JPH07116421A - ろ過池洗浄制御装置 - Google Patents

ろ過池洗浄制御装置

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JPH07116421A
JPH07116421A JP26265393A JP26265393A JPH07116421A JP H07116421 A JPH07116421 A JP H07116421A JP 26265393 A JP26265393 A JP 26265393A JP 26265393 A JP26265393 A JP 26265393A JP H07116421 A JPH07116421 A JP H07116421A
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JP
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cleaning
filtration
filter
basin
filtration resistance
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Application number
JP26265393A
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Michikimi Kanayama
山 道 王 金
Futoshi Kurokawa
川 太 黒
Shuichiro Kobayashi
林 主一郎 小
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ろ過池の洗浄時期を沈澱池出口濁度を考慮
して分散させ、ろ過池に負担をかけることなく効率的に
洗浄を行なうことができるろ過池洗浄制御装置を提供す
る。 【構成】 沈澱池30出口に設けられた水質計28から
濁度信号がろ過抵抗範囲決定手段1に入力され、ろ過抵
抗範囲が求められる。ろ過池洗浄判定手段2において、
ろ過抵抗範囲に基づいて作成されたグループ内に各ろ過
池を分離し、同一グループに複数のろ過池が入った場
合、洗浄順番が最も遅いろ過池以外のろ過池のろ過抵抗
値を増加させるよう補正する。ろ過抵抗値またはその補
正値がろ過設定値に達した順に洗浄要求がろ過池洗浄手
段3に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上水道施設に設けられ
たろ過池の洗浄を行う際用いられるろ過池洗浄制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上水道施設では、ダム式貯水池や河川か
ら取水した原水を、凝集、沈澱、ろ過というプロセスを
経て需要団体、または一般家庭に供給している。このプ
ロセスの中で、ろ過の役割を担うろ過池は、通常複数池
からなり、水需要に応じてろ過処理を行っている。この
ろ過池は水質濁度等により長時間使用した場合にろ過能
力が低下するため、ろ過能力回復のために、ろ過池の洗
浄を行うことが必要となる。
【0003】従来、ろ過池の洗浄制御は、ろ過抵抗とろ
過継続時間の設定値を定め、設定値に到達した池から順
番に洗浄を行なっている。また各ろ過池の洗浄時期が周
期的に集中してきた場合には、一定時間間隔でオペレー
タがろ過池番号の若い順に洗浄ろ過池を指定し、順次洗
浄を行なって適切な洗浄間隔をとるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ろ過抵抗とろ過継続時間の設定値を定め、設定値に到達
した池から順番に洗浄を行う洗浄制御方法では、洗浄時
期が集中すると、設定したろ過抵抗値近傍で洗浄を行う
ことが困難であった。また、沈澱池出口濁度を制御の際
の考慮にいれていなかったため、沈澱池出口濁度の変化
によりろ過能力が低下しても、これに対応して十分な洗
浄を行なうことができなかった。
【0005】また、洗浄集中が周期的に起こる際、一定
時間間隔でオペレータが指定したろ過池からろ過池番号
の若い順に順次洗浄を行う洗浄制御方法では、各ろ過池
のろ過能力の低下度合いが考慮されず、オペレータに負
担をかけることにもなっていた。
【0006】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、ろ過池の洗浄を行うに当たり、沈澱池出
口濁度および各ろ過池のろ過能力を考慮するとともに、
適切なろ過池の洗浄間隔をとることができるろ過池洗浄
制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
沈澱池出口に設けられた水質計からの濁度信号に基づい
てろ過抵抗範囲を定めるろ過抵抗範囲決定手段と、ろ過
抵抗範囲決定手段により求められたろ過抵抗範囲に基づ
いて作成されたグループ内に、ろ過抵抗値を有する各々
のろ過池を分類し、同一グループ内に複数のろ過池が入
った場合に、複数のろ過池の中から洗浄順番の最も遅い
ろ過池以外のろ過池のろ過抵抗値を前記ろ過抵抗範囲に
基づいて増加するよう補正し、ろ過抵抗値またはその補
正値がろ過抵抗設定値に達した順に洗浄要求を出力する
ろ過池洗浄判定手段と、ろ過池洗浄判定手段からの信号
に基づいて、対象となるろ過池の洗浄指令を出力するろ
過池洗浄手段と、を備えたことを特徴とするろ過池洗浄
制御装置である。
【0008】請求項4記載の発明は、前回のろ過池の洗
浄時期が集中している場合に定期洗浄モードと判定する
定期洗浄開始判断手段と、定期洗浄開始判断手段により
定期洗浄モードと判定された場合に、前回の各ろ過池の
ろ過継続時間平均値に基づいて洗浄周期を定め、ろ過抵
抗値の高い順に今回の洗浄要求を出力する洗浄ろ過池の
洗浄周期決定手段と、を備えたことを特徴とするろ過池
洗浄制御装置である。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ろ過抵抗範囲決
定手段によりろ過抵抗範囲を求めるとともに、ろ過池洗
浄判定手段においてろ過抵抗範囲に基づいて定めたグル
ール内に複数のろ過池が入った場合、洗浄順番の最も遅
いろ過池以外のろ過池のろ過抵抗値をろ過抵抗範囲に基
づいて増加するよう補正し、ろ過抵抗値またはその補正
値がろ過抵抗設定値に達した順に洗浄要求を出力する。
ろ過池洗浄手段では、ろ過池洗浄判定手段からの洗浄要
求に基づいて、対象となるろ過池の洗浄指令を出力す
る。
【0010】請求項4記載の発明によれば、定期洗浄開
始判断手段により、前回のろ過池の洗浄時期が集中して
いる場合に定期洗浄モードと判定し、定期洗浄モードと
判定した場合に洗浄ろ過池・洗浄周期決定手段により前
回の各ろ過池のろ過継続時間平均値に基づいて洗浄周期
を定め、ろ過抵抗値の高い順に今回の洗浄要求を出力す
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1乃至図5は、本発明によるろ過池洗浄
制御装置の一実施例を示す図である。
【0012】図1に示すように浄水場では、凝集・沈澱
プロセスを経て処理された沈澱池30からの処理水を流
入渠14を介してろ過池11に流入させ、ろ過池11で
ろ過し浄水池12に蓄えている。浄水池12に蓄えられ
た浄水は、浄水池12より送水ポンプ21を通して、需
要団体や一般家庭へ供給される。ろ過が長時間継続する
と、ろ過池11のろ過能力が低下し、ろ過能力回復のた
めに、洗浄が必要となる。
【0013】洗浄開始時には、浄水池12及び汚水池1
3の水位を監視し、浄水池12の水位が設定値以下の場
合、または汚水池13の水位が設定値以上である場合に
はインターロックをかけ、洗浄は行わない。
【0014】ろ過池11の洗浄には、浄水池12に蓄え
られた浄水を用い、表洗ポンプ22及び逆洗ポンプ23
によってろ過池11の表面と逆面から洗浄を行うように
なっている。ろ過池11を洗浄する際出た汚水は、汚水
池13に蓄えられ、返送ポンプ24により、再び凝集・
沈澱プロセスへ返送される。また各ろ過池11には、損
失水頭計25が設置されており、ろ過能力の低下の度合
いが監視できる。
【0015】沈澱池30出口側に水質計28が設けら
れ、水質計28で検出された沈澱池30出口側の水の濁
度は、ろ過池洗浄制御装置8のろ過抵抗範囲決定手段1
に取り込まれる。
【0016】次にろ過池洗浄制御装置8の各構成要素に
ついて説明する。ろ過抵抗範囲決定手段1では、検出さ
れた濁度により、各ろ過池の洗浄が適切な洗浄間隔をも
って洗浄できるように、ろ過抵抗範囲を決定する。ろ過
池洗浄判定手段2では、ろ過抵抗範囲決定手段1で決定
されたろ過抵抗範囲をもとに、各ろ過池の洗浄時期を判
断し、洗浄が集中する場合には、各ろ過池の洗浄時期を
分散する。ろ過池洗浄連動シーケンス手段4では、汚水
池の水位及び浄水池の水位を監視し、それぞれの水位が
設定範囲内であれば、ろ過池洗浄判断手段2によって洗
浄時期と判断されたろ過池に対し、洗浄指令を出力す
る。またろ過池洗浄制御装置8は、各ろ過池の状態を監
視するろ過池状態監視手段3を有している。
【0017】また、ろ過池洗浄制御装置8は周期的な洗
浄時期の集中が生じている場合に、定期洗浄モードと判
定する定期洗浄開始判断手段9を有しており、洗浄ろ過
池・洗浄周期決定手段10により後述する洗浄周期及び
洗浄ろ過池を決定するようになっている。さらにろ過池
洗浄制御装置8は、インタフェイス6を介してCRTに
接続されている。
【0018】次に、このような構成からなる本実施例の
作用について説明する。まず、沈澱池30出口側の水質
計28で検出された検出値は、沈澱池出口濁度としてろ
過抵抗範囲決定手段1に取り込まれる。ろ過抵抗範囲決
定範囲1では、取り込まれた沈澱池出口濁度検出値から
次に示すようにろ過抵抗範囲を決定する。 if s1 ≦d1 → △r=rh if s1 >d1 → △r=rl ……(1) (1)式において、 s1 :ろ過抵抗範囲切り替え濁度設定値「度」 d1 :沈澱池出口濁度検出値「度」 rh:ろ過抵抗範囲[m] rl:ろ過抵抗範囲[m] 次にろ過池洗浄判定手段2において、ろ過抵抗範囲決定
手段1により決定されたろ過抵抗範囲△rを基に、各ろ
過池の洗浄時期を次に示すように判断する。すなわちろ
過池洗浄判定手段2には、損失水頭計25から各ろ過池
のろ過抵抗値が入力され、またろ過池状態監視手段3か
ら各ろ過池のろ過継続時間およびろ過運転状態が入力さ
れる。ろ過池洗浄判定手段2では図2に示すように、実
際のろ過抵抗値の最も低いろ過池(i−l)号池からろ
過抵抗範囲△r(△r>0)毎にろ過抵抗を区切り、ろ
過抵抗値の低い順番に洗浄順番をk番、(k−1)番、
(k−2)番、……、l番(k:稼働ろ過池数)と洗浄
順番を決定する。
【0019】このとき、図2に示すようにあるろ過抵抗
範囲でm池ろ過抵抗値が集中する場合が出てくる(1号
池、2号池、3号池:m=3)が、この中で各ろ過池の
洗浄順番をろ過継続時間の長い順に決定する。図2の場
合、ろ過継続時間の長さを、2号池>1号池>3号池と
すると、洗浄順番は2号池、1号池、3号池の順とな
る。ここで、ろ過継続時間とは、各ろ過池の一回のろ過
時間をいう。次に最も洗浄順番の遅いろ過池(3号池)
のろ過抵抗値を基準として、図3に示すように各ろ過池
のろ過抵抗値を次式のように△r分だけ増加させるよう
補正し、仮想ろ過抵抗値(補正値)を求める。 ri′=ri+(m−l)・△r ……(2) ri′:i号池の補正された仮想ろ過抵抗値 ri :i号池の実際のろ過抵抗値 m :集中したろ過池数 l :ろ過抵抗範囲内での洗浄順番 このような補正を行うことにより、図4に示すように、
あるろ過抵抗範囲でさらにろ過抵抗値が集中する場合
(2号池と4号池の場合)が出てくるが、この場合、洗
浄順番の早いろ過池(4号池)のろ過抵抗値を次式によ
り△r分だけ増加するよう補正し、更なる仮想ろ過抵抗
値(補正値)を求める。 ri″=ri+△r ……(3) ri″:更に補正された仮想ろ過抵抗値 次に実際のろ過抵抗値または補正値がろ過抵抗設定値r
ref に到達していれば、そのろ過池に対し洗浄要求を出
力する。ただし、洗浄開始時ろ過抵抗下限値rL を設定
し、補正値がろ過抵抗設定値以上の場合は、実際のろ過
抵抗値がこのrL 以上のときのみ洗浄要求を出力する。
【0020】他方、ろ過池洗浄判定手段2は、実際のろ
過抵抗または実際のろ過継続時間が、ろ過抵抗設定値ま
たはろ過継続時間設定値に到達したろ過池がある場合に
は、そのろ過池に対し最優先で洗浄要求を出力する。た
だし、到達したろ過池が複数ある場合には、実際のろ過
抵抗値の大きいろ過池から順番に洗浄要求を出力する。
【0021】ろ過池洗浄判断手段2により洗浄要求のあ
ったろ過池に対し、か池洗浄手段5では、ろ過池洗浄連
動シーケンス手段4に対して、洗浄指令を出力する。こ
のとき、浄水地水位計26及び汚水池水位計27からの
信号がろ過池洗浄連動シーケンス手段4に入力され、ろ
過池洗浄連動シーケンス手段4では、これらの信号によ
り以下に示すインターロック条件が働く。
【0022】ろ過池洗浄連動シーケンス手段4のインタ
ーロック条件は次のとおりである。 浄水地水位検出値が設定値以下でない。 汚水池水位検出値が設定値以上でない。 この条件が不成立の場合、ろ過池洗浄連動シーケンス手
段4では、洗浄要求のあったろ過池に対して洗浄待機と
し、インターロック条件が解除した時点で洗浄待機中の
ろ過池に対し洗浄指令を出力する。この場合、洗浄待機
しているろ過池が複数池ある場合には、ろ過抵抗の大き
い順番に順次洗浄を行う。
【0023】このように、浄水場におけるろ過池の運転
において、ろ過池の洗浄が集中する場合には設定したろ
過抵抗値に対して早めに洗浄を行うように洗浄すべきろ
過池を分散させ、ろ過池に負担をかけることなく効率よ
くろ過池を洗浄することが可能となる。
【0024】なお、ろ過池洗浄手段5では、洗浄開始時
のろ過抵抗に基づいて洗浄時間を定め、ろ過池洗浄の際
に使用する浄水の量を可変として、洗浄水の量を節約可
能とすることができる。洗浄時間は次のように定められ
る。
【0025】まずろ過抵抗回復目標値rsvを設定し、洗
浄開始時のろ過抵抗値ri とろ過抵抗設定値rref の偏
差により、次式によって洗浄にかける洗浄時間ti を変
化させる。 ti =kt /(ri −rsv)/(rref −rsv) ……(4) ri :洗浄開始時のろ過抵抗値 rref :ろ過抵抗設定値 rsv :ろ過抵抗回復目標値 kt :比例定数 ti :洗浄時間 ろ過池洗浄手段5はろ過池洗浄連動シーケンス手段4に
洗浄指令を出力する際、洗浄指令の出力されたろ過池に
対し上記演算を行い、演算された洗浄時間をろ過池洗浄
連動シーケンス手段4に出力する。このようにしてろ過
池洗浄の際に使用する浄水の量を可変とし、洗浄水の量
を節約可能とすることができる。
【0026】次に定期洗浄開始判断手段9および洗浄ろ
過池・洗浄周期決定手段10の作用について説明する。
まず図1に示すように、ろ過池状態監視手段3から前回
洗浄開始時刻が定期洗浄開始判断手段9に入力される。
次に図5に示すように、現在時刻Tn を基準として、
(Tn −To )〜Tn の間に、前回のR池の洗浄時期が
集中している場合、定期洗浄開始判断手段9は定期洗浄
モードと判定して通常モードから定期洗浄モードへ制御
を切り換える。
【0027】この場合、To は判定時間設定値[時間]
であり、Tn は現在時刻[時]であり、Rは稼働ろ過池
数[池]である。
【0028】次に、ろ過池状態監視手段3から洗浄ろ過
池・洗浄周期決定手段10にろ過継続時間が入力され
る。そして定期洗浄開始判断手段9において、定期洗浄
モードと判定された場合、洗浄ろ過池・洗浄周期決定手
段10において、次式によって洗浄周期が決定される。
【0029】
【数1】 (5)(6)式において、 T′:前回ろ過継続時間R池平均値[時間] Ti :ろ過継続時間(i=1、……、20)[時間] Ts :洗浄周期[分] である。
【0030】次に洗浄ろ過池・洗浄周期決定手段10
は、洗浄周期Ts 毎に、ろ過抵抗の高いろ過池から順に
今回の洗浄要求を出力する。定期洗浄モードは、全稼働
ろ過池を洗浄した時点で終了し、その後自動的に通常モ
ードへと切り替えられる。
【0031】なお、T′≦To の場合は、定期洗浄モー
ドにモードを切り替えても周期的な洗浄集中を回避でき
ないため、制御不能範囲として、制御モードの変更は行
わない。
【0032】以上説明したように、本実施例によれば、
各ろ過池の洗浄を行う際に、ろ過抵抗値により洗浄時期
を定め、沈澱池出口濁度を考慮して求められたろ過抵抗
範囲を基準としてろ過池の洗浄間隔を適切に分散させる
ので、ろ過池に負担をかけることなく効率的な洗浄が可
能となる。また、ろ過池の洗浄集中が周期的に起こる際
は、定期洗浄モードへモード切り替えを行なって、前回
のろ過継続時間平均値に基づいて定められた洗浄周期毎
に順次ろ過池を洗浄するので、長期的なろ過池の安定し
た運用と、オペレータにかかる負担の低減をはかること
ができる。
【0033】次に、図6および図7により本発明の変形
例について説明する。図6に示すように本変形例はろ過
抵抗範囲補正手段15を設けたものであり、他は図1乃
至図5に示す実施例と略同様である。図6および図7に
示すようにろ過抵抗範囲決定手段1で沈澱池の出口濁度
検出値に基づいて決定されたろ過抵抗範囲がろ過抵抗範
囲補正手段15に入力される。次にろ過抵抗範囲補正手
段15において、ろ過抵抗範囲が次式のように補正され
る。 Rf= Re − Rs ……(7) Hk= Rf / Ti ……(8) Raf= △r + k・(Hk−△r) ……(9) (7),(8),(9)式において、 Rf:ろ過抵抗補正値[m] Re:洗浄開始時ろ過抵抗[m] Rs:ろ過開始時ろ過抵抗[m] Hk:ろ過抵抗の上がり方[m/h] Ti:ろ過継続時間[時間] Raf:補正後ろ過抵抗範囲[m] △r:ろ過抵抗範囲[m/h] k:補正係数 である。
【0034】このようにして求められた補正後のろ過抵
抗範囲は、ろ過池洗浄判定手段2へ送られる。
【0035】本実施例によれば、沈澱池出口濁度によっ
て決定されたろ過抵抗範囲を、各ろ過池のろ過抵抗の上
昇傾向を考慮して補正するので、各ろ過池のろ過能力を
制御の際に考慮に入れることができ、より効率的な運転
が可能となる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、各ろ過池
の洗浄を行う際に、ろ過抵抗値がろ過抵抗設定値に達し
た順に洗浄するとともに、各ろ過池の洗浄が集中する場
合には、沈澱池出口濁度により設定したろ過抵抗範囲に
もとずいてろ過抵抗値を補正して洗浄時期を分散させる
ので、ろ過池に負担をかけることなく効率的な洗浄が可
能となる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、ろ過池の洗
浄集中が周期的に起こる際は、定期洗浄モードへモード
切り替えを行なって、前回のろ過継続時間平均値に基づ
いて定められた洗浄周期毎に順次ろ過池を洗浄するの
で、長期的なろ過池の安定した運用と、オペレータにか
かる負担の低減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるろ過池洗浄制御装置の一実施例を
示す概略図。
【図2】各ろ過池のろ過抵抗値を示す図。
【図3】ろ過池洗浄判定手段においてろ過抵抗値を補正
する状態を示す図。
【図4】ろ過池洗浄判定手段においてろ過抵抗値を更に
補正する状態を示す図。
【図5】定期洗浄開始判定手段における作用を示す図。
【図6】ろ過抵抗範囲補正手段を有する本発明の変形例
を示す図。
【図7】ろ過抵抗範囲補正手段における作用を示す図。
【符号の説明】
1 ろ過抵抗範囲決定手段 2 ろ過池洗浄判定手段 3 ろ過池状態監視手段 4 ろ過池洗浄連動シーケンス手段 5 ろ過池洗浄手段 6 インターフェイス 7 CRT 8 ろ過池洗浄制御装置 9 定期洗浄開始判定手段 10 洗浄ろ過池・洗浄周期決定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沈澱池出口に設けられた水質計からの濁度
    信号に基づいてろ過抵抗範囲を定めるろ過抵抗範囲決定
    手段と、 ろ過抵抗範囲決定手段により求められたろ過抵抗範囲に
    基づいて作成されたグループ内に、ろ過抵抗値を有する
    各々のろ過池を分類し、同一グループ内に複数のろ過池
    が入った場合に、複数のろ過池の中から洗浄順番の最も
    遅いろ過池以外のろ過池のろ過抵抗値を前記ろ過抵抗範
    囲に基づいて増加するよう補正し、ろ過抵抗値またはそ
    の補正値がろ過抵抗設定値に達した順に洗浄要求を出力
    するろ過池洗浄判定手段と、 ろ過池洗浄判定手段からの信号に基づいて、対象となる
    ろ過池の洗浄指令を出力するろ過池洗浄手段と、 を備えたことを特徴とするろ過池洗浄制御装置。
  2. 【請求項2】ろ過池洗浄判定手段は補正値がろ過抵抗設
    定値に達した場合に、その実際のろ過抵抗値がろ過抵抗
    下限値以上であるか否か判定し、ろ過抵抗下限値以上の
    場合のみ当該ろ過池の洗浄要求を出力する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のろ過池洗浄制御装置。
  3. 【請求項3】ろ過抵抗範囲決定手段により定められたろ
    過抵抗範囲を、ろ過抵抗の上昇傾向を考慮して補正する
    ろ過抵抗範囲補正手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項1記載のろ過池洗浄制御装置。
  4. 【請求項4】前回のろ過池の洗浄時期が集中している場
    合に定期洗浄モードと判定する定期洗浄開始判断手段
    と、 定期洗浄開始判断手段により定期洗浄モードと判定され
    た場合に、前回の各ろ過池のろ過継続時間平均値に基づ
    いて洗浄周期を定め、ろ過抵抗値の高い順に今回の洗浄
    要求を出力する洗浄ろ過池の洗浄周期決定手段と、 を備えたことを特徴とするろ過池洗浄制御装置。
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