JPH071111Y2

JPH071111Y2 - 刺繍機能付きミシンの糸調子器解除装置

Info

Publication number: JPH071111Y2
Application number: JP2379389U
Authority: JP
Inventors: 英理鈴木
Original assignee: Janome Sewing Machine Co Ltd
Current assignee: Janome Sewing Machine Co Ltd
Priority date: 1989-03-03
Filing date: 1989-03-03
Publication date: 1995-01-18
Anticipated expiration: 2004-03-03
Also published as: JPH02116281U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は刺繍機能付ミシンの糸調子器解除装置に関する
ものである。

（従来技術）従来より普通縫のミシンには糸調子器の解除手段として
手動による解除装置と自動による解除装置とが個々にあ
った。第１図に示すものは従来の手動による解除装置で
あり、１はミシン機枠、２は該ミシン機枠に支持された
押え棒、３は該押え棒に固着された押え棒ダキ、４は該
押え棒ダキの上面に密着し押え棒２を下方に付勢する押
え棒調節バネ、５は前記ミシン機枠１に回動自在に軸着
される押え上げレバー、６は前記ミシン機枠１に固着さ
れた糸調子器、７は該糸調子器内に装着された張力付与
皿、８は該張力付与皿の解放ピン、９は前記ミシン機枠
１に枢着された解除作動レバーで、一端10及び中央部11
には前記押え上げレバーが当接せしめられ他端12には前
記解放ピン８に当接せしめられる如くに形成されてい
る。

（考案が解決しようとする課題）本考案は刺繍機能付ミシンにおいて刺繍時及び普通縫時
に糸調子器の解除を手動及び自動的に為し、糸調子器解
除装置の構造を簡単にしようとするものである。

（課題を解決するための手段）本考案は刺繍機能付ミシンにおいて、刺繍モードと普通
縫モードとに切替可能にし、刺繍モードでの糸調子器に
おける糸張力付与の解除を手動による押え上げレバーの
操作及び電磁装置の駆動を行わせるリンク機構を配設
し、且つ該リンク機構の構造を簡単にしたものである。

（作用）本考案はミシン機枠１に支持され上糸を挟持する張力付
与皿、糸調子ばね等からなる糸調子器と、ミシン機枠に
回動自在に支持された押え上げレバーと、刺繍モードと
普通縫モードとを選択的に切換え得る切替装置とを備え
た刺繍機能付ミシンにおいて、前記張力付与皿と糸調子
ばねとの間に介装された皿受けと、前記ミシン機枠に枢
着された一端を前記皿受けの端部に係合され他端に受動
端が形成された解除作動レバーと、該解除レバーの受動
端に端部を当接せしめ前記切換装置によりモード切換え
された時、前記押え上げレバー或は刺繍データの制御信
号により作動せしめられる電磁装置を介して回動せしめ
られる解除レバーとを設けたことを特徴とするものであ
る。

（実施例）本考案の実施例の構造について以下に述べると、５は押
え上げレバーで前記ミシン機枠１に回動自在に枢着さ
れ、一方向に回動されて押え棒２を上昇させ、反対方向
に回動されて前記押え棒を降下させる。７は糸調子器内
の張力付与皿でミシン機枠に支持され、該張力付与皿及
び前記押え上げレバー５は公知のものである。

21は皿受けで前記張力付与皿７の背面に接し反対側に配
設の糸調子ばね22により付勢され上糸が通る２枚の皿7,
7を圧接する。23は前記張力付与皿７のセパレータで一
端にて皿受け21に固着し、他端で一対の張力付与皿7,7
の一方に係合した状態となっていてこの一方の張力付与
皿が皿受け21と連動して張力付与作用を解除の際、２枚
の皿7,7を分離せしめる。

24は解除作動レバーで、前記ミシン機枠１に回動自在に
枢着され一端に前記皿受け21に係合する作動部25が形成
され他端に凹状の受動部26が形成されている。

27は手動解除レバーで前記ミシン機枠１に回動自在に枢
着され一端にはピン28が植設され他端29は前記解除レバ
ー24の受動部26に当接されている。前記ピン28は前記押
え上げレバー５に設けられた溝カム30に係合せしめら
れ、従って押え上げレバー５の回動によりピン28を介し
て手動解除レバー27も連動せしめられる。

31は電磁装置で前記ミシン機枠１に固着され、可動片の
端部32は連結桿33を介して自動解除レバー34の一端部35
に連結してそして切換装置（図示せず）の操作によりO
N,OFFして上糸張力を普通縫モードと刺繍縫モードとに
選択的に切換えるためのものである。自動解除レバー34
は前記ミシン機枠１に回動自在に枢着されており、他端
36は前記解除レバー24の受動端26に当接されており、従
って切換装置（図示せず）により刺繍モードが選択され
ている状態では、前記電磁装置31が刺繍データの特定の
制御信号により作動せしめられると前記自動解除レバー
34も連動せしめられる。

第３図は本考案の他の実施例を示すものにして、前記実
施例と同一部は説明を省略する。

41はスイッチで前記ミシン機枠１に装着されスイッチの
作動片42が前記押え上げレバー５のカム部43に当接せし
められ、スイッチ41は前記電磁装置31に電気的に接続さ
れているので、従って押え上げレバー５を手動にて一方
向又は反対方向に操作すると押え上げレバー５のカムに
よりスイッチ41がON又はOFFにするのでこの信号が電磁
装置31に伝達されて、これが作動せしめられる。

本考案の実施例は以上の如きの構造であるから、切換装
置により普通縫モード及び刺繍モードのいずれ際にも操
作者が前記押え上げレバー５を操作すると、前記解除作
動レバー24が回動されるので前記皿受け21が糸調子ばね
22の作用に抗して回動されるので糸調子器内の張力付与
皿７に対する張力付与が解除される。又刺繍モードの際
に縫目をジャンプさせたい場合等に上糸張力を解除させ
ることを自動的に行わせることも出来る。

（効果）本考案は押え上げレバー５の作動と電磁装置31の作動と
が解除作動レバー24の受動端に集中的に作動することが
出来たことにより、該作動解除レバーの一端に係合の皿
受21に対する作用及び該皿受から張力付与皿７の解除を
容易にすることが出来たものであると共に構造を簡単に
することが出来たことを特徴とするものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものにして、第１図は従来
例、第２図は本考案の斜視図、第３図は本考案の他の実
施例の斜視図であり、１はミシン機枠、５は押え上げレ
バー、7,7は張力付与皿、22は糸調子ばね、24は解除レ
バー、31は電磁装置、34は自動解除レバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ミシン機枠１に支持され上糸を挟持する一
対の張力付与皿（7,7）及び該張力付与皿の一方を他方
に圧接する如く設けられた糸調子ばね（22）等からなる
糸調子器と、前記ミシン機枠（１）に回動自在に支持さ
れた押え上げレバー（５）と、刺繍モードと普通縫モー
ドとを選択的に切換え得る切換装置とを備えた刺繍機能
付きミシンにおいて、前記張力付与皿（7,7）と糸調子
ばね（22）との間に介装され、前記張力付与皿（7,7）
の方向へまたこれから離れる方向へ運動可能な皿受け
（21）と、前記切換装置を操作することにより動作して
上糸張力を前記刺繍モードと普通モードに合わせて選択
に切換える電磁装置（31）と、前記ミシン機枠に枢着さ
れ一端に前記皿受け（21）に係合する作動部（25）が形
成され、他端には受動部（26）が形成された解除作動レ
バー（24）と、前記ミシン機枠に枢着され、一端が前記
解除作動レバーの受動部（26）に当接し他端が前記電磁
装置（31）に連結した自動解除レバー（34）と、前記押
え上げレバー（５）に形成されたカムと前記押え上げレ
バー（５）と前記解除作動レバー（24）との間に設けら
れ、前記押え上げレバーの一方向への回動により前記カ
ムと協働して動作し、前記解除作動レバー（24）を作動
させて前記皿受け（21）を前記ばね（22）の作用に抗し
て前記張力付与皿から離れる方向へ運動させる作動装置
と、前記皿受け（21）の運動に前記張力付与皿（7,7）
の一方を連動させる部材（23）とから成ることを特徴と
する刺繍機能付きミシンの糸調子器解除装置。
【請求項２】前記作動装置は、前記ミシン機枠（１）に
枢着されて一端が前記カムに係合し、他端が前記解除作
動レバー（24）の受動部（26）に当接したレバー（27）
であることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
に記載の刺繍機能付きミシンの糸調子器解除装置。
【請求項３】前記作動装置は、前記ミシン機枠（１）に
固着されて前記カムと協働してON,OFFし、そのいずれか
一方の信号を前記電磁装置（31）に伝達してこれを動作
させ、前記自動解除レバー（34）を介して前記解除作動
レバー（24）を動作させるスイッチ（41）であることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載の刺繍
機能付きミシンの糸調子器解除装置。