JPH07110814B2 - 抗ウイルス剤 - Google Patents

抗ウイルス剤

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JPH07110814B2
JPH07110814B2 JP62152091A JP15209187A JPH07110814B2 JP H07110814 B2 JPH07110814 B2 JP H07110814B2 JP 62152091 A JP62152091 A JP 62152091A JP 15209187 A JP15209187 A JP 15209187A JP H07110814 B2 JPH07110814 B2 JP H07110814B2
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成明 武藤
浩一 新村
稔 大原
義春 小口
謙一 松永
親雄 吉汲
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呉羽化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は子嚢菌類(子嚢地衣類、Ascomycetes)に属す
るレカレラ目、スフェリア目、ピンゴケ目、ヒステリウ
ム目、プレオスペラ目又はミリアンギウム目のコケから
抽出される多糖体又は蛋白多糖体(以下、本物質と略記
する。)を有効成分とする抗ウイルス剤に関するもので
ある。因みに、本発明における菌の分類は吉村著「原色
日本地衣植物図鑑」(昭和52年7月1日保育社発光)に
拠る。イワタケ属、イワノリ属、イワボシゴケ属、ピン
ゴケ属が好ましい。
B型肝炎、成人T細胞白血病さらにはAIDS(Acquired I
mmunodeficiency Syndrome)と、近年次々にウイルス病
が話題の焦点となっている。ウイルス病に対してはこれ
でワクチンによる予防接種で対応し、天然痘根絶をはじ
め、黄熱、ポリオの制圧がなされてきた。しかしAIDSな
どのように持続感染や潜伏感染が問題となる病気に対し
てはワクチンだけでは対抗できず、安全ですぐれた効果
を示す抗ウイルス剤の開発が期待されているのが現状で
ある。そこで、本発明者らは各種の薬剤を鋭意検討した
ところ驚くべきことに、本物質が抗ウイルス作用の薬理
効果を有していることを知見し、本発明に至ったもので
ある。
本発明のコケから本物質の抽出に際して用いる水系溶媒
とは水又は水に可溶な有機溶媒、酸、塩基又は塩のいず
れかを少量、例えば10%程度以下含有する水溶液から選
択される1種又は2種以上の組合せよりなるものであ
る。有機溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコールなどが主として用いられる。酸として
は、塩酸、硫酸、酢酸などである。塩基としては、アン
モニヤ、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソーダなどであ
る。抽出は原料(乾燥基準)に対して5倍乃至200倍量
の抽出液を使用し、通常は4℃乃至120℃で20分乃至20
時間処理するものである。
精製処理工程とは、塩析、透析、限外濾過、逆滲透処
理、ゲル濾過、有機溶媒による沈澱処理などの1種又は
2種以上の方法の適用により低分子物を除去することを
意味するものである。工学的には加圧による膜分離法で
ある限外過法、逆滲透処理法の単独又は組合せが特に
好ましい。又場合により塩析工程後これらの処理を行っ
てもよい。
塩析工程に用いる塩析剤は硫安、食塩、塩化カリ、炭酸
バリウム等であるが、硫安の使用が最も好ましい。又塩
析工程の後処理として透析、限外濾過、ゲル濾過、逆滲
透処理等のいずれか1つ又はこれらの2以上の工程の組
合せが必要である。
透析は通常セロファン膜、コロジオン膜などの半透膜を
用いて実施されるものである。ゲル濾過はデキストラン
又はポリアクリルアミドゲルなどを充填したカラムを用
いて実施する。セファデックス、バイオゲルの名称で販
売せられている充填剤が通常用いられる。
限外濾過、逆滲透圧法はいずれも加圧下で膜を用いて分
画する方法である。前者は0.5〜5kg/cm2、後者は20〜35
kg/cm2で行うのが通常である。
有機溶媒による沈澱法はメタノール、エタノール、イソ
プロパノール、エセトンなどを用いるのが一般的であ
る。又、上記操作に加えて必要に応じイオン交換処理を
行っても良い。
上記精製操作が終った後は噴霧乾燥、凍結乾燥などで水
分を除去した後製品化するものである。
又、本物質をジエチルアミノエチル(DEAE)−セルロー
ス等のイオン交換セルロース等を用いたクロマトグラフ
ィーで更に精製を行ない、その吸着物質中塩、アルカリ
等で溶出させると、抗ウイルス効果が強いものが得られ
るのでより好ましい。
本物質は、α−ナフトール硫酸反応、インドール硫酸反
応、アンスロン硫酸反応、フェノール硫酸反応及び又は
ローリィ−フォーリン法、塩酸加水分解後のニンヒドリ
ン反応で陽性又は微陽性を示す。元素分析の結果、炭素
20〜55%、水素3〜9%、窒素16%未満を主成分として
含有する。
赤外線吸収スペクトルを測定すると、3600〜3200cm-1
近に水酸基の吸収及び又は1700〜1600cm-1付近には、ア
ミド基に由来する吸収を認めることが出来た。
pHは6.0〜7.5を示す。
本物質は水系溶媒に可溶で、有機溶媒に不溶である。水
系溶媒は水又は水を主体として水に可溶のアルコール、
酸、塩基等を含むものであり、有機溶媒はクロロホル
ム、ベンゼン、エーテル等を言う。
本物質は白色又は褐色で平均分子量はゲル過クロマト
グラフィーにより103〜3×106である。
ラット(呑竜系)4〜5周令、体重100〜150gのものを
用い、本物質を1000mg/kg経口投与し、7日間観察を行
ったが全匹生存していた。
本物質はその毒性が極めて低く且つ副作用も殆ど生起し
ないなど安全な物質である。
一般にウイルスは、標的細胞に吸着し、ウイルスの核酸
が、細胞内に注入され、さらに細胞のゲノムにインテグ
レートされる過程を経てウイルスが複製されることが知
られている。また、特にレトロウイルスについては、細
胞のゲノムにインテグレートされる前に、ウイルス由来
の核酸であるRNAから、逆転写酵素の作用によってDNAに
転写される過程が必要である。
本発明者等は、本物質がHIV(Human Immunodeficiency
Virus)のヒト由来リンパ系細胞への吸着およびそれに
引き続く感染を阻害すること、および、逆転写酵素活性
を阻害することを見出した。すなわち、HIVを5〜1000k
g/mlの濃度の本物質で0℃にて2時間処理した後HIVを
洗浄し、MT−4細胞に加えて吸着させ、3日間培養後の
HIV抗原陽性細胞を測定する方法にて、本物質の効果を
検討したところ、本物質による前処理により、HIV抗原
陽性細胞がほとんど消失し、HIVのヒト由来リンパ系細
胞に対する強い吸着阻害効果が認められた。一方、本物
質の逆転写酵素活性に及ぼす影響をラット肝臓全メッセ
ンジャーRNAを鋳型として測定したところ、本物質500μ
g/mlの添加により強い逆転写酵素活性の阻害がみられ
た。
これらのことは本物質がウイルスの感染を阻害する作用
をもつこと、特に逆転写酵素をもつレトロウイルスの感
染を阻害すること、就中、HIV感染によって引き起こさ
れるAIDSに有効であることを示すものである。
抗ウイルス剤としてすでに使用されている3′−アジド
−3′−デオキシチミジン(AZT)の場合、正常細胞に
対しても分裂阻害作用を示す副作用がみられるが、本物
質は急性毒性も極めて低く、安全な物質であり、ウイル
ス感染、特にレトロウイルス感染を阻害する作用を示す
ことにより抗ウイルス剤として有用である。即ち、ウイ
ルス感染症、特にレトロウイルス感染症、就中AIDSに有
効である。
本物質は、抗ウイルス剤として用いる場合、任意の鋳型
にすることができる。又、投与も各経路で行なわれる。
更に、本発明の薬剤は、抗ウイルス剤として用いられて
いる前記のAZTなどとの併用においても効力を減ずるこ
とがなく、これら他の薬剤との併用は有効な手段として
使用し得る。
経口投与の場合には、それに適用される錠剤、顆粒剤、
散剤、カプセル剤などは、それらの組成物中に製剤上一
般に使用される結合剤、包含剤、賦形剤、潤滑剤、崩壊
剤、湿潤剤のような添加物を含有していてもよく、又経
口用液体製剤として用いる場合は、内用水剤、振盪合
剤、懸濁液剤、乳剤、シロップ剤の形態であってもよ
く、又使用する前に再溶解させる乾燥生成物の形態であ
ってもよい。さらに、このような液体製剤は普通用いら
れる添加剤、保存剤のいずれを含有してもよい。注射用
の場合には、その組成物は安定剤、緩衝剤、保存剤、等
張化剤などの添加剤を含んでいてもよく、単位投与量ア
ンプル、又は多投与量容器中で提供される。なお、上記
組成物は水溶液、懸濁液、溶液、油性または水性ビヒク
ル中の乳液のような形態であってもよく、一方活性成分
は使用する前に適当なビヒクルたとえば発熱物質不含の
滅菌した水で再溶解させる粉末であってもよい。
本発明の抗ウイルス剤は人間及び動物に経口的または非
経口的に投与される。経口的投与は舌下投与を包含す
る。非経口的投与は注射例えば皮下、筋肉、静脈注射、
天滴などを含む。本発明の抗ウイルス剤の投与量は動物
か人間により、また年齢、個人差、病状などに影響され
るので、場合によっては下記範囲外の量を投与する場合
も生ずるが、一般に人間を対象とする場合、本物質の経
口投与量は体重1kg、1日当り0.1〜1000mg、好ましくは
1〜100mgを1回から3回に分けて投与する。
以下、実施例を示す。
実施例1 レカレラ目イワタケ科イワタケ属のイワタケ100gを細片
化し、容量3lのステンレス製タンクに入れ2000mlの水を
加えて攪拌しつつ温度を90〜95℃に保った。約3時間抽
出したのち、室温まで冷却した。
抽出スラリーを遠心分離機により抽出液と残渣とに分離
した。更に残渣に0.4N−NaOH2000mlを加えて90〜95℃に
て3時間抽出したのち、室温まで冷却し、2N−HClでpH
を7.0に調整後、遠心分離し抽出液と残渣に分離した。
抽出液は合し、減圧濃縮装置により400mlまで濃縮し、
限外過により脱塩後凍結乾燥により乾燥し、26.0gの
乾燥物を得た。
実施例2 レカノラ目イワノリ科イワノリ属のカワホリゴケ100gを
細片化し、容量3lのステンレス製タンクに入れ2000mlの
水を加えて攪拌しつつ温度を90〜95℃に保った。約3時
間抽出したのち、室温まで冷却した。
抽出スラリーを遠心分離機により抽出液と残渣とに分離
した。更に残渣に0.4N−NaOH2000mlを加えて90〜95℃に
て3時間抽出したのち、室温まで冷却し、2N−HClでpH
を7.0に調整後、遠心分離し抽出液と残渣に分離した。
抽出液は合し、減圧濃縮装置により400mlまで濃縮し、
限外過により低分子量物を除き、凍結乾燥により乾燥
し、11.2gの乾燥物を得た。
実施例3 ピンゴケ目ピンゴケ科ピンゴケ属のオオピンゴケ100gを
細片化し、容量3lのステンレス製タンクに入れ2000mlの
水を加えて攪拌しつつ温度を90〜95℃に保った。約3時
間抽出したのち、室温まで冷却した。
抽出スラリーを遠心分離機により抽出液と残渣とに分離
した。更に残渣に2000mlの水を加えて90〜95℃にて3時
間抽出したのち、室温まで冷却し、遠心分離し抽出液と
残渣に分離した。
抽出液は合し、減圧濃縮装置により400mlまで濃縮し、
凍結乾燥により乾燥し、14.3gの乾燥物を得た。
実施例4 ヒステリウム目イワボシゴケ科イワボシゴケ属イワボシ
ゴケ100gを細片化し、容量3lのステンレス製タンクに入
れ2000mlの水を加えて攪拌しつつ温度を90〜95℃に保っ
た。約3時間抽出したのち、室温まで冷却した。
抽出スラリーを遠心分離機により抽出液と残渣とに分離
した。更に残渣に2000mlの水を加えて90〜95℃にて3時
間抽出したのち、室温まで冷却し、遠心分離し抽出液と
残渣に分離した。
抽出液は合し、減圧濃縮装置により400mlまで濃縮し、
凍結乾燥により乾燥し、10.2gの乾燥物を得た。
実施例5 実施例3で得られたオオピンゴケ熱水抽出乾燥物2gを1N
−NaOHに溶解し、120℃,20分間加熱処理を行った。加熱
処理終了後、室温に冷却し、6N−HClでpHを7.0に調製し
たのち、不溶物は遠心分離により分離した。上清は限外
過により脱塩を行なったのち凍結乾燥により乾燥し、
乾燥物0.6gを得た。
実施例1〜5で各種コケより新しく抽出された物質の物
理化学的性質を表1にまとめて示した。本表において、
フェノール硫酸呈色反応は糖類の存在を示し、ローリィ
・フォーリン法はペプチド結合の存在を示している。分
子量についてはゲル過法によって平均的に多く存在す
る画分を記載した。
実施例6 実施例1〜5で得られた物質について、レトロウイルス
が特異的に保持する逆転写酵素の阻害度を以下の方法に
より測定した。
本物質はすべて凍結乾燥品10mgを滅菌蒸留水10mlに溶解
した(濃度:1mg/ml)。
1μlの20mM D.T.T(ジチオスレイトール:シグマ社
製)、5μlの5倍濃度酵素反応液(250mM Tris−HCl
(pH8.3)−250mM KCl−40mM MgCl2)、1μlの3d NTP
溶液(1mM dATP−1mM dGTP−1mM dTTP:シグマ社製)、
2μlの100μg/mlオリゴ(dT)12〜18(PL−biochemic
als社製)、1μlのメッセンジャーRNA(正常ラット肝
臓由来:1μg/μl)、0.5μlのRNaseInhibitor(16uni
t/μl:宝酒造社製)と1μlの[α−32P]dCTP(約800
Ci/mmol,10μCi/μl:アマシャムジャパン社製)を1.5ml
容量のエッペンドルフチューブに加え、37℃ウォーター
バス中においた。
5分後、先に調整した1mg/ml濃度の本物質12.5μlを反
応チューブに添加し、更に1μlの逆転写酵素7ユニッ
ト/μl:宝酒造社製、Rousassociated virus由来)を加
え、最終反応液量を25μlとして、37℃で反応させた。
1時間後5μlの反応液を2cm×2cmのDEAE紙(東洋濾紙
社製)にしみこませ、風乾後、濾紙1枚あたり10mlの0.
5M−Na2HPO4水溶液に浸し振盪しながら、濾紙上のDNA合
成に使用されなかった[α−32P]dCTPを洗浄した(こ
の操作を5分間おきに5回実施した)。
その後10mlの液体シンチレーションカクテル(アマシャ
ムジャパン社製)の入っているガラスバイヤル瓶に上記
DEAE紙を入れ、シンチレーションカウンター(アロカ社
製)にて1分間放射活性(c.p.m.)をカウントした。
逆転写酵素活性阻害率(%)は以下の式により求めた。
Co:本物質非添加の放射活性 Cs:本物質添加の放射活性 各本物質の逆転写酵素活性阻害率を表2に示す。
実施例7 本物質によるHIV(AIDSウイルス)のヒトリンパ球への
吸着阻害は以下の方法により実施した(尚、すべての操
作は無菌条件下で行なった)。
HIV浮遊液1mlと本物質溶液(800μg/ml)1mlを試験管に
入れ、氷中に静置した。2時間後試験管から1mlのウイ
ルス浮遊液をとり、ヒトリンパ球由来細胞株MT−4[Jp
n.J.Cancer Res.(Gann),28,219−229(1982)]に多
量感染度(M.O.I)≒2でウイルスを吸着させた。遠心
(毎分2,000回転,10分間)後、上澄液をすて、沈澱した
MT−4細胞を20%FCSを含むRPMI1640(GIBCO Laborator
ies,NY)中に、細胞濃度2×105/mlになるように浮遊さ
せた。
96穴プレートに上記MT−4細胞浮遊液を100μlずつ文
注して、空気中5%CO2、37℃の条件下で培養した。培
養3日目に間接蛍光抗体法によりHIV吸着細胞と非吸着
細胞を算出した。
すなわちMT−4細胞をメタノール処理により固定化し、
抗HIV感染患者血清と37℃で反応させた。30分後PBSで細
胞を洗浄し、フルオレッセインイソチオシアネート結合
ウサギ抗ヒトIgG(免疫グロブリン)と37℃で反応させ
た。
蛍光顕微鏡下で500個のMT−4細胞を観察し、蛍光陽性
細胞をHIV吸着細胞として算出した。
本物質のHIVのヒトリンパ球への吸着阻害率を表3に示
す。
HIV吸着阻害率(%)は次式で求めた。
本物質のHIVのヒトリンパ球への吸着阻害率を表3に示
す。
実施例8 圧力式自動充填機を用い、0号硬カプセルに実施例1の
本物質を330mg充填し、カプセルを作成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新村 浩一 埼玉県狭山市青柳63 新狭山ハイツ6− 104 (72)発明者 大原 稔 東京都板橋区富士見町19−25 (72)発明者 小口 義春 東京都練馬区春日町3−10−23−306 (72)発明者 松永 謙一 埼玉県所沢市大字上新井989−17 (72)発明者 吉汲 親雄 東京都国立市東2−19−46 (72)発明者 高橋 正明 東京都港区高輪1−5−33−314 (56)参考文献 特開 昭57−146719(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】子嚢菌類(子嚢地衣類、Ascomycetes)に
    属する菌より生産した多糖体又は蛋白多糖体を有効成分
    とする抗ウイルス剤。
  2. 【請求項2】子嚢菌類に属する菌がレカレラ目、スフェ
    リア目、ピンゴケ目、ヒステリウム目、プレオスペラ目
    又はミリアンギウム目から選ばれたものである特許請求
    の範囲第1項に記載の抗ウイルス剤。
  3. 【請求項3】イワタケ属、イワノリ属、イワボシゴケ
    属、ピンゴケ属より選ばれたものである特許請求の範囲
    第2項に記載の抗ウイルス剤。
  4. 【請求項4】α−ナフトール硫酸反応、インドール硫酸
    反応、アンスロン硫酸反応、フェノール硫酸反応及び又
    はローリィ−フォーリン法、塩酸加水分解後のニンヒド
    リン反応で陽性又は微陽性を示し、元素分析値として炭
    素20〜55%、水素3〜9%、窒素16%未満を主成分とし
    て含有し、3600〜3200cm-1付近に水酸基の赤外線吸収ス
    ペクトルの吸収及び又は1700〜1600cm-1付近にアミド基
    に由来する赤外線吸収スペクトルの吸収を有し、pHは6.
    0〜7.5を示し、水系溶媒に可溶で、有機溶媒に不溶であ
    り、白色又は褐色で平均分子量はゲル濾過クロマトグラ
    フィーにより103〜3×106である特許請求の範囲第1項
    〜第3項のいずれかに記載の抗ウイルス剤。
  5. 【請求項5】抗レトロウイルス剤であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の抗ウイルス剤。
  6. 【請求項6】抗エイズウイルス剤であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の抗ウイルス剤。
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KR100441289B1 (ko) * 2001-05-18 2004-07-21 학교법인고려중앙학원 수퍼옥사이드 음이온 라디칼에 대한 생성억제 활성을 갖는 Ectropothecium zollingeri 냉수추출물
KR100441288B1 (ko) * 2001-05-18 2004-07-21 학교법인고려중앙학원 퍼옥시나이트라이트에 대한 세포보호 활성을 갖는 Thuidium cymbifolium 열수추출물

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