JPH07112748B2 - リボンシフト機構 - Google Patents
リボンシフト機構Info
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- JPH07112748B2 JPH07112748B2 JP61060921A JP6092186A JPH07112748B2 JP H07112748 B2 JPH07112748 B2 JP H07112748B2 JP 61060921 A JP61060921 A JP 61060921A JP 6092186 A JP6092186 A JP 6092186A JP H07112748 B2 JPH07112748 B2 JP H07112748B2
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- ribbon
- cam groove
- ribbon cassette
- cassette
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Description
【発明の詳細な説明】 〔目 次〕 ・概 要 ・産業上の利用分野 ・従来の技術 ・発明が解決しようとする問題点 ・問題点を解決するための手段 ・作 用 ・実施例 ・発明の効果 〔概 要〕 エキセンカムを用いてキャリッジ上のリボンカセットを
揺動させるリボンシフト機構において、円板形状のエキ
センカムの一方の面に渦巻状カム溝を形成し、反対面に
回転モータと連結するための歯車を一体的に設け、構造
のコンパクト化を図ったリボンシフト機構。
揺動させるリボンシフト機構において、円板形状のエキ
センカムの一方の面に渦巻状カム溝を形成し、反対面に
回転モータと連結するための歯車を一体的に設け、構造
のコンパクト化を図ったリボンシフト機構。
本発明はカラープリンタのリボンシフト機構に関し、特
に渦巻状カム溝を有するエキセンカムを用いてリボンカ
セットを揺動させてリボンシフト動作を行わせるリボン
シフト機構の改良に関する。
に渦巻状カム溝を有するエキセンカムを用いてリボンカ
セットを揺動させてリボンシフト動作を行わせるリボン
シフト機構の改良に関する。
従来のカラープリンタのリボンシフト機構は、リボンカ
セットを搭載したキャリッジ全体をシフトモータを用い
て上下移動させて所望のインクリボンを印字位置にシフ
トさせていた。別のシフト機構として、キャリッジにカ
ム手段を連結して、キャリッジ全体を揺動させてインク
リボンを印字位置にシフトさせていた。
セットを搭載したキャリッジ全体をシフトモータを用い
て上下移動させて所望のインクリボンを印字位置にシフ
トさせていた。別のシフト機構として、キャリッジにカ
ム手段を連結して、キャリッジ全体を揺動させてインク
リボンを印字位置にシフトさせていた。
従来のリボンシフト機構においてはキャリッジぜ体を上
下運動あるいは揺動運動させていたため、機構全体が大
きくなり、またシフト動作を行わせるためのギヤ等の駆
動力伝達手段を構成する部品点数が多くなり機構の小型
が図れず、また駆動モータのトルクが大きいものであっ
た。
下運動あるいは揺動運動させていたため、機構全体が大
きくなり、またシフト動作を行わせるためのギヤ等の駆
動力伝達手段を構成する部品点数が多くなり機構の小型
が図れず、また駆動モータのトルクが大きいものであっ
た。
本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであっ
て、構造をコンパクトにして小型化を図ったりリボンシ
フト機構の提供を目的とする。
て、構造をコンパクトにして小型化を図ったりリボンシ
フト機構の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 この目的を達成するため本出願の第１の発明では、キャ
リッジ上にリボンカセットを揺動可能に支持し、回転駆
動源の正逆回転を揺動運動に変換するための渦巻状カム
溝を有するエキセンカムおよび該エキセンカムに連動し
て上記リボンカセットを揺動させるためのシフトレバー
とを具備し、前記リボンカセットはカセット側面の揺動
支軸でキャリッジに枢支され、該リボンカセットの揺動
支軸後方を上方に付勢するスプリングを備え、前記シフ
トレバーは揺動支軸前方のリボンカッセット底面に当接
して該リボンカセットを揺動動作させるように構成さ
れ、前記エキセンカムは略円板形状であって、一方の面
に前記カム溝を形成し、反対面には前記回転駆動源と連
結するための歯車を一体に設けてあり、該歯車は回転駆
動用ピニオンと噛み合う内歯歯車として形成され、前記
シフトレバーは一端部がキャリッジに枢着されていると
ともに、前記カム溝と係合するカムフォロアを有するこ
とを特徴とする。
リッジ上にリボンカセットを揺動可能に支持し、回転駆
動源の正逆回転を揺動運動に変換するための渦巻状カム
溝を有するエキセンカムおよび該エキセンカムに連動し
て上記リボンカセットを揺動させるためのシフトレバー
とを具備し、前記リボンカセットはカセット側面の揺動
支軸でキャリッジに枢支され、該リボンカセットの揺動
支軸後方を上方に付勢するスプリングを備え、前記シフ
トレバーは揺動支軸前方のリボンカッセット底面に当接
して該リボンカセットを揺動動作させるように構成さ
れ、前記エキセンカムは略円板形状であって、一方の面
に前記カム溝を形成し、反対面には前記回転駆動源と連
結するための歯車を一体に設けてあり、該歯車は回転駆
動用ピニオンと噛み合う内歯歯車として形成され、前記
シフトレバーは一端部がキャリッジに枢着されていると
ともに、前記カム溝と係合するカムフォロアを有するこ
とを特徴とする。
前記目的はさらに、本出願の第２の発明、即ちキャリッ
ジ上にリボンカセットを揺動可能に支持し、回転駆動源
の正逆回転を揺動運動に変換するための渦巻状カム溝を
有するエキセンカムおよび該エキセンカムに連動して上
記リボンカセットを揺動させるためのシフトレバーとを
具備し、前記リボンカセットはカセット側面の揺動支軸
でキャリッジに枢支され、該リボンカセットの揺動支軸
後方を上方に付勢するスプリングを備え、前記シフトレ
バーは揺動支軸前方のリボンカッセット底面に当接して
該リボンカセットを揺動動作させるように構成され、前
記エキセンカム外周部においてカム溝両側壁のうち外側
の側壁の外周端の部分を削除してカム溝の内壁面を露出
させ、該カム溝内露出面以外のエキセンカム外周面にガ
イド面を形成し、前記シフトレバーはカム溝に係合する
カムフォロアとともにガイド部材を有し、該ガイド部材
はカムフォロアが前記内露出部以外のカム溝内に係合し
ているときにエキセンカムから離れた位置にあり、カム
フォロアがカム溝の内壁露出面部分に係合するとエキセ
ンカム外周の前記ガイド面に係合してカムフォロアのカ
ム溝からの離脱を防止可能に構成したことを特徴とする
プリンタのリボンシフト機構によって達成される。
ジ上にリボンカセットを揺動可能に支持し、回転駆動源
の正逆回転を揺動運動に変換するための渦巻状カム溝を
有するエキセンカムおよび該エキセンカムに連動して上
記リボンカセットを揺動させるためのシフトレバーとを
具備し、前記リボンカセットはカセット側面の揺動支軸
でキャリッジに枢支され、該リボンカセットの揺動支軸
後方を上方に付勢するスプリングを備え、前記シフトレ
バーは揺動支軸前方のリボンカッセット底面に当接して
該リボンカセットを揺動動作させるように構成され、前
記エキセンカム外周部においてカム溝両側壁のうち外側
の側壁の外周端の部分を削除してカム溝の内壁面を露出
させ、該カム溝内露出面以外のエキセンカム外周面にガ
イド面を形成し、前記シフトレバーはカム溝に係合する
カムフォロアとともにガイド部材を有し、該ガイド部材
はカムフォロアが前記内露出部以外のカム溝内に係合し
ているときにエキセンカムから離れた位置にあり、カム
フォロアがカム溝の内壁露出面部分に係合するとエキセ
ンカム外周の前記ガイド面に係合してカムフォロアのカ
ム溝からの離脱を防止可能に構成したことを特徴とする
プリンタのリボンシフト機構によって達成される。
前記第１の発明においては、シフトレバーを介して渦巻
状カム溝を有するエキセンカムにより該カムの正逆回転
が揺動運動に変換されてリボンカセットに伝達され、キ
ャリッジ上のリボンカセットがキャリッジとは独立に揺
動動作を行う。このエキセンカムは円板状カムの一面に
カム溝を有し、反対面にモータと連結するための歯車が
一体に設けられている。
状カム溝を有するエキセンカムにより該カムの正逆回転
が揺動運動に変換されてリボンカセットに伝達され、キ
ャリッジ上のリボンカセットがキャリッジとは独立に揺
動動作を行う。このエキセンカムは円板状カムの一面に
カム溝を有し、反対面にモータと連結するための歯車が
一体に設けられている。
前記第２の発明においては、シフトレバーを介して渦巻
状カムを有するエキセンカムにより該カムの正逆回転が
揺動運動に変換されてリボンカセットに伝達され、キャ
リッジ上のリボンカセットがキャリッジとは独立に揺動
動作を行う。このエキセンカムのカム溝は外周部におい
て外側の側壁が一部削除されてカム形状が小型化され
る。この外壁が削除された部分はカム溝内壁面が外周面
に露出する。この露出面以外のエキセンカム外周面はガ
イド面として形成する。シフトレバーはカムフォロアと
ともに前記ガイド面に係合するガイド部材を有する。カ
ムフォロアがカム溝内にあるときはシフトレバーのガイ
ド部材はエキセンカムから離れた位置にあり、カムフォ
ロアがカム溝内壁露出面に達するとガイド部材がエキセ
ンカムのガイド面に当接してカムフォロアのカム内壁面
からの離脱を防止する。
状カムを有するエキセンカムにより該カムの正逆回転が
揺動運動に変換されてリボンカセットに伝達され、キャ
リッジ上のリボンカセットがキャリッジとは独立に揺動
動作を行う。このエキセンカムのカム溝は外周部におい
て外側の側壁が一部削除されてカム形状が小型化され
る。この外壁が削除された部分はカム溝内壁面が外周面
に露出する。この露出面以外のエキセンカム外周面はガ
イド面として形成する。シフトレバーはカムフォロアと
ともに前記ガイド面に係合するガイド部材を有する。カ
ムフォロアがカム溝内にあるときはシフトレバーのガイ
ド部材はエキセンカムから離れた位置にあり、カムフォ
ロアがカム溝内壁露出面に達するとガイド部材がエキセ
ンカムのガイド面に当接してカムフォロアのカム内壁面
からの離脱を防止する。
第２図に本発明が適用されるシリアルプリンタ内部構成
の外観を示す。プラテン１に対向して印字ヘッド２を搭
載したキャリッジ３がプラテン１に沿って摺動可能に設
けられている。キャリッジ３はタイミングベルト４を介
してモータ30により往復運動を行う。キャリッジ３上に
は印字ヘッド２とともに、図示しないリボンカセットお
よびリボンカセットをシフト動作させるための後述のリ
ボンシフト機構が装着される。
の外観を示す。プラテン１に対向して印字ヘッド２を搭
載したキャリッジ３がプラテン１に沿って摺動可能に設
けられている。キャリッジ３はタイミングベルト４を介
してモータ30により往復運動を行う。キャリッジ３上に
は印字ヘッド２とともに、図示しないリボンカセットお
よびリボンカセットをシフト動作させるための後述のリ
ボンシフト機構が装着される。
本発明に係るリボンシフト機構の構成を第１図に示す。
キャリッジ３上に印字ヘッド２とともにカセット支持台
６が固定されている。このカセット支持台６にはカラー
リボンカセット５が揺動軸７を中心に揺動可能に装着さ
れる。カラーリボンカセット５は、例えば黒、赤、黄、
青の４色のインクリボン18を収容している。キャリッジ
３にはさらにシフトレバー14およびエキセンカム９が装
着される。エキセンカム９はほぼ円板形状であり、一方
の面に渦巻状のカム溝10を有し、反対面にはリング状内
歯歯車11が一体的に形成されている。シフトレバー14は
レバー軸15に枢支されている。シフトレバー14にはエキ
センカム９のカム溝10に係合するカムフォロア13および
後述のガイドレバー16が設けられている。シフトレバー
14は先端の作用部17がリボンカセット５の底面に当接す
る。リボンカセット５の後端部を上方に付勢し，リボン
カセット５の前端部側をシフトレバー14上に押圧するた
めのスプリング８がキャリッジ３上に設けられる。
キャリッジ３上に印字ヘッド２とともにカセット支持台
６が固定されている。このカセット支持台６にはカラー
リボンカセット５が揺動軸７を中心に揺動可能に装着さ
れる。カラーリボンカセット５は、例えば黒、赤、黄、
青の４色のインクリボン18を収容している。キャリッジ
３にはさらにシフトレバー14およびエキセンカム９が装
着される。エキセンカム９はほぼ円板形状であり、一方
の面に渦巻状のカム溝10を有し、反対面にはリング状内
歯歯車11が一体的に形成されている。シフトレバー14は
レバー軸15に枢支されている。シフトレバー14にはエキ
センカム９のカム溝10に係合するカムフォロア13および
後述のガイドレバー16が設けられている。シフトレバー
14は先端の作用部17がリボンカセット５の底面に当接す
る。リボンカセット５の後端部を上方に付勢し，リボン
カセット５の前端部側をシフトレバー14上に押圧するた
めのスプリング８がキャリッジ３上に設けられる。
エキセンカム９の詳細を第３図から第５図までに示す。
エキセンカム９はキャリッジに固定されたブラケット20
のカム軸21（第５図）上に装着される。ブラケット20に
はさらにパルスモータ19が取付けられる。パルスモータ
19はフレキシブル板31を介して制御部（図示しない）に
連結され駆動制御される。シフトレバー14はこのブラケ
ット20に設けたレバー軸15上に装着される。シフトレバ
ー14の内側にはカムフォロア13が備わる。カムフォロア
13はエキセンカム９の渦巻状カム溝10内に係合する。パ
ルスモータ19の駆動軸にはピニオンギア12（第５図）が
装着される。エキセンカム９の裏面にはリング状内歯歯
車11が一体的に設けられる。この内歯歯車はピニオンギ
ア12と噛み合う。
エキセンカム９はキャリッジに固定されたブラケット20
のカム軸21（第５図）上に装着される。ブラケット20に
はさらにパルスモータ19が取付けられる。パルスモータ
19はフレキシブル板31を介して制御部（図示しない）に
連結され駆動制御される。シフトレバー14はこのブラケ
ット20に設けたレバー軸15上に装着される。シフトレバ
ー14の内側にはカムフォロア13が備わる。カムフォロア
13はエキセンカム９の渦巻状カム溝10内に係合する。パ
ルスモータ19の駆動軸にはピニオンギア12（第５図）が
装着される。エキセンカム９の裏面にはリング状内歯歯
車11が一体的に設けられる。この内歯歯車はピニオンギ
ア12と噛み合う。
以上のような構成のリボンシフト機構の作動は以下のと
おりである。パルスモータ19の正逆回転がピニオンギア
12およびエキセンカム９の内歯歯車11を介してエキセン
カム９に伝達され、シフトレバー14のカムフォロア13が
カム溝10内を揺動してシフトレバー14が矢印Ａのように
揺動する。これによりシフトレバー14の先端の作用部17
がリボンカセット５をスプリング８に抗して押圧しリボ
ンカセット５を矢印Ｂのように揺動シフト動作させ所望
のインクリボンを印字ヘッド２の印字位置に対面させ
る。
おりである。パルスモータ19の正逆回転がピニオンギア
12およびエキセンカム９の内歯歯車11を介してエキセン
カム９に伝達され、シフトレバー14のカムフォロア13が
カム溝10内を揺動してシフトレバー14が矢印Ａのように
揺動する。これによりシフトレバー14の先端の作用部17
がリボンカセット５をスプリング８に抗して押圧しリボ
ンカセット５を矢印Ｂのように揺動シフト動作させ所望
のインクリボンを印字ヘッド２の印字位置に対面させ
る。
カラー印字命令により使用すべき色のインクリボンが指
定されると、現在印字位置にあるインクリボンから次に
印字すべきインクリボンまでシフトするのに必要な量だ
けパルスモータ19が正方向又は逆方向に回転してリボン
カセットを揺動させる。このようなシフト制御におい
て、プリンタの最初の使用時、即ち電源投入直後のリボ
ンカセットの位置は不明であるため基準となる位置（ホ
ームポジションまで）エキセンカムを回転させてリボン
カセットを移動させる必要がある。このような場合に対
処するため、電源を投入すると直ちに印字命令如何にか
かわらずエキセンカムをホームポジション方向（カムフ
ォロア13がカム溝10の最も内部位置と係合する方向）、
即ち第１図の例ではリボンカセット５が下向きに揺動す
る方向に回転させる。この場合の回転量はリボンカセッ
トが最も上昇した位置から最も下降した位置（ホームポ
ジション）まで移動するのに必要な回転量より幾分大き
く設定しておく。エキセンカムがホームポジションに達
すると、即ちカムフォロアがカム溝の終端部に達する
と、それ以後はパルスモータが脱調した状態で回転を続
ける。このような構成により、電源投入時にエキセンカ
ムの回転位置がどこにあっても電源投入後直ちにエキセ
ンカムをホームポジションに移動させることができる。
このようにしてリボンカセットの位置を基準となるホー
ムポジションに位置合せした後、カラー印字命令に従っ
て印字すべきカラーのインクリボンを印字位置までシフ
トさせるの必要な回転量だけエキセンカムを回転させて
リボンシフトを行う。
定されると、現在印字位置にあるインクリボンから次に
印字すべきインクリボンまでシフトするのに必要な量だ
けパルスモータ19が正方向又は逆方向に回転してリボン
カセットを揺動させる。このようなシフト制御におい
て、プリンタの最初の使用時、即ち電源投入直後のリボ
ンカセットの位置は不明であるため基準となる位置（ホ
ームポジションまで）エキセンカムを回転させてリボン
カセットを移動させる必要がある。このような場合に対
処するため、電源を投入すると直ちに印字命令如何にか
かわらずエキセンカムをホームポジション方向（カムフ
ォロア13がカム溝10の最も内部位置と係合する方向）、
即ち第１図の例ではリボンカセット５が下向きに揺動す
る方向に回転させる。この場合の回転量はリボンカセッ
トが最も上昇した位置から最も下降した位置（ホームポ
ジション）まで移動するのに必要な回転量より幾分大き
く設定しておく。エキセンカムがホームポジションに達
すると、即ちカムフォロアがカム溝の終端部に達する
と、それ以後はパルスモータが脱調した状態で回転を続
ける。このような構成により、電源投入時にエキセンカ
ムの回転位置がどこにあっても電源投入後直ちにエキセ
ンカムをホームポジションに移動させることができる。
このようにしてリボンカセットの位置を基準となるホー
ムポジションに位置合せした後、カラー印字命令に従っ
て印字すべきカラーのインクリボンを印字位置までシフ
トさせるの必要な回転量だけエキセンカムを回転させて
リボンシフトを行う。
エキセンカムの好ましい形状を第６図に示す。エキセン
カム９の渦巻状のカム溝10は内側の側壁10aおよび外側
の側壁10bにより構成されている。この両側壁10a,10bの
うち外側の外壁10bはエキセンカム９の外周部において
第６図のＰ点からＱ点までの間は削除され、内側は側壁
10aが外周面側に露出している。前述のようにシフトレ
バー14はカムフォロア13およびガイドレバー16を有し、
レバー軸15の廻りを揺動して作用部17を介してリボンカ
セットをシフト動作させる。この場合、スプリング８
（第１図）の作用によりリボンカセットを介してシフト
レバー14は常に下向きに押圧されるため、カムフォロア
13はカム溝10の内側の側壁10a上に係合してカム運動を
行う。このカムフォロア13がカム溝10の両側壁10a,10b
が共に形成されている部分、即ち図のＰ点より内部側に
位置するときには、シフトレバー14のガイドレバー16は
エキセンカム９からの離れた位置にある。（第６図
（ａ））。エキセンカム９がさらに矢印Ｃのように回転
してカムフォロア13がカム溝10の内側の側壁10aが露出
した部分、即ち図のＰ点からＱ点までの間に位置すると
きには、シフトレバー14のガイドレバー16はエキセンカ
ム９の外周面に当接する（第６図（ｂ））。このガイド
レバー16が当接するエキセンカム９の外周面は、カム溝
10の露出した内側の側壁10aに対応した形状のガイド面
として形成されている。
カム９の渦巻状のカム溝10は内側の側壁10aおよび外側
の側壁10bにより構成されている。この両側壁10a,10bの
うち外側の外壁10bはエキセンカム９の外周部において
第６図のＰ点からＱ点までの間は削除され、内側は側壁
10aが外周面側に露出している。前述のようにシフトレ
バー14はカムフォロア13およびガイドレバー16を有し、
レバー軸15の廻りを揺動して作用部17を介してリボンカ
セットをシフト動作させる。この場合、スプリング８
（第１図）の作用によりリボンカセットを介してシフト
レバー14は常に下向きに押圧されるため、カムフォロア
13はカム溝10の内側の側壁10a上に係合してカム運動を
行う。このカムフォロア13がカム溝10の両側壁10a,10b
が共に形成されている部分、即ち図のＰ点より内部側に
位置するときには、シフトレバー14のガイドレバー16は
エキセンカム９からの離れた位置にある。（第６図
（ａ））。エキセンカム９がさらに矢印Ｃのように回転
してカムフォロア13がカム溝10の内側の側壁10aが露出
した部分、即ち図のＰ点からＱ点までの間に位置すると
きには、シフトレバー14のガイドレバー16はエキセンカ
ム９の外周面に当接する（第６図（ｂ））。このガイド
レバー16が当接するエキセンカム９の外周面は、カム溝
10の露出した内側の側壁10aに対応した形状のガイド面
として形成されている。
このような構成においては、カムフォロアがカム溝の内
壁露出部に達するとガイドレバーがエキセンカム外周面
に当接するため、カム溝外壁がなくてもカムフォロアが
カム溝から外側方向に離脱することが防止される。従っ
てカム溝の外壁部分を削除することができ、エキセンカ
ムの小型化が図られる。
壁露出部に達するとガイドレバーがエキセンカム外周面
に当接するため、カム溝外壁がなくてもカムフォロアが
カム溝から外側方向に離脱することが防止される。従っ
てカム溝の外壁部分を削除することができ、エキセンカ
ムの小型化が図られる。
本発明に係るリボンシフト機構に単色リボンカセットが
装着された場合の動作を第７図を用いて説明する。単色
リボンカセットは、例えば黒色のインクリボンのみを収
容し、カラーリボンカセットに比べ厚さが薄い。カラー
リボンカセット5aが揺動軸７に装着されると、シフトレ
バー14の先端作用部17がカセット5aの底面に当接し前述
のようにリボンカセット5aをシフト動作させ、選択され
たインクリボンをプラテン１に対面した印字位置に移動
させる。第７図のシフトレバー14はこのシフトレバーの
揺動範囲を示し、実線は最上位置、鎖線は最下位置を示
す。このようなリボンシフト機構の揺動軸７に単色リボ
ンカセット5bが装着されると、単色リボンカセット5bは
厚さが薄いため、装着した位置（印字位置）ではカセッ
ト底面がシフトレバー14の揺動範囲より上方に位置しシ
フトレバー14の先端作用部17はカセット底面に当接しな
い。単色リボンカトは図示しないストッパ等により印字
位置に保持される。このようなシフトレバー14が単色リ
ボンカセットに当接しないように揺動軸７の位置および
シフトレバーの揺動範囲、取付位置、カセット形状等を
予め定めておく。単色リボンカセット5bの装着時にカセ
ット底面が多少シフトレバーの揺動範囲と従なる場合に
はカセット底面にシフトレバー14の先端作用部17の逃げ
用の凹所24を形成してもよい。このような構成において
は、単色リボンカセット装着時にカラー印字情報が与え
られた場合にシフトレバーが揺動動作しても単色リボン
カセットはシフトせず印字位置に保持される。従って、
カラー印字命令を単色で印字し、空印字による印字情報
の消滅が防止される。
装着された場合の動作を第７図を用いて説明する。単色
リボンカセットは、例えば黒色のインクリボンのみを収
容し、カラーリボンカセットに比べ厚さが薄い。カラー
リボンカセット5aが揺動軸７に装着されると、シフトレ
バー14の先端作用部17がカセット5aの底面に当接し前述
のようにリボンカセット5aをシフト動作させ、選択され
たインクリボンをプラテン１に対面した印字位置に移動
させる。第７図のシフトレバー14はこのシフトレバーの
揺動範囲を示し、実線は最上位置、鎖線は最下位置を示
す。このようなリボンシフト機構の揺動軸７に単色リボ
ンカセット5bが装着されると、単色リボンカセット5bは
厚さが薄いため、装着した位置（印字位置）ではカセッ
ト底面がシフトレバー14の揺動範囲より上方に位置しシ
フトレバー14の先端作用部17はカセット底面に当接しな
い。単色リボンカトは図示しないストッパ等により印字
位置に保持される。このようなシフトレバー14が単色リ
ボンカセットに当接しないように揺動軸７の位置および
シフトレバーの揺動範囲、取付位置、カセット形状等を
予め定めておく。単色リボンカセット5bの装着時にカセ
ット底面が多少シフトレバーの揺動範囲と従なる場合に
はカセット底面にシフトレバー14の先端作用部17の逃げ
用の凹所24を形成してもよい。このような構成において
は、単色リボンカセット装着時にカラー印字情報が与え
られた場合にシフトレバーが揺動動作しても単色リボン
カセットはシフトせず印字位置に保持される。従って、
カラー印字命令を単色で印字し、空印字による印字情報
の消滅が防止される。
以上説明したように、本発明に係るリボンシフト機構に
おいては、リボンカセットをキャリッジ上に揺動可能に
装着し、カセット底面に係合するシフトレバーおよびエ
キセンカムを用いてリボンカセット自体をキャリッジか
ら独立してシフト動作させている。従ってシフト機構が
簡単になり小型化が図られるとともにモータトルクも小
さくてすむ。エキセンカムのカム溝形成面の反対面に駆
動力伝達用歯車を一体に形成することによりシフト機構
がコンパクトになり小型化が達成される。特に、カム溝
と駆動力伝達用歯車とエキセンカムの互いに反対面に形
成することにより、シフトレバーがこの駆動歯車と干渉
することがないためにこの駆動歯車を大きくすることが
でき、よってこの駆動歯車と前段の駆動歯車との間の減
速比を大きくすることができ、また、渦巻き状のカム溝
をエキセンカムのほぼ全面に、例えば360度以上の範囲
にわたって形成することができ、この点からも減速比を
大きくすることができる。さらに、シフトレバーはカム
に追従するカムフォロアの運動を増幅してリボンカセッ
トに伝達することができるので、多色のリボン備えたリ
ボンカセットを各色に応じた位置へ精度よくもたらすこ
とができる。また、渦巻き状のカム溝を使用しているの
で、例えば渦巻きの内端部をホームポジションとして、
始動時にカムフォロアがホームポジションに来るように
し且つホームポジションで回転駆動源（例えばモータ）
を脱調させるように制御すれば、特別のセンサを使用し
なくてもホームポジションを検出することができるの
で、この点でも構成を簡単にすることができる。
おいては、リボンカセットをキャリッジ上に揺動可能に
装着し、カセット底面に係合するシフトレバーおよびエ
キセンカムを用いてリボンカセット自体をキャリッジか
ら独立してシフト動作させている。従ってシフト機構が
簡単になり小型化が図られるとともにモータトルクも小
さくてすむ。エキセンカムのカム溝形成面の反対面に駆
動力伝達用歯車を一体に形成することによりシフト機構
がコンパクトになり小型化が達成される。特に、カム溝
と駆動力伝達用歯車とエキセンカムの互いに反対面に形
成することにより、シフトレバーがこの駆動歯車と干渉
することがないためにこの駆動歯車を大きくすることが
でき、よってこの駆動歯車と前段の駆動歯車との間の減
速比を大きくすることができ、また、渦巻き状のカム溝
をエキセンカムのほぼ全面に、例えば360度以上の範囲
にわたって形成することができ、この点からも減速比を
大きくすることができる。さらに、シフトレバーはカム
に追従するカムフォロアの運動を増幅してリボンカセッ
トに伝達することができるので、多色のリボン備えたリ
ボンカセットを各色に応じた位置へ精度よくもたらすこ
とができる。また、渦巻き状のカム溝を使用しているの
で、例えば渦巻きの内端部をホームポジションとして、
始動時にカムフォロアがホームポジションに来るように
し且つホームポジションで回転駆動源（例えばモータ）
を脱調させるように制御すれば、特別のセンサを使用し
なくてもホームポジションを検出することができるの
で、この点でも構成を簡単にすることができる。
また、シフトレバーにカムフォロアの離脱防止用ガイド
レバーを設けておくことによりエキセンカムのカム溝の
外壁部を削除してもカムフォロアがカム内壁面から離れ
ることはなく、従ってカム溝外壁部を削除でき、これに
よってエキセンカムの小型化が達成される。この場合、
特に、カムフォロアがカム外周部から内部に進入する回
転方向において離脱防止用ガイドレバーによりカムフォ
ロアは確実にカム溝内部に進入する。
レバーを設けておくことによりエキセンカムのカム溝の
外壁部を削除してもカムフォロアがカム内壁面から離れ
ることはなく、従ってカム溝外壁部を削除でき、これに
よってエキセンカムの小型化が達成される。この場合、
特に、カムフォロアがカム外周部から内部に進入する回
転方向において離脱防止用ガイドレバーによりカムフォ
ロアは確実にカム溝内部に進入する。
第１図は本発明の基本構成説明図、第２図は本発明が適
用されるプリンタの内部構成斜視図、第３図は本発明の
リボンシフト機構の要部組立図、第４図および第５図は
第３図の要部の分解図、第６図は本発明に係るエキセン
カムの動作説明図、第７図は本発明に係るリボンシフト
機構に単色リボンカセットを装着した場合の動作説明図
である。 ２……印字ヘッド、３……キャリッジ、 ５……リボンカセット、６……カセット支持台、 ７……揺動軸、９……エキセンカム、 10……カム溝、14……シフトレバー。
用されるプリンタの内部構成斜視図、第３図は本発明の
リボンシフト機構の要部組立図、第４図および第５図は
第３図の要部の分解図、第６図は本発明に係るエキセン
カムの動作説明図、第７図は本発明に係るリボンシフト
機構に単色リボンカセットを装着した場合の動作説明図
である。 ２……印字ヘッド、３……キャリッジ、 ５……リボンカセット、６……カセット支持台、 ７……揺動軸、９……エキセンカム、 10……カム溝、14……シフトレバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 史雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 百々 正一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 叶 雅樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−12891（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−120087（ＪＰ，Ａ)
Claims (3)
- 【請求項１】キャリッジ上にリボンカセットを揺動可能
に支持し、回転駆動源の正逆回転を揺動運動に変換する
ための渦巻状カム溝を有するエキセンカムおよび該エキ
センカムに連動して上記リボンカセットを揺動させるた
めのシフトレバーとを具備し、前記リボンカセットはカ
セット側面の揺動支軸でキャリッジに枢支され、該リボ
ンカセットの揺動支軸後方を上方に付勢するスプリング
を備え、前記シフトレバーは揺動支軸前方のリボンカッ
セット底面に当接して該リボンカセットを揺動動作させ
るように構成され、前記エキセンカムは略円板形状であ
って、一方の面に前記カム溝を形成し、反対面には前記
回転駆動源と連結するための歯車を一体に設けてあり、
該歯車は回転駆動用ピニオンと噛み合う内歯歯車として
形成され、前記シフトレバーは一端部がキャリッジに枢
着されているとともに、前記カム溝と係合するカムフォ
ロアを有することを特徴とするリボンシフト機構。 - 【請求項２】キャリッジ上にリボンカセットを揺動可能
に支持し、回転駆動源の正逆回転を揺動運動に変換する
ための渦巻状カム溝を有するエキセンカムおよび該エキ
センカムに連動して上記リボンカセットを揺動させるた
めのシフトレバーとを具備し、前記リボンカセットはカ
セット側面の揺動支軸でキャリッジに枢支され、該リボ
ンカセットの揺動支軸後方を上方に付勢するスプリング
を備え、前記シフトレバーは揺動支軸前方のリボンカッ
セット底面に当接して該リボンカセットを揺動動作させ
るように構成され、前記エキセンカム外周部においてカ
ム溝両側壁のうち外側の側壁の外周端の部分を削除して
カム溝の内壁面を露出させ、該カム溝内露出面以外のエ
キセンカム外周面にガイド面を形成し、前記シフトレバ
ーはカム溝に係合するカムフォロアとともにガイド部材
を有し、該ガイド部材はカムフォロアが前記内露出部以
外のカム溝内に係合しているときにエキセンカムから離
れた位置にあり、カムフォロアがカム溝の内壁露出面部
分に係合するとエキセンカム外周の前記ガイド面に係合
してカムフォロアのカム溝からの離脱を防止可能に構成
したことを特徴とするプリンタのリボンシフト機構。 - 【請求項３】前記のシフトレバーのカムフォロアは、前
記スプリングの作用によりリボンカセットを介してカム
溝の内壁面側に押圧されることを特徴とする特許請求の
範囲第２項記載のリボンシフト機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61060921A JPH07112748B2 (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 | リボンシフト機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61060921A JPH07112748B2 (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 | リボンシフト機構 |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22354094A Division JPH07149030A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | リボンシフト機構 |
| JP8295007A Division JP2776418B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 印刷装置、およびそれに用いられる単色リボンカセット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62218179A JPS62218179A (ja) | 1987-09-25 |
| JPH07112748B2 true JPH07112748B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=13156333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61060921A Expired - Fee Related JPH07112748B2 (ja) | 1986-03-20 | 1986-03-20 | リボンシフト機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07112748B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5912891A (ja) * | 1982-07-13 | 1984-01-23 | Brother Ind Ltd | タイプライタ−のリボンリフト機構 |
-
1986
- 1986-03-20 JP JP61060921A patent/JPH07112748B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62218179A (ja) | 1987-09-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |