JPH07116798B2 - 二重折版屋根 - Google Patents
二重折版屋根Info
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- JPH07116798B2 JPH07116798B2 JP3350457A JP35045791A JPH07116798B2 JP H07116798 B2 JPH07116798 B2 JP H07116798B2 JP 3350457 A JP3350457 A JP 3350457A JP 35045791 A JP35045791 A JP 35045791A JP H07116798 B2 JPH07116798 B2 JP H07116798B2
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- roof
- folded
- plate
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- folded roof
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側の第1折版屋根部
と外側の第2折版屋根部の間にグラスウール等の断熱材
を充填して断熱機能を著しく高くし、またヒートブリッ
ジの発生を防止し、しかも第1折版屋根部と第2折版屋
根部との連結強度が著しく強固な二重折版屋根に関する
ものである。
と外側の第2折版屋根部の間にグラスウール等の断熱材
を充填して断熱機能を著しく高くし、またヒートブリッ
ジの発生を防止し、しかも第1折版屋根部と第2折版屋
根部との連結強度が著しく強固な二重折版屋根に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】内側の折版屋根部と外側の折版屋根部と
を有する二重の折版屋根としては、例えば実公昭61−
29862号公報に記載のものがある。上記した従来の
二重折版屋根は、内側の折版屋根部と外側の折版屋根部
との間に合成樹脂で成形したコ字型材を介在し、下側の
折版屋根部に設けたクリップ、及び外側の折版屋根部を
支持するサドルをボルト等で上記コ字型材に止着してい
る。
を有する二重の折版屋根としては、例えば実公昭61−
29862号公報に記載のものがある。上記した従来の
二重折版屋根は、内側の折版屋根部と外側の折版屋根部
との間に合成樹脂で成形したコ字型材を介在し、下側の
折版屋根部に設けたクリップ、及び外側の折版屋根部を
支持するサドルをボルト等で上記コ字型材に止着してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、二重の折版屋
根においては内側の折版屋根部と外側の折版屋根部との
間にヒートブリッジが発生するのを防止して断熱性を高
めるとともに、両折版屋根部を強固に連結しなければな
らない。しかし、上記した構成の従来の二重の折版屋根
では、外側の折版屋根部の荷重や、風雨時に外側の折版
屋根部に加わる正荷重、負荷重が全てコ字型材及びコ字
型材に貫通しているボルトに作用する。したがって、上
記コ字型材やボルトには各種の荷重が剪断力として繰り
返して作用するので、長期間の経過によりコ字型材が破
断したり損傷し、外側の折版屋根部が暴風で屋根から飛
散したり落下する危険がある。また、上記した従来の二
重の折版屋根では、クリップやサドルをコ字型材の弾性
を利用して取付けなければならないので、コ字型材に充
分な復元力が必要である。しかし、コ字型材の下向きの
開放空間部には何らの規制手段がないので極めて弾性に
富み、ボルトとナットの締め付けによる変形が生じるた
めに施工時に高精度の位置調整が必要で、極めて施工性
が低下する。したがって、内側の折版屋根部と外側の折
版屋根部との連結強度が著しく強固で、しかも断熱性が
良好で施工性が良好な二重の折版屋根が要望されてい
る。
根においては内側の折版屋根部と外側の折版屋根部との
間にヒートブリッジが発生するのを防止して断熱性を高
めるとともに、両折版屋根部を強固に連結しなければな
らない。しかし、上記した構成の従来の二重の折版屋根
では、外側の折版屋根部の荷重や、風雨時に外側の折版
屋根部に加わる正荷重、負荷重が全てコ字型材及びコ字
型材に貫通しているボルトに作用する。したがって、上
記コ字型材やボルトには各種の荷重が剪断力として繰り
返して作用するので、長期間の経過によりコ字型材が破
断したり損傷し、外側の折版屋根部が暴風で屋根から飛
散したり落下する危険がある。また、上記した従来の二
重の折版屋根では、クリップやサドルをコ字型材の弾性
を利用して取付けなければならないので、コ字型材に充
分な復元力が必要である。しかし、コ字型材の下向きの
開放空間部には何らの規制手段がないので極めて弾性に
富み、ボルトとナットの締め付けによる変形が生じるた
めに施工時に高精度の位置調整が必要で、極めて施工性
が低下する。したがって、内側の折版屋根部と外側の折
版屋根部との連結強度が著しく強固で、しかも断熱性が
良好で施工性が良好な二重の折版屋根が要望されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
欠点を解消し、また従来からの要望に対処するために提
案されたもので、梁や母屋等の屋根躯体に固定する第1
固定具と、上記第1固定具に保持する内側の第1折版屋
根部と、上記第1折版屋根部の室外面に固定する第2固
定具と、上記第2固定具に保持する外側の第2折版屋根
部とを有し、上記第1折版屋根部と第2折版屋根部とは
構成が略同一な折版屋根板からなり、前記第2固定具は
内側の第1折版屋根部の外面に装着する脚枠部と、上記
脚枠部の上面に設ける第2受部と、上記脚枠部と第2受
部との間及び第2受部と外側の第2折版屋根部との間に
介在させる複数の絶縁材とを有し、第2固定具の各絶縁
材により脚枠部と第2受部との熱伝導を確実に防止して
第1折版屋根部と第2折版屋根部とを断熱させる様にし
たことを特徴とする二重折版屋根に関するものである。
欠点を解消し、また従来からの要望に対処するために提
案されたもので、梁や母屋等の屋根躯体に固定する第1
固定具と、上記第1固定具に保持する内側の第1折版屋
根部と、上記第1折版屋根部の室外面に固定する第2固
定具と、上記第2固定具に保持する外側の第2折版屋根
部とを有し、上記第1折版屋根部と第2折版屋根部とは
構成が略同一な折版屋根板からなり、前記第2固定具は
内側の第1折版屋根部の外面に装着する脚枠部と、上記
脚枠部の上面に設ける第2受部と、上記脚枠部と第2受
部との間及び第2受部と外側の第2折版屋根部との間に
介在させる複数の絶縁材とを有し、第2固定具の各絶縁
材により脚枠部と第2受部との熱伝導を確実に防止して
第1折版屋根部と第2折版屋根部とを断熱させる様にし
たことを特徴とする二重折版屋根に関するものである。
【0005】
【作用】内側の第1折版屋根部と外側の第2折版屋根部
とは第2固定具で連結され、上記第2固定具は内側の第
1折版屋根部の外面に装着する脚枠部と、上記脚枠部の
上面に設ける第2受部と、上記脚枠部と第2受部との間
及び第2受部と外側の第2折版屋根部との間に介在させ
る複数の絶縁材とを有するので、第2固定具により両折
版屋根部を強固に支持することができ、また各絶縁材に
よりヒートブリッジの発生を防止して断熱性が著しく良
好になる。
とは第2固定具で連結され、上記第2固定具は内側の第
1折版屋根部の外面に装着する脚枠部と、上記脚枠部の
上面に設ける第2受部と、上記脚枠部と第2受部との間
及び第2受部と外側の第2折版屋根部との間に介在させ
る複数の絶縁材とを有するので、第2固定具により両折
版屋根部を強固に支持することができ、また各絶縁材に
よりヒートブリッジの発生を防止して断熱性が著しく良
好になる。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本発明の二重折版屋根1は、例えば鉄骨か
らなる梁や母屋等の屋根躯体2に固定する第1固定具3
と、上記した第1固定具3に保持する内側の第1折版屋
根部4と、上記した第1折版屋根部4の室外面に固定す
る第2固定具5と、上記した第2固定具5に保持する外
側の第2折版屋根部6とからなる。
に説明する。本発明の二重折版屋根1は、例えば鉄骨か
らなる梁や母屋等の屋根躯体2に固定する第1固定具3
と、上記した第1固定具3に保持する内側の第1折版屋
根部4と、上記した第1折版屋根部4の室外面に固定す
る第2固定具5と、上記した第2固定具5に保持する外
側の第2折版屋根部6とからなる。
【0007】前記した第1固定具3は、上面部11の左
右に下方に向かって幅広となる様に脚部12,12を設
け、各脚部12の下端に水平な固定片13を形成した門
型状のフレームであって、上記した上面部11に第1受
部21を一体的に設けた構成である。上記した第1受部
21は、横方向の取り付け片22の前後に直立する第1
受片23を設け、上記した第1受片23の上端中央に上
方に向かって開口する第1受溝部24を設けるととも
に、上記した第1受溝部24の上端から左右方向に第1
受部分25を延在させた構成で、図面の実施例では第1
受部分25が面状であるが、面状ではなくて第1受片2
3の上端縁部により直線状に構成してもよい。上記した
第1受部21をフレームの上面部11に一体的に固定す
るには、ボルトとナットを使用したり、溶接により固定
すればよい。また、上記した第1受部21の左右の側縁
の下方には、切り込みにより第1嵌合部26を形成す
る。
右に下方に向かって幅広となる様に脚部12,12を設
け、各脚部12の下端に水平な固定片13を形成した門
型状のフレームであって、上記した上面部11に第1受
部21を一体的に設けた構成である。上記した第1受部
21は、横方向の取り付け片22の前後に直立する第1
受片23を設け、上記した第1受片23の上端中央に上
方に向かって開口する第1受溝部24を設けるととも
に、上記した第1受溝部24の上端から左右方向に第1
受部分25を延在させた構成で、図面の実施例では第1
受部分25が面状であるが、面状ではなくて第1受片2
3の上端縁部により直線状に構成してもよい。上記した
第1受部21をフレームの上面部11に一体的に固定す
るには、ボルトとナットを使用したり、溶接により固定
すればよい。また、上記した第1受部21の左右の側縁
の下方には、切り込みにより第1嵌合部26を形成す
る。
【0008】前記した内側の第1折版屋根部4及び外側
の第2折版屋根部6はほゞ同一な構成の折版屋根板31
により施工するもので、上記した折版屋根板31は金属
板を屈曲成形した長尺材で、屋根板部32の左右側縁に
上方に向かって幅広となる様に傾斜する側部33を左右
に設けた逆梯形状で、各側部33の上端に略水平な載置
部分34を形成し、上記した載置部分34の先端縁には
U字状に屈曲する折曲部35を形成し、また側部33の
上方には、前記した第1受部21の第1嵌合部26に嵌
着する嵌入部36を屈曲形成してある。
の第2折版屋根部6はほゞ同一な構成の折版屋根板31
により施工するもので、上記した折版屋根板31は金属
板を屈曲成形した長尺材で、屋根板部32の左右側縁に
上方に向かって幅広となる様に傾斜する側部33を左右
に設けた逆梯形状で、各側部33の上端に略水平な載置
部分34を形成し、上記した載置部分34の先端縁には
U字状に屈曲する折曲部35を形成し、また側部33の
上方には、前記した第1受部21の第1嵌合部26に嵌
着する嵌入部36を屈曲形成してある。
【0009】前記した第2固定具5は、第1折版屋根部
4に装着する脚枠部41と、上記脚枠部41の上面に配
設する第2受部51と、上記脚枠部41と第2受部51
との間に介在させる第1絶縁材61と、上記第2受部5
1の上面に配設する第2絶縁材71と、上記第2絶縁材
71の上面に設ける座金材81とを有し、上記脚枠部4
1、第2受部51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及
び座金材81を、例えばボルト杆からなるロッド91と
ナット92とで一連に固着するのである。
4に装着する脚枠部41と、上記脚枠部41の上面に配
設する第2受部51と、上記脚枠部41と第2受部51
との間に介在させる第1絶縁材61と、上記第2受部5
1の上面に配設する第2絶縁材71と、上記第2絶縁材
71の上面に設ける座金材81とを有し、上記脚枠部4
1、第2受部51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及
び座金材81を、例えばボルト杆からなるロッド91と
ナット92とで一連に固着するのである。
【0010】前記した脚枠部41は、平坦な載置片42
の前後の端縁に上向きのストッパー部43を設けるとと
もに、上記載置片42の左右の端縁に左右一対の脚片4
4を下側に延在する様にして対向状に設け、上記脚片4
4の下端には対向する様に鉤部45を設けた構成であ
る。そして、必要であれば対向する脚片44間に締結用
ボルト46を掛け渡してナット47で締着して左右の鉤
部45を幅が狭くなる様に圧着する。
の前後の端縁に上向きのストッパー部43を設けるとと
もに、上記載置片42の左右の端縁に左右一対の脚片4
4を下側に延在する様にして対向状に設け、上記脚片4
4の下端には対向する様に鉤部45を設けた構成であ
る。そして、必要であれば対向する脚片44間に締結用
ボルト46を掛け渡してナット47で締着して左右の鉤
部45を幅が狭くなる様に圧着する。
【0011】前記した第2受部51は第1受部21とほ
ゞ同様の構成で、平坦な基板片52の前後の端縁に第2
受片53を直立状に設け、上記した第2受片53の上端
中央に上方に向かって開口する第2受溝部54を設ける
とともに、上記した第2受溝部54の上端から左右方向
に第2受部分55を延在させてなる構成で、第1受部分
25と同様に第2受部分55を面状ではなくて第2受片
53の上端縁部により直線状に構成してもよい。また、
上記した第2受部51の左右の側縁の下方には切り込み
により第2嵌合部56を形成する。
ゞ同様の構成で、平坦な基板片52の前後の端縁に第2
受片53を直立状に設け、上記した第2受片53の上端
中央に上方に向かって開口する第2受溝部54を設ける
とともに、上記した第2受溝部54の上端から左右方向
に第2受部分55を延在させてなる構成で、第1受部分
25と同様に第2受部分55を面状ではなくて第2受片
53の上端縁部により直線状に構成してもよい。また、
上記した第2受部51の左右の側縁の下方には切り込み
により第2嵌合部56を形成する。
【0012】前記した第1絶縁材61及び第2絶縁材7
1は合成樹脂や硬質ゴム等の様に熱伝導率が小さい材質
で成形した浅い皿枠状で、第1絶縁材61は第2受部5
1の基板片52を上面に収納できる寸法である。また、
第1絶縁材61の中央部には基板片52に開設した通孔
に嵌入することができる熱遮断用の低い筒部62を直立
状に設けてある。他方、第2絶縁材71は第2受部51
の基板片52の上面に配置するもので、上面に座金材8
1を受け止めることができる。
1は合成樹脂や硬質ゴム等の様に熱伝導率が小さい材質
で成形した浅い皿枠状で、第1絶縁材61は第2受部5
1の基板片52を上面に収納できる寸法である。また、
第1絶縁材61の中央部には基板片52に開設した通孔
に嵌入することができる熱遮断用の低い筒部62を直立
状に設けてある。他方、第2絶縁材71は第2受部51
の基板片52の上面に配置するもので、上面に座金材8
1を受け止めることができる。
【0013】前記した座金材81は、例えば金属で成形
して充分に強度を高くしたもので、前記した脚枠部4
1、第2受部51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及
び座金材81等をロッド91とナット92とにより一体
的に固着して第2固定具5を組み立てた場合に、第2絶
縁材71の上面に圧着する。
して充分に強度を高くしたもので、前記した脚枠部4
1、第2受部51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及
び座金材81等をロッド91とナット92とにより一体
的に固着して第2固定具5を組み立てた場合に、第2絶
縁材71の上面に圧着する。
【0014】したがって、脚枠部41の載置片42の上
面に第1絶縁材61を配置し、第1絶縁材61の上面に
第2受部51の基板片52をあてがうとともに筒部62
を基板片52の通孔に下から嵌入し、基板片52の上面
に第2絶縁材71を、第2絶縁材71の上面に座金材8
1を夫々配置して座金材81の上からロッド91を挿通
し、載置片42の下面においてナット92でロッド91
の下端を止着すると、脚枠部41、第2受部51、第1
絶縁材61、第2絶縁材71及び座金材81が上下に一
体となって第2固定具5を構成することができる。ま
た、脚枠部41の対向する脚片44に締結用ボルト46
を挿通してナット47を止着すると、対向する鉤部45
の間隔を調整することができる。この状態ではロッド9
1の上部が座金材81に、下部が脚枠部41に接触して
いるが、長さの途中は第2絶縁材71と第1絶縁材61
の筒部62により第2受部51に接触していない。した
がって、脚枠部41と第2受部51とは第1絶縁材61
及び第2絶縁材71により熱の伝導が防止される。
面に第1絶縁材61を配置し、第1絶縁材61の上面に
第2受部51の基板片52をあてがうとともに筒部62
を基板片52の通孔に下から嵌入し、基板片52の上面
に第2絶縁材71を、第2絶縁材71の上面に座金材8
1を夫々配置して座金材81の上からロッド91を挿通
し、載置片42の下面においてナット92でロッド91
の下端を止着すると、脚枠部41、第2受部51、第1
絶縁材61、第2絶縁材71及び座金材81が上下に一
体となって第2固定具5を構成することができる。ま
た、脚枠部41の対向する脚片44に締結用ボルト46
を挿通してナット47を止着すると、対向する鉤部45
の間隔を調整することができる。この状態ではロッド9
1の上部が座金材81に、下部が脚枠部41に接触して
いるが、長さの途中は第2絶縁材71と第1絶縁材61
の筒部62により第2受部51に接触していない。した
がって、脚枠部41と第2受部51とは第1絶縁材61
及び第2絶縁材71により熱の伝導が防止される。
【0015】本発明の折版屋根1においては、基本的に
は前記した第1固定具3、第1折版屋根部4、第2固定
具5及び第2折版屋根部6とからなるもので、施工に際
しては梁2の上面に第1固定具3を、第1折版屋根部4
の折版屋根板31の横幅の間隔で固定するとともに、前
後方向に並列する梁2に第1固定具3を列状に固定す
る。第1固定具3を梁2に固定する場合、固定片13か
ら梁2にビス等を打ち込めばよい。そして、左右に隣り
合う第1固定具3、3間に折版屋根板31を落とし込む
様に配置し、左右の側部33を左右の第1固定具3の脚
部12に沿わせ、第1受部分25で折版屋根板31の載
置部分34を受け止めるとともに、第1受溝部24に側
部33の上端の折曲部35を上から嵌装し、また第1嵌
合部26に折版屋根板31の嵌入部36を横から嵌着す
る。
は前記した第1固定具3、第1折版屋根部4、第2固定
具5及び第2折版屋根部6とからなるもので、施工に際
しては梁2の上面に第1固定具3を、第1折版屋根部4
の折版屋根板31の横幅の間隔で固定するとともに、前
後方向に並列する梁2に第1固定具3を列状に固定す
る。第1固定具3を梁2に固定する場合、固定片13か
ら梁2にビス等を打ち込めばよい。そして、左右に隣り
合う第1固定具3、3間に折版屋根板31を落とし込む
様に配置し、左右の側部33を左右の第1固定具3の脚
部12に沿わせ、第1受部分25で折版屋根板31の載
置部分34を受け止めるとともに、第1受溝部24に側
部33の上端の折曲部35を上から嵌装し、また第1嵌
合部26に折版屋根板31の嵌入部36を横から嵌着す
る。
【0016】上記の様にして折版屋根板31の左右の側
部33を各第1固定具3の脚部12に沿わせながら各部
分を第1受部21に前記した様にして嵌め付けると、折
版屋根板31は左右の第1固定具3間に弾性的に保持さ
れることになり、特に折版屋根板31の左右の折曲部3
5が第1受部21の第1受溝部24に嵌装して嵌入部3
6が第1嵌合部26に嵌着するので、折版屋根板31は
強固に保持され、また左右の載置部分34は第1受部分
第1受部分25によって受け止められることになる。こ
の様にして多数の折版屋根板31を並列状に敷設すると
屋根躯体2上に第1折版屋根部4を構成することができ
る。そして、必要であれば左右に隣り合う折版屋根板3
1の接続部分に第1キャップ部材101を被着して雨仕
舞いを確実にしたり、気密性、遮音機能を高めることが
できる。
部33を各第1固定具3の脚部12に沿わせながら各部
分を第1受部21に前記した様にして嵌め付けると、折
版屋根板31は左右の第1固定具3間に弾性的に保持さ
れることになり、特に折版屋根板31の左右の折曲部3
5が第1受部21の第1受溝部24に嵌装して嵌入部3
6が第1嵌合部26に嵌着するので、折版屋根板31は
強固に保持され、また左右の載置部分34は第1受部分
第1受部分25によって受け止められることになる。こ
の様にして多数の折版屋根板31を並列状に敷設すると
屋根躯体2上に第1折版屋根部4を構成することができ
る。そして、必要であれば左右に隣り合う折版屋根板3
1の接続部分に第1キャップ部材101を被着して雨仕
舞いを確実にしたり、気密性、遮音機能を高めることが
できる。
【0017】上記した第1キャップ部材101は折版屋
根板31と同様に金属板を屈曲成形した長尺材で、平面
状の被着部102の左右側縁に、下方に向かって幅広と
なる様に側片103を下向き屈曲成形した構成で、必要
であれば各側片103の下端には、側片103の内側に
折返し状になる様に係止片104を屈曲形成してもよ
い。上記した第1キャップ部材101を第1折版屋根部
4における左右の折版屋根板31の接続部分に被着する
には、第1キャップ部材101を左右に隣り合う折版屋
根板31の側部33の上方に臨ませ、左右の側片103
を拡張しながら上方から落し込むのである。そして、第
1キャップ部材101に係止片104を設けてある場合
には、各係止片104を各折版屋根板31の側部33の
嵌入部36に外側から係合することにより、側片103
の弾性により係止片104が嵌入部36に強固に係合し
て第1キャップ部材101が上方に外れ難くなり、しか
も側片103により嵌入部36が第1嵌合部26に強固
に嵌着して折版屋根板31の保持が安定する。しかも、
第1キャップ部材101の被着部102は左右の折版屋
根板31の接触する折曲部35の上面を被覆するので、
仮に雨水や結露水が落下してきたとしても天井裏にまで
浸透させないし、気密性や遮音性を向上することができ
る。
根板31と同様に金属板を屈曲成形した長尺材で、平面
状の被着部102の左右側縁に、下方に向かって幅広と
なる様に側片103を下向き屈曲成形した構成で、必要
であれば各側片103の下端には、側片103の内側に
折返し状になる様に係止片104を屈曲形成してもよ
い。上記した第1キャップ部材101を第1折版屋根部
4における左右の折版屋根板31の接続部分に被着する
には、第1キャップ部材101を左右に隣り合う折版屋
根板31の側部33の上方に臨ませ、左右の側片103
を拡張しながら上方から落し込むのである。そして、第
1キャップ部材101に係止片104を設けてある場合
には、各係止片104を各折版屋根板31の側部33の
嵌入部36に外側から係合することにより、側片103
の弾性により係止片104が嵌入部36に強固に係合し
て第1キャップ部材101が上方に外れ難くなり、しか
も側片103により嵌入部36が第1嵌合部26に強固
に嵌着して折版屋根板31の保持が安定する。しかも、
第1キャップ部材101の被着部102は左右の折版屋
根板31の接触する折曲部35の上面を被覆するので、
仮に雨水や結露水が落下してきたとしても天井裏にまで
浸透させないし、気密性や遮音性を向上することができ
る。
【0018】前記の様にして構成した第1折版屋根部4
の室外側の上面に、前記した構成の第2固定具5を固定
する。上記した第2固定具5は、脚枠部41、第2受部
51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及び座金材81
を予めロッド91で組み立てておき、左右に隣り合う折
版屋根板31の隣接する側部33の上方に臨ませる。そ
して、脚枠部41の左右の鉤部45を拡張しながら側部
33の傾斜にしたがい滑り落し、各鉤部45の下端を嵌
入部36に挾着し、また必要であれば対向する脚片44
間に締結用ボルト46を挿通してナット47で止着し、
各鉤部45を嵌入部36に強固に挾着するのである。
の室外側の上面に、前記した構成の第2固定具5を固定
する。上記した第2固定具5は、脚枠部41、第2受部
51、第1絶縁材61、第2絶縁材71及び座金材81
を予めロッド91で組み立てておき、左右に隣り合う折
版屋根板31の隣接する側部33の上方に臨ませる。そ
して、脚枠部41の左右の鉤部45を拡張しながら側部
33の傾斜にしたがい滑り落し、各鉤部45の下端を嵌
入部36に挾着し、また必要であれば対向する脚片44
間に締結用ボルト46を挿通してナット47で止着し、
各鉤部45を嵌入部36に強固に挾着するのである。
【0019】前記の様にして隣り合う折版屋根板31の
隣接する側部33の上部に第2固定具5を強固に設けた
ら、各第2固定具5に第2折版屋根部6を構成する。第
2折版屋根部6を第2固定具5に設けるには、第1固定
具3に第1折版屋根部4を設けるのと同様に、左右に隣
り合う第2固定具5、5間に折版屋根板31を落し込む
様に配置し、左右の側部33を第1折版屋根部4の折版
屋根板31の側部33に沿わせ、第2受部51の第2受
部分55で折版屋根板31の載置部分34を受け止める
とともに、第2受溝部54に側部33の上端の折曲部3
5を上から嵌装し、また第2嵌合部56に折版屋根板3
1の嵌入部36を横から嵌着する。
隣接する側部33の上部に第2固定具5を強固に設けた
ら、各第2固定具5に第2折版屋根部6を構成する。第
2折版屋根部6を第2固定具5に設けるには、第1固定
具3に第1折版屋根部4を設けるのと同様に、左右に隣
り合う第2固定具5、5間に折版屋根板31を落し込む
様に配置し、左右の側部33を第1折版屋根部4の折版
屋根板31の側部33に沿わせ、第2受部51の第2受
部分55で折版屋根板31の載置部分34を受け止める
とともに、第2受溝部54に側部33の上端の折曲部3
5を上から嵌装し、また第2嵌合部56に折版屋根板3
1の嵌入部36を横から嵌着する。
【0020】上記の様にして第2折版屋根部6の折版屋
根板31を第1折版屋根部4の折版屋根板31の上方に
臨ませて各部分を第2受部51に嵌め付けると、第2折
版屋根部6の折版屋根板31は左右の第2固定具5間に
弾性的に保持されることになり、特に折版屋根板31の
左右の折曲部35が第2受部51の第2受溝部54に嵌
装して嵌入部36が第2嵌合部56に嵌着することによ
り、折版屋根板31は強固に保持され、また左右の載置
部分34は第2受部分55によって受け止められること
になる。この様にして多数の折版屋根板31を第1折版
屋根部4の上方に並列状に敷設すると、第1折版屋根部
4と第2折版屋根部6とにより二重の折版屋根を構成す
ることができるが、第2折版屋根部6において左右に隣
り合う折版屋根板31の接続部分に第2キャップ部材1
11を被着して雨仕舞いするのである。
根板31を第1折版屋根部4の折版屋根板31の上方に
臨ませて各部分を第2受部51に嵌め付けると、第2折
版屋根部6の折版屋根板31は左右の第2固定具5間に
弾性的に保持されることになり、特に折版屋根板31の
左右の折曲部35が第2受部51の第2受溝部54に嵌
装して嵌入部36が第2嵌合部56に嵌着することによ
り、折版屋根板31は強固に保持され、また左右の載置
部分34は第2受部分55によって受け止められること
になる。この様にして多数の折版屋根板31を第1折版
屋根部4の上方に並列状に敷設すると、第1折版屋根部
4と第2折版屋根部6とにより二重の折版屋根を構成す
ることができるが、第2折版屋根部6において左右に隣
り合う折版屋根板31の接続部分に第2キャップ部材1
11を被着して雨仕舞いするのである。
【0021】この第2キャップ部材111は前記した第
1キャップ部材101と略同様の構成で、被着部102
の左右側縁に傾斜する側片103を設け、各側片103
の下端に折返し状の係止片104を設けたものである。
そして、上記第2キャップ部材111を第2折版屋根部
6の左右の折版屋根板31間に被着するのも前記した第
1折版屋根部4の場合と同様であり、第2折版屋根部6
において左右に隣り合う折版屋根板31の並列する両側
部33の上方に第2キャップ部材111を臨ませ、左右
の側片103を拡張しながら各係止片104を各側部3
3の嵌入部36に係合すると、側片103の弾性により
係止片104が嵌入部36に強固に係合して第2キャッ
プ部材111が上方に外れ難くなり、しかも側片103
により嵌入部36が第2嵌合部56に強固に嵌着するた
めに折版屋根板31の保持が安定する。そして、第2キ
ャップ部材111の被着部102は左右の折版屋根板3
1の接続部分を閉塞するので、確実に雨仕舞いをするこ
とができる。
1キャップ部材101と略同様の構成で、被着部102
の左右側縁に傾斜する側片103を設け、各側片103
の下端に折返し状の係止片104を設けたものである。
そして、上記第2キャップ部材111を第2折版屋根部
6の左右の折版屋根板31間に被着するのも前記した第
1折版屋根部4の場合と同様であり、第2折版屋根部6
において左右に隣り合う折版屋根板31の並列する両側
部33の上方に第2キャップ部材111を臨ませ、左右
の側片103を拡張しながら各係止片104を各側部3
3の嵌入部36に係合すると、側片103の弾性により
係止片104が嵌入部36に強固に係合して第2キャッ
プ部材111が上方に外れ難くなり、しかも側片103
により嵌入部36が第2嵌合部56に強固に嵌着するた
めに折版屋根板31の保持が安定する。そして、第2キ
ャップ部材111の被着部102は左右の折版屋根板3
1の接続部分を閉塞するので、確実に雨仕舞いをするこ
とができる。
【0022】各第2固定具5間に折版屋根板31を上記
した様に弾性的に保持し、また隣り合う折版屋根板31
の上端部に第2キャップ部材111を上記した様に弾性
的に被着すると第2折版屋根部6を施工することがで
き、下側に位置する内側の第1折版屋根部4と上側に位
置する外側の第2折版屋根部6とにより二重の折版屋根
を施工でき、特に上記折版屋根の施工に際してはボル
ト、ナットやビス等を使用する必要がなく、各折版屋根
板31や第1キャップ部材101、第2キャップ部材1
11を上から押圧するだけでよいから作業が極めて簡単
である。また、第1折版屋根部4と第2折版屋根部6と
の間隔内にグラスウール等の断熱材を充填状に介在する
と、室外側と室内側とを断熱することができる。
した様に弾性的に保持し、また隣り合う折版屋根板31
の上端部に第2キャップ部材111を上記した様に弾性
的に被着すると第2折版屋根部6を施工することがで
き、下側に位置する内側の第1折版屋根部4と上側に位
置する外側の第2折版屋根部6とにより二重の折版屋根
を施工でき、特に上記折版屋根の施工に際してはボル
ト、ナットやビス等を使用する必要がなく、各折版屋根
板31や第1キャップ部材101、第2キャップ部材1
11を上から押圧するだけでよいから作業が極めて簡単
である。また、第1折版屋根部4と第2折版屋根部6と
の間隔内にグラスウール等の断熱材を充填状に介在する
と、室外側と室内側とを断熱することができる。
【0023】図6から図8は本発明の第2実施例を示す
もので、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6の折版屋
根板31において左右の側部33の上端に長さ方向の屈
曲空部37を屈曲形成し、また第1固定具3の第1受部
21の左右の上端に第1切込部27を形成するととも
に、第2固定具5の第2受部51の左右の上端に第2切
込部57を形成した構成で、折版屋根板31の屈曲空部
37は第1固定具3の第1切込部27や第2受部51の
第2切込部57に嵌着することができる。したがって、
第1固定具3に第1折版屋根部4を施工して第2固定具
5に第2折版屋根部6を施工すると、第1折版屋根部4
の折版屋根板31の屈曲空部37が第1受部21の第1
切込部27に嵌着し、第2折版屋根部6の折版屋根板3
1の屈曲空部37が第2受部51の第2切込部57に嵌
着するので、仮に雨水が折版屋根板31の側部33を風
により上昇したり毛細管現象により上昇しても、折版屋
根板31の屈曲空部37が上昇防止空間としての機能を
有し、雨水が折版屋根板31の内側にまで浸透すること
がない。
もので、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6の折版屋
根板31において左右の側部33の上端に長さ方向の屈
曲空部37を屈曲形成し、また第1固定具3の第1受部
21の左右の上端に第1切込部27を形成するととも
に、第2固定具5の第2受部51の左右の上端に第2切
込部57を形成した構成で、折版屋根板31の屈曲空部
37は第1固定具3の第1切込部27や第2受部51の
第2切込部57に嵌着することができる。したがって、
第1固定具3に第1折版屋根部4を施工して第2固定具
5に第2折版屋根部6を施工すると、第1折版屋根部4
の折版屋根板31の屈曲空部37が第1受部21の第1
切込部27に嵌着し、第2折版屋根部6の折版屋根板3
1の屈曲空部37が第2受部51の第2切込部57に嵌
着するので、仮に雨水が折版屋根板31の側部33を風
により上昇したり毛細管現象により上昇しても、折版屋
根板31の屈曲空部37が上昇防止空間としての機能を
有し、雨水が折版屋根板31の内側にまで浸透すること
がない。
【0024】また、本発明の第2実施例によれば、第1
折版屋根部4、第2折版屋根部6において左右に隣り合
う折版屋根板31の接続部分にクリップ121を装着し
てある。上記したクリップ121は、縦片122の上端
縁に左右の横方向に延在する横片123を設け、上記横
片123の先端に下向きのストッパー片124を設けた
構成である。上記したクリップ121の縦片122を、
第1折版屋根部4又は第2折版屋根部6において左右の
折版屋根板31の特に隣接する折曲部35の間隙に装着
し、横片123を載置部分34に押圧保持するととも
に、ストッパー片124を屈曲空部37に係止すると、
簡単な作業で左右の折版屋根板31の連結強度を高める
ことができ、二重折版屋根1全体の構造強度を高めるこ
とができる。尚、クリップ121においてストッパー片
124を設けなくて、横片123により折版屋根板31
の載置部分34を押圧保持する様にしてもよい。また、
クリップ121の縦片122は折版屋根板31の室内側
に臨むので、第1折版屋根部4においてはロッドを下向
きに取付けて吊り天井を構成する場合の支持材にした
り、室内配線や配管の支持材として利用することもでき
る。
折版屋根部4、第2折版屋根部6において左右に隣り合
う折版屋根板31の接続部分にクリップ121を装着し
てある。上記したクリップ121は、縦片122の上端
縁に左右の横方向に延在する横片123を設け、上記横
片123の先端に下向きのストッパー片124を設けた
構成である。上記したクリップ121の縦片122を、
第1折版屋根部4又は第2折版屋根部6において左右の
折版屋根板31の特に隣接する折曲部35の間隙に装着
し、横片123を載置部分34に押圧保持するととも
に、ストッパー片124を屈曲空部37に係止すると、
簡単な作業で左右の折版屋根板31の連結強度を高める
ことができ、二重折版屋根1全体の構造強度を高めるこ
とができる。尚、クリップ121においてストッパー片
124を設けなくて、横片123により折版屋根板31
の載置部分34を押圧保持する様にしてもよい。また、
クリップ121の縦片122は折版屋根板31の室内側
に臨むので、第1折版屋根部4においてはロッドを下向
きに取付けて吊り天井を構成する場合の支持材にした
り、室内配線や配管の支持材として利用することもでき
る。
【0025】さらに、上記した本発明の第2実施例によ
れば、第2固定具5の第2受部51において、基板片5
2の左右の側縁を横方向に延長して受支持部58を形成
した構成である。上記した第2受部51の各受支持部5
8は、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6における折
版屋根板31の施工において、側部33の特に嵌入部3
6の内側を支持することができるので、折版屋根板31
の施工作業時の嵌入部36のガイドとして利用すること
ができ、また完成した二重折版屋根1においては第1折
版屋根部4や第2折版屋根部6の上面に作用する荷重を
補助的に受け止めることもでき、強度を高めることがで
きるのである。
れば、第2固定具5の第2受部51において、基板片5
2の左右の側縁を横方向に延長して受支持部58を形成
した構成である。上記した第2受部51の各受支持部5
8は、第1折版屋根部4、第2折版屋根部6における折
版屋根板31の施工において、側部33の特に嵌入部3
6の内側を支持することができるので、折版屋根板31
の施工作業時の嵌入部36のガイドとして利用すること
ができ、また完成した二重折版屋根1においては第1折
版屋根部4や第2折版屋根部6の上面に作用する荷重を
補助的に受け止めることもでき、強度を高めることがで
きるのである。
【0026】また、本発明の第2実施例によれば、第1
固定具3の第1受部21の対向する両第1受片23及び
第2固定具5の第2受部51の対向する両第2受片53
に、縦方向の第1係止孔28及び第2係止孔59を開設
した構成である。上記した第1受部21の第1係止孔2
8、及び第2受部51の第2係止孔59は、第1折版屋
根部4、第2折版屋根部6の施工において、左右に隣り
合う折版屋根板31の接続部分に係止具131を装着す
る場合に利用する。上記した係止具131は前記クリッ
プ121に略等しい構成で、縦部分132の上端縁に左
右の横方向に延在する横部分133を設け、上記横部分
133の先端に下向きのストッパー片134を設けると
ともに、縦部分132の前後の端部に第2受部51の第
2係止孔59に嵌着する嵌入部分135を形成した構成
である。したがって、第1折版屋根部4又は第2折版屋
根部6において、左右に隣接する折版屋根板31の、特
に第1固定具3又は第2固定具5を設けた位置における
折曲部35の間隙に係止具131の縦部分132を上か
ら装着し、左右の横部分133で折版屋根板31の載置
部分34を押圧保持するとともに、ストッパー片134
を屈曲空部37に上から係止し、さらに前後の嵌入部分
135を第1受部21の第1係止孔28、又は第2受部
51の第2係止孔59に係止すると、係止具131によ
り左右の折版屋根板31を強固に連結することができ、
二重折版屋根1全体の強度を高めることができる。尚、
図6から図8の本発明の第2実施例において、説明して
いない符号は前記実施例の同一符号と同一の構成である
から説明を省略する。
固定具3の第1受部21の対向する両第1受片23及び
第2固定具5の第2受部51の対向する両第2受片53
に、縦方向の第1係止孔28及び第2係止孔59を開設
した構成である。上記した第1受部21の第1係止孔2
8、及び第2受部51の第2係止孔59は、第1折版屋
根部4、第2折版屋根部6の施工において、左右に隣り
合う折版屋根板31の接続部分に係止具131を装着す
る場合に利用する。上記した係止具131は前記クリッ
プ121に略等しい構成で、縦部分132の上端縁に左
右の横方向に延在する横部分133を設け、上記横部分
133の先端に下向きのストッパー片134を設けると
ともに、縦部分132の前後の端部に第2受部51の第
2係止孔59に嵌着する嵌入部分135を形成した構成
である。したがって、第1折版屋根部4又は第2折版屋
根部6において、左右に隣接する折版屋根板31の、特
に第1固定具3又は第2固定具5を設けた位置における
折曲部35の間隙に係止具131の縦部分132を上か
ら装着し、左右の横部分133で折版屋根板31の載置
部分34を押圧保持するとともに、ストッパー片134
を屈曲空部37に上から係止し、さらに前後の嵌入部分
135を第1受部21の第1係止孔28、又は第2受部
51の第2係止孔59に係止すると、係止具131によ
り左右の折版屋根板31を強固に連結することができ、
二重折版屋根1全体の強度を高めることができる。尚、
図6から図8の本発明の第2実施例において、説明して
いない符号は前記実施例の同一符号と同一の構成である
から説明を省略する。
【0027】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
様にでも実施することができる。例えば、第1実施例の
折版屋根板31の構成を二重折版屋根1の内側の第1折
版屋根部4として、第2実施例の折版屋根板31の構成
を外側の第2折版屋根部6として、若しくはその逆とし
て使用することもできるし、どのような態様に基づいて
使用してもよい。
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
様にでも実施することができる。例えば、第1実施例の
折版屋根板31の構成を二重折版屋根1の内側の第1折
版屋根部4として、第2実施例の折版屋根板31の構成
を外側の第2折版屋根部6として、若しくはその逆とし
て使用することもできるし、どのような態様に基づいて
使用してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、屋根躯体
に固定する第1固定具と、上記第1固定具に保持する内
側の第1折版屋根部と、上記第1折版屋根部の室外面に
固定する第2固定具と、上記第2固定具に保持する外側
の第2折版屋根部とを有し、上記第1折版屋根部と第2
折版屋根部とは構成がほゞ同一な折版屋根板からなり、
前記第2固定具は内側の第1折版屋根部の外面に装着す
る脚枠部と、上記脚枠部の上面に設ける第2受部と、上
記脚枠部と第2受部との間及び第2受部と外側の第2折
版屋根部との間に介在させる複数の絶縁材とを有し、第
2固定具の各絶縁材により脚枠部と第2受部との熱伝導
を確実に防止して第1折版屋根部と第2折版屋根部とを
断熱させる様にしたことを特徴とする。したがって、第
1折版屋根部と第2折版屋根部とは第2固定具により強
固に連結し、しかも施工作業する場合に第2折版屋根部
の折版屋根板や第2固定具を回動する必要がなくて単な
る嵌合方式でよいから、極めて施工性が向上するばかり
でなく、各種の部材や部品を無理に曲げないので損傷し
たり破損することがない。また、第1折版屋根部と第2
折版屋根部の断熱手段として第2固定具における第1絶
縁材、第2絶縁材を利用しているので両折版屋根部にお
いて熱の伝導が確実に防止されてヒートブリッジが発生
することがなく、また脚枠部と第2受部とをロッドで一
体状にしているので、第2固定具に作用する正荷重や負
荷重を確実に受け止めることができ、長期の使用に充分
に耐えられることができる。しかも、仮に第1絶縁材や
第2絶縁材が損傷したとしても断熱機能がほとんど阻害
されないし、第1折版屋根部や第2折版屋根部が飛散し
たり落下することがない。
に固定する第1固定具と、上記第1固定具に保持する内
側の第1折版屋根部と、上記第1折版屋根部の室外面に
固定する第2固定具と、上記第2固定具に保持する外側
の第2折版屋根部とを有し、上記第1折版屋根部と第2
折版屋根部とは構成がほゞ同一な折版屋根板からなり、
前記第2固定具は内側の第1折版屋根部の外面に装着す
る脚枠部と、上記脚枠部の上面に設ける第2受部と、上
記脚枠部と第2受部との間及び第2受部と外側の第2折
版屋根部との間に介在させる複数の絶縁材とを有し、第
2固定具の各絶縁材により脚枠部と第2受部との熱伝導
を確実に防止して第1折版屋根部と第2折版屋根部とを
断熱させる様にしたことを特徴とする。したがって、第
1折版屋根部と第2折版屋根部とは第2固定具により強
固に連結し、しかも施工作業する場合に第2折版屋根部
の折版屋根板や第2固定具を回動する必要がなくて単な
る嵌合方式でよいから、極めて施工性が向上するばかり
でなく、各種の部材や部品を無理に曲げないので損傷し
たり破損することがない。また、第1折版屋根部と第2
折版屋根部の断熱手段として第2固定具における第1絶
縁材、第2絶縁材を利用しているので両折版屋根部にお
いて熱の伝導が確実に防止されてヒートブリッジが発生
することがなく、また脚枠部と第2受部とをロッドで一
体状にしているので、第2固定具に作用する正荷重や負
荷重を確実に受け止めることができ、長期の使用に充分
に耐えられることができる。しかも、仮に第1絶縁材や
第2絶縁材が損傷したとしても断熱機能がほとんど阻害
されないし、第1折版屋根部や第2折版屋根部が飛散し
たり落下することがない。
【0029】また、隣接する折版屋根板の隙間にクリッ
プや係止具を装着して隣接する両側部を強固に保持する
ことにより、左右の折版屋根板だけでなく上下の折版屋
根板の連結強度を著しく高めることができ、断熱性と強
度に富む二重折版屋根を簡単に構成することができる。
プや係止具を装着して隣接する両側部を強固に保持する
ことにより、左右の折版屋根板だけでなく上下の折版屋
根板の連結強度を著しく高めることができ、断熱性と強
度に富む二重折版屋根を簡単に構成することができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す分解した一部の斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の第1実施例の分解した縦断正面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1実施例において第2固定具を組立
てた状態の斜視図である。
てた状態の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の施工状態の縦断正面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第1実施例の一部の側面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す分解した一部の斜視
図である。
図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す分解した一部の縦断
正面図である。
正面図である。
【図8】本発明の第2実施例の施工状態の縦断正面図で
ある。
ある。
1 二重折版屋根 2 屋根躯体 3 第1固定具 4 第1折版屋根部 5 第2固定具 6 第2折版屋根部 11 上面部 12 脚部 13 固定片 21 第1受部 22 取り付け片 23 第1受片 24 第1受溝部 25 第1受部分 26 第1嵌合部 27 第1切込部 28 第1係止孔 31 折版屋根板 32 屋根板部 33 側部 34 載置部分 35 折曲部 36 嵌入部 37 屈曲空部 41 脚枠部 42 載置片 43 ストッパー部 44 脚片 45 鉤部 46 締結用ボルト 47 ナット 51 第2受部 52 基板片 53 第2受片 54 第2受溝部 55 第2受部分 56 第2嵌合部 57 第2切込部 58 受支持部 59 第2係止孔 61 第1絶縁材 62 筒部 71 第2絶縁材 81 座金材 91 ロッド 92 ナット 101 第1キャップ部材 102 被着部 103 側片 104 係止片 111 第2キャップ部材 121 クリップ 131 係止具
Claims (5)
- 【請求項1】 梁や母屋等の屋根躯体に固定する第1固
定具と、上記第1固定具に保持する内側の第1折版屋根
部と、上記第1折版屋根部の室外面に固定する第2固定
具と、上記第2固定具に保持する外側の第2折版屋根部
とを有し、 上記第1折版屋根部と第2折版屋根部とは、屋根板部の
左右の側縁に側部を上向き傾斜状に設け、上記左右の側
部の上端に載置部分を外向きに延在させて先端に折曲部
を設けるとともに、上記側部の上方に嵌入部を形成した
折版屋根板を並列状に敷設して構成し、 前記第2固定具は内側の第1折版屋根部の外面に装着す
る脚枠部と、上記脚枠部の上面に設ける第2受部と、上
記脚枠部と第2受部との間及び第2受部と外側の第2折
版屋根部との間に介在させる複数の絶縁材とを有し、上
記第2受部には第2折版屋根部の折版屋根板の折曲部を
嵌装する第2受溝部を設けるとともに、嵌入部を嵌着す
る第2嵌合部を設け、 上記第2固定具を第1折版屋根部の上面に固定し、第2
折版屋根部において折版屋根板を左右の固定具間に配置
し、折版屋根板の折曲部を第2受部の第2受溝部に嵌装
するとともに、嵌入部を第2嵌合部に嵌着して折版屋根
板を弾性的に保持し、 第2固定具の各絶縁材により第2固定具の脚枠部と第2
受部との間の熱の伝導を防止して第1折版屋根部と第2
折版屋根部とを熱遮断させる様にしたことを特徴とする
二重折版屋根。 - 【請求項2】 第2固定具の絶縁材は、脚枠部と第2受
部との間に介在させる第1絶縁材と、第2受部の上面に
配置する第2絶縁材とを有し、両絶縁材により脚枠部と
第2受部、及び脚枠部と第2受部とを連結するロッドを
断熱させてなる請求項1に記載の二重折版屋根。 - 【請求項3】 第2固定具の第2受部の下面部には、第
2折版屋根部の折版屋根板の側部を受け止める受支持部
を横方向に延在させてなることを特徴とする請求項1又
は2に記載の二重折版屋根。 - 【請求項4】 第1折版屋根部、第2折版屋根部におい
て、左右の折版屋根板の隣接する側部の上端にクリップ
を嵌着し、上記クリップの押え片により各折版屋根板の
側部上端を押圧保持させる様にしたことを特徴とする請
求項1又は2又は3に記載の二重折版屋根 - 【請求項5】 第2固定具の脚枠部に左右一対の脚片を
下側に延在する様にして対向状に設け、第1折版屋根部
における左右の折版屋根板の隣接する側部の上部を上記
脚枠部の対向する脚片間に嵌着して挟着させる様にした
ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の
二重折版屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350457A JPH07116798B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 二重折版屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350457A JPH07116798B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 二重折版屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05302407A JPH05302407A (ja) | 1993-11-16 |
JPH07116798B2 true JPH07116798B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=18410629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3350457A Expired - Fee Related JPH07116798B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 二重折版屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07116798B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5199816A (ja) * | 1975-02-27 | 1976-09-03 | Nat Jutaku Kenzai | Setsupanyanenosekohoho |
JPS61149539A (ja) * | 1984-12-21 | 1986-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | エンジンのトルク変動抑制装置 |
JPS6229962A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-07 | Nichiro Gyogyo Kk | エチルアルコ−ル類の脱臭・香味改良方法 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP3350457A patent/JPH07116798B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05302407A (ja) | 1993-11-16 |
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Legal Events
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