JPH07115248B2 - 切削工具 - Google Patents
切削工具Info
- Publication number
- JPH07115248B2 JPH07115248B2 JP2278589A JP27858990A JPH07115248B2 JP H07115248 B2 JPH07115248 B2 JP H07115248B2 JP 2278589 A JP2278589 A JP 2278589A JP 27858990 A JP27858990 A JP 27858990A JP H07115248 B2 JPH07115248 B2 JP H07115248B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- cutting tool
- whiskers
- cut
- carbides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、切削工具に関し、詳細には、Al2O3基セラミ
ックスからなるスローアウェイチップを有する切削工具
であって、特に高マンガン鋳鋼や難削性鋳鉄などの如き
難削材の切削加工に使用する切削工具に関するものであ
る。
ックスからなるスローアウェイチップを有する切削工具
であって、特に高マンガン鋳鋼や難削性鋳鉄などの如き
難削材の切削加工に使用する切削工具に関するものであ
る。
（従来の技術） 高マンガン鋳鋼は高強度を有し、更に切削加工中に加工
硬化を生じるため、極めて切削加工がし難い難削材であ
る。
硬化を生じるため、極めて切削加工がし難い難削材であ
る。
球状黒鉛鋳鉄（FCD）は高強度、高靭性を有するため切
削加工が難しく、オーステンパーダクタイル鋳鉄（AD
I）はさらに加工硬化を生じるため極めて切削加工が難
しい。
削加工が難しく、オーステンパーダクタイル鋳鉄（AD
I）はさらに加工硬化を生じるため極めて切削加工が難
しい。
又、27％Cr鋳鉄は極めて高い硬度を有するため切削加工
が難しい。
が難しい。
上記の如き難削材の切削加工用の切削工具としては、高
温で高硬度及び高強度を有することが要求される。従来
の切削工具は該要求を充たし得ないが、それらの中でも
超硬工具は比較的高温での硬度及び強度が高いので、高
マンガン鋳鋼などの難削材の切削加工に使用されてい
る。
温で高硬度及び高強度を有することが要求される。従来
の切削工具は該要求を充たし得ないが、それらの中でも
超硬工具は比較的高温での硬度及び強度が高いので、高
マンガン鋳鋼などの難削材の切削加工に使用されてい
る。
しかし超硬工具を使用して難削材を切削する場合、極め
て低い切削速度でないと切削できず、そのため切削能率
が極めて低く、切削加工に長時間を要するという問題点
がある。
て低い切削速度でないと切削できず、そのため切削能率
が極めて低く、切削加工に長時間を要するという問題点
がある。
そこで、かかる問題点を解決すべく、高温で高硬度及び
高強度を有するセラミックスに着目して種々検討が行わ
れ、最近ではAl2O3−TiC系セラミックス又はSi3N4系セ
ラミックス製の切削工具が開発されている。
高強度を有するセラミックスに着目して種々検討が行わ
れ、最近ではAl2O3−TiC系セラミックス又はSi3N4系セ
ラミックス製の切削工具が開発されている。
（発明が解決しようとする課題） ところが、上記Al2O3−TiC系セラミックス製切削工具
は、高マンガン鋳鋼の如き難削材の切削加工に使用する
場合、靭性に欠け、耐欠損性が悪いという欠点があり、
そのため極めて小さい切り込み量での切削を余儀無くさ
れ、切削能率が極めて低く、切削加工に長時間を要する
という問題点がある。
は、高マンガン鋳鋼の如き難削材の切削加工に使用する
場合、靭性に欠け、耐欠損性が悪いという欠点があり、
そのため極めて小さい切り込み量での切削を余儀無くさ
れ、切削能率が極めて低く、切削加工に長時間を要する
という問題点がある。
Si3N4系セラミックス製切削工具は、球状黒鉛鋳鉄の如
き難削材の切削加工に使用する場合、切り粉との反応に
よる摩耗が生じ易く、そのため切削工具寿命が短いとい
う問題点がある。
き難削材の切削加工に使用する場合、切り粉との反応に
よる摩耗が生じ易く、そのため切削工具寿命が短いとい
う問題点がある。
このように従来の切削工具は、難削材の切削加工に使用
する場合、充分な切削性能が得られないという問題点を
有している。
する場合、充分な切削性能が得られないという問題点を
有している。
本発明はこの様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は従来のものがもつ以上のような問題点を
解消し、高温で高硬度及び高強度を有すると共に、従来
のセラミックス製切削工具に比較して優れた靭性を有
し、耐欠損性および耐摩耗性に優れ、難削材の切削加工
に好適な切削工具を提供しようとするものである。
て、その目的は従来のものがもつ以上のような問題点を
解消し、高温で高硬度及び高強度を有すると共に、従来
のセラミックス製切削工具に比較して優れた靭性を有
し、耐欠損性および耐摩耗性に優れ、難削材の切削加工
に好適な切削工具を提供しようとするものである。
（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明に係る切削工具は
次のような構成としている。
次のような構成としている。
即ち、請求項１に記載の切削工具は、Si3N4ウイスカを
３〜40wt％含むと共に、Si,Ti,V,Cr,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,W
の炭化物、窒化物、炭窒化物の１種または２種を0.5〜4
0wt％含むα型Al2O3基セラミックスからなるスローアウ
ェイチップを有する切削工具であって、前記Si3N4ウイ
スカをスローアウェイチップのすくい面に平行に配向さ
せてなることを特徴とする切削工具である。
３〜40wt％含むと共に、Si,Ti,V,Cr,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,W
の炭化物、窒化物、炭窒化物の１種または２種を0.5〜4
0wt％含むα型Al2O3基セラミックスからなるスローアウ
ェイチップを有する切削工具であって、前記Si3N4ウイ
スカをスローアウェイチップのすくい面に平行に配向さ
せてなることを特徴とする切削工具である。
請求項２に記載の切削工具は、前記Si3N4ウイスカがＯ
量:0.3〜1.5wt％である請求項１に記載の切削工具であ
る。
量:0.3〜1.5wt％である請求項１に記載の切削工具であ
る。
請求項３に記載の切削工具は、前記炭化物、窒化物、炭
窒化物の１種または２種の一部がAl2O3結晶粒内にナノ
オーダで分散してナノコンポジット構造を呈する請求項
１又は請求項２に記載の切削工具である。
窒化物の１種または２種の一部がAl2O3結晶粒内にナノ
オーダで分散してナノコンポジット構造を呈する請求項
１又は請求項２に記載の切削工具である。
請求項４に記載の切削工具は、前記Al2O3基セラミック
スが、焼結助剤としてのY2O3,希土類酸化物,MgO,ZrO2,
酸化チタン，酸化クロム，酸化ニッケル，炭化クロム,S
iO2,CaO,Na2Oの１種又は２種以上を0.5〜10.0wt％含有
せしめてなる請求項１、請求項２又は請求項３に記載の
切削工具である。
スが、焼結助剤としてのY2O3,希土類酸化物,MgO,ZrO2,
酸化チタン，酸化クロム，酸化ニッケル，炭化クロム,S
iO2,CaO,Na2Oの１種又は２種以上を0.5〜10.0wt％含有
せしめてなる請求項１、請求項２又は請求項３に記載の
切削工具である。
（作 用） 本発明に係る切削工具は、前述の如く、Si3N4を３〜40w
t％含むと共に、Si,Ti,V,Cr,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wの炭化
物、窒化物、又は／及び炭窒化物の１種または２種（以
降、炭化物等という）を0.5〜40wt％含むAl2O3基セラミ
ックスからなるスローアウェイチップ（以降、チップと
いう）を有するようにしている。
t％含むと共に、Si,Ti,V,Cr,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wの炭化
物、窒化物、又は／及び炭窒化物の１種または２種（以
降、炭化物等という）を0.5〜40wt％含むAl2O3基セラミ
ックスからなるスローアウェイチップ（以降、チップと
いう）を有するようにしている。
このようにAl2O3基セラミックスにSi3N4ウイスカを含有
せしめると、元来Al2O3基セラミックスが有する特性の
低下を招くことなく、セラミックスのマトリックスが強
化されて高靭性化され、そのため耐欠損性が向上され
る。又、炭化物等を含有せしめると、セラミックスの組
織が微細化すると共に、異常な結晶粒成長も抑制され、
その結果さらに強度を向上し得る。故に、上記チップは
高硬度及び高強度、優れた耐摩耗性および耐欠損性を有
し得る。
せしめると、元来Al2O3基セラミックスが有する特性の
低下を招くことなく、セラミックスのマトリックスが強
化されて高靭性化され、そのため耐欠損性が向上され
る。又、炭化物等を含有せしめると、セラミックスの組
織が微細化すると共に、異常な結晶粒成長も抑制され、
その結果さらに強度を向上し得る。故に、上記チップは
高硬度及び高強度、優れた耐摩耗性および耐欠損性を有
し得る。
ここで、Si3N4ウイスカの含有量を３〜40wt％としてい
るのは、3wt％未満では前記高靭性化の効果が少なく、4
0wt％超では鉄との反応性を有するSi3N4が相対的に増加
して耐摩耗性が劣化し、且つSi3N4ウイスカの充分な均
一分散状態が得られず、強度低下を招くようになるから
である。尚、Si3N4ウイスカは針状の形状を有するもの
である。
るのは、3wt％未満では前記高靭性化の効果が少なく、4
0wt％超では鉄との反応性を有するSi3N4が相対的に増加
して耐摩耗性が劣化し、且つSi3N4ウイスカの充分な均
一分散状態が得られず、強度低下を招くようになるから
である。尚、Si3N4ウイスカは針状の形状を有するもの
である。
炭化物等を0.5〜40wt％としているのは、0.5wt％未満で
は前記強度向上の効果が小さくなり、40wt％超では焼結
性の低下により、緻密な焼結体が得られなくなるからで
ある。
は前記強度向上の効果が小さくなり、40wt％超では焼結
性の低下により、緻密な焼結体が得られなくなるからで
ある。
本発明に係る切削工具は、更に、前記Si3N4ウイスカを
スローアウェイチップのすくい面に平行に配向させるよ
うにしている。即ち、針状のSi3N4ウイスカの軸方向が
すくい面に平行になるように、Si3N4ウイスカをすくい
面内に２次元に配向するようにしている。このようにSi
2N4ウイスカを配向すると、切削加工時の切削主分力に
対し極めて強い抵抗力を有するようになる。故に、耐欠
損性がさらに優れたものになる。尚、上記の如きウイス
カの２次元配向は、チップ全体において成されている必
要はなく、少なくとも耐欠損性などの切削性能に直接影
響するすくい面内、即ちすくい面の近傍において成され
ておればよい。又、かかる配向が成されている限りにお
いて、２次元配向されるウイスカ同士の配置関係につい
ては、各ウイスカが平行でもよく、直交していてもよ
く、放射状になっていてもよく、或いはアトランダムに
なっていてもよい。
スローアウェイチップのすくい面に平行に配向させるよ
うにしている。即ち、針状のSi3N4ウイスカの軸方向が
すくい面に平行になるように、Si3N4ウイスカをすくい
面内に２次元に配向するようにしている。このようにSi
2N4ウイスカを配向すると、切削加工時の切削主分力に
対し極めて強い抵抗力を有するようになる。故に、耐欠
損性がさらに優れたものになる。尚、上記の如きウイス
カの２次元配向は、チップ全体において成されている必
要はなく、少なくとも耐欠損性などの切削性能に直接影
響するすくい面内、即ちすくい面の近傍において成され
ておればよい。又、かかる配向が成されている限りにお
いて、２次元配向されるウイスカ同士の配置関係につい
ては、各ウイスカが平行でもよく、直交していてもよ
く、放射状になっていてもよく、或いはアトランダムに
なっていてもよい。
前記Si3N4ウイスカのＯ量を0.3〜1.5wt％にすると、該
ウイスカの充分な均一分散状態が得られ易く、その結果
高強度及び高靭性を確保し易くなるのでよい。即ち、前
記Al2O3基セラミックスは、通常Si3N4ウイスカを溶媒中
に分散してスラリ化し、Al2O3粉末及び炭化物等と混合
し、焼結して製造される。かかるウイスカの溶媒中への
分散の際に、Si3N4ウイスカ中のＯ量が0.3〜1.5wt％で
あると、ウイスカが極めて均一に分散され、その結果Si
3N4ウイスカが均一に分散された焼結体が得られ易くな
り、従ってチップの強度及び靭性をより向上し得るよう
になる。尚、Ｏ量:0.3wt％未満では上記均一分散効果が
小さいため、一方Ｏ量:1.5wt％超ではSiO2とAl2O3との
反応が生じるため、Ｏ量:0.3〜1.5wt％の場合に比し、
強度及び靭性が低下する。故に、Si3N4ウイスカのＯ量
を0.3〜1.5wt％にすることが望ましい。
ウイスカの充分な均一分散状態が得られ易く、その結果
高強度及び高靭性を確保し易くなるのでよい。即ち、前
記Al2O3基セラミックスは、通常Si3N4ウイスカを溶媒中
に分散してスラリ化し、Al2O3粉末及び炭化物等と混合
し、焼結して製造される。かかるウイスカの溶媒中への
分散の際に、Si3N4ウイスカ中のＯ量が0.3〜1.5wt％で
あると、ウイスカが極めて均一に分散され、その結果Si
3N4ウイスカが均一に分散された焼結体が得られ易くな
り、従ってチップの強度及び靭性をより向上し得るよう
になる。尚、Ｏ量:0.3wt％未満では上記均一分散効果が
小さいため、一方Ｏ量:1.5wt％超ではSiO2とAl2O3との
反応が生じるため、Ｏ量:0.3〜1.5wt％の場合に比し、
強度及び靭性が低下する。故に、Si3N4ウイスカのＯ量
を0.3〜1.5wt％にすることが望ましい。
前記炭化物等の一部がAl2O3結晶粒内にナノオーダで分
散してナノコンポジット構造を呈するようにすると、さ
らに強度が改善される。これは炭化物等によるナノ複合
強化とSi3N4ウイスカによる繊維強化との組合せによる
作用効果である。
散してナノコンポジット構造を呈するようにすると、さ
らに強度が改善される。これは炭化物等によるナノ複合
強化とSi3N4ウイスカによる繊維強化との組合せによる
作用効果である。
前記Al2O3基セラミックスに、焼結助材としてY2O3,希土
類酸化物,MgO,ZrO2,酸化チタン，酸化クロム，酸化ニッ
ケル，炭化クロム,SiO2,CaO,Na2Oの１種又は２種以上を
0.5〜10wt％添加するようにすると、焼結性が向上し、
焼結組織が微細化及び均一化され、高強度及び高靭性を
確保し易くなる。この効果は、添加量が0.5wt％未満で
は極めて小さく、10.0wt％超では高温強度が低下するよ
うになる。
類酸化物,MgO,ZrO2,酸化チタン，酸化クロム，酸化ニッ
ケル，炭化クロム,SiO2,CaO,Na2Oの１種又は２種以上を
0.5〜10wt％添加するようにすると、焼結性が向上し、
焼結組織が微細化及び均一化され、高強度及び高靭性を
確保し易くなる。この効果は、添加量が0.5wt％未満で
は極めて小さく、10.0wt％超では高温強度が低下するよ
うになる。
（実施例） 実施例１ Ｏ量を0.6wt％に調整したSi3N4ウイスカを、溶媒に添加
し、超音波エネルギを30分間付与し、溶媒中に均一に分
散させ、スラリを得た。該スラリにAl2O3粉末及び炭化
物等、或いは更に焼結助剤を添加し、湿式ミルにより20
時間撹拌・混合した後、スプレードライャにより乾燥・
造粒した。得られた混合粉末を、黒鉛型内に詰め込み、
Ar気流中にて1850℃,200Kg/cm2の条件でホットプレスに
より30分間の一軸加圧焼結を行い、焼結体（即ちAl2O3
基セラミックス）を得た。このようにすると焼結体中の
ウイスカはホットプレス面に平行に２次元に配向させ得
る。尚、Si3N4ウイスカ及び炭化物等の添加量、焼結助
剤の種類及び添加量を変化させた。これらの添加量を第
１表に示す。
し、超音波エネルギを30分間付与し、溶媒中に均一に分
散させ、スラリを得た。該スラリにAl2O3粉末及び炭化
物等、或いは更に焼結助剤を添加し、湿式ミルにより20
時間撹拌・混合した後、スプレードライャにより乾燥・
造粒した。得られた混合粉末を、黒鉛型内に詰め込み、
Ar気流中にて1850℃,200Kg/cm2の条件でホットプレスに
より30分間の一軸加圧焼結を行い、焼結体（即ちAl2O3
基セラミックス）を得た。このようにすると焼結体中の
ウイスカはホットプレス面に平行に２次元に配向させ得
る。尚、Si3N4ウイスカ及び炭化物等の添加量、焼結助
剤の種類及び添加量を変化させた。これらの添加量を第
１表に示す。
上記焼結体から、ホットプレス面とチップのすくい面と
が平行になるように5.2×13.5×13.5mmのチップを切り
出し、これをチップ研磨機によりSNGN 434 T−４の形状
（ISO規格）に加工した。このチップの正面図を第１図
に、側面図を第２図に示す。これらの図において、
（１）はすくい面、（２）は丸コーナ部、（３）はホー
ニング部、（４）はホーニング巾を示すものである。丸
コーナ部（２）のコーナ半径は1.6mm、ホーニング巾
（４）は0.2mmである。
が平行になるように5.2×13.5×13.5mmのチップを切り
出し、これをチップ研磨機によりSNGN 434 T−４の形状
（ISO規格）に加工した。このチップの正面図を第１図
に、側面図を第２図に示す。これらの図において、
（１）はすくい面、（２）は丸コーナ部、（３）はホー
ニング部、（４）はホーニング巾を示すものである。丸
コーナ部（２）のコーナ半径は1.6mm、ホーニング巾
（４）は0.2mmである。
上記チップをバイトに取り付けて工具とし、高Mn鋼、FC
25,FCD45,ADIや27％Cr鋳鉄を被削材とし、第２表に示す
切削条件により切削試験を行った。その試験結果を第１
表に示す。尚、本実験例では、全て組織はナノコンポジ
ット構造を呈していた。
25,FCD45,ADIや27％Cr鋳鉄を被削材とし、第２表に示す
切削条件により切削試験を行った。その試験結果を第１
表に示す。尚、本実験例では、全て組織はナノコンポジ
ット構造を呈していた。
実施例２ 実施例１と同様のチップをフライスカッター（Φ200,7
枚歯）に取り付けて工具とし、第３表に示す切削条件に
よりフライス加工試験を行った。その試験結果を第４表
に示す。
枚歯）に取り付けて工具とし、第３表に示す切削条件に
よりフライス加工試験を行った。その試験結果を第４表
に示す。
比較例１ 実施例１と同様の方法（操作、手順、条件）によって、
焼結体を得た。このときのSi3N4ウイスカ、炭化物等及
び焼結助剤の添加量を第５表に示す。尚、Si3N4ウイス
カ中のＯ量に関して、実験No.5及び６は0.1及び2.0wt％
であり、その他のものは実施例１と同様の0.6wt％であ
る。
焼結体を得た。このときのSi3N4ウイスカ、炭化物等及
び焼結助剤の添加量を第５表に示す。尚、Si3N4ウイス
カ中のＯ量に関して、実験No.5及び６は0.1及び2.0wt％
であり、その他のものは実施例１と同様の0.6wt％であ
る。
上記焼結体から、実施例１と同様の方法により、同様の
寸法のチップを切り出した。但し、実験No.7のものは、
実施例１の場合と異なり、ホットプレス面とチップのす
くい面とが直交するように切り出した。
寸法のチップを切り出した。但し、実験No.7のものは、
実施例１の場合と異なり、ホットプレス面とチップのす
くい面とが直交するように切り出した。
上記チップをバイトに取り付け、実施例１と同様の切削
試験を行った。その試験結果を第５表に示す。
試験を行った。その試験結果を第５表に示す。
比較例２ 比較例１と同様の焼結体から、実施例２と同様の形状の
チップを切り出し、実施例２と同様のフライス加工試験
を行った。その試験結果を第６表に示す。
チップを切り出し、実施例２と同様のフライス加工試験
を行った。その試験結果を第６表に示す。
比較例３ 超硬チップ、Al2O3系チップ、Al2O3−TiC系チップ、Si3
N4系チップを用い、実施例２と同様のフライス加工試験
を行った。超硬チップはいづれの試験でもクレータ摩耗
が大きく、５分以内に切削不能となった他、Al2O3系及
びAl2O3−TiC系チップは試験開始と同時に欠損、Si2N4
系チップは大きなコーナー部摩耗を示した後、３分以内
に欠損をおこし、安定した切削は出来なかった。
N4系チップを用い、実施例２と同様のフライス加工試験
を行った。超硬チップはいづれの試験でもクレータ摩耗
が大きく、５分以内に切削不能となった他、Al2O3系及
びAl2O3−TiC系チップは試験開始と同時に欠損、Si2N4
系チップは大きなコーナー部摩耗を示した後、３分以内
に欠損をおこし、安定した切削は出来なかった。
（発明の効果） 本発明に係る切削工具は、高温で高硬度及び高強度を有
すると共に、従来のセラミックス製切削工具に比較して
優れた靭性を有するので、耐欠損性および耐摩耗性に優
れ、難削材の切削加工に好適な切削工具である。従っ
て、本発明に係る切削工具によれば、難削材の切削加工
の場合でも、チップ欠損や摩耗を生じることなく、高切
込み且つ高速で切削加工し得、その結果切削能率を向上
し得、加工時間を短縮し得る他、カッター寿命を向上し
得るようになる。
すると共に、従来のセラミックス製切削工具に比較して
優れた靭性を有するので、耐欠損性および耐摩耗性に優
れ、難削材の切削加工に好適な切削工具である。従っ
て、本発明に係る切削工具によれば、難削材の切削加工
の場合でも、チップ欠損や摩耗を生じることなく、高切
込み且つ高速で切削加工し得、その結果切削能率を向上
し得、加工時間を短縮し得る他、カッター寿命を向上し
得るようになる。
第１図は、実施例１に係るスローアウェイチップの形状
を示す正面図、第２図は、実施例１に係るスローアウェ
イチップの形状を示す側面図である。 （１）……すくい面、（２）……丸コーナ部 （３）……ホーニング部、（４）……ホーニング巾
を示す正面図、第２図は、実施例１に係るスローアウェ
イチップの形状を示す側面図である。 （１）……すくい面、（２）……丸コーナ部 （３）……ホーニング部、（４）……ホーニング巾
Claims (4)
- 【請求項１】Si3N4ウイスカを３〜40wt％含むと共に、S
i,Ti,V,Cr,Zr,Nb,Mo,Hf,Ta,Wの炭化物、窒化物、炭窒化
物の１種または２種を0.5〜40wt％含むα型Al2O3基セラ
ミックスからなるスローアウェイチップを有する切削工
具であって、前記Si3N4ウイスカをスローアウェイチッ
プのすくい面に平行に配向させてなることを特徴とする
切削工具。 - 【請求項２】前記Si3N4ウイスカがＯ量:0.3〜1.5wt％で
ある請求項１に記載の切削工具。 - 【請求項３】前記炭化物、窒化物、炭窒化物の１種また
は２種の一部がAl2O3結晶粒内にナノオーダで分散して
ナノコンポジット構造を呈する請求項１又は請求項２に
記載の切削工具。 - 【請求項４】前記Al2O3基セラミックスが、焼結助剤と
してのY2O3,希土類酸化物,MgO,ZrO2,酸化チタン，酸化
クロム，酸化ニッケル，炭化クロム,SiO2,CaO,Na2Oの１
種又は２種以上を0.5〜10.0wt％含有せしめて請求項
１、請求項２又は請求項３に記載の切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2278589A JPH07115248B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2278589A JPH07115248B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 切削工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04159005A JPH04159005A (ja) | 1992-06-02 |
| JPH07115248B2 true JPH07115248B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=17599370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2278589A Expired - Fee Related JPH07115248B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07115248B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-17 JP JP2278589A patent/JPH07115248B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH04159005A (ja) | 1992-06-02 |
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