JPH07111087B2 - タイル貼外装工法 - Google Patents

タイル貼外装工法

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JPH07111087B2
JPH07111087B2 JP16751589A JP16751589A JPH07111087B2 JP H07111087 B2 JPH07111087 B2 JP H07111087B2 JP 16751589 A JP16751589 A JP 16751589A JP 16751589 A JP16751589 A JP 16751589A JP H07111087 B2 JPH07111087 B2 JP H07111087B2
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晢 岡田
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Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンクリート造建造物の外装用タイルの施工
方法に係り、詳しくは、既存の仕上タイルを修復または
更生等の改装をする場合のタイルの貼付方法に関するも
のである。
[従来の技術] 一般に、コンクリート造建造物の外装用タイルは、経年
変化によって剥離を生ずることが多く、広い面での監視
が必要である。また、外装タイルの意匠を全面に変更す
る必要も生じる。従来、既存の仕上タイルを修復または
変更する場合には、全面のタイルをはがして新規に外装
タイルを貼り替えるか、接着性の優れたカチオン系ラテ
ックスを混入したモルタルを塗って下地を形成し、既存
のタイル面に二重のタイルを貼る方法によっている。ま
た部分的に既存のタイルが剥離している場合等の修復に
は、エポキシ樹脂のピンニングによって固定させる方法
などが知られている。
[発明が解決しようとする課題] タイル貼りの技術は、従来から貼付モルタルの調合、軟
度、押圧度等、タイル工の技能、熟練度に依存し、工事
の大型化や技能工の不足が訴えられている。また、圧着
法など幾多の新技術が採用され、モルタルに混入する接
着剤にも合成樹脂系の優れたものが使用されているが、
ことに外装用のタイルでは接着剤自体に劣化の問題が避
けられず、しばしばタイルの剥落を生じ、思わぬときに
一般通行人に対して人身事故が発生していた。
また、タイル貼りの層の厚さが薄い場合や、タイルがそ
の裏面だけで剥離している場合には、エポキシ樹脂のよ
うな優れたものを使用しても、ピンニングの効果がな
く、十分な補強には適用できなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記のような実情に鑑み、従来の施工方法の
欠点を一掃するように創案されたものであって、タイル
で仕上げたコンクリート壁面の改装用工法において、既
存の外装タイルの目地部分に下地コンクリートに達する
アンカー用の孔をあけ、この孔に焼きなまし線材を植設
してその先端を突出させる工程、既存タイル面に接着モ
ルタルを塗布し、その上面に繊維材を張設する工程、線
材の先端を繊維材の面に沿って拡げ、これを含んで第2
の下地モルタルを塗布し、新規のタイルを貼る工程を含
むことを特徴とするタイル貼外装工法を提供することを
目的とするものである。
本発明によれば、既存のタイルの状況に関係なく、この
層をかかえこむように、新しい外装タイルによる改装の
施工が可能になる。
[実施例] 本発明のタイル貼外装工法の実施例を、施工の工程に従
って、図面によって詳細に説明する。
まず第3図は、一般のタイル貼り外壁の断面図を示し、
1は壁体等のコンクリート造建築物の構造体であって、
2は仕上タイル3の接着用モルタル層であり、タイル3
の各1枚ごとに目地4が設けられている。
上記のタイル3に修復または変更等の改装を要する場合
に、本発明では、この既存のタイル3をそのままにし
て、第1図に示すように、その前面に新しいタイル層5
を施工する。その工法の実施例を第2図によって説明す
る。
(1)アンカー線材の植設工程 まず、第2図(a)のように、既存のタイル3の適宜間
隔に位置する目地4の部分に、モルタル層2を貫通して
構造体1の内部に達するアンカー孔11を穿設する。この
深さdは通常30mm以上とする。次に、(b)図におい
て、このアンカー孔11内に、ステンレスを焼きなました
アンカー線材12を二つ折りしたものを、両端13を所定寸
法外部に突出させて挿入し、エポキシ樹脂14を注入して
定着させる。
(2)下地の形成工程 (c)図では、既存タイル3の面にカチオン系ラテック
スを混入した接着モルタル21を塗布し、その上面に、ア
ンカー線材12を挿通させながら、ガラス繊維で形成した
網(繊維材)22を張設し、未硬化のモルタル面になじま
せる。
ついで、(d)図では、アンカー線材12の先端13を網22
の面に沿って拡げ、この網22を含んで第2の下地モルタ
ル23を塗布する。
(3)タイル貼りの工程 下地モルタル23の上面に、第1図のように、常法に従っ
て、新しいタイル5を貼って完成する。
本発明のタイル貼外装工法は、上記の実施例に限定され
ないことはもちろんであり、例えば、アンカー線材12は
複数本のものを使用してもよく、また、銅線を使用する
ことができる。また、繊維材の網22はガラス繊維を不定
形に拡げたものでもよく、ラスとして市販されたもので
もよい。
[作用] 本発明のタイル貼外装工法は次のように作用する。
(1)アンカー線材の植設工程 既存のタイル3の状況に関係なく穿設したアンカー孔11
は、適宜間隔に位置した目地4の部分から、モルタル層
2を貫通して構造体1の内部に達し、その深さは通常30
mm以上とすると、このアンカー孔11内に植設したステン
レスのアンカー線材12は、二つ折りした部分で注入した
エポキシ樹脂14によって定着させられ、両端13を所定寸
法外部に突出させて定着されている。アンカー線材12に
は、径1mmのものを使用すれば十分である。
(2)下地の形成工程 既存タイル3の面にカチオン系ラテックスを混入した接
着モルタル21を塗布し、その上面に、アンカー線材12を
挿通させながら、ガラス繊維の網(繊維材)22を張設
し、未硬化のモルタル21の面になじませたのち、アンカ
ー線材12はその先端13を網22の面に沿って拡げられ、こ
の網22を含んで第2の下地モルタル23の層が形成され
る。この段階で、網22は接着モルタル21と第2の下地モ
ルタル23との中間に位置し、あたかもラスモルタルのよ
うな補強材を形成し、しかも、内外両端において構造体
1と第2の下地モルタル23とに十分定着されている。そ
して、既存のタイル3の層は構造体1と第2のモルタル
層23との間に抱えこまれることになり、既存のタイル3
の厚さや、剥離の状況等は全く無関係である。
(3)タイル貼りの工程 従って、下地モルタル23の上面に、常法に従って、新規
のタイル5を貼り、修復または更生した新規のタイル貼
り壁面が得られる。
[発明の効果] 本発明は上記のように、タイルで仕上げたコンクリート
壁面の改装用工法において、既存の外装タイルの目地部
分に下地コンクリートに達するアンカー用の孔をあけ、
この孔に焼きなまし線材を植設してその先端を突出させ
る工程、既存タイル面に接着モルタルを塗布し、その上
面に繊維材を張設する工程、線材の先端を繊維材の面に
沿って拡げ、これを含んで第2の下地モルタルを塗布
し、新規のタイルを貼る工程を含んで構成したものであ
るから、既存のタイルの状況に拘らず、既存タイルが、
構造体に達するアンカーと、新規に張設した繊維材で補
強されたモルタル層との間に抱え込まれ、繊維材を補強
材としたモルタルによって貼り付けられ、修復、更生の
いずれの場合も、健全なタイル外装工法が実施できるば
かりでなく、以下の各項に示す利点がある。
各種の既存タイルの面に適用ことができる。
アンカー線材を埋没させる工法は従来技術によって
確実な固着が可能であり、タイル層の厚さに影響されな
い。
適当間隔に設置したアンカー線材の端部が繊維材に
係着され、次段の下地モルタル内にアンカーされるか
ら、施工順序がよく、かつ確実にモルタルを補強して、
以後の剥落の惧れがない。
施工に際して格別の技術や熟練を要しない。
最終の仕上タイルの施工は、通常の施工法で実施で
き、仕上面は新規層の分だけ厚くなるが、通常の外装工
法では、その処理が可能である。よって、本発明の外装
工法は既存タイルのうえでの施工法にとって、修復にも
更生にもまことに有用であり、建設技術にとって新しい
貢献をもたらすものというべきである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の貼り付け方法の施工工程を説明するもの
であり、第1図は本発明のタイル貼外装工法の完成断面
図、第2図(a)〜(d)図は本発明のタイル貼外装工
法の工程説明図を示し、第3図は一般のタイル貼り外壁
の断面図である。 1…構造体、2…モルタル層、3…タイル、4…目地、
5…新しいタイル層、11…アンカー孔、12…アンカー線
材、13…両端、14…エポキシ樹脂、21…接着モルタル、
22…ガラス繊維の網(繊維材)、23…第2の下地モルタ
ル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイルで仕上げたコンクリート壁面の改装
    用工法において、既存の外装タイルの目地部分に下地コ
    ンクリートに達するアンカー用の孔をあけ、この孔に焼
    きなまし線材を植設してその先端を突出させる工程、既
    存タイル面に接着モルタルを塗布し、その上面に繊維材
    を張設する工程、線材の先端を繊維材の面に沿って拡
    げ、これを含んで第2の下地モルタルを塗布し、新規の
    タイルを貼る工程を含むことを特徴とするタイル貼外装
    工法。
  2. 【請求項2】接着モルタルは、カチオン系ラテックスを
    混入したものであり、線材はステンレスであり、繊維材
    はガラス繊維の網であることを特徴とする請求項1記載
    のタイル貼外装工法。
JP16751589A 1989-06-29 1989-06-29 タイル貼外装工法 Expired - Lifetime JPH07111087B2 (ja)

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JP3277131B2 (ja) * 1996-11-11 2002-04-22 株式会社大林組 仕上げ面の施工方法
WO1999014453A1 (fr) * 1997-09-16 1999-03-25 Nippon Steel Corporation Structure de renfort d'elements de beton et procede associe
CN103982021B (zh) * 2014-05-29 2016-04-13 中启胶建集团有限公司 一种加强肋保温装饰系统施工工法

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