JPH07114059B2 - マルチデイスクプレ−ヤ - Google Patents

マルチデイスクプレ−ヤ

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Publication number
JPH07114059B2
JPH07114059B2 JP31273386A JP31273386A JPH07114059B2 JP H07114059 B2 JPH07114059 B2 JP H07114059B2 JP 31273386 A JP31273386 A JP 31273386A JP 31273386 A JP31273386 A JP 31273386A JP H07114059 B2 JPH07114059 B2 JP H07114059B2
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JP
Japan
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disc
tray
moving
housing
magazine
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JP31273386A
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JPS63167469A (ja
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勇二 池戸
高宏 岡嶋
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Publication of JPH07114059B2 publication Critical patent/JPH07114059B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はディスクプレーヤに関し、特に複数枚のディス
クを収納でき且つその収納された任意のディスクを順次
選択して連続した演奏が可能なマルチディスクプレーヤ
に関する。
背景技術 複数枚のディスクを収納でき且つその収納された任意の
ディスクを順次選択して連続した演奏を可能としたディ
スクプレーヤとしてジュークボックスが一般的に知られ
ている。ところが、従来のジュークボックスは本体その
ものが非常に大きく、家庭用としては不向きであった。
近年、ディジタルオーディオディスク(以下、DADと略
称する)と呼ばれ、ディジタル信号を記録することによ
って従来のアナログ的に信号を入れたオーディオディス
クに比して収容する情報量を増大し得かつ再生の際の雑
音発生も少ないディスクが数種開発され且つ多く利用さ
れている。この内、特にレーザ光を用いて信号を記録し
且つ読み取る方式で、一般にコンパクトディスクと呼ば
れる外径が約12cmのディスクは、取り扱いが簡単である
と共にディスクプレーヤ全体の小型化を可能とするもの
である。近時、この小型DADを複数枚(例えば5〜6
枚)、常時収納でき、これらを連続的に演奏する家庭用
ジュークボックスとして最適なマルチディスクプレーヤ
が開発されている。ちなみに、小型DADは演奏時間が1
時間と、従来のアナログオーディオディスクの約1.5倍
の情報量を収容することが出来る。そのため、例えば6
枚のディスクには演奏時間が3分前後の曲であればおよ
そ120曲収容することが可能で、ジャズあるいは演歌な
ど、好みのジャンル別に網羅することも容易となる。
マルチディスクプレーヤは基本的には、ターンテーブル
及びピックアップ等を含む演奏手段と、ディスクを保持
してプレーヤハウジング内の装着部に挿入装着されるデ
ィスクホルダと、該ディスクホルダ内のディスクを演奏
位置すなわちターンテーブル上に搬送し且つ該ターンテ
ーブル上から該ディスクホルダ内に返送するディスク取
出搬送機構とを備えている。
マルチディスクプレーヤにおいてはディスクホルダ内の
ディスクをターンテーブル上に搬送する場合、例えばタ
ーンテーブルのディスク担持面と平行な方向及びこれに
略直角な方向の2方向にディスクを移動することが行な
われる。ところが、既に開発されたマルチディスクプレ
ーヤにおいてはこの搬送をなすための上記ディスク取出
搬送機構が、上記ディスクホルダ内のディスクを直接、
該ディスクのディスクホルダからの突出方向端部または
ディスクの略全体を把持してディスクホルダ外に引き出
す形式のものであり、ディスクを把持する把持機構をは
じめとする該ディスク取出搬送機構の構成が大型かつ複
雑であり、しかもその動作に必要なスペースも大きく、
プレーヤ全体としての小型化が困難であると共にコスト
の増大を招来していた。
この問題を解決せんとして最近、第35図及び第36図に示
されるように(例えば特願昭61−075011として提案され
ている)、上記ディスクホルダ100を、全体として直方
体状のハウジング101と、該ハウジング内に上記ターン
テーブルのディスク担持面に対して略直角な方向(矢印
Z方向及びその反対方向)において配列され且つ該配列
方向に伸長する支持軸102を中心として回転自在に設け
られて各々主面上にディスク103を担持し得かつ該ハウ
ジングに対して各主面に沿って突出収納自在な複数の板
状トレイ104とにより構成したマルチディスクプレーヤ
が新たに開発されている。すなわち、各々ディスク103
を担持した上記板状トレイ104を上記ハウジング101から
単純に突出させるだけでディスク103の一方向への搬送
(ターンテーブルのディスク担持面と平行な方向におけ
るディスク搬送)がなされるように構成されているので
ある。従って、前述したマルチディスクプレーヤの如
き、ディスクホルダ内に収納されたディスクを直接、該
ディスクのディスクホルダからの突出方向端部またはデ
ィスクの略全体を複雑な把持機構により把持してディス
クホルダ外に引き出す形式のディスク取出搬送機構を備
えたものに比して構成が簡単であり、プレーヤ全体とし
ての小型化及びコスト低減が図り易くなるのである。
なお、ディスクの2方向送りをなす上記ディスク取出搬
送機構の具体的構成としては、演奏さるべきディスク10
3を担持した上記トレイ104をディスクホルダのハウジン
グ101に対して突出及び収納せしめるトレイ突出手段
と、該ハウジング外に突出したトレイ104上に担持され
たディスク103をターンテーブルのディスク担持面に対
して略直角な方向に移動するディスク移動手段とを含
み、該トレイ突出手段は上記各トレイ104の配列方向に
沿って延在する支持部材(図示せず)と、該支持部材に
該配列方向(矢印Z方向及びその反対方向)において移
動可能に設けられて演奏手段(ターンテーブル及びピッ
クアップ等)を担持した移動部材(図示せず)と、該移
動部材上に回転自在に設けられて上記各トレイ104の1
つずつに回転端部にて係合してトレイ104をディスクホ
ルダのハウジングに対して突出及び収納せしめるための
トレイ係合部材106(第36図及び第37図に図示)と、演
奏さるべきディスクを担持したトレイ104と係合する位
置に該トレイ係合部材106を上記移動部材と共に移動せ
しめるトレイ係合部材移動手段と、トレイを上記ハウジ
ングに対して突出及び収納させるべく上記トレイ係合部
材に駆動力を付与するトレイ係合部材駆動手段とを有し
ている。
すなわち、ターンテーブル及びピックアップ等を含む演
奏手段の全体を該演奏手段を担持した上記移動部材と共
に上記各トレイ104の配列方向(矢印Z方向及びその反
対方向)に沿って移動させることによって上記各トレイ
104とターンテーブルとのトレイ配列方向における相対
移動をなし、また、上記トレイ係合部材106を回転駆動
してこれにより上記各トレイ104を押して上記ディスク
ホルダのハウジング101外に該各トレイを突出させてこ
のトレイ上のディスク103を上記ターンテーブルの直下
に位置せしめる構成となっているのである。
第36図及び第37図に示されるように、トレイ係合部材10
6にはピン106aが突設されており、上記移動部材(図示
せず)に形成された円弧状案内溝107にこのピン106aが
摺動自在に係合することによって該トレイ係合部材106
が案内されて回転する。第36図から明らかなように、各
トレイ104の回転中心軸(支持軸102の中心軸)とトレイ
係合部材106の回転中心軸(仮想)とが一致するように
なされている。
第38図に示されるように、当該ディスクホルダ100はプ
レーヤハウジング109内の装着部110に挿入装着されるの
であるが、使用者がディスクホルダ100をこの装着部110
内に完全に挿入しないうちにディスク搬送開始用の操作
ボタンを押すことが懸念される。上記した構成のマルチ
ディスクプレーヤではこのような状態でも上記ディスク
取出搬送機構は動作を開始し得、前述のトレイ104は正
規の位置に突出せず該トレイがプレーヤ内部の部材に衝
突するなどして故障を起こすことが考えられる。
発明の概要 本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところはディスクの搬送が常に円滑に行な
われるマルチディスクプレーヤを提供することである。
本発明によるマルチディスクプレーヤは、トレイに係合
して該トレイをハウジングに対して突出及び収納せしめ
るトレイ係合部材と、該トレイ係合部材を駆動するトレ
イ係合部材駆動手段とを有し、該トレイ係合部材駆動手
段は所定方向において移動自在に設けられ且つ移動方向
に沿ってラック部が形成されて該トレイ係合部材を駆動
するための移動体と、該ラック部に噛合する歯車を含み
該移動体に駆動力を付与する駆動力付与手段とを有し、
ディスクホルダに係合して該ディスクホルダをプレーヤ
ハウジングに対して装着位置にロックするロック部材
が、非ロック位置及びその近傍にあるときに上記歯車に
係合して上記歯車の回転を規制するようになされている
ことを特徴としている。
実施例 以下、本発明の実施例としてのマルチディスクプレーヤ
を添付図面を参照しつつ説明する。
第1図において、参照符号1は当該マルチディスクプレ
ーヤの全体を示している。
第1図に示されるように、プレーヤハウジング2のフロ
ントパネル3には該プレーヤハウジング内にディスクホ
ルダとしてのマガジン5を装着するための長方形の開口
部3aが設けられている。開口部3aは左右方向に伸長して
いる。但し、ここで言う左右方向とは矢印Yにて示され
る前方に向ってのものであり、矢印X方向が左方であ
る。また、矢印Zは上方を示している。フロントパネル
3上にはまた、当該マルチディスクプレーヤの操作をな
すための操作ボタン群6と表示部7が設けられている。
第2図(a)ないし(c)に示されるように、マガジン
5は全体として偏平な直方体状のハウジングとしてのマ
ガジン本体8と、各々主面上にディスク10を担持した3
枚ずつ2種類、合計6枚の矩形板状トレイA11及びトレ
イB12とを有している。トレイA11及びトレイB12、従っ
て各ディスク10は、後述するターンテーブルのディスク
担持面に対して直角な方向、この場合、上下方向(矢印
Z方向及びその反対方向)において所定のピッチにて順
に配列収納されている。トレイA11及びトレイB12は、マ
ガジン本体8の右後端部に該各トレイの配列方向(上下
方向)に伸長して設けられた回転支持軸8aを中心として
回転自在に設けられており、マガジン本体8に対して各
主面に沿って突出収納自在となっている。
マガジン5の構成を更に詳しく説明する。
マガジン本体8には上下方向(矢印Z方向及びその反対
方向)において並ぶ7枚の仕切壁8bが設けられており、
トレイA11及びトレイB12は該各仕切壁間に配置されてい
る。第3図(a)から明らかなように、各仕切壁8bには
回転支持軸8aの近傍に、円形の小さな開口部8cが各々同
心的に形成されている。第4図(a),(b)及び第5
図(a),(b)はトレイA11及びトレイB12の詳細を示
すものであるが、該両図にも示されるように、各仕切壁
8bに形成された開口部8cと対向可能に該トレイにも開口
部11a,12aが形成されている。ここで、仕切壁8bに形成
された開口部8cを第1開口部と称し、これに対して、ト
レイA11及びトレイB12に設けられた開口部11a及び12aを
第2開口部と称する。この各開口部8c,11a及び12a内に
は各仕切壁8bの並設方向(矢印Z方向及びその反対方
向)に沿って移動し得る5つの球状可動駒13aが嵌挿さ
れている。各球状可動駒13aの直径は交互に配列された
各トレイ11,12の配列ピッチ寸法と等しい。また、該各
球状可動駒はマガジン本体8の上下端部に配置された一
対の板バネ13bによって互いに近づく方向に付勢されて
いる。
第2図(b)に示されるように、マガジン本体8の左前
端部には押圧レバー14が略前後方向(矢印Y方向及びそ
の反対方向)に伸長して設けられており、且つ、その一
端部、この場合前端部においてピン14aを介してマガジ
ン本体8に揺動自在に取り付けられている。但し、ピン
14aは上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)におい
て伸長している。押圧レバー14の他端部、すなわち後端
部は各トレイ11及び12の自由端部に円滑に係合し得る。
押圧レバー14にはバネ部材14bが係合している。このバ
ネ部材14bは押圧レバー14を第2図(b)における反時
計方向に付勢し、以て、該押圧レバーにトレイ押圧力を
付与するものである。押圧レバー14には、プレーヤハウ
ジング2内のマガジン装着部からマガジン5を離脱させ
るときに該プレーヤハウジングの開口部3aの縁部3bに当
接し得る突部14cが形成されている。この突部14cは、開
口部3aの縁部3bと当接することにより、各トレイ11及び
12をマガジン本体8内の収納位置に向けて付勢するよう
に押圧レバー14の本体を揺動せしめる作用をなす。
上記した押圧レバー14と、バネ部材14bとにより、各ト
レイ11及び12をマガジン本体8内の収納位置及び回転支
持軸8aに向けて押圧する押圧手段が構成されている。ま
た、該押圧手段と、マガジン本体8の各仕切壁に形成さ
れた開口部8c(第1開口部)と、各トレイ11及び12に夫
々形成された開口部11a,12a(第2開口部)と、各球状
可動駒13aと、板バネ13bとによって、各トレイ11及び12
をマガジン本体8内の収納位置にて保持する保持機構が
構成されている。
第4図(a),(b)及び第5図(a),(b)から明
らかなように、トレイA11及びトレイB12はほぼ同形状で
あり、聴取者がマガジン本体8から該各トレイを引き出
す際に指先をかける爪部11b,12bの形状及びその位置が
異なるだけである。各トレイ11及び12の自由端部には前
述した押圧レバー14が係合する切欠部11c,12cと、一対
の治具挿入孔11d,11e,12d,12eとが形成されている。
また、各トレイ11及び12のディスク担持面に対向し得る
隣接トレイの主面所定位置には該主面よりも突出するよ
うに合成皮革などから成る柔軟部材11f,12fが設けられ
ている。また、各トレイ11及び12には、隣接トレイ11に
設けられた柔軟部材11f,12fの移動軌跡に沿った弧状の
凹部11h,11i,12h,12iが設けられている。この凹部11h,1
1i,12h及び12iを設けたことにより、互いに積み重ねら
れた形となっている合計6枚のトレイ11及び12全体とし
ての積み重ね方向における寸法が小さく抑えられている
のである。即ち、マガジン5全体としての薄形化が図ら
れているのである。
第2図(c)に示されるように、マガジン5の右側面略
中央部には係合爪5aが設けられており、且つ、ピン5bに
よりマガジン本体8に一端部にて所定範囲内で揺動自在
に取り付けられている。また、マガジン5の右側面前端
部には他の係合爪5cが一端部にてピン5dを介して所定範
囲内で揺動自在に設けられている。この係合爪5cは、コ
イルスプリング5eによってその自由端部を外方に付勢さ
れている。これら各係合爪5a及び5cは、その自由端部に
て開口部3a(第1図及び第2図(b)参照)の縁部3bに
係合し得る。
上記した各係合爪5a及び5c並びにコイルスプリング5eと
によって、プレーヤハウジング2内の装着部に対するマ
ガジン5の装着姿勢が正しくないときに装着を阻止する
装着阻止手段が構成されている。すなわち、マガジン5
を上下反転した状態で上記装着部に装着しようとする場
合、係合爪5aがその自重により揺動してマガジン5の外
方に突出し、該係合爪の自由端部が開口部3a(前述)の
縁部3bに係合してマガジン5の装着が阻止されるのであ
る。また、マガジン5を前後を逆にして上記装着部に装
着しよとする場合、コイルスプリング5eにより外方に突
出せしめられている係合爪5cが開口部3aの縁部3bに係合
し、以て、マガジン5の装着が阻止されるのである。
なお、上記係合爪5a,5c及びコイルスプリング5eの如き
極めて単純な部材によって上記装着阻止手段を構成した
ことによって、構成が簡単となり、コストの低減が図り
易くなっている。
第2図(b)及び第3図(b)に示されるように、マガ
ジン5に揺動自在に設けられた押圧レバー14の突部14c
には円形の開口部14eが形成されている。一方、第3図
(b)に示されるように、マガジン5のハウジングたる
マガジン本体8には押圧レバー14の下面に沿って伸びる
張出部8dが設けられており、該張出部上に柱状突部8eが
形成されている。この突部8dの上端部には円形の凹部8f
が形成されており、該凹部内には球状可動駒8gが上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)における移動可動に
挿入されている。押圧レバー14の突部14cに形成された
開口部14eは該押圧レバーが第2図(b)にて実線で示
される位置にあるときに凹部8fと対向し得、球状可動駒
8gはその一部がこの開口部14eに嵌入し得る。
上記した押圧レバー14と、可動駒8gとによって、ディス
クホルダたるマガジン5が上下反転した姿勢にあるとき
に各トレイ11及び12のマガジン本体8からの突出を規制
する突出規制手段が構成されている。すなわち、マガジ
ン5が上下反転した状態にある場合、球状可動駒8gが自
重により移動して該可動駒の一部が押圧レバーの開口部
14e内に嵌入し、これにより押圧レバー14の揺動が規制
され、以て、各トレイ11,12のマガジン本体8外への突
出が規制されるのである。
なお、上記押圧レバー14及び可動駒8gの如き単純な形状
の部材によって上記突出規制手段を構成したことによっ
て、構成が簡単となり、コストの低減が図り易くなって
いる。また、球状可動駒8gに関しては、これを特別に製
造することなく、市販のものを使用することもできる。
第1図に示されるように、ハウジング2内に固設された
底板15上には支持部材としてのシャーシ16が取り付けら
れている。シャーシ16は前後方向(矢印Y方向及びその
反対方向)並びに左右方向(矢印X方向及びその反対方
向)において延在する平面部16aと、該平面部の左右両
側端に連続し且つ前後方向及び上下方向(矢印Z方向及
びその反対方向すなわち上記各トレイの配列方向)にお
いて延在する一対の立面部16b及び16cとから成る。
第6図ないし第9図に示されるように、上記したシャー
シ16の一対の立面部16b及び16cの後端部間には、移動部
材18が配置されており、且つ、該各立面部に上下方向
(矢印Z方向及びその反対方向)すなわち各トレイ11,1
2の配列方向において移動可能に取り付けられている。
第9図に示されるように、移動部材18の上面には保持部
材としての担持板22が取り付けられており、第8図及び
第10図から明らかなように、該担持板上にはターンテー
ブル23が取り付けられている。第9図に示されるよう
に、担持板22上にはまた、光学式ピックアップ手段を担
持したキャリッジ24が配置されており、且つ、ターンテ
ーブル23のディスク担持面23a(第10図示)を含む平面
に沿って、この場合、略左右方向(矢印X方向及びその
反対方向)において移動自在に担持板22に取り付けられ
ている。なお、ターンテーブル23は、第8図ないし第10
図に示されるスピンドルモータ25によって直接回転駆動
される。また、担持板22上にはキャリッジ24を駆動する
キャリッジ駆動手段が設けられている。
上記したターンテーブル23及びスピンドルモータ25と、
光学式ピックアップ手段を含むキャリッジ24と、上記キ
ャリッジ駆動手段とによって、ディスク演奏をなす演奏
手段が構成されている。すなわち、該演奏手段は移動部
材18上に担持され、該移動部材と共に上下方向(矢印Z
方向及びその反対方向)に移動するのである。
第10図に示されるように、ターンテーブル23には後述す
るクランプ機構の円盤状押圧部材にクランプ力を付与す
るマグネット23bが設けられている。スピンドルモータ2
5及びターンテーブル23を保持する保持部材としての担
持板22は磁性材から成り、第10図から明らかなように、
ターンテーブル23の反ディスク担持面側に配置されてい
る。従って、ターンテーブル23はマグネット23bの磁力
によって担持板22に向けて吸着され、これにより、スピ
ンドルモータ25の出力軸25aと該出力軸を支える軸受部
(図示せず)とが互いに密接せしめられる。
第11図及び第12図に示されるように、シャーシ16の下面
には鋼板から成る移動レバー33が、マガジン装着方向、
すなわち前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)に沿
って移動自在に取り付けられている。第13図(a)及び
(b)に移動レバー33の詳細が示されている。
第13図(a)及び(b)から明らかなように、移動レバ
ー33の後端部には下方に伸長してマガジン5の後端部が
これに係合し得る張出部33aが突設されている。すなわ
ち、マガジン5の後端部がこの張出部33aに係合するこ
とによって移動レバー33が後方に移動するようになって
いるのである。また、移動レバー33には該移動レバーに
前方(矢印Y方向)に向けてのバイアス力を付与するコ
イルスプリング(図示せず)が連結されている。
第6図及び第11図に示されるように、移動レバー33の左
側には、前後に移動する該移動レバーの張出部33b,33c
(第13図(a)も参照)がその作動子に係合して該各作
動子を動作せしめ得るように一対の検知スイッチ34及び
35が配置されている。
上記した移動レバー33と、検知スイッチ34及び35とによ
り、マガジン5がプレーヤハウジング2内のマガジン装
着部に装着されたことを検知するためのマガジン装着検
知手段が構成されている。
次いで、上記した移動部材18を上下方向(矢印Z方向及
びその反対方向)に移動せしめる移動部材移動手段につ
いて説明する。
第6図ないし第8図に示されるように、シャーシ16の左
右の立面部16b及び16cの外面には、前後方向に伸長する
一対の長手移動プレート37及び38が設けられている。な
お、第14図及び第15図に移動プレート37,38の詳細が示
されている。第7図及び第8図から特に明らかなよう
に、各移動プレート37,38には該各移動プレートの伸長
方向に伸びる案内溝37a,37b並びに38a,38b,38cが形成さ
れており、各移動プレート37,38は該各案内溝が立面部1
6b,16cの外面に突設されたピン16dに移動自在に外嵌す
ることによって支持部材たるシャーシ16に取り付けられ
ている。すなわち、移動プレート37及び38は前後方向に
おいて往復動自在となっているのである。
第6図ないし第9図に示されるように、移動部材18に
は、左側部及び右側部に2つずつ、計4つのピン18aが
突設されている。第7図及び第8図から明らかなよう
に、これら各ピンは支持部材たるシャーシ16の左右両立
面部16b,16cに上下方向に伸長して形成された4つの案
内溝16eに移動自在に嵌合しており、これによって、移
動部材18が上下方向に案内される。
移動部材18の左右両側に突設されたピン18aはシャーシ1
6の案内溝16eを通じて該シャーシの外側に突出してお
り、移動プレート37,38に形成された階段状のカム孔37
d,38dがこのピン18aと移動自在に係合している。移動プ
レート37に形成されたカム孔37dは全体として、前方
(矢印Y方向)に向って下方(反矢印Z方向)に傾斜す
るように形成されている。また、移動プレート38に形成
されたカム孔38dは全体として前方に向って上方に傾斜
するように形成されている。すなわち、移動プレート37
及び38が相対的に移動すると移動部材18が上下に移動す
るように各カム孔37d,38dが形成されているのである。
第6図及び第8図に示されるように、右方の移動プレー
ト38の後端部には、該移動プレートを常に後方(反矢印
Y方向)に付勢するコイルスプリング38hが連結されて
いる。故に、この移動プレート38に形成されたカム孔38
dと該カム孔に摺接するピン18aとの間の間隙が常にゼロ
となり、移動部材18の上下動が高精度になされる。
第6図,第7図及び第14図に示されるように、左方の移
動プレート37の前端部には該移動プレートの伸長方向に
沿ってラック部37hが形成されている。第6図及び第7
図から明らかなように、このラック部37hには、シャー
シ16上に設けられたダブル歯車40の小歯車部40aが噛合
している。移動プレート37は、このダブル歯車40を含む
歯車減速機構41を介してモータ45により駆動せしめられ
る。
第6図に示されるように、左右の移動プレート37及び38
の間には回動レバー47が配置されており、且つ、シャー
シ16上に突設されたピン16gを介して仮想中心47aを中心
として回動するようにシャーシ16に取り付けられてい
る。回動レバー47の両端部は左右の移動プレート37,38
に枢着せしめられている。
上記したモータ45と、歯車減速機構41と、回動レバー47
と、これらに関連する周辺小部材とによって、移動プレ
ート37,38に駆動力を付与する駆動力付与手段が構成さ
れている。また、該駆動力付与手段と、移動プレート3
7,38とにより、移動部材18を上下方向(矢印Z方向及び
その反対方向)に移動せしめる移動部材移動手段が構成
されている。
第6図に示されるように、シャーシ16が有する左側の立
面部16bの上部には検知スイッチ49が設けられている。
この検知スイッチ49は、前後方向に往復動する移動プレ
ート37が最復動位置(前方移動限界位置)にあることを
検知するためのものであって、移動プレート37の一部が
その作動子に係合することによって動作する。移動プレ
ート37の前端部右面には該移動プレートの移動方向に沿
って整列した6つのスリット50aを有するアドレスプレ
ート50が設けられている。また、検知スイッチ49の後方
には該アドレスプレートのスリット50に対応して該スリ
ットを検知するためのフォトセンサ51が設けられてい
る。なお、検知スイッチ49を第1センサと称し、これに
対して、フォトセンサ51を第2センサと称する。第2セ
ンサから得られるスリット検知信号は該スリット検知信
号をカウントするカウンタ(図示せず)に送られる。ま
た、当該マルチディスクプレーヤの自動制御をなす制御
部(図示せず)がプレーヤハウジング2内の所定位置に
配置されており、該制御部は上記カウンタのカウント値
によって移動プレート37の停止位置を知る。
上記した第1センサたる検知スイッチ49と、アドレスプ
レート50と、第2センサたるフォトセンサ51と、カウン
タと、制御部とにより、移動プレート37を所望のアドレ
ス位置に移動せしめ且つ該位置にて位置決めする位置決
め機構が構成されている。該位置決め機構は、第2セン
サたるフォトセンサ51がスリット検知信号を発している
場合に移動指令があると現在アドレスと希望アドレスと
の差に対応した距離だけ移動プレート37を移動せしめ、
フォトセンサ51がスリット検知信号を発していないとき
に移動指令があると移動プレート37を第1センサたる検
知スイッチ49から検知信号が得られるまで移動(後方移
動)させてから希望アドレスの位置に移動せしめるよう
になっている。
第9図に示されるように、移動部材18の右前端部にはマ
ガジン5内の各トレイ11,12(第2図(b)等参照)の
1つずつに係合して該各トレイをマガジン本体8の外部
に突出せしめるためのトレイ係合部材53が設けられてい
る。トレイ係合部材53は全体として略L字状に形成され
ており、移動部材18に形成された弧状案内溝18dに該ト
レイ係合部材に突設されたピン53aが摺動自在に係合す
ることによって案内される。すなわち、トレイ係合部材
53は弧状案内溝18dの曲率の中心を回転軸として回転
し、その回転端部53b及び53cにてトレイ11,12を押して
マガジン本体8に対して突出及び収納せしめるのであ
る。なお、第9図から明らかなように、トレイ係合部材
53の仮想回転軸(弧状案内溝18dの曲率の中心)と各ト
レイ11,12の回転支持軸8aの位置は一致せしめられてい
る。また、各トレイ11及び12はその回転支持軸8aの近傍
11k,12k(第4図(a),第5図(a)参照)をトレイ
係合部材53によって押されることによってマガジン本体
8の外部に突出する。第9図に示されるように、弧状案
内溝18dの始端部18e及び終端部18fは、後述するトレイ
係合部材駆動手段によって該トレイ係合部材53に付与さ
れる駆動力:Pの方向に対して略直角に伸長している。
なお、トレイ係合部材53は移動部材18上に設けられてい
ることから、前述した移動部材移動手段(移動プレート
37,38等から成る)と、アドレスプレート50等を含む位
置決め機構とによって、演奏さるべきディスク10を担持
したトレイ(11または12)と係合する位置にトレイ係合
部材53を移動部材18と共に移動するトレイ係合部材移動
手段が構成されている。
次いで、上述した各トレイ11,12をマガジン本体8から
突出させるべくトレイ係合部材53を回転駆動するトレイ
係合部材駆動手段について説明する。
第6図及び第16図に示されるように、シャーシ16の右側
部下面には、前後方向に伸長する移動体56が配置されて
おり、且つ、その伸長方向において移動自在にシャーシ
16に取り付けられている。第17図(a)ないし(b)に
移動体56の詳細が示されている。移動体56の右前端部に
は該移動体の伸長方向に沿ってラック部56aが形成され
ている。このラック部56aには、シャーシ16上に設けら
れたダブル歯車57(第6図及び第8図参照)の小歯車部
57aが噛合している。移動体56は、このダブル歯車57を
含む歯車減速機構58を介してモータ62により駆動され
る。これら歯車減速機構58及びモータ62により、移動体
56に駆動力を付与する駆動力付与手段が構成されてい
る。
第12図及び第18図に示されるように、プレーヤハウジン
グ2内のマガジン装着部の最深部近傍には、該マガジン
装着部に装着されたマガジン5を該マガジン装着部の外
部に突出せしめるための揺動レバー63が略左右方向に伸
長して配置されており、且つ、シャーシ16の下部に設け
られたサブシャーシ64にその略中央部にてピン63aを介
して揺動自在に取り付けられている。但し、ピン63aは
上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)に伸長してい
る。図から明らかなように、揺動レバー63の右端部には
上方に伸びる張出部63bが突設されており、揺動レバー6
3は該張出部にてマガジン5の後端部に当接する。ま
た、揺動レバー63の左端部にはピン63aをその曲率の中
心とするギア部63cが形成されており、ダンパ65が有す
る制動歯車65a(第12図示)がこのギア部63cに噛合して
いる。ダンパ65はその内部に保持したグリスなどの粘性
剤の粘抵抗を以て制動力を付与するものである。なお、
第18図に示されるように、揺動レバー63はコイルスプリ
ング63dによってマガジン突出力を与えられる。
上記した揺動レバー63と、ダンパ65と、コイルスプリン
グ63dとによって、マガジン5をプレーヤハウジング2
内のマガジン装着部から外部に突出せしめる突出手段が
構成されている。
第8図に示されるように、シャーシ16の右側の立面部16
cにはその回動一端部がマガジン5の係止凹部5g(第2
図(b),(c)参照)に係合することによって該マガ
ジンをプレーヤハウジング2に対して装着位置にてロッ
クするロック部材67が回動自在に設けられている。ま
た、該ロック部材によるマガジン5の上記ロック状態が
上述した移動体56の前方への移動によって解除されるよ
うになされている。
第6図及び第16図に示されるように、シャーシ16の右端
部には、共に前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)
に伸長する第1レバー部材71及び第2レバー部材72が配
置されており、且つ、シャーシ16にその各伸長方向にお
いて往復動自在に取り付けられている。第19図(a),
(b)及び第20図(a),(b)に第1レバー部材71及
び第2レバー部材72の詳細が示されている。第1レバー
部材71は後述するクランプ機構の構成部材である支持体
を駆動するためのものであり、第2レバー部材72は中間
レバー73(第6図及び第16図示)を介して前述のトレイ
係合部材53(第9図参照)を回転駆動するためのもので
ある。中間レバー73は上下方向に伸長するピン73aを介
してシャーシ16上に回転自在に設けられており、その回
転一端部に形成されたカム溝73b(第6図及び第16図に
図示)に、第2レバー部材72に突設されたピン72aが係
合することにより回転する。中間レバー73の回転他端部
には下方に伸びるロッド73cが設けられており、このロ
ッド73cはトレイ係合部材53(第9図示)に形成された
孔53dに嵌入し、これにより、トレイ係合部材53が回転
せしめられる。なお、第6図に示されるように、中間レ
バー73には、上記のピン72aとカム溝73bとを密接させる
ための板ばね73eが設けられている。
また、上記のカム溝73bは、トレイ係合部材53がトレイA
11又はトレイB12を押してマガジン本体8内に収納せし
めた後、該トレイ係合部材を該各トレイから離間せしめ
るように形成されている。
上記した第1レバー部材71及び第2レバー部材73は共
に、前述した移動体56により移動せしめられる。
第6図,第16図,第17図(a)及び(c)に示されるよ
うに、移動体56の所定位置には第1凹部56cが形成され
ている。これに対して、第6及び第16図に示されるよう
に、第1レバー部材71にはこの第1凹部56cと対向し得
る第1開口部71cが形成されており、該第1開口部内に
は第1凹部56cと係合し得る可動駒74が設けられてい
る。これら第1凹部56c、第1開口部71c及び可動駒74な
どによって、移動体56の移動に応じて第1レバー部材71
を該移動体に対して適宜ロックし、且つ、該ロック状態
を解除するロック・解除手段が構成されている。すなわ
ち、移動体56の移動距離に応じて第1レバー部材71が該
移動体と共に移動したり、停止したりし、これによって
後述するクランプ機構が駆動されるのである。なお、上
記のロック・解除手段については特願昭59−29309に詳
述されている。
一方、第6図,第16図,第17図(a)及び(c)に示さ
れるように、移動体56には他の第2及び第3凹部56d,56
eが形成されており、これに対して、第2レバー部材72
にはこれら第2及び第3凹部と対向可能に第2開口部72
d及び第3開口部72eが形成されている。該第2及び第3
凹部56d,56eと、第2及び第3開口部72d,72eとの間に
は、2つの可動駒75及び76が介装されている。これら第
2及び第3凹部56d,56e、第2及び第3開口部72d,72e並
びに可動駒75,76等により、移動体56の移動に応じて第
2レバー部材72を該移動体に対して適宜ロックし、且
つ、該ロック状態を解除するロック・解除手段が構成さ
れている。すなわち、移動体56の移動距離に応じて第2
レバー部材72が該移動体と共に移動しあるいは停止し、
これによってトレイ係合部材53(第9図参照)が駆動さ
れるのである。なお、当該ロック・解除手段については
特願昭60−072908に詳述されている。
上記したロック・解除手段と、第2レバー部材72と、移
動体56と、モータ62等を含み移動体56に駆動力を付与す
る駆動力付与手段とによって、トレイ11及び12(第4
図,第5図参照)をマガジン本体8に対して突出及び収
納させるべくトレイ係合部材53(第9図示)を回転駆動
するトレイ係合部材駆動手段が構成されている。また、
該トレイ係合部材駆動手段と、支持部材たるシャーシ16
と、移動部材18と、トレイ係合部材53と、移動プレート
37,38等から成るトレイ係合部材移動手段(前述)とに
よって、演奏さるべきディスク10を担持したトレイ11ま
たは12をマガジン本体8から突出せしめるトレイ突出手
段が構成されている。
第9図,第21図ないし第23図に示されるように、移動部
材18上には、各々前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)並びに左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に
伸長する一対の板状の支持体78及び79が設けられてお
り、且つ、支持軸としてのピン78a,79aを介してターン
テーブル23(第8図,第10図参照)のディスク担持面23
a(第10図示)に対して略直角な面内において揺動する
ように移動部材18上に形成されたブラケット部18fに取
り付けられている。第24図及び第25図に各支持体78,79
の詳細が示されている。両支持体78,79の自由端部には
ディスク10のターンテーブル23との反対向面に当接して
該ターンテーブルと協働してディスククランプ作用をな
す円盤状の押圧部材80が回転可能に取り付けられてい
る。詳しくは、支持体78の自由端部は押圧部材80に形成
されたフランジ部81aのディスク押圧面側に当接し、ま
た、支持体79の自由端部は該フランジ部81aの反ディス
ク押圧面側に当接しており、両支持体78,79の各自由端
部により押圧部材80を上下方向において挾持する形とな
っている。
第21図ないし第25図に示されるように、各支持体78,79
には、該各支持体が第22図,第23図において実線にて示
される位置にあるときに移動部材18のブラケット部18f
に係合して上記各ピン78a,79aの伸長方向と平行な方向
における該各支持体の移動を規制する規制部78c,79cが
設けられている。第22図及び第23図において二点鎖線で
示される各支持体78,79の位置は該各支持体をブラケッ
ト部18fに取り付けるときの位置であり、実線にて示さ
れる位置は、該各支持体がその機能をなす位置である。
すなわち、実線で示される位置は作動位置であり、二点
鎖線で示される位置は何の作用もなさぬ非動位置であ
る。
第9図及び第21図から明らかなように、両支持体78,79
の上方には弓状に形成されたクランパカム82が配置され
ており、且つ、ピン82aを介してその曲率の中心を中心
として移動すべく移動部材18(第9図参照)に取り付け
られている。第26図(a)ないし(c)及び第27図にク
ランパカム82の詳細が示されている。また、第28図及び
第29図に押圧部材80の詳細が示されている。第26図
(c)及び第27図から特に明らかなように、クランパカ
ム82の略中央部には、各支持体78及び79の上面に突設さ
れた円柱状の突起78d,79d(第21図示)と各々係合する
カム部82d,82eが形成されている。すなわち、クランパ
カム82が往復動することによって各支持体78,79が駆動
され、ターンテーブル23に対する押圧部材80の脱着がな
されるのである。なお、上記各カム部82d,82eは、押圧
部材80がターンテーブル23に吸着せられた後に上記各支
持体78,79が該押圧部材から離脱するように、又逆に、
該各支持体による押圧部材80の挾持が完了した後に該押
圧部材がターンテーブル23から離脱するように形成され
ている。
第21図,第26図(a)及び(c)に示されるように、ク
ランパカム82の一端部にはU字状の切欠部82fが形成さ
れており、第1レバー部材71(第6図,第16図,第19図
(a)及び(b)に図示)に下方に伸長すべく形成され
た突部71eが円滑に係合している。すなわち、この第1
レバー部材71が往復動することにより、クランパカム82
が移動せられ、以て支持体78及び79が上下に揺動するの
である。
前述したクランパカム82と、第1レバー部材71と、移動
体56(第17図などに図示)と、該第1レバー部材71及び
移動体56を該移動体の移動に応じて適宜ロックし且つロ
ック解除するロック・解除手段(可動駒74等から成る)
と、モータ62等を含み移動体56に駆動力を付与する駆動
力付与手段とによって、上記各支持体78及び79を駆動す
る駆動手段が構成されている。また該駆動手段と支持体
78,79により、押圧部材80をターンテーブル23に対して
脱着せしめる押圧部材移動手段が構成されている。ま
た、該押圧部材移動手段と押圧部材80とによって、ディ
スク10をクランプするクランプ機構が構成されている。
なお、第22図及び第23図に示されるように、押圧部材80
がターンテーブル23のディスク担持面23a(第10図参
照)に近づく方向に各支持体78及び79を付勢するバネ部
材(図示せず)が設けられている。
第10図は第21図に関するX−X矢視を示すものである
が、該図から明らかなように、支持体78の自由端部に
は、押圧部材80(の本体81)の外周部に係合してターン
テーブル23に対する該押圧部材の位置決め、この場合、
ターンテーブル23のディスク担持面23aと平行な面内に
おける位置決めをなすテーパ部78gが形成されている。
これにより、ターンテーブル23に対する押圧部材80の芯
出しが高精度にてなされる。
ここで、ターンテーブル23と押圧部材80の形状について
詳述する。
第10図から明らかなように、押圧部材80には、ディスク
10の中心孔に嵌合して該ディスクの調芯をなすディスク
調芯突部80aが設けられている。一方、ターンテーブル2
3にはディスククランプ時に該ディスク調芯突部が嵌入
する凹部23cが設けられている。この構成により、ター
ンテーブル23のディスク担持面23aと平行な方向へのデ
ィスク10のずれが防止される。
尚、前述したクランプ機構は、前述したトレイ突出手段
によりマガジン本体8外に突出せられたトレイ11または
12に担持されたディスク10をターンテーブル23のディス
ク担持面23a(第10図参照)に対して直角な方向、この
場合上方(矢印Z方向)に移動せしめるディスク移動手
段として作用する。また、該ディスク移動手段と、上記
トレイ突出手段とによって、マガジン5における任意の
ディスク10を順次選択してターンテーブル23のディスク
担持面23a上に搬送するディスク取出搬送機構が構成さ
れている。
第9図に示されるように、移動部材18上には、略弓状に
形成されたディスク押え部材駆動カム87が設けられてお
り、且つ、ピン87aを介してその全体の曲率の中心を中
心として移動すべく移動部材18に取り付けられている。
第30図にこのディスク押え部材駆動カム87の詳細が示さ
れている。第9図及び第30図に示されるように、ディス
ク押え部材駆動カム87の一端部には開口部87cが形成さ
れており、前述のクランパカム82の端部に上方に向けて
突設されたピン82h(第9図,第26図(a)及び(b)
参照)が該開口部内に円滑に嵌入している。すなわち、
クランパカム82の移動に伴ってディスク押え部材駆動カ
ム87が移動するようになされているのである。このディ
スク押え部材駆動カム87は、前述したディスク移動手段
(クランプ機構)によりターンテーブル23のディスク担
持面23a(第10図参照)に対して直角な方向(上下方
向)に移動せられるディスクの該ディスク担持面との対
向面に当接し、以て、該ディスク担持面に対するディス
ク10の平行度を維持するディスク押え部材88(第31図
(a)及び(b)に図示)を駆動するためのものであ
る。すなわち、ディスク押え部材駆動カム87がその曲率
に沿って動けばディスク押え部材88が上下に移動するよ
うになされているのである。
話は前後するが、第6図及び第11図に示されるように、
シャーシ16には検知スイッチ34,35と並んで他の2つの
検知スイッチ89及び90が取り付けられている。両検知ス
イッチ89,90は、モータ62によって駆動される移動体56
と係合して該移動体の移動位置を検知するためのもので
ある。
なお、前述した各検知スイッチ34,35,49,89,及び90とフ
ォトセンサ51から発せられる検知信号は前述した制御部
(図示せず)に伝達され、これら各検知信号に応じて該
制御部から送られる動作信号によってモータ45,62並び
にターンテーブル23が後述する所定のタイミングにて動
作するのである。
第32図(a)及び(b)は前述したトレイ係合部材53の
詳細を示すものである。また、第33図(a)及び(b)
は前述した移動体56(第6図,第16図及び第17図参照)
のラック部56a(第17図(a),(b),(d)参照)
に噛合する歯車57の詳細を示すものである。但し、この
歯車57は大歯車部(参照の符号なし)と小歯車部57aと
を一体成形したものであり、該小歯車部57aにて上記の
ラック部56aと噛合している。
第33図(a)及び(b)に示されるように、歯車57の小
歯車部57aにはその歯の1つに切欠部57bが形成されてい
る。一方、第17図(a),(b)及び(d)に示される
ように、該小歯車部57aが噛合する移動体56のラック部5
6aにはこの切欠部57bに対応して2つの突部56gが形成さ
れている。すなわち、当該ディスクプレーヤの組立時な
どにおいて歯車57の小歯車部57aとラック部56aとを噛合
させる際、これら切欠部57bと突部56gを一致させなけれ
ば該歯車57及び移動体56の差動がなされぬように構成さ
れているのである。
第34図(a)ないし(c)はマガジン5の係止凹部5g
(第2図(b),(c)参照)にその爪部67aにて係合
することによって該マガジンをプレーヤハウジング2に
対して装着位置にてロックするロック部材67(第8図に
図示)の詳細を示すものである。このロック部材67は第
34図(a)において二点鎖線で示される第1位置と実線
にて示される第2位置との間で揺動し得る。該第1位置
とはマガジン5をロックする位置であり、第2位置とは
該ロック状態を解除する位置である。なお、図示されて
はいないが、ロック部材67の爪部67aがマガジン5の上
記凹部5gに係合するように該ロック部材を付勢する付勢
手段としてのばね部材が設けられている。
第34図(b)及び(c)に示されるように、ロック部材
67の側面部には突起67cが形成されている。該突起67cは
該ロック部材が上記第2位置及びその近傍にあるとき
に、第33図などに示される歯車57に形成された凹部57d
に係合し、該歯車の回転が規制される。
第8図及び第34図(b)に示されるように、ロック部材
67は、シャーシ16の立面部16cに突設されたブラケット
部16eの挿入孔(参照符合なし)にそのピン67eを挿入せ
しめることによって回動自在に取り付けられている。
第34図(a)ないし(c)に示されるように、ロック部
材67には、該ロック部材が第34図(c)において実線に
て示される位置にあるときにブラケット部16eに係合し
て上記ピン67eの伸長方向と平行な方向における該ロッ
ク部材の移動を規制する規制部67g,67hが形成されてい
る。第34図(c)において二点鎖線で示されるロック部
材67の位置は、該ロック部材をブラケット部16eに取り
付けるときの位置であり、実線にて示される位置は該ロ
ック部材がそのロック作用をなす位置である。
次に、上記した構成のマルチディスクプレーヤの動作を
演奏手順に沿って簡単に説明する。
まず、第1図に示される操作ボタン群6が操作されるこ
とにより演奏さるべきディスクが指定されると、モータ
45(第6図等参照)に駆動電圧が供給され、移動プレー
ト37,38は前方(矢印Y方向)あるいは後方(反矢印Y
方向)に夫々移動を開始する。よって、移動プレート3
7,38に形成された階段状のカム溝37d,38dとシャーシ16
に形成された案内溝16eとの作用によって、該各溝に移
動自在に嵌合するピン18aが上下に移動せられ、該ピン1
8aが突設された移動部材18が上下動する。従って、移動
部材18上に設けられたトレイ係合部材53(第9図示)
が、演奏さるべきディスクを担持したトレイ11あるいは
12との係合位置に達する。
このように、演奏さるべきディスクを担持したトレイと
の係合位置にトレイ係合部材53が位置決めされると、次
いでモータ62(第6図等参照)が回転を始め、移動体56
が後方(反矢印Y方向)に駆動される。
このとき、移動体56は、可動駒75,76(第16図参照)な
どから成るロック・解除手段により第2レバー部材72と
ロック状態にある。なお、第1レバー部材71はまだ移動
体56とロックされていない。よって、第2レバー部材72
のみが移動体56と共に後方に移動し、これによってトレ
イ突出部材53が第9図における反時計方向に回動する。
従って、第2図(b)に示されるように、演奏さるべき
ディスクを担持したトレイ(例えばトレイB12)がマガ
ジン本体8から突出し、ディスクはターンテーブル23の
ディスク担持面23a(第10図参照)に対して同心位置、
すなわち該ディスク担持面の真下まで移動する。
この後、移動体56は更に後方(反矢印Y方向)に移動す
るが、第2レバー部材72は該移動体とのロック状態を解
除され、同時に第1レバー部材71が該移動体に対してロ
ックされる。よって、第1レバー部材71が移動体56と共
に後方に移動し、これにより、クランプ機構の支持体7
8,79(第21図等に図示)が上方(矢印Z方向)に揺動す
る。故に、ディスクは上方に持ち上げられ、且つ、ター
ンテーブル23に対してクランプされる。
かくして演奏可能となり、ターンテーブル23及びキャリ
ッジ24(第9図参照)が動作して演奏が開始される。
演奏が終了するとディスクはマガジン本体8内に収納さ
れるのであるが、ディスク収納動作は上述したディスク
ローディング動作の逆の過程を辿ってなされるので詳述
はしない。以下、指定された曲数に応じて上記の動作が
繰り返される。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明によるマルチディスクプレー
ヤにおいては、トレイ(11,12)に係合して該トレイを
ハウジング(マガジン本体8)に対して突出及び収納せ
しめるトレイ係合部材(53)と、該トレイ係合部材を駆
動するトレイ係合部材駆動手段とを有し、該トレイ係合
部材駆動手段は所定方向において移動自在に設けられ且
つ移動方向に沿ってラック部(56a)が形成されて該ト
レイ係合部材を駆動するための移動体(56)と、該ラッ
ク部に噛合する歯車(57)を含み該移動体に駆動力を付
与する駆動力付与手段とを有し、ディスクホルダ(マガ
ジン5)に係合して該ディスクホルダをプレーヤハウジ
ング(2)に対して装着位置にロックするロック部材
(67)が、非ロック位置及びその近傍にあるときに上記
歯車に係合して上記歯車の回転を規制するようになされ
ている。
従って、使用者がディスクホルダをプレーヤハウジング
内の装着部に完全に挿入しないうちにディスク搬送開始
用の操作ボタンを押しても、上記トレイの突出動作すな
わちディスクの搬送は行なわれない。故に使用者はこれ
に気付いてディスクホルダを正規の位置まで挿入して再
度操作を行ない、ディスクの搬送は常に円滑になされ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマルチディスクプレーヤの全体を
示す斜視図、第2図(a)ないし第5図(b)はマガジ
ンを説明するための図、第6図は該マルチディスクプレ
ーヤの内部構造の平面図、第7図及び第8図は第6図に
関する各々VII−VII矢視図及びVIII−VIII矢視図、第9
図ないし第15図は該内部構造の一部詳細図、第16図は第
6図に関するXVI−XVI断面図、第17図(a)ないし第34
図(c)は該内部構造の一部詳細図、第35図ないし第38
図は従来例を説明するための図である。 主要部分の符号の説明 2……プレーヤハウジング 5……マガジン 8……マガジン本体 10……ディスク 11,12……トレイ 16……シャーシ 18……移動部材 18d……弧状案内溝 22……担持板 23……ターンテーブル 23a……ディスク担持面 25……スピンドルモータ 37,38……移動プレート 45,62……モータ 53……トレイ係合部材 56……移動体 56a……ラック部 57……歯車 67……ロック部材 71……第1レバー部材 72……第2レバー部材 78,79……支持体 80……押圧部材 84……ディスク調芯突部 84d……バネ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレーヤハウジングと、ターンテーブルを
    含み前記プレーヤハウジング内に設けられた演奏手段
    と、ディスクを保持し且つ前記プレーヤハウジング内の
    装着部に挿入装着されるディスクホルダと、前記ディス
    クホルダを前記プレーヤハウジングに対して装着位置に
    ロックするロック機構と、前記ディスクホルダ内のディ
    スクを演奏位置に搬送し且つ前記演奏位置から前記ディ
    スクホルダ内に返送するディスク取出搬送機構とを含
    み、前記ディスクホルダはハウジングと、前記ハウジン
    グ内に前記ターンテーブルのディスク担持面に対して略
    直角な方向において配列されて各々主面上にディスクを
    担持し得かつ前記ハウジングに対して各主面に沿って突
    出収納自在な複数の板状トレイとを有し、前記ディスク
    取出搬送機構は前記配列方向において移動可能に設けら
    れて前記演奏手段を担持した移動部材と、前記移動部材
    上に所定方向において移動自在に設けられて前記各トレ
    イの1つずつに係合して前記トレイを前記ハウジングに
    対して突出及び収納せしめるためのトレイ係合部材と、
    前記トレイと係合する位置に前記トレイ係合部材を前記
    移動部材と共に移動せしめるトレイ係合部材移動手段
    と、前記トレイを前記ハウジングに対して突出及び収納
    させるべく前記トレイ係合部材を駆動するトレイ係合部
    材駆動手段とを有し、前記トレイ係合部材駆動手段は所
    定方向において移動自在に設けられ且つ移動方向に沿っ
    てラック部が形成されて前記トレイ係合部材を駆動する
    ための移動体と、前記ラック部に噛合する歯車を含み前
    記移動体に駆動力を付与する駆動力付与手段とを有し、
    前記ロック機構は前記ディスクホルダをロックする第1
    位置と該ロック状態を解除する第2位置の間で往復動自
    在に設けられてその一部が前記ディスクホルダに係合す
    ることにより前記ディスクホルダをロックするロック部
    材と、前記一部が前記ディスクホルダに係合するように
    前記ロック部材を付勢する付勢手段とを有し、前記ロッ
    ク部材が前記第2位置及びその近傍にあるときに前記ロ
    ック部材が前記歯車に係合して前記歯車の回転が規制さ
    れることを特徴とするマルチディスクプレーヤ。
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JPH0496555U (ja) * 1991-01-28 1992-08-20
JPH04107142U (ja) * 1991-02-28 1992-09-16 市光工業株式会社 車両用電動格納式アウトサイドミラ−の駆動装置

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