JP2543573Y2 - 揺動機構 - Google Patents

揺動機構

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JP2543573Y2
JP2543573Y2 JP1986201459U JP20145986U JP2543573Y2 JP 2543573 Y2 JP2543573 Y2 JP 2543573Y2 JP 1986201459 U JP1986201459 U JP 1986201459U JP 20145986 U JP20145986 U JP 20145986U JP 2543573 Y2 JP2543573 Y2 JP 2543573Y2
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pressing
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勇二 池戸
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【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は揺動機構に関する。
背景技術 第35図ないし第37図に揺動機構の従来例が示されてい
る。
図示されるように、当該揺動機構は板状の固定側部材
101と、該固定側部材に突設されたブラケット部101aに
支持軸102を介して揺動自在に取り付けられた揺動部材1
03とを有している。但し、支持軸102は揺動部材103に形
成された可撓部103aの先端部に一体に設けられている。
第36図に示されるように、可撓部103aに力:Pを加えて該
可撓部を撓ませつつ支持軸102の先端ブラケット部101a
の挿入孔に嵌入せしめ、この後、この力を除くことによ
って取り付けられたものである。
第37図において、参照符号105は揺動部材103を固定側
部材103に取り付けるときの位置を示し、参照符号106は
取り付けられた揺動部材103が図示されぬ他の部材に対
して何らかの作用をなす位置を示す。すなわち、参照符
号106は揺動部材103の作動位置を示し、参照符号105は
上記他の部材に対して何の作用もなさぬ、すなわち非作
動位置を示しているのである。
かかる構成の揺動機構においては、揺動部材103が上
記作動位置において長期間作動すると、各部材間にガタ
が生じたり、ブラケット部101aが変形するなどして、該
揺動部材が作動時に支持軸102と平行な方向(矢印X方
向)において大きく移動し易くなる。
考案の概要 本考案は上記した点に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところは揺動部材の作動が長期に亘って
高精度になされ得る揺動機構を提供することである。
本考案による揺動機構は、固定側部材と、前記固定側
部材に支持軸を介して非作動位置と作動位置の間で揺動
自在に取り付けられた揺動部材とを含む揺動機構であっ
て、 前記固定側部材及び揺動部材の少なくともいずれか一
方に、前記揺動部材が前記作動位置及びその近傍にある
ときにのみ前記固定側部材に対する前記揺動部材の前記
支持軸方向における移動を規制する規制部を有し、前記
規制部は、前記移動が規制された状態で前記一方に対す
る他方に前記支持軸方向において前記支持軸から離隔し
た位置にて当接する当接面を有する、ことを特徴として
いる。
実施例 以下、本考案の実施例としての揺動機構を含む装置を
添付図面を参照しつつ説明する。なお、当該ディスクプ
レーヤは、複数枚のディスクを収納でき且つその収納さ
れた任意のディスクを順次選択して連続した演奏が可能
なマルチディスクプレーヤである。
第1図において、参照符号1は当該マルチディスクプ
レーヤの全体を示している。
第1図に示されるように、プレーヤハウジング2のフ
ロントパネル3には該プレーヤハウジング内にディスク
ホルダとしてのマガジン5を装着するための長方形の開
口部3aが設けられている。開口部3aは左右方向に伸長し
ている。但し、ここで言う左右方向とは矢印Yにて示さ
れる前方に向ってのものであり、矢印X方向が左方であ
る。また、矢印Zは上方を示している。フロントパネル
3上にはまた、当該マルチディスクプレーヤの操作をな
すための操作ボタン群6と表示部7が設けられている。
第2図(a)ないし(c)に示されるように、マガジ
ン5は全体として偏平な直方体状のハウジングとしての
マガジン本体8と、各々主面上にディスク10を担持した
3枚ずつ2種類、合計6枚の矩形板状トレイA11及びト
レイB12とを有している。トレイA11及びトレイB12、従
って各ディスク10は、後述するターンテーブルのディス
ク担持面に対して直角な方向、この場合、上下方向(矢
印Z方向及びその反対方向)において所定のピッチにて
順に配列収納されている。トレイA11及びトレイB12は、
マガジン本体8の右後端部に該各トレイの配列方向(上
下方向)に伸長して設けられた回転支持軸8aを中心とし
て回転自在に設けられており、マガジン本体8に対して
各主面に沿って突出収納自在となっている。
マガジン5の構成を更に詳しく説明する。
マガジン本体8には上下方向(矢印Z方向及びその反
対方向)において並ぶ7枚の仕切壁8bが設けられてお
り、トレイA11及びトレイB12は該各仕切壁間に配置され
ている。第3図(a)から明らかなように、各仕切壁8b
には回転支持軸8aの近傍に、円形の小さな開口部8cが各
々同心的に形成されている。第4図(a),(b)及び
第5図(a),(b)はトレイA11及びトレイB12の詳細
を示すものであるが、該両図にも示されるように、各仕
切壁8bに形成された開口部8cと対向可能に該各トレイに
も開口部11a,12aが形成されている。ここで、仕切壁8b
に形成された開口部8cを第1開口部と称し、これに対し
て、トレイA11及びトレイB12に設けられた開口部11a及
び12aを第2開口部と称する。この各開口部8c,11a及び1
2a内には各仕切壁8bの並設方向(矢印Z方向及びその反
対方向)に沿って移動し得る5つの球状可動駒13aが嵌
挿されている。各球状可動駒13aの直径は交互に配列さ
れた各トレイ11,12の配列ピッチ寸法と等しい。また、
該各球状可動駒はマガジン本体8の上下端部に配置され
た一対の板バネ13bによって互いに近づく方向に付勢さ
れている。
第2図(b)に示されるように、マガジン本体8の左
前端部には押圧レバー14が略前後方向(矢印Y方向及び
その反対方向)に伸長して設けられており、且つ、その
一端部、この場合前端部においてピン14aを介してマガ
ジン本体8に揺動自在に取り付けられている。但し、ピ
ン14aは上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)にお
いて伸長している。押圧レバー14の他端部、すなわち後
端部は各トレイ11及び12の自由端部に円滑に係合し得
る。押圧レバー14にはバネ部材14bが係合している。こ
のバネ部材14bは押圧レバー14を第2図(b)における
反時計方向に付勢し、以て、該押圧レバーにトレイ押圧
力を付与するものである。押圧レバー14には、プレーヤ
ハウジング2内のマガジン装着部からマガジン5を離脱
させるときに該プレーヤハウジングの開口部3aの縁部3b
に当接し得る突部14cが形成されている。この突部14c
は、開口部3aの縁部3bと当接することにより、各トレイ
11及び12をマガジン本体8内の収納位置に向けて付勢す
るように押圧レバー14の本体を揺動せしめる作用をな
す。
上記した押圧レバー14と、バネ部材14bとにより、各
トレイ11及び12をマガジン本体8内の収納位置及び回転
支持軸8aに向けて押圧する押圧手段が構成されている。
また、該押圧手段と、マガジン本体8の各仕切壁に形成
された開口部8c(第1開口部)と、各トレイ11及び12に
夫々形成された開口部11a,12a(第2開口部)と、各球
状可動駒13aと、板バネ13bとによって、各トレイ11及び
12をマガジン本体8内の収納位置にて保持する保持機構
が構成されている。
第4図(a),(b)及び第5図(a),(b)から
明らかなように、トレイA11及びトレイB12はほぼ同形状
であり、聴取者がマガジン本体8から該各トレイを引き
出す際に指先をかける爪部11b,12bの形状及びその位置
が異なるだけである。各トレイ11及び12の自由端部には
前述した押圧レバー14が係合する切欠部11c,12cと、一
対の治具挿入孔11d,11e,12d,12eとが形成されている。
また、各トレイ11及び12のディスク担持面に対向し得
る隣接トレイの主面所定位置には該主面よりも突出する
ように合成皮革などから成る柔軟部材11f,12fが設けら
れている。また、各トレイ11及び12には、隣接トレイに
設けられた柔軟部材11f,12fの移動軌跡に沿った弧状の
凹部11h,11i,12h,12iが設けられている。この凹部11h,1
1i,12h及び12iを設けたことにより、互いに積み重ねら
れた形となっている合計6枚のトレイ11及び12全体とし
ての積み重ね方向における寸法が小さく抑えられている
のである。即ち、マガジン5全体としての薄形化が図ら
れているのである。
第2図(c)に示されるように、マガジン5の右側面
略中央部には係合爪5aが設けられており、且つ、ピン5b
によりマガジン本体8に一端部にて所定範囲内で揺動自
在に取り付けられている。また、マガジン5の右側面前
端部には他の係合爪5cが一端部にてピン5dを介して所定
範囲内で揺動自在に設けられている。この係合爪5cは、
コイルスプリング5eによってその自由端部を外方に付勢
されている。これら各係合爪5a及び5cは、その自由端部
にて開口部3a(第1図及び第2図(b)参照)の縁部3b
に係合し得る。
上記した各係合爪5a及び5c並びにコイルスプリング5e
とによって、プレーヤハウジング2内の装着部に対する
マガジン5の装着姿勢が正しくないときに装着を阻止す
る装着阻止手段が構成されている。すなわち、マガジン
5を上下反転した状態で上記装着部に装着しようとする
場合、係合爪5aがその自重により揺動してマガジン5の
外方に突出し、該係合爪の自由端部が開口部3a(前述)
の縁部3bに係合してマガジン5の装着が阻止されるので
ある。また、マガジン5を前後を逆にして上記装着部に
装着しようとする場合、コイルスプリング5eにより外方
に突出せしめられている係合爪5cが開口部3aの縁部3bに
係合し、以て、マガジン5の装着が阻止されるのであ
る。
なお、上記係合爪5a,5c及びコイルスプリング5eの如
き極めて単純な部材によって上記装着阻止手段を構成し
たことによって、構成が簡単となり、コストの低減が図
り易くなっている。
第2図(b)及び第3図(b)に示されるように、マ
ガジン5に揺動自在に設けられた押圧レバー14の突部14
cには円形の開口部14eが形成されている。一方、第3図
(b)に示されるように、マガジン5のハウジングたる
マガジン本体8には押圧レバー14の下面に沿って伸びる
張出部8dが設けられており、該張出部上に柱状突部8eが
形成されている。この突部8dの上端部には円形の凹部8f
が形成されており、該凹部内には球状可動駒8gが上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)において移動可能に
挿入されている。押圧レバー14の突部14cに形成された
開口部14eは該押圧レバーが第2図(b)にて実線で示
される位置にあるときに凹部8fと対向し得、球状可動駒
8gはその一部がこの開口部14eに嵌入し得る。
上記した押圧レバー14と、可動駒8gとによって、ディ
スクホルダたるマガジン5が上下反転した姿勢にあると
きに各トレイ11及び12のマガジン本体8からの突出を規
制する突出規制手段が構成されている。すなわち、マガ
ジン5が上下反転した状態にある場合、球状可動駒8gが
自重により移動して該可動駒の一部が押圧レバーの開口
部14e内に嵌入し、これにより押圧レバー14の揺動が規
制され、以て、各トレイ11,12のマガジン本体8外への
突出が規制されるのである。
なお、上記押圧レバー14及び可動駒8gの如き単純な形
状の部材によって上記突出規制手段を構成したことによ
って、構成が簡単となり、コストの低減が図り易くなっ
ている。また、球状可動駒8gに関しては、これを特別に
製造することなく、市販のものを使用することもでき
る。
第1図に示されるように、ハウジング2内に固設され
た底板15上には支持部材としてのシャーシ16が取り付け
られている。シャーシ16は前後方向(矢印Y方向及びそ
の反対方向)並びに左右方向(矢印X方向及びその反対
方向)において延在する平面部16aと、該平面部の左右
両側端に連続し且つ前後方向及び上下方向(矢印Z方向
及びその反対方向すなわち上記各トレイの配列方向)に
おいて延在する一対の立面部16b及び16cとから成る。
第6図ないし第9図に示されるように、上記したシャ
ーシ16の一対の立面部16b及び16cの後端部間には、移動
部材18が配置されており、且つ、該各立面部に上下方向
(矢印Z方向及びその反対方向)すなわち各トレイ11,1
2の配列方向において移動可能に取り付けられている。
第9図に示されるように、移動部材18の上面には保持
部材としての担持板22が取り付けられており、第8図及
び第10図から明らかなように、該担持板上にはターンテ
ーブル23が取り付けられている。第9図に示されるよう
に、担持板22上にはまた、光学式ピックアップ手段を担
持したキャリッジ24が配置されており、且つ、ターンテ
ーブル23のディスク担持面23a(第10図示)を含む平面
に沿って、この場合、略左右方向(矢印X方向及びその
反対方向)において移動自在に担持板22に取り付けられ
ている。なお、ターンテーブル23は、第8図ないし第10
図に示されるスピンドルモータ25によって直接回転駆動
される。また、担持板22上にはキャリッジ24を駆動する
キャリッジ駆動手段が設けられている。
上記したターンテーブル23及びスピンドルモータ25
と、光学式ピックアップ手段を含むキャリッジ24と、上
記キャリッジ駆動手段とによって、ディスク演奏をなす
演奏手段が構成されている。すなわち、該演奏手段は移
動部材18上に担持され、該移動部材と共に上下方向(矢
印Z方向及びその反対方向)に移動するのである。
第10図に示されるように、ターンテーブル23には後述
するクランプ機構の円盤状押圧部材にクランプ力を付与
するマグネット23bが設けられている。スピンドルモー
タ25及びターンテーブル23を保持する保持部材としての
担持板22は磁性材から成り、第10図から明らかなよう
に、ターンテーブル23の反ディスク担持面側に配置され
ている。従って、ターンテーブル23はマグネット23bの
磁力によって担持板22に向けて吸着され、これにより、
スピンドルモータ25の出力軸25aと該出力軸を支える軸
受部(図示せず)とが互いに密接せしめられる。
第11図及び第12図に示されるように、シャーシ16の下
面には鋼板から成る移動レバー33が、マガジン装着方
向、すなわち前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)
に沿って移動自在に取り付けられている。第13図(a)
及び(b)に移動レバー33の詳細が示されている。
第13図(a)及び(b)から明らかなように、移動レ
バー33の後端部には下方に伸長してマガジン5の後端部
がこれに係合し得る張出部33aが突設されている。すな
わち、マガジン5の後端部がこの張出部33aに係合する
ことによって移動レバー33が後方に移動するようになっ
ているのである。また、移動レバー33には該移動レバー
に前方(矢印Y方向)に向けてのバイアス力を付与する
コイルスプリング(図示せず)が連結されている。
第6図及び第11図に示されるように、移動レバー33の
左側には、前後に移動する該移動レバーの張出部33b,33
c(第13図(a)も参照)がその作動子に係合して該各
作動子を動作せしめ得るように一対の検知スイッチ34及
び35が配置されている。
上記した移動レバー33と、検知スイッチ34及び35とに
より、マガジン5がプレーヤハウジング2内のマガジン
装着部に装着されたことを検知するためのマガジン装着
検知手段が構成されている。
次いで、上記した移動部材18を上下方向(矢印Z方向
及びその反対方向)に移動せしめる移動部材移動手段に
ついて説明する。
第6図ないし第8図に示されるように、シャーシ16の
左右の立面部16b及び16cの外面には、前後方向に伸長す
る一対の長手移動プレート37及び38が設けられている。
なお、第14図及び第15図に移動プレート37,38の詳細が
示されている。第7図及び第8図から特に明らかなよう
に、各移動プレート37,38には該各移動プレートの伸長
方向に伸びる案内溝37a,37b並びに38a,38b,38cが形成さ
れており、各移動プレート37,38は該各案内溝が立面部1
6b,16cの外面に突設されたピン16dに移動自在に外嵌す
ることによって支持部材たるシャーシ16に取り付けられ
ている。すなわち、移動プレート37及び38は前後方向に
おいて往復動自在となっているのである。
第6図ないし第9図に示されるように、移動部材18に
は、左側部及び右側部に2つずつ、計4つのピン18aが
突設されている。第7図及び第8図から明らかなよう
に、これら各ピンは支持部材たるシャーシ16の左右両立
面部16b,16cに上下方向に伸長して形成された4つの案
内溝16eに移動自在に嵌合しており、これによって、移
動部材18が上下方向に案内される。
移動部材18の左右両側に突設されたピン18aはシャー
シ16の案内溝16eを通じて該シャーシの外側に突出して
おり、移動プレート37,38に形成された階段状のカム孔3
7d,38dがこのピン18aと移動自在に係合している。移動
プレート37に形成されたカム孔37dは全体として、前方
(矢印Y方向)に向って下方(反矢印Z方向)に傾斜す
るように形成されている。また、移動プレート38に形成
されたカム孔38dは全体として前方に向って上方に傾斜
するように形成されている。すなわち、移動プレート37
及び38が相対的に移動すると移動部材18が上下に移動す
るように各カム孔37d,38dが形成されているのである。
第6図及び第8図に示されるように、右方の移動プレー
ト38の後端部には、該移動プレートを常に後方(反矢印
Y方向)に付勢するコイルスプリング38hが連結されて
いる。故に、この移動プレート38に形成されたカム孔38
dと該カム孔に摺接するピン18aとの間の間隙が常にゼロ
となり、移動部材18の上下動が高精度になされる。
第6図,第7図及び第14図に示されるように、左方の
移動プレート37の前端部には該移動プレートの伸長方向
に沿ってラック部37hが形成されている。第6図及び第
7図から明らかなように、このラック部37hには、シャ
ーシ16上に設けられたダブル歯車40の小歯車部40aが噛
合している。移動プレート37は、このダブル歯車40を含
む歯車減速機構41を介してモータ45により駆動せしめら
れる。
第6図に示されるように、左右の移動プレート37及び
38の間には回動レバー47が配置されており、且つ、シャ
ーシ16上に突設されたピン16gを介して仮想中心47aを中
心として回動するようにシャーシ16に取り付けられてい
る。回動レバー47の両端部は左右の移動プレー37,38に
枢着せしめられている。
上記したモータ45と、歯車減速機構41と、回動レバー
47と、これらに関連する周辺小部材とによって、移動プ
レート37,38に駆動力を付与する駆動力付与手段が構成
されている。また、該駆動力付与手段と、移動プレート
37,38とにより、移動部材18を上下方向(矢印Z方向及
びその反対方向)に移動せしめる移動部材移動手段が構
成されている。
第6図に示されるように、シャーシ16が有する左側の
立面部16bの上部には検知スイッチ49が設けられてい
る。この検知スイッチ49は、前後方向に往復動する移動
プレート37が最復動位置(前方移動限界位置)にあるこ
とを検知するためのものであって、移動プレート37の一
部がその作動子に係合することによって動作する。移動
プレート37の前端部右面には該移動プレートの移動方向
に沿って整列した6つのスリット50aを有するアドレス
プレート50が設けられている。また、検知スイッチ49の
後方には該アドレスプレートのスリット50に対応して該
スリットを検知するためのフォトセンサ51が設けられて
いる。なお、検知スイッチ49を第1センサと称し、これ
に対して、フォトセンサ51を第2センサと称する。第2
センサから得られるスリット検知信号は該スリット検知
信号をカウントするカウンタ(図示せず)に送られる。
また、当該マルチディスクプレーヤの自動制御をなす制
御部(図示せず)がプレーヤハウジング2内の所定位置
に配置されており、該制御部は上記カウンタのカウント
値によって移動プレート37の停止位置を知る。
上記した第1センサたる検知スイッチ49と、アドレス
プレート50と、第2センサたるフォトセンサ51と、カウ
ンタと、制御部とにより、移動プレート37を所望のアド
レス位置に移動せしめ且つ該位置にて位置決めする位置
決め機構が構成されている。該位置決め機構は、第2セ
ンサたるフォトセンサ51がスリット検知信号を発してい
る場合に移動指令があると現在アドレスと希望アドレス
との差に対応した距離だけ移動プレート37を移動せし
め、フォトセンサ51がスリット検知信号を発していない
ときに移動指令があると移動プレート37を第1センサた
る検知スイッチ49から検知信号が得られるまで移動(後
方移動)させてから希望アドレスの位置に移動せしめる
ようになっている。
第9図に示されるように、移動部材18の右前端部には
マガジン5内の各トレイ11,12(第2図(b)等参照)
の1つずつに係合して該各トレイをマガジン本体8の外
部に突出せしめるためのトレイ係合部材53が設けられて
いる。トレイ係合部材53は全体として略L字状に形成さ
れており、移動部材18に形成された弧状案内溝18dに該
トレイ係合部材に突設されたピン53aが摺動自在に係合
することによって案内される。すなわち、トレイ係合部
材53は弧状案内溝18dの曲率の中心を回転軸として回転
し、その回転端部53b及び53cにてトレイ11,12を押して
マガジン本体8に対して突出及び収納せしめるのであ
る。なお、第9図から明らかなように、トレイ係合部材
53の仮想回転軸(弧状案内溝18dの曲率の中心)と各ト
レイ11,12の回転支持軸8aの位置は一致せしめられてい
る。また、各トレイ11及び12はその回転支持軸8aの近傍
11k,12k(第4図(a),第5図(a)参照)をトレイ
係合部材53によって押されることによってマガジン本体
8の外部に突出する。第9図に示されるように、弧状案
内溝18dの始端部18e及び終端部18fは、後述するトレイ
係合部材駆動手段によって該トレイ係合部材53に付与さ
れる駆動力:Pの方向に対して略直角に伸長している。
なお、トレイ係合部材53は移動部材18上に設けられて
いることから、前述した移動部材移動手段(移動プレー
ト37,38等から成る)と、アドレスプレート50等を含む
位置決め機構とによって、演奏さるべきディスク10を担
持したトレイ(11または12)と係合する位置にトレイ係
合部材53を移動部材18と共に移動するトレイ係合部材移
動手段が構成されている。
次いで、上述した各トレイ11,12をマガジン本体8か
ら突出させるべくトレイ係合部材53を回転駆動するトレ
イ係合部材駆動手段について説明する。
第6図及び第16図に示されるように、シャーシ16の右
側部下面には、前後方向に伸長する移動体56が配置され
ており、且つ、その伸長方向において移動自在にシャー
シ16に取り付けられている。第17図(a)ないし(d)
に移動体56の詳細が示されている。移動体56の右前端部
には該移動体の伸長方向に沿ってラック部56aが形成さ
れている。このラック部56aには、シャーシ16上に設け
られたダブル歯車57(第6図及び第8図参照)の小歯車
部57aが噛合している。移動体56は、このダブル歯車57
を含む歯車減速機構58を介してモータ62により駆動され
る。これら歯車減速機構58及びモータ62により、移動体
56に駆動力を付与する駆動力付与手段が構成されてい
る。
第12図及び第18図に示されるように、プレーヤハウジ
ング2内のマガジン装着部の最深部近傍には、該マガジ
ン装着部に装着されたマガジン5を該マガジン装着部の
外部に突出せしめるための揺動レバー63が略左右方向に
伸長して配置されており、且つ、シャーシ16の下部に設
けられたサブシャーシ64にその略中央部にてピン63aを
介して揺動自在に取り付けられている。但し、ピン63a
は上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)に伸長して
いる。図から明らかなように、揺動レバー63の右端部に
は上方に伸びる張出部63bが突設されており、揺動レバ
ー63は該張出部にてマガジン5の後端部に当接する。ま
た、揺動レバー63の左端部にはピン63aをその曲率の中
心とするギア部63cが形成されており、ダンパ65が有す
る制動歯車65a(第12図示)がこのギア部63cに噛合して
いる。ダンパ65はその内部に保持したグリスなどの粘性
剤の粘抵抗を以て制動力を付与するものである。なお、
第18図に示されるように、揺動レバー63はコイルスプリ
ング63dによってマガジン突出力を与えられる。
上記した揺動レバー63と、ダンパ65と、コイルスプリ
ング63dとによって、マガジン5をプレーヤハウジング
2内のマガジン装着部から外部に突出せしめる突出手段
が構成されている。
第8図に示されるように、シャーシ16の右側の立面部
16cにはその回動一端部がマガジン5の係止凹部5g(第
2図(b),(c)参照)に係合することによって該マ
ガジンをプレーヤハウジング2に対して装着位置にてロ
ックするロック部材67が回動自在に設けられている。ま
た、該ロック部材によるマガジン5の上記ロック状態が
上述した移動体56の前方への移動によって解除されるよ
うになされている。
第6図及び第16図に示されるように、シャーシ16の右
端部には、共に前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)に伸長する第1レバー部材71及び第2レバー部材72
が配置されており、且つ、シャーシ16にその各伸長方向
において往復動自在に取り付けられている。第19図
(a),(b)及び第20図(a),(b)に第1レバー
部材71及び第2レバー部材72の詳細が示されている。第
1レバー部材71は後述するクランプ機構の構成部材であ
る支持体を駆動するためのものであり、第2レバー部材
72は中間レバー73(第6図及び第16図示)を介して前述
のトレイ係合部材53(第9図参照)を回転駆動するため
のものである。中間レバー73は上下方向に伸長するピン
73aを介してシャーシ16上に回転自在に設けられてお
り、その回転一端部に形成されたカム溝73b(第6図及
び第16図に図示)に、第2レバー部材72に突設されたピ
ン72aが係合することにより回転する。中間レバー73の
回転他端部には下方に伸びるロッド73cが設けられてお
り、このロッド73cはトレイ係合部材53(第9図示)に
形成された孔53dに嵌入し、これにより、トレイ係合部
材53が回転せしめられる。なお、第6図に示されるよう
に、中間レバー73には、上記のピン72aとカム溝73bとを
密接させるための板ばね73eが設けられている。
また、上記のカム溝73bは、トレイ係合部材53がトレ
イA11又はトレイB12を押してマガジン本体8内に収納せ
しめた後、該トレイ係合部材を該各トレイから離間せし
めるように形成されている。
上記した第1レバー部材71及び第2レバー部材73は共
に、前述した移動体56により移動せしめられる。
第6図,第16図,第17図(a)及び(c)に示される
ように、移動体56の所定位置には第1凹部56cが形成さ
れている。これに対して、第6図及び第16図に示される
ように、第1レバー部材71にはこの第1凹部56cと対向
し得る第1開口部71cが形成されており、該第1開口部
内には第1凹部56cと係合し得る可動駒74が設けられて
いる。これら第1凹部56c、第1開口部71c及び可動駒74
などによって、移動体56の移動に応じて第1レバー部材
71を該移動体に対して適宜ロックし、且つ、該ロック状
態を解除するロック・解除手段が構成されている。すな
わち、移動体56の移動距離に応じて第1レバー部材71が
該移動体と共に移動したり、停止したりし、これによっ
て後述するクランプ機構が駆動されるのである。なお、
上記のロック・解除手段については特願昭59−29309に
詳述されている。
一方、第6図,第16図,第17図(a)及び(c)に示
されるように、移動体56には他の第2及び第3凹部56d,
56eが形成されており、これに対して、第2レバー部材7
2にはこれら第2及び第3凹部と対向可能に第2開口部7
2d及び第3開口部72eが形成されている。該第2及び第
3凹部56d,56eと、第2及び第3開口部72d,72eとの間に
は、2つの可動駒75及び76が介装されている。これら第
2及び第3凹部56d,56e、、第2及び第3開口部72d,72e
並びに可動駒75,76等により、移動体56の移動に応じて
第2レバー部材72を該移動体に対して適宜ロックし、且
つ、該ロック状態を解除するロック・解除手段が構成さ
れている。すなわち、移動体56の移動距離に応じて第2
レバー部材72が該移動体と共に移動しあるいは停止し、
これによってトレイ係合部材53(第9図参照)が駆動さ
れるのである。なお、当該ロック・解除手段については
特願昭60−072908に詳述されている。
上記したロック・解除手段と、第2レバー部材72と、
移動体56と、モータ62等を含み移動体56に駆動力を付与
する駆動力付与手段とによって、トレイ11及び12(第4
図,第5図参照)をマガジン本体8に対して突出及び収
納させるべくトレイ係合部材53(第9図示)を回転駆動
するトレイ係合部材駆動手段が構成されている。また、
該トレイ係合部材駆動手段と、支持部材たるシャーシ16
と、移動部材18と、トレイ係合部材53と、移動プレート
37,38等から成るトレイ係合部材移動手段(前述)とに
よって、演奏さるべきディスク10を担持したトレイ11ま
たは12をマガジン本体8から突出せしめるトレイ突出手
段が構成されている。
第9図,第21図ないし第23図に示されるように、移動
部材18上には、各々前後方向(矢印Y方向及びその反対
方向)並びに左右方向(矢印X方向及びその反対方向)
に伸長する一対の板状の支持体78及び79が設けられてお
り、且つ、支持軸としてのピン78a,79aを介してターン
テーブル23(第8図,第10図参照)のディスク担持面23
a(第10図示)に対して略直角な面内において揺動する
ように移動部材18上に形成されたブラケット部18fに取
り付けられている。第24図及び第25図に各支持体78,79
の詳細が示されている。両支持体78,79の自由端部には
ディスク10のターンテーブル23との反対向面に当接して
該ターンテーブルと協働してディスククランプ作用をな
す円盤状の押圧部材80が回転可能に取り付けられてい
る。詳しくは、支持体78の自由端部は押圧部材80に形成
されたフランジ部81aのディスク押圧面側に当接し、ま
た、支持体79の自由端部は該フランジ部81aの反ディス
ク押圧面側に当接しており、両支持体78,79の各自由端
部により押圧部材80を上下方向において挾持する形とな
っている。
第21図ないし第25図に示されるように、各支持体78,7
9には、該各支持体が第22図,第23図において実線にて
示される位置にあるときに移動部材18のブラケット部18
fに係合して上記各ピン78a,79aの伸長方向と平行な方向
における該各支持体の移動を規制する規制部78c,79cが
設けられている。第22図及び第23図において二点鎖線で
示される各支持体78,79の位置は該各支持体をブラケッ
ト部18fに取り付けるときの位置であり、実線にて示さ
れる位置は、該各支持体がその機能をなす位置である。
すなわち、実線で示される位置は作動位置であり、二点
鎖線で示される位置は何の作用もなさぬ非動位置であ
る。
第9図及び第21図から明らかなように、両支持体78,7
9の上方には弓状に形成されたクランパカム82が配置さ
れており、且つ、ピン82aを介してその曲率の中心を中
心として移動すべく移動部材18(第9図参照)に取り付
けられている。第26図(a)ないし(c)及び第27図に
クランパカム82の詳細が示されている。また、第28図及
び第29図に押圧部材80の詳細が示されている。第26図
(c)及び第27図から特に明らかなように、クランパカ
ム82の略中央部には、各支持体78及び79の上面に突設さ
れた円柱状の突起78d,79d(第21図示)と各々係合する
カム部82d,82eが形成されている。すなわち、クランパ
カム82が往復動することによって各支持体78,79が駆動
され、ターンテーブル23に対する押圧部材80の脱着がな
されるのである。なお、上記各カム部82d,82eは、押圧
部材80がターンテーブル23に吸着せられた後に上記各支
持体78,79が該押圧部材から離脱するように、又逆に、
該各支持体による押圧部材80の挾持が完了した後に該押
圧部材がターンテーブル23から離脱するように形成され
ている。
第21図,第26図(a)及び(c)に示されるように、
クランパカム82の一端部にはU字状の切欠部82fが形成
されており、第1レバー部材71(第6図,第16図,第19
図(a)及び(b)に図示)に下方に伸長すべく形成さ
れた突部71eが円滑に係合している。すなわち、この第
1レバー部材71が往復動することにより、クランパカム
82が移動せられ、以て支持体78及び79が上下に揺動する
のである。
前述したクランパカム82と、第1レバー部材71と、移
動体56(第17図などに図示)と、該第1レバー部材71及
び移動体56を該移動体の移動に応じて適宜ロックし且つ
ロック解除するロック・解除手段(可動駒74等から成
る)と、モータ62等を含み移動体56に駆動力を付与する
駆動力付与手段とによって、上記各支持体78及び79を駆
動する駆動手段が構成されている。また、該駆動手段と
支持体78,79により、押圧部材80をターンテーブル23に
対して脱着せしめる押圧部材移動手段が構成されてい
る。また、該押圧部材移動手段と押圧部材80とによっ
て、ディスク10をクランプするクランプ機構が構成され
ている。なお、第22図及び第23図に示されるように、押
圧部材80がターンテーブル23のディスク担持面23a(第1
0図参照)に近づく方向に各支持体78及び79を付勢する
バネ部材(図示せず)が設けられている。
第10図は第21図に関するX−X矢視を示すものである
が、該図から明らかなように、支持体78の自由端部に
は、押圧部材80(の本体81)の外周部に係合してターン
テーブル23に対する該押圧部材の位置決め、この場合、
ターンテーブル23のディスク担持面23aと平行な面内に
おける位置決めをなすテーパ部78gが形成されている。
これにより、ターンテーブル23に対する押圧部材80の芯
出しが高精度にてなされる。
ここで、ターンテーブル23と押圧部材80の形状につい
て詳述する。
第10図から明らかなように、押圧部材80には、ディス
ク10の中心孔に嵌合して該ディスクの調芯をなすディス
ク調芯突部80aが設けられている。一方、ターンテーブ
ル23にはディスククランプ時に該ディスク調芯突部が嵌
入する凹部23cが設けられている。この構成により、タ
ーンテーブル23のディスク担持面23aと平行な方向への
ディスク10のずれが防止される。
尚、前述したクランプ機構は、前述したトレイ突出手
段によりマガジン本体8外に突出せられたトレイ11また
は12上に担持されたディスク10をターンテーブル23のデ
ィスク担持面23a(第10図参照)に対して直角な方向、
この場合上方(矢印Z方向)に移動せしめるディスク移
動手段として作用する。また、該ディスク移動手段と、
上記トレイ突出手段とによって、マガジン5における任
意のディスク10を順次選択してターンテーブル23のディ
スク担持面23a上に搬送するディスク取出搬送機構が構
成されている。
第9図に示されるように、移動部材18上には、略弓状
に形成されたディスク押え部材駆動カム87が設けられて
おり、且つ、ピン87aを介してその全体の曲率の中心を
中心として移動すべく移動部材18に取り付けられてい
る。第30図にこのディスク押え部材駆動カム87の詳細が
示されている。第9図及び第30図に示されるように、デ
ィスク押え部材駆動カム87の一端部には開口部87cが形
成されており、前述のクランパカム82の端部に上方に向
けて突設されたピン82h(第9図,第26図(a)及び
(b)参照)が該開口部内に円滑に嵌入している。すな
わち、クランパカム82の移動に伴ってディスク押え部材
駆動カム87が移動するようになされているのである。こ
のディスク押え部材駆動カム87は、前述したディスク移
動手段(クランプ機構)によりターンテーブル23のディ
スク担持面23a(第10図参照)に対して直角な方向(上
下方向)に移動せられるディスクの該ディスク担持面と
の対向面に当接し、以て、該ディスク担持面に対するデ
ィスク10の平行度を維持するディスク押え部材88(第31
図(a)及び(b)に図示)を駆動するためのものであ
る。すなわち、ディスク押え部材駆動カム87がその曲率
に沿って動けばディスク押え部材88が上下に移動するよ
うになされているのである。
話は前後するが、第6図及び第11図に示されるよう
に、シャーシ16には検知スイッチ34,35と並んで他の2
つの検知スイッチ89及び90が取り付けられている。両検
知スイッチ89,90は、モータ62によって駆動される移動
体56と係合して該移動体の移動位置を検知するためのも
のである。
なお、前述した各検知スイッチ34,35,49,89,及び90と
フォトセンサ51から発せられる検知信号は前述した制御
部(図示せず)に伝達され、これら各検知信号に応じて
該制御部から送られる動作信号によってモータ45,62並
びにターンテーブル23が後述する所定のタイミングにて
動作するのである。
第32図(a)及び(b)は前述したトレイ係合部材53
の詳細を示すものである。また、第33図(a)及び
(b)は前述した移動体56(第6図,第16図及び第17図
参照)のラック部56a(第17図(a),(b),(d)
参照)に噛合する歯車57の詳細を示すものである。但
し、この歯車57は大歯車部(参照符号なし)と小歯車部
57aとを一体成形したものであり、該小歯車部57aにて上
記のラック部56aと噛合している。
第33図(a)及び(b)に示されるように、歯車57の
小歯車部57aにはその歯の1つに切欠部57bが形成されて
いる。一方、第17図(a),(b)及び(d)に示され
るように、該小歯車部57aが噛合する移動体56のラック
部56aにはこの切欠部57bに対応して2つの突部56gが形
成されている。すなわち、当該ディスクプレーヤの組立
時などにおいて歯車57の小歯車部57aとラック部56aとを
噛合させる際、これら切欠部57bと突部56gを一致させな
ければ該歯車57及び移動体56の差動がなされぬように構
成されているのである。
第34図(a)ないし(c)はマガジン5の係止凹部5g
(第2図(b),(c)参照)にその爪部67aにて係合
することによって該マガジンをプレーヤハウジング2に
対して装着位置にてロックするロック部材67(第8図に
図示)の詳細を示すものである。このロック部材67は第
34図(a)において二点鎖線で示される第1位置と実線
にて示される第2位置との間で揺動し得る。該第1位置
とはマガジン5をロックする位置であり、第2位置とは
該ロック状態を解除する位置である。なお、図示されて
はいないが、ロック部材67の爪部67aがマガジン5の上
記凹部5gに係合するように該ロック部材を付勢する付勢
手段としてのばね部材が設けられている。
第34図(b)及び(c)に示されるように、ロック部
材67の側面部には突部67cが形成されている。該突起67c
は該ロック部材が上記第2位置及びその近傍にあるとき
に、第33図などに示される歯車57に形成された凹部57d
に係合し、該歯車の回転が規制される。
第8図及び第34図(b)に示されるように、ロック部
材67aは、シャーシ16の立面部16cに突設されたブラケッ
ト部16eの挿入孔(参照符号なし)にそのピン67eを挿入
せしめることによって回動自在に取り付けられている。
第34図(a)ないし(c)に示されるように、ロック
部材67には、該ロック部材が第34図(c)において実線
にて示される位置にあるときにブラケット部16eに係合
して上記ピン67eの伸長方向と平行な方向における該ロ
ック部材の移動を規制する規制部67g,67hが形成されて
いる。第34図(c)において二点鎖線で示されるロック
部材67の位置は、該ロック部材をブラケット部16eに取
り付けるときの位置であり、実線にて示される位置は該
ロック部材がそのロック作用をなす位置である。
次に、上記した構成のマルチディスクプレーヤの動作
を演奏手順に沿って簡単に説明する。
まず、第1図に示される操作ボタン群6が操作される
ことにより演奏さるべきディスクが指定されると、モー
タ45(第6図等参照)に駆動電圧が供給され、移動プレ
ート37,38は前方(矢印Y方向)あるいは後方(反矢印
Y方向)に夫々移動を開始する。よって、移動プレート
37,38に形成された階段状のカム溝37d,38dとシャーシ16
に形成された案内溝16eとの作用によって、該各溝に移
動自在に嵌合するピン18aが上下に移動せられ、該ピン1
8aが突設された移動部材18が上下動する。従って、移動
部材18上に設けられたトレイ係合部材53(第9図示)
が、演奏さるべきディスクを担持したトレイ11あるいは
12との係合位置に達する。
このように、演奏さるべきディスクを担持したトレイ
との係合位置にトレイ係合部材53が位置決めされると、
次いでモータ62(第6図等参照)が回転を始め、移動体
56が後方(反矢印Y方向)に駆動される。
このとき、移動体56は、可動駒75,76(第16図等参
照)などから成るロック・解除手段により第2レバー部
材72とロック状態にある。なお、第1レバー部材71はま
だ移動体56とロックされていない。よって、第2レバー
部材72のみが移動体56と共に後方に移動し、これによっ
てトレイ突出部材53が第9図における反時計方向に回動
する。従って、第2図(b)に示されるように、演奏さ
るべきディスクを担持したトレイ(例えばトレイB12)
がマガジン本体8から突出し、ディスクはターンテーブ
ル23のディスク担持面23a(第10図参照)に対して同心
位置、すなわち該ディスク担持面の真下まで移動する。
この後、移動体56は更に後方(反矢印Y方向)に移動
するが、第2レバー部材72は該移動体とのロック状態を
解除され、同時に第1レバー部材71が該移動体に対して
ロックされる。よって、第1レバー部材71が移動体56と
共に後方に移動し、これにより、クランプ機構の支持体
78,79(第21図等に図示)が上方(矢印Z方向)に揺動
する。故に、ディスクは上方に持ち上げられ、且つ、タ
ーンテーブル23に対してクランプされる。
かくして演奏可能となり、ターンテーブル23及びキャ
リッジ24(第9図参照)が動作して演奏が開始される。
演奏が終了するとディスクはマガジン本体8内に収納
されるのであるが、ディスク収納動作は上述したディス
クローディング動作の逆の過程を辿ってなされるので詳
述はしない。以下、指定された曲数に応じて上記の動作
が繰り返される。
考案の効果 以上詳述した如く、本考案による揺動機構において
は、固定側部材(移動部材18)及び揺動部材(支持体7
8,79)の少なくともいずれか一方に該揺動部材が作動位
置及びその近傍にあるときに該一方に対する他方にその
当接面が当接して支持軸(78a,79a)と平行な方向にお
ける該揺動部材の移動を規制し、非作動位置及びその近
傍にあるときに上記規制を解除し得る規制部(78c,79
c)が設けられている。
従って、揺動部材が作動位置において長期間作動した
後も、該規制部の作用により、揺動部材が作動時に支持
軸に沿って大きく移動することはなく、高精度な動作が
確保されるのである。
また、非作動位置において揺動部材を固定側部材に組
み付け得るような構造とした場合に、かかる非作動位置
から作動位置へ揺動部材を回動させるだけで、規制部に
よるその支持軸方向への移動を規制することができる。
従って、その他の付帯動作を伴わないで支持軸方向への
移動を規制できる構成故の構造の簡略化が図れることに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るマルチディスクプレーヤの全体を
示す斜視図、第2図(a)ないし第5図(b)はマガジ
ンを説明するための図、第6図は該マルチディスクプレ
ーヤの内部構造の平面図、第7図及び第8図は第6図に
関する各々VII−VII矢視図及びVIII−VIII矢視図、第9
図ないし第15図は該内部構造の一部詳細図、第16図は第
6図に関するXVI−XVI断面図、第17図(a)ないし第34
図(c)は該内部構造の一部詳細図、第35図ないし第37
図は従来例を説明するための図である。 主要部分の符号の説明 2……プレーヤハウジング 5……マガジン 8……マガジン本体 10……ディスク 11,12……トレイ 16……シャーシ 18……移動部材 18d……弧状案内溝 22……担持板 23……ターンテーブル 23a……ディスク担持面 25……スピンドルモータ 37,38……移動プレート 45,62……モータ 53……トレイ係合部材 56……移動体 56a……ラック部 57……歯車 67……ロック部材 71……第1レバー部材 72……第2レバー部材 78,79……支持体 80……押圧部材 84……ディスク調芯突部 84d……バネ部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側部材と、前記固定側部材に支持軸を
    介して非作動位置と作動位置の間で揺動自在に取り付け
    られた揺動部材とを含む揺動機構であって、 前記固定側部材及び揺動部材の少なくともいずれか一方
    は、前記揺動部材が前記作動位置及びその近傍にあると
    きにのみ前記固定側部材に対する前記揺動部材の前記支
    持軸方向における移動を規制する規制部を有し、 前記規制部は、前記移動が規制された状態で前記一方に
    対する他方に前記支持軸方向において前記支持軸から離
    隔した位置にて当接する当接面を有する、 ことを特徴とする揺動機構。
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