JPH07111386A - 多層配線基板およびその製造方法 - Google Patents

多層配線基板およびその製造方法

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JPH07111386A
JPH07111386A JP25395593A JP25395593A JPH07111386A JP H07111386 A JPH07111386 A JP H07111386A JP 25395593 A JP25395593 A JP 25395593A JP 25395593 A JP25395593 A JP 25395593A JP H07111386 A JPH07111386 A JP H07111386A
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conductor
wiring board
printed wiring
double
hole
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JP25395593A
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Naoya Kitamura
直也 北村
Hisashi Sugiyama
寿 杉山
Yoshihide Yamaguchi
欣秀 山口
Masayuki Kyoi
正之 京井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度で低コストなプリント配線板をベースに
した多層配線基板およびその製造方法を提供すること。 【構成】穴埋めされた層間接続スルーホールの導体と接
続するビア導体が設けられた両面プリント配線板上に、
1層以上の導体パターン層と有機系高分子の層間絶縁膜
層とが交互に形成され、該ビア導体と導体パターン層お
よび導体パターン層同士が電気的に接続されて成る配線
基板の複数枚が絶縁材料で接着され、該配線基板同士が
貫通スルーホールにより電気的に接続されて成る多層配
線基板およびその製造方法。 【効果】プリント配線板上に配線をアディティブ法で絶
縁膜をモールド法で形成するので高密度な薄膜多層配線
基板を短リードタイム、低コストで実現できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型計算機やワークス
テーション等のコンピュータ、交換機等に使われる高密
度な多層配線基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層プリント配線板及びその製造
方法に替わる新しい高密度な多層プリント配線基板及び
その製造方法として、例えば、特開平4−148590
号公報に示されるようなビルドアップ法が挙げられる。
これは、基本的には、表層導体がパターニングされたプ
リント配線板の表層に感光性絶縁材料を成膜した後、露
光・現像によりビアホールを形成し、次いで、全面に導
体を形成した後、導体をパターニングし、さらに、これ
を繰り返して多層化した後、最後に、貫通めっきスルー
ホールを形成する方法である。この方法ではプリント配
線板表層導体とビルドアップの導体層及びビルドアップ
の導体層同士の接続が、ドリリングによる貫通めっきス
ルーホールによる接続でなく、コンフォーマルビアによ
る接続であるために、従来の貫通めっきスルーホールの
みで層間接続をとるプリント配線板に比べると高密度な
多層プリント配線基板が得られる。
【0003】しかしながら、感光性絶縁材料の解像性か
らビアホール底部の径は100μm程度が限界であり、
さらに、導体の段切れを防ぐためにコンフォーマルビア
はテーパ形状にする必要がある。このため、ランドを含
めたビアの占める表面積は大きく、ビア径をさらに小さ
くして高密度にすることは困難である。また、導体を形
成した後エッチングでパターニングするために、導体を
厚くすると微細な配線パターンを形成できなくなる。導
体は配線抵抗から一定以上の段面積を必要とする。一
方、プリント配線板の内層導体との接続あるいはプリン
ト配線板両面の接続は貫通めっきスルーホールによる接
続であるために、この分、配線密度がさらに低下する欠
点がある。また、ドリリングにより形成し、穴埋めされ
ていない貫通めっきスルーホールを有するプリント配線
板上では、感光性絶縁材料やレジスト等の液状材料を成
膜できないため、ビルドアップ法による薄膜多層配線層
を形成できない。さらに、ビルドアップ法用の感光性絶
縁材料から得られる絶縁膜はガラス転移温度が低いため
に、ビルドアップ法で形成した多層配線基板とプリプレ
グを複数枚重ねて積層接着しようとすると、積層接着時
の高い圧力や高い硬化温度のために、配線の移動、断
線、ショート等が起こり、通常のプリント配線基板のよ
うな積層接着の利点を活かすことはできない。このため
に、配線密度を上げようとすると薄膜多層配線層の層数
を増やす必要があり、これは歩留り低下を引き起こす。
【0004】層間接続のためにドリリングで形成しため
っきスルーホールの穴を樹脂充填し、上部にめっきスル
ーホールと接続する導体パッドを形成してめっきスルー
ホールの面積を有効利用する多層プリント配線板の製造
方法としては、例えば、特開平4−168794号公報
に示される方法がある。この方法は多層プリント配線板
の隣接する2層の導体層の接続には有効であるが、プリ
ント配線板の両面あるいは、1層以上の導体層を隔てた
2層の導体層の接続には、やはり、貫通めっきスルーホ
ールに頼らざるを得ず、出来上がった多層プリント配線
板には穴埋めされていない貫通めっきスルーホールが残
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ビルドア
ップ法はベースのプリント配線板に貫通めっきスルーホ
ールがあっては適用できない。また、貫通めっきスルー
ホールのないベースのプリント配線板上にビルドアップ
法で薄膜多層配線層を形成したとしても、ビルドアップ
で形成した導体層とべースのプリント配線板の内層導体
間の接続あるいはべースのプリント配線板の両面の接続
をとるために、貫通めっきスルーホールを形成するなら
ば、その分、配線密度が低下する。一方、ビルドアップ
法に関しても、感光性絶縁材料の解像性からビアホール
底部の径は100μm程度が限界であり、さらに、導体
の段切れを防ぐためにコンフォーマルビアはテーパ形状
にする必要がある。このため、ランドを含めたビアホー
ルの占める表面積は大きく、ビアホール径をさらに小さ
くして高密度にすることは困難である。また、配線導体
の抵抗から配線導体の段面積は一定以上を確保する必要
があり、薄い導体で長方形のパターンを形成するよりは
厚い導体で正方形のパターンを形成する方が微細なパタ
ーンが形成できるにもかかわらず、ビルドアップ法では
導体を形成した後エッチングでパターニングするため、
導体を厚くすると微細な配線パターンが形成できなくな
る。さらにまた、コンフォーマルビアの上部には凹凸が
できるために、この上に次ぎのコンフォーマルビアまた
は配線導体を形成することができない。これは1層隔て
た薄膜多層配線層の接続に2ヶ所のビアを使うことにな
り、ビアの数をロスする結果となる。また、サーマルビ
アの形成もできない。さらに、ビルドアップ法で形成し
た多層配線基板は、絶縁膜のガラス転移温度が低いため
に、プリプレグを介して積層接着しようとすると、配線
の移動、断線、ショートが起こり、重ねることができな
い。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決し、ビ
ルドアップで形成した導体層とべースのプリント配線板
の内層導体間の接続あるいはべースのプリント配線板の
両面の接続をとるための貫通めっきスルーホールの穴の
影響をなくし、さらに、薄膜多層配線層としてもビルド
アップ法よりもさらに高密度な配線形成が可能な多層配
線基板を複数枚積層接着した多層配線基板およびその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、まず、多層配線基板の構造を、穴埋
めされた層間接続スルーホールの導体と接続するビア導
体が設けられた両面プリント配線板上に、1層以上の導
体パターン層と有機系高分子の層間絶縁膜層とが交互に
形成され、該ビア導体と導体パターン層および導体パタ
ーン層同士が電気的に接続されて成る配線基板の複数枚
が絶縁材料で接着され、該配線基板同士が貫通スルーホ
ールにより電気的に接続されて成る構造とし、さらに、
両面プリント配線板上に形成されたビア導体および導体
パターン層同士を接続するビア導体は柱状とした。上記
両面プリント配線板は内層導体層を含んでいても良い。
また、両面プリント配線板上に形成する薄膜多層配線層
は両面に積層しても良いし片面に積層しても良い。さら
に、上記配線基板と通常のプリント配線基板を組み合わ
せて複数枚を絶縁材料で積層接着しても良い。
【0008】本発明の多層配線基板の内、まず、ベース
基板となる穴埋めされた層間接続スルーホールの導体と
接続するビア導体が設けられた両面プリント配線板は以
下の3つの方法で製造する。
【0009】貫通めっきスルーホールを有し、表層導体
がパターニングされ、表層導体および貫通めっきスルー
ホールの導体の所望の位置に接続するビア導体が設けら
れた両面プリント配線板の貫通めっきスルーホールおよ
び導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填する工程を含
む方法か、 (1)貫通めっきスルーホールを有し、表層導体がパタ
ーニングされた両面プリント配線板の貫通めっきスルー
ホールおよび導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填す
る工程 (2)該両面プリント配線板表層導体及び貫通めっきス
ルーホール導体の所望の位置に接続するビア導体を形成
する工程 を含む方法か、あるいは、 (1)貫通めっきスルーホールを有し、表層導体がパタ
ーニングされていない両面プリント配線板の貫通めっき
スルーホールを有機系高分子の絶縁膜で充填する工程 (2)該両面プリント配線板表層導体及び貫通めっきス
ルーホール導体の所望の位置に接続するビア導体を形成
する工程 を含む方法である。
【0010】この内の、貫通めっきスルーホールを有
し、表層導体がパターニングされ、貫通めっきスルーホ
ールの導体の所望の位置に接続するビア導体が設けられ
た両面プリント配線板の貫通めっきスルーホールおよび
導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填する工程、貫通
めっきスルーホールを有し、表層導体がパターニングさ
れた両面プリント配線板の貫通めっきスルーホールおよ
び導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填する工程、並
びに、貫通めっきスルーホールを有し、表層導体がパタ
ーニングされていない両面プリント配線板の貫通めっき
スルーホールを有機系高分子の絶縁膜で充填する工程を
さらに詳しく説明すると以下のようになる。すなわち、 (1)該両面プリント配線板上に表面の平坦な金型を設
置し、該両面プリント配線板と該金型との間に溶剤を含
まない流動性有機系高分子前駆体を挾む工程 (2)該金型と該両面プリント配線板との間を排気する
工程 (3)該金型を該両面プリント配線板方向へ移動させて
該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を貫通めっ
きスルーホールおよび導体間隙に充填する工程 (4)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体に静
水圧をかける工程 (5)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を硬
化する工程 (6)該有機系高分子で覆われた導体上面を露出させる
工程 を含む方法である。
【0011】また、両面プリント配線板表層導体及び貫
通めっきスルーホール導体の所望の位置に接続するビア
導体を形成する工程をさらに詳しく説明すると以下の4
つの方法である。すなわち、 (1)表層導体がパターニングされていない両面プリン
ト配線板表面の所望の位置にレジストの抜きパターンを
形成する工程 (2)該レジストの抜きパターン内に導体を形成する工
程 (3)該レジストに残しパターンを形成する工程 (4)該表層導体をエッチングにより所望の形状にパタ
ーニングし、該レジストを剥離する工程 を含む方法と、 (1)表層導体がパターニングされていない両面プリン
ト配線板表面の所望の位置にレジストの残しパターンを
形成する工程 (2)該表層導体をエッチングにより所望の形状にパタ
ーニングし、該レジストを剥離する工程 (3)該パターニングされた表層導体上にレジストの抜
きパターンを形成する工程 (4)該レジストの抜きパターン内に導体を形成し、該
レジストを剥離する工程を含む方法と、 (1)貫通めっきスルーホールまたは貫通めっきスルー
ホールと導体間隙が有機系高分子の絶縁膜で充填された
両面プリント配線板の表面全面にビア用導体を形成する
工程 (2)該導体上の所望の位置にレジストの残しパターン
を形成する工程 (3)該導体をエッチングにより所望の形状にパターニ
ングし、該レジストを剥離する工程 を含むサブトラクティブ法と、 (1)貫通めっきスルーホールまたは貫通めっきスルー
ホールと導体間隙が有機系高分子の絶縁膜で充填された
両面プリント配線板表面の所望の位置にレジストの抜き
パターンを形成する工程 (2)該レジストの抜きパターン内に導体を形成し、該
レジストを剥離する工程 を含むアディティブ法である。
【0012】以上の方法により、穴埋めされた層間接続
スルーホールの導体と接続するビア導体が設けられたプ
リント配線板を製造することができる。このベース基板
の表面に薄膜多層配線層を形成する方法として、以下の
方法をとった。すなわち、 (1)1層あるいは2層の水平配線導体あるいは/およ
び垂直ビア導体から成る導体層を形成する工程 (2)該配線層上に表面の平坦な金型を設置し、該金型
と該配線層との間に溶剤を含まない流動性有機系高分子
前駆体を挾む工程 (3)該金型と該導体層との間を排気する工程 (4)該金型を該導体層方向へ移動させて該溶剤を含ま
ない流動性有機系高分子前駆体を貫通めっきスルーホー
ルおよび導体間隙に充填する工程 (5)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体に静
水圧をかける工程 (6)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を硬
化する工程 (7)該有機系高分子で覆われた導体上面を露出させる
工程 を含む工程を1回以上繰り返して薄膜配線層を多層化す
る方法である。この方法は、薄膜多層配線を形成する際
に従来から問題となっている絶縁膜層の平坦性を大幅に
向上させ、かつ、一括形成を可能にする方法である。
【0013】次ぎに、以上の方法により形成した、穴埋
めされた層間接続スルーホールの導体と接続するビア導
体が設けられた両面プリント配線板上に、1層以上の導
体パターン層と有機系高分子の層間絶縁膜層とが交互に
形成され、該ビア導体と導体パターン層および導体パタ
ーン層同士が電気的に接続されて成る配線基板を、以下
の方法で積層接着し、配線基板間の電気的接続を取っ
た。すなわち、 (1)穴埋めされた層間接続スルーホールの導体と接続
するビア導体が設けられた両面プリント配線板上に、1
層以上の導体パターン層と有機系高分子の層間絶縁膜層
とが交互に形成され、該ビア導体と導体パターン層およ
び導体パターン層同士が電気的に接続されて成る配線基
板の複数枚をプリプレグを介して積層接着する工程 (2)所望の位置にドリル穴開けする工程 (3)所望の位置にソルダーレジストを成膜する工程 (4)貫通スルーホールをめっきする工程 を含む工程である。この工程は通常の多層プリント配線
板の製造方法と同様である。
【0014】ここで、本発明に用いる材料をさらに詳し
く説明すると、溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆
体として、多官能エポキシ樹脂組成物、分子内に2個以
上のマレイミド骨格を持つ化合物あるいは該化合物を含
む組成物、分子内に2個以上のシアン酸エステル骨格を
持つ化合物あるいは該化合物を含む組成物、分子内に2
個以上のベンゾシクロブテン骨格を持つ化合物あるいは
該化合物を含む組成物、あるいは、これら化合物、組成
物の2種以上の混合物の内の少なくとも1つ以上を含む
組成物を用いることができ、そのガラス転移温度は17
0℃以上、望ましくは200℃以上が好適である。
【0015】
【作用】多層配線基板の構造を、穴埋めされた層間接続
スルーホールの導体と接続するビア導体が設けられた両
面プリント配線板上に、1層以上の導体パターン層と有
機系高分子の層間絶縁膜層とが交互に形成され、該ビア
導体と導体パターン層および導体パターン層同士が電気
的に接続されて成る配線基板の複数枚が絶縁材料で接着
され、該配線基板同士が貫通スルーホールにより電気的
に接続されて成る構造とし、さらに、両面プリント配線
板上に形成されたビア導体および導体パターン層同士を
接続するビア導体を柱状としたことで、まず、ベースの
両面プリント配線板の貫通めっきスルーホールの穴の影
響がなくなり、この上に薄膜多層配線層を形成できるよ
うなった。また、べース基板上の薄膜多層配線層とベー
ス基板の内層導体層との接続あるいはベース基板の両面
の接続が貫通めっきスルーホールなくしてできるように
なったので、ベース基板上の薄膜多層配線層の配線密度
を最大限に引き出せるようになった。さらに、ビア導体
の形状が柱状であるので、ランドを含めたビア導体の占
める表面積がコンフォーマルビアの場合より小さくなり
高密度配線が可能になると共に、ビア導体の上部が平坦
なためにこの上に次ぎの柱状のビア導体を形成できる構
造となり、1層隔てた薄膜多層配線層の接続に2ヶ所の
ビアを使うことがなくビアの数をロスしない。また、こ
れによりサーマルビアも形成できた。さらにまた、本発
明ではベース基板上に最低層数の薄膜多層配線層を形成
した配線基板を複数枚、絶縁層を介して積層接着し、上
記配線基板同士を貫通スルーホールで電気的に接続して
いるので、不必要に薄膜多層配線層の層数を増やす必要
がなくなり、歩留りが向上した。
【0016】本発明の多層配線基板の製造方法に関して
言えば、まず、貫通めっきスルーホールのある両面プリ
ント配線板上に表面の平坦な金型を設置し、該両面プリ
ント配線板と該金型との間に溶剤を含まない流動性有機
系高分子前駆体を挾む工程と、該金型と該両面プリント
配線板との間を排気する工程と、該金型を該両面プリン
ト配線板方向へ移動させて該溶剤を含まない流動性有機
系高分子前駆体を貫通めっきスルーホールおよび導体間
隙に充填する工程と、該溶剤を含まない流動性有機系高
分子前駆体に静水圧をかける工程と、該溶剤を含まない
流動性有機系高分子前駆体を硬化する工程と、該有機系
高分子で覆われた導体上面を露出させる工程を含むベー
スの両面プリント配線板を製造する方法をとったため
に、貫通スルーホール内あるいは/および導体間隙にピ
ンホールやクラックがなく平坦で均一な物性の絶縁膜を
形成することができ、また、次ぎに形成するビア導体あ
るいは薄膜配線導体を接続するために必要な両面プリン
ト配線板の表層導体あるいはビア導体の表面を露出させ
ることができ、かつ、表面が平坦なベース基板を作るこ
とができた。これにより、さらに、上記両面プリント配
線板表層導体および貫通めっきスルーホール導体の所望
の位置に接続するビア導体を形成する方法として、特殊
な方法でなく、公知の方法であるサブトラクティブ法あ
るいはアディティブ法を採用することができた。
【0017】次ぎに、この上に形成する薄膜多層配線層
の製造方法に関して言えば、1層あるいは2層の水平配
線導体あるいは/および垂直ビア導体から成る導体層を
形成する工程、該導体層上に表面の平坦な金型を設置
し、該金型と該導体層との間に溶剤を含まない流動性有
機系高分子前駆体を挾む工程、該金型と該導体層との間
を排気する工程、該金型を該導体層方向へ移動させて該
溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を貫通めっき
スルーホールおよび導体間隙に充填する工程、該溶剤を
含まない流動性有機系高分子前駆体に静水圧をかける工
程、該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を硬化
する工程、該有機系高分子で覆われた導体上面を露出さ
せる工程を含む工程を1回以上繰り返して薄膜配線層を
多層化する方法をとったために、まず、ビルドアップ法
のような感光性絶縁材料を使わず、汎用の高解像性レジ
ストを用いることができ、加えて、レジストの溝に導体
を形成するので厚い導体で微細なビアや配線を形成する
ことができた。さらに、薄膜多層配線を形成する際に従
来から問題となっている絶縁膜層の平坦性を大幅に向上
させ、かつ、ボイドやピンホールがなく、基板全域にわ
たって諸物性の均一な絶縁膜を一括形成することが可能
となり、簡略化されたプロセスで、高歩留りに信頼性の
高い薄膜多層配線層を短リードタイム、低コストで形成
することができた。
【0018】ここで、上記した貫通めっきスルーホール
あるいは導体間隙を埋める方法や薄膜多層配線層の絶縁
膜に適用できる材料は、溶剤を含まない流動性有機系高
分子前駆体であり、多官能エポキシ樹脂組成物、分子内
に2個以上のマレイミド骨格を持つ化合物あるいは該化
合物を含む組成物、分子内に2個以上のシアン酸エステ
ル骨格を持つ化合物あるいは該化合物を含む組成物、分
子内に2個以上のベンゾシクロブテン骨格を持つ化合物
あるいは該化合物を含む組成物、あるいは、これら化合
物、組成物の2種以上の混合物の内の少なくとも1つ以
上を含む組成物が、耐熱性、機械特性、電気特性等に優
れた絶縁膜を与えた。
【0019】以上により、耐熱性、機械特性、電気特性
等の特性に優れ、信頼性の高い高密度多層配線基板を安
価に高スループットで製造することが可能となった。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。ここでは、両面プリント配線板の表層導体を
電源層とグランド層とし、この両面にXY信号層2層と
グランド兼キャップ層及びグランド層を形成して成る配
線基板の2枚を絶縁層を介して積層接着して貫通スルー
ホールで上記配線基板間の接続を取った多層配線基板及
びその製造方法を通して説明するが、本発明はこれらの
層構成、層数に限定されるものではない。
【0021】〔実施例1〕まず、穴埋めされた層間接続
スルーホールの導体と接続するビア導体が設けられた両
面プリント配線板の製造方法の一例を図1と図4を用い
て説明する。
【0022】両面の信号層を接続する貫通めっきスルー
ホール101と裏面の電源層あるいはグランド層との接
続をとる貫通めっきスルーホール102、103を有
し、両面の銅がパターニングされた図1a)のガラスポ
リイミド両面プリント配線板を用意する。プリント配線
板としてはBTレジンのプリント配線板(三菱瓦斯化学
製)や高耐熱性エポキシ樹脂を用いたプリント配線板で
も良い。
【0023】次に、上記両面プリント配線板の両面にド
ライフィルムレジストを形成し、露光・現像により表層
導体やスルーホールランド上の所望の位置にレジストの
抜きパターンを形成する。そして無電解銅めっきにて溝
内に垂直ビア導体104を形成してレジストを剥離し、
図1b)とした。
【0024】しかる後、この基板の貫通めっきスルーホ
ールと表層導体の間隙を有機系高分子の絶縁膜106で
充填して図1c)の基板とするが、その詳細な工程を図
4で説明する。図1b)の基板の両面に溶剤を含まない
流動性有機系高分子前駆体105、ここでは、4官能エ
ポキシ樹脂エピクロンEXA4700((株)大日本イ
ンキ製商品名)とフェノール樹脂バーカムTD−213
1((株)大日本インキ製商品名)65phrとからな
るフィルム状組成物を図1b)の基板の両面に置き、こ
れを図4a)のテフロンコーティング済の金型401の
間に挿入する。次いで、図4b)のように、金型401
を70℃に加熱して上記組成物105を溶融させ、さら
に、金型401と図1b)の基板間を10torrに排
気して約7分間保ち、上記組成物105を導体間隙及び
貫通スルーホール内に充填した。そして、金型401と
図1b)の基板間を大気圧に戻した後、上下方向の圧縮
圧力5kgf/cm2と横方向からの空気圧5kgf/
cm2をかけ、5分後に金型401を70℃から200
℃まで昇温(70℃/分)して30分間保った。そして
さらに、金型401を外して、常圧で220℃、60分
加熱して、図4c)に示すように、平坦でボイドやピン
ホールがなく、物性の均一な絶縁層106を形成した。
このようにして作製した図4c)の基板の垂直ビア導体
の上面は導体が露出した所と露出していない所があった
ので、図4c)の基板を100℃に加熱し、20分間U
V/O3にさらすことで、絶縁膜106をエッチバック
し、垂直ビア導体の上面を完全に露出させ、そして、平
坦性をさらに良くするために、露出した垂直ビア導体の
上面を研磨し、完全に平坦な基板図4d)、すなわち、
図1c)の基板を得た。ここで、モールドの条件とし
て、真空度は20Torr以下が、静水圧は20kgf
/cm2以下が、さらに、上下方向の圧縮圧力は横方向
からの圧力よりも大きいか等しいことが望ましく、その
差は10kgf/cm2以下であるとさらに良い。さら
に、エッチバックの方法として酸素プラズマアッシング
や研磨等を使うこともできる。
【0025】〔実施例2〕実施例1の図1c)と同様の
基板を図2の方法で形成した。
【0026】図2a)に示すように、実施例1の図1
a)の基板と同様の基板を用意し、実施例1の図1b)
から図1c)への工程、すなわち、図4の工程と同様に
して、導体間隙と貫通スルーホールが有機系高分子の絶
縁膜106で充填された図2b)の基板を形成する。次
いで、実施例1の図1a)から図1b)への工程と同様
にして、表層導体やスルーホールランド上の所定の位置
に垂直ビア導体104を形成して図2c)の基板とし
た。しかる後、再度、実施例1の図1b)から図1c)
への工程、すなわち、図4の工程と同様にして、図2
d)の基板、すなわち、図1c)の基板を得た。
【0027】〔実施例3〕実施例1の図1c)と同様の
基板を図3の方法で形成した。
【0028】両面の信号層を接続する貫通めっきスルー
ホール101と裏面の電源層との接続をとる2種類の貫
通めっきスルーホール102、103を有し、両面の銅
がパターニングされていない図3a)のガラスポリイミ
ド両面プリント配線板を用意する。実施例1の図1b)
から図1c)への工程、すなわち、図4の工程と同様に
して、貫通スルーホールが有機系高分子の絶縁膜106
で充填された図3b)の基板を形成する。次いで、実施
例1の図1a)から図1b)への工程と同様にして、表
層導体やスルーホールランド上の所定の位置に垂直ビア
導体104を形成して図3c)の基板とした。そして、
図3c)の基板の両面にエッチングレジストを形成し、
露光・現像によりレジストの残しパターンを形成した
後、表層導体を所望のパターンにエッチングし、レジス
トを剥離することにより、図3d)の基板とした。しか
る後、再度、実施例1の図1b)から図1c)への工
程、すなわち、図4の工程と同様にして、図3e)の基
板、すなわち、図1c)の基板を得た。
【0029】〔実施例4〕穴埋めされた層間接続スルー
ホールの導体と接続するビア導体が設けられた両面プリ
ント配線板として実施例1の方法で形成した図1c)の
基板を使い、この上に薄膜多層配線層を形成した基板及
びその製造方法の一例を図5を用いて説明する。
【0030】図5a)の基板(図1c)の基板に同じ)
上に0.5〜0.8μmのCr/Cu/Crの重ねスパ
ッタ膜から成る下地金属膜を成膜した後、レジストを形
成し、水平配線導体用の所望の抜きパターンを形成す
る。次いで、溝内のCrをエッチング除去してCuを露
出させ、これを下地電極にした電気めっきによりレジス
ト膜厚と同程度の高さの水平配線導体を形成した。さら
に、同様の手法により、この水平配線導体を下地電極に
して垂直ビア導体を所望の位置に形成し、そして、水平
配線導体と垂直ビア導体の形成に使用したレジストを剥
離し、上面に導体を形成していないCr/Cu/Crの
重ねスパッタ膜をエッチング除去して、水平配線導体1
07と垂直ビア導体108を形成した基板、図5b)の
基板を得た。次いで、実施例1の図1b)から図1c)
への工程、すなわち、図4の工程と同様にして、導体間
隙を絶縁膜106で充填して図5c)の基板とし、上記
工程を繰り返して図5d)の基板とした。そして、最後
に、最上層の導体層109を上記と同様に形成して図5
e)の基板とした。
【0031】〔実施例5〕実施例1及び実施例4のエポ
キシ樹脂組成物に替えて、ベンゾシクロブテン系絶縁材
料として、180℃で5時間加熱してオリゴマー化した
シスビスベンゾシクロブテニルエテンを室温で金型にロ
ールコートして作製した膜を用い、実施例1及び実施例
4と同様にして、図5e)と同様の基板を形成した。な
お、その際、上記ベンゾシクロブテン系材料は室温で粘
稠な液体であるので、加熱することなく室温で導体間隙
に充填し、硬化は、金型内で実施例1及び実施例4と同
様の圧力下、250℃1時間の条件で行なった。
【0032】〔実施例6〕実施例1及び実施例4のエポ
キシ樹脂組成物に替えて、ビスマレイミド/シアン酸エ
ステル系絶縁材料として、BT−3309T((株)三
菱瓦斯化学製商品名)を用い、実施例1及び実施例4と
同様にして、図5e)と同様の基板を形成した。なお、
その際、上記材料は50℃で溶融させて導体間隙に充填
し、硬化は、金型内で実施例1及び実施例4と同様の圧
力下、150℃1時間の条件で行なった。
【0033】〔実施例7〕穴埋めされた層間接続スルー
ホールの導体と接続するビア導体が設けられた両面プリ
ント配線板上に、1層以上の導体パターン層と有機系高
分子の層間絶縁膜層とが交互に形成され、該ビア導体と
導体パターン層および導体パターン層同士が電気的に接
続されて成る配線基板として実施例4の方法で形成した
図5e)の基板を使い、この2枚を絶縁材料で接着し該
配線基板同士を貫通スルーホールで電気的に接続した多
層配線基板およびその製造方法の一例を図6を用いて説
明する。
【0034】図5e)の基板を2枚用意し、間にガラス
ポリイミドプリプレグ110を挾んで積層接着し、図6
b)の基板とする。次いでドリルにより所望の位置に貫
通穴111を形成し、感光性絶縁材料の露光現像硬化に
よりソルダーレジスト112を形成した後、貫通穴11
1を無電解めっきして図6c)の構造とした。
【0035】〔実施例8〕穴埋めされた層間接続スルー
ホールの導体と接続するビア導体が設けられた両面プリ
ント配線板上に、1層以上の導体パターン層と有機系高
分子の層間絶縁膜層とが交互に形成され、該ビア導体と
導体パターン層および導体パターン層同士が電気的に接
続されて成る配線基板として実施例5の方法で形成した
図5e)の基板を使い、実施例7と同様にして図6c)
と同様の多層配線基板を形成した。
【0036】〔実施例9〕穴埋めされた層間接続スルー
ホールの導体と接続するビア導体が設けられた両面プリ
ント配線板上に、1層以上の導体パターン層と有機系高
分子の層間絶縁膜層とが交互に形成され、該ビア導体と
導体パターン層および導体パターン層同士が電気的に接
続されて成る配線基板として実施例6の方法で形成した
図5e)の基板を、プリプレグとしてガラス−ビスマレ
イミド/シアン酸エステル系プリプレグ、GHPL81
0((株)三菱瓦斯化学製商品名)を用い、実施例7と
同様にして図6c)と同様の多層配線基板を形成した。
【0037】
【発明の効果】貫通スルーホールやインタースティシャ
ルビアホールで層間接続をとる通常のプリント配線板
で、格子ピッチを1.27mmとし、格子間に2本の配
線を形成できるとして計算した時の配線密度(格子の
数、配線長を考慮)を1とすると、本発明の多層配線基
板の製造方法で形成した薄膜多層配線層は格子ピッチ
0.635mmに少なくとも3本の配線を形成できるの
で相対配線密度は約3となる。これは面積を同じとする
と通常のプリント配線板の信号層数を1/3に、逆に、
信号層数を同じとすると面積を1/3にすることができ
る計算になり、高密度化とコスト低減の効果が大きい。
これに対して、ビルドアップ法では相対配線密度は約2
となる。また、ビルドアップ層とプリント配線板内層導
体との接続やプリント配線板両面の接続を貫通めっきス
ルーホールで接続するとその面積分の配線をロスするこ
とになる。
【0038】さらに、ビルドアップ法では複数枚を重ね
て積層接着できないのに対して、本発明では上記配線基
板を複数枚重ねて積層接着できる。これにより、配線密
度は飛躍的に向上する。但し、最終工程での配線基板同
士を接続する貫通めっきスルーホールの面積分はロスす
る。
【0039】このように、本発明の多層配線基板および
その製造方法は、配線密度、スループット、歩留り、コ
スト、信頼性等の点において効用大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層配線基板及びその製造方法の
一例を示す工程図である。
【図2】本発明に係る多層配線基板及びその製造方法の
一例を示す工程図である。
【図3】本発明に係る多層配線基板及びその製造方法の
一例を示す工程図である。
【図4】本発明に係る多層配線基板の製造方法の一例を
示す工程図である。
【図5】本発明に係る多層配線基板及びその製造方法の
一例を示す工程図である。
【図6】本発明に係る多層配線基板及びその製造方法の
一例を示す工程図である。
【符号の説明】
101…両面の信号層を接続する貫通めっきスルーホー
ル、 102…裏面の電源層あるいはグランド層との接続をと
る貫通めっきスルーホール、 103…裏面の電源層あるいはグランド層との接続をと
る貫通めっきスルーホール、 104…垂直ビア導体、 105…溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体、 106…有機系高分子の絶縁膜、 107…水平配線導体、 108…垂直ビア導体、 109…水平配線導体、 110…プリプレグ、 111…貫通穴、 112…ソルダーレジスト、 401…金型。
フロントページの続き (72)発明者 京井 正之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穴埋めされた層間接続スルーホールの導体
    と接続するビア導体が設けられた両面プリント配線板上
    に、1層以上の導体パターン層と有機系高分子の層間絶
    縁膜層とが交互に形成され、該ビア導体と導体パターン
    層および導体パターン層同士が電気的に接続されて成る
    配線基板の複数枚が絶縁材料で接着され、該配線基板同
    士が貫通スルーホールにより電気的に接続されて成るこ
    とを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】両面プリント配線板上に形成されたビア導
    体および導体パターン層同士を接続するビア導体が柱状
    であることを特徴とする請求項1記載の多層配線基板。
  3. 【請求項3】貫通めっきスルーホールを有し、表層導体
    がパターニングされ、表層導体および貫通めっきスルー
    ホールの導体の所望の位置に接続するビア導体が設けら
    れた両面プリント配線板の貫通めっきスルーホールおよ
    び導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填する工程を含
    む請求項1又は2記載の穴埋めされた層間接続スルーホ
    ールの導体と接続するビア導体が設けられたことを特徴
    とする両面プリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】(1)貫通めっきスルーホールを有し、表
    層導体がパターニングされた両面プリント配線板の貫通
    めっきスルーホールおよび導体間隙を有機系高分子の絶
    縁膜で充填する工程 (2)該両面プリント配線板表層導体および貫通めっき
    スルーホール導体の所望の位置に接続するビア導体を形
    成する工程を含む請求項1又は2記載の穴埋めされた層
    間接続スルーホールの導体と接続するビア導体が設けら
    れたことを特徴とする両面プリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】(1)貫通めっきスルーホールを有し、表
    層導体がパターニングされていない両面プリント配線板
    の貫通めっきスルーホールを有機系高分子の絶縁膜で充
    填する工程 (2)該両面プリント配線板表層導体および貫通めっき
    スルーホール導体の所望の位置に接続するビア導体を形
    成する工程を含む請求項1又は2記載の穴埋めされた層
    間接続スルーホールの導体と接続するビア導体が設けら
    れたことを特徴とする両面プリント配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項3、4又は5記載の貫通めっきスル
    ーホールを有し、表層導体がパターニングされ、貫通め
    っきスルーホールの導体の所望の位置に接続するビア導
    体が設けられた両面プリント配線板の貫通めっきスルー
    ホールおよび導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填す
    る工程、貫通めっきスルーホールを有し、表層導体がパ
    ターニングされた両面プリント配線板の貫通めっきスル
    ーホールおよび導体間隙を有機系高分子の絶縁膜で充填
    する工程、並びに、貫通めっきスルーホールを有し、表
    層導体がパターニングされていない両面プリント配線板
    の貫通めっきスルーホールを有機系高分子の絶縁膜で充
    填する工程が、 (1)該両面プリント配線板上に表面の平坦な金型を設
    置し、該両面プリント配線板と該金型との間に溶剤を含
    まない流動性有機系高分子前駆体を挾む工程 (2)該金型と該両面プリント配線板との間を排気する
    工程 (3)該金型を該両面プリント配線板方向へ移動させて
    該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を貫通めっ
    きスルーホールおよび導体間隙に充填する工程 (4)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体に静
    水圧をかける工程 (5)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を硬
    化する工程 (6)該有機系高分子で覆われた導体上面を露出させる
    工程を含む請求項3、4又は5記載の穴埋めされた層間
    接続スルーホールの導体と接続するビア導体が設けられ
    たことを特徴とする両面プリント配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項3記載の両面プリント配線板表層導
    体および貫通めっきスルーホール導体の所望の位置に接
    続するビア導体を形成する工程が、 (1)表層導体がパターニングされていない両面プリン
    ト配線板表面の所望の位置にレジストの抜きパターンを
    形成する工程 (2)該レジストの抜きパターン内に導体を形成する工
    程 (3)該レジストに残しパターンを形成する工程 (4)該表層導体をエッチングにより所望の形状にパタ
    ーニングし、該レジストを剥離する工程を含む請求項3
    記載の穴埋めされた層間接続スルーホールの導体と接続
    するビア導体が設けられたことを特徴とする両面プリン
    ト配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項3記載の両面プリント配線板表層導
    体および貫通めっきスルーホール導体の所望の位置に接
    続するビア導体を形成する工程が、 (1)表層導体がパターニングされていない両面プリン
    ト配線板表面の所望の位置にレジストの残しパターンを
    形成する工程 (2)該表層導体をエッチングにより所望の形状にパタ
    ーニングし、該レジストを剥離する工程 (3)該パターニングされた表層導体上にレジストの抜
    きパターンを形成する工程 (4)該レジストの抜きパターン内に導体を形成し、該
    レジストを剥離する工程を含む請求項3記載の穴埋めさ
    れた層間接続スルーホールの導体と接続するビア導体が
    設けられたことを特徴とする両面プリント配線板の製造
    方法。
  9. 【請求項9】請求項4又は5記載の両面プリント配線板
    表層導体および貫通めっきスルーホール導体の所望の位
    置に接続するビア導体を形成する工程が、 (1)貫通めっきスルーホールまたは貫通めっきスルー
    ホールと導体間隙が有機系高分子の絶縁膜で充填された
    両面プリント配線板の表面全面にビア用導体を形成する
    工程 (2)該導体上の所望の位置にレジストの残しパターン
    を形成する工程 (3)該導体をエッチングにより所望の形状にパターニ
    ングし、該レジストを剥離する工程を含む請求項4又は
    5記載の穴埋めされた層間接続スルーホールの導体と接
    続するビア導体が設けられたことを特徴とする両面プリ
    ント配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項4又は5記載の両面プリント配線
    板表層導体および貫通めっきスルーホール導体の所望の
    位置に接続するビア導体を形成する工程が、 (1)貫通めっきスルーホールまたは貫通めっきスルー
    ホールと導体間隙が有機系高分子の絶縁膜で充填された
    両面プリント配線板表面の所望の位置にレジストの抜き
    パターンを形成する工程 (2)該レジストの抜きパターン内に導体を形成し、該
    レジストを剥離する工程を含む請求項4又は5記載の穴
    埋めされた層間接続スルーホールの導体と接続するビア
    導体が設けられたことを特徴とする両面プリント配線板
    の製造方法。
  11. 【請求項11】穴埋めされた層間接続スルーホールの導
    体と接続するビア導体が設けられた両面プリント配線板
    上に、 (1)1層あるいは2層の水平配線導体あるいは/およ
    び垂直ビア導体から成る導体層を形成する工程 (2)該導体層上に表面の平坦な金型を設置し、該金型
    と該導体層との間に溶剤を含まない流動性有機系高分子
    前駆体を挾む工程 (3)該金型と該導体層との間を排気する工程 (4)該金型を該導体層方向へ移動させて該溶剤を含ま
    ない流動性有機系高分子前駆体を貫通めっきスルーホー
    ルおよび導体間隙に充填する工程 (5)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体に静
    水圧をかける工程 (6)該溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆体を硬
    化する工程 (7)該有機系高分子で覆われた導体上面を露出させる
    工程を含む工程を1回以上繰り返して多層化することを
    特徴とする多層配線基板の製造方法。
  12. 【請求項12】(1)穴埋めされた層間接続スルーホー
    ルの導体と接続するビア導体が設けられた両面プリント
    配線板上に、1層以上の導体パターン層と有機系高分子
    の層間絶縁膜層とが交互に形成され、該ビア導体と導体
    パターン層および導体パターン層同士が電気的に接続さ
    れて成る配線基板の複数枚をプリプレグを介して積層接
    着する工程 (2)所望の位置にドリル穴開けする工程 (3)所望の位置にソルダーレジストを成膜する工程 (4)貫通スルーホールをめっきする工程を含むことを
    特徴とする多層配線基板の製造方法。
  13. 【請求項13】溶剤を含まない流動性有機系高分子前駆
    体が多官能エポキシ樹脂組成物、分子内に2個以上のマ
    レイミド骨格を持つ化合物あるいは該化合物を含む組成
    物、分子内に2個以上のシアン酸エステル骨格を持つ化
    合物あるいは該化合物を含む組成物、分子内に2個以上
    のベンゾシクロブテン骨格を持つ化合物あるいは該化合
    物を含む組成物、あるいは、これら化合物、組成物の2
    種以上の混合物であることを特徴とする請求項11記載
    の多層配線基板の製造方法。
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