JPH07114604B2 - 天然芝と人工芝とが混成した混成芝生の施工方法と、その施工方法に使用する人工芝 - Google Patents

天然芝と人工芝とが混成した混成芝生の施工方法と、その施工方法に使用する人工芝

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JPH07114604B2
JPH07114604B2 JP2338686A JP33868690A JPH07114604B2 JP H07114604 B2 JPH07114604 B2 JP H07114604B2 JP 2338686 A JP2338686 A JP 2338686A JP 33868690 A JP33868690 A JP 33868690A JP H07114604 B2 JPH07114604 B2 JP H07114604B2
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幸一 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばゴルフ場等において天然芝と人工芝と
を混成した状態で施工する方法と、その施工方法に使用
される人工芝に関するものである。
(従来の技術) 一般に、ゴルフ場等においては天然の芝生が植えられて
いるが、その手入れが結構煩雑であるところから、近年
では人工芝との併用も試みられている。
この場合、人工芝はあくまで天然芝の補充用であり、天
然芝上に敷設して使用される。
即ち、特公昭52−23168号公報にて記載されている混成
芝生のように、天然芝生の種子10が収納された耐蝕性の
絡み繊維からなる設布11に、起立状の模造人工芝の素材
12を植設して形成されたもの(図6(イ)参照)があ
り、この人工芝生13を使用する際は、図6(ロ)で示す
ように、先ず前記人工芝生13を地面14に敷設させる。
次に、前記地面14を直結させるため、砂・土15を覆土
し、固定させておけば、図6(ハ)で示すように、前記
設布11内の種子10から先ず地面14及び前記覆土した砂・
土15に向かって成長芝根16が繁茂し、更に、前記砂・土
15の表面から成長天然芝葉17が台頭し、やがて叢生する
に到るものである。
(発明が解決しようとする課題) ところが、前記従来の混成芝生は上記のような繊維状の
設布11が存在するために、該設布11が障害物となって、
地上と地面14間とで、通気性,通水性が非常に悪くな
る。
従って、地面14中の砂が硬化し、前記天然芝生は地面14
からの養分の吸収が殆どできなくなり、天然芝の生育自
体も阻害されることとなる。
また、上述のように、繊維状の設布11自体を天然芝生の
苗床として働かせ、その上から砂・土15を覆土している
ので、天然芝生の種子10から葉17を台頭させるまでに、
まず、成長芝根16が該設布11及び覆土した砂・土15中を
通過しなければならないが、該設布11及び覆土した砂・
土15の中でそのまま成長芝根16は根腐れをおこして枯れ
てしまうことも多かった。
更に、うまく前記成長天然芝葉17が台頭した場合は、覆
土した砂・土15の表面からの出芽となるので、天然芝と
人工芝とが均一に混成した混成芝生とはならず、天然芝
が人工芝の上端部辺りから伸びている状態となり、一見
すると殆どがこの天然芝だけの状態に見える。
本発明は、このような問題点を解決するためになされた
もので、天然芝と人工芝との均整のとれた混成状態にお
いても、通気性や通水性を損なうことがなく、よって砂
の硬化を防止でき、しかも天然芝の生育阻害を解消する
ことを課題とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような課題を解決するために、天然芝と
人工芝とが混成した混成芝生の施工方法と、その施工方
法に使用する人工芝としてなされたもので、混成芝生の
施工方法としての特徴は、予め地面に天然芝の種子8を
撒き、その上に、その天然芝の種子が発芽して生育する
際にその天然芝が通過しうる程度に粗い編目3を有して
編成された人工芝1を敷設するだけで、その後、前記天
然芝を更に、生育させることによって天然芝と人工芝と
が略均一に混成した混成芝生を施工することにある。
また、他の他の混成芝生の施工方法の特徴は、水溶性の
シート基材7に天然芝の種子8を混入して成形された芝
シート9を地面に敷設し、その上に、その天然芝の種子
8が発芽して生育する際にその天然芝が通過しうる程度
に粗い編目3を有して編成された人工芝1を敷設するだ
けで、その後、水を散布して前記芝シート9のシート基
材7を溶解するとともに、前記天然芝の種子8を生育さ
せることによって天然芝と人工芝とが混成した混成芝生
を施工することを特徴とする天然芝と人工芝とが略均一
に混成した混成芝生を施工ことにある。
さらに、人工芝としての特徴は、地面に敷設した状態
で、天然芝が生育する際にその天然芝が通過しうる程度
に粗い編目3を有して編成されて構成されてなることに
ある。
(作用) すなわち、上記のように、天然芝が生育する際に、その
生育した天然芝が通過しうる程度に粗い編目3を有して
編成された人工芝1を、天然芝の種子8が撒かれた地面
に載置するか、或いは水溶性(水をかけるだけで溶けて
しまう)のシート基材7に天然芝の種子8を混入して成
形された芝シート9を地面に敷設した後にその芝シート
9上に前記人工芝1を載置だけで、従来のようにその上
から覆土せずとも、前記天然芝は、その生育が人工芝1
に阻害されることなく、その人工芝1の編目3を通過し
て生育することとなる。
従って、天然芝の生育を阻害する設布や覆土等の阻害物
がないために、上記人工芝1が敷設された場所において
は、天然芝と人工芝とが人工芝とが絡まって根腐れを起
こしたりすることなく、非常に均一に混成した状態とな
るのである。
また、人工芝1の編目3が非常に粗く形成されているた
めに、下方から生育されれる天然芝に必要な通気性や通
水性を充分に確保できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面に従って説明する。
<実施例1> 本実施例は、天然芝と人工芝との混成芝生の施工に用い
る人工芝の一実施例である。
第1図及び第4図の概略図において、1は、天然芝の育
成時に、その天然芝が通過するように、ポリプロピレン
等からなる合成樹脂製糸2をラッセル織りして碁盤目状
の編目3を織成させ、その上面側の前記合成樹脂製糸2
の先端部4をカットして芝生状に構成させた所定大きさ
の人工芝である。
<実施例2> 次に、上記実施例1のような人工芝1を用いて、天然芝
と人工芝との混成芝生の施工方法の実施例について説明
する。
先ず、予め地面に天然芝の種子を撒く(図示省略)。
次に、上記実施例1のような人工芝1を、第2図に示す
ように天然芝の種子8が撒かれた地面5の上に載置す
る。
その後、水を散布する等によって、天然芝を生育させ
る。
この場合において、本発明の人工芝1は、天然芝の生育
時にその天然芝が通過しうるように、ラッセル織りして
碁盤目状に織成された目の粗い編目3を有して編成され
てなるため、天然芝6は第3図に示すように上記編目3
を通過して生育し、従ってその生育が阻害されることも
ない。
よって、天然芝6と人工芝1とが万遍なく略均一に混成
した状態で施工されることとなるのである。
<実施例3> 本実施例は、天然芝と人工芝との混成芝生の施工方法の
他実施例である。
本実施例においては、先ず、第4図に示すような水溶性
のシート基材7に天然芝の種子8を混入して成形された
芝シート9を、第5図のように地面5に敷設する。
次に、その芝シート9の上面に、第4図及び第5図で示
すように上記実施例1同様の合成樹脂製糸2をラッセル
織りすることにて編成させ、その上面側の先端部をカッ
トして構成させた人工芝1を敷設する。
その後、水を散布すると、芝シート9のシート基材7が
水溶性のものであるために、シート基材7は速やかに溶
解し、そのシート基材7に含有されていた天然芝の種子
8が地面5に散在されることとなる。
そして、その種子8が発芽すると、上記実施例2と同様
に天然芝が生育して、天然芝6と人工芝1とが混成した
混成芝生が得られることになるのである。
<その他の実施例> 尚、上記実施例では、人工芝1として、合成樹脂製の糸
を縦横に編成したものを用いたが、これに限定されるも
のではなく、要は生育する天然芝が通過しうる程度に粗
い編目3を有して編成されていればよいのであって、そ
の形成手段も、該実施例のラッセル織りに限定されず、
他の手段であってもよい。
また、人工芝素材の材質は前記ポリプロピレンに限定さ
れるものではなく、たとえばポリ塩化ビニルやポリアミ
ド等を用いることも可能であり、その材質は問うもので
はない。
さらに、上記実施例3で用いた芝シート9のシート基材
7の材質も問うものではなく、要は水溶性にて障害物と
ならないように溶解されるものを使用すればよいのであ
る。
(発明の効果) 叙上のように、本発明は、天然芝が生育する際に、その
生育した天然芝が通過しうる程度に粗い編目を有して編
成された人工芝を、天然芝の種子が撒かれた地面に載置
するか、或いは水溶性(水をかけるだけで溶けてしま
う)のシート基材に天然芝の種子を混入して成形された
芝シートを地面の敷設した後に、その芝シート上に載置
すると、前記天然芝は、その生育を阻害する設布や覆土
等の障害物がなく、人工芝の編目構造においても決して
阻害されることがないので、根腐れを起こしたり、病害
虫発生等の原因となることなく、その人工芝の粗い編目
を通過して生育することとなる。
従って、天然芝の生育が阻害されないために、上記人工
芝が敷設された場所においては、天然芝と人工芝とが万
遍なく略均一に混成した状態の混成芝生が得られること
となるのである。
また、人工芝の編目構造が粗く形成されているために、
天然芝に必要な通気性や通水性が阻害されることもな
い。よって、前記覆土した砂・土の必要以上の硬化も防
止され、また該通気性,通水性の維持により天然芝の剥
離や損傷も防止されることとなるのである。
以上のように、本発明によって、天然芝の育成を阻害さ
せず、また天然芝に必要な通気性,通水性を確保でき、
且つ地面中の砂等の硬化を防止でき、従って、該天然芝
は地面中からの養分・水分の吸収及び排出等を非常に効
率よく行うことができる。
よって従来では困難とされていた天然芝と人工芝との混
成芝生の施工を可能ならしめるという画期的な効果を有
するに到った。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例としての人工芝を示し、(イ)は要部
側面説明図、(ロ)は人工芝の編目構造のみを示した要
部底面説明図。 第2図は地面上に人工芝を敷設した状態の要部断面図。 第3図は人工芝を敷設した状態で天然芝が生育した状態
を示す要部断面図。 第4図は他の実施例を示す斜視説明図。 第5図は芝シートを地面に敷設した状態の要部断面図。 第6図は従来例の混成芝生を示し、(イ)は人工芝の側
面説明図、(ロ)は人工芝を施工した際の側面説明図、
(ハ)は天然芝と人工芝との混成状態を示す側面説明
図。 1……人工芝、5……地面、6……天然芝、7……シー
ト基材、8……種子、9……芝シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め地面に天然芝の種子を撒き、その上
    に、その天然芝の種子8が発芽して生育する際にその天
    然芝が通過しうる程度に粗い編目3を有して編成された
    人工芝1を敷設するだけで、その後、前記天然芝を更
    に、生育させることによって天然芝と人工芝とが略均一
    に混成した混成芝生を施工することを特徴とする天然芝
    と人工芝とが混成した混成芝生の施工方法。
  2. 【請求項2】水溶性シート基材7に天然芝の種子8を混
    入して成形された芝シート9を地面に敷設し、その上
    に、その天然芝の種子8が発芽して生育する際にその天
    然芝が通過しうる程度に粗い編目3を有して編成された
    人工芝1を敷設するだけで、その後、水を散布して前記
    芝シート9のシート基材7を溶解するとともに、前記天
    然芝の種子を生育させることによって天然芝と人工芝と
    が略均一に混成した混成芝生を施工することを特徴とす
    る天然芝と人工芝とが混成した混成芝生の施工方法。
  3. 【請求項3】前記人工芝1が、合成樹脂製糸2をラッセ
    ル織りにて編み目状に織りし、その上面側の先端部4を
    カットして編成させたものである請求項1又は2記載の
    天然芝と人工芝とが混成した混成芝生の施工方法。
  4. 【請求項4】地面に敷設した状態で、天然芝が生育する
    際にその天然芝が通過しうる程度に粗い編目3を有して
    編成された人工芝。
  5. 【請求項5】前記編目3は、合成樹脂製糸2をラッセル
    織りすることにて編成させ、その上面側に先端部4をカ
    ットして構成させたものである請求項4記載の人工芝。
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JP2010187630A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Nisshoku Corp 緑化方法、それに用いられる植生マットおよび咀嚼阻害物を有する食害防止部材ならびに緑化構造体

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