JPH07112027A - 医療用ガイドワイヤ及びその製造法 - Google Patents

医療用ガイドワイヤ及びその製造法

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JPH07112027A
JPH07112027A JP5280462A JP28046293A JPH07112027A JP H07112027 A JPH07112027 A JP H07112027A JP 5280462 A JP5280462 A JP 5280462A JP 28046293 A JP28046293 A JP 28046293A JP H07112027 A JPH07112027 A JP H07112027A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドワイヤの基端部における回転操作が、
ガイドワイヤの先端部に正確に伝達される医療用ガイド
ワイヤ及びその製造法を提供する。 【構成】 バネ用弾性材料、好ましくは鋼線からなる線
材11を矯正ローラ14によって機械的に伸直線加工
し、更に加熱装置15に通して熱直線加工することによ
り、長さ1800mmのものを直径200mmのループ
に巻いて3日間保持し、その一端を把持して吊したとき
の中央部における、直線に対して離れている長さが10
mm以下である直線度を有する芯線を作製する。この芯
線の先端部を必要に応じて細く形成し、芯線の外周に合
成樹脂膜を被覆することによってガイドワイヤを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、血管、尿管、
気管などにカテーテルを挿入したり、血管の動脈瘤内な
どに体内留置具を挿入したりする用途に用いられる医療
用ガイドワイヤ及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば心臓カテーテル検査などで
は、血管を切開することなく、経皮的にカテーテルを挿
入し、血管に造影剤などの薬剤を投与する技術が多く採
用されるようになってきた。
【0003】この経皮的にカテーテルを挿入する手順を
動脈穿刺を例に第7図の図面に従って説明すると、ま
ず、穿刺針1で動脈2を穿刺し(a)、次いで、この穿
刺針1にガイドワイヤ3を挿通し、このガイドワイヤ3
を動脈2内に残して上記穿刺針1を抜く(b)。
【0004】次いで、上記ガイドワイヤ3の外周に拡張
器4を装着し、この拡張器4の先端を上記ガイドワイヤ
3に沿って滑らせて動脈2の中へ押込む(c)。こうし
て、拡張が終了したら、上記拡張器4を抜去し(d)、
その後、カテーテル5を上記ガイドワイヤ3に沿って滑
らせて(e)、このカテーテル5を動脈2内へ挿入する
(f)。
【0005】そして、上記カテーテル5が上記動脈2の
所定の位置まで挿入されたら、上記ガイドワイヤ3を抜
き、次いで、カテーテル5を介して動脈2へ造影剤など
の薬液を投与する。
【0006】このように、カテーテル5の挿入に際して
は、これをガイドするガイドワイヤ3が用いられてい
る。なお、カテーテル5は、上記のような血管の検査、
治療ばかりでなく、尿管、気管などの人体のあらゆる管
状器官の検査、治療に用いられている。
【0007】上記のようなガイドワイヤとして、特開昭
61−106173号には、図8に示すように、形状記
憶合金(TiNi合金)からなる芯線42の先端部42
aを細くして、その外周を合成樹脂膜43で覆ってなる
ガイドワイヤ41が提案されている。このガイドワイヤ
41は、形状記憶合金の超弾性によりしなやかさをもた
すとともに、芯線42の先端部を細くして先端部を更に
柔軟にした点に特徴がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】血管や気管にガイドワ
イヤを挿入する場合、これらはところどころで分岐して
いるため、ガイドワイヤの先端を、分岐点で目指す管内
に導く必要がある。このため、ガイドワイヤを挿入する
とき、その先端を患者に合わせてその場で適宜くせ付け
することが行なわれている。
【0009】すなわち、図9に示すように、ガイドワイ
ヤ41の先端を芯金44に巻き付けると、第10図に示
すように、先端が円弧状に曲がった形にくせ付けするこ
とができる。このように、先端の形状をくせ付けするこ
とによって、ガイドワイヤ41の挿入がしやすくなる。
【0010】第11図は、血管にガイドワイヤを導く状
態を示している。ここで、ガイドワイヤ41を挿入する
血管45は、その先方が枝管46、47に分岐し、更に
枝管47の先方が枝管48、49に分岐している。そし
て、目的とする検査又は治療箇所が枝管49にあると
き、ガイドワイヤ41の先端を図に示すようにくせ曲げ
しておくことにより、図の矢印に沿ってガイドワイヤ4
1の先端を移動して目的とする枝管49に容易に導くこ
とができる。
【0011】しかしながら、上記のように芯線を形状記
憶合金で形成した場合、その先端部を細くして柔軟性を
もたせても、形状記憶合金の超弾性により塑性変形せ
ず、先端部を所望の方向に曲げてくせ付けすることがで
きなかった。
【0012】また、第11図に示すようにガイドワイヤ
を導く場合、ガイドワイヤ41の先端を所望の方向に向
けるため、ガイドワイヤの基端部を回しながら操作を行
っている。このとき、ガイドワイヤの基端部における回
転操作が、ガイドワイヤの先端部に正確に伝達されるこ
と、すなわち、回転伝達性が良好であることが望まれて
いる。
【0013】ところが、芯線を形状記憶合金で形成した
ガイドワイヤでは、基端部の回転角度に応じて先端部が
回転せず、基端部をある程度の角度まで回したところ
で、先端部が急激に回転する傾向がある。このため、ガ
イドワイヤの挿入操作がしずらく、時間がかかる原因と
なっていた。
【0014】したがって、本発明の目的は、回転伝達性
が良好な医療用ガイドワイヤ及びその製造法を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、ガイドワイヤの回
転伝達性は、ガイドワイヤの芯線の直線性に大きく影響
されること、ガイドワイヤは、通常うず巻き状のチュー
ブに挿入されて保存されるため、初期の直線度が良好で
もチューブに保存した後には直線性が損なわれてしまう
ことを見出し、これらの事実に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0016】すなわち、本発明の医療用ガイドワイヤ
は、バネ用弾性材料からなる芯線と、この芯線の外周に
被覆された合成樹脂膜とを有する医療用ガイドワイヤで
あって、前記芯線が、長さ1800mmのものを直径2
00mmのループに巻いて3日間保持し、その一端を把
持して吊したときの中央部における、直線に対して離れ
ている長さが10mm以下である直線度を有することを
特徴とする。
【0017】また、本発明の医療用ガイドワイヤの製造
法は、バネ用弾性材料からなる線材を機械的に伸直線加
工した後、更に熱処理することにより、長さ1800m
mのものを直径200mmのループに巻いて3日間保持
し、その一端を把持して吊したときの中央部における、
直線に対して離れている長さが10mm以下である直線
度を有する芯線を形成し、この芯線の外周に合成樹脂膜
を被覆することを特徴とする。
【0018】以下、本発明について、更に詳細に説明す
る。本発明の医療用ガイドワイヤは、従来のガイドワイ
ヤと基本的には同じ構造をなし、芯線の外周に合成樹脂
膜を被覆することによって構成される。ただし、本発明
においては、芯線として、バネ用弾性材料からなり、優
れた直線性を有するものが使用される点が異なってい
る。
【0019】すなわち、本発明のガイドワイヤの芯線と
しては、ステンレス、炭素鋼、形状記憶合金などのバネ
用弾性材料からなる線材が用いられるが、特には、ステ
ンレス、炭素鋼などのバネ用鋼線が好ましく用いられ
る。これらのバネ用弾性材料からなる線材は、以下に説
明するような方法で直線加工される。
【0020】従来、直線加工としては、図2に示すよう
に、送り出しローラ12と巻き取りローラ13との間に
複数の矯正ローラ14を配置し、線材11を引っ張りな
がら矯正ローラ14の間にジグザグ状に通し、機械的に
矯正して直線にする伸直線加工が知られている。
【0021】また、図3に示すように、送り出しローラ
12と巻き取りローラ13との間に加熱装置15を設
け、線材11を引っ張りながら加熱装置15に通して熱
処理をする熱直線加工も知られている。
【0022】ところが、このような直線加工単独では、
本発明の目的を達成できる芯線が得られないことがわか
った。
【0023】すなわち、図12は、ガイドワイヤを保存
するケースを示すものであるが、ガイドワイヤ51は、
直径20cmほどのうず巻き状に巻かれたチューブ52
に挿入されて保存されている。伸直線加工を施した線材
は、加工直後においては十分な直線度が得られるが、上
記のようなチューブ52に入れて保存しておくと、へた
りを生じて湾曲してしまい、直線性が損なわれてしま
う。
【0024】また、熱直線加工を施した線材では、上記
のようなチューブ52に入れて保存してもへたりを生じ
にくいが、本発明の目的を達成し得る程度の十分な直線
度が得られない。
【0025】このため、本発明では、図1に示すよう
に、送り出しローラ12と巻き取りローラ13との間
に、複数の矯正ローラ14と加熱装置15とを配置し、
送り出しローラ12から引き出された線材11を、矯正
ローラ14に通して機械的に伸直線加工した後、加熱装
置15に通して熱処理する方法が採用される。
【0026】その結果、直線性が良好で、うず巻き状の
チューブに挿入して保存しても、直線性が損なわれない
芯線を得ることができる。
【0027】本発明において、芯線の直線度は、次のよ
うな方法によって測定した値を意味する。すなわち、図
4に示すように、芯線21の長さAを1800mmと
し、この芯線21を直径200mmのループに巻いて3
日間保持し、その一端をホルダ22により把持して吊り
下げたとき、中間部において直線に対して離れている長
さBを求め、この長さBによって直線度を表した。
【0028】本発明のガイドワイヤの芯線としては、上
記直線度が10mm以下、好ましくは5mm以下のもの
が用いられる。上記直線度が10mmを超えると、回転
伝達性が悪くなり、操作性のよいガイドワイヤを得るこ
とができない。
【0029】なお、得られた芯線の回転伝達性の評価
は、図5に示すような方法で行った。すなわち、長さ1
800mmに作成された芯線21を、直径200mmの
ループに1回巻きされたカテーテル53に挿入し、芯線
21の先端部にロータリーエンコーダ54を接続し、芯
線21の基端部を徐々に回転させて、基端部の回転角に
対する先端部の回転角を測定した。
【0030】ところで、本発明において、芯線の材料と
しては、ステンレス、炭素鋼などのバネ用鋼線が好まし
く、形状記憶合金を用いてもよいが、次のような理由か
らあまり好ましくない。
【0031】超弾性材を直線記憶するには、直線状態
に機械的に保持した状態で記憶温度に加熱するが、通常
実施されているテンションアニール方式では、加熱時間
が短いため真直性の優れたものを得ることは困難であ
る。
【0032】形状記憶合金の記憶メカニズムは、加熱
中に合金内の内部歪をキャンセルするように結晶の並び
換えが発生して記憶されることにあり、前もって機械加
工により真直性を出していても、熱処理によってその効
果が失われるため、初期の真直性は得られない。
【0033】熱処理だけで優れた真直性を得るために
は、伸線中の残留歪を0にしなければならず、この処理
として、形状記憶合金の再結晶温度域まで昇温させた
後、急冷し、更にすべり限界値を向上するため時効処理
を実施するが、このとき、線材は何らかの力を加えて直
線状態を維持しておかねばならず、製造コストが極めて
高くなる。
【0034】超弾性効果をより良く発揮させるために
は、上記以外の方法の場合、伸線時の加工歪を極力多
く残す必要があるが、このためには低温度、短時間熱処
理にしなければならず、そのため伸線時の加工率の均一
化が必要で、これを満たすには困難である。
【0035】本発明において、芯線の太さは0.15〜
0.7mm程度が好ましく、長さは500〜3000m
m程度が好ましい。なお、芯線の先端部は、柔軟性を付
与するため、例えばテーパ状に細くすることが好まし
い。このように縮径させた部分の長さ(図8における4
2aの長さ)は、50〜400mmであることが好まし
い。
【0036】そして、上記芯線の外周に合成樹脂膜を被
覆することによって、本発明のガイドワイヤを製造する
ことができる。
【0037】芯線の外周に合成樹脂膜を被覆する場合に
ついて説明すると、合成樹脂膜としては、例えばポリウ
レタン系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、ポリエス
テル系、ラテックス系等の各種の樹脂を用いることがで
きる。なお、これらの樹脂に造影剤を混合するか、ある
いは、ガイドワイヤの先端部に、X線不透過性の造影チ
ップなどを埋設することが好ましい。
【0038】更に、この合成樹脂膜の表面に親水性樹脂
をコーティングして湿潤時における潤滑性を向上させる
ことが好ましい。親水性樹脂のコーティング方法として
は、合成樹脂膜の表面にイソシアネート基を有する化合
物を結合させ、このイソシアネート基を介して、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の親水性樹
脂を結合させる方法が好ましく採用される。なお、この
ようなコーティング方法は、例えば特公昭59−195
82号、特開昭58−193766号等に開示されてい
る。
【0039】
【作用】本発明のガイドワイヤは、前述したような直線
度を有する芯線を用いたので、後述する試験例に示され
るように優れた回転伝達性が得られる。その結果、人体
の管状器官への挿入時に、ガイドワイヤの基端部におけ
る回転操作がガイドワイヤの先端部に正確に伝達され、
挿入操作を容易にして作業時間を短縮させることができ
る。
【0040】また、ガイドワイヤは、通常、図12に示
したうず巻き状のチューブ52に挿入されて運搬、保存
されるが、本発明のガイドワイヤは、そのような形態で
保持されても上記直線度が損なわれることがない。
【0041】更に、本発明のガイドワイヤにおいて、芯
線がバネ用鋼線からなる場合には、先端部をくせ曲げし
やすく、管状器官の形状に応じて先端部の形状を変える
ことができ、挿入操作が更に容易になる。
【0042】一方、本発明のガイドワイヤの製造法によ
れば、機械的な伸直線加工と、熱直線加工とを組み合わ
せることにより、前述した直線度を有する芯線を容易に
製造することができる。
【0043】
【実施例】
実施例 直径0.4mmのステンレス線を、図1に示した方法に
より、機械的に伸直線加工し、かつ、熱直線加工した。
なお、熱処理は、400℃で30分間施した。この線材
を長さ1800mmに切断して芯線を得た。
【0044】こうして得られた芯線は、製造直後に図4
に示す方法でBの長さを求めたところ2mmであった。
更に、この芯線を直径200mmのループに巻いて3日
間保持し、その後、図4に示す方法でBの長さを求めた
ところ5mmであった。
【0045】この芯線の先端部100mmの長さ部分を
テーパ状に細く形成し、その外周にポリウレタン樹脂膜
を被覆し、本発明のガイドワイヤを製造した。
【0046】こうして得られたガイドワイヤは、図12
に示したうず巻き状のチューブに保存した後でも優れた
回転伝達性を有しており、先端部をくせ曲げすることも
容易であった。
【0047】比較例1 直径0.4mmのステンレス線を、図2に示した方法に
より、機械的に伸直線加工した。この線材を長さ180
0mmに切断して芯線を得た。
【0048】こうして得られた芯線は、製造直後に図4
に示す方法でBの長さを求めたところ1mmであった。
更に、この芯線を直径200mmのループに巻いて3日
間保持し、その後、図4に示す方法でBの長さを求めた
ところ35mmであった。
【0049】比較例2 直径0.4mmのステンレス線を、図3に示した方法に
より、600℃で15秒間熱直線加工した。この線材を
長さ1800mmに切断して芯線を得た。
【0050】こうして得られた芯線は、製造直後に図4
に示す方法でBの長さを求めたところ70mmであっ
た。更に、この芯線を直径200mmのループに巻いて
3日間保持し、その後、図4に示す方法でBの長さを求
めたところ、やはり70mmであった。
【0051】試験例 直径0.4mmのステンレス線を、図1に示した方法に
より、機械的に伸直線加工し、かつ、熱直線加工した。
ただし、熱処理の条件を変えて8種類の線材を作製し
た。これらの線材を長さ1800mmに切断して芯線を
得た。
【0052】こうして得られた芯線について、直径20
0mmのループに巻いて3日間保持した後、図4に示す
方法でBの長さを求めたところ、2mm、5mm、
6mm、7mm、10mm、13mm、18
mm、35mmの8種類であった。
【0053】これらの芯線について、図5に示した方法
で回転伝達性を測定した結果を、図6に示す。なお、図
6中の〜は、上記〜に対応している。
【0054】このように、芯線の直線度が高いほど、芯
線の基部側の回転角に比例して先端側が回転する傾向が
高くなり、ガイドワイヤにしたときの操作性が向上する
ことがわかる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガイドワ
イヤによれば、芯線が特定の直線度を有するので、優れ
た回転伝達性を有する。その結果、操作性のよいガイド
ワイヤを提供することができる。
【0056】また、芯線がバネ用鋼線からなる場合に
は、適用箇所に合わせて先端部をくせ曲げすることも容
易になる。
【0057】更に、本発明のガイドワイヤの製造法によ
れば、機械的な伸直線加工と、熱直線加工とを組み合わ
せることにより、前述した直線度を有する芯線を容易に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドワイヤに用いる芯線の製造法の
一例を示す説明図である。
【図2】機械的な伸直線加工方法を示す説明図である。
【図3】熱直線加工方向を示す説明図である。
【図4】本発明における芯線の直線度の測定方法を示す
説明図である。
【図5】回転伝達性の測定方法を示す説明図である。
【図6】各種芯線の回転伝達性を測定した結果を示す図
表である。
【図7】一般的なカテーテルの挿入方法を示す説明図で
ある。
【図8】従来のガイドワイヤの一例を示す断面図であ
る。
【図9】ガイドワイヤの先端をくせ曲げする方法を示す
説明図である。
【図10】ガイドワイヤの先端をくせ曲げした状態を示
す説明図である。
【図11】ガイドワイヤを血管内に導くときの1例を示
す説明図である。
【図12】ガイドワイヤを保存するためのチューブを示
す平面図である。
【符号の説明】
11 線材 12 送り出しローラ 13 巻き取りローラ 14 矯正ローラ 15 加熱装置 21 芯線 53 カテーテル 54 ロータリーエンコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネ用弾性材料からなる芯線と、この芯
    線の外周に被覆された合成樹脂膜とを有する医療用ガイ
    ドワイヤにおいて、前記芯線が、長さ1800mmのも
    のを直径200mmのループに巻いて3日間保持し、そ
    の一端を把持して吊したときの中央部における、直線に
    対して離れている長さが10mm以下である直線度を有
    することを特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  2. 【請求項2】 前記芯線が、ステンレス又は炭素鋼から
    なる直径0.15〜0.7mmの線材からなる請求項1
    記載の医療用ガイドワイヤ。
  3. 【請求項3】 バネ用弾性材料からなる線材を機械的に
    伸直線加工した後、更に熱処理することにより、長さ1
    800mmのものを直径200mmのループに巻いて3
    日間保持し、その一端を把持して吊したときの中央部に
    おける、直線に対して離れている長さが10mm以下で
    ある直線度を有する芯線を形成し、この芯線の外周に合
    成樹脂膜を被覆することを特徴とする医療用ガイドワイ
    ヤの製造法。
  4. 【請求項4】 前記線材として、ステンレス又は炭素鋼
    からなる直径0.15〜0.7mmの線材を用いる請求
    項3記載の医療用ガイドワイヤの製造法。
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