JPH07112460B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

Info

Publication number
JPH07112460B2
JPH07112460B2 JP4294872A JP29487292A JPH07112460B2 JP H07112460 B2 JPH07112460 B2 JP H07112460B2 JP 4294872 A JP4294872 A JP 4294872A JP 29487292 A JP29487292 A JP 29487292A JP H07112460 B2 JPH07112460 B2 JP H07112460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
valve
bellows pump
lid
valve rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4294872A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06141973A (ja
Inventor
盛男 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP4294872A priority Critical patent/JPH07112460B2/ja
Publication of JPH06141973A publication Critical patent/JPH06141973A/ja
Publication of JPH07112460B2 publication Critical patent/JPH07112460B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用電気ポット等の電
気貯湯容器に関し、蓋体内のベローズポンプを押圧操作
して器体内に加圧空気を送り込み内容液を加圧注出し、
器体内で発生する蒸気は蓋体を通じて外部に逃がして器
体内の異常昇圧を防止するようにした電気貯湯容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電気貯湯容器は、例えば図6、
図7に示すように、前記内容液加圧のための、蓋体a内
のベローズポンプbから器体c内に通じる給気通路d
と、器体c内で発生する蒸気を逃がすための、蓋体aの
内側から蓋体aの外部に通じる蒸気抜き通路eとを備
え、蒸気抜き通路eは特に電気貯湯容器が使用状態にあ
る間内容液から蒸気が発生するので、これを常時逃がせ
るようにすることが必要である。
【0003】しかし使用状態にある電気貯湯容器は、取
扱いの誤りや不注意、幼児のいたずらと言ったことのた
めに器体が倒されることがある。
【0004】この場合、給気通路dは内容液を加圧注出
するとき以外のとき閉じておけるので、内容液が給気通
路dを通じてベローズポンプb内に流入することは回避
できるが、前記常時開きっ放しにされなければならない
蒸気抜き通路eを通じて外部に流出しようとする。
【0005】内容液は加熱されて高温である。これが器
体c外に流出してしまうと危険であるし、まわりを濡ら
してしまうので不都合である。
【0006】そこで従来、図6、図7に示す電気ポット
のように、器体cの転倒時に蒸気抜き通路eを閉じる転
倒時止水弁fが設けられている。この転倒時止水弁f
は、内容液の流出を防止すると言う性格上、内容液の器
体cからの流出初期位置に設けるのが好適であるので、
ベローズポンプbの下板gとこれに下方から被せ付けら
れた金属製の内蓋hとの間の通路部に設けられている。
【0007】ところで、ベローズポンプbの下板gと内
蓋hとの間には前記給気通路dと蒸気抜き通路eとの分
岐部jが位置しており、ベローズポンプbの下板gをベ
ローズポンプb内から下方に貫通する弁杆iの下端部が
前記分岐部jに臨み、弁杆iがベローズポンプbの押圧
操作およびその後の復帰動作に連動して給気通路dと蒸
気抜き通路eとを択一的に開く、通路切換え弁kを構成
している。
【0008】したがって転倒時止水弁fは、前記通路切
換え弁kの位置を避けてこれの直下に設けている。
【0009】これにより器体cの転倒時の内容液の流出
を、この流出の初期に阻止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のもの
では、転倒時止水弁fを通路切換え弁kの直下に設ける
ために、内蓋hの中央部を下方に窪ませて、ベローズポ
ンプbの下板gとの間に弁室スペースlを形成してい
る。
【0011】このため蓋体は器体cの内側に向けかさ高
くなり、これを器体cから取り外して取り扱うのに不便
であるし、前記弁室スペースlのための局部的な突出部
のために、器体から取り外した蓋体を単体のまま置くの
に安定性が悪く取扱い難いものとなる。
【0012】特に、蓋体a内に内容液が入り込んでも、
器体cが正立状態であれば自然に器体c内に流下して戻
るようにするのが好適であるから、前記内蓋hの弁室ス
ペースlを形成する最下位置に開口mを設けることが行
われる。
【0013】この開口mは、前記給気通路dおよび蒸気
抜き通路eの器体c内への開口に兼用することはでき
る。
【0014】しかしこれを蒸気抜き通路eの器体c内へ
の開口に兼用すると、内容液が図6、図7に仮想線で示
す液位nに達したとき、器体c内で発生する蒸気は、内
容液に邪魔されて蒸気抜き通路e内に抜け出ることはで
きず、器体c内が異常昇圧するので危険である。
【0015】そこで前記開口mとは別に、内蓋hの弁室
スペースi部のまわりの高位部に、給気通路dおよび蒸
気抜き通路eの器体c内への開口oを図示のように設け
ることが行われている。
【0016】しかしこの場合、開口oが内容液の液面の
傾きや沸騰、持ち運びによる揺れにても塞がらない安全
高さsを見込んだ満水液位pを設定したとしても、前記
満水液位pでは液面が弁室スペースl部に掛かっている
ので、内容液がこの弁室スペースl内に常時入り込んだ
状態となるし、液面が傾いたり沸騰等によって揺れてい
る場合されに多くの内容液が弁室スペースlに入り込む
ことになり、器体cが転倒するとこの弁室スペースk内
に先に入り込んでいる内容液には、転倒時止水弁fは働
き難いか、働かないので、これが外部に流出することを
回避できない不都合がある。
【0017】実際の商品ではこれをも解消することが望
まれ、弁室スペースl部の最低位部に対し安全高さsを
見込んだ満水液位qを設定しているので、器体cの制限
容量を勢い小さくしてしまう。このため全体の大きさの
割りには有効容量の小さなものとなって不合理である。
【0018】本発明は、転倒時止水弁を弁杆内通路を利
用して設けることにより、前記のような問題のない電気
貯湯容器を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するため、蓋体内に、内容液を加圧注出するた
めのベローズポンプと、このベローズポンプから器体内
に加圧空気を導く給気通路と、器体内で発生する蒸気を
外部に逃がす蒸気抜き通路と、少なくともベローズポン
プの押圧操作に連動して蒸気抜き通路を閉じるように、
ベローズポンプの下板をベローズポンプ内から前記下板
とこの下板に下方から被せ付けられた金属製の内蓋との
間に臨むように貫通して設けられた弁杆と、器体が転倒
したとき自重または内容液に押動されて蒸気抜き通路を
閉じる転倒時止水弁とを設けた電気貯湯容器において、
前記蒸気抜き通路を、前記弁杆の少なくとも下端部内の
通路を通じるように形成し、前記転倒時止水弁を、内蓋
上に臨む弁杆下端部内の前記通路に設けたことを特徴と
するものである。
【0020】この場合、前記給気通路も、前記弁杆の下
端部内の通路を通じるように形成することができる。
【0021】
【作用】本発明の上記構成によれば、器体内の内容液か
ら発生する蒸気は蒸気抜き通路を通じて外部に逃がし器
体内が異常昇圧するようなことを回避することができ
る。
【0022】また器体内の内容液は、ベローズポンプを
押圧操作することによりベロースポンプから吐出する加
圧空気を給気通路を通じて器体内に送り込み、前記押圧
操作に連動する弁杆にて蒸気抜き通路が閉じられること
により前記加圧空気の逃げなく内容液を加圧注出するこ
とができる。
【0023】蒸気抜き通路が開かれている通常使用状態
で器体が転倒し、内容液が蒸気抜き通路を通じて外部に
流出しようとしても、転倒時止水弁が蒸気抜き通路を閉
じるので内容液が蒸気抜き通路を通じて流出するのを防
止することができる。
【0024】ベローズポンプの下板をベローズポンプ内
から下方に貫通してこの下板と内蓋との間に下端部が臨
み、蒸気抜き通路を適時に閉じる弁杆の、少なくとも下
端部内の通路を、蒸気抜き通路が通じるようにされてい
て、この弁杆の下端部内の通路に設けられた前記転倒時
止水弁が器体転倒時に閉じることにより、蒸気抜き通路
を閉じることになるので、器体転倒時に内容液が蒸気抜
き通路を通じて外部に流出するようなことを回避するこ
とができ、転倒時止水弁が弁杆の下端部内の通路に位置
しているので弁杆の下端部よりも下方になることなく、
内容液の流出初期の位置にて流出を阻止することができ
る。
【0025】給気通路が弁杆の下端部内の通路を通じる
ように形成されていると、前記転倒時止水弁が閉じるこ
とによって、蒸気通路と同時に給気通路を閉じることに
もなるので、給気通路を閉じる特別の弁機構を設けなく
ても、器体転倒時に内容液が給気通路を通じてベローズ
ポンプ内に流入するようなことをも回避することができ
る。
【0026】
【実施例】図1〜図3は本発明が適用された第1の実施
例としての電気ポットのを示している。
【0027】図1に示すように、金属製の内容器2を金
属製で筒状の外装ケース3内に収容して器体1を構成し
ている。
【0028】内容器2は外装ケース3の上端に上方から
嵌め合わせた合成樹脂製の肩部材4によって上端フラン
ジ2aが受けられている。
【0029】外装ケース3の下端には、合成樹脂製の底
環7が当てがわれ、この底環7と内装ケース2の底部と
を連結金具5によって連結し、外装ケース3、内容器2
および底環7の相互を一体化している。
【0030】底環7の開口には、合成樹脂製の底蓋10
が自身に設けられている複数の爪の嵌め合わせと一箇所
のビス止めにて取り付けられている。
【0031】この底蓋10の下面外周部には、自身に設
けられた複数の爪によって回転座体9が回転可能に嵌め
付けられ、器体1を定置したとき回転座体9上で器体1
を軽く回転させられるようになっている。
【0032】内装ケース2の底部下面には、ヒータ8
a、8bが当てがわれている。このヒータ8a、8bは
湯沸かしヒータと保温ヒータとであり、例えば環状のマ
イカ板に線状のヒータ8a、8bのそれぞれを交互に巻
付けてマイカ板間に挟み付け、ケースに収容したもので
ある。
【0033】内容器2の底部下には遮熱板12が固設金
具11を介し当てがわれねじ13によって固定されてい
る。
【0034】ヒータ8a、8bは前記遮熱板12との間
に設けられたばね板14によって内容器2の底部下面に
押しつけて保持されている。
【0035】ヒータ8a、8bの中央に設けた貫通孔内
には、温度センサ18がヒータ8a、8bと環状の遮熱
壁17により隔絶して配され、遮熱板12との間に働か
せたセンサ保持部材16により内容器2底部の、ヒータ
8a、8b押し当て部2bよりも少し高くした中央部2
cに下面に押し当てられている。
【0036】底環7には回路収容ボックス40が下向き
に開口して一体成形して設けられており、回路収容ボッ
クス40に収容される回路基板41が、上方からの漏水
に対して防水されている。また回路収容ボックス40に
は下方から底蓋44が被せ付けられ、器体1が溜め水に
ジャブ漬けされた場合等の下方からの浸水にも対応でき
るようにしている。
【0037】この回路基板41に装備された制御回路4
2は、マイクロコンピュータ43を利用したものであ
る。このマイクロコンピュータ43には、肩部材4の前
方に突出し下部への注液ガイド32を持った嘴状突出部
4aの上面に設けられた操作パネル19からの出力信
号、前記温度センサ18等の各種検出信号を受けて、沸
騰、保温の動作制御を行うとともに、その動作表示やタ
イマ設定による表示制御等を行うようになっている。
【0038】器体1の上端には、肩部材4がなす器体1
の口部61を施蓋する器体蓋6が設けられている。この
器体蓋6は、後部で肩部材4にヒンジピン68によって
開閉自在に枢着されている。この器体蓋6の枢着は肩部
材4に一体形成された一部開放型の軸受69に対して行
い、器体蓋6の開き状態にてヒンジピン68を軸受69
から着脱できるようにしている。
【0039】このヒンジピン68の着脱によって器体蓋
6を器体1に対して着脱でき、自身の洗浄や、器体1に
おける内容液の給排等が容易とな器体蓋6の自由端に
は、器体蓋6が閉じられたときばね72の付勢によって
肩部材4の一部に形成した係止部45に係合して器体蓋
6を閉じ状態にロックするロック部材71が設けられて
いる。
【0040】このロック部材71は、器体蓋6の内部に
設けられた内容液を加圧注出するためのベローズポンプ
101の下板102に一部でガイドされ、操作部79a
を備えたロック解除レバー79のカム部79bに後端の
受動片71aが対向しており、ロック解除レバー79の
操作部79aが起こされて軸73を中心に回動すること
により、前記ロック部材71をばね72に抗して後退さ
せ、ロックを解除する。またこれと同時にロック解除レ
バー79の操作部79aをさらに持ち上げることによ
り、ロックの解除に引き続いて器体蓋6をそのまま上方
へ開くことができる。
【0041】内容器2の外面前部に、内容器2の下部に
基部が接続されて立ち上がり、前記ベローズポンプ10
1からの加圧される内容液を器体1の外部に案内し注出
する注出路33が設けられている。
【0042】この注出路33の先端注出口22は肩部材
4の前部に嘴状に突出した嘴状突出部4a内で下向きに
開口され、嘴上突出部4aの底部壁に設けられた注液ガ
イド32内に、大気への開放隙間を持って臨み、注出す
る内容液を一旦大気へ開放した後に注液ガイド32に流
入させ、静かに注液されるようにしてある。
【0043】注出路33の注出口22の直ぐ手前の位置
には、転倒時止水弁30を設け、これが器体1の転倒時
に、自重や内容液の押動を受けて閉じることにより、内
容液が注出路33を通じて外部に流出するのを防止す
る。
【0044】注出路33の途中部分は透明管140によ
って形成し、これに流入している内容液の液位が外装ケ
ース1の前面に設けた液量表示窓37を通じ外部から見
えるようにしてある。
【0045】前記ベローズポンプ101は、前記下板1
02が器体蓋6の裏板をなすように設けられ、器体蓋6
の上面に露出した押圧板23によって押圧操作されて、
加圧空気を吐出口103から吐出し内容器2内に送り込
めるようになっている。
【0046】前記下板102の下面には、内容器2の口
部2dを閉じる金属製の内蓋85が下方から被せ付けら
れ、ビス83にて止められている。内蓋85の外周とベ
ローズ下板102との間には、内容器2の口部2dに対
向するシールパッキング84が挟持されており、器体蓋
6が閉じられると内蓋85はこのシールパッキング84
で内容器2の口部2dに接し、内容器2を閉じる。
【0047】下板102と内蓋85との間には、図1、
図2に示すように、内容器2内で発生する蒸気を外部に
逃がす蒸気抜き通路87が補助板104を利用して形成
されている。
【0048】この蒸気抜き通路87は内蓋85に内容器
2側への開口86を持ち、器体蓋6の後部側の上面に外
部への開口52を有している。
【0049】一方押圧板23の内側に位置するベローズ
ポンプ上板111の裏面中央には長さ方向のスリット1
12aを持った保持杆112が設けられ、この保持杆1
12の内周に中空の弁杆113を上下摺動可能に嵌め合
わせて前記スリット112aに上端のフック113aを
係合させ、弁杆113とベローズポンプ上板111との
間に働かせたばね114によって弁杆113を下方に付
勢するとともに、弁杆113は前記スリット112aと
フック113aとの係合によって図1に示すように保持
筒112からの最大下動位置が規制されている。
【0050】弁杆113はまた下板102の中央に設け
られた開口115に上下摺動自在に嵌め合わされて、下
板102をベローズポンプ101内から下方に貫通して
下板102と内蓋85との間に下端部113aが臨んで
いる。
【0051】ベローズポンプ101の吐出口103は、
下板102の中央の開口115のまわりに位置し、下板
102の吐出口103が位置しているさらに外まわりの
円周位置にて外周部116aが下板102と補助板10
4との間で環状に挟持され、かつ内周部が弁杆113の
下端部113aの外周に嵌め合わされて吐出口103
と、開口86との連通を遮断し、またこの遮断を解除す
るように位置する弁部116bを有した弁膜116が設
けられている。
【0052】弁杆113は下端部113aの弁部116
bが嵌め合わされている部分の直ぐ上の位置に内外に貫
通した孔113bが設けられ、前記ベローズポンプ10
1が押圧板102の押圧を受けず、ベローズポンプ上板
111が図1に示すように最上動位置にあるとき、弁杆
113は下端の弁部116bのリップ部116cを開口
115の口縁に下方より圧着するようにしている。
【0053】これにより、ベローズポンプ101の吐出
口103から、孔113b、開口86を介して内容器2
内に通じる給気通路131が途中で閉じられ、蒸気抜き
通路87は給気通路131を介しベローズポンプ101
の側に通じることなく、図2に破線の矢印で示すように
器体蓋6の外部に通じ、内容器2内で発生する蒸気を器
体蓋6外に問題なく放出することができる。
【0054】したがって内容器2内の内容液が沸騰され
て多量の蒸気が発生しても、これが内容器2内に籠もっ
て自然昇圧し、内容液が押し出されてしまうような不都
合を解消することができる。
【0055】前記給気通路131および蒸気抜き通路8
7の双方は、弁杆113の下端部113a内の通路11
3cを通じるように形成され、補助板104には前記通
路113c内に位置して内蓋85との間に弁室132を
形成する突出部104aを設け、この突出部104の天
井部が前記通路113c内に形成している弁口105を
開閉する転倒時止水弁106が、前記弁室132内に設
けられている。
【0056】転倒時止水弁106は、器体3が転倒した
とき自重や蒸気抜き通路87を通じて外部に流出しよう
とする内容液の押動によって、前記弁口105を閉じる
ように働く。
【0057】この弁口105は前記蒸気抜き通路87が
通じる通路113c内に位置しているので、弁口105
の閉止は蒸気抜き通路87の閉止となって、内容液が蒸
気抜き通路87を通じて外部に流出するのを阻止するこ
とができる。
【0058】本実施例では通路113cは給気通路13
1も通じるようにしてあるから、器体3が転倒したとき
に内容液が給気通路131を通じて流出することも同時
に阻止することができ、このためにベローズポンプ10
1の吐出口103を閉じておくための弁機構を特別に設
けるのを省略することができる。
【0059】本実施例では弁膜116の弁部116bが
開口115の口縁に圧接して、給気通路131を吐出口
103近傍の位置で閉止を行っているが、このような構
造を省略することができる。
【0060】また補助板104の一部には図2に示すよ
うに、逆止弁141を持った排水孔142が設けられ、
ベローズポンプ101が押圧操作されたときの加圧空気
によって逆止弁141が開いて蒸気抜き通路87に溜ま
った水を内容器2内へ還流させるようにしてある。そし
てこの逆止弁141によって、器体3が転倒したときの
給気孔142を通じた内容液の流出も阻止される。
【0061】なお弁杆113内には弁口113cを設
け、これに自重で閉じる安全弁121を設けてあり、蒸
気抜き通路87を通じて外部に放出される蒸気は通さな
いが、器体1が転倒して転倒時止水弁106が働いた上
でなお内容液が蒸気抜き通路87を通じ外部に流出しよ
うとした場合に、安全弁121が容易に押し開かれるこ
とにより流出しようとする内容液をベローズポンプ10
1内に導入してこれを溜め込み、内容液が外部に長時間
出にくくするようにしてある。これによって器体1が転
倒しても慌てずにゆっくりと器体1を起こし、内容液が
外部に流出しない内に措置できるようになる。
【0062】またベローズポンプ101の上板111の
一部には、図1、図3に示すように樹脂製の吸気弁20
1が設けられ、ベローズポンプ101が押圧操作後に復
元する際に吸気弁201が開かれて吸気口202を通じ
外気を吸引できるようにしている。この際吸気口202
はベローズポンプ101の内容器2内から遠く、外部に
近い位置にあって冷たい空気を吸引しやすい。このため
次にベローズポンプ101が押圧されることによりベロ
ーズポンプ101内の空気を内容器31内に吹き込んだ
ときの空気の膨張を大きく見込むことができ、内容液の
加圧効率を向上することができる。
【0063】器体蓋6の押圧板23が設けられている部
分のまわりに、回動位置によって押圧板23の押し下げ
を阻止し、またこの阻止を解除する注出ロック部材12
2が設けられ、器体蓋6の上面に突出した操作突起12
2aにより操作されるようにしてある。
【0064】上記のように 蒸気抜き通路87が開かれ
ている通常使用状態で器体1が転倒し、内容液が蒸気抜
き通路87を通じて外部に流出しようとしても、転倒時
止水弁106が蒸気抜き通路87を閉じて、内容液が蒸
気抜き通路87を通じて流出するのを防止するのに本実
施例では、ベローズポンプ101の下板102をベロー
ズポンプ101内から下方に貫通してこの下板102と
内蓋85との間に下端部113aが臨み、蒸気抜き通路
87を適時に閉じる弁杆113の、少なくとも下端部1
13a内の通路を、蒸気抜き通路87が通じるようにし
てあるから、この弁杆113の下端部113a内の通路
に設けられた前記転倒時止水弁106が器体転倒時に閉
じることにより、蒸気抜き通路87を閉じることになっ
て、器体転倒時に内容液が蒸気抜き通路87を通じて外
部に流出するようなことを回避するが、転倒時止水弁1
06が弁杆113の下端部113a内の通路113dに
位置しているので弁杆113の下端部113aよりも下
方になることなく、内容液の流出初期の位置にて流出を
阻止することができる。
【0065】したがって内容液の液面の傾きや沸騰によ
る揺れ等のための安全高さsを考慮した満水液位Wを、
図1、図2に示すように設定することができ、図1に従
来の満水液位qと比較して示すように、器体1の有効容
量を増大することができる。
【0066】図4、図5は本発明の第2の実施例として
の非沸騰型の電気ポットを示している。
【0067】したがってヒータ8は1通りのものであ
り、制御回路も簡単なもので図示を省略している。
【0068】本実施例では弁杆113およびこれを上下
摺動自在に保持するようにベローズポンプ101の上板
111に一体形成された固定弁杆151を有し、弁杆1
13が給気通路131を形成し、弁杆113および固定
弁杆151が蒸気抜き通路87を形成するようにしてあ
る。
【0069】そして押圧板23によってベローズポンプ
101を押圧操作するときの下動によって、押圧板23
の裏面に設けられた弁体152が固定弁杆151の上端
に開口している蒸気抜き通路87の流出口153を閉止
することによって、蒸気抜き通路87を閉じ、ベローズ
ポンプ101内の加圧空気が漏れずに弁杆113を通じ
て内容器2内に給気され、内容液の加圧注出を行えるよ
うにしてある。 弁杆113の下端部113aは直接内
蓋85と対向して、これとの間に弁室132を形成して
転倒時止水弁106を収容し、器体3の転倒時に弁杆1
13の下端部113a内の弁口105を閉じるようにし
てある。
【0070】この弁口105の閉止は、前記給気通路1
31、蒸気抜き通路87の閉止となるので、器体3が転
倒しても内容液が給気通路131を通じてベローズポン
プ101内に進入し、また蒸気抜き通路87を通じて外
部に流出するようなことを回避することができる。
【0071】他の構成は第1の実施例の場合よりも簡素
化されているが、付加的構成はなく、共通する部材には
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、ベローズポンプの下板
をベローズポンプ内から下方に貫通してこの下板と内蓋
との間に下端部が臨み、蒸気抜き通路を内容液の加圧注
出のために閉じる弁杆の、少なくとも下端部内の通路
を、蒸気抜き通路が通じていて、この弁杆の下端部内の
通路に設けられた前記転倒時止水弁が器体転倒時に閉じ
ることが、蒸気抜き通路を閉じることになるようなるの
で、器体転倒時に内容液が蒸気抜き通路を通じて外部に
流出するようなことを回避することが、前記弁杆の下端
部内の通路に位置した転倒時止水弁によって達成され、
転倒時止水弁は弁杆の下端部よりも下方になることはな
いので、内容液の流出初期の位置にて流出を阻止するの
に、転倒時止水弁の設置高さが蓋体の通常の弁杆設置位
置スペース内に収まり、器体内の満水液位を上位に設定
して差し支えなく、器体の有効容量を増大することがで
きる。
【0073】給気通路が弁杆の下端部内の通路を通じる
ように形成されていると、前記転倒時止水弁が閉じるこ
とによって、蒸気通路と同時に給気通路を閉じることに
もなるので、給気通路を閉じる特別の弁機構を設けなく
ても、器体転倒時に内容液が給気通路を通じてベローズ
ポンプ内に流入するようなことをも回避することがで
き、構造を複雑化することなく転倒時の内容液の流出防
止機能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例としての電気
貯ポットの断面図である。
【図2】図1の電気ポットの蓋部の断面図である。
【図3】図1の電気ポットのベローズポンプ上板の一部
に設けられた給気弁の斜視図である。
【図4】本発明が適用された第2の実施例としての電気
ポットの断面図である。
【図5】図4の電気ポットの蓋部の断面図である。
【図6】電気ポットの従来例を示す断面図である。
【図7】図6の電気ポットの蓋部の断面図である。
【符号の説明】
1 器体 6 蓋体 85 内蓋 87 蒸気抜き通路 101 ベローズポンプ 102 下板 106 転倒時止水弁 113 弁杆 113a 下端部 113b 孔 113c 通路 116 弁膜 116b 弁部 131 給気通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体内に、内容液を加圧注出するための
    ベローズポンプと、このベローズポンプから器体内に加
    圧空気を導く給気通路と、器体内で発生する蒸気を外部
    に逃がす蒸気抜き通路と、少なくともベローズポンプの
    押圧操作に連動して蒸気抜き通路を閉じるように、ベロ
    ーズポンプの下板をベローズポンプ内から前記下板とこ
    の下板に下方から被せ付けられた金属製の内蓋との間に
    臨むように貫通して設けられた弁杆と、器体が転倒した
    とき自重または内容液に押動されて蒸気抜き通路を閉じ
    る転倒時止水弁とを設けた電気貯湯容器において、 前記蒸気抜き通路を、前記弁杆の少なくとも下端部内の
    通路を通じるように形成し、前記転倒時止水弁を、内蓋
    上に臨む弁杆下端部内の前記通路に設けたことを特徴と
    する電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 給気通路も弁杆の少なくとも下端部内の
    通路を通じるように形成してある請求項1に記載の電気
    貯湯容器。
JP4294872A 1992-11-04 1992-11-04 電気貯湯容器 Expired - Fee Related JPH07112460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4294872A JPH07112460B2 (ja) 1992-11-04 1992-11-04 電気貯湯容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4294872A JPH07112460B2 (ja) 1992-11-04 1992-11-04 電気貯湯容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06141973A JPH06141973A (ja) 1994-05-24
JPH07112460B2 true JPH07112460B2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=17813344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4294872A Expired - Fee Related JPH07112460B2 (ja) 1992-11-04 1992-11-04 電気貯湯容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07112460B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6131451B2 (ja) * 2013-07-18 2017-05-24 象印マホービン株式会社 水加熱容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06141973A (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2638354B2 (ja) 電気貯湯容器
JPH07112460B2 (ja) 電気貯湯容器
JP2600586B2 (ja) 液体容器の液量表示装置
JP3155530B2 (ja) コーヒーメーカー
JPH0731541A (ja) 電気貯湯容器
JP2638510B2 (ja) ポンプ注液式貯湯容器
JPH04144519A (ja) 電気ポット
JP3199024B2 (ja) ポンプ注液式液体容器
JP3246276B2 (ja) 電気湯沸かし器
JPH0729943Y2 (ja) 電気ポット
JP3023628B2 (ja) 電気湯沸器
JP2001238796A (ja) 電気ポットの蓋開閉装置
JPH084905Y2 (ja) 貯液容器の転倒時止水弁装置
JPH0729956Y2 (ja) 電動注出式貯湯容器
JPH0710690Y2 (ja) 電動ポット
JPH0726999Y2 (ja) ポンプ注液式液体容器
JPH071078Y2 (ja) 貯液容器の転倒時止水弁装置
JPS6139809B2 (ja)
JPH0771537B2 (ja) 電気貯湯容器
JPS59225021A (ja) エア−ポツト
JPH06113961A (ja) 電気貯湯容器
JP2546497B2 (ja) 電気湯沸器
JPH078381A (ja) 電気貯湯容器
JP2720709B2 (ja) 液体容器の定量注出装置
JP2845116B2 (ja) 電気貯湯容器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees