JPH0610915B2 - マルチデイスクプレ−ヤ - Google Patents

マルチデイスクプレ−ヤ

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JPH0610915B2
JPH0610915B2 JP22326685A JP22326685A JPH0610915B2 JP H0610915 B2 JPH0610915 B2 JP H0610915B2 JP 22326685 A JP22326685 A JP 22326685A JP 22326685 A JP22326685 A JP 22326685A JP H0610915 B2 JPH0610915 B2 JP H0610915B2
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JP
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tray
disc
moving
lever
magazine
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JP22326685A
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JPS6282553A (ja
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信光 富田
章 高橋
章悟 竹内
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はディスクプレーヤに関し、特に複数枚のディス
クを収納でき且つその収納された任意のディスクを順次
選択して連続した演奏が可能なマルチディスクプレーヤ
に関する。
背景技術 複数枚のディスクを収納でき且つその収納された任意の
ディスクを順次選択して連続した演奏を可能としたディ
スクプレーヤとしてジュークボックスが一般的に知られ
ている。ところが、従来のジュークボックスは本体その
ものが非常に大きく、家庭用としては不向きであった。
近年、ディジタルオーディオディスク(以下、DADと
略称する)と呼ばれ、ディジタル信号を記録することに
よって従来のアナログ的に信号を入れたオーディオディ
スクに比して収容する情報量を増大し得かつ再生の際の
雑音発生も少ないディスクが数種開発され且つ多く利用
されている。この内、特にレーザ光を用いて信号を記録
し且つ読み取る方式で、一般にコンパクトディスクと呼
ばれる外径が約12cmのディスクは、取り扱いが簡単で
あると共にディスクプレーヤ全体の小型化を可能とする
ものである。近時、この小型DADを複数枚(例えば5
〜6枚)、常時収納でき、これらを連続的に演奏する家
庭用ジュークボックスとして最適なマルチディスクプレ
ーヤが開発されている。ちなみに、小型DADは演奏時
間が1時間と、従来のアナログオーディオディスクの約
1.5倍の情報量を収容することが出来る。そのため、
例えば6枚のディスクには演奏時間が3分前後の曲であ
ればおよそ120曲収容することが可能で、ジャズある
いは演歌など、好みのジャンル別に網羅することも容易
となる。
マルチディスクプレーヤは基本的には、ターンテーブル
及びピックアップ等を含む演奏手段と、ディスクを保持
してプレーヤハウジング内の装着部に挿入装着されるデ
ィスクホルダと、該ディスクホルダ内のディスクを演奏
位置、すなわちターンテーブル上に搬送するディスク取
出搬送機構とを備えている。
マルチディスクプレーヤにおいてはディスクホルダ内の
ディスクをターンテーブル上に搬送する場合、例えばタ
ーンテーブルのディスク担持面と平行な方向及びこれに
略直角な方向の2方向にディスクを移動することが行わ
れる。ところが、既に開発されたマルチディスクプレー
ヤにおいてはこの搬送をなすための第1ディスク取出搬
送機構が、上記ディスクホルダ内のディスクを直接、該
ディスクのディスクホルダからの突出方向端部またはデ
ィスクの略全体を把持してディスクホルダ外に引きだす
形式のものであり、ディスクを把持する把持機構をはじ
めとする該ディスク取出搬送機構の構成が大型かつ複雑
であり、しかもその動作に必要なスペースも大きく、プ
レーヤ全体としての小型化が困難であると共にコストの
増大を招来していた。
この問題を解決せんとして最近、例えば特願昭60−1
04310として提案された如く、上記ディスクホルダ
を、ハウジングと、該ハウジング内にターンテーブルの
ディスク担持面に対して略直角な方向において配列され
て各々主面上にディスクを担持し得かつ該ハウジングに
対して各主面に沿って突出収納自在な複数の板状トレイ
とにより構成したマルチディスクプレーヤが新たに開発
されている。すなわち、各々ディスクを担持した上記板
状トレイを上記ハウジングから単純に突出させるだけで
ディスクの一方向への搬送(ターンテーブルのディスク
担持面と平行な方向におけるディスク搬送)がなされる
ように構成されているのである。従って、前述したマル
チディスクプレーヤの如き、ディスクホルダ内に収納さ
れたディスクを直接、該ディスクのディスクホルダから
の突出方向端部またはディスクの略全体を複雑な把持機
構により把持してディスクボルダ外に引き出す形式のデ
ィスク取出搬送機構を備えたものに比して構成が簡単で
あり、プレーヤ全体としての小型化及びコスト低減を図
り易くなるのである。
なお、ディスクの2方向送りをなす上記ディスク取出搬
送機構の具体的構成としては、演奏さるべきディスクを
担持した上記トレイをディスクホルダのハウジングから
突出せしめるトレイ突出手段と、該ハウジング外に突出
したトレイ上に担持されたディスクをターンテーブルの
ディスク担持面に対して略直角な方向に移動するディス
ク移動手段とを含み、該トレイ突出手段は上記各トレイ
の配列方向に沿って延在する支持部材と、該支持部材に
該配列方向において移動可能に設けられて演奏手段(タ
ーンテーブル及びピックアップ等)を担持した移動部材
と、該移動部材上に所定方向において移動自在に設けら
れて上記各トレイの1つずつに係合してトレイをディス
クホルダのハウジングの外部に突出せしめるためのトレ
イ突出部材と、演奏さるべきディスクを担持したトレイ
と係合する位置に上記トレイ突出部材を上記移動部材と
共に移動せしめるトレイ突出部材移動手段と、トレイを
上記ハウジングから突出させるべく上記トレイ突出部材
を駆動するトレイ突出部材駆動手段とを有している。
すなわち、ターンテーブル及びピックアップ等を含む演
奏手段の全体を該演奏手段を担持した上記移動部材と共
に上記各トレイの配列方向に沿って移動させることによ
って上記各トレイとターンテーブルとのトレイ配列方向
における相対移動をなし、また、上記トレイ突出部材を
駆動して該トレイ突出部材を移動させることにより上記
各トレイを押して上記ディスクホルダのハウジング外に
該各トレイを突出させてこのトレイ上のディスクを上記
ターンテーブルの直下に位置せしめる構成となっている
のである。
発明の概要 本発明の目的とするところはかかるマルチディスクプレ
ーヤであって、特にターンテーブル等を含む演奏手段に
対する耐振性が良好で且つディスクローディングが安定
してなされ、しかも、コスト低減が容易なマルチディス
クプレーヤを提供することである。
本発明によるマルチディスクプレーヤは、所定支持部材
に対してトレイ配列方向において移動可能に設けられて
演奏手段を担持した移動部材をディスクの演奏がなされ
ているときに該支持部材に対してロックするロック手段
が設けられ、該ロック手段は上記移動部材上に所定方向
において往復動自在に設けられた少なくとも3つの長手
スライダと、該各長手スライダの一端部に設けられて上
記支持部材に係合し得る係止ピンと、該スライダを駆動
するスライダ駆動手段とを有し、該スライダ駆動手段は
上記各スライダの動作を同期せしめる同期手段と、上記
移動部材上に第1位置と第2位置の間で揺動自在に設け
られて自由端部にて上記各スライダのうち1つに係合す
る中継レバーと、該中継レバーに揺動力を付与する揺動
力付与手段と、該中継レバーを上記第1位置及び第2位
置に向けて付勢するための付勢手段とから成ることを特
徴としている。
実 施 例 以下、本発明の実施例としてのマルチディスクプレーヤ
を添付図面を参照しつつ説明する。
図において、参照符号1は当該マルチディスクプレーヤ
の全体を示している。
第1図に示されるように、プレーヤハウジング2のフロ
ントパネル3には該プレーヤハウジング内にディスクホ
ルダとしてのマガジン5を装着するための長方形の開口
部3aが設けられている。開口部3aは左右方向に伸長
している。但し、ここで言う左右方向とは矢印Yにて示
される前方に向ってのものであり、矢印X方向が左方で
ある。また、矢印Zは上方を示している。フロントパネ
ル3上にはまた、当該マルチディスクプレーヤの操作を
なすための操作ボタン群6と表示部7が設けられてい
る。
第2図(a)ないし(d)に示されるように、マガジン5は全
体として偏平な直方体状のハウジングとしてのマガジン
本体8と、各々主面上にディスク10を担持した3枚ず
つ2種類、合計6枚の矩形板状トレイA11及びトレイ
B12とを有している。トレイA11及びトレイB1
2、従って各ディスク10は、後述するターンテーブル
のディスク担持面に対して直角な方向、この場合、上下
方向(矢印Z方向及びその反対方向)において所定のピ
ッチにて順に配列収納されている。トレイA11及びト
レイB12は、マガジン本体8の右後端部に該各トレイ
の配列方向(上下方向)に伸長して設けられた回転支持
軸8aを中心として回転自在に設けられており、マガジ
ン本体8に対して各主面に沿って突出収納自在となって
いる。
マガジン5の構成を更に詳しく説明する。
マガジン本体8には上下方向(矢印Z方向およ及びその
反対方向)において並ぶ7枚の仕切壁8bが設けられて
おり、トレイA11及びトレイB12は該各仕切壁間に
配置されている。第3図(a)から明らかなように、各仕
切壁8bには回転支持軸8aの近傍に、円形の小さな開
口部8cが各々同心的に形成されている。第4図(a),
(b)及び第5図(a),(b)はトレイA11及びトレイB1
2の詳細を示すものであるが、該両図にも示されるよう
に、各仕切壁8bに形成された開口部8cと対向可能な
該各トレイにも開口部11a,12aが形成されてい
る。ここで、仕切壁8bに形成された開口部8cを第1
開口部と称し、これに対して、トレイA11及びトレイ
B12に設けられた開口部11a及び12aを第2開口
部と称する。この各開口部8c、11a及び12a内に
は各仕切壁8bの並設方向(矢印Z方向及びその反対方
向)に沿って移動し得る5つの球状可動駒13aが嵌挿
されている。各球状可動駒13aの直径は交互に配列さ
れた各トレイ11,12の配列ピッチ寸法と等しい。ま
た、該各球状可動駒はマガジン本体8の上下端部に配置
された一対の板バネ13bによって互いに近づく方向に
付勢されている。
第2図(b)に示されるように、マガジン本体8の左前端
部には押圧レバー14が略前後方向(矢印Y方向及びそ
の反対方向)に伸長して設けられており、且つ、その一
端部、この場合前端部においてピン14aを介してマガ
ジン本体8に揺動自在に取り付けられている。但し、ピ
ン14aは上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)に
おいて伸長している。押圧レバー14の他端部、すなわ
ち後端部は各トレイ11及び12の自由端部に円滑に係
合し得る。押圧レバー14にはバネ部材14bが係合し
ている。このバネ部材14bは押圧レバー14を第2図
(b)における反時計方向に付勢し、以て、該押圧レバー
にトレイ押圧力を付与するものである。押圧レバー14
には、プレーヤハウジング2内のマガジン装着部からマ
ガジン5を離脱させるときに該プレーヤハウジングの開
口部3aの縁部3bに当接し得る突部14cが形成され
ている。この突部14cは、開口部3aの縁部3bと当
接することにより、各トレイ11及び12をマガジン本
体8内の収納位置に向けて付勢するように押圧レバー1
4の本体を揺動せしめる作用をなす。
上記した押圧レバー14と、バネ部材14bとにより、
各トレイ11及び12をマガジン本体8内の収納位置及
び回転支持軸8aに向けて押圧する押圧手段が構成され
ている。また、該押圧手段と、マガジン本体8の各仕切
壁に形成された開口部8c(第1開口部)と、各トレイ
11及び12に夫々形成された開口部11a,12a
(第2開口部)と、各球状可動駒13aと、板バネ13
bとによって、各トレイ11及び12をマガジン本体8
内の収納位置にて保持する保持機構が構成されている。
第4図(a),(b)及び第5図(a),(b)から明らかなよう
に、トレイA11及びトレイB12はほぼ同形状であ
り、聴取者がマガジン本体8から該各トレイを引き出す
際に指先をかける爪部11b,12bの形状及びその位
置が異なるだけである。各トレイ11及び12の自由端
部には前述した押圧レバー14が係合する切欠部11
c,12cと、一対の治具挿入孔11d,11e,12
d,12eとが形成されている。
また、各トレイ11及び12のディスク担持面に対向し
得る隣接トレイの主面所定位置には該主面よりも突出す
るように合成皮革などから成る柔軟部材11f,12f
が設けられている。また、各トレイ11及び12には、
隣接トレイに設けられた柔軟部材11f,12fの移動
軌跡に沿った弧状の凹部11h,11i,12h,12
iが設けられている。この凹部11h,11i,12h
及び12iを設けたことにより、互いに積み重ねられた
形となっている合計6枚のトレイ11及び12全体とし
ての積み重ね方向における寸法が小さく抑えられている
のである。即ち、マガジン5全体としての薄形化が図ら
れているのである。
第2図(b),(d)、第3図(c)、第4図(a),(b)並びに第
5図(a),(b)から明らかなように、各ディスク11及び
12のディスク担持面近傍にはマガジン本体8あるいは
隣接トレイに係合し得かつ当該トレイがマガジン本体8
外に突出しているときに上記ディスク担持面に対して直
角な方向(矢印Z方向)において上記ディスク担持面か
らディスク10の厚さ以上突出する可撓性ずれ止め突起
11j,11k,11l及び12j,12k,12lが
設けられている。
第2図(c)に示されるように、マガジン5の右側面略中
央部には係合爪5aが設けられており、且つ、ピン5b
によりマガジン本体8に一端部にて所定範囲内で揺動自
在に取り付けられている。また、マガジン5の右側面前
端部には他の係合爪5cが一端部にてピン5dを介して
所定範囲内で揺動自在に設けられている。この係合爪5
cは、コイルスプリング5eによってその自由端部を外
方に付勢されている。これら各係合爪5a及び5cは、
その自由端部にて開口部3a(第1図及び第2図(b)参
照)の縁部3bに係合し得る。
上記した各係合爪5a及び5c並びにコイルスプリング
5eとによって、プレーヤハウジング2内の装着部に対
するマガジン5の装着姿勢が正しくないときに装着を阻
止する装着阻止手段が構成されている。すなわち、マガ
ジン5を上下反転した状態で上記装着部に装着しようと
する場合、係合爪5aがその自重により揺動してマガジ
ン5の外方に突出し、該係合爪の自由端部が開口部3a
(前述)の縁部3bに係合してマガジン5の装着が阻止
されるのである。また、マガジン5を前後を逆にして上
記装着部に装着しようとする場合、コイルスプリング5
eにより外方に突出せしめられている係合爪5cが開口
部3aの縁部3bに係合し、以て、マガジン5の装着が
阻止されるのである。
なお、上記係合爪5a,5c及びコイルスプリング5e
の如き極めて単純な部材によって上記装着阻止手段を構
成したことによって、構成が簡単となり、コストの低減
が図り易くなっている。
第2図(b)及び第3図(b)に示されるように、マガジン5
に揺動自在に設けられた押圧レバー14の突部14cに
は円形の開口部14eが形成されている。一方、第3図
(b)に示されるように、マガジン5のハウジングたるマ
ガジン本体8には押圧レバー14の下面に沿って伸びる
張出部8dが設けられており、該張出部上に柱状突部8
eが形成されている。この突部8dの上端部には円形の
凹部8fが形成されており、該凹部内には球状可動駒8
gが上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)において
移動可能に挿入されている。押圧レバー14の突部14
cに形成された開口部14eは該押圧レバーが第2図
(b)にて実線で示される位置にあるときに凹部8fと対
向し得、球状可動駒8gはその一部がこの開口部14e
に嵌入し得る。
上記した押圧レバー14と、可動駒8gとによって、デ
ィスクホルダたるマガジン5が上下反転した姿勢にある
ときに各トレイ11及び12のマガジン本体8からの突
出を規制する突出規制手段が構成されている。すなわ
ち、マガジン5が上下反転した状態にある場合、球状可
動駒8gが自重により移動して該可動駒の一部が押圧レ
バーの開口部14e内に嵌入し、これにより押圧レバー
14の揺動が規制され、以て、各トレイ11,12のマ
ガジン本体8外への突出が規制されるのである。
なお、上記押圧レバー14及び可動駒8gの如き単純な
形状の部材によって上位突出規制手段を構成したことに
よって、構成が簡単となり、コストの低減が図り易くな
っている。また、球状可動駒8gに関しては、これを特
別に製造することなく、市販のものを使用することがで
きる。
第1図に示されるように、ハウジング2内に固設された
底板15上には支持部材としてのシャーシ16が取り付
けられている。シャーシ16は前後方向(矢印Y方向及
びその反対方向)並びに左右方向(矢印X方向及びその
反対方向)において延在する平面部16aと、該平面部
の左右両側端に連続し且つ前後方向及び上下方向(矢印
Z方向及びその反対方向すなわち上記各トレイの配列方
向)において延在する一対の立面部16b及び16cと
から成る。
第6図ないし第10図に示されるように、上記したシャ
ーシ16の一対の立面部16b及び16cの後端部間に
は、移動部材18が配置されており、且つ、該各立面部
に上下方向すなわち各トレイ11,12の配列方向にお
いて移動可能に取り付けられている。詳しくはこの移動
部材18は、第11図(a),(b)に示された樹脂から成る
可動シャーシA19と、第12図に示される鋼板から成
る平板状の可動シャーシB20とをネジ等にて結合して
成るものである。但し、可動シャーシA19が可動シャ
ーシB20の上面に固定された形となっている。
ここで、第11図(b)から特に明らかなように、樹脂製
の可動シャーシA19の上面にはゴムなどからなる防振
部材21を介して担持板22が取り付けられており、該
担持板上にはターンテーブル23が取り付けられてい
る。担持板22上にはまた、光学式ピックアップ手段を
担持したキャリッジ24が配置されており、且つ、ター
ンテーブル23のディスク担持面23aを含む平面に沿
って、この場合、左右方向(矢印X方向及びその反対方
向)において移動自在に担持板22に取り付けられてい
る。また、キャリッジ24の一部に螺合するスクリュー
シャフト26と、該スクリューシャフトに回転力を付与
せしめるためのモータ27等とから成り、キャリッジ2
4を駆動するキャリッジ駆動手段が設けられている。
上記したターンテーブル23と、光学式ピックアップ手
段を含むキャリッジ24と、上記キャリッジ駆動手段と
によって、ディスク演奏をなす演奏手段が構成されてい
る。すなわち、該演奏手段は移動部材18上に担持さ
れ、該移動部材と共に上下方向(矢印Z方向及びその反
対方向)に移動するのである。
第11図(a),(b)に示されるように、可動シャーシA1
9の下面には、マガジン本体8から突出する各トレイ1
1及び12の回転端部が摺接し得る弧状案内面19aが
形成されている。また、第12図に示されるように、可
動シャーシB20の上面にはこの弧状案内面19aと各
トレイ11及び12の厚み寸法より僅かに大なる離隔距
離を以て対向し且つ該各トレイの回転端部が摺接し得る
弧状案内突部20aが形成されている。これら弧状案内
面19a及び弧状案内突部20aにより、マガジン本体
8から突出する一枚のトレイを案内するトレイ案内部が
構成されている。
第6図,第9図及び第10図に示されるように、シャー
シ16の一対の立面部16b,16cの前端部間にはマ
ガジン5の下面と摺接して該マガジンを案内し且つ保持
する板状の案内保持部材29が配置されており、該案内
保持部材はネジ等によってシャーシ16の平面部16c
に固設されている。第13図に案内保持部材29の詳細
が示されている。この案内保持部材29の左端部上面に
はトレイ案内部材30が設けられている。トレイ案内部
材30には、上記したトレイ案内部(弧状案内面19a
及び弧状案内突部20aから成る)とマガジン本体8の
トレイ案内路との間に位置し且つこれらに連続する複数
の弧状トレイ案内溝30aが形成されている。すなわ
ち、マガジン本体8から突出した各トレイ11,12
は、このトレイ案内溝30aに係合し、これに沿って摺
動したのち移動部材18のトレイ案内部(上述)内に案
内されるのである。なお、マガジン本体8のトレイ案内
路は第2図(b)の8i及び8jとなり、図示していない
が上述の案内溝30aと同様、複数の案内溝が形成され
ている。
第6図,第10図及び第14図に示されるように、プレ
ーヤハウジング2内のマガジン装着部の近傍、この場
合、該マガジン装着部の右側部には樹脂から成る支持体
32が配置されており、且つ、シャーシ16の平面部1
6aの下面にネジ等により固定されている。第15図
(a)ないし(c)にこの支持体32の詳細が示されている。
第14図に示されるように、支持体32の上面には鋼板
から成る移動レバー33が、マガジン装着方向、すなわ
ち前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)に沿って移
動自在に取り付けられている。第16図(a)及び(b)に移
動レバー33の詳細が示されている。第15図(a)ない
し(c)並びに第16図(a),(b)から明らかなように、移
動レバー33は、該移動レバーに前後方向に伸長して形
成された一対の直線状開口部33aが支持体32のT字
状突部32aに摺動自在に嵌合することによって該支持
体に取り付けられている。第17図に示されるように、
支持体32の上面には移動レバー33の下面に円滑に当
接して該移動レバーを支持する突起32bが突設されて
いる。
移動レバー33の左後端部には下方に伸びる1つの張出
部33bが形成されており、支持体32の左後端部上面
に前後方向に伸長して形成された直線状溝32c内に該
張出部が摺動自在に係合している。但し、張出部33b
の左側面には突起33cが形成されており、該突起が直
線状溝32c内の左壁面に円滑に当接している。また、
移動レバー33の右前端部には下方に伸び且つ前後方向
(矢印Y方向及びその反対方向)において離隔した2つ
の張出部33d,33eが形成されており、支持体32
の右前端部に前後方向に伸長して形成された2本の直線
状開口部32d,32eに該各張出部33d,33eが
摺動自在に係合している。張出部33dの右側面には突
起33fが形成されており、且つ、直線状開口部32d
内の右壁面に円滑に当接している。
第16図(a)及び(b)から明らかなように、移動レバー3
3の後端部には下方に伸長してマガジン5の後端部がこ
れに係合し得る張出部33gが突設されている。すなわ
ち、マガジン5の後端部がこの張出部33gに係合する
ことによって移動レバー33が後方に移動するようにな
っているのである。また、移動プレート33には該移動
プレートに前方(矢印Y方向)に向けてのバイアス力を
付与するコイルスプリング33hが連結されている。
第14図,第16図(a)及び(b)に示されるように、移動
レバー33の下方には、前後に移動する該移動レバーの
張出部33d,33eがその作動子34a,35aに係
合して該各作動子を動作せしめ得るように一対の検知ス
イッチ34及び35が配置されている。
上記した移動レバー33と、検知スイッチ34及び35
とにより、マガジン5がプレーヤハウジング2内のマガ
ジン装着部に装着されたことを検知するためのマガジン
装着検知手段が構成されている。
なお、第17図に示されるように、移動レバー33に形
成された一対の直線状開口部33aの縁部には、該直線
状開口部を打ち抜き加工により形成する際に生ずるバリ
33iが残っているが、移動レバー33を支持体32に
前述の如く取り付けていることによって、該バリが支持
体32に接触することはない。
次いで、可動シャーシA19及び可動シャーシB20か
ら成る移動部材18を上下方向(矢印Z方向及びその反
対方向)に移動せしめる移動部材移動手段について説明
する。
第6図ないし第10図に示されるように、シャーシ16
の左右の立面部16b及び16cの外面には、前後方向
に伸長する一対の移動部材たる長手移動プレート37及
び38が設けられている。第7図及び第8図から特に明
らかなように、各移動プレート37,38には該各移動
プレートの伸長方向に伸びる案内溝37a,37b並び
に38a,38bが形成されており、該移動プレート3
7,38は該各案内溝が立面部16b,16cの外面に
突設されたピン16dに移動自在に外嵌することによっ
て支持部材たるシャーシ16に取り付けられている。す
なわち、移動プレート37及び38は前後方向において
往復動自在となっているのである。
ここで、可動シャーシA19及び可動シャーシB20か
ら成る移動部材18を第1移動部材と称し、移動プレー
ト37及び38をこれに対して第2移動部材と称する。
なお、第7図,第8図から明らかな如く、第2移動部材
たる移動プレート37,38に形成された案内溝37
a,37b,38a,38bのうち一部の案内溝37
b,38bは、該各移動プレートの移動方向に関する一
側部、この場合、下側部に偏倚して設けられている。他
の案内溝37a,38aはこれ程は偏倚して設けられて
はいない。
第1移動部材たる移動部材18の構成部材である可動シ
ャーシB20には、左側に1つ、右側に2つ、計3つの
ピン20cが突設されている。第7図及び第8図から明
らかなように、これら各ピンは支持部材たるシャーシ1
6の左右両立面部16b,16cに上下方向に伸長して
形成された案内溝16eに移動自在に嵌合しており、こ
れによって、可動シャーシB20が上下方向に案内され
る。
なお、シャーシ16に形成された案内溝16eを第1案
内溝と称し、これに対して、第2移動部材たる移動プレ
ート37,38に形成された案内溝37b,38bを第
2案内溝と称する。
可動シャーシB20の左右両側に突設されたピン20c
はシャーシ16の案内溝16eを通じて該シャーシの外
側に突出しており、第2移動部材たる移動プレート3
7,38の内側面に形成されたカム溝37d,38dが
このピン20cと移動自在に係合している。移動プレー
ト37に形成されたカム溝37dは全体として、前方
(矢印Y方向)に向って下方(反矢印Z方向)に傾斜す
るように形成されている。また、移動プレート38に形
成されたカム溝38dは全体として前方に向って上方に
傾斜するように形成されている。すなわち、第2移動部
材たる移動プレート37及び38が相対的に移動すると
第1移動部材たる移動部材18(可動シャーシA19及
び可動シャーシB20から成る)が上下に移動するよう
に各カム溝37d,38dが形成されているのである。
カム溝37d,38dは、移動プレート37,38の移
動方向に関する一側部(下側部)に形成された案内溝3
7b,38bと、該各移動プレートの他側部(上側部)
との間に形成されている。また、各カム溝37d,38
dは、移動プレート37,38の移動方向(前後方向)
に伸びる6つの直線状部37e,38eと、該各直線状
部に連続し且つ該直線状部に対して傾斜した斜状部37
f,38fとから成り、全体として階段状のカム溝とな
っている。また、第7図,第8図に示される如く、カム
溝37d,38dの端部と、シャーシ16に形成された
案内溝(第2案内溝)16eの端部は一致せしめられて
いる。
上記の構成から明らかなように、移動部材18(の構成
部材である可動シャーシB20)は、ピン20c及び移
動プレート37,38を介して支持部材たるシャーシ1
6に対して三点支持されているが、第10図から明らか
なように、この支持点(すなわちピン20cの位置)の
1つは、トレイ案内部材30のトレイ案内溝30aと移
動部材18のトレイ案内部(可動シャーシA19の弧状
案内面19及び可動シャーシB20の弧状案内突部20
aにより構成される)の接続部の近傍に配置されてい
る。
移動部材18の支持点の1つをこの位置に配置したこと
によって、移動する移動部材18に設けられた上記トレ
イ案内部のトレイ案内溝30aに対する位置出しを高精
度とし得、従って、ディスクの搬送が円滑かつ高精度に
て行われるのである。
第6図及び第9図に示されるように、左方の移動プレー
ト37の右前端部には該移動プレートの伸長方向に沿っ
てラック部37hが形成されている。このラック部37
hには、シャーシ16の平面部16a上に設けられたダ
ブル歯車40の小歯車部40aが噛合している。ダブル
歯車40の大歯車部40bは、歯車41と、該歯車41
と一体に形成されたプーリ42と、ベルト43と、小プ
ーリ44とによってモータ45の出力軸に連結されてい
る。また、左右の移動プレート37及び38の間には、
上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)に伸びる回動
支持軸47aを介してシャーシ16の平面部16aにそ
の略中央部にて回動自在に取り付けられた回動レバー4
7が設けられており、該回動レバー47の両端部は左右
の移動プレート37,38に枢着せしめられている。
上記したダブル歯車40と、歯車41と、プーリ42
と、ベルト43と、小プーリ44と、モータ45と、回
動レバー47と、これらに関連する周辺小部材とによっ
て、第2移動部材たる移動プレート37,38に駆動力
を付与する駆動力付与手段が構成されている。また、該
駆動力付与手段と、第2移動部材たる移動プレート3
7,38とによって、可動シャーシA19及び可動シャ
ーシB20から成る移動部材18を上下方向(矢印Z方
向及びその反対方向)に移動せしめる移動部材移動手段
が構成されている。
第7図に示されるように、シャーシ16が有する左側の
立面部16bの内面には検知スイッチ49が設けられて
いる。この検知スイッチ49は、前後方向に往復動する
第2移動部材たる移動プレート37が最復動位置(前方
移動限界位置)にあることを検知するためのものであっ
て、移動プレート37の左面に突設された係合突起37
iがその作動子に係合することによって動作する。移動
プレート37の前端部右面には該移動プレートの移動方
向に沿って整列した6つのスリット50aを有するアド
レスプレート50が設けられている。また、検知スイッ
チ49の後方には該アドレスプレートのスリット50に
対応して該スリットを検知するためのフォトセンサ51
が設けられている。なお、検知スイッチ49を第1セン
サと称し、これに対して、フォトセンサ51を第2セン
サと称する。第2センサから得られるスリット検知信号
は該スリット検知信号をカウントするカウンタ(図示せ
ず)に送られる。また、当該マルチディスクプレーヤの
自動制御をなす制御部(図示せず)がプレーヤハウジン
グ2内の所定位置に配置されており、該制御部は上記カ
ウンタのカウント値によって移動プレート37の停止位
置を知る。
上記した第1センサたる検知スイッチ49と、アドレス
プレート50と、第2センサたるフォトセンサ51と、
カウンタと、制御部とにより、移動プレート37を所望
のアドレス位置に移動せしめ且つ該位置にて位置決めす
る位置決め機構が構成されている。該位置決め機構は、
第2センサたるフォトセンサ51がスリット検知信号を
発している場合に移動指令があると現在アドレスと希望
アドレスとの差に対応した距離だけ移動プレート37を
移動せしめ、フォトセンサ51がスリット検知信号を発
していないときに移動指令があると移動プレート37を
第1センサたる検知スイッチ49から検知信号が得られ
るまで移動(後方移動)させてから希望アドレスの位置
に移動せしめるようになっている。
第6図及び第10図に示されるように、移動部材18の
構成部材である可動シャーシB20の上面右前端部には
マガジン5内の各トレイ11,12の1つずつに係合し
て該各トレイをマガジン本体8の外部に突出せしめるた
めのトレイ突出部材53が設けられている。第18図に
トレイ突出部材53の詳細が示されている。第18図か
ら明らかなように、トレイ突出部材53は全体として略
L字状に形成されており、可動シャーシB20に形成さ
れた異なる半径の2つの弧状案内溝20e,20f(例
えば第12図参照)に該トレイ突出部材に突設された一
対のピン53aが移動自在に係合することによって案内
される。すなわち、トレイ突出部材53は各弧状案内溝
20e,20fの曲率の中心を回転軸として回転し、そ
の回転端部53bにてトレイ11,12を押してマガジ
ン本体8から突出せしめるのである。なお、第2図
(b),第6図から明らかなように、トレイ突出部材53
の仮想回転軸(案内溝20e,20fの曲率の中心)と
各トレイ11,12の回転支持軸8aの位置は一致せし
められている。また、各トレイ11及び12はその回転
支持軸8aの近傍11m,12m(第2図(b)及び第4
図(a),第5図(a)参照)をトレイ突出部材53によって
押されることによってマガジン本体8の外部に突出す
る。
トレイ突出部材53は比較的柔かな樹脂から成り、該ト
レイ突出部材の回転端部53bは上下方向、すなわち各
トレイ11,12の配列方向に可撓となっていると共
に、上下方向に少量の遊びを持たされている。従って、
トレイ突出部材53の回転端部53bの一部がマガジン
本体8のトレイ案内路(前述)内に嵌入すると、この可
撓性を以て、該回転端部が該トレイ案内路に倣って移動
するようになっている。また、トレイ突出部材53はそ
の回転端部53bが非動作時、可動シャーシB20のY
状溝20g(第10図示)に係合してZ方向(上方)へ
の動作が規制される。
なお、トレイ突出部材53は移動部材18の構成部材で
ある可動シャーシB20上に設けられていることから、
前述した移動部材移動手段(移動プレート37,38等
から成る)と、アドレスプレート50等を含む位置決め
機構とによって、演奏されるべきディスク10を担持し
たトレイ(11または12)と係合する位置にトレイ突
出部材53を移動部材18と共に移動するトレイ突出部
材移動手段が構成されている。
次いで、上述した各トレイ11,12をマガジン本体8
から突出させるべくトレイ突出部材53を回転駆動する
トレイ突出部材駆動手段について説明する。
第6図,第9図及び第10図に示されるように、シャー
シ16の右側部には、前後方向に伸長する移動体56が
配置されており、且つ、その伸長方向において移動自在
にシャーシ16に取り付けられている。第19図(a)及
び(b)に移動体56の詳細が示されている。移動体56
の左前端部には該移動体の伸長方向に沿ってラック部5
6aが形成されている。このラック部56aには、シャ
ーシ16の平面部16a上に設けられたダブル歯車57
の小歯車部57aが噛合している。ダブル歯車57の大
歯車部57bは、歯車58と、該歯車58と一体に形成
されたプーリ59と、ベルト60と、小プーリ61とを
介してトルク発生手段であるモータ62の出力軸に連結
されている。これらダブル歯車57と、歯車58と、プ
ーリ59と、ベルト60と、小プーリ61と、モータ6
2と、これらに関連する周辺小部材とによって、移動体
56に駆動力を付与する駆動力付与手段が構成されてい
る。
第10図及び第13図に示されるように、プレートハウ
ジング2内のマガジン装着部の最深部近傍には、該マガ
ジン装着部に装着されたマガジン5を該マガジン装着部
の外部に突出せしめるための揺動レバー64が略左右方
向に伸長して配置されており、且つ、案内保持部材29
の下面にその略中央部にてピン64aを介して揺動自在
に取り付けられている。但し、ピン64aは上下方向
(矢印Z方向及びその反対方向)に伸長している。第1
3図から明らかなように、揺動レバー64の右端部には
上方に伸びる張出部64bが突設されており、揺動レバ
ー64は該張出部にてマガジン5の後端部に当接する。
また、揺動レバー64の左端部にはピン64aをその曲
率の中心とするギア部64cが形成されており、ダンパ
65を有する制動歯車65aがこのギア部64cに噛合
している。ダンパ65はその内部に保持したグリスなど
の粘性剤の粘抵抗を以て制動力を付与するものである。
なお、揺動レバー64はコイルスプリング64dによっ
てマガジン突出力を与えられる。
上記した揺動レバー64と、ダンパ65と、コイルスプ
リング64dとによって、マガジン5をプレーヤハウジ
ング2内のマガジン装着部から外部に突出せしめる突出
手段が構成されている。なお、第13図から明らかなよ
うに、揺動レバー64の揺動中心(ピン64a)と該揺
動レバーのマガジン5との係合点(張出部64b)とを
結ぶ直線66aと、コイルスプリング64dの中心を通
る直線66bとがなす角度をθとすると、揺動レバー6
4の揺動角度位置に拘らずこのθが常に鋭角となるよう
にコイルスプリング64dが張設されている。このよう
に構成したことにより、コイルスプリング64dが揺動
レバー64に付与するマガジン突出力が揺動レバー64
がどの揺動角度位置にあるときも常にほぼ一定となるの
である。
第19図(a)に示されるように、移動体56の近傍には
その回動一端部67aがマガジン5の係止凹部5g(第
2図(b),(c)参照)に係合することによって該マガジン
をプレーヤハウジング2に対して装着位置にてロックす
るロック部材67がピン67bを中心として回動自在に
設けられている。第19図(a)に示されるロック部材6
7の位置、すなわち該ロック部材がマガジン5をロック
する位置を第1位置と称し、これに対して、ピン67b
を中心として第19図(a)における反時計方向に所定角
度だけ回動して回動一端部67aがマガジン5の係止凹
部5gから離脱する位置、すなわちロック状態を解除す
る位置を第2位置と称する。このロック部材67は上記
回動一端部67aがマガジン5の係止凹部5g内に嵌入
するようにバネ部材(図示せず)によって付勢されてい
る。第19図(b)にも示されるように、移動体56の上
面所定位置にはピン56bが突設されており、ロック部
材67の回動他端部に形成されたテーパ部67dがこの
ピンと係合可能となっている。すなわち、ロック部材6
7及び上記バネ部材(図示せず)から成るロック機構に
よるマガジン5の上記ロック状態が移動体56の前方へ
の移動によって解除されるようになされているのであ
る。ロック部材67の回動他端部には略左方に伸びる屈
曲部67eが設けられており、該ロック部材が上述した
第2位置及びその近傍にあるときに該屈曲部67eが移
動体56のピン56bに係合して該移動部材の後方への
移動が規制されるようになされている。
第6図、第9図及び第10図に示されるように、上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)に移動する移動部材
18(の構成部材である可動シャーシB20)の下面に
はピン70aを介して中間レバー70が回動自在に取り
付けられている。中間レバー70の回動一端部には、移
動体56の後端部に上下方向に伸長して形成された円柱
状係合部56dと円滑に係合し得るU字状切欠部70b
が形成されている。第20図及び第21図にも示される
如く、可動シャーシB20の下面前端部には共に左右方
向に伸長する第1レバー部材71及び第2レバー部材7
2が配置されており、且つ、複数のピン73を介して可
動シャーシB20にその各伸長方向において往復動自在
に取り付けられている。第22図(a)及び(b)に第1レバ
ー部材71及び第2レバー部材72の詳細が示されてい
る。例えば第10図に示されるように、中間レバー70
の回動他端部にはピン70cが突設せられており、該ピ
ンは第2レバー部材72の右端部に前後方向に伸長して
形成された長孔72aに摺動自在に嵌合している。すな
わち、移動体56が前後(矢印Y方向及びその反対方
向)に往復動すれば中間レバー70がピン70aを中心
として回動し、これによって第2レバー部材72が左右
(矢印X方向及びその反対方向)に往復動するようにな
されているのである。上記した移動体56と、モータ6
2等を含み移動体56に駆動力を付与する駆動力付与手
段(前述)と、中間レバー70と、これらに関連する周
辺小部材とによって、第2レバー部材72を駆動する駆
動機構が構成されている。なお、第1レバー部材71は
右端部にてトレイ突出部材53に係合しており、その往
動(右方への移動)によって該トレイ突出部材を回転さ
せる作用をなす。また、第2レバー部材72は後述する
クランプ機構の構成部材である支持体(後述)を移動さ
せるためのものである。
第10図,第20図及び第21図に示されるように、第
1レバー部材71には該第1レバー部材をその往動方
向、すなわち、右方(反矢印X方向)に付勢するための
付勢手段たるコイルスプリング75の一端が連結されて
いる。コイルスプリング75は第1及び第2レバー部材
71,72の間に介装される形にて組み込まれており、
該コイルスプリングの他端は第2レバー部材72に連結
されている。
第20図に示されるように、可動シャーシB20の下面
には左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に伸びる
第1凹部20hが形成されており、第2レバー部材72
の上面にはこの第1凹部20hと対向可能に第2凹部7
2cが形成されている。可動シャーシB20と第2レバ
ー部72によって挾まれるように位置する第1レバー部
材71にはこれら第1及び第2凹部20h,72cと対
向可能な開口部71aが設けられている。開口部71a
内には、第1凹部20h及び第2凹部72cに係合し得
る球状の可動駒76が配置されている。ここで、第20
図においてdaにて示される寸法、即ち、可動シャーシB
20と第2レバー部材72の相対移動範囲内における対
向面間距離は可動駒76の外径寸法より小さくなってい
る。また、同じく第20図においてdbにて示される寸
法、即ち、可動シャーシB20及び第2レバー部材72
の対向面のいずれか一面と第1凹部20h及び第2凹部
72cのうち該一面に対向する凹部の底面との離隔距離
が可動駒76の外径寸法よりも僅かに大となっている。
上記した第1及び第2凹部20h,72cと、開口部7
1aと、可動駒76等とによって、第1及び第2レバー
部材71,72をロックし且つ該ロック状態を以て該第
1及び第2レバー部材が往動(右方=反矢印X方向)し
て第1レバー部材71が最往動位置(すなわち、該第1
レバー部材により回動せられるトレイ突出部材53がマ
ガジン本体8からトレイ11,12を完全に突出せしめ
る位置)の近傍に達すると該ロック状態を解除するロッ
ク・解除手段が構成されている。なお、第2レバー部材
72とのロック状態を解除された後の第1レバー部材7
1の上記最往動位置への僅かな移動は前述したコイルス
プリング75の付勢力によってなされ、且つ、該第1レ
バー部材の僅かな移動の途中でトレイ11,12の弧状
部11n,12n(第4図(a),第5図(a)等参照)が可
動シャーシA19に形成された弧状所定当接部19c
(第6図,第10図参照)に当接して、該トレイ上に担
持されたディスク10がターンテーブル23のディスク
担持面23a(第11図(b)参照)に対して同心位置す
なわち該ディスク担持面の直下に位置決めされる。
上記したロック・解除手段(可動駒76等から成る)
と、第1及び第2レバー部材71,72と、付勢手段た
るコイルスプリング75と、移動体56及びモータ62
等を含み第2レバー部材72を駆動する駆動機構(前
述)とによって、トレイ11,12をマガジン本体8か
ら突出させるべくトレイ突出部材53(第18図示)を
回転駆動するトレイ突出部材駆動手段が構成されてい
る。
また、該トレイ突出部材駆動手段と、支持部材たるシャ
ーシ16と、第1移動部材たる移動部材18(可動シャ
ーシA19及び可動シャーシB20から成る)と、トレ
イ突出部材53と、移動プレート37,38等から成る
トレイ突出部材移動手段とによって、演奏さるべきディ
スク10を担持したトレイ11または12をマガジン本
体8から突出せしめるトレイ突出手段が構成されてい
る。
第10図に示されるように、移動部材18(の構成部材
である可動シャーシB20)の下面左側部には左右方向
(矢印X方向及びその反対方向)に伸長する板状の支持
体79が設けられており、且つ、ピン79aを介してそ
の左端部にて可動シャーシB20に揺動自在に取り付け
られている。ピン79aは前後方向(矢印Y方向及びそ
の反対方向)に伸びており、従って、支持体79の揺動
方向はターンテーブル23のディスク担持面23a(第
11図(b)参照)に対して直角な面内となっている。支
持体79の自由端部にはディスク10のターンテーブル
23との反対向面に当接して該ターンテーブルと協働し
てディスククランプ作用をなす円盤状の押圧部材80が
回転自在に取り付けられている。また、後述するが、押
圧部材80がターンテーブル23のディスク担持面23
aに近づく方向に支持体79を付勢するコイルスプリン
グが設けられている。
上記した支持体79及び押圧部材80等とによって、デ
ィスクをクランプするクランプ機構が構成されている。
第10図に示されるように、支持体79の自由端部には
前方に伸びるピン79cが突設されており、該ピンは第
2レバー部材72の上面後縁部の平面ガイド部72eに
係合している。平面ガイド部72eの延長上であって第
2レバー部材72の左端部には、支持体79のピン79
cと係合可能にテーパ部72fが形成されている。第2
0図から特に明らかな如く、テーパ部72fは左方(矢
印X方向)に向って上方(矢印Z方向)に傾斜してい
る。すなわち、第2レバー部材72の往復(右方=反矢
印X方向への移動)に伴って支持体79のピン79cは
平面ガイド部72e上を摺動し、このときは押圧部材8
0はクランプ解除位置にて保持され、テーパ部72fに
沿ってピン79cが下降することによって押圧部材80
がクランプ位置に移動するようになされているのであ
る。
ここで、ターンテーブル23と押圧部材80の形状につ
いて詳述する。
第23図に示されるように、円盤状の押圧部材80の回
転中心にはディスク10の中心孔に嵌合する突部80a
が形成されている。一方、ターンテーブル23にはこの
突部80aが嵌入し得る凹部23bが設けられている。
押圧部材8は前述もした如く、ターンテーブル23に対
して移動自在な支持体79により球状ベアリング部材8
0bを介して回転自在に支持されている。上記したクラ
ンプ機構と、第2レバー部材72と、該第2レバー部材
を駆動する駆動機構(前述)とによって、前述したトレ
イ突出手段によりマガジン本体8外に突出せられたトレ
イ11または12上に担持されたディスク10をターン
テーブル23のディスク担持面23a(第11図(b)参
照)に対して直角な方向、この場合上方(矢印Z方向)
に移動せしめるディスク手段が構成されている。また、
該ディスク移動手段と、上記トレイ突出手段とによっ
て、マガジン5における任意のディスク10を順次選択
してターンテーブル23のディスク担持面23a上に搬
送するディスク取出搬送機構が構成されている。なお、
第2レバー部材72と、該第2レバー部材を駆動する駆
動機構(前述)とは、上記トレイ突出手段とディスク移
動手段に兼用されている。
第6図,第9図及び第10図に示されるように、移動部
材18を構成する可動シャーシA19と可動シャーシB
20との間に挾まれるように板状のディスク押え部材8
3が配置されており、且つ、該ディスク押え部材に突設
された複数のピン83aが可動シャーシA19に形成さ
れたカム溝19eに移動自在に係合することによって該
可動シャーシAに取り付けられている。第11図(b)に
も示される如く、カム溝19eは例えば左方(矢印X方
向)に向って上方(矢印Z方向)に傾斜して形成されて
いる。すなわち、ディスク押え部材83が左右に動けば
該ディスク押え部材が上下動するようにカム溝19eが
形成されているのである。第9図及び第10図から明ら
かなように、ディスク押え部材83の右後端部下面には
下方に伸びる突起83bが形成されており、回動する中
間レバー70の一端70e(第10図参照)がこの突起
83bの右縁部を押すことによって該ディスク押え部材
が左方(矢印X方向)に移動せしめられるようになされ
ている。なお、ディスク押え部材83は、例えば第9図
に示されるコイルスプリング84によって右方(反矢印
X方向)に向けてのバイアス力を付与される。
上記したディスク押え部材83は、前述したディスク移
動手段によりターンテーブル23のディスク担持面23
a(第11図(b)参照)に対して直角な方向(上下方
向)に移動せられるディスクの該ディスク担持面との対
向面にその下面にて当接し、以て、該ディスク担持面に
対するディスク10の平行度を維持するためのものであ
る。
話は前後するが、例えば、第6図及び第8図に示される
ように、シャーシ16の一部である右方の立面部16c
の内面(左面)には前後一対の検知スイッチ86,87
が取り付けられている。両検知スイッチ86,87は、
モータ62によって駆動される移動体56の移動位置を
検知するためのものである。第8図から特に明らかな如
く、各検知スイッチ86,87はスイッチ本体に対して
斜めに突出し且つ揺動する作動子86a,87aを有し
ている。シャーシ16に対して固設された支持体32
(第15図等参照)に上下方向(矢印Z方向及びその反
対方向)においてのみ移動自在に設けられた一対のロー
ラ88,89がこれら作動子86a,87aの自由端部
に係合している。第19図(a),(b)に示されるように、
各ローラ88,89は移動体56の前端部下面に前後方
向に伸長して形成された断面台形状の突部56fに係合
している。すなわち、移動体56が前後に所定距離だけ
移動することによって、上記突部56fの作用により各
ローラ88,89が適宜上下に移動せられ、これによっ
て各検知スイッチ86及び87が動作するのである。但
し、ローラ88,89の上方への移動は、各検知スイッ
チ86,87内に設けられたバネなどのバイアス力付与
手段により各作動子86a,87aに付与されるバイア
ス力によってなされる。
なお、前述した各検知スイッチ34,35,49,86
及び87とフォトセンサ51から発せられる検知信号は
前述した制御部(図示せず)に伝達され、これら各検知
信号に応じて該制御部から送られる動作信号によってモ
ータ27,45,62並びにターンテーブル23が後述
する所定のタイミングにて動作するのである。
第10図及び第24図に示されるように、マガジン5の
マガジン本体8外に突出する例えばトレイB12上のデ
ィスク10の主面と円滑に当接するように一対のローラ
11/が配置されている。ローラ111はゴムなどから
なる。第24図に示されるように、各ローラ111の側
方にはレバー部材112が設けられており、且つ、ピン
112aを介してその一端部にて移動部材18(可動シ
ャーシA19及び可動シャーシB20から成り、第6図
などに示されている。)に揺動自在に取り付けられてい
る。ピン112aは上下方向(矢印Z方向及びその反対
方向)に対して直角に伸長しており、従って、レバー部
材112の揺動方向は該上下方向を含む面内にてなされ
る。ローラ111はこのレバー部材112の他端部すな
わち自由端部にピン111aを介して回転自在に取り付
けられている。なお、ピン111aはピン112aと平
行に伸長している。また、レバー部材112はピン11
2aに対して固着されている。
レバー部材112が固着されたピン112aにはまた、
他のレバー部材113がその一端部にて該ピンに対して
揺動自在に取り付けられている。レバー部材113の該
一端部には上記したレバー部材112の一端部に形成さ
れた突起112bに係合し得る突起113bが形成され
ている。両レバー部材112及び113の各自由端部間
にはコイルスプリング115が縮設され、また、レバー
部材113の自由端部には他のコイルスプリング116
が連結されている。これらコイルスプリング115及び
116は、ローラ111を該ローラがディスク10の主
面に近づくように付勢する付勢手段として作用する。
レバー部材113は、例えば第10図に示される第2レ
バー部材72と図示せぬ動力伝達手段により連結されて
おり、該第2レバー部材、従って、クランプ機構の構成
部材である支持体79を駆動する駆動機構(前述)によ
って駆動力を付与されて揺動する。すなわち、該駆動機
構及び動力伝達手段と、レバー部材113とによって、
レバー部材112を駆動するための駆動手段が構成され
ているのである。また、当該駆動手段と、ローラ111
と、レバー部材112と、コイルスプリング115及び
116とによって、前述したディスク移動手段(クラン
プ機構)により上方(矢印Z方向)に向けて移動せられ
るディスク10のディスク半径方向におけるずれ止めを
なすずれ止め手段が構成されている。
なお、上記の如く、クランプ機構の構成部材である支持
体79を駆動する駆動機構によりレバー部材112に駆
動力を付与するようになしたことにより、レバー部材1
12のみを駆動するための特別な駆動源が不要となり、
ディスクプレーヤ全体としての小型化が図り易くなって
いる。
なお、第24図には支持体79を上方(矢印Z方向)に
向けて付勢する付勢手段としてのコイルスプリング11
7が示されている。
次いで、ターンテーブル23等を担持した移動部材18
(可動シャーシA19及び可動シャーシB20から成
り、第6図などに示さている)をディスクの演奏がなさ
れているときに支持部材としてのシャーシ16(第1図
等参照)に対してロックするロック手段について説明す
る。
第10図及び第25図に示されるように、移動部材18
の構成部材である可動シャーシB20の下面には、左右
方向(矢印X方向及びその反対方向)において伸長する
ように3本の長手スライダ121,122及び123が
配置されており、且つ、その伸長方向において往復動自
在に可動シャーシB20に取り付けられている。長手ス
ライダ121ないし123の一端部には上方に伸びる張
出部121a,122a,123aが形成されており、
該各張出部には該各スライダと平行に伸びる係止ピン1
25が固設されている。シャーシ16の左右の立面部1
6b及び16cには各係止ピン125に対応して夫々6
つずつの係止孔16gが上下方向において並設されてお
り、第26図から特に明らかなように、係止ピン125
の尖頭部がこの係止孔16gに係合し得る。
第26図から明らかなように、係止ピン125はスライ
ダ121(及び122,123)に該スライダの移動方
向において可動に設けられ、係止ピン125の略中央部
に形成された鍔部125aとスライダ121(及び12
2,123)の張出部121a(及び122a,123
a)との間には弾性部材としてのコイルスプリング12
6が介装されている。このコイルスプリング126を設
けたことにより、係止ピン125の係止孔16gに対す
る係合力は常に適正な強さとなる。
第25図に示されるように、各長手スライダ121ない
し123は、中間レバー128,129,130並びに
ピン128a,128b,128c,129a,130
aからなる同期手段によってその動作が同期せしめられ
る。
第10図に示されるように、可動シャーシB20の後端
部には張出部20jが突設されており、該張出部には中
継レバー132がその一端部にてピン132aを介して
揺動自在に取り付けられている。中継レバー132の自
由端部は第1枝部132bと第2枝部132cとに分岐
せしめられている。第25図にも示されるように、スラ
イダ122の右端部には後方(反矢印Y方向)に伸びる
張出部122bが形成されており、該張出部の先端には
下方(反矢印Z方向)に伸長するピン122cが突設さ
れ、上記第1枝部132b及び第2枝部132cはこの
ピン122cと挾むように位置し、且つ、該ピンと係合
可能となっている。なお、第10図に示される中継レバ
ー132の位置を第1位置と称し、ピン132aを中心
として第10図における時計方向に所定角度だけ揺動し
た位置を中継レバーの第2位置と称する。中継レバー1
32はこの第1位置と第2位置の間で揺動するのであ
る。また、中継レバー132が該第1位置にあるときに
は該中継レバーの第1枝部132bがスライダ122の
ピン122cに係合し、該中継レバーが該第2位置にあ
るときには第2枝部132cがピン122cに係合す
る。
中継レバー132の第1枝部132bには該中継レバー
を上記第1位置及び第2位置に向けて付勢するための付
勢手段としてのバネ部材134が連結されている。第1
枝部132bの略中央部には長孔132eが形成されて
おり、中間レバー70の自由端部70gに突設されたピ
ン70hがこの長孔132e内に遊嵌せしめられてい
る。すなわち、中継レバー132はこの中間レバー70
を含む揺動力付与手段によって揺動力を付与されるので
ある。
この揺動力付与手段と、中間レバー128等からなる上
記同期手段と、中継レバー132と、バネ部材134と
によって、スライダ121ないし123を駆動するスラ
イダ駆動手段が構成されている。また、該スライダ駆動
手段と、各スライダ121ないし123と、各係止ピン
125と、弾性部材としてのコイルスプリング126
(第26図示)とにより、ターンテーブル23等を含む
演奏手段を担持した移動部材18(可動シャーシA19
及び可動シャーシB20から成り、第6図などに示され
ている)をディスクの演奏がなされているときに支持部
材としてのシャーシ16に対してロックするロック手段
が構成されている。
次に、マガジン5内の各ディスクの有無を検知するディ
スク有無検知手段について説明する。
第2図(b)及び第27図に示されるように、マガジン5
の右側には、該マガジン内の各トレイ11及び12の主
面と平行な面内において、且つ、ピン137を中心とし
て所定範囲内で回動自在に3つずつ2グループ、合計6
つの回動レバー138,139,140,141,14
2及び143が配置されている。該各回動レバーは上下
方向(矢印Z方向及びその反対方向)において重なるよ
うに設けられており、且つ、その回動一端部にて各トレ
イ11及び12上に担持されたディスク10の外周部に
係合し得る。回動レバー138,139及び140の他
端部の動きを検知するためのフォトセンサ145が設け
られており、また、回動レバー141ないし143の他
端部の動きを検知するためのフォトセンサ146が設け
られている。フォトセンサ145により検知される回動
レバー138ないし140は各々略平板状に形成されて
おり、また、フォトセンサ146により検知される回動
レバー141ないし143には上方(矢印Z方向)に伸
びる立ち上がり部141a,142a,143aが設け
られている。これにより、2つのフォトセンサ145及
び146は各トレイ11及び12の主面と平行な面に沿
って配置されるようになされている。なお、図示されて
はいないが、各回動レバー138ないし143の上記回
動一端部がディスク10の外周部に近づくように該各回
動レバーを付勢する付勢手段が設けられている。
上記した各回動レバー138ないし143と、フォトセ
ンサ145及び146とにより、マガジン5内の各ディ
スクの有無を検知するディスク有無検知手段が構成され
ている。すなわち、ディスクの有無による各回動レバー
138ないし143の角度位置の変化をフォトセンサ1
45,146により検知してディスクの有無を判定する
のである。
次に、上記した構成のマルチディスクプレーヤの動作を
第28図ないし第32図をも参照しつつ演奏手順に沿っ
て簡単に説明する。
まず、第1図に示される操作ボタン群6が操作されるこ
とにより演奏さるべきディスクが指定されると、モータ
45に駆動電圧が供給され、移動プレート37,38は
前方(矢印Y方向)あるいは後方(反矢印Y方向)に移
動を開始する。よって、移動プレート37,38に形成
された階段状のカム溝37d,38dとシャーシ16に
形成された案内溝16eとの作用によって、該各溝に移
動自在に嵌合するピン20cが上下に移動せられ、該ピ
ン20cが突設された可動シャーシB20を含む移動部
材18が上下動する。従って、移動部材18上に設けら
れたトレイ突出部材53が、演奏さるべきディスクを担
持したトレイ11あるいは12との係合位置に達する。
ここで、移動プレート37の前後の移動及び位置決め、
従ってトレイ突出部材53の上下の移動及び位置決めに
ついて詳述する。
第28図及び第29図に示されるDCNT信号とは、フ
ォトセンサ51から発せられるスリット検知信号であ
る。また、DCHM信号とは、移動プレート3がその最
復動位置(前方移動限界位置)すなわちホーム位置にあ
ることを検知する検知スイッチ49から発せられる検知
信号である。第28図に示されるように、フォトセンサ
51がDCNT信号を発している場合に移動指令がある
と現在アドレス(現在DISC)と希望アドレス(サー
チDISC)との差に対応した距離だけ移動プレート3
7が移動せられる。また、フォトセンサ51がDCNT
信号を発していないときに移動指令があると、移動プレ
ート37は検知スイッチ49からDCHM信号が発せら
れるまで復動(前方への移動)せられた後に希望アドレ
ス(サーチDISC)の位置に移動せしめられる。
このように、演奏さるべきディスクを担持したトレイと
の係合位置にトレイ突出部材53が位置決めされると、
次いでモータ62が回転を始め、移動体56が後方(反
矢印Y方向)に駆動される。よって、中間レバー70が
第10図における反時計方向)に回動せしめられ、該中
間レバーに連結された第2レバー部材72が右方(反矢
印X方向)に移動する。第20図に示されるように、第
2レバー部材72は可動駒76等から成るロック・解除
手段によって第1レバー部材71とロック状態にある。
故に、第1レバー部材71も第2レバー部材72と共に
右方に移動し、これによってトレイ突出部材53が例え
ば第10図における時計方向に回動する。従って、第2
図(b)に示されるように、演奏さるべきディスクを担持
したトレイ(例えばトレイB12)がマガジン本体8か
ら突出し、ディスクはターンテーブル23のディスク担
持面23a(第11図(b)参照)に対して同心位置、す
なわち該ディスク担持面の直下まで移動する。但し、ト
レイ突出部材53の回動、従って、第1レバー部材71
の右方への移動が完了する直前に、上記ロック・解除手
段による第1及び第2レバー部材71,72のロック状
態は解除され、以後の第1レバー部材71の僅かな右方
移動はコイルスプリング75(第20図等参照)の付勢
力によってなされ、該付勢力によって押されたトレイB
12の弧状部12n(第2図(b)参照)が可動シャーシ
A19の弧状所定当接部19cに当接することによって
該トレイの位置決めが完了するのである。なお、トレイ
のマガジン本体8からの突出完了は移動体56の移動に
よって動作する検知スイッチ87(第8図等参照)から
の検知信号により検知される。また、トレイB12に形
成された可撓性ずれ止め突起12j等は、該トレイがマ
ガジン本体8から突出する前は第30図に示される状態
にある。
第1レバー部材71とのロック状態を解除された第2レ
バー部材72は更に右方(反矢印X方向)に駆動され、
該第2レバー部材のテーパ部72f(第20図示)にピ
ン79cによって係合しているクランプ機構の支持体7
9(第10図示)が上方(矢印Z方向)に揺動する。故
に、ディスクは上方に持ち上げられ、且つ、ターンテー
ブル23に対してクランプされる(第31図示の状
態)。なお、このディスクの上方への移動が第28図に
おいてDISC・ロードとして示されている。また、こ
のディスクの上方移動に伴って、中間レバー70の回動
によってディスク押え部材83もディスクと共に上昇す
る。ただし、ディスクのターンテーブルへのローディン
グが完了した時点ではディスク押え部材83はディスク
から僅かに離脱し、該ディスク押え部材がディスクの回
転を妨げることはない。
ここで、第24図及び第31図に示されるローラ111
及びレバー部材112などの動作について詳述する。
トレイB12がマガジン本体8から突出するとき、ロー
ラ111はコイルスプリング115,116の付勢力に
より該トレイ上のディスク10の主面に当接しつつ回転
する。トレイB12の突出が完了してディスク10がタ
ーンテーブル23の直下に位置し、この後、上述の如く
ディスクはクランプ機構によって上方に移動せしめられ
るのであるが、このディスクの上方移動に伴ってレバー
部材112が上方に揺動するのでローラ111のディス
ク主面との当接状態は保たれる。ディスクがクランプさ
れると同時に、他のレバー部材113が例えば第31図
における時計方向に揺動せられ、該レバー部材に形成さ
れた突起113bがレバー部材112の突起112bに
係合して、レバー部材112も時計方向に更に所定角度
だけ揺動せられる。これにより、ローラ111はディス
ク10の主面から離脱する。なお、前述もしたように、
レバー部材113の揺動は第2レバー部材72(第10
図等参照)の動作によりなされる。
一方、第32図に示されるように、中間レバー70の回
動によって中継レバー132が第32図における反時計
方向に所定角度だけ揺動せしめられる。中継レバー13
2の揺動はその初動時だけ中間レバー70の回動により
なされ、この後の揺動動作はバネ部材134の付勢力に
よる。中継レバー132の揺動によって該中継レバーの
第1枝部132bがスライダ122のピン122cに係
合して該スライダを左方(矢印X方向)に押し、これに
より、他のスライダ121及び123(第25図示)も
移動する。故に、該各スライダの端部に設けられた係止
ピン125が支持部材としてのシャーシ16に形成され
た係止孔16g(第25図示)に嵌入し、よって可動シ
ャーシB20を含む移動部材18の全体がシャーシ16
に対してロックされる。
かくして演奏可能となり、ターンテーブル23及びキャ
リッジ24(第9図等参照)が動作して演奏が開始され
る。
演奏が終了するとディスクはマガジン本体8内に収納さ
れるのであるが、ディスク収納動作は上述したディスク
ローディング動作の逆の過程を辿ってなされるので詳述
はしない。以下、指定された曲数に応じて上記の動作が
繰り返される。
尚、マガジン5のプレーヤ本体外へのイジェクト動作に
ついては、操作ボタン群6のうちマガジンイジェクト用
のボタンが押されることによってこれがなされる。マガ
ジンインジェクトボタンが押されると、移動体56(例
えば第19図参照)が所定分だけ前方(矢印Y方向)に
移動せられ、これによって、ロック部材67によるマガ
ジン5のロック状態が解除される。これによって第10
図等に示される揺動レバー64がピン64aを中心とし
て揺動し、該揺動レバーの自由端部と係合しているマガ
ジン5はプレーヤ本体外に押し出される。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明によるマルチディスクプレー
ヤにおいては、所定支持部材(シャーシ16)に対して
トレイ配列方向において移動可能に設けられてターンテ
ーブル等を含む演奏手段を担持した移動部材(18)を
ディスクの演奏がなされているときに該支持部材に対し
てロックするロック手段が設けられている。
従って、当該マルチディスクプレーヤがディスク演奏中
に比較的大きな力を外部から受けることがあっても、上
記移動部材が大きく振動することはないのである。すな
わち、上記演奏手段に対する耐振性が良好であり、例え
ば車載用として好適となっているのである。
また、本発明によるマルチディスクプレーヤにおいて
は、上記ロック手段は上記移動部材上に所定方向におい
て往復動自在に設けられた少なくとも3つの長手スライ
ダ(121,122,123)と、該各長手スライダの
一端部に設けられて上記支持部材に係合し得る係止ピン
(125)と、該スライダを駆動するスライダ駆動手段
とを有し、該スライダ駆動手段は上記各スライダの動作
を同期せしめる同期手段(中間レバー128,129及
び130等からなる)と、上記移動部材上に第1位置と
第2位置の間で揺動自在に設けられて自由端部にて上記
各スライダのうち1つ(122)に係合する中継レバー
(132)と、該中継レバーに揺動力を付与する揺動力
付与手段と、該中継レバーを上記第1位置及び第2位置
に向けて付勢するための付勢手段(バネ部材134)と
から成る。
すなわち、上記揺動力付与手段により上記中継レバーを
所定角度だけ揺動させると上記付勢手段の作用によって
上記中継レバーがこの揺動位置から更に揺動せしめら
れ、これにより、該中継レバーの自由端部が係合した上
記スライダ(122)が移動し、各スライダの一端部に
取り付けられた上記各係止ピン(125)が上記支持部
材(シャーシ16)に係合して上記移動部材(18)が
上記支持部材に対してロックされる構成となっているの
である。このとき、上記係止ピンの上記支持部材に対す
る係合力は上記付勢手段(バネ部材134)によって付
与されるもののみとなるが、該付勢手段はバネ部材から
成るのでこの係合力は常に適正な強さとなる。従って、
上記係止ピンの上記支持部材に対する係合力が強過ぎて
該係止ピンが該支持部材から離脱できなくなるなどの不
都合は起こり得ず、ディスクローディングは常に安定し
てなされるのである。
また、上記各スライダ、中継レバー等は鋼板などにより
安価に製作することができ、上記付勢手段たるバネ部材
も低廉であるのでコストの低減が図り易くなっているの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマルチディスクプレーヤの全体を
示す斜視図、第2図(a)ないし第5図(b)はマガジンを説
明するための図、第6図は該マルチディスクプレーヤの
内部構造の平面図、第7図ないし第9図は第6図に関す
る各々VII−VII矢視図、VIII−VIII矢視図及びIX−IX矢
視図、第10図は第9図に関するX−X矢視図、第11
図(a)ないし第27図は該内部構造の一部詳細図、第2
8図ないし第32図は該マルチディスクプレーヤの動作
を説明するための図である。 主要部分の符号の説明 2……プレーヤハウジング 3……フロントパネル 5……マガジン 8……マガジン本体 10……ディスク 11……トレイA 12……トレイB 16……シャーシ 18……移動部材 19……可動シャーシA 20……可動シャーシB 23……ターンテーブル 23a……ディスク担持面 24……キャリッジ 27,45,62……モータ 30……トレイ案内部材 33……移動レバー 34,35,49,86,87……検知スイッチ 37,38……移動プレート、 47……回動レバー 50……アドレスプレート 51……フォトセンサ 53……トレイ突出部材 56……移動体 64……揺動レバー 67……ロック部材 70……中間レバー 71……第1レバー部材 72……第2レバー部材 79……支持体 80……押圧部材 83……ディスク押え部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレーヤハウジングと、ターンテーブルを
    含み前記プレーヤハウジング内に設けられた演奏手段
    と、ディスクを保持し且つ前記プレーヤハウジング内の
    装着部に挿入装着されるディスクホルダと、前記ディス
    クホルダ内のディスクを演奏位置に搬送するエィスク取
    出搬送機構とを含み、前記ディスクホルダはハウジング
    と、前記ハウジング内に前記ターンテーブルのディスク
    担持面に対して略直角な方向において配列されて各々主
    面上にディスクを担持し得かつ前記ハウジングに対して
    各主面に沿って突出収納自在な複数の板状トレイとを有
    し、前記ディスク取出搬送機構は演奏さるべきディスク
    を担持した前記トレイを前記ハウジングから突出せしめ
    るトレイ突出手段と、突出したトレイ上に担持されたデ
    ィスクを前記ディスク担持面に対して略直角な方向に移
    動するディスク移動手段とを有し、前記トレイ突出手段
    は前記各トレイの配列方向に沿って延在する支持部材
    と、前記支持部材に前記配列方向において移動可能に設
    けられて前記演奏手段を担持した移動部材と、前記移動
    部材上に所定方向において移動自在に設けられて前記各
    トレイの1つずつに係合して前記トレイを前記ハウジン
    グの外部に突出せしめるためのトレイ突出部材と、演奏
    さるべきディスクを担持したトレイと係合する位置に前
    記トレイ突出部材を前記移動部材と共に移動せしめるト
    レイ突出部材移動手段と、前記トレイを前記ハウジング
    から突出させるべく前記トレイ突出部材を駆動するトレ
    イ突出部材駆動手段とを有するマルチディスクプレーヤ
    であって、ディスクの演奏がなされているときに前記移
    動部材を前記支持部材に対してロックするロック手段が
    設けられ、前記ロック手段は前記移動部材上に所定方向
    において往復動自在に設けられた少なくとも3つの長手
    スライダと、前記各長手スライダの一端部に設けられて
    前記支持部材に係合し得る係止ピンと、前記スライダを
    駆動するスライダ駆動手段とを有し、前記スライダ駆動
    手段は前記各スライダの動作を同期せしめる同機手段
    と、前記移動部材上に第1位置と第2位置の間で揺動自
    在に設けられて自由端部にて前記各スライダのうち1つ
    に係合する中継レバーと、前記中継レバーに揺動力を付
    与する揺動力付与手段と、前記中継レバーを前記第1位
    置及び第2位置に向けて付勢するための付勢手段とから
    成ることを特徴とするマルチディスクプレーヤ。
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