JPH07111463B2 - 時計の時刻修正構造 - Google Patents

時計の時刻修正構造

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JPH07111463B2
JPH07111463B2 JP2008734A JP873490A JPH07111463B2 JP H07111463 B2 JPH07111463 B2 JP H07111463B2 JP 2008734 A JP2008734 A JP 2008734A JP 873490 A JP873490 A JP 873490A JP H07111463 B2 JPH07111463 B2 JP H07111463B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、外部からの操作により時計の時刻を修正する
ためのスリップ機構に関する。
〔従来の技術〕
従来の時計の時刻修正構造には実公昭59−18377公報お
よび特公昭58−11031公報に記載される様な時計を止め
ずに時針のみを単独で修正する構造が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
最近は海外旅行の機会も増え、海外を渡り歩いて仕事を
する人も多い。また、アメリカのように国内で時差のあ
る国もあり、時計を止めることなく時差のみ簡単に修正
できる時差修正付時計の需要は増加している。しかし、
現在まで時差修正付時計が市場に浸透していないのは、
時差修正構造が非常に高価なためと普通の時計に対して
大型になるためである。以下に従来の構造の問題点を示
す。
従来の技術の前者の構造は5つの小さい部品をサブアセ
ンブルして完成するため、かつ躍制レバーをカムに掛け
第2筒車の穴に挿入するという複雑な作業が必要であり
かつ、第2筒車に躍制レバー案内穴加工をするため、通
常の旋盤で加工できなく、かなり高価な部品である。そ
の上、時計の厚さを決定する中心部で第1筒車と第2筒
車および抑制レバーが三段となるため時計の薄型化の障
害となる。
また、後者の構造はスリップのために第1筒車、第2筒
車、遊星受、日の裏押え、時躍制レバー、筒カナ、日の
裏車軸、3本の日の裏押えピンを必要とし部品点数が多
いばかりでなく、遊星受の外周部の穴明け加工や、日の
裏車軸、日の裏押えピンのサブアセンブル等により高価
な構造であり、コスト的に競争力のないものである。そ
の上、日の裏車が筒カナの回りを回転するため他の部品
は日の裏車の軌道を逃げて配置しなければならなく、か
つ時躍制レバーもかなりの平面スペースを必要とし時計
の薄型小型化の障害となっている。
本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的
とするところは、部品点数が少なくサブアセンブルおよ
び加工が簡単な安価な構造でかつ薄型小型化の可能な時
計の時刻修正構造を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の時計の時刻修正構造は、時刻を表示する表示部
材と、駆動源の駆動力を前記表示部材に伝達する伝達機
構と、外部操作部材の操作を前記表示部材に伝達する修
正機構と、前記修正機構の動作時に前記表示部材と前記
伝達機構との間をスリップさせるスリップ機構とを有
し、前記外部操作部材の操作により前記表示部材の表示
を変更可能な時計の時刻修正構造において、 前記スリップ機構は、側縁に開口部を備えた軸穴を中心
部に設け、外周上の歯形及び前記開口部に臨むジャンパ
部を一体に同一平面上に形成した平板のジャンパ歯車
と、 前記ジャンパ部に対し係合可能であるとともに前記軸穴
に内接して回転可能に案内される外周縁を備え前記ジャ
ンパ歯車と一体化したジャンパかなと、 からなることを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は本発明を示す平面図、第2図は本発明の時計を
ケースに組み込んだ状態、第3図はすべり機構と規正機
構の作動を示す平面図、第4図・第5図は本発明の実施
例を示す組立断面図である。第1図・第4図において、
2は主時針33を有し、時を表示する筒車、23は分針34を
有し、分を表示する二番車、24は秒針35を有し、秒を表
示する四番車である。ここで、主時針33、分針34、秒針
35を合わせてセンター針と呼ぶ。8は、副時針36を有
し、24時間で一回転する副時車であり、真8aに針を取り
付ける。3は、筒車2の回転を副時針8に伝える中間車
であり、すべり機構を有する。ここでは、ジャンパ車と
する。ジャンパ車3は、地板のダボ1aに軸着している。
ジャンパ車3は、四体構造であり、筒車2と噛合する第
一の中間車であるジャンパ歯車4、副時車と噛合する第
二の中間車である24時伝え車5、ジャンパ車座6、ジャ
ンパかな7により成る。ジャンパ車座6、ジャンパから
7、24時伝え車5はカシメ等により一体化されている。
第3図によりジャンパ車3について説明すると、ジャン
パ歯車4は、中心部に半円部と開口部よりなる軸穴4a
と、前記開口部付近にばね4bを含むジャンパ部4cが位置
しており、外周部には、筒車2と噛合する歯形が形成さ
れている。ジャンパ歯車4は、断面的に前記24時伝え車
5とジャンパ車座6との間に位置し、前記軸穴4aの円弧
部が、ジャンパかな7の歯外径に軸着し、前記ジャンパ
部4cが、前記ジャンパかな7の歯形にばね4bの力によ
り、附圧されて係合し、すべり機構を形成している。こ
こで、ジャンパかな7の歯先は歯外径と同一の円弧部を
有しており、旋盤加工により外径を高精度に、かつ偏心
のない様に構造できる。ジャンパ歯車4は、前記ジャン
パ部4cとジャンパかな7との係合により、ジャンパ車3
として一体化しており、通常運針では筒車2の回転を副
時車8に伝えている。ジャンパ車3のすべり機構は、ジ
ャンパ部4cが、ばね4bの力に打ち勝って、ジャンパかな
7の歯形を乗り越すことにより、すべりトルクを発生し
ている。このトルクは、2gcm程である。ジャンパかな7
の歯数は24枚であり、このすべりは360゜/24ステップと
なる。筒車2はジャンパ歯車4の減速比は2であり、24
時伝え車5と副時車8との噛合の減速比は1である。従
って、筒車2から副時車8までの減速比は2となり、筒
車2が12時間で一回転するため副時車8は、その倍の24
時間で一回転し、24時間制で表示する、副時針の表示
は、前述の減速比を変えることにより、12時間制にもで
きる。
次に、第1図・第2図・第4図により副時針の修正につ
いて説明する。副時修正は、副巻真13の回転により行わ
れ、副時針のみが修正され、センターの時針はそのまま
の時刻を保つ。12は、24時つづみ車であり、副巻真13の
引き出し操作と同方向に連動し、副時かな8cに噛合す
る。14は、24時かんぬきであり、24時つづみ車12が、副
巻真13の引き出し操作に連動するよう、ばねで附勢して
いる。副巻真13は、そのクリック部13aと板ばね25との
係合により、軸方向の位置が決められている。つづみ車
12は、副巻真13の角部13bに係合し、前記24時かんぬき
ばねにより、附勢されているが、副巻真13の段差部13c
により度当たりとなり位置決めされている。副時針の修
正の際には、副巻真13を引き出すことにより、24時つづ
み車12は、これに連動し24時かんぬき14のばね力によ
り、12′の位置まで移動し、副時かな8cと噛合する。こ
の状態では、副巻真13を回転させることにより、副時車
8が回転し副時針が修正される。副巻真13により、副時
針が修正される場合、センターの時針は修正されない。
これは筒車2が持つトルクと、ジャンパ車3のすべりト
ルクの差によるものである。ジャンパ車3のすべりトル
クは、前述のように2gcm程度である。これに対して筒車
2が持つトルクは、20gcm程であり、ジャンパ車部で
は、減速比の関係で40gcm程度のトルクとなる。従っ
て、ジャンパ車3のすべりトルクと筒車2のトルクには
20倍の差がついており、筒車は通常の運針を継続したま
ま、ジャンパ車3のすべりトルクにより、副時車8およ
びそれに噛合する24時伝え車5、ジャンパ車座6、ジャ
ンパかな7のみが回転し、副時針のみの単独修正が行わ
れる。ジャンパかな7の歯数は24枚であり、24時伝え車
5と副時車8の噛合は1対1であるため、24時車は24分
割ステップの修正がされる。つまり、一周で24時間のた
め、1時間ステップの修正がされる。このようなすべり
機構を有するメリットは、海外との商取引などを行う場
合に効果がでる。たとえば、日本の商社とアメリカの商
社間で取引を行う場合、日本にいる商社員は、アメリカ
の時刻を常に知る必要がある。このときに日本時間を主
時針で表示し、アメリカ時間を副時針で表わせば両国の
時間を同時に知ることができる。そして、取引先が他国
に変わった場合には、副巻真13の操作により、センター
針に表示されている日本時間は変えずに副時針のみを時
刻修正することができる。
次に、センター針の時刻合わせについて説明する。11は
外部操作部材である主巻真、10は主巻真11に軸着し、巻
真操作に連動するつづみ車、9は規正レバーである。主
巻真11を、通常位置から二段軸方向に引くことにより、
図面上に図示しないが主巻真11に係合している切換機構
が連動し、つづみ車10は地板1の裏側からつづみ車10に
係合しているかんぬき40によって10″の位置まで移動
し、小鉄車39に噛合する。この状態で、主巻真11を回転
することにより、つづみ車10から小鉄車39、日の裏車4
1、二番車23、筒車2に伝わり修正される。規正レバー
9は、つづみ車10に、前記かんぬき40とは地板の反対側
で係合しており連動する。巻真の引き出し1段目で9
b′、2段目で9b″に作動する。規正レバー9b″の位置
では、ジャンパ車座6に係合し、ばね部9aの弾性力でジ
ャンパ車座6を制動し、回転を規正する。規正レバー9
の目的は、センター針修正による筒車2の回転を副時車
8に伝えないためのものである。ジャンパ車3のすべり
トルクは前にも述べたが、2gcm程である。従って、規正
レバー9とジャンパ車座6との連結係合により、ジャン
パ車座6に発生するブレーキトルクを2gcm以上に設定す
ることにより、ジャンパ車座6およびそれに固定したジ
ャンパかな7、24時伝え車5、それに噛合する副時車8
は固定され、すべり機構が作動してジャンパ歯車4のみ
が回転し、筒車2の回転は副時車8まで伝わらない。規
正レバー9のジャンパ車座6との係合部9bの形状は鋭角
であり、その先端がジャンパ車座6の歯形と係合し発生
するブレーキトルクを安定的に確保し、ジャンパ車3の
すべりトルクとの差を確実に出している。また、これに
より規正レバー9のばね9aの力は極少ないもので目的が
達成される。しかし、ばね9aの曲げ応力に余裕があり充
分な力が得られる場合は、規正レバー9の9b部は平らと
し、ジャンパ車座6も単なる円板として軸方向のみの力
によりブレーキトルクを得ることもできる。以上の機構
は、時差のある外国に旅行する場合に効果を発揮する。
例えば、日本からアメリカへ旅行する場合、センター針
と副時針とも日本時間に合っている状態でアメリカに到
着し、センター針をアメリカ時間に合わせ、副時針はそ
のまま日本時間を表示させておきたい場合がある。この
場合、規正機構が設けられていることによりセンター針
のみの修正が可能である。規正機構がない場合には、筒
車2の回転はそのまま副時車に伝わってしまう。この場
合の操作は、主巻真11でセンター針をアメリカ時間に修
正し、主巻真を元に押し込んだ後、同時にアメリカ時間
に修正されてしまった副時針を副巻真13により日本とア
メリカの時差分を再修正することになる。つまり2段階
の操作となり煩雑である。また、日本時間との時差を覚
えている必要があり、特に何カ国をも移動して歩く場合
にはそのすべての国と日本との時差を覚えねばならず、
非常な負担であるとともに合わせ違いも発生し易い。し
かし、本発明の規正機構を用いればセンター針のみを1
回の巻真操作で修正でき、誰にでも誤りのない使い方が
できるものである。
次に、第3図・第4図により主巻真11と副巻真13を順次
操作する場合の作動について説明する。24時つづみ車1
2、かんぬき14は、副巻真13に連動し、副時針修正状態
になる。また、つづみ車10、規正レバー9は、主巻真11
に連動し、センター針の修正状態になる。ここで主巻真
11、副巻真13は、それぞれ単独で操作できるため、セン
ター針の修正状態にあるときに副巻真13を引き出して、
副時針の修正状態にすることができる。また、この逆の
手順も可能である。さて、センター針、副時針とも修正
できる状態で、副巻真13により副時針を修正する操作を
行うと副巻真13の回転は、副時車8を回転させ通常の時
刻修正を行い、更に24時伝え車5、ジャンパかな7、ジ
ャンパ車座6へと伝わる。ここで、ジャンパ車座6は規
正レバー9により規正されているわけだが、このブレー
キトルクは、ジャンパ車3のすべりトルク2gcmに勝つだ
けのトルクであり、人間が巻真を指でつかんで回す力に
比べれば微少なものである。従って、規正レバー9はジ
ャンパ車座6から、係合が無理に外されるわけである
が、弾性力によりジャンパ車座側に押しつけられるた
め、回転するジャンパ車座6の外周の歯形により先端9b
がこすられる。例えれば、ヤスリで尖った先端を削られ
るような状態となり、規正レバーの先端9bは摩耗してし
まい、規正能力がなくなってしまう。本発明では、この
ような不具合を避けるため、規正レバーと24時かんぬき
の係わりにより順次巻真を操作したいときに24時かんぬ
き、或いは規正レバーの作動を互いの係合で規正してい
る。
先ず副巻真13を引き出し、副時針修正状態にすると、24
時かんぬき14の先端14aは、14bの位置まで移動する。こ
の状態で主巻真11を引き出しセンター針修正状態にする
と、前記24時かんぬき14の先端14bと規正レバー9の先
端9cとが当接し、規正レバー9の先端は作動せずジャン
パ車座6とは係合しない。しかし、そのばね部9aが撓む
ため、規正レバー9の本体は作動し、つづみ車10は針合
わせ状態に移動する。この状態で副巻真13による副時針
修正は通常どおり行われ、規正レバー9とジャンパ車座
6とは係合していないため、前述のような規正レバー先
端の摩耗は回避できる。また、逆の手順で主巻真11を引
き出しセンター針の修正状態にすると、規正レバー9の
先端9cは9c′まで移動する。規正レバー9の先端9c′の
位置は、24時かんぬき14の作動軌跡上のため、この状態
で副巻真13を引き出すと24時かんぬき14の先端14aと規
正レバー9が当接し、24時かんぬきは作動しない。従っ
て、24時つづみ車12も連動せず、副時かな8cと噛合しな
い。つまり、副巻真13のみが引き出されるため、副巻真
13を回しても空転するだけで24時は修正されない。この
状態から主巻真11を通常位置に押し込むと規正レバー9
はその先端が9cの位置に移動し、24時かんぬき14との係
合が外れ、24時の通常修正が可能となる。この構造によ
れば、部品を追加することなく規正レバーの摩耗を防止
することができる。
再び第1図・第4図・第5図によりこの時計の全容を説
明する。15は日針37を取り付ける日星車、17は曜針38を
取り付ける曜車、20は月齢を表示する月齢車、16は前記
日星車、曜車、月齢車を1日1回進める日回し車であ
る。日星車15は日ジャンパ26により位置が決められ、日
回し車の日送りつめ部16aにより1日1回送られ、日付
を表示する。曜車17は曜ジャンパ27aにより位置が決め
られ、日回し車の曜送りつめ部16bにより1日1回送ら
れ曜表示を行う。曜ジャンパ27aはカレンダ押え27と一
体に形成され、曜車に係合するよう組み込まれた状態で
はカレンダ押え27の本体の下にもぐり込んだ位置にな
る。これにより、上側をカレンダ押え、下側に地板で高
さを決められ、曜車との係合を確保している。日回し車
16は筒車2に一体に設けられた日回し中間車2aと噛合
し、筒車2より回転を与えられ24時間で一周する。日回
し車16の外周の歯形16cはすべて同一形状ではない。こ
れは曜車17が曜送りつめに回され、曜ジャンパの頂点を
乗り越すとジャンパ27aのばね力により曜車が回される
が、このとき曜送りつめ16bは曜車の軌跡内にあるた
め、曜車と曜送りつめが干渉し曜車が回りきれず、曜の
指示がずれてしまう。これを防ぐため、日回し車と日回
し中間車のバックラッシュを広げ、曜車17と曜送りつめ
16bの干渉分を前方に回転させて逃がしている。よっ
て、曜送り時点で噛合している部分の歯形のみを細く
し、他の部分は強度に余裕をつけるため太くしている。
月齢車20は地板1に設けられた軸穴1bにより軸支され、
月齢ジャンパ28により回転方向の位置が決められてい
る。月齢回し車19は月齢車20に噛合し、1日1月齢回転
させる。月齢中間車18は月齢回し車19と噛合している。
月齢車20の送りは日回し車16の曜送りつめ16bにより行
われる。曜送りつめ16bは月齢中間車18に係合し回転を
与える。この回転は、月齢中間車18・月齢回し車19・月
齢車20と伝えられ月齢が送られる。月齢車20は日回し車
16の曜送りつめ16bで直接回さず、月齢中間車18、月齢
回し車19の2つの中間車を用いているが、これは中間車
の位置の設定に自由度があるため日回し車の外径をコン
パクトにでき、狭いスペースに高率良く部品を配置する
ことができる。
日・曜・月齢表示の早修正について説明する。カレンダ
修正伝え車29は、主巻真11上に位置し、地板1の軸1cに
より軸支され、上方には曜車17が配置されている。30は
第二日修正中間車、31は第一日修正中間車、32は曜修正
伝え車である。42はカレンダ修正車であり、カレンダ修
正中間車の回転方向に応じA方向、B方向と回動する。
A方向で第一日修正中間車31に噛合し、第二日修正中間
車30、日車15と回転を伝え日修正を行う。B方向で曜修
正伝え車32と噛合し、曜車に回転を伝え曜修正を行う。
月齢の早修正は、月齢修正レバー21により行われる。月
齢修正レバー21は、地板の軸1dに軸着し、修正部21a、
操作部21b、ばね部21cより成る。月齢修正は外装ケース
に設けられたボタン43を押し込むことにより行われる。
月齢修正レバー21の通常位置は、ばね21cにより回転方
向に附勢され、21d部と地板1eとの当接により決められ
ている。修正時にはボタン43を押し込むことにより、ボ
タンと月齢修正レバー21b部が当接し、修正部21aが21
a′まで動き、月齢車20の歯形に係合し修正する。修正
が完了したところでボタン43を押す力を解除すると、月
齢修正レバー21は、ばね21cの力により元の位置に戻
り、と同時に月齢修正レバーの修正部21aと月齢車の係
合は外れ、ジャンパ28のばね力により月齢車20は1ピッ
チ送られた位置まで回転し安定する。ボタンの作動スト
ロークは、月齢修正の基準ストロークに対し余裕を持っ
ている。よって、月齢修正レバーの修正部21aと月齢車2
0の歯形がロックする状態で、更に押し込むことができ
る。使用者が、月齢の表示を見て修正状態を確認しなが
らボタンを押す場合にはそれほど大きな力をかけられる
ことはないが、時計を落下してボタン側が下で落ちた場
合には、5000〜20000Gの力が掛り、ボタンは余裕ストロ
ーク分も押し込まれてしまう。このように大きな力がボ
タンに掛った場合には、操作部21bと修正部21aの中間に
設けられた半剛体部21eが撓み、他の部分への加重を防
ぎ、破壊を防止している。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、側縁に開口部を備えた軸
穴を中心部に設け、外周上の歯形及び開口部に臨むジャ
ンパ部を一体に同一平面上に形成した平板のジャンパ歯
車と、ジャンパ部に係合可能であるとともに軸穴に内接
して回転可能に案内される外周縁を備えジャンパ歯車と
一体化したジャンパかなを設けたことに特徴を有するの
で、以下の効果を奏する。
(1)平板のジャンパ歯車の軸穴に開口部を設け、この
開口部にジャンパかなの外周縁に係合すべきジャンパ部
を臨ませるとともに、ジャンパ歯車の軸穴にジャンパか
なの外周縁を内接させ回転案内する構造により、ジャン
パ部とジャンパかなとの間の係合部及びジャンパ歯車と
ジャンパかなとの間の回転案内部が同一平面上に配置さ
れるから、スリップ機構の小型化・薄型化を図ることが
できる。
(2)ジャンパ歯車は、側縁に開口部を備えた軸穴を中
心部に設け、外周上の歯形及び開口部に臨むジャンパ部
を一体に形成し、各部を同一平面上に配置した構成によ
り、部品点数を削減できる上に、複雑な立体的形状に加
工する必要がなく平面的形状加工のみで足りうるので、
製造コストを低減できる。
(3)ジャンパ歯車の軸穴にジャンパかなの外周縁が内
接し回転可能に案内されることにより、ジャンパ歯車と
ジャンパかなとの間にガタがなくジャンパ部をジャンパ
かなに確実に係合できるため、通常の運針時には回転が
正確に伝わるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を示す平面図。 第2図は、本発明の時計をケースに組み込んだ状態を示
す図。 第3図は、本発明のすべり機構と規正機構の関係を示す
平面図。 第4図は、本発明の実施例を示す断面図。 第5図は、本発明の実施例を示す断面図。 1……地板 2……筒車 3……ジャンパ車 4……ジャンパ歯車 5……24時伝え車 6……ジャンパ車座 7……ジャンパかな 8……副時車 9……規正レバー 10……つづみ車 11……主巻真 12……24時つづみ車 13……副巻真 14……24時かんぬき 33……時針 36……副時針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 理 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (56)参考文献 実公 昭53−28457(JP,Y2) 実公 昭53−4139(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時刻を表示する表示部材と、駆動源の駆動
    力を前記表示部材に伝達する伝達機構と、外部操作部材
    の操作を前記表示部材に伝達する修正機構と、前記修正
    機構の動作時に前記表示部材と前記伝達機構との間をス
    リップさせるスリップ機構とを有し、前記外部操作部材
    の操作により前記表示部材の表示を変更可能な時計の時
    刻修正構造において、 前記スリップ機構は、側縁に開口部を備えた軸穴を中心
    部に設け、外周上の歯形及び前記開口部に臨むジャンパ
    部を一体に同一平面上に形成した平板のジャンパ歯車
    と、 前記ジャンパ部に対し係合可能であるとともに前記軸穴
    に内接して回転可能に案内される外周縁を備え前記ジャ
    ンパ歯車と一体化したジャンパかなと、 からなることを特徴とする時計の時刻修正構造。
JP2008734A 1990-01-18 1990-01-18 時計の時刻修正構造 Expired - Lifetime JPH07111463B2 (ja)

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JP2008734A JPH07111463B2 (ja) 1990-01-18 1990-01-18 時計の時刻修正構造

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