JPH07111069B2 - アンボンド充填鋼管からなる柱体の構造 - Google Patents

アンボンド充填鋼管からなる柱体の構造

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JPH07111069B2
JPH07111069B2 JP61184920A JP18492086A JPH07111069B2 JP H07111069 B2 JPH07111069 B2 JP H07111069B2 JP 61184920 A JP61184920 A JP 61184920A JP 18492086 A JP18492086 A JP 18492086A JP H07111069 B2 JPH07111069 B2 JP H07111069B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、建築物等の構成要素に用いられるアンボン
ド充填鋼管からなる柱体の構造に関する。
「従来の技術」 一般に、この種の構造としては、充填鋼管構造が知られ
ている。この充填鋼管構造は、型枠を兼ねた単純な直円
筒状の鋼管の内部に構造用充填材としてコンクリートを
充填したような構造であり、鋼管とコンクリートが接着
状態にあるため、これら鋼管とコンクリートは力学的に
一体に挙動する。
ここで、この充填鋼管構造物に軸方向の圧縮力が作用し
た時、鋼管とコンクリートは一体に歪み、この歪が大き
い場合、鋼管はミーゼスの降伏条件を越えたり、局部的
な座屈を発生したりする。従って、前記充填鋼管構造
は、周方向応力に余裕があり、鋼管によるコンファイン
ド効果(鋼管の周方向応力により、コンクリートが膨ら
もうとするのを締め付ける作用)でコンクリートの耐力
上昇を十分期待できる構造であるにも拘わらず、増大し
た軸方向応力で鋼管がほとんど降伏に達してしまうた
め、コンファインド効果を十分発揮できず、これを解決
するために充填鋼管構造の柱や杭は、必要以上に断面積
の大きな構造にならざるを得なかった。
そこで、出願人は先に、鋼管によるコンファインド効果
を十分に生かすことができ、圧縮耐力を著しく向上させ
て、従来のものより断面積を小さくすることのできる充
填鋼管構造を提供する目的で、アンボンド充填鋼管構造
と呼ばれる構造を提案した。
第8図ないし第9図は、このアンボンド充填鋼管構造が
適用された柱を示す図である。第8図ないし第9図にお
いて、符号Pは柱であり、この柱Pの外殻は鋼管2によ
り構成されている。鋼管2の軸方向所定箇所には、鋼管
2の周方向に延在するスリット3、3、…が、鋼管2の
周方向に沿って複数列形成されている。ここで、隣接す
る列のスリット3、3は、互いに周方向にずれた位置に
配置されている。これらスリット3、3、…は、全体と
して変形吸収部4を構成している。
鋼管2の内面には、鋼管2と構造用充填材としてのコン
クリートとの付着をなくすための分離材(アンボンド処
理層)5が予め塗布され、その上で鋼管2の内部にコン
クリート6が打設充填されている。ここで、分離材5と
しては、パラフィン、アスファルト、オイル、グリー
ス、ワセリン等を用い、これを鋼管2の内面に塗布する
ことにより、アンボンド処理層を形成している。鋼管2
の上端部には、グラウト用の空間部7が形成され、この
鋼管2に他の鋼管を接続する際に、この空間部7にコン
クリートやモルタルがグラウトされる。
以上のような構成のアンボンド充填鋼管構造の柱Pが建
て込まれた後、この柱Pには、図示されない梁よりコン
クリート6断面に軸方向の圧縮力が作用して、コンクリ
ート6が圧縮され、それが所定の強度を越えると、この
コンクリート6は軸方向の歪を生じると共に、径方向の
急激な横歪を生じる。
ところが、鋼管2に生じる軸方向の歪は、変形吸収部4
のスリット3、3、…が軸方向に圧縮変形することによ
りほとんど吸収され、よって変形吸収部4の上下間にお
いて軸方向圧縮応力の伝達が無くなり、鋼管2にほとん
ど軸方向圧縮応力が発生されなくなる。特に、この鋼管
2は、コンクリート6とアンボンド状態にあり、鋼管2
が軸方向においてコンクリート6に全く拘束されない構
造となっている。従って、コンクリート6には軸方向の
歪が生じるものの、鋼管2には全く軸方向の歪が生じな
い。つまり、前記ミーゼスの降伏条件を適用すれば、周
方向応力による鋼管2のコンファインド効果を十分発揮
させることができ、この結果、圧縮耐力を著しく向上さ
せ、断面積を小さくすることのできる充填鋼管構造を実
現することができる。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記アンボンド充填鋼管構造が適用された建
築物に、例えば地震力による転倒モーメントが生じ、こ
の結果柱Pに軸方向の引張力が作用するような場合、コ
ンクリート6はその引張耐力が弱いため、鋼管2により
これを補強する必要がある。しかし、鋼管2には、その
一部に変形吸収部4が設けられており、この変形吸収部
4は、軸方向の圧縮力を自身の変形により吸収するよう
な構造であるので、この鋼管2に軸方向の大きな引張力
が作用すると、変形吸収部4が前記状態と同様に変形す
るため、鋼管2が本来有する引張耐力を十分発揮するこ
とができない、という更に解決すべき問題点があった。
前記問題点を解決するために、鋼管2の内部にその軸方
向に延在する補強鉄筋をコンクリート6充填前に配設す
る方法が考えられる。しかし、この補強鉄筋の存在によ
り、鋼管2内部へのコンクリートの充填性が悪化した
り、また鋼管2が長大である場合、補強鉄筋の上下方向
への結合方法及びその時期を決定することが困難であ
る、という問題点があり、その実現が難しかった。
この発明は、軸方向への大きな引張力が作用しても、そ
れに十分対抗することのできるアンボンド充填鋼管から
なる柱体の構造を如何にして実現するかを問題にしてい
る。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、コンクリート等の構造用充填材が鋼管の内
部に充填され、前記構造用充填材と鋼管との境界面にこ
の構造用充填材の鋼管への付着をなくすためのアンボン
ド処理層が設けられているアンボンド充填鋼管を少なく
とも2本その軸方向に連結して構成される柱体の構造に
おいて、前記各鋼管内にそれら各鋼管の軸線に沿ってPC
鋼材を配設すると共に、これら各PC鋼材の両端を、前記
各鋼管の両端開口を覆うとともにそれら両端開口の内側
において各鋼管の軸方向に摺動可能にそれぞれ配設した
一対の支圧板に定着させ、さらに前記鋼管どうしの連結
部において相対する両支圧板を、これら各々の鋼管の端
面から突出する形態で互いに接合させることにより、各
充填鋼管どうしの連結部に各構造用充填材に対する各鋼
管の軸方向相対変形を許容しかつ吸収するための変形吸
収部を形成し、かつこの両支圧板の接合面に前記鋼管ど
うしの軸線を一致させるための凹凸を設け、前記鋼管内
の構造用充填材に前記PC鋼材の緊張によりプレストレス
を導入したようなアンボンド充填鋼管からなる柱体の構
造を構成して、前記問題点を解決している。
この場合、アンボンド充填鋼管の連結部において相対す
る前記両支圧板を溶接により一体に固定して連結するの
が好ましい。
「作用」 この発明では、鋼管内にアンボンド処理層を介して構造
用充填材を充填するとともに、鋼管の両端開口を覆う支
圧板も鋼管の両端開口の内側においてその軸方向に摺動
可能に配設しているので、鋼管と構造用充填材とのアン
ボンド状態が確保されることはもとより、鋼管と両支圧
板とのアンボンド状態も確保される。したがって、構造
用充填材と支圧板とは鋼管に対してアンボンド状態を維
持しつつ一体に挙動し、構造用充填材に加わる軸力が支
圧板を介して鋼管に加わってしまうことがない。また、
支圧板は鋼管の端部から突出した状態で互いに接合さ
れ、かつ、上記のようにそれら両支圧板は各鋼管の軸方
向に摺動可能であるので、各充填鋼管の連結部には構造
用充填材および支圧板に対する鋼管の軸方向の相対的な
変形を許容しかつ吸収するための変形吸収部が自ずと形
成される。そして、鋼管の内部に充填、打設された引張
力に比較的弱い構造用充填材が、鋼管内に設けられたPC
鋼材及び支圧板によりその引張応力が高められること
で、鋼管全体の変形が抑えられ、よって鋼管全体の軸方
向引張変形に対する補強をすることができる。そして、
このような鋼管が、前記支圧板に設けられた凹凸によ
り、その軸線が一致するように連結され、それら支圧板
を介して双方の構造用充填材どうしが軸力を相互に伝達
可能な状態に強固に連結され、したがって前記構造用充
填材に導入されたプレストレスが、各鋼管の連結部前後
で連続すると共に、この支圧板を介して構造用充填材が
一体に挙動することが可能となる。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図ないし第3図は、この発明の一実施例であるアン
ボンド充填鋼管からなる柱体の構造が適用された柱を示
す図である。第1図ないし第3図において、符号Pは柱
であり、この柱Pは前記柱Pとほぼ同様の構造の鋼管を
その軸方向に連結して構成されている。従って、同一の
構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この発明による柱Pと前記柱Pとの相違点は、柱PにPC
鋼材及び支圧板が設けられたことであり、以下この相違
点について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。
柱P内には、各鋼管2の軸線に沿ってPC鋼材8が配設さ
れている。ここで、PC鋼材8は、各鋼管2の軸線に沿っ
て配設されたシース管9中にPC鋼線10が貫通されて構成
されている。PC鋼線10には、第2図において鋼管2の上
端に位置する一端に、円板状の固定部11が取り付けられ
ている。
このPC鋼線10の両端は、第2図に示すように、各鋼管2
の両端開口を覆うとともにそれら両端開口の内側におい
て各鋼管2の軸方向に摺動可能にそれぞれ設けられた一
対の支圧板12、13に定着されている。第2図において鋼
管2の上端に位置する支圧板12には、第5図に示すよう
に、その中心にPC鋼線10の固定部11よりも小径の貫通孔
14が形成され、またその上面(接合面)12aに平面視矩
形の溝15、15、…が形成されている。支圧板12の上周縁
には開先が施されている。第2図において鋼管2の下端
に位置する支圧板13には、第4図に示すように、その上
面の中心付近に上方に突出した突出部16が形成され、ま
たその中心に、PC鋼線10の固定部11よりも若干大径の収
納孔17と、この収納孔17の上部に、上方に行くに従って
その径が縮小される定着孔18が形成されている。この定
着孔18の内面には、若干の凹凸が形成されている。ま
た、支圧板13には、その下面(接合面)13aに、支圧板1
1の溝15、15、…に対応する平面視矩形の突起19、19、
…が形成され、その下周縁には開先が施されている。以
上の構成において、前記支圧板12の溝15、15、…及び支
圧板13の突起19、19、…は、これら支圧板12、13がその
接合面で連結された際に、各鋼管2、2の軸線が互いに
一致して連結されるように嵌合される。
PC鋼線10は、支圧板12の貫通孔14と、各鋼管2の軸線に
沿って設けられたシース管9と、支圧板13の定着孔18と
を貫通するように配設されている。そして、PC鋼材10
は、その固定部11が支圧板12の上面に載置されて、その
一端が固定され、また第6図及び第7図に示す、支圧板
13の定着孔18に対応する形状の定着コーン20が定着孔18
に嵌入されて、その他端が定着されている。ここで、前
記定着コーン20は、支圧板13の定着孔18に対応する円錐
台形状の部材の表面に、PC鋼線10の少なくともその一部
が嵌合可能な溝を形成して、構成されている。
以上のように構成された鋼管2において、PC鋼線10は、
第2図においてその上端が支圧板12上に載置されて固定
された後に、緊張用ジャッキ等適宜手段によりその下端
が緊張され、更に定着コーン20が支圧板13の定着孔18に
嵌入されることで下端が定着される。よって、このPC鋼
線10は、鋼管2の内部に充填、打設されたコンクリート
6に軸方向の圧縮力が作用されるようなプレストレス
を、支圧板12、13を介してこのコンクリート6に導入し
ている。これにより、コンクリート6は、その引張応力
が高められている。
このようにして構築された鋼管2は、その軸方向に複数
個連結され、よって建築物の柱Pが構築されている。第
1図は、柱Pの鋼管2、2の連結部を示す図である。第
1図において、符号21は鋼管2、2の連結部であり、こ
の連結部21において、各鋼管2、2の両端に位置する支
圧板12、13は、互いにその接合面12a、13aを当接され、
かつ各々の鋼管2、2の端面から突出する形態で互いに
接合されている。ここで、前記支圧板12の溝15、15、…
には、前記支圧板13の突起19、19、…が嵌合され、ま
た、鋼管2のPC鋼線10の固定部11は、上端に載置される
鋼管2の支圧板13の収納孔17に嵌入して収納されるの
で、連結部21の上下に位置する鋼管2、2は、その各々
の軸線が一致されるように固定される。また、支圧板1
2、13は、その周面を溶接して互いに固定される場合も
ある。
次に、このようなアンボンド充填鋼管構造が適用された
柱Pの構築方法について、第1図ないし第3図を参照し
て説明する。
まず、各鋼管2の下端面から若干突出するように支圧板
13を、またこの支圧板13の突出部16の上端から各鋼管2
の軸線に沿って、これら鋼管2の上端までシース管9
を、鋼管2の内部に位置させる。この作業と前後して、
各鋼管2の内面に、アンボンド処理用の分離材5を塗布
する。以上の工程が完了した後、各鋼管2の内部にコン
クリート6を、トレミー管等によりこれら鋼管2の上端
付近まで充填、打設する。そして、打設されたコンクリ
ート6が固化した後に、このコンクリート6の上面に支
圧板12を載置する。これにより、支圧板12は、各鋼管2
の上端面から突出して設けられたことになる。更に、こ
の状態で、PC鋼線10を、その固定部11が支圧板12上に載
置され、かつ支圧板12の貫通孔14とシース管9と支圧板
13の定着孔18とを貫通するように、配設する。ここで、
PC鋼線10の一端である固定部11は、支圧板12の貫通孔14
よりも大径であるので、PC鋼線10の他端側を緊張すれ
ば、この固定部11は支圧板12上に係止されて固定され
る。よって、このPC鋼線10の他端側を緊張用ジャッキ等
適宜手段により緊張した後、定着コーン20を支圧板13の
定着孔18に嵌入することで、PC鋼線10の両端が緊張され
て支圧板12、13に定着される。
このようにして構築された鋼管2一本分の柱Pが、この
軸線が一致されるように軸方向に複数個連結されること
で、建築物の柱Pが構築される。この後、支圧板12、13
は、要求に応じてその周面を溶接する等して互いに固定
される。この場合、支圧板12、13間の固定手段は、その
作業条件等により適宜決定されるが、連結された柱P全
体の引張強度を高めるためには、溶接により支圧板12、
13を強固に固定するのが好ましい。ただし、溶接により
支圧板12、13を固定する場合、後述の如く、鋼管2、2
はコンクリート6に対してその軸方向に摺動自在である
必要があるため、溶接の余盛高さを含めた支圧板12、13
の外径を鋼管2、2の内径より小さくする必要がある。
以上説明した方法により、鋼管2、2が連結部21におい
て連結され、建築物を構成する柱Pが構築される。ここ
で、支圧板12、13が鋼管2の端面から突出して設けら
れ、かつ、それら支圧板12,13は鋼管2,2に対して相対的
に軸方向に摺動可能とされているので、連結部21に形成
される鋼管2、2間の周溝22は、前記柱Pにおける変形
吸収部4を構成している。
この後、柱Pには、図示されない梁等が取り付けられ
て、これにより柱Pを用いた建築物の建方が行なわれ
る。
以上のような構成のアンボンド充填鋼管構造の柱Pが構
築された後、この柱Pには、図示されない梁よりコンク
リート6断面及び鋼管2に軸方向の圧縮力が作用する。
ところが、前記の如く、鋼管2に生じる軸方向の歪は、
各鋼管2の連結部21に設けられた周溝22(変形吸収部
4)の幅が軸方向に縮小されることによりほとんど吸収
され、よって変形吸収部4の上下間において軸方向圧縮
応力の伝達が無くなり、各鋼管2にはほとんど軸方向圧
縮応力が発生されなくなる。特に、これら鋼管2は、コ
ンクリート6および支圧板12、13とアンボンド状態にあ
り、鋼管2が軸方向においてコンクリート6および支圧
板12、13に全く拘束されない構造となっている。従っ
て、コンクリート6には軸方向の歪が生じると共に、所
定の強度を越えると径方向の急激な横歪を生じるのに対
して、これら鋼管2には全く軸方向の歪が生じない。つ
まり、前記ミーゼスの降伏条件を適用すれば、周方向応
力による鋼管2のコンファインド効果を十分発揮させる
ことができ、この結果、圧縮耐力を著しく向上させ、断
面積を小さくすることのできるアンボンド充填鋼管から
なる柱体の構造を実現することができる。
そして、例えば、この柱Pが用いられた建築物に地震力
による転倒モーメントが生じ、この結果柱Pに軸方向の
引張力が作用するような場合でも、コンクリート6の引
張応力を高めるためのPC鋼材8が各鋼管2に設けられて
いるため、コンクリート6に作用する引張力の内少なく
ともその一部をこのPC鋼材が負担することができる。よ
って、アンボンド充填鋼管構造が適用された柱Pにおい
て、各鋼管2内に充填されたコンクリート6及びこれら
鋼管2そのものの軸方向に引張変形に対する補強をする
ことができる。特に、この実施例においては、PC鋼線10
により、コンクリート6にプレストレスが導入されてい
るため、想定される引張力に対抗するだけの引張応力を
コンクリート6に与える適正なプレストレスがこのコン
クリート6に導入されるようにPC鋼線10を緊張し、支圧
板12、13により定着することにより、前記コンクリート
6及び各鋼管2そのものの軸方向引張変形に対する補強
がより強化される。従って、以上の構成により、軸方向
への大きな引張力が作用しても、それに十分対抗するこ
とのできるアンボンド充填鋼管からなる柱体の構造を実
現することができる。
更に、前記アンボンド充填鋼管からなる柱体の構造で
は、各鋼管2、2、…がその軸線を一致されるように支
圧板12、13を介して相互に伝達可能な状態に強固に連結
されるため、PC鋼材8により各鋼管2内のコンクリート
6に導入されているプレストレスが、鋼管2、2、…の
連結部21前後で連続すると共に、前記コンクリート6が
この支圧板12、13を介して一体に挙動することが可能と
なる。従って、鋼管2、2、…の連結により、前記アン
ボンド充填鋼管の利点を損なうことが無く、よって鋼管
2、2、…を複数個連結し、長大な柱Pを構築すること
が可能となる。そして、この支圧板12、13は、鋼管2の
端面から突出しかつ鋼管2,2に対して軸方向に摺動可能
な状態で接合されているので、鋼管2、2、…を連結し
た際に、この鋼管2、2間に周溝22(変形吸収部4)が
必然的に形成され、よって前記従来のアンボンド充填鋼
管構造の変形吸収部4のように、各鋼管2の周面にスリ
ット3、3、…を形成する手間が不必要である。
また、この発明によるアンボンド充填鋼管は、PC鋼線10
の一端を定着する定着孔17と、このPC鋼線10の固定部11
を収納する収納孔18とが設けられた支圧板13と、PC鋼材
10の固定部11を固定する支圧板12とが、それぞれ鋼管2
の上下両端に設けられているので、PC鋼線10の定着及び
PC鋼線10により導入されるプレストレスのコンクリート
6への伝達が容易である。
なお、この発明によるアンボンド充填鋼管からなる柱体
の構造は、前記実施例に限定されるものではない。例え
ば、前記実施例においては、PC鋼材8をPC鋼線10とシー
ス管9との組み合わせにより構成したが、前記PC鋼線10
に代えてPC鋼撚線やPC鋼棒を用いても当然良く、またシ
ース管9内にPC鋼線10等を配設し、更に防錆・潤滑材を
充填した、言わゆるアンボンドPC鋼線であっても良く、
更に言えば、炭素繊維(カーボンファイバー)、アラミ
ド繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等引張強度の大き
い部材をPC鋼線10に代えて使用しても良い。また、前記
実施例においては、支圧板13に設けられた定着孔18及び
定着コーン20の嵌合によりPC鋼線10を定着したが、これ
に代えて、例えばPC鋼線10の両端にねじ山を刻設し、更
にこの両端にナットを螺合して支圧板12、13に固定、定
着しても良い。更に、前記実施例においては、各鋼管2
内にコンクリートを充填打設したが、モルタル、その他
の水硬化性材料、あるいは土、砂、金属粉粒体、ガラス
粉粒体、プラスチック、粘度等の圧密すれば圧縮耐力が
大きくなる構造用充填材をこれに代えても良い。そし
て、前記柱体の構造は、その用途が柱のみに限定され
ず、例えば杭等の構成要素に用いても好適である。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、アンボ
ンド充填鋼管を少なくとも2本その軸方向に連結して構
成される柱体の構造において、前記各鋼管にそれら各々
の軸線に沿ってPC鋼材を配設すると共に、これら各PC鋼
材の両端を、前記各鋼管の両端開口を覆うとともにそれ
ら両端開口の内側において各鋼管2の軸方向に摺動可能
にそれぞれ配設した一対の支圧板に定着し、さらに前記
鋼管どうしの連結部において相対する両支圧板を、これ
ら各々の鋼管の端面から突出する形態で互いに接合させ
ることにより変形吸収部を形成し、かつこの両支圧板の
接合面に前記鋼管の軸線を一致させるための凹凸を設
け、前記鋼管内の構造用充填材に前記PC鋼材の緊張によ
りプレストレスを導入したようなアンボンド充填鋼管か
らなる柱体の構造を構成したので、鋼管に生じた軸方向
圧縮力が前記鋼管の連結部に形成される変形吸収部の変
形により吸収され、鋼管に軸方向圧縮応力がほとんどか
からない。従って、ミーゼスの降伏条件を適用すれば、
周方向応力による鋼管のコンファインド効果を十分発揮
させることができ、この結果、圧縮耐力を著しく向上さ
せることができ、断面積を小さくすることができるアン
ボンド充填鋼管構造を実現することができる。
また同時に、PC鋼材前記各鋼管の軸線に沿ってこの鋼管
内に配設してあるので、鋼管及びその内部に充填されて
いる前記構造用充填材に軸方向引張力が作用した際に、
この構造用充填材に作用する軸方向引張力の内、少なく
ともその一部をPC鋼材が負担することができるので、構
造用充填材及び鋼管そのものの軸方向引張変形に対する
補強を行うことができる。従って、軸方向への大きな引
張力が作用しても、それに十分対抗することのできるア
ンボンド充填鋼管構造を実現することができる。
そして、前記各鋼管は、その軸線が一致されるように前
記支圧板を介して軸力を相互に伝達可能な状態に連結さ
れるので、各鋼管内部の構造用充填材に導入されている
プレストレスが、これら鋼管の連結部前後で連続すると
共に、この構造用充填材が前記支圧板を介して一体に挙
動することが可能となる。よって、前記圧縮耐力が向上
されると共に軸方向の引張耐力も強化されたアンボンド
充填鋼管の利点を損うことなく、この鋼管を軸方向に複
数個連結して柱体を構築することが可能となる。
特に、この発明においては、前記支圧板を溶接により一
体に固定したような柱体を構築することで、各鋼管の連
結部の強度を高めることができ、よってより軸方向の引
張耐力が高められた柱体の構造を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例であるアンボンド充填鋼管
からなる柱体の構造が適用された柱を示す正断面図、第
2図は同実施例に使用されるアンボンド充填鋼管を示す
正断面図、第3図は第2図のI−I′線視断面図、第4
図はこの実施例に用いられる支圧板を示す要部を断面視
した斜視図、第5図は同形状の異なる支圧板を示す斜視
図、第6図はこの実施例に用いられる定着コーンを示す
正面図、第7図は同側面図、第8図は従来のアンボンド
充填鋼管構造による柱を示す要部を断面視した正面図、
第9図は同平面図である。 2……鋼管、4……変形吸収部、5……分離材(アンボ
ンド処理層)、6……コンクリート(構造用充填材)、
8……PC鋼材、12、13……支圧板、12a、13a……支圧板
接合面、15……溝(凹凸)、19……突起(凹凸)、21…
…連結部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート等の構造用充填材が鋼管の内
    部に充填され、前記構造用充填材と鋼管との境界面にこ
    の構造用充填材の鋼管への付着をなくすためのアンボン
    ド処理層が設けられているアンボンド充填鋼管を少なく
    とも2本その軸方向に連結して構成される柱体の構造で
    あって、 前記各鋼管内にはそれら各鋼管の軸線に沿ってPC鋼材が
    配設されると共に、これら各PC鋼材の両端は、前記各鋼
    管の両端開口を覆うとともにそれら両端開口の内側にお
    いて各鋼管の軸方向に摺動可能にそれぞれ配設された一
    対の支圧板に定着され、 さらに前記鋼管どうしの連結部において相対する両支圧
    板は、これら各々の鋼管の端面から突出する形態で互い
    に接合されることにより、各充填鋼管どうしの連結部に
    各構造用充填材に対する各鋼管の軸方向相対変形を許容
    しかつ吸収するための変形吸収部が形成され、 かつこの両支圧板の接合面には前記鋼管どうしの軸線を
    一致させるための凹凸が設けられ、 前記鋼管内の構造用充填材には前記PC鋼材の緊張により
    プレストレスが導入されていることを特徴とするアンボ
    ンド充填鋼管からなる柱体の構造。
  2. 【請求項2】前記鋼管どうしの連結部において相対する
    両支圧板は溶接により一体に固定されて接合されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアンボン
    ド充填鋼管からなる柱体の構造。
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