストンロッド35内に緩挿され
た連結杆42によって連結されている。なお、43はバ
ンパーラバーである。また、シリンダチューブ7の下端
は車輪側部材(図示せず)に連結されている。
【0018】コントローラ4には、その入力側に、図9
に示すように、各車輪位置に対応する車体側に設けられ
た上下加速度に応じて、上向きで正となり下向きで負と
なるアナログ電圧でなる上下加速度検出値X2FL ″〜X
2RR ″を出力する上下加速度検出手段としての上下加速
度センサ51FL〜51RRが接続され、出力側に各減衰力
可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの減衰力を制御する
ステップモータ41FL〜41RRが接続されている。
【0019】そして、コントローラ4は、入力インタフ
ェース回路56a、出力インタフェース回路56b、演
算処理装置56c及び記憶装置56dを少なくとも有す
るマイクロコンピュータ56と、上下加速度センサ51
FL〜51RRの上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″をデ
ィジタル値に変換して入力インタフェース回路56aに
供給するA/D変換器57FL〜57RRと、出力インタフ
ェース回路56bから出力される各ステップモータ41
FL〜41RRに対するステップ制御信号が入力され、これ
をステップパルスに変換して各ステップモータ41FL〜
41RRを駆動するモータ駆動回路59FL〜59RRとを備
えている。
【0020】ここで、マイクロコンピュータ56の演算
処理装置56cは、上下加速度センサ51FL〜51RRか
ら入力される車体の上下加速度検出値X2FL ″〜
2RR ″を積分した車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′に
基づいてスカイフック近似制御を行って、目標ステップ
角θT を算出し、この目標ステップ角θT と現在のステ
ップ角θP との差値を算出して、これに応じたステップ
制御量をモータ駆動回路59FL〜59RRに出力し、車体
に高周波振動が発生して上下加速度検出値X2FL ″〜X
2RR ″のレベルが設定値GP を越えたときに、低減衰比
制御領域に対応するステップ角を目標ステップ角θT
して算出し、これに応じたステップ制御量をモータ駆動
回路59FL〜59RRに出力する。また、記憶装置56d
は、演算処理装置56cの演算処理に必要なプログラム
を予め記憶していると共に、演算処理過程での必要な値
及び演算結果を逐次記憶する。
【0021】次に、上記実施例の動作をマイクロコンピ
ュータ56の演算処理装置56cの処理手順の一例を示
す図10を伴って説明する。すなわち、図10の処理は
所定時間(例えば10msec)毎にタイマ割込処理として
実行され、先ずステップS1で各上下加速度検出値Gi
(i=FL,FR,RL,RR)を読込み、次いでステップS2
に移行して読込んだ上下加速度検出値Gi を例えばロー
パスフィルタ処理することにより積分して現在の車体上
下速度Vi (n) を算出し、これらを記憶装置56dの所
定記憶領域に一時記憶してからステップS3に移行す
る。
【0022】このステップS3では、ステップS2で算
出した現在の車体上下速度Vi (n)が零を含む正である
か否かを判定し、Vi (n) ≧0であるときにはステップ
S4に移行して、前回の処理時における車体上下速度V
i (n-1) が負であるか否かを判定する。この判定は、車
体が伸び側に変化したか否かを判定するものであり、V
i (n-1) ≧0であるときには、直接ステップS6に移行
し、Vi (n-1) <0であるときには、ステップS5に移
行して伸び側の限界値を表すVP を予め設定された伸び
側初期値VTINTに設定する共に、路面状態を表すフラグ
Fを“0”にリセットしてからステップS6に移行す
る。
【0023】このステップS6では、制御フラグFが
“1”にセットされているか否かを判定し、制御フラグ
Fが“1”にセットさているときには、悪路走行状態で
車体に高周波振動を生じているものと判断してそのまま
タイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復
帰し、制御フラグFが“0”にリセットされているとき
には、ステップS7に移行する。
【0024】このステップS7では、ステップS1で読
込んだ車体上下加速度検出値Gi の絶対値が予め設定さ
れた閾値GS を越えているか否かを判定し、|Gi |>
Sであるときには悪路走行中であると判断してステッ
プS8に移行して、目標ステップ角θT を悪路走行に対
応する低減衰比制御領域θD に設定すると共に、制御フ
ラグFを“1”にセットしてからステップS9に移行
し、記憶装置56dに格納されている現在ステップ角θ
P と目標ステップ角θT との偏差を算出し、これをステ
ップ制御量Sとして記憶装置56dの所定記憶領域に更
新記憶すると共に、前記目標ステップ角θT を現在ステ
ップ角θP として更新記憶し、次いで、ステップS10
に移行して、記憶装置56dの所定記憶領域に格納され
ているステップ制御量Sをモータ駆動回路59iに出力
してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログ
ラムに復帰する。
【0025】また、ステップS7の判定結果が|Gi
≦GS であるときには、ステップS11に移行して、車
体上下速度Vi (n) が限界値VP に達しているか否かを
判定し、Vi (n) ≦VP であるときには直接ステップS
13に移行し、Vi (n) >VP であるときにはステッ
プS12に移行して現在の車体速度Vi (n) をVP に設
定してからステップS13に移行する。
【0026】このステップS13では、下記(1)式の
演算を行って目標ステップ角θT を算出してから前記ス
テップS9に移行する。 θT =(Vi /VP )×θTMAX …………(1) ここで、θTMAXは、減衰力可変ショックアブソーバ3FL
〜3RRの時計方向即ち伸び方向の最大ステップ角であ
る。
【0027】一方、ステップS3の判定結果がV(n) <
0であるときには、車体が下降しているものと判断し
て、ステップS14に移行して、前回の処理時における
車体上下速度Vi (n-1) が零又は正であるか否かを判定
する。この判定は、車体が下側に変化したか否かを判定
するものであり、Vi (n-1) <0であるときには、直接
ステップS16に移行し、Vi (n-1) ≧0であるときに
は、ステップS15に移行して伸び側の限界値を表すV
P を予め設定された圧側初期値VCINTに設定する共に、
路面状態を表すフラグFを“0”にリセットしてからス
テップS16に移行する。
【0028】このステップS16では、制御フラグFが
“1”にセットされているか否かを判定し、制御フラグ
Fが“1”にセットさているときには、悪路走行状態で
車体に高周波振動を生じているものと判断してそのまま
タイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復
帰し、制御フラグFが“0”にリセットされているとき
には、ステップS17に移行する。
【0029】このステップS17では、ステップS1で
読込んだ車体上下加速度検出値Giの絶対値が予め設定
された閾値GS を越えているか否かを判定し、|Gi
>G S であるときには悪路走行中であると判断してステ
ップS18に移行して、目標ステップ角θT を悪路走行
に対応する低減衰比制御領域θD に設定すると共に、制
御フラグFを“1”にセットしてから前記ステップS9
に移行する。
【0030】また、ステップS17の判定結果が|Gi
|≦GS であるときには、ステップS21に移行して、
車体上下速度Vi (n) が限界値VP に達しているか否か
を判定し、Vi (n) ≦VP であるときには直接ステップ
S23に移行し、Vi (n) >VP であるときにはステッ
プS22に移行して現在の車体速度Vi (n) をVP に設
定してからステップS23に移行する。
【0031】このステップS23では、下記(1)式の
演算を行って目標ステップ角θT を算出してから前記ス
テップS9に移行する。 θT =(Vi /VP )×θCMAX …………(1) ここで、θCMAXは、減衰力可変ショックアブソーバ3FL
〜3RRの反時計方向即ち圧側の通常制御範囲における最
大ステップ角である。
【0032】したがって、今、車両が平坦な良路を直線
走行しているときには、車体の上下動が殆どないので、
各上下加速度センサ51FL〜51RRから出力される上下
加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″は略零となる。したが
って、図10の処理が実行されたときに、ステップS2
で算出される車体上下速度VFL〜VRRも略零となり、ス
テップS3からステップS4に移行して前回値Vi (n-
1) が負であるときにはステップS5に移行して限界値
P として圧側初期値VCINTが設定され、且つ制御フラ
グFが“0”にリセットされる。このため、ステップS
7からステップS11を経てステップS13に移行し、
前記(1)式に基づいて目標ステップ角θT を算出する
このとき、車体上下速度Vi(n) が零であるため、目標
ステップ角θT も零となり、前回も目標ステップ角θ T
が零となっているため、図8のB位置が選択され、伸び
側及び圧側が共に低減衰力状態に設定される。これによ
って、車輪に路面の細かな凹凸による振動が入力されて
も、これが減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRで
吸収されて車体に伝達されず、良好な乗心地を確保する
ことができる。
【0033】この良路走行状態から例えばうねり路を走
行する状態となると、図11(a)に示すように、車体
上下速度Vi が上下に正弦波状に変動することになり、
時点t1 で車体が上方に移動して上下速度Vi が正とな
ると、ステップS3からステップS4に移行し、前回値
i (n-1) が負であるものとすると、ステップS5に移
行して、限界値VP として伸び側初期値VTINTが設定さ
れ、且つ制御フラグFが“0”にセットされる。このた
め、ステップS6からステップS7に移行し、図11
(b)に示すように車体上下加速度Gi (n) の絶対値は
設定値GP 以下であるので、ステップS11に移行す
る。このとき、車体上昇が開始したばかりであるので、
i (n) <VP であり、ステップS13に移行して、図
11(c)に示すように、伸び側寄りの目標ステップ角
θT が算出され、これに応じてステップモータ41iが
駆動されることにより、減衰力可変ショックアブソーバ
3iの減衰力が徐々に増加される。
【0034】その後、時点t2 で車体上下速度Vi がピ
ークをとなり、その後減少すると、これに応じて目標ス
テップ角θT も減少し、時点t3 で車体上下速度V
i (n) が正から負に変化するので、ステップS3からス
テップS14に移行し、前回値V i (n-1) が正であるの
で、ステップS15に移行して、限界値VP として圧側
初期値VCINTが設定されると共に、制御フラグFが
“0”のリセット状態を継続する。これに応じて、目標
ステップ角θT も図8の位置C側に移動し、車体上下速
度Vi (n) が限界値VP 以上となる時点t4 で位置Cに
保持され、その後時点t 5 から車体上下速度Vi (n) が
限界値VP 未満となることにより、車体上下加速度Vi
(n) の増加に応じて目標ステップ角θT が中立位置Bに
戻り、時点t6 で伸び側制御状態に反転する。
【0035】その後、時点t7 で悪路走行状態となっ
て、上下加速度検出値Gi (n) の絶対値が設定値GP
上となると、ステップS7からステップS8に移行し、
目標ステップ角θT が低減衰比領域を表すステップ角θ
D に設定され、これに応じてステップモータ41iが駆
動されて、減衰力可変ショックアブソーバ3iの減衰力
が伸び側及び圧側で共に中減衰力に制御される。このよ
うに、悪路走行時に減衰力可変ショックアブソーバ3i
が中減衰力に制御されると、車輪の接地性を向上させな
がら車輪から車体に伝達される振動伝達率を比較的小さ
く抑えることができ、ゴツゴツした路面入力をある程度
減衰することができ、乗心地も高減衰力状態に比較して
良好に維持することができる。
【0036】その後、制御フラグFが“1”にセットさ
れることにより、ステップS3からステップS4に移行
したときにはステップS6でタイマ割込処理を終了する
ことから、悪路走行状態が終了しても、中減衰力状態が
保持され、車体上下速度Vi(n) が正から負に反転した
時点t8 でステップS3からステップS14を経てステ
ップS15に移行することにより、制御フラグFが
“0”にリセットされて、中減衰力状態から通常のスカ
イフック近似制御状態に復帰する。
【0037】なお、上記実施例においては、演算処理装
置56cで車体上下速度Vi (n) のみを使用したスカイ
フック近似制御を行う場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、別途ストロークセンサを配設
し、これらのストローク検出値を微分して相対速度VSi
を算出し、これと車体上下速度Vi とに基づいて下記
(3)式の演算を行ってスカイフック制御用の減衰係数
Cを算出し、これに基づいて減衰力可変ショックアブソ
ーバの減衰力を制御するようにしてもよい。
【0038】 C=CS ・Vi /VS …………(3) また、上記実施例においては、減衰力を制御する弁体3
1をロータリ形に構成した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、スプール形に構成して、
圧側と伸側とで異なる流路を形成するようにしてもよ
く、この場合にはステップモータ41FL〜41RRの回転
軸41aにピニオンを連結し、このピニオンに噛合する
ラックを連結杆42に取り付けるか又は電磁ソレノイド
を適用して弁体31の摺動位置を制御すればよい。
【0039】さらに、上記実施例においては、悪路走行
状態を車体上下加速度Gに基づいて検出する場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、超音波
センサや、ストロークセンサを利用して路面状態を検出
し、その検出値に基づいて悪路を検出するようにしても
よい。さらに、上記実施例においては、車体2の各車輪
1FL〜1RR位置に上下加速度センサ51FL〜51RRを設
けた場合について説明したが、何れか1つの上下加速度
センサを省略して、省略した位置の上下加速度を他の上
下加速度センサの値から推定するようにしてもよい。
【0040】さらにまた、上記実施例においては、ステ
ップモータ41FL〜41RRをオープンループ制御する場
合について説明したが、これに限らずステップモータの
回転角をエンコーダ等で検出し、これをフィードバック
することによりクローズドループ制御するようにしても
よい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る減
衰力制御装置によれば、減衰力可変ショックアブソーバ
に通常減衰力制御領域の外側に隣接させて低減衰比制御
領域を形成すると共に、車体の高周波振動状態を検出し
たときに制御手段で低減衰比制御領域に切換えるように
構成したので、車体に高周波振動成分が少ない通常時に
は大きな伸び側及び圧側で大きな減衰比を有する減衰力
制御を行ってバネ上共振周波数域で良好なスカイフック
効果を発揮させることができると共に、車体が高周波振
動する状態では、低減衰比制御領域に切換えて、伸び側
及び圧側で共に中減衰力状態として、高周波路面走行時
の乗心地と操縦安定性の双方を向上させることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】減衰力可変ショックアブソーバの一例を示す一
部を断面とした正面図である。
【図3】車体上昇時の最大減衰力状態での減衰力調整機
構を示す拡大断面図である。
【図4】車体上昇時の中間減衰力状態での減衰力調整機
構を示す拡大断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧
側の作動油経路を夫々示している。
【図5】車体無変動時の減衰力調整機構を示す拡大断面
図であり、(aは伸側、(b)は圧側の作動油経路を夫
々示している。
【図6】車体下降時の最大減衰力状態での減衰力調整機
構を示す拡大断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧
側の作動油経路を夫々示している。
【図7】低減衰制御領域での減衰力調整機構を示す拡大
断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧側の作動油経
路を夫々示している。
【図8】減衰力可変ショックアブソーバのステップ角に
対する減衰力特性を示す説明図である。
【図9】コントローラの一例を示すブロック図である。
【図10】コントローラの処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図11】本発明の動作の説明に供するタイムチャート
である。
【符号の説明】
1FL〜1RR 車輪 2 車体 3FL〜3RR 減衰力可変ショックアブソーバ 4 コントローラ 8 ピストン 11 下部半体 12 上部半体 13 伸側油流路 14 圧側油流路 18 伸側ディスクバルブ 19 圧側ディスクバルブ 28 圧側ディスクバルブ 31 弁体 32 貫通孔 33 連通溝 34 長孔 35 ピストンロッド T1〜T3 伸側流路 C1〜C4 圧側流路 41FL〜41RR ステップモータ 51FL〜51RR 上下加速度センサ 56 マイクロコンピュータ 59FL〜59RR モータ駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部材及び車輪側部材間に介装され
    た入力される制御信号に応じて減衰力の伸圧比を変化さ
    せることが可能な減衰力可変ショックアブソーバと、車
    体の前記減衰力可変ショックアブソーバ位置での車体上
    下速度を検出する上下速度検出手段と、少なくとも前記
    上下速度検出手段の車体上下速度検出値に基づいて車体
    の姿勢変化を抑制する前記制御信号を形成して出力する
    制御手段とを備えた減衰力制御装置において、前記減衰
    力可変ショックアブソーバに、通常制御領域の外側に隣
    接して伸び側及び圧側共に中間減衰力となる低減衰力比
    制御領域を形成すると共に、車体の高周波数振動状態を
    検出する高周波振動検出手段を設け、前記制御手段は、
    前記高周波振動検出手段で車体の高周波数振動状態を検
    出したときに前記減衰力可変ショックアブソーバを低減
    衰力比制御領域に切換えるように構成されていることを
    特徴とする減衰力制御装置。
JP5272547A 1993-10-29 1993-10-29 減衰力制御装置 Pending JPH07117434A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5272547A JPH07117434A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 減衰力制御装置
KR1019940026899A KR950011162A (ko) 1993-10-29 1994-10-21 감쇠력 제어장치(a control system for damper force)

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