JPH071120Y2 - スチームアイロン - Google Patents
スチームアイロンInfo
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- JPH071120Y2 JPH071120Y2 JP1987140224U JP14022487U JPH071120Y2 JP H071120 Y2 JPH071120 Y2 JP H071120Y2 JP 1987140224 U JP1987140224 U JP 1987140224U JP 14022487 U JP14022487 U JP 14022487U JP H071120 Y2 JPH071120 Y2 JP H071120Y2
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- chamber
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Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、水タンク内に収容した水をアイロンベースの
気化室に供給し、この気化室でスチームを発生させるよ
うにしたスチームアイロンに関する。
気化室に供給し、この気化室でスチームを発生させるよ
うにしたスチームアイロンに関する。
(従来の技術) 従来、スチームアイロンは、水タンクの底部に備えたノ
ズルを通じて、水タンク内の水を自然落下によりアイロ
ンベースの気化室に供給し、この気化室で発生したスチ
ームをアイロンベース内のスチーム通路を通じて噴出孔
より噴出させる構造が採られている。
ズルを通じて、水タンク内の水を自然落下によりアイロ
ンベースの気化室に供給し、この気化室で発生したスチ
ームをアイロンベース内のスチーム通路を通じて噴出孔
より噴出させる構造が採られている。
しかし、このような構造では、気化室への水の供給が自
然落下によるため、水タンク内の水位が時間経過に伴っ
て低下すると、水頭圧が減じて滴下量が低下し、スチー
ムが一時的にとぎれる息つぎ現象を起こし、スチームを
安定して供給できない。
然落下によるため、水タンク内の水位が時間経過に伴っ
て低下すると、水頭圧が減じて滴下量が低下し、スチー
ムが一時的にとぎれる息つぎ現象を起こし、スチームを
安定して供給できない。
このような問題を解決するものとして、実開昭57−2729
7号公報には、水タンクの内部を、密閉された第1室と
注水口および低下ノズルを具備した第2室とに分割し、
この第1室および第2室の下部に連絡水路を設けること
で、起立状態のときに、第1室に水を貯蔵するととも
に、水平の使用状態のときに、第1室より第2室に水を
流し込み、この第2室の水頭を前記連絡通路の上面部で
保持させて、第1室の水量にかかわらずノズルからの滴
下量を略一定にできるスチームアイロンが開示されてい
る。しかしながら、スチームアイロンは、水平の使用状
態において、第1室に水が存在する場合には、この第1
室内の水量にかかわらずノズルからの滴下量を略一定に
できるが、使用中に水位が次第に低下し、連結通路の上
端部より水面が上がると、傾斜形成された仕切板がタン
ク内に設けられていないため、ノズルに対する水圧が急
速に低下して、スチームの供給が不安定になるという欠
点がある。
7号公報には、水タンクの内部を、密閉された第1室と
注水口および低下ノズルを具備した第2室とに分割し、
この第1室および第2室の下部に連絡水路を設けること
で、起立状態のときに、第1室に水を貯蔵するととも
に、水平の使用状態のときに、第1室より第2室に水を
流し込み、この第2室の水頭を前記連絡通路の上面部で
保持させて、第1室の水量にかかわらずノズルからの滴
下量を略一定にできるスチームアイロンが開示されてい
る。しかしながら、スチームアイロンは、水平の使用状
態において、第1室に水が存在する場合には、この第1
室内の水量にかかわらずノズルからの滴下量を略一定に
できるが、使用中に水位が次第に低下し、連結通路の上
端部より水面が上がると、傾斜形成された仕切板がタン
ク内に設けられていないため、ノズルに対する水圧が急
速に低下して、スチームの供給が不安定になるという欠
点がある。
そこで、従来、実開昭59−16598号公報のスチームアイ
ロンに示されるように、水タンクの内部にノズルを備え
た第1の空間室と第2の空間室とに仕切る仕切板をその
両側縁を水タンクの内側面に接合させて立設するととも
に、この仕切板の上部側において第1および第2の空間
室を互いに連通させ、このスチームアイロンを立位状態
にしたとき、第2の空間室の水が第1の空間室内に流れ
込み、ノズルに対して水を十分に供給するようにしたも
のが提案されている。
ロンに示されるように、水タンクの内部にノズルを備え
た第1の空間室と第2の空間室とに仕切る仕切板をその
両側縁を水タンクの内側面に接合させて立設するととも
に、この仕切板の上部側において第1および第2の空間
室を互いに連通させ、このスチームアイロンを立位状態
にしたとき、第2の空間室の水が第1の空間室内に流れ
込み、ノズルに対して水を十分に供給するようにしたも
のが提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記実開昭59−16598号公報のスチームアイロンにおい
ては、スチームアイロンを立てた場合にのみ水が移動す
るので使用中に水位が低下した場合、全体としては比較
的多くの水が残っているにもかかわらず、ノズルに対す
る水頭圧が不足してスチームの供給が不安定になること
がある。また上記仕切板の取付構造としては両側縁を水
タンクの内側面、すなわち凹凸を有するタンクカバーに
固設するものであるため成型金型が複雑化するなどの問
題点がある。さらに、このような問題点を回避するため
に、仕切板とタンクベースとを一体成型すると、タンク
ベースとタンクカバーとの取付け時に、タンクカバーの
内側面と仕切板の両側縁との間に隙間を生じ、第1の空
間室と第2の空間室との水密性が劣化するといった問題
点がある。
ては、スチームアイロンを立てた場合にのみ水が移動す
るので使用中に水位が低下した場合、全体としては比較
的多くの水が残っているにもかかわらず、ノズルに対す
る水頭圧が不足してスチームの供給が不安定になること
がある。また上記仕切板の取付構造としては両側縁を水
タンクの内側面、すなわち凹凸を有するタンクカバーに
固設するものであるため成型金型が複雑化するなどの問
題点がある。さらに、このような問題点を回避するため
に、仕切板とタンクベースとを一体成型すると、タンク
ベースとタンクカバーとの取付け時に、タンクカバーの
内側面と仕切板の両側縁との間に隙間を生じ、第1の空
間室と第2の空間室との水密性が劣化するといった問題
点がある。
本考案は上述のような問題点に鑑みなされたもので、第
1の空間室と第2の空間室との水密性を劣化させること
なく、常時スチームを安定して供給でき、また仕切板の
取付構造が簡単なスチームアイロンを提供することを目
的とするものである。
1の空間室と第2の空間室との水密性を劣化させること
なく、常時スチームを安定して供給でき、また仕切板の
取付構造が簡単なスチームアイロンを提供することを目
的とするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は、水タンク4内に収容した水をその底部に設け
た流出孔10を通じてアイロンベース1の気化室6に供給
し、この気化室6でスチームを発生させるようにしたス
チームアイロンにおいて、タンクベース8から第1の空
間室14に傾斜した仕切板16と周壁17を上記タンクベース
8と一体的に形成し、上記仕切板16により水タンク4内
にその前後に配置する流出孔10を備えた第1の空間室14
および第2の空間室15を構成し、この両者の空間室14,1
5をその上部側において互いに連通させる連通部18を設
けるものである。
た流出孔10を通じてアイロンベース1の気化室6に供給
し、この気化室6でスチームを発生させるようにしたス
チームアイロンにおいて、タンクベース8から第1の空
間室14に傾斜した仕切板16と周壁17を上記タンクベース
8と一体的に形成し、上記仕切板16により水タンク4内
にその前後に配置する流出孔10を備えた第1の空間室14
および第2の空間室15を構成し、この両者の空間室14,1
5をその上部側において互いに連通させる連通部18を設
けるものである。
(作用) 本考案のスチームアイロンは、アイロン掛け時の往復移
動により、第2の空間室15内の水が、第1の空間室14方
向に傾斜している仕切板16を容易に乗り越えて第1の空
間室14に流れ込み、一方、第1の空間室14の水は、その
仕切板16によって第2の空間室15には流れ込みにくく、
流出孔10を備えた第1の空間室14内の水位を上げるよう
になっている。また、仕切板16はタンクベース8上に一
体的に設けられた周壁17に連設されるため、第1の空間
室14と第2の空間室15との水密性が向上する。
動により、第2の空間室15内の水が、第1の空間室14方
向に傾斜している仕切板16を容易に乗り越えて第1の空
間室14に流れ込み、一方、第1の空間室14の水は、その
仕切板16によって第2の空間室15には流れ込みにくく、
流出孔10を備えた第1の空間室14内の水位を上げるよう
になっている。また、仕切板16はタンクベース8上に一
体的に設けられた周壁17に連設されるため、第1の空間
室14と第2の空間室15との水密性が向上する。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例について第1図ないし第4図
を参照して説明する。
を参照して説明する。
図中1はアイロンベースで、このアイロンベース1の上
部に遮熱板2を介してハンドル3が取付けられていると
ともに、このハンドル3の前側にカセット式の水タンク
4が着脱自在に装着されている。
部に遮熱板2を介してハンドル3が取付けられていると
ともに、このハンドル3の前側にカセット式の水タンク
4が着脱自在に装着されている。
上記アイロンベース1には、内部にヒータ5が埋設され
ているとともに、上面に気化室6が形成され、この気化
室6にアイロンベース1の下面に連通する複数の噴出孔
7が連通形成されている。
ているとともに、上面に気化室6が形成され、この気化
室6にアイロンベース1の下面に連通する複数の噴出孔
7が連通形成されている。
上記水タンク4はポリカーボネイト,ポリプロピレン等
の合成樹脂材料で形成された平面略U字型で平板状のタ
ンクベース8とタンクカバー9から構成される。上記タ
ンクベース8の前部には流出孔10が形成され、この流出
孔10に水タンク4をハンドル3の前部に装着したとき開
く弁装置11が設けられている。また上記遮熱板2の内部
に上記水タンク4の流出孔10と連通する通水継手12が設
けられ、この通水継手12の後部に上記気化室6に臨ませ
たノズル13が設けられている。
の合成樹脂材料で形成された平面略U字型で平板状のタ
ンクベース8とタンクカバー9から構成される。上記タ
ンクベース8の前部には流出孔10が形成され、この流出
孔10に水タンク4をハンドル3の前部に装着したとき開
く弁装置11が設けられている。また上記遮熱板2の内部
に上記水タンク4の流出孔10と連通する通水継手12が設
けられ、この通水継手12の後部に上記気化室6に臨ませ
たノズル13が設けられている。
上記水タンク4の内部には、上記流出孔10が底部に備え
た第1の空間室14と、後側に左右一対に形成される第2
の空間室15とに仕切る仕切板16が設けられている。この
仕切板16は上記流出孔10の位置より後側の内底面から第
1の空間室14に向かって傾斜して設けられ、後端側の縁
部が内底部に結合しているとともに左右両側の縁部が、
タンクベース8の両側部および後部の縁部よりやや内側
に一体に立設された周壁17に超音波溶着にて固着されて
いる。
た第1の空間室14と、後側に左右一対に形成される第2
の空間室15とに仕切る仕切板16が設けられている。この
仕切板16は上記流出孔10の位置より後側の内底面から第
1の空間室14に向かって傾斜して設けられ、後端側の縁
部が内底部に結合しているとともに左右両側の縁部が、
タンクベース8の両側部および後部の縁部よりやや内側
に一体に立設された周壁17に超音波溶着にて固着されて
いる。
また、仕切板16の上部側には第1および第2の空間室1
4,15を互いに連通する連通部18を形成されるとともに上
記周壁17との間にわずかの隙間を介して下部が添設する
ように上記タンクカバー9が設けられる。
4,15を互いに連通する連通部18を形成されるとともに上
記周壁17との間にわずかの隙間を介して下部が添設する
ように上記タンクカバー9が設けられる。
上記水タンク4の前部上部には注水口19が形成され、こ
の注水口19を通じて水タンク4内に水を注入し、また不
要となった水タンク4内の水を注水口19を通じて廃棄す
るようになっており、この注水口19には開閉蓋20が開閉
可能に取付けられている。
の注水口19を通じて水タンク4内に水を注入し、また不
要となった水タンク4内の水を注水口19を通じて廃棄す
るようになっており、この注水口19には開閉蓋20が開閉
可能に取付けられている。
さらに、ハンドル3の上部に形成された凹部枠3Aにスチ
ーム切換操作釦21が配設され、このスチーム切換操作釦
21は、下部に凹部枠3Aを貫通して上記ノズル13を開閉す
る開閉弁杆22が突設され、そして、1回の押動操作で開
閉弁杆22が下方に移動してノズル13を閉鎖するとともに
その閉鎖状態を保持し、また再度の押動操作でスプリン
グ23によって開閉弁杆22が上方へ移動してノズル13を開
放するような構造を備えている。
ーム切換操作釦21が配設され、このスチーム切換操作釦
21は、下部に凹部枠3Aを貫通して上記ノズル13を開閉す
る開閉弁杆22が突設され、そして、1回の押動操作で開
閉弁杆22が下方に移動してノズル13を閉鎖するとともに
その閉鎖状態を保持し、また再度の押動操作でスプリン
グ23によって開閉弁杆22が上方へ移動してノズル13を開
放するような構造を備えている。
次に上記実施例の構成について、水タンク4内の第1お
よび第2の空間室14,15内に収容されている水の水位
が、仕切板16の上端部よりも下回っているような水の収
納状態において説明する。
よび第2の空間室14,15内に収容されている水の水位
が、仕切板16の上端部よりも下回っているような水の収
納状態において説明する。
まず、スチームアイロンを前後に動かした場合におい
て、第3図(A)に示すように、前方に動かしているス
チームアイロンを後方に反転させて動かす際、慣性によ
り水タンク4内の水は前方に移行しようと作用し、そし
て第2の空間室15内にある水が、第1の空間室14の方向
に傾斜している仕切板16を容易に乗り越えて仕切板16の
上部側の連通部18を通じて第1の空間室14内に流れ込
む。
て、第3図(A)に示すように、前方に動かしているス
チームアイロンを後方に反転させて動かす際、慣性によ
り水タンク4内の水は前方に移行しようと作用し、そし
て第2の空間室15内にある水が、第1の空間室14の方向
に傾斜している仕切板16を容易に乗り越えて仕切板16の
上部側の連通部18を通じて第1の空間室14内に流れ込
む。
また、第3図(B)に示すように、後方に動かしている
スチームアイロンを前方に反転して動かす際、慣性によ
り第1の空間室14内にある水が後方へ移行しようと作用
するが、その水は、第1の空間室14の方向に傾斜してい
る仕切板16に当って逆に戻されるようになるため、第2
の空間室15への流れ込みは少ない。
スチームアイロンを前方に反転して動かす際、慣性によ
り第1の空間室14内にある水が後方へ移行しようと作用
するが、その水は、第1の空間室14の方向に傾斜してい
る仕切板16に当って逆に戻されるようになるため、第2
の空間室15への流れ込みは少ない。
したがって、アイロン掛け時のスチームアイロンの前後
動によって、第1の空間室14内には第2の空間室15から
水が流れ込み流出孔10を備えた第1の空間室14内の水位
が上がって、スチームを安定して供給することができ
る。
動によって、第1の空間室14内には第2の空間室15から
水が流れ込み流出孔10を備えた第1の空間室14内の水位
が上がって、スチームを安定して供給することができ
る。
また、第4図(A)のように、スチームアイロンを立位
状態に設置すると、第1の空間室14内にある水が第2の
空間室15内に流れ込むが、第1の空間室14内にも仕切板
16と水タンク4の内底面との間に水が残る。そして、こ
の立位状態から第4図(B)のように、水平の使用状態
に戻してスチームを発生させる際、第1の空間室14内に
は上記のように水が残っているので、直ぐにノズル13に
水を供給してスチームを発生させることができ、またス
チームアイロンを前後動させることで、上記のように第
1の空間室14内に水が流れ込んで水位が上がり、スチー
ム発生が安定する。
状態に設置すると、第1の空間室14内にある水が第2の
空間室15内に流れ込むが、第1の空間室14内にも仕切板
16と水タンク4の内底面との間に水が残る。そして、こ
の立位状態から第4図(B)のように、水平の使用状態
に戻してスチームを発生させる際、第1の空間室14内に
は上記のように水が残っているので、直ぐにノズル13に
水を供給してスチームを発生させることができ、またス
チームアイロンを前後動させることで、上記のように第
1の空間室14内に水が流れ込んで水位が上がり、スチー
ム発生が安定する。
以上のように、流出孔10を備えた第1の空間室14と第2
の空間室15とに仕切る仕切板16をタンクベース8の内底
面から第1の空間室14に向かって傾斜して設けるととも
に、この仕切板16の上部側において上記第1および第2
の空間室14,15を互いに連通させる連通部18を設けるよ
うにタンクカバー9を設けたことにより、第2の空間室
15内の水が仕切板16を容易に乗り越えて第1の空間室14
に流れ込み、一方、第1の空間室14の水は上記仕切板16
によって第2の空間室15には流れ込みにくく、流出孔10
を備えた第1の空間室14内の水位を上げることができ、
常時スチームを安定して供給することができる。
の空間室15とに仕切る仕切板16をタンクベース8の内底
面から第1の空間室14に向かって傾斜して設けるととも
に、この仕切板16の上部側において上記第1および第2
の空間室14,15を互いに連通させる連通部18を設けるよ
うにタンクカバー9を設けたことにより、第2の空間室
15内の水が仕切板16を容易に乗り越えて第1の空間室14
に流れ込み、一方、第1の空間室14の水は上記仕切板16
によって第2の空間室15には流れ込みにくく、流出孔10
を備えた第1の空間室14内の水位を上げることができ、
常時スチームを安定して供給することができる。
さらに、上記仕切板16は平板状のタンクベース8に立設
した周壁17に超音波溶着にて固着することによって、成
型金型の簡略化を図ることができる。この場合、タンク
ベース8をタンクカバー9に取付ける前に、仕切板16の
両側縁部を、タンクベース8と一体的に設けられた周壁
17の内面に超音波溶着により固着することができるした
がって、仕切板16と周壁17との間から水が漏出すること
を防止でき、第1の空間室14と第2の空間室15との水密
性を劣化させることなく、常時スチームを安定して供給
することが可能となる。
した周壁17に超音波溶着にて固着することによって、成
型金型の簡略化を図ることができる。この場合、タンク
ベース8をタンクカバー9に取付ける前に、仕切板16の
両側縁部を、タンクベース8と一体的に設けられた周壁
17の内面に超音波溶着により固着することができるした
がって、仕切板16と周壁17との間から水が漏出すること
を防止でき、第1の空間室14と第2の空間室15との水密
性を劣化させることなく、常時スチームを安定して供給
することが可能となる。
第5図は本考案の第2実施例を示すもので、タンクベー
ス8上に仕切板16と周壁17を一体成形した後、前記仕切
板16の下方に形成された開口部24を別部材である底板25
により閉塞するように溶着したものである。この実施例
の場合は、スチームアイロンを前方に動かすときや立位
状態などの際、水は開口部24より流出することなく仕切
板16により第1の空間室14から第2の空間室15への流れ
込みを防止できる。
ス8上に仕切板16と周壁17を一体成形した後、前記仕切
板16の下方に形成された開口部24を別部材である底板25
により閉塞するように溶着したものである。この実施例
の場合は、スチームアイロンを前方に動かすときや立位
状態などの際、水は開口部24より流出することなく仕切
板16により第1の空間室14から第2の空間室15への流れ
込みを防止できる。
第6図は本考案の第3実施例を示すもので、タンクベー
ス8の後側左右一対に、タンクベース8と別体に成形さ
れた略船型形状の空間室15Aを固着して第2の空間室15
を形成するものであって、上記空間室15Aの前部には後
側の内底面から第1の空間室14に向かって傾斜する仕切
板16と、この仕切板16に連設して両側部および後部に配
設される周壁17から構成される。この実施例の場合には
平板状のタンクベース8と略船型形状の空間室15Aを別
体に製作した後、これらを一体に固着するものであるた
め、各成型金型をより簡略化できる。
ス8の後側左右一対に、タンクベース8と別体に成形さ
れた略船型形状の空間室15Aを固着して第2の空間室15
を形成するものであって、上記空間室15Aの前部には後
側の内底面から第1の空間室14に向かって傾斜する仕切
板16と、この仕切板16に連設して両側部および後部に配
設される周壁17から構成される。この実施例の場合には
平板状のタンクベース8と略船型形状の空間室15Aを別
体に製作した後、これらを一体に固着するものであるた
め、各成型金型をより簡略化できる。
第7図は第4実施例を示すもので、タンクベース8上
に、内底面から第1の空間室14に向かって傾斜する仕切
板16と、この仕切板16に連設して両側部および後部に配
設する周壁17と上記仕切板16の上端部より内底部の前側
に連設する前板26とを一体に成形したものであり、スチ
ームアイロンの前進時には第2の空間室15内の水が容易
に第1の空間室14に流れ込み、一方、後退時には前板26
によって第2の空間室15には流れ込みにくくなる。この
実施例の場合にはタンクベース8,仕切板16,周壁17およ
び前板26を一体成形でき、溶着等を用いずに製作でき
る。
に、内底面から第1の空間室14に向かって傾斜する仕切
板16と、この仕切板16に連設して両側部および後部に配
設する周壁17と上記仕切板16の上端部より内底部の前側
に連設する前板26とを一体に成形したものであり、スチ
ームアイロンの前進時には第2の空間室15内の水が容易
に第1の空間室14に流れ込み、一方、後退時には前板26
によって第2の空間室15には流れ込みにくくなる。この
実施例の場合にはタンクベース8,仕切板16,周壁17およ
び前板26を一体成形でき、溶着等を用いずに製作でき
る。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例
えば水タンクとしては本体に対して着脱できるカセット
式に限らず、固定式のものでもよく、また上記実施例で
は周壁によって第2の空間室を形成したが周壁により第
1の空間室、あるいは第1および第2の空間室を形成し
てもよい等種々の変形が可能である。
えば水タンクとしては本体に対して着脱できるカセット
式に限らず、固定式のものでもよく、また上記実施例で
は周壁によって第2の空間室を形成したが周壁により第
1の空間室、あるいは第1および第2の空間室を形成し
てもよい等種々の変形が可能である。
[考案の効果] 本考案によれば、アイロン掛け時の往復移動により、第
2の空間室内の水が、第1の空間室方向に傾斜している
仕切板を容易に乗り越えて第1の空間室に流れ込み、一
方、第1の空間室の水は、その仕切板によって第2の空
間室には流れ込みにくく、流出孔を備えた第1の空間室
内の水位を上げることができ、常時スチームを安定して
供給することができ、さらに上記仕切板とこの仕切板に
連設する周壁をタンクベースと一体的に設けたことによ
り、成型金型を簡略化できるとともに、第1の空間室と
第2の空間室との水密性を劣化させないようにすること
ができる。
2の空間室内の水が、第1の空間室方向に傾斜している
仕切板を容易に乗り越えて第1の空間室に流れ込み、一
方、第1の空間室の水は、その仕切板によって第2の空
間室には流れ込みにくく、流出孔を備えた第1の空間室
内の水位を上げることができ、常時スチームを安定して
供給することができ、さらに上記仕切板とこの仕切板に
連設する周壁をタンクベースと一体的に設けたことによ
り、成型金型を簡略化できるとともに、第1の空間室と
第2の空間室との水密性を劣化させないようにすること
ができる。
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示してお
り、第1図はスチームアイロンの一部切欠き正面図、第
2図は水タンクの分解斜視図、第3図(A)(B)およ
び第4図(A)(B)はそれぞれの作用を説明する断面
図、第5図は本考案の第2実施例を示す分解斜視図、第
6図は本考案の第3実施例を示す分解斜視図、第7図は
本考案の第4実施例を示す斜視図である。 1…アイロンベース 4…水タンク 6…気化室 8…タンクベース 10…流出孔 14…第1の空間室 15…第2の空間室 16…仕切板 17…周壁 18…連通部
り、第1図はスチームアイロンの一部切欠き正面図、第
2図は水タンクの分解斜視図、第3図(A)(B)およ
び第4図(A)(B)はそれぞれの作用を説明する断面
図、第5図は本考案の第2実施例を示す分解斜視図、第
6図は本考案の第3実施例を示す分解斜視図、第7図は
本考案の第4実施例を示す斜視図である。 1…アイロンベース 4…水タンク 6…気化室 8…タンクベース 10…流出孔 14…第1の空間室 15…第2の空間室 16…仕切板 17…周壁 18…連通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−27297(JP,U) 実開 昭59−16598(JP,U) 実公 平6−8873(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】水タンク内に収容した水をその水タンクの
底部に備えた流出孔を通じてアイロンベースの気化室に
供給し、この気化室でスチームを発生させるようにした
スチームアイロンにおいて、上記水タンクの内部に、上
記流出孔を備えた第1の空間室と第2の空間室とに仕切
る仕切板をタンクベースから第1の空間室に向かって傾
斜して上記タンクベースと一体的に設けるとともに、上
記タンクベース上に上記仕切板と連設した周壁を一体的
に設け、かつ上記仕切板の上部側において上記第1およ
び第2の空間室を互いに連通させる連通部を設けたこと
を特徴とするスチームアイロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987140224U JPH071120Y2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | スチームアイロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987140224U JPH071120Y2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | スチームアイロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6443900U JPS6443900U (ja) | 1989-03-16 |
JPH071120Y2 true JPH071120Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=31404201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987140224U Expired - Lifetime JPH071120Y2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | スチームアイロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071120Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3014014B1 (en) * | 2013-06-28 | 2019-08-07 | Koninklijke Philips N.V. | A steaming device |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5727297U (ja) * | 1980-07-22 | 1982-02-12 | ||
JPS5916598U (ja) * | 1982-07-22 | 1984-02-01 | 東芝熱器具株式会社 | スチ−ムアイロン |
JPH068873U (ja) * | 1992-07-08 | 1994-02-04 | 株式会社スイケンテクノロジー | ボール弁 |
-
1987
- 1987-09-14 JP JP1987140224U patent/JPH071120Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6443900U (ja) | 1989-03-16 |
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