JPH07112918A - 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 - Google Patents
育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料Info
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- JPH07112918A JPH07112918A JP25855093A JP25855093A JPH07112918A JP H07112918 A JPH07112918 A JP H07112918A JP 25855093 A JP25855093 A JP 25855093A JP 25855093 A JP25855093 A JP 25855093A JP H07112918 A JPH07112918 A JP H07112918A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 育毛効果に優れ、且つ、安全性が高い育毛剤
及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表される化合物を育毛剤
とし、また、この育毛剤を頭髪用化粧料に、好ましくは
0.01〜10重量%配合する。 【化1】 ただし、化1中、R1は、短鎖長アルキルオキシカルボ
ニル基、短鎖長アルキル基、又はヒドロキシカルボニル
アルキル基を、R2、R3は、それぞれ独立して水素原
子、又は短鎖長アルキルオキシ基を示す。
及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表される化合物を育毛剤
とし、また、この育毛剤を頭髪用化粧料に、好ましくは
0.01〜10重量%配合する。 【化1】 ただし、化1中、R1は、短鎖長アルキルオキシカルボ
ニル基、短鎖長アルキル基、又はヒドロキシカルボニル
アルキル基を、R2、R3は、それぞれ独立して水素原
子、又は短鎖長アルキルオキシ基を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育毛剤及びこれを含有
する頭髪用化粧料に関し、詳しくは、前胡抽出物に含ま
れる上記一般式(I)で表される化合物からなる育毛剤
及びこれを含有する頭髪用化粧料に関する。
する頭髪用化粧料に関し、詳しくは、前胡抽出物に含ま
れる上記一般式(I)で表される化合物からなる育毛剤
及びこれを含有する頭髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】いつまでも豊富で黒く美しい頭髪を保持
することは、老若男女を問わず、全ての人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会においては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症などの頭髪に
係わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増
大している。
することは、老若男女を問わず、全ての人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会においては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症などの頭髪に
係わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増
大している。
【0003】この様な状況を反映して、これまでに、ヨ
クイニン、イチョウ、ショウガなどの生薬抽出エキス、
ビタミンEやアロキサジン、アデノシン−3’、5’−
サイクリックモノホスフェ−ト(c−AMP)などが育
毛剤として開発されてきた。
クイニン、イチョウ、ショウガなどの生薬抽出エキス、
ビタミンEやアロキサジン、アデノシン−3’、5’−
サイクリックモノホスフェ−ト(c−AMP)などが育
毛剤として開発されてきた。
【0004】しかしながら、これらの育毛剤は、いずれ
も育毛作用が今一つである上、なかには、ブームを呼ん
だいわゆる101の様に、皮膚炎などの副作用を起こす
等、安全上好ましくないものもあり、今のところ、実用
に耐えるものは得られていない。そこで、育毛効果に優
れ、且つ、安全性にも優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
も育毛作用が今一つである上、なかには、ブームを呼ん
だいわゆる101の様に、皮膚炎などの副作用を起こす
等、安全上好ましくないものもあり、今のところ、実用
に耐えるものは得られていない。そこで、育毛効果に優
れ、且つ、安全性にも優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
【0005】一方、前胡は広く漢方生薬として用いられ
ているものの一つであり、その薬効としては、血流量改
善作用など循環器系の疾患に対する予防、改善効果が知
られている。
ているものの一つであり、その薬効としては、血流量改
善作用など循環器系の疾患に対する予防、改善効果が知
られている。
【0006】しかし、前胡抽出物中に育毛作用を有する
成分が含まれていることは、全く知られておらず、ま
た、この成分を単離し、頭髪用化粧料に配合して育毛効
果を持たせるという報告は、未だされていない。
成分が含まれていることは、全く知られておらず、ま
た、この成分を単離し、頭髪用化粧料に配合して育毛効
果を持たせるという報告は、未だされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、育毛効果に優れ、且つ、安全性
が高い育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供す
ることを課題とする。
らなされたものであり、育毛効果に優れ、且つ、安全性
が高い育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、漢方生薬及びその抽出物について、
育毛作用を指標に、広くスクリーニングを重ねた結果、
前胡抽出物中に、優れた発毛促進作用を有すると共に白
髪改善作用をも併せ持つ成分が存在することを見出し、
更に、上記前胡抽出物からの有効成分の単離、構造決
定、有効性評価を重ねた結果、一般式(I)で表される
化合物に、上記作用が著しいことを見出し、本発明を完
成するに至った。
を解決するために、漢方生薬及びその抽出物について、
育毛作用を指標に、広くスクリーニングを重ねた結果、
前胡抽出物中に、優れた発毛促進作用を有すると共に白
髪改善作用をも併せ持つ成分が存在することを見出し、
更に、上記前胡抽出物からの有効成分の単離、構造決
定、有効性評価を重ねた結果、一般式(I)で表される
化合物に、上記作用が著しいことを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、一般式(I)で表され
る化合物からなる育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧
料である。
る化合物からなる育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧
料である。
【0010】
【化2】
【0011】ただし、化2中、R1は、短鎖長アルキル
オキシカルボニル基、短鎖長アルキル基、又はヒドロキ
シカルボニルアルキル基を、R2、R3は、それぞれ独立
して水素原子、又は短鎖長アルキルオキシ基を示す。
オキシカルボニル基、短鎖長アルキル基、又はヒドロキ
シカルボニルアルキル基を、R2、R3は、それぞれ独立
して水素原子、又は短鎖長アルキルオキシ基を示す。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】<1>本発明の育毛剤 本発明の育毛剤は、一般式(I)で表される化合物から
なる。ここで、前記一般式(I)で表される化合物中、
R1は、短鎖長アルキルオキシカルボニル基、短鎖長ア
ルキル基、又はヒドロキシカルボニルアルキル基を表す
が、これらの基においてはいずれも、アルキル部分の炭
素数が1〜10であることが好ましく、更に好ましく
は、アルキルオキシカルボニル基の場合には、その炭素
数は1〜4、他の2つの基の場合には、炭素数は1〜6
である。
なる。ここで、前記一般式(I)で表される化合物中、
R1は、短鎖長アルキルオキシカルボニル基、短鎖長ア
ルキル基、又はヒドロキシカルボニルアルキル基を表す
が、これらの基においてはいずれも、アルキル部分の炭
素数が1〜10であることが好ましく、更に好ましく
は、アルキルオキシカルボニル基の場合には、その炭素
数は1〜4、他の2つの基の場合には、炭素数は1〜6
である。
【0014】また、R2、R3は、それぞれ独立して水素
原子、又は短鎖長アルキルオキシ基を表すが、短鎖長ア
ルキルオキシ基においてアルキル部分の炭素数は、1〜
10であることが好ましく、更に好ましくは、その炭素
数は1〜4である。
原子、又は短鎖長アルキルオキシ基を表すが、短鎖長ア
ルキルオキシ基においてアルキル部分の炭素数は、1〜
10であることが好ましく、更に好ましくは、その炭素
数は1〜4である。
【0015】本発明の育毛剤である一般式(I)に表さ
れる化合物は、種々の植物中に存在する植物アルカロイ
ドとして既知の化合物であるが、特に、セリ科の植物で
あり広く漢方生薬として用いられている前胡(ペウセダ
イン ラディックス(Peucedain radix))中に多く含
まれ、前胡抽出物の主成分のひとつでもある。従って、
上記一般式(I)に表される化合物を得るには、以下の
様な方法により、前胡の抽出物より単離するのが簡便で
ある。
れる化合物は、種々の植物中に存在する植物アルカロイ
ドとして既知の化合物であるが、特に、セリ科の植物で
あり広く漢方生薬として用いられている前胡(ペウセダ
イン ラディックス(Peucedain radix))中に多く含
まれ、前胡抽出物の主成分のひとつでもある。従って、
上記一般式(I)に表される化合物を得るには、以下の
様な方法により、前胡の抽出物より単離するのが簡便で
ある。
【0016】まず、抽出に用いる前胡の部位としては、
前胡の全草を用いてもよいが、一般式(I)で表される
化合物が豊富に含まれる根部を用いるのが、収率の面か
らいってより好ましい。また、必要に応じて、抽出を行
う前に、これらに乾燥等の前処理を施してもよい。
前胡の全草を用いてもよいが、一般式(I)で表される
化合物が豊富に含まれる根部を用いるのが、収率の面か
らいってより好ましい。また、必要に応じて、抽出を行
う前に、これらに乾燥等の前処理を施してもよい。
【0017】次に、上記前胡より、一般式(I)で表さ
れる化合物を含有する成分を抽出する方法であるが、極
性溶媒を用いて常法通り行えばよい。例えば、生または
乾燥した前胡の根部を細切し、これの1〜100倍量の
極性溶剤を加え、室温で数日間、または、沸点付近の温
度で数時間、撹拌しながら浸漬すればよい。また、抽出
は、バッチ式で行っても、連続式で行っても良い。
れる化合物を含有する成分を抽出する方法であるが、極
性溶媒を用いて常法通り行えばよい。例えば、生または
乾燥した前胡の根部を細切し、これの1〜100倍量の
極性溶剤を加え、室温で数日間、または、沸点付近の温
度で数時間、撹拌しながら浸漬すればよい。また、抽出
は、バッチ式で行っても、連続式で行っても良い。
【0018】更に、この様にして得られた抽出液から減
圧濃縮などの方法で溶媒を除去した後、カラムクロマト
グラフィー等の通常の方法で精製を行うことにより、一
般式(I)で表される化合物を得ることができる。
圧濃縮などの方法で溶媒を除去した後、カラムクロマト
グラフィー等の通常の方法で精製を行うことにより、一
般式(I)で表される化合物を得ることができる。
【0019】ここで、抽出に用いる極性溶媒としては、
例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニト
リル等のニトリル類、テトラヒドロフラン等のフラン
類、水等が挙げられ、これらの溶媒の1種を単独で用い
ても、又は2種以上を混合して用いてもよい。
例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニト
リル等のニトリル類、テトラヒドロフラン等のフラン
類、水等が挙げられ、これらの溶媒の1種を単独で用い
ても、又は2種以上を混合して用いてもよい。
【0020】カラムクロマトグラフィーで用いる分離用
の担体としては、シリカゲル、オクタデシルシラノイル
シリカゲル(ODS)、アンバーライトXAD(多孔性
スチレン−ジビニルベンゼンコポリマー、オルガノ
(株)製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化成(株)
製)等が挙げられる。また、分取高速液体クロマトグラ
フィーを用いれば、更に効率的に単離できる。
の担体としては、シリカゲル、オクタデシルシラノイル
シリカゲル(ODS)、アンバーライトXAD(多孔性
スチレン−ジビニルベンゼンコポリマー、オルガノ
(株)製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化成(株)
製)等が挙げられる。また、分取高速液体クロマトグラ
フィーを用いれば、更に効率的に単離できる。
【0021】<2>本発明の頭髪用化粧料 本発明の頭髪用化粧料は、上記一般式(I)で表される
化合物の1種又は2種以上を配合したものである。配合
量は、化粧料全量に対し、0.01〜10重量%である
ことが好ましい。配合量が0.01重量%未満では、十
分な発毛促進効果が期待できず、10重量%を越えても
効果は頭打ちとなり経済的でない。
化合物の1種又は2種以上を配合したものである。配合
量は、化粧料全量に対し、0.01〜10重量%である
ことが好ましい。配合量が0.01重量%未満では、十
分な発毛促進効果が期待できず、10重量%を越えても
効果は頭打ちとなり経済的でない。
【0022】本発明の頭髪用化粧料の剤型は、特に限定
されるものではなく、例えば、ヘアトニック、シャンプ
ー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、頭髪用化粧料として
用いられているものが挙げられる。これらの頭髪用化粧
料は、一般式(I)で表される化合物を配合する以外
は、通常の頭髪用化粧料と同様の方法で製造することが
できる。
されるものではなく、例えば、ヘアトニック、シャンプ
ー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、頭髪用化粧料として
用いられているものが挙げられる。これらの頭髪用化粧
料は、一般式(I)で表される化合物を配合する以外
は、通常の頭髪用化粧料と同様の方法で製造することが
できる。
【0023】また、本発明の頭髪用化粧料には、通常、
頭髪用化粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御剤、
アルコール類、pH調整剤、及び各種目的に応じた種々
の薬効成分などが適宜選択されて調製される。更に、本
発明の発毛促進成分である一般式(I)で表される化合
物以外の発毛、育毛成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消
血管血流促進剤、局所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、
殺菌剤、代謝賦活剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養
剤、保湿剤等を一般式(I)で表される化合物と併わせ
て用いることもできる。
頭髪用化粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御剤、
アルコール類、pH調整剤、及び各種目的に応じた種々
の薬効成分などが適宜選択されて調製される。更に、本
発明の発毛促進成分である一般式(I)で表される化合
物以外の発毛、育毛成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消
血管血流促進剤、局所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、
殺菌剤、代謝賦活剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養
剤、保湿剤等を一般式(I)で表される化合物と併わせ
て用いることもできる。
【0024】ここで、前胡は、広くアジア全域に分布し
ており、古くから漢方生薬として使われており、安全性
については問題がない。
ており、古くから漢方生薬として使われており、安全性
については問題がない。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。はじめ
に、一般式(I)で表される化合物からなる本発明の育
毛剤の実施例を説明する。
に、一般式(I)で表される化合物からなる本発明の育
毛剤の実施例を説明する。
【0026】
【実施例1】前胡根部の乾燥物10kgを5〜10mm
に細切し、これに精製水20lとエタノール20lを加
え、撹拌しながら、4時間加熱還流した後、これを冷却
し、濾過して不溶物を除去した。得られた濾液を減圧濃
縮し、これに5lの精製水と5lのノルマルブタノール
を加え、よく振盪し、水層を捨て、ノルマルブタノール
層を減圧乾固した。
に細切し、これに精製水20lとエタノール20lを加
え、撹拌しながら、4時間加熱還流した後、これを冷却
し、濾過して不溶物を除去した。得られた濾液を減圧濃
縮し、これに5lの精製水と5lのノルマルブタノール
を加え、よく振盪し、水層を捨て、ノルマルブタノール
層を減圧乾固した。
【0027】この様にして得られた前胡抽出物を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;50%ク
ロロホルムメタノール溶液)で精製した後、ODSカラ
ムを装着した分取高速液体クロマトグラフィー(デルタ
プレップ3000、ウォーターズ社製、溶出溶媒;20
%→60%アセトニトリル水溶液)で精製し、化3で表
される1−メトキシカルボニル−β−カルボリン(化合
物1)を2.01g、化4で表される1−エチル−4、
8−ジメトキシ−β−カルボリン(化合物2)を1.3
5g、化5で表されるβ−カルボリン−1−プロピオン
酸(化合物3)を1.22g得た。
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;50%ク
ロロホルムメタノール溶液)で精製した後、ODSカラ
ムを装着した分取高速液体クロマトグラフィー(デルタ
プレップ3000、ウォーターズ社製、溶出溶媒;20
%→60%アセトニトリル水溶液)で精製し、化3で表
される1−メトキシカルボニル−β−カルボリン(化合
物1)を2.01g、化4で表される1−エチル−4、
8−ジメトキシ−β−カルボリン(化合物2)を1.3
5g、化5で表されるβ−カルボリン−1−プロピオン
酸(化合物3)を1.22g得た。
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】<本発明の育毛剤の評価>上記実施例1で
得られた化合物1〜3の育毛剤について、安全性、発毛
促進作用、白髪改善作用に関する試験を行った。
得られた化合物1〜3の育毛剤について、安全性、発毛
促進作用、白髪改善作用に関する試験を行った。
【0032】(1)経皮刺激試験(局所毒性試験) 1群6匹づつ3群のハートレー系白色種モルモットの背
部を3cm四方に剃毛し、この部分に実施例1で得られ
た各育毛剤の10重量%水溶液をそれぞれ、1日1回、
0.05mlづつ5日間連続投与した。投与開始後6日
目に、以下の本邦パッチテスト基準(日本皮膚科学会)
により、経皮刺激性を評価した。
部を3cm四方に剃毛し、この部分に実施例1で得られ
た各育毛剤の10重量%水溶液をそれぞれ、1日1回、
0.05mlづつ5日間連続投与した。投与開始後6日
目に、以下の本邦パッチテスト基準(日本皮膚科学会)
により、経皮刺激性を評価した。
【0033】 −:無反応 ±:疑陽性反応 +:陽性反応 ++:浮腫を伴った反応
【0034】結果は全てのモルモットが−(無反応)を
示した。これより、本発明の育毛剤は安全性に優れてい
ることが判る。
示した。これより、本発明の育毛剤は安全性に優れてい
ることが判る。
【0035】(2)発毛促進作用 1群5匹づつ10週令のC3Hマウスの背部を2cm四
方に剃毛し、翌日、実施例1で得られた各育毛剤を表1
に示す様な各種濃度で含有する70%エタノール水溶
液、比較例としてビタミンEを2重量%含有する70%
エタノール水溶液、コントロールとして70%エタノー
ル水溶液を、それぞれ各群のマウスの剃毛部に0.05
mlづつ塗布した。塗布後14日に、毛成長度のレベル
を以下の基準で肉眼により評価した。
方に剃毛し、翌日、実施例1で得られた各育毛剤を表1
に示す様な各種濃度で含有する70%エタノール水溶
液、比較例としてビタミンEを2重量%含有する70%
エタノール水溶液、コントロールとして70%エタノー
ル水溶液を、それぞれ各群のマウスの剃毛部に0.05
mlづつ塗布した。塗布後14日に、毛成長度のレベル
を以下の基準で肉眼により評価した。
【0036】 − : コントロール群のマウスの毛の生え方と同程度 ± : コントロール群のマウスの毛の生え方よりわず
かに早い + : コントロール群のマウスの毛の生え方より明ら
かに早い ++ : コントロール群のマウスの毛の生え方より著
しく早い 結果を表1に示す。
かに早い + : コントロール群のマウスの毛の生え方より明ら
かに早い ++ : コントロール群のマウスの毛の生え方より著
しく早い 結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】この結果から、本発明の育毛剤は、発毛促
進作用に優れていることが明らかである。
進作用に優れていることが明らかである。
【0039】(3)白髪改善効果 Ayマウス(7〜9日齢)を屠殺した後、背部皮膚を剥
離し、これを顕微鏡下、毛に沿って1×1mmの大きさ
で4個切り出し、ペニシリンとストレプトマイシンを各
400単位/mlの濃度で含有するリン酸緩衝生理食塩
水(PBS)中に20分間浸漬して滅菌処理した。この
それぞれをペニシリンとストレプトマイシンを各100
単位/mlの濃度で、及びウシ胎仔血清(FBS)を1
5%の濃度で含有するハムのF12培地に入れ、ポアサ
イズ0.4ミクロンのメンブレンフィルターで包み、ガ
ラスチューブに入れた。
離し、これを顕微鏡下、毛に沿って1×1mmの大きさ
で4個切り出し、ペニシリンとストレプトマイシンを各
400単位/mlの濃度で含有するリン酸緩衝生理食塩
水(PBS)中に20分間浸漬して滅菌処理した。この
それぞれをペニシリンとストレプトマイシンを各100
単位/mlの濃度で、及びウシ胎仔血清(FBS)を1
5%の濃度で含有するハムのF12培地に入れ、ポアサ
イズ0.4ミクロンのメンブレンフィルターで包み、ガ
ラスチューブに入れた。
【0040】上記と同様に調整したF12培地5mlと
PBS50μlを入れた培養試験管を4本用意し、その
うち1本(コントロール)には何も入れずに、残りの3
本には、それぞれ上記実施例1で得られた各育毛剤を最
終濃度が0.01%になるように加えて溶解した。その
後、それぞれの試験管に、上記で調整したガラスチュー
ブの中身を1個づつ移し、炭酸ガスを1分間注入して密
閉した後、9rpm、37℃で2日間回転培養した。
PBS50μlを入れた培養試験管を4本用意し、その
うち1本(コントロール)には何も入れずに、残りの3
本には、それぞれ上記実施例1で得られた各育毛剤を最
終濃度が0.01%になるように加えて溶解した。その
後、それぞれの試験管に、上記で調整したガラスチュー
ブの中身を1個づつ移し、炭酸ガスを1分間注入して密
閉した後、9rpm、37℃で2日間回転培養した。
【0041】培養後、ホルマリン固定し、生物顕微鏡で
視野内の全毛包数と黒化した毛包数を計数した。視野内
の全毛包数に対する黒化した毛包数を百分率で表し、こ
れを黒化頻度として白髪改善の評価の指標とした。結果
を表2に示す。
視野内の全毛包数と黒化した毛包数を計数した。視野内
の全毛包数に対する黒化した毛包数を百分率で表し、こ
れを黒化頻度として白髪改善の評価の指標とした。結果
を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】この結果より本発明の育毛剤が、毛の黒化
を促して白髪化を改善していることがわかる。次に、上
記実施例で得られた育毛剤を含有する本発明の頭髪用化
粧料の実施例を示す。尚、以下に用いる配合量は全て重
量部である。
を促して白髪化を改善していることがわかる。次に、上
記実施例で得られた育毛剤を含有する本発明の頭髪用化
粧料の実施例を示す。尚、以下に用いる配合量は全て重
量部である。
【0044】
【実施例2】 ヘアローション 表3に示す処方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化
し、ヘアローションを製造した。
し、ヘアローションを製造した。
【0045】
【表3】
【0046】
【実施例3】 ヘアトニック 表4に示す処方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化
し、ヘアトニックを製造した。
し、ヘアトニックを製造した。
【0047】
【表4】
【0048】
【実施例4】 ヘアクリーム 表5のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分にB成分を撹拌しながら、徐々に加え、更にC成
分を加えた後、冷却してヘアクリームを製造した。
A成分にB成分を撹拌しながら、徐々に加え、更にC成
分を加えた後、冷却してヘアクリームを製造した。
【0049】
【表5】
【0050】
【実施例5】 ヘアトリートメント 表6のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分にB成分を撹拌しながら、徐々に加え、更にC成
分を加えた後、冷却してヘアトリートメントを製造し
た。
A成分にB成分を撹拌しながら、徐々に加え、更にC成
分を加えた後、冷却してヘアトリートメントを製造し
た。
【0051】
【表6】
【0052】
【実施例6】 シャンプー 表7に示す処方成分を秤取り、80℃で加熱溶解した
後、冷却してシャンプーを製造した。
後、冷却してシャンプーを製造した。
【0053】
【表7】
【0054】
【発明の効果】本発明の育毛剤は、優れた育毛作用を有
すると共に安全性も高い。また、本発明の頭髪用化粧料
は、この育毛剤を含有することで、育毛作用に優れるば
かりでなく、長期間連続して安全に使用することができ
る。
すると共に安全性も高い。また、本発明の頭髪用化粧料
は、この育毛剤を含有することで、育毛作用に優れるば
かりでなく、長期間連続して安全に使用することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物から
なる育毛剤。 【化1】 ただし、化1中、R1は、短鎖長アルキルオキシカルボ
ニル基、短鎖長アルキル基、又はヒドロキシカルボニル
アルキル基を、R2、R3は、それぞれ独立して水素原
子、又は短鎖長アルキルオキシ基を示す。 - 【請求項2】 請求項1記載の育毛剤を含有する頭髪用
化粧料。 - 【請求項3】 前記育毛剤の含有量が、化粧料全量に対
して0.01〜10重量%であることを特徴とする請求
項2記載の頭髪用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25855093A JPH07112918A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25855093A JPH07112918A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112918A true JPH07112918A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17321794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25855093A Pending JPH07112918A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112918A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998006719A1 (en) * | 1996-08-09 | 1998-02-19 | Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. | 4-substituted beta-carbolines as immunomodulators |
JP2012176921A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Nippon Menaade Keshohin Kk | 育毛剤 |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP25855093A patent/JPH07112918A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998006719A1 (en) * | 1996-08-09 | 1998-02-19 | Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. | 4-substituted beta-carbolines as immunomodulators |
US6093723A (en) * | 1996-08-09 | 2000-07-25 | Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. | 4-substituted beta-carbolines and analogs thereof |
JP2012176921A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Nippon Menaade Keshohin Kk | 育毛剤 |
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