JPH07109121B2 - 鋼管コンクリートの製法 - Google Patents

鋼管コンクリートの製法

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JPH07109121B2
JPH07109121B2 JP63122692A JP12269288A JPH07109121B2 JP H07109121 B2 JPH07109121 B2 JP H07109121B2 JP 63122692 A JP63122692 A JP 63122692A JP 12269288 A JP12269288 A JP 12269288A JP H07109121 B2 JPH07109121 B2 JP H07109121B2
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concrete
steel pipe
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pipe concrete
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修一 永田
俊夫 佐伯
靖司 穐山
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は柱、トラス、梁、筋かい、屋根アーチ等の建
築構造部材として使用される鋼管コンクリートの製法に
関するものである。
〔従来技術〕
従来、この種鋼管コンクリートは鋼管の内部に単にコン
クリートを充填しただけのものであった。
〔この発明が解決すべき問題点〕
ところで従来の鋼管コンクリートでは曲げ耐力、及び靭
性等の点で充分といえないものであった。
この発明は従来の問題点を解消するために創案されたも
ので、曲げ耐力を上昇させるとともに、内部にコンクリ
ートの圧力によって鋼管の局部座屈を抑制して大きな靭
性を有する鋼管コンクリートの製法を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
内部にPCストランドを配置し、鋼管とこのコンクリート
との付着を切ってコンクリートを打設し、コンクリート
にプレストレスを与えた鋼管コンクリートの製法であっ
て、 前記鋼管の内部に長手方向にPCストランドを配線した状
態でコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後鋼管
コンクリートの端部にある鋼管の内径より小径の押圧板
を、底面にPCストランド挿通孔を有し、開口側にフラン
ジを有する円筒状に形成し、その押圧板の前記ストラン
ド挿通孔にPCストランドを挿通し、PCストランドのねじ
に螺挿した定着具でPCストランドに張力を与え、硬化し
たコンクリートにも圧縮力を導入することを特徴とする
鋼管コンクリートの製法は主旨とする。
〔実 施 例〕
以下図示した実施例に基づいて説明する。1はこの発明
によって製作された鋼管コンクリートを示したものであ
る。鋼管2の内部に長手方向にPCストランド3を配線し
た状態でコンクリート4を打設し、コンクリートの硬化
後、PCストランド3に鋼管2の内径より小径の押圧板7
に穿設したPCストランド挿通孔8を挿通した定着具5を
PCストランド3に形成したねじに螺挿してPCストランド
に張力を与えることによりコンクリート4に圧縮力を与
えたものである。なお、コンクリート打設に際しては鋼
管コンクリートとの付着を切るために鋼管2の内面に予
め潤滑油を塗布したり、薄いプラスチックのシートを貼
ったりする。
第3図,第4図はこの発明によって製作された鋼管コン
クリート1を梁に使用する場合を示したものである。第
3図はH形鋼による柱6に押圧板7を介して鋼管コンク
リート1による梁を取付けた態様を示すものである。こ
の場合、押圧板7は第4図に示すように、端面にPCスト
ランド挿通孔8を設けた円筒体状の本体9の周側縁に長
方形状のフランジ10を突設したもので、フランジ10にボ
ルト孔11を設けてある。そして押圧板7は鋼管コンクリ
ート1の端部に挿嵌されPCストランド挿通孔8よりPCス
トランド3を定着具5により固定したもので、押圧板7
のフランジ10部分を柱6のウエブ6aに配設しボルト孔11
においてボルト12により固定してなるものである。
第5図は鋼管コンクリート1同士をスパン中央で継ぐ場
合を示したものである。この場合はそれぞれの鋼管コン
クリート1の端部に押圧板7を挿嵌し、さらにそれぞれ
のPCストランド3をPCストランド挿通孔8に挿入定着具
5により固定し、押圧板7のフランジ10同士をボルト12
により接合してなるものである。
なお、この発明の方法によって製作された鋼管コンクリ
ート1は柱材、トラス梁の上弦材及び下弦材、筋かい部
材、アーチ材として使用できるものである。
〔発明の効果〕
以上、この発明は鋼管の内部にPCストランドを配線し、
コンクリートを打設しコンクリートにプレストレスを作
用させてなるので、コンクリートにも曲げモーメントを
負担させることによって曲げ耐力が極めて大きいもので
あり、また内部コンクリートの圧力によって鋼管の局部
座屈を抑制し大きな靭性を有している。
なおプレストレスを与える押圧板、鋼管に馴染む円筒形
であるため、平板で形成される押圧板に比べて、押圧板
の傾きがなく遥かに効率的である。また、前記押圧板に
はフランジが形成されているため、鋼管コンクリートど
うしを接合する場合、ボルト接合または溶接接合が容易
に応用出来る利点がある。
そしてこの発明によって製作された鋼管コンクリートを
柱として使用した場合、プレストレスの導入によって従
来の架構に比し、塑性変形能力に富んだ架構を形成する
ことができる。したがって、極限的な地震に対する抵抗
能力が大きい。
またトラス梁の弦材として使用した場合、プレストレス
機構によって横座屈を抑える効果があり、横補剛材を必
要としない。また局部曲げに対して有効である。
また筋かい部材として使用した場合は(特にV型、八の
字型の梁部分)靭性のある耐震要素として有効である。
さらにアーチ材として使用した場合には、偏荷重による
曲げモーメントに対して有効であり、局部座屈も小さく
安定した架構を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によって製作される鋼管コンクリート
の正面図、第2図はA−A断面図であり、第3図は梁と
して使用した場合の縦断面図、第4図は梁の接合に使用
する押圧板の斜視図、第5図は梁としてスパン中央で接
合する場合の縦断面図である。 1……鋼管コンクリート、2……鋼管、3……PCストラ
ンド、4……コンクリート、5……定着具、6……柱、
7……押圧板、8……PCストランド挿通孔、9……本
体、10……フランジ、11……ボルト孔、12……ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穐山 靖司 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−164542(JP,A) 特開 昭62−170635(JP,A) 特開 昭63−40044(JP,A) 実開 昭49−82516(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にPCストランドを配置し、鋼管とこの
    コンクリートとの付着を切ってコンクリートを打設し、
    コンクリートにプレストレスを与えた鋼管コンクリート
    の製法であって、 前記鋼管の内部に長手方向にPCストランドを配線した状
    態でコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後鋼管
    コンクリートの端部にある鋼管の内径より小径の押圧板
    を、底面にPCストランド挿通孔を有し、開口側にフラン
    ジを有する円筒状に形成し、該押圧板の前記ストランド
    挿通孔にPCストランドを挿通し、PCストランドのねじに
    螺挿した定着具でPCストランドに張力を与え、硬化した
    コンクリートにも圧縮力を導入することを特徴とする鋼
    管コンクリートの製法。
JP63122692A 1988-05-19 1988-05-19 鋼管コンクリートの製法 Expired - Lifetime JPH07109121B2 (ja)

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JPS60164542A (ja) * 1984-02-06 1985-08-27 三井建設株式会社 鋼管コンクリ−ト部材
JPS62170635A (ja) * 1986-01-21 1987-07-27 清水建設株式会社 ポストテンシヨン型プレストレスト鋼管コンクリ−ト構造及びその構築方法
JPH07111069B2 (ja) * 1986-08-06 1995-11-29 清水建設株式会社 アンボンド充填鋼管からなる柱体の構造

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