JPH07117321B2 - 吸収冷温水機 - Google Patents
吸収冷温水機Info
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- JPH07117321B2 JPH07117321B2 JP2080108A JP8010890A JPH07117321B2 JP H07117321 B2 JPH07117321 B2 JP H07117321B2 JP 2080108 A JP2080108 A JP 2080108A JP 8010890 A JP8010890 A JP 8010890A JP H07117321 B2 JPH07117321 B2 JP H07117321B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は冷凍サイクルと温水器とから冷水と温水とを取
り出す吸収冷温水機に関する。
り出す吸収冷温水機に関する。
(ロ)従来の技術 例えば特公昭61−38788号公報には、蒸発器、吸収器、
発生器、凝縮器で構成された冷凍機部に抽気回収装置を
備え、温水用発生器に配設された温水熱交換器と冷凍機
部の蒸発器、凝縮器、或いは吸収器と排気制御弁を介し
て結び、温水用発生器に浸入した不凝縮ガスを温水用熱
交換器、排気制御弁、凝縮器などを経て抽気回収装置か
ら外部へ排出する冷温水機が開示されている。
発生器、凝縮器で構成された冷凍機部に抽気回収装置を
備え、温水用発生器に配設された温水熱交換器と冷凍機
部の蒸発器、凝縮器、或いは吸収器と排気制御弁を介し
て結び、温水用発生器に浸入した不凝縮ガスを温水用熱
交換器、排気制御弁、凝縮器などを経て抽気回収装置か
ら外部へ排出する冷温水機が開示されている。
(ハ)発明が解決しようする課題 上記従来の技術において、温水用熱交換器に溜った不凝
縮ガスを外部へ排出するためには、抽気回収装置を動作
させる必要があり、抽気回収装置の運転回数は多くなる
という問題が発生している。又、例えば冬期で冷水負荷
がなく、温水用熱交換器及び温水用発生器と冷凍機部と
を切り離して冷凍機部の運転を停止し、温水発生器のみ
を運転する温水単独運転時には、温水発生器にて発生し
た不凝縮ガスが温水用熱交換器に滞留し、熱交換器での
伝熱性能の悪化、発生器の温度、或いは圧力上昇などに
より、温水用発生器或いは温水用熱交換器等での腐食が
発生するおそれがあった。
縮ガスを外部へ排出するためには、抽気回収装置を動作
させる必要があり、抽気回収装置の運転回数は多くなる
という問題が発生している。又、例えば冬期で冷水負荷
がなく、温水用熱交換器及び温水用発生器と冷凍機部と
を切り離して冷凍機部の運転を停止し、温水発生器のみ
を運転する温水単独運転時には、温水発生器にて発生し
た不凝縮ガスが温水用熱交換器に滞留し、熱交換器での
伝熱性能の悪化、発生器の温度、或いは圧力上昇などに
より、温水用発生器或いは温水用熱交換器等での腐食が
発生するおそれがあった。
本発明は不凝縮ガス排出装置の運転回数を低減させるこ
と、温水器及び発生器のみが運転する温水単独運転時の
伝熱性能の悪化、及び腐食の発生を防止することを目的
とする。
と、温水器及び発生器のみが運転する温水単独運転時の
伝熱性能の悪化、及び腐食の発生を防止することを目的
とする。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、発生器(1)、凝
縮器(3)、蒸発器(4)、吸収器(5)などを接続し
て蒸発器(4)から冷水を取り出すようにした冷凍サイ
クルと、この冷凍サイクルの高温側に接続され温水を取
り出す温水器(35)とから構成した吸収冷温水機におい
て、温水器(35)にパラジウムセル(水素ガス排出装
置)(41)を取り付けた吸収冷温水機を提供するもので
ある。
縮器(3)、蒸発器(4)、吸収器(5)などを接続し
て蒸発器(4)から冷水を取り出すようにした冷凍サイ
クルと、この冷凍サイクルの高温側に接続され温水を取
り出す温水器(35)とから構成した吸収冷温水機におい
て、温水器(35)にパラジウムセル(水素ガス排出装
置)(41)を取り付けた吸収冷温水機を提供するもので
ある。
又、温水器(35)と不凝縮ガス抽気装置(46)とを上胴
(A)或いは下胴(B)を介して配管接続すると共に、
温水器(35)にパラジウムセル(41)を取り付けた吸収
冷温水機を提供するものである。
(A)或いは下胴(B)を介して配管接続すると共に、
温水器(35)にパラジウムセル(41)を取り付けた吸収
冷温水機を提供するものである。
さらに、不凝縮ガス抽気装置(46)に取り付けられたパ
ラジウムセル(51)と温水器(35)とを配管接続した吸
収冷温水機を提供するものである。
ラジウムセル(51)と温水器(35)とを配管接続した吸
収冷温水機を提供するものである。
(ホ)作 用 吸収冷温水機の運転時、温水器(35)に溜った水素ガス
がパラジウムセル(41)によって外部へ排出され、温水
器の不凝縮ガスによる伝熱性能の低下を防止し、温水を
安定供給することが可能になり、又、再生圧力或いは温
度の上昇を防止して発生器、又は温水器などの腐食を防
止することが可能になる。
がパラジウムセル(41)によって外部へ排出され、温水
器の不凝縮ガスによる伝熱性能の低下を防止し、温水を
安定供給することが可能になり、又、再生圧力或いは温
度の上昇を防止して発生器、又は温水器などの腐食を防
止することが可能になる。
又、温水器(35)に溜った水素ガスがパラジウムセル
(41)によって外部へ排出されるので、不凝縮ガス抽気
装置(46)の運転回数を低減することが可能になる。
又、温水のみを負荷に供給する温水単独運転時において
も、温水器(35)の水素ガスがパラジウムセル(41)に
よって外部へ排出され、温水器(35)から温水を安定し
て供給することが可能になり、又、温水器(35)などの
腐食を防止することが可能になる。
(41)によって外部へ排出されるので、不凝縮ガス抽気
装置(46)の運転回数を低減することが可能になる。
又、温水のみを負荷に供給する温水単独運転時において
も、温水器(35)の水素ガスがパラジウムセル(41)に
よって外部へ排出され、温水器(35)から温水を安定し
て供給することが可能になり、又、温水器(35)などの
腐食を防止することが可能になる。
さらに、温水器(35)に溜った水素ガスが不凝縮ガス抽
気装置(46)に取り付けられたパラジウムセル(51)に
よって外部へ排出され、パラジウムセル(51)を温水器
(35)に溜った水素ガスの排出と不凝縮ガス抽気装置
(46)に溜った水素ガスの排出とに兼用することが可能
になり、水素ガスの排出装置の簡略化を図ることが可能
になる。
気装置(46)に取り付けられたパラジウムセル(51)に
よって外部へ排出され、パラジウムセル(51)を温水器
(35)に溜った水素ガスの排出と不凝縮ガス抽気装置
(46)に溜った水素ガスの排出とに兼用することが可能
になり、水素ガスの排出装置の簡略化を図ることが可能
になる。
(ヘ)実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
図面に示したものは吸収冷温水機であり、冷媒に水(H2
O)、吸収剤(吸収液)に臭化リチウム(LiBr)水溶液
を使用したものである。
O)、吸収剤(吸収液)に臭化リチウム(LiBr)水溶液
を使用したものである。
図面において、(1)はガスバーナ(1B)を備えた高温
発生器、(2)は低温発生器、(3)は凝縮器、(3A)
は冷媒液溜め、(4)は蒸発器、(5)は吸収器、
(6)は低温熱交換器、(7)は高温熱交換器、(8)
ないし(14)は吸収液管、(10A),(10B)はそれぞれ
開閉弁、(15)は吸収液ポンプ、(16)及び(17)は冷
媒管、(18)は冷媒液流下管、(19)は冷媒液循環管、
(19P)は冷媒ポンプ、(2A)はオーバーフロー管、(2
0)はバーナ(1B)に接続されたガス配管、(21)は加
熱量制御弁、(22)は冷水配管、(23)は蒸発器熱交換
器であり、それぞれは図面に示したように配管接続され
ている。又、(A)は上胴、(B)は下胴である。さら
に、(25)は冷却水配管であり、この冷却水配管(25)
の途中には吸収器熱交換器(26)、及び凝縮器熱交換器
(27)が設けられている。
発生器、(2)は低温発生器、(3)は凝縮器、(3A)
は冷媒液溜め、(4)は蒸発器、(5)は吸収器、
(6)は低温熱交換器、(7)は高温熱交換器、(8)
ないし(14)は吸収液管、(10A),(10B)はそれぞれ
開閉弁、(15)は吸収液ポンプ、(16)及び(17)は冷
媒管、(18)は冷媒液流下管、(19)は冷媒液循環管、
(19P)は冷媒ポンプ、(2A)はオーバーフロー管、(2
0)はバーナ(1B)に接続されたガス配管、(21)は加
熱量制御弁、(22)は冷水配管、(23)は蒸発器熱交換
器であり、それぞれは図面に示したように配管接続され
ている。又、(A)は上胴、(B)は下胴である。さら
に、(25)は冷却水配管であり、この冷却水配管(25)
の途中には吸収器熱交換器(26)、及び凝縮器熱交換器
(27)が設けられている。
又、(30)は冷媒管(17)に設けられた冷媒ドレン制御
弁、(35)は高温発生器(1)に付設された温水器、
(36)は温水器(35)の下部と高温発生器(1)との間
に接続された冷媒ドレン管であり、この冷媒ドレン管
(36)の途中に温水ドレイン制御弁(37)が設けられて
いる。又、(38)は温水配管であり、この温水配管(3
8)の途中に温水器熱交換器(40)が設けられている。
又、(41)は温水器(35)の上部に配管接続された第1
パラジウムセム(水素ガス排出装置)であり、(42)は
容器、(43)はパラジウム管、(44)はヒータである。
さらに、(35A)は温水器(35)と上胴(A)との間に
接続された連絡管であり、この連絡管(35A)の間に開
閉弁(35B)が設けられている。
弁、(35)は高温発生器(1)に付設された温水器、
(36)は温水器(35)の下部と高温発生器(1)との間
に接続された冷媒ドレン管であり、この冷媒ドレン管
(36)の途中に温水ドレイン制御弁(37)が設けられて
いる。又、(38)は温水配管であり、この温水配管(3
8)の途中に温水器熱交換器(40)が設けられている。
又、(41)は温水器(35)の上部に配管接続された第1
パラジウムセム(水素ガス排出装置)であり、(42)は
容器、(43)はパラジウム管、(44)はヒータである。
さらに、(35A)は温水器(35)と上胴(A)との間に
接続された連絡管であり、この連絡管(35A)の間に開
閉弁(35B)が設けられている。
(45)は不凝縮ガス排出装置であり、この不凝縮ガス排
出装置(45)は抽気装置(46)と、排出ポンプ(47)と
から構成されている。そして、抽気装置(46)は上部に
設けられたエゼクタ(48)と、このエゼクタ(48)の下
に設けられた不凝縮ガスタンク(50)と、この不凝縮ガ
スタンク(50)の上部に配管接続された第2パラジウム
セル(51)、不凝縮ガスタンク(50)に内蔵された分離
槽(52)などから構成されている。そして、第2パラジ
ウムセル(51)は第1パラジウムセル(41)と同様にパ
ラジウム管(51A)、ヒータ(51H)などから構成されて
いる。又、エゼクタ(48)と吸収液管(9)との間には
吸収液送り管(52)が接続され、不凝縮ガスタンク(5
0)の下部とオーバーフロー管(2A)との間には吸収液
戻し管(53)が接続されている。又、凝縮器(3)及び
吸収器(5)とエゼクタ(48)との間には、それぞれ第
1,第2不凝縮ガス管(54),(55)が接続されている。
さらに、排出ポンプ(47)と不凝縮ガスタンク(50)の
上部との間には排出管(56)が接続され、この排出管
(56)と第2不凝縮ガス管(55)との間に連絡管(57)
が接続されている。
出装置(45)は抽気装置(46)と、排出ポンプ(47)と
から構成されている。そして、抽気装置(46)は上部に
設けられたエゼクタ(48)と、このエゼクタ(48)の下
に設けられた不凝縮ガスタンク(50)と、この不凝縮ガ
スタンク(50)の上部に配管接続された第2パラジウム
セル(51)、不凝縮ガスタンク(50)に内蔵された分離
槽(52)などから構成されている。そして、第2パラジ
ウムセル(51)は第1パラジウムセル(41)と同様にパ
ラジウム管(51A)、ヒータ(51H)などから構成されて
いる。又、エゼクタ(48)と吸収液管(9)との間には
吸収液送り管(52)が接続され、不凝縮ガスタンク(5
0)の下部とオーバーフロー管(2A)との間には吸収液
戻し管(53)が接続されている。又、凝縮器(3)及び
吸収器(5)とエゼクタ(48)との間には、それぞれ第
1,第2不凝縮ガス管(54),(55)が接続されている。
さらに、排出ポンプ(47)と不凝縮ガスタンク(50)の
上部との間には排出管(56)が接続され、この排出管
(56)と第2不凝縮ガス管(55)との間に連絡管(57)
が接続されている。
上記のように構成された吸収温水機の運転時、例えば冷
水負荷が大きく温水負荷が小さいときには、冷水主制御
が行われる。このとき、加熱量制御弁(21)の開度が蒸
発器(4)の冷水出口温度に応じて調節され、又、温水
ドレン制御弁(37)の開度が温水器(35)の温水出口温
度に応じて調節される。そして、吸収液ポンプ(15)と
冷媒ポンプ(19P)の運転によって従来の吸収冷温水機
と同様に吸収液及び冷媒が循環し、蒸発器熱交換器(2
3)にて温度が低下した冷水が負荷へ供給される。
水負荷が大きく温水負荷が小さいときには、冷水主制御
が行われる。このとき、加熱量制御弁(21)の開度が蒸
発器(4)の冷水出口温度に応じて調節され、又、温水
ドレン制御弁(37)の開度が温水器(35)の温水出口温
度に応じて調節される。そして、吸収液ポンプ(15)と
冷媒ポンプ(19P)の運転によって従来の吸収冷温水機
と同様に吸収液及び冷媒が循環し、蒸発器熱交換器(2
3)にて温度が低下した冷水が負荷へ供給される。
又、高温発生器(1)で吸収液から分離した冷媒蒸気の
一部は温水器(35)へ流れ、温水器熱交換器(40)を流
れる温水と熱交換して凝縮する。そして、温水器(35)
にて凝縮した冷媒液を冷媒ドレン管(36)及び温水ドレ
ン制御弁(37)を経て高温発生器(1)へ戻る。又、温
水器熱交換器(40)にて温度上昇した温水が負荷へ供給
される。
一部は温水器(35)へ流れ、温水器熱交換器(40)を流
れる温水と熱交換して凝縮する。そして、温水器(35)
にて凝縮した冷媒液を冷媒ドレン管(36)及び温水ドレ
ン制御弁(37)を経て高温発生器(1)へ戻る。又、温
水器熱交換器(40)にて温度上昇した温水が負荷へ供給
される。
又、冷水負荷が小さく、温水負荷が大きいときには、温
水主制御が行われる。このとき、温水出口温度に応じて
加熱量制御弁(21)の開度が調節され、冷水出口温度に
応じて冷媒ドレン制御弁(30)の開度が調節され、又、
温水ドレン制御弁(37)は全開している。そして、温水
出口温度が上昇したときに高温発生器(1)の加熱量が
増加し、温水器(35)へ流れる冷媒蒸気の量が増加して
加熱量が増え、又、温水出口温度が低下したときに高温
発生器(1)の加熱量が減下し、温水器(35)での加熱
量が減少し、温水出口温度がほぼ設定温度に保たれる。
又、冷水出口温度が上昇したときには冷媒ドレイン制御
弁(30)の開度が大きくなり、冷水出口温度が低下した
ときには冷媒ドレイン制御弁(30)の開度が小さくな
り、冷媒液の循環量が変化して冷水出口温度がほぼ設定
温度に保たれる。
水主制御が行われる。このとき、温水出口温度に応じて
加熱量制御弁(21)の開度が調節され、冷水出口温度に
応じて冷媒ドレン制御弁(30)の開度が調節され、又、
温水ドレン制御弁(37)は全開している。そして、温水
出口温度が上昇したときに高温発生器(1)の加熱量が
増加し、温水器(35)へ流れる冷媒蒸気の量が増加して
加熱量が増え、又、温水出口温度が低下したときに高温
発生器(1)の加熱量が減下し、温水器(35)での加熱
量が減少し、温水出口温度がほぼ設定温度に保たれる。
又、冷水出口温度が上昇したときには冷媒ドレイン制御
弁(30)の開度が大きくなり、冷水出口温度が低下した
ときには冷媒ドレイン制御弁(30)の開度が小さくな
り、冷媒液の循環量が変化して冷水出口温度がほぼ設定
温度に保たれる。
又、上記のように吸収冷温水機が冷水主制御、或いは温
水主制御にて運転されているとき、吸収液ポンプ(15)
から流出した吸収液の一部が吸収液送り管(52)を経て
エゼクタ(48)へ流れる。そして、凝縮器(3)及び吸
収器(5)に滞留している不凝縮ガスがエゼクタ(48)
に引かれ、分離槽(52)にて不凝縮ガスが吸収液と分離
して不凝縮ガスタンク(50)に溜る。又、不凝縮ガスタ
ンク(50)の吸収液は吸収液戻し管(53)及びオーバー
フロー管(2A)を経て吸収器(5)へ流れる。さらに、
連絡管(35A)の開閉弁(35B)を例えば所定時間ごとに
開いた場合には、温水器(35)に溜っていた窒素、酸
素、或いは水素などの不凝縮ガスが上胴(A)内へ流
れ、凝縮器(3)から第1不凝縮ガス管(54)を経てエ
ゼクタ(48)へ流れる。又、吸収冷温水機の運転中、第
2パラジウムセル(51)のヒータ(51H)には通電され
ており、パラジウム管(51A)は加熱されているため、
温水器(35)の上部に滞留している水素ガスが第2パラ
ジウムセル(51)を介して外部へ排出される。
水主制御にて運転されているとき、吸収液ポンプ(15)
から流出した吸収液の一部が吸収液送り管(52)を経て
エゼクタ(48)へ流れる。そして、凝縮器(3)及び吸
収器(5)に滞留している不凝縮ガスがエゼクタ(48)
に引かれ、分離槽(52)にて不凝縮ガスが吸収液と分離
して不凝縮ガスタンク(50)に溜る。又、不凝縮ガスタ
ンク(50)の吸収液は吸収液戻し管(53)及びオーバー
フロー管(2A)を経て吸収器(5)へ流れる。さらに、
連絡管(35A)の開閉弁(35B)を例えば所定時間ごとに
開いた場合には、温水器(35)に溜っていた窒素、酸
素、或いは水素などの不凝縮ガスが上胴(A)内へ流
れ、凝縮器(3)から第1不凝縮ガス管(54)を経てエ
ゼクタ(48)へ流れる。又、吸収冷温水機の運転中、第
2パラジウムセル(51)のヒータ(51H)には通電され
ており、パラジウム管(51A)は加熱されているため、
温水器(35)の上部に滞留している水素ガスが第2パラ
ジウムセル(51)を介して外部へ排出される。
上記のように不凝縮ガスタンク(50)に溜った不凝縮ガ
スのうち水素ガスは温水器(35)の水素ガスと同様に第
2パラジウムセル(51)を介して外部へ排出される。
又、水素ガス以外の不凝縮ガスは例えば所定時間ごとに
運転される排出ポンプ(47)の運転時に、外部へ排出さ
れる。ここで、排出ポンプ(47)の運転時、凝縮器
(3)の不凝縮ガスが第1不凝縮ガス管(54)及びエゼ
クタ(48)を介して排出ポンプ(47)へ引かれ、又、吸
収器(5)の不凝縮ガスが第2不凝縮ガス管(55)を介
して排出ポンプ(47)へ引かれ外部へ排出される。ここ
で、排出ポンプ(47)の運転は、上記のように所定時間
ごとに行っても良く、又、不凝縮ガスタンク(50)に例
えば圧力計を取り付け、不凝縮ガスタンク(50)内の圧
力が高くなったときに行っても良い。又、吸収冷温水機
の運転時、第1パラジウムセル(41)のヒータ(44)へ
通電した場合には、温水器(35)の水素ガスが第1パラ
ジウムセル(41)によって排出される。
スのうち水素ガスは温水器(35)の水素ガスと同様に第
2パラジウムセル(51)を介して外部へ排出される。
又、水素ガス以外の不凝縮ガスは例えば所定時間ごとに
運転される排出ポンプ(47)の運転時に、外部へ排出さ
れる。ここで、排出ポンプ(47)の運転時、凝縮器
(3)の不凝縮ガスが第1不凝縮ガス管(54)及びエゼ
クタ(48)を介して排出ポンプ(47)へ引かれ、又、吸
収器(5)の不凝縮ガスが第2不凝縮ガス管(55)を介
して排出ポンプ(47)へ引かれ外部へ排出される。ここ
で、排出ポンプ(47)の運転は、上記のように所定時間
ごとに行っても良く、又、不凝縮ガスタンク(50)に例
えば圧力計を取り付け、不凝縮ガスタンク(50)内の圧
力が高くなったときに行っても良い。又、吸収冷温水機
の運転時、第1パラジウムセル(41)のヒータ(44)へ
通電した場合には、温水器(35)の水素ガスが第1パラ
ジウムセル(41)によって排出される。
又、上記吸収冷温水機において、例えば冬期で冷水負荷
が零で、温水負荷のみがある場合には、温水単独運転が
行われる。このとき、吸収液管(10),(11)に設けら
れた開閉弁(10A),(11A)が閉じられ、かつ冷媒ドレ
ン制御弁(30)が閉じられる。このため、上胴(A)及
び下胴(B)と高温発生器(1)及び温水器(35)との
間で冷媒及び吸収液が流れなくなり、高温発生器(1)
と温水器(35)との間でのみ冷媒の循環サイクルが形成
される。そして、温水単独運転時も第1パラジウムセル
(41)は運転され、温水器(35)に流入した水素ガスは
第1パラジウムセル(41)から外部へ排出される。又、
開閉弁(35B)を開き、排出ポンプ(47)を運転するこ
とによって、温水器(35)内の水素ガス及びその他の不
凝縮ガスが外部へ排出される。
が零で、温水負荷のみがある場合には、温水単独運転が
行われる。このとき、吸収液管(10),(11)に設けら
れた開閉弁(10A),(11A)が閉じられ、かつ冷媒ドレ
ン制御弁(30)が閉じられる。このため、上胴(A)及
び下胴(B)と高温発生器(1)及び温水器(35)との
間で冷媒及び吸収液が流れなくなり、高温発生器(1)
と温水器(35)との間でのみ冷媒の循環サイクルが形成
される。そして、温水単独運転時も第1パラジウムセル
(41)は運転され、温水器(35)に流入した水素ガスは
第1パラジウムセル(41)から外部へ排出される。又、
開閉弁(35B)を開き、排出ポンプ(47)を運転するこ
とによって、温水器(35)内の水素ガス及びその他の不
凝縮ガスが外部へ排出される。
上記実施例によれば、吸収冷温水機の運転時、温水器
(35)に流入した不凝縮ガスのうち水素ガスは第1パラ
ジウムセル(41)を経て外部へ排出されるので、温水器
(35)の不凝縮ガス圧力の上昇を僅かに抑えることがで
き、この結果、温水器(35)の伝熱性能の低下を僅かに
抑えることができ、又、高温発生器(1)、及び温水器
(35)の大幅の温度上昇を回避して腐食を防止すること
ができる。又、特に温水単独運転時においても、水素ガ
スを第1パラジウムセル(41)を経て外部へ排出でき、
温水器(35)の伝熱性能の低下を防止して温水を安定し
て供給することができる。
(35)に流入した不凝縮ガスのうち水素ガスは第1パラ
ジウムセル(41)を経て外部へ排出されるので、温水器
(35)の不凝縮ガス圧力の上昇を僅かに抑えることがで
き、この結果、温水器(35)の伝熱性能の低下を僅かに
抑えることができ、又、高温発生器(1)、及び温水器
(35)の大幅の温度上昇を回避して腐食を防止すること
ができる。又、特に温水単独運転時においても、水素ガ
スを第1パラジウムセル(41)を経て外部へ排出でき、
温水器(35)の伝熱性能の低下を防止して温水を安定し
て供給することができる。
尚、上記実施例において温水器(35)に第1パラジウム
セル(41)を設けたが、図面に破線にて示したように、
温水器(35)の上部と第2パラジウムセル(51)とを不
凝縮ガス管(60)にて接続し、この不凝縮ガス管(60)
に開閉弁(61)を設ける。そして、温水単独運転時、開
閉弁(61)を開き、温水器(35)と第2パラジウムセル
(51)とを連通した場合には、温水器(35)の水素ガス
が第2パラジウムセル(51)へ流れて外部へ排出され、
上記実施例と同様に伝熱性能の低下を僅かに抑えること
ができ、又、高温発生器(1)、及び温水器(35)など
の腐食を防止することができる。さらに、第2パラジウ
ムセル(51)を温水器(35)の水素ガスの排出と不凝縮
ガスタンク(50)の水素ガスの排出とに兼用することが
でき、水素ガス排出装置の簡略化を図ることができる。
セル(41)を設けたが、図面に破線にて示したように、
温水器(35)の上部と第2パラジウムセル(51)とを不
凝縮ガス管(60)にて接続し、この不凝縮ガス管(60)
に開閉弁(61)を設ける。そして、温水単独運転時、開
閉弁(61)を開き、温水器(35)と第2パラジウムセル
(51)とを連通した場合には、温水器(35)の水素ガス
が第2パラジウムセル(51)へ流れて外部へ排出され、
上記実施例と同様に伝熱性能の低下を僅かに抑えること
ができ、又、高温発生器(1)、及び温水器(35)など
の腐食を防止することができる。さらに、第2パラジウ
ムセル(51)を温水器(35)の水素ガスの排出と不凝縮
ガスタンク(50)の水素ガスの排出とに兼用することが
でき、水素ガス排出装置の簡略化を図ることができる。
(ト)発明の効果 本発明は以上のように構成された吸収冷温水機であり、
発生器、凝縮器、蒸発器、吸収器などを接続して蒸発器
から冷水を取り出すようにした冷凍サイクルと、この冷
凍サイクルの高温側に接続されて温水を取り出す温水器
とから構成した吸収冷温水機において、温水器に水素ガ
ス排出装置を取り付けたので、温水器に溜った水素ガス
を水素ガス排出装置を介して直接外部へ排出することが
でき、温水器の伝熱性能の低下を防止して温水を安定し
て供給することができ、又、温水器又は発生器などの腐
食を防止することができる。特に温水単独運転時におい
ても、温水器に取り付けられた水素ガス排出装置によっ
て水素ガスを排出でき、この結果、温水を安定して供給
でき、又、温水器又は発生器などの腐食を防止すること
ができる。
発生器、凝縮器、蒸発器、吸収器などを接続して蒸発器
から冷水を取り出すようにした冷凍サイクルと、この冷
凍サイクルの高温側に接続されて温水を取り出す温水器
とから構成した吸収冷温水機において、温水器に水素ガ
ス排出装置を取り付けたので、温水器に溜った水素ガス
を水素ガス排出装置を介して直接外部へ排出することが
でき、温水器の伝熱性能の低下を防止して温水を安定し
て供給することができ、又、温水器又は発生器などの腐
食を防止することができる。特に温水単独運転時におい
ても、温水器に取り付けられた水素ガス排出装置によっ
て水素ガスを排出でき、この結果、温水を安定して供給
でき、又、温水器又は発生器などの腐食を防止すること
ができる。
又、温水器と冷凍サイクルに接続された不凝縮ガス抽気
装置とを上胴或いは下胴を介して接続すると共に、温水
気に水素ガス排出装置を取り付けることにより、吸収冷
温水機の冷水、温水同時供給時に、温水器に溜った不凝
縮ガスを不凝縮ガス抽気装置にて抽気すると共に、不凝
縮ガスのうち水素ガスを水素ガス排出装置を介して外部
へ排出することができ、この結果、不凝縮ガスによる温
水器の伝熱性能の低下を防止して温水を安定して供給す
ることができ、又、温水器又は発生器の腐食を防止する
ことができる。又、温水単独運転時に温水器に溜った水
素ガスを水素ガス排出装置を介して排出することがで
き、温水を安定して供給することができると共に、温水
器などの腐食を防止でき、又、不凝縮ガス抽気装置の運
転回数を減少させることができる。
装置とを上胴或いは下胴を介して接続すると共に、温水
気に水素ガス排出装置を取り付けることにより、吸収冷
温水機の冷水、温水同時供給時に、温水器に溜った不凝
縮ガスを不凝縮ガス抽気装置にて抽気すると共に、不凝
縮ガスのうち水素ガスを水素ガス排出装置を介して外部
へ排出することができ、この結果、不凝縮ガスによる温
水器の伝熱性能の低下を防止して温水を安定して供給す
ることができ、又、温水器又は発生器の腐食を防止する
ことができる。又、温水単独運転時に温水器に溜った水
素ガスを水素ガス排出装置を介して排出することがで
き、温水を安定して供給することができると共に、温水
器などの腐食を防止でき、又、不凝縮ガス抽気装置の運
転回数を減少させることができる。
さらに、温水器と不凝縮ガス抽気装置に設けられた水素
ガス排出装置とを配管接続することにより、温水器に溜
った水素ガスを吸収冷温水機の冷温水同時供給時、及び
温水単独運転時に上記水素ガス排出装置によって外部へ
排出することができ、温水器から温水を安定して供給で
き、又、温水器などの腐食を防止することができる。さ
らに、水素ガス排出装置を不凝縮ガス抽気装置に溜った
水素ガスの排出と温水器に溜った水素ガスの排出とに兼
用することができ、水素ガス排出装置の簡略化を図るこ
とができる。
ガス排出装置とを配管接続することにより、温水器に溜
った水素ガスを吸収冷温水機の冷温水同時供給時、及び
温水単独運転時に上記水素ガス排出装置によって外部へ
排出することができ、温水器から温水を安定して供給で
き、又、温水器などの腐食を防止することができる。さ
らに、水素ガス排出装置を不凝縮ガス抽気装置に溜った
水素ガスの排出と温水器に溜った水素ガスの排出とに兼
用することができ、水素ガス排出装置の簡略化を図るこ
とができる。
図面は本発明の一実施例を示す吸収冷温水機の構成図で
ある。 (1)……高温発生器、(3)……凝縮器、(4)……
蒸発器、(5)……吸収器、(41),(51)……パラジ
ウムセル(水素ガス排出装置)、(46)……不凝縮ガス
抽気装置。
ある。 (1)……高温発生器、(3)……凝縮器、(4)……
蒸発器、(5)……吸収器、(41),(51)……パラジ
ウムセル(水素ガス排出装置)、(46)……不凝縮ガス
抽気装置。
Claims (3)
- 【請求項1】発生器、凝縮器、蒸発器、吸収器などを接
続して蒸発器から冷水を取り出すようにした冷凍サイク
ルと、この冷凍サイクルの高温側に接続され温水を取り
出す温水器とから構成した吸収冷温水機において、温水
器に水素ガス排出装置を取り付けたことを特徴とする吸
収冷温水機。 - 【請求項2】発生器、凝縮器を内蔵した上胴、蒸発器及
び吸収器を内蔵した下胴などを接続して蒸発器から冷水
を取り出すようにした冷凍サイクルと、冷凍サイクルの
高温側に接続され温水を取り出す温水器と、冷凍サイク
ルに接続された不凝縮ガス抽気装置とを備えた吸収冷温
水機において、温水器と不凝縮ガス抽気装置とを上胴或
いは下胴を介して配管接続すると共に、温水器に水素ガ
ス排出装置を取り付けたことを特徴とする吸収冷温水
機。 - 【請求項3】発生器、凝縮器、蒸発器、吸収器などを接
続して蒸発器から冷水を取り出すようにした冷凍サイク
ルと、この冷凍サイクルの高温側に接続され温水を取り
出す温水器と,冷凍サイクルに接続された不凝縮ガス抽
気装置とを備え、この不凝縮ガス抽気装置に水素ガス排
出装置を取り付けた吸収冷温水機において、から構成し
た吸収冷温水機において、温水器に水素ガス排出装置を
取り付けたことを特徴とする吸収冷温水機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2080108A JPH07117321B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 吸収冷温水機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2080108A JPH07117321B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 吸収冷温水機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03279766A JPH03279766A (ja) | 1991-12-10 |
JPH07117321B2 true JPH07117321B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=13708991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2080108A Expired - Fee Related JPH07117321B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 吸収冷温水機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117321B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0718619B2 (ja) * | 1988-03-23 | 1995-03-06 | 三洋電機株式会社 | 冷暖切換型吸収冷凍機の抽気装置 |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP2080108A patent/JPH07117321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03279766A (ja) | 1991-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |