JPH07113320B2 - 土圧式シールド掘進機の部分凍結工法 - Google Patents
土圧式シールド掘進機の部分凍結工法Info
- Publication number
- JPH07113320B2 JPH07113320B2 JP13982890A JP13982890A JPH07113320B2 JP H07113320 B2 JPH07113320 B2 JP H07113320B2 JP 13982890 A JP13982890 A JP 13982890A JP 13982890 A JP13982890 A JP 13982890A JP H07113320 B2 JPH07113320 B2 JP H07113320B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- screw conveyor
- casing member
- casing
- shield body
- Prior art date
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は排土用スクリュウコンベヤの修理を容易とす
る土圧式シールド掘進機の部分凍結工法に関する。
る土圧式シールド掘進機の部分凍結工法に関する。
（従来の技術） 従来土圧式シールド掘進機は，シールド本体の前部にチ
ャンバが設けられていて，カッタヘッドにより掘削され
た土砂はこのチャンバ内へ取込まれた後，スクリュウコ
ンベヤによりチャンバ内より排出するようになってい
る。
ャンバが設けられていて，カッタヘッドにより掘削され
た土砂はこのチャンバ内へ取込まれた後，スクリュウコ
ンベヤによりチャンバ内より排出するようになってい
る。
また切羽より高被圧水を受けた場合，スクリュウコンベ
ヤのケーシング内に土砂によるプラグを形成して，この
プラグにより高被圧水がシールド本体内へ漏出しないよ
うにしているが，スクリュウコンベヤが何等かの理由で
故障し，これを修理するためシールド本体より取外す場
合，高被圧水の阻止ができなくなる。
ヤのケーシング内に土砂によるプラグを形成して，この
プラグにより高被圧水がシールド本体内へ漏出しないよ
うにしているが，スクリュウコンベヤが何等かの理由で
故障し，これを修理するためシールド本体より取外す場
合，高被圧水の阻止ができなくなる。
このため従来ではチャンバ内に圧気を注入して高被圧水
に対抗したり，地上より切羽に薬液を注入して土質を改
良することにより，切羽からの出水を防止するなどの対
策をしている。
に対抗したり，地上より切羽に薬液を注入して土質を改
良することにより，切羽からの出水を防止するなどの対
策をしている。
（発明が解決しようとする課題） しかし前者のチャンバ内へ圧気を注入して出水を防止す
る方法では，地上に圧気するための設備が必要となって
経費が嵩むと共に，工期も長くかかる不具合がある。
る方法では，地上に圧気するための設備が必要となって
経費が嵩むと共に，工期も長くかかる不具合がある。
また後者の切羽の土質を改良する方法では，地上から深
い場合，十分な効果が期待できないため作業に危険が伴
うと共に，シールド本体内より薬液を注入しても，適切
な位置へ注入することが難しいことから，十分な土質改
善ができないなどの不具合があった。
い場合，十分な効果が期待できないため作業に危険が伴
うと共に，シールド本体内より薬液を注入しても，適切
な位置へ注入することが難しいことから，十分な土質改
善ができないなどの不具合があった。
この発明はかかる不具合を改善する目的でなされたもの
で，圧気や土質改善を必要とせずにスクリュウコンベヤ
の修理を可能にした土圧式シールド掘進機の部分凍結工
法を提供しようとするものである。
で，圧気や土質改善を必要とせずにスクリュウコンベヤ
の修理を可能にした土圧式シールド掘進機の部分凍結工
法を提供しようとするものである。
（課題を解決するための手段及び作用） この発明は上記目的を達成するために，地中へ推進され
るシールド本体の前部に設けられたカッタヘッドにより
掘削した土砂をチャンバ内へ取込んだ後スクリュウコン
ベヤによりチャンバ内より排出するようにした土圧式シ
ールド掘進機において，上記スクリュウコンベヤをシー
ルド本体より取外すに当って，まず複数に分割されたス
クリュウコンベヤのケーシングのうち，チャンバにもっ
とも近いケーシング部材の外周面を凍結材で冷却して，
ケーシング部材内の土砂や水を凍結させることによりケ
ーシング部材内を閉塞し，その後シールド本体よりスク
リュウコンベヤを取外すようにしたものである。
るシールド本体の前部に設けられたカッタヘッドにより
掘削した土砂をチャンバ内へ取込んだ後スクリュウコン
ベヤによりチャンバ内より排出するようにした土圧式シ
ールド掘進機において，上記スクリュウコンベヤをシー
ルド本体より取外すに当って，まず複数に分割されたス
クリュウコンベヤのケーシングのうち，チャンバにもっ
とも近いケーシング部材の外周面を凍結材で冷却して，
ケーシング部材内の土砂や水を凍結させることによりケ
ーシング部材内を閉塞し，その後シールド本体よりスク
リュウコンベヤを取外すようにしたものである。
これによって切羽より高被圧水がチャンバ内へ加わって
もケーシング部材内の凍結によりシールド内への噴出が
阻止できるため，シールド本体よりスクリュウコンベヤ
を取外したり，修理後取付ける作業が安全かつ能率よく
行えるようになる。
もケーシング部材内の凍結によりシールド内への噴出が
阻止できるため，シールド本体よりスクリュウコンベヤ
を取外したり，修理後取付ける作業が安全かつ能率よく
行えるようになる。
（実施例） この発明の一実施例を第１図及び第２図に示す図面を参
照して詳述する。
照して詳述する。
図において１はシールド本体で，シールドジャッキ２に
より地中へ推進されると共に，シールド本体１の前部に
はカッタモータ３により回転されるカッタヘッド４が設
けられている。
より地中へ推進されると共に，シールド本体１の前部に
はカッタモータ３により回転されるカッタヘッド４が設
けられている。
カッタヘッド４の前面には多数のカッタ4aが設けられて
いて，これらカッタ4aにより掘削された土砂は，土砂取
込み口4bよりシールド本体１前部のチャンバ1a内へ取込
まれた後スクリュウコンベヤ５によりチャンバ1a内より
排出され，さらに図示しない搬送装置によりシールド本
体１の後方へ搬出されるようになっている。
いて，これらカッタ4aにより掘削された土砂は，土砂取
込み口4bよりシールド本体１前部のチャンバ1a内へ取込
まれた後スクリュウコンベヤ５によりチャンバ1a内より
排出され，さらに図示しない搬送装置によりシールド本
体１の後方へ搬出されるようになっている。
上記スクリュウコンベヤ５は前端側がチャンバ1a内に突
出された筒状のケーシング5aと，このケーシング5a内に
収容されたスクリュウ5bとよりなりケーシング5aは３分
割されていて，各ケーシング部材51,52,53の間が切離し
自在に連結されている。
出された筒状のケーシング5aと，このケーシング5a内に
収容されたスクリュウ5bとよりなりケーシング5aは３分
割されていて，各ケーシング部材51,52,53の間が切離し
自在に連結されている。
またケーシング5a内のスクリュウ5bはケーシング部材51
とケーシング部材52の間で２分割されていて，継手5cに
より切離し自在に連結されている。
とケーシング部材52の間で２分割されていて，継手5cに
より切離し自在に連結されている。
次に上記土圧式シールド掘進機による部分凍結工法につ
いて説明すると，トンネル掘進中に切羽より高被圧水を
受けた状態でスクリュウコンベヤ５が何等かの理由で故
障し排土が困難となった場合，まずチャンバ1aに近いケ
ーシング部材51の外周面にドライアイスの小片よりなる
凍結材６を円周方向に並べて複数列にわたって張り付
け，凍結材６の周囲を断熱効果の高い断熱カバー７によ
り覆う。
いて説明すると，トンネル掘進中に切羽より高被圧水を
受けた状態でスクリュウコンベヤ５が何等かの理由で故
障し排土が困難となった場合，まずチャンバ1aに近いケ
ーシング部材51の外周面にドライアイスの小片よりなる
凍結材６を円周方向に並べて複数列にわたって張り付
け，凍結材６の周囲を断熱効果の高い断熱カバー７によ
り覆う。
そして注入管８に設けたバルブ９を開放して連結材６中
に凍結促進材を注入し，ケーシング部材51内を外周側よ
り冷却することによりケーシング部材51内に詰った土砂
や水を凍結すると共に，冷却状態を温度計10により測定
して、温度の変化から凍結促進材の量や凍結時間を調整
する。
に凍結促進材を注入し，ケーシング部材51内を外周側よ
り冷却することによりケーシング部材51内に詰った土砂
や水を凍結すると共に，冷却状態を温度計10により測定
して、温度の変化から凍結促進材の量や凍結時間を調整
する。
上記のようにしてケーシング部材51内を完全に凍結させ
たら，ケーシング部材51と52の間及びスクリュウ5bを継
手5cより切離してケーシング部材52,53及びスクリュウ5
bを取外して修理に供するもので，ケーシング部材51内
が土砂や水の凍結により閉塞されているため，切羽から
の高被圧水がシールド本体１内へ噴出するのを防止する
ことができる。
たら，ケーシング部材51と52の間及びスクリュウ5bを継
手5cより切離してケーシング部材52,53及びスクリュウ5
bを取外して修理に供するもので，ケーシング部材51内
が土砂や水の凍結により閉塞されているため，切羽から
の高被圧水がシールド本体１内へ噴出するのを防止する
ことができる。
またスクリュウコンベヤ５の修理が終了したら，ケーシ
ング部材51,52間及びスクリュウ5bを継手5cにより連結
してケーシング5aを一体化したら，凍結材６を取除いて
ケーシング部材51内を解凍することにより，シールド本
体１による掘進が再開できるようになる。
ング部材51,52間及びスクリュウ5bを継手5cにより連結
してケーシング5aを一体化したら，凍結材６を取除いて
ケーシング部材51内を解凍することにより，シールド本
体１による掘進が再開できるようになる。
なお第３図及び第４図はスクリュウコンベヤ５のケーシ
ング部材51を２重管とした別の実施例を示すもので，次
にこれを説明すると，ケーシング部材51は内筒51′外筒
51とよりなり，内筒51′がケーシング部材52に接続され
ている。
ング部材51を２重管とした別の実施例を示すもので，次
にこれを説明すると，ケーシング部材51は内筒51′外筒
51とよりなり，内筒51′がケーシング部材52に接続され
ている。
また外筒51とケーシング部材52の外周部間にはケーシン
グ部材52を挟んで対向する位置に一対のスライドジャッ
キ12が設けられていて，これらスライドジャッキ12によ
り外筒51に対して内筒51′がスライド自在となってい
る。
グ部材52を挟んで対向する位置に一対のスライドジャッ
キ12が設けられていて，これらスライドジャッキ12によ
り外筒51に対して内筒51′がスライド自在となってい
る。
そしてシールド本体１の掘進中は外筒51内に内筒51′が
収容された状態でチャンバ1a内の土砂を排出するか，部
分凍結工法の際にはスライドジャッキ12により内筒51′
の先端より突出するスクリュウ5bの先端が凍結位置にく
るまで後方へスライドさせ，この状態で上記実施例と同
様にして外筒51′内を凍結させる。
収容された状態でチャンバ1a内の土砂を排出するか，部
分凍結工法の際にはスライドジャッキ12により内筒51′
の先端より突出するスクリュウ5bの先端が凍結位置にく
るまで後方へスライドさせ，この状態で上記実施例と同
様にして外筒51′内を凍結させる。
外筒51内が凍結して外筒51内が閉塞されたらスクリュウ
コンベヤ５全体を取外すことにより，修理に供すること
ができるようになる。
コンベヤ５全体を取外すことにより，修理に供すること
ができるようになる。
（発明の効果） この発明は以上詳述したように，チャンバ内の土砂を排
出するコンベヤが故障してシールド本体よりこれを取外
す場合，チャンバに近いケーシング内を凍結してケーシ
ング内を閉塞することにより切羽からの高被圧水がシー
ルド本体内へ噴出するのを防止した状態でシールド本体
よりスクリュウコンベヤを取外すようにしたことから，
チャンバ内へ圧気を注入する従来の方法に比べて大掛り
な設備を必要としないため経済的であると同時に，工期
も大幅に短縮することができる。
出するコンベヤが故障してシールド本体よりこれを取外
す場合，チャンバに近いケーシング内を凍結してケーシ
ング内を閉塞することにより切羽からの高被圧水がシー
ルド本体内へ噴出するのを防止した状態でシールド本体
よりスクリュウコンベヤを取外すようにしたことから，
チャンバ内へ圧気を注入する従来の方法に比べて大掛り
な設備を必要としないため経済的であると同時に，工期
も大幅に短縮することができる。
また切羽に薬剤を注入して土質を改良する方法に比べて
出水などが確実に阻止できるため，スクリュウコンベヤ
を脱着する作業が完全かつ能率よく行えるようになる。
出水などが確実に阻止できるため，スクリュウコンベヤ
を脱着する作業が完全かつ能率よく行えるようになる。
第１図はこの発明方法を実施する土圧式シールド掘進機
の断面図，第２図は同正面図，第３図は他の実施例を示
す説明図，第４図は第３図IV-IV線に沿う断面図であ
る。 １……シールド本体,1a……チャンバ ４……カッタヘッド ５……スクリュウコンベヤ 5a……ケーシング、51……ケーシング部材 ６……凍結材
の断面図，第２図は同正面図，第３図は他の実施例を示
す説明図，第４図は第３図IV-IV線に沿う断面図であ
る。 １……シールド本体,1a……チャンバ ４……カッタヘッド ５……スクリュウコンベヤ 5a……ケーシング、51……ケーシング部材 ６……凍結材
Claims (1)
- 【請求項１】地中へ推進されるシールド本体１の前部に
設けられたカッタヘッド４により掘削した土砂をチャン
バ1a内へ取込んだ後スクリュウコンベヤ５によりチャン
バ1a内より排出するようにした土圧式シールド掘進機に
おいて，上記スクリュウコンベヤ５をシールド本体１よ
り取外すに当って，まず複数に分割されたスクリュウコ
ンベヤ５のケーシング5aのうち，チャンバ1aにもっとも
近いケーシング部材51の外周面を凍結材６で冷却して，
ケーシング部材51内の土砂や水を凍結させることにより
ケーシング部材51内を閉塞し，その後シールド本体１よ
りスクリュウコンベヤ５を取外すことを特徴とする土圧
式シールド掘進機の部分凍結工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13982890A JPH07113320B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 土圧式シールド掘進機の部分凍結工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13982890A JPH07113320B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 土圧式シールド掘進機の部分凍結工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0434199A JPH0434199A (ja) | 1992-02-05 |
| JPH07113320B2 true JPH07113320B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=15254431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13982890A Expired - Lifetime JPH07113320B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 土圧式シールド掘進機の部分凍結工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07113320B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4932288B2 (ja) * | 2006-03-15 | 2012-05-16 | 鹿島建設株式会社 | 凍結止水装置および凍結止水方法 |
| JP5038058B2 (ja) * | 2007-08-13 | 2012-10-03 | 鹿島建設株式会社 | シールド掘進機およびチャンバ内の凍結方法 |
| CN111365011B (zh) * | 2020-04-18 | 2022-02-08 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种具有快速冻结掌子面功能的盾构机及施工方法 |
| CN113898367A (zh) * | 2021-09-10 | 2022-01-07 | 辽宁中科地下工程有限公司 | 一种带着冻结装置的螺旋出土器 |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP13982890A patent/JPH07113320B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0434199A (ja) | 1992-02-05 |
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