JPH07113839A - 故障点標定装置 - Google Patents
故障点標定装置Info
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- JPH07113839A JPH07113839A JP5260543A JP26054393A JPH07113839A JP H07113839 A JPH07113839 A JP H07113839A JP 5260543 A JP5260543 A JP 5260543A JP 26054393 A JP26054393 A JP 26054393A JP H07113839 A JPH07113839 A JP H07113839A
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- gas pressure
- pressure sensor
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 3相分離型のGISの接地金属容器1a,1
b,1cを絶縁スペーサ3a,3b,3cでガス区分
し、ガス配管4で接地金属容器1a,1b,1cを互い
に接続し、SF6 ガスを各ガス区画5a,5b,5cに
封入したGISにおいて、ガス容量の大きなガス区画5
a,5cには各接地金属容器1a,1b,1cにガス圧
力センサ7a,7cを配設し、ガス容量の小さいガス区
画5bにはガス配管4にガス圧力センサ7bを配設した
故障標定装置。 【効果】 少ないガス圧力センサですべてのガス区画に
おける圧力上昇を検出できる。
b,1cを絶縁スペーサ3a,3b,3cでガス区分
し、ガス配管4で接地金属容器1a,1b,1cを互い
に接続し、SF6 ガスを各ガス区画5a,5b,5cに
封入したGISにおいて、ガス容量の大きなガス区画5
a,5cには各接地金属容器1a,1b,1cにガス圧
力センサ7a,7cを配設し、ガス容量の小さいガス区
画5bにはガス配管4にガス圧力センサ7bを配設した
故障標定装置。 【効果】 少ないガス圧力センサですべてのガス区画に
おける圧力上昇を検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のガス絶縁開閉装置(以下
GISという)に配設される故障点標定装置に関する。
GISという)に配設される故障点標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、用地の高騰や都市部における電力
供給量の増大に伴う変電設備の増強化の必要性から、絶
縁性及び消弧性に優れたSF6 ガスを用いて、断路器、
遮断器等の変電機器を密閉容器内に収納配置し、耐環境
性とKV・A当たりの据付け体積をコンパクト化した、い
わゆるGISが普及し稼働している。
供給量の増大に伴う変電設備の増強化の必要性から、絶
縁性及び消弧性に優れたSF6 ガスを用いて、断路器、
遮断器等の変電機器を密閉容器内に収納配置し、耐環境
性とKV・A当たりの据付け体積をコンパクト化した、い
わゆるGISが普及し稼働している。
【0003】上記のようなGISはコンパクト化、接地
タンクの露出充電部の削減等、種々の利点がある反面、
高性能化に伴う保守診断の困難さ、保守修復作業時間の
増大等、容器内部に異常が生じた場合、その信頼性が著
しく低下するという欠点があった。そこで、従来から、
GIS全体の信頼性の向上を実現するために、GISの
適切な設計・製作に努めているが、電力供給能力の質の
向上の一環として、GIS全体の信頼度確認及び監視が
必要となり、その有効な手段が種々検討されてきた。
タンクの露出充電部の削減等、種々の利点がある反面、
高性能化に伴う保守診断の困難さ、保守修復作業時間の
増大等、容器内部に異常が生じた場合、その信頼性が著
しく低下するという欠点があった。そこで、従来から、
GIS全体の信頼性の向上を実現するために、GISの
適切な設計・製作に努めているが、電力供給能力の質の
向上の一環として、GIS全体の信頼度確認及び監視が
必要となり、その有効な手段が種々検討されてきた。
【0004】SF6 ガスは絶縁性に優れ、KV/mmが大き
いため、SF6 ガスのガス圧力低下は絶縁裕度に極めて
敏感に反応する。このため図4に示すようにGISに各
ガス区画にはガス密度スイッチが接続されてSF6 ガス
のガス圧力低下を検出するように構成されている。
いため、SF6 ガスのガス圧力低下は絶縁裕度に極めて
敏感に反応する。このため図4に示すようにGISに各
ガス区画にはガス密度スイッチが接続されてSF6 ガス
のガス圧力低下を検出するように構成されている。
【0005】図4に示すように3相分離型のGISのU
相,V相,W相の接地金属容器1a,1b,1cの夫々
に高電圧導体である母線2a,2b,2c及び避雷器,
断路器,接地開閉器,断路器,変流器さらに遮断器を収
納する。夫々の接地金属容器1a,1b,1c内は絶縁
スペーサ3a,3b,3cによってガス区分されてお
り、対応するガス区分毎にガス配管4によって夫々3相
連結されて3相一括のガス区画5a,5b,5cを形成
している。ガス区画5a,5b,5cにはSF6ガスが
封入されており、各ガス区画5a,5b,5cにはガス
密度センサ6a,6b,6cが配設されている。
相,V相,W相の接地金属容器1a,1b,1cの夫々
に高電圧導体である母線2a,2b,2c及び避雷器,
断路器,接地開閉器,断路器,変流器さらに遮断器を収
納する。夫々の接地金属容器1a,1b,1c内は絶縁
スペーサ3a,3b,3cによってガス区分されてお
り、対応するガス区分毎にガス配管4によって夫々3相
連結されて3相一括のガス区画5a,5b,5cを形成
している。ガス区画5a,5b,5cにはSF6ガスが
封入されており、各ガス区画5a,5b,5cにはガス
密度センサ6a,6b,6cが配設されている。
【0006】接地金属容器1a,1b,1cと母線2
a,2b,2cはSF6 ガスによって電気的に絶縁され
ている。また絶縁スペーサ3a,3b,3cは接地金属
容器1a,1b,1c内に母線2a,2b,2cを支持
し、母線2a,2b,2cの機械的強度及び絶縁耐力を
保持するとともに、保守上の切離しや配置構成上の必要
性から接地金属容器1a,1b,1c内の空間を気密に
ガス区分している。
a,2b,2cはSF6 ガスによって電気的に絶縁され
ている。また絶縁スペーサ3a,3b,3cは接地金属
容器1a,1b,1c内に母線2a,2b,2cを支持
し、母線2a,2b,2cの機械的強度及び絶縁耐力を
保持するとともに、保守上の切離しや配置構成上の必要
性から接地金属容器1a,1b,1c内の空間を気密に
ガス区分している。
【0007】ガス配管4はガス区分された接地金属容器
1a,1b,1cを3相連結して同一ガス区画としてい
る。このためガス区画5a,5b,5cの夫々にガス密
度スイッチ6a,6b,6cを配設すればよく、各相毎
にガス密度スイッチを配設する場合に比べ、少ないガス
密度スイッチでSF6 ガスのガス圧力低下を検出でき
る。
1a,1b,1cを3相連結して同一ガス区画としてい
る。このためガス区画5a,5b,5cの夫々にガス密
度スイッチ6a,6b,6cを配設すればよく、各相毎
にガス密度スイッチを配設する場合に比べ、少ないガス
密度スイッチでSF6 ガスのガス圧力低下を検出でき
る。
【0008】SF6 ガスのガス圧力低下はガス密度スイ
ッチで検出できるが、GIS内で事故が生じた場合のガ
ス圧力上昇を検出するためにはガス圧力センサをガス区
画に夫々配設する必要がある。一般に、事故時に接地金
属容器内に発生するアークによる準定常的なガス圧力上
昇は、CIGRE WGなどでも検討されているよう
に、ガス区画のガス容量の大きさに反比例する。従って
ガス密度スイッチを効率よく配設するためにガス配管に
よって接地金属容器を3相連結すると、ガス区画のガス
容量が3倍となりこれに伴ってガス圧力上昇値は1/3
になる。このためガス区画のガス容量が所定の値以上の
場合はガス圧力上昇値がガス圧力センサの分解能以下と
なり検出できないことがあった。
ッチで検出できるが、GIS内で事故が生じた場合のガ
ス圧力上昇を検出するためにはガス圧力センサをガス区
画に夫々配設する必要がある。一般に、事故時に接地金
属容器内に発生するアークによる準定常的なガス圧力上
昇は、CIGRE WGなどでも検討されているよう
に、ガス区画のガス容量の大きさに反比例する。従って
ガス密度スイッチを効率よく配設するためにガス配管に
よって接地金属容器を3相連結すると、ガス区画のガス
容量が3倍となりこれに伴ってガス圧力上昇値は1/3
になる。このためガス区画のガス容量が所定の値以上の
場合はガス圧力上昇値がガス圧力センサの分解能以下と
なり検出できないことがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにガス密度
スイッチを効率よく配設するために接地金属容器を3相
連結すると、所定のガス容量以上のガス区画に配設され
たガス圧力センサでは事故時のガス圧力上昇を検出でき
ないことがあり、ガス区分を変更することなくすべての
ガス区画でガス圧力上昇を精度よく検出できる故障点標
定装置が要望されていた。そこで本発明の目的はすべて
のガス区画で事故時のガス圧力上昇を確実に検出できる
故障点標定装置を提供することにある。
スイッチを効率よく配設するために接地金属容器を3相
連結すると、所定のガス容量以上のガス区画に配設され
たガス圧力センサでは事故時のガス圧力上昇を検出でき
ないことがあり、ガス区分を変更することなくすべての
ガス区画でガス圧力上昇を精度よく検出できる故障点標
定装置が要望されていた。そこで本発明の目的はすべて
のガス区画で事故時のガス圧力上昇を確実に検出できる
故障点標定装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、三相の高電圧導体を夫々別の金属容器に収
納し、この夫々の金属容器を夫々複数にガス区分し、夫
々の前記金属容器の対応するガス区分をガス配管によっ
て連通させて三相一括としたガス区画を複数形成したガ
ス絶縁装置において、前記ガス区画のうち所定ガス容量
未満のガス区画には1個のガス圧力センサーを配設し、
所定ガス容量以上のガス区画には各相毎にガス圧力セン
サーを配設し、これらのガス圧力センサーを夫々の圧力
センサーの信号により圧力上昇値を検出し、この圧力上
昇値を予め設定された圧力値と比較し故障点を標定する
処理装置に接続した故障点標定装置を提供する。前記圧
力上昇値は前記圧力センサの信号におけるガス圧力波の
波頭部で検出することが望ましい。
に本発明は、三相の高電圧導体を夫々別の金属容器に収
納し、この夫々の金属容器を夫々複数にガス区分し、夫
々の前記金属容器の対応するガス区分をガス配管によっ
て連通させて三相一括としたガス区画を複数形成したガ
ス絶縁装置において、前記ガス区画のうち所定ガス容量
未満のガス区画には1個のガス圧力センサーを配設し、
所定ガス容量以上のガス区画には各相毎にガス圧力セン
サーを配設し、これらのガス圧力センサーを夫々の圧力
センサーの信号により圧力上昇値を検出し、この圧力上
昇値を予め設定された圧力値と比較し故障点を標定する
処理装置に接続した故障点標定装置を提供する。前記圧
力上昇値は前記圧力センサの信号におけるガス圧力波の
波頭部で検出することが望ましい。
【0011】
【作用】GISで事故が発生した場合、所定のガス容量
未満のガス区画では1個のガス圧力センサによってガス
圧力上昇を検出することができる。また所定のガス容量
以上のガス区画では、ガス配管によって接地金属容器は
互いに接続されているが、3相の接地金属容器の夫々に
ガス圧力センサが配設されている。従ってガス圧力上昇
がガス区画全体に拡散する前にガス圧力上昇を検出で
き、ガス区分を変更することなくすべてのガス区画で精
度よくガス圧力上昇を検出できる。
未満のガス区画では1個のガス圧力センサによってガス
圧力上昇を検出することができる。また所定のガス容量
以上のガス区画では、ガス配管によって接地金属容器は
互いに接続されているが、3相の接地金属容器の夫々に
ガス圧力センサが配設されている。従ってガス圧力上昇
がガス区画全体に拡散する前にガス圧力上昇を検出で
き、ガス区分を変更することなくすべてのガス区画で精
度よくガス圧力上昇を検出できる。
【0012】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1乃至図3を参照
して説明する。なお図4に示したGISと同じ構成部分
には同一の番号を付与し、説明を省略する。図1に示す
ように3相分離型のGISのU相,V相,W相の夫々の
接地金属容器1a,1b,1cに高電圧導体である母線
2a,2b,2c及び避雷器,変成器,接地開閉器,断
路器,変流器さらに遮断器が収納されている。夫々の接
地金属容器1a,1b,1c内は絶縁スペーサ3a,3
b,3cによってガス区分されており、ガス配管4によ
って夫々3相連結されて3相一括のガス区画5a,5
b,5cを形成しているガス区画5a,5b,5cには
SF6 ガスが封入されており、各ガス区画5a,5b,
5cには図示していないガス密度センサが配設されてい
る。ガス区画5aでは接地金属容器1a,1b,1cの
夫々にガス圧力センサ7aを配設し、ガス区画5bでは
ガス配管4にガス圧力センサ7bを配設し、ガス区画5
cでは接地金属容器1a,1b,1cの夫々にガス圧力
センサ7cを配設する。ガス区画に配設するガス圧力セ
ンサの数は次式に従って決定する。
して説明する。なお図4に示したGISと同じ構成部分
には同一の番号を付与し、説明を省略する。図1に示す
ように3相分離型のGISのU相,V相,W相の夫々の
接地金属容器1a,1b,1cに高電圧導体である母線
2a,2b,2c及び避雷器,変成器,接地開閉器,断
路器,変流器さらに遮断器が収納されている。夫々の接
地金属容器1a,1b,1c内は絶縁スペーサ3a,3
b,3cによってガス区分されており、ガス配管4によ
って夫々3相連結されて3相一括のガス区画5a,5
b,5cを形成しているガス区画5a,5b,5cには
SF6 ガスが封入されており、各ガス区画5a,5b,
5cには図示していないガス密度センサが配設されてい
る。ガス区画5aでは接地金属容器1a,1b,1cの
夫々にガス圧力センサ7aを配設し、ガス区画5bでは
ガス配管4にガス圧力センサ7bを配設し、ガス区画5
cでは接地金属容器1a,1b,1cの夫々にガス圧力
センサ7cを配設する。ガス区画に配設するガス圧力セ
ンサの数は次式に従って決定する。
【0013】
【数1】 ΔP0 =(C・I・t)/V …(1) ΔP0 :ガス圧力上昇値[kg/m2 ] C :係数( 0.2〜0.35) I :アーク電流[KA] t :アーク継続時間[ms] V :ガス区画のガス容量[l] アーク電流Iは、変電所の電力系統上の位置により、ほ
ぼ決定される。また、アーク継続時間tは、保護リレー
の動作時間と遮断器の電流遮断時間により概略決定され
る。このため、各ガス区画のガス容量が決まれば、各ガ
ス区画における事故時のガス圧力上昇値ΔPを求めるこ
とができる。例えば、有効接地系の一線地絡事故の場
合、I=15KA,t=33ms,V=2000〜8000lと設定する
と、圧力上昇値ΔP=0.08〜0.01kg/cm2 となる。
ぼ決定される。また、アーク継続時間tは、保護リレー
の動作時間と遮断器の電流遮断時間により概略決定され
る。このため、各ガス区画のガス容量が決まれば、各ガ
ス区画における事故時のガス圧力上昇値ΔPを求めるこ
とができる。例えば、有効接地系の一線地絡事故の場
合、I=15KA,t=33ms,V=2000〜8000lと設定する
と、圧力上昇値ΔP=0.08〜0.01kg/cm2 となる。
【0014】こうして(1)式で得られた値ΔP0 とガ
ス圧力センサの分解能ΔPC とを比較し、ΔP0 >ΔP
C のときは夫々のガス区画に1個のガス圧力センサを配
設し、ΔP0 ≦ΔPC のときには各相の接地金属容器に
夫々ガス圧力センサを配設する。
ス圧力センサの分解能ΔPC とを比較し、ΔP0 >ΔP
C のときは夫々のガス区画に1個のガス圧力センサを配
設し、ΔP0 ≦ΔPC のときには各相の接地金属容器に
夫々ガス圧力センサを配設する。
【0015】ガス圧力センサとしては例えば図2に示す
構造のものを使用する。図2に示すように、ガス圧力セ
ンサのケース21の内側からセンサガス配管22がケース21
の外側に引き出され、この引き出されたセンサガス配管
22の端部(図示していない)とGISの接地金属容器1
a,1b,1c又はガス配管4とを接続する。センサガ
ス配管22の他端は弾性を有する仕切り膜23を介して液室
24が配設され、仕切り膜23によって、センサガス配管22
内のSF6 ガスと、液室24内の液体(油等)とが区分さ
れている。液室24の他端にはステンレスなどより構成さ
れたダイヤフラム25が配設され、このダイヤフラム25に
はダイヤフラム25の歪みを抵抗変化量に変換するピエゾ
抵抗素子26が取付けられており、このピエゾ抵抗素子26
に抵抗素子27を電気的に接続して、ブリッジ回路が構成
されている。このブリッジ回路には、その信号を増幅す
る電子回路28が接続され、電子回路28には電源回路29が
接続されている。電子回路28には出力信号線30を接続し
て電子回路28と、ケース21の外部に配設された図示して
いない処理装置とを接続する。また電源回路29には電源
線31を接続し、電源回路29とケース21の外部に配設され
た図示していない電源とを接続する。このように構成さ
れたガス圧力センサの分解能ΔPC は通常0.01kg/cm2
程度であり、ガス圧力センサは図3に示すようにガス圧
力上昇をガス圧力波の波頭部で検出する。また前記処理
装置には敷居値として予め圧力値が設定されており、こ
の圧力値とガス圧力センサで検出されたガス圧力上昇値
とを比較して故障点を標定する。
構造のものを使用する。図2に示すように、ガス圧力セ
ンサのケース21の内側からセンサガス配管22がケース21
の外側に引き出され、この引き出されたセンサガス配管
22の端部(図示していない)とGISの接地金属容器1
a,1b,1c又はガス配管4とを接続する。センサガ
ス配管22の他端は弾性を有する仕切り膜23を介して液室
24が配設され、仕切り膜23によって、センサガス配管22
内のSF6 ガスと、液室24内の液体(油等)とが区分さ
れている。液室24の他端にはステンレスなどより構成さ
れたダイヤフラム25が配設され、このダイヤフラム25に
はダイヤフラム25の歪みを抵抗変化量に変換するピエゾ
抵抗素子26が取付けられており、このピエゾ抵抗素子26
に抵抗素子27を電気的に接続して、ブリッジ回路が構成
されている。このブリッジ回路には、その信号を増幅す
る電子回路28が接続され、電子回路28には電源回路29が
接続されている。電子回路28には出力信号線30を接続し
て電子回路28と、ケース21の外部に配設された図示して
いない処理装置とを接続する。また電源回路29には電源
線31を接続し、電源回路29とケース21の外部に配設され
た図示していない電源とを接続する。このように構成さ
れたガス圧力センサの分解能ΔPC は通常0.01kg/cm2
程度であり、ガス圧力センサは図3に示すようにガス圧
力上昇をガス圧力波の波頭部で検出する。また前記処理
装置には敷居値として予め圧力値が設定されており、こ
の圧力値とガス圧力センサで検出されたガス圧力上昇値
とを比較して故障点を標定する。
【0016】次に作用について説明する。GISで事故
が発生しガス区画のガス圧力が上昇すると、接地金属容
器あるいはガス配管に接続された、図2に示すセンサガ
ス配管22内のガス圧力が変化する。このガス圧力変化
が、仕切り膜23、液室24内の液体及びダイヤフラム25を
介してピエゾ抵抗素子26によって抵抗変化量に変換さ
れ、電子回路28にて増幅され、電気信号として処理装置
側に伝送される。
が発生しガス区画のガス圧力が上昇すると、接地金属容
器あるいはガス配管に接続された、図2に示すセンサガ
ス配管22内のガス圧力が変化する。このガス圧力変化
が、仕切り膜23、液室24内の液体及びダイヤフラム25を
介してピエゾ抵抗素子26によって抵抗変化量に変換さ
れ、電子回路28にて増幅され、電気信号として処理装置
側に伝送される。
【0017】図3はガス区画5aのU相の接地金属容器
1a内で地絡事故が発生した場合、ガス圧力センサで検
出されるガス圧力波を示している。図3中Aは本実施例
の故障点標定装置のガス圧力センサ7aで検出されるガ
ス圧力波の時間変化を表している。一方図3中Bはガス
配管4による3相連結をやめ、夫々の接地金属容器1
a,1b,1cが独立したガス区画を形成した場合にガ
ス圧力センサ7aで検出されるガス圧力波の時間変化を
示したものである。またΔP0 は、ガス配管4によって
3相同一のガス区画としたガス区画5aのガス容量を
(1)式に代入して求めたガス圧力上昇値である。
1a内で地絡事故が発生した場合、ガス圧力センサで検
出されるガス圧力波を示している。図3中Aは本実施例
の故障点標定装置のガス圧力センサ7aで検出されるガ
ス圧力波の時間変化を表している。一方図3中Bはガス
配管4による3相連結をやめ、夫々の接地金属容器1
a,1b,1cが独立したガス区画を形成した場合にガ
ス圧力センサ7aで検出されるガス圧力波の時間変化を
示したものである。またΔP0 は、ガス配管4によって
3相同一のガス区画としたガス区画5aのガス容量を
(1)式に代入して求めたガス圧力上昇値である。
【0018】図3に示すようにガス圧力波の波頭部にお
いては、3相分離したガス区画に配設したガス圧力セン
サで検出されるガス圧力波Bと本実施例のガス圧力セン
サ7aで検出されるガス圧力波Aは略同じ強度を有す
る。ガス圧力波Aはガス配管4とガス区画5aのガス容
量によって決定される時定数でΔP0 に近づき減衰して
いく。従って数10ms程度のタイミングでガス圧力波をサ
ンプリングすることにより、ガス圧力波の波頭部でガス
圧力上昇値を検出することができる。
いては、3相分離したガス区画に配設したガス圧力セン
サで検出されるガス圧力波Bと本実施例のガス圧力セン
サ7aで検出されるガス圧力波Aは略同じ強度を有す
る。ガス圧力波Aはガス配管4とガス区画5aのガス容
量によって決定される時定数でΔP0 に近づき減衰して
いく。従って数10ms程度のタイミングでガス圧力波をサ
ンプリングすることにより、ガス圧力波の波頭部でガス
圧力上昇値を検出することができる。
【0019】3相一括のガス区画としたガス容量を
(1)式に代入して求めたΔP0 がガス圧力センサの分
解能ΔPC 以下であれば、図1に示したガス区画5a,
5cのように接地金属容器1a,1b,1cの夫々にガ
ス圧力センサ7a,7cを配設してガス圧力上昇を検出
できる。また、ΔP0 がΔPC よりも大きい場合はガス
区画5bのように1個のガス圧力センサでガス圧力上昇
を検出できる。
(1)式に代入して求めたΔP0 がガス圧力センサの分
解能ΔPC 以下であれば、図1に示したガス区画5a,
5cのように接地金属容器1a,1b,1cの夫々にガ
ス圧力センサ7a,7cを配設してガス圧力上昇を検出
できる。また、ΔP0 がΔPC よりも大きい場合はガス
区画5bのように1個のガス圧力センサでガス圧力上昇
を検出できる。
【0020】本実施例によれば(1)式に従って、ΔP
0 がΔPC より小さいガス区画には1個のガス圧力セン
サを配設し、ΔP0 がΔPC 以上のガス区画では各相の
接地金属容器にガス圧力センサを配設することによっ
て、ガス区分を変更することなくすべてのガス区画でガ
ス圧力上昇を検出することができる。ガス区分の変更が
不要なためガス密度スイッチの配設個数を増やす必要も
なく、ガス圧力センサもすべてのガス区画において各相
配設とする場合に比べて少数ですむため、経済性にすぐ
れ、ガス密度スイッチ及びガス圧力センサの保守が容易
である。
0 がΔPC より小さいガス区画には1個のガス圧力セン
サを配設し、ΔP0 がΔPC 以上のガス区画では各相の
接地金属容器にガス圧力センサを配設することによっ
て、ガス区分を変更することなくすべてのガス区画でガ
ス圧力上昇を検出することができる。ガス区分の変更が
不要なためガス密度スイッチの配設個数を増やす必要も
なく、ガス圧力センサもすべてのガス区画において各相
配設とする場合に比べて少数ですむため、経済性にすぐ
れ、ガス密度スイッチ及びガス圧力センサの保守が容易
である。
【0021】また事故点を早急に検出することができ、
事故対応を早め、早期復旧に貢献すると共に、事故時に
変電所の適用を効率的に行ない、事故の波及範囲を最小
限にとどめることができるという効果を奏する。
事故対応を早め、早期復旧に貢献すると共に、事故時に
変電所の適用を効率的に行ない、事故の波及範囲を最小
限にとどめることができるという効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の故障標定装置にお
いては、ガス区画のガス容量によってガス圧力センサを
各相配設あるいはガス区画に1個配設するため、ガス区
分を変更することなくすべてのガス区画のガス圧力上昇
を検出できる。
いては、ガス区画のガス容量によってガス圧力センサを
各相配設あるいはガス区画に1個配設するため、ガス区
分を変更することなくすべてのガス区画のガス圧力上昇
を検出できる。
【図1】本発明の一実施例を示す故障点標定装置の概略
図。
図。
【図2】ガス圧力センサの断面図。
【図3】地絡事故発生時のガス圧力波形図。
【図4】一般的なGISのガス系統図。
1a,1b,1c…接地金属容器、2a,2b,2c…
母線、3a,3b,3c…絶縁スペーサ、4…ガス配
管、5a,5b,5c…ガス区画、7a,7b,7c…
ガス圧力センサ。
母線、3a,3b,3c…絶縁スペーサ、4…ガス配
管、5a,5b,5c…ガス区画、7a,7b,7c…
ガス圧力センサ。
Claims (2)
- 【請求項1】 三相の高電圧導体を夫々別の金属容器に
収納し、この夫々の金属容器を夫々複数にガス区分し、
夫々の前記金属容器の対応するガス区分をガス配管によ
って連通させて三相一括としたガス区画を複数形成した
ガス絶縁装置において、 前記ガス区画のうち所定ガス容量未満のガス区画には1
個のガス圧力センサーを配設し、所定ガス容量以上のガ
ス区画には各相毎にガス圧力センサーを配設し、これら
のガス圧力センサーを夫々の圧力センサーの信号により
圧力上昇値を検出し、この圧力上昇値を予め設定された
圧力値と比較し故障点を標定する処理装置に接続したこ
とを特徴とする故障点標定装置。 - 【請求項2】 前記圧力上昇値は前記圧力センサの信号
におけるガス圧力波の波頭部で検出することを特徴とす
る請求項1記載の故障点標定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5260543A JPH07113839A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 故障点標定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5260543A JPH07113839A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 故障点標定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113839A true JPH07113839A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17349424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5260543A Pending JPH07113839A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 故障点標定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113839A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110609187A (zh) * | 2019-09-21 | 2019-12-24 | 厦门加华电力科技有限公司 | 一种基于sf6电气设备数据检测及智能分析的智能管理系统 |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP5260543A patent/JPH07113839A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110609187A (zh) * | 2019-09-21 | 2019-12-24 | 厦门加华电力科技有限公司 | 一种基于sf6电气设备数据检测及智能分析的智能管理系统 |
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