JPH0925237A - 冬虫夏草を含有するウイルス性疾病治療剤 - Google Patents

冬虫夏草を含有するウイルス性疾病治療剤

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JPH0925237A
JPH0925237A JP7197973A JP19797395A JPH0925237A JP H0925237 A JPH0925237 A JP H0925237A JP 7197973 A JP7197973 A JP 7197973A JP 19797395 A JP19797395 A JP 19797395A JP H0925237 A JPH0925237 A JP H0925237A
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JP
Japan
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cordyceps sinensis
fermented
spore
sinensis sacc
therapeutic agent
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Pending
Application number
JP7197973A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayasu Kyo
忠安 許
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GENKOU YAKUHIN KK
Original Assignee
GENKOU YAKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療困難なウイルス性疾病に有効で、かつ副
作用のない治療薬を提供する。 【解決手段】 冬虫夏草あるいはその胞子発酵物を有効
成分として配合し、必要に応じ賦形剤、結合剤および崩
壊剤等を添加して製剤する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冬虫夏草を有効成
分として含有する疾病治療剤に関するものである。更に
詳しくは、本発明は、冬虫夏草あるいはその胞子発酵物
を有効成分として含有する製剤を白血病やエイズ等の治
療困難な疾病の患者に経口的に投与し、その疾病を治療
するために用いるウイルス性疾病治療剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】白血病、エイズ等、主としてウイルスに
起因する疾病に対して有効な治療薬は未だ見出されてい
ない。特に、エイズは近年世界的に蔓延の兆しを見せ、
その対策として治療法や治療薬に関して幾多の研究がな
されているが、未だに不治の病とされており、有効な治
療薬の出現が切望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ようなウイルス性の難病に対して、副作用を伴わずに効
果的に作用し、症状を著しく軽減することができる治療
薬を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる難病
の治療薬を求めて、各種の生薬を広く渉猟した結果、冬
虫夏草の生理的効果に着目した。また、冬虫夏草を含有
する薬剤の有効性について臨床試験を行い鋭意研究を重
ねた結果、当該薬剤がウイルス性疾病の治療に極めて有
効であることを確認した。
【0005】冬虫夏草はバツカクキン科冬虫夏草菌 Cor
dyceps sinensis Sacc.(フユムシナツクサタケ)がコ
ウモリ蛾などの幼虫に寄生し、菌虫複合体を形成したも
のである。中国では、この冬虫夏草が伝統的な薬膳料理
の材料として使用される他、強精強壮の目的や、肺結
核、慢性の咳、ぜんそく発作等の治療のために、民間薬
として用いられている。
【0006】本発明者は、この冬虫夏草を有効成分とし
て含有する製剤を、白血病やエイズの患者に投与したと
ころ、顕著な治療効果を示すことを見出し、本発明を完
成したものである。すなわち、本発明は、冬虫夏草ある
いはその胞子発酵物を有効成分として含有するウイルス
性疾病治療剤に関するものであり、特に白血病およびエ
イズの治療に使用する薬剤に関するものである。また、
本発明の治療剤は、通常、上記有効成分に賦形剤、結合
剤および/または崩壊剤を添加して均等に混合し、圧縮
成形により錠剤として投与する。
【0007】採集直後の冬虫夏草は、長さ3〜5cm、
直径0.3〜0.8cmの虫体の頭部から長さ4〜10c
mの茸芽が一本または複数本出た状態であり、通常これ
に付着している夾雑物を除去して乾燥する。また、冬虫
夏草原体から胞子を純粋分離し、液体培養によって増殖
発酵させて、その発酵液を60〜80℃で乾燥して固形
化した胞子発酵物を使用することもできる。
【0008】これらを、更に粉砕機または製粉機等で粉
砕した後、必要に応じて賦形剤、結合剤および/または
崩壊剤を添加して均等に混合し、圧縮成形して錠剤にす
る。勿論、顆粒状に製剤してもよい。
【0009】賦形剤としては、ラクトース、澱粉、甘草
末、蔗糖、グルコースなどを適宜使用する。また、結合
剤としては、アラビアゴム、トラガカントゴム、ゼラチ
ンなどが好適であり、崩壊剤としては、澱粉、寒天末、
CMC(カルボキシメチルセルロース)、アルギン酸ナ
トリウム、重炭酸ナトリウムなどを使用することができ
るが、これらに限定されるものではない。
【0010】有効成分の冬虫夏草あるいはその胞子発酵
物は、散剤の形態で患者に投与することもできるが、必
要に応じて、上記のような添加剤を加えて錠剤として経
口的に投与することが望ましい。そのような薬剤を白血
病またはエイズの患者に投与することによって治療を行
う。
【0011】薬剤の投与量は、冬虫夏草原体の重量換算
で、成人毎回3g〜9g(50mg〜150mg/kg)であ
り、胞子発酵物を使用する場合には0.25g〜1.5g
で、1日3回程度が好適である。毎回の投与量がこの範
囲より少ない場合には所望の効果を期待できない。一
方、投与量がこの範囲より多くても副作用などの障害は
認められないが、薬剤の効果が量の増加に比例して増大
するわけではなく無駄に排泄されるのみである。また、
1日の投与回数は2〜4回が好適である。1日1回の投
薬では所期の効果が充分ではなく、一方、上記回数より
も頻繁に投与しても、副作用は認められないが、治療効
果が倍加することはないので投薬経済の観点から好まし
くない。
【0012】
【発明の実施の形態】冬虫夏草原体の乾燥物あるいはそ
の胞子発酵物を、粉砕機で粉末にした後、賦形剤、結合
剤および崩壊剤などを適宜に添加して均等に混合し、圧
縮成形により錠剤を製造する。この錠剤を、ウイルス性
疾病の患者に経口投与して治療を行なう。
【0013】
【実施例】
<実施例1> 冬虫夏草治療剤の製造 以下の配合により、冬虫夏草菌膠丸を製造した。冬虫夏
草原体の乾燥物を、粉砕機または製粉機等で90メッシ
ュ程度の粉末とした後、賦形剤、結合剤および崩壊剤な
どを適宜添加して均等に混合し、圧縮成形により錠剤と
した。
【0014】疾病治療試験 白血病による白血球減少症の患者13例(男3、女1
0、年齢21〜56歳、体重45〜60kg)に対し、
上記の冬虫夏草菌膠丸(原体換算1g/丸)を、毎日3
回、毎回2錠経口投与した。30日間の連続投与による
結果は、著効5、有効6、無効2であった。即ち、試験
開始前に白血球数が2100/ml以下のもの1例、22
00〜2500/mlのもの6例、2500〜2900/
mlのもの6例であったが、30日間の治療後は、無効の
2例を除き何れも白血球数が正常値の4000〜900
0/mlに回復した。
【0015】<実施例2>エイズ患者8例に対して、実
施例1と同様にして調製した冬虫夏草菌膠丸を毎回3
錠、毎日3回経口投与し、30日間治療を継続した。そ
の結果、無効の2例を除いて他の6例の患者には病状の
改善が認められた。
【0016】
【発明の効果】本発明の疾病治療薬は、従来治療が困難
であったウイルス性疾患に対して著しい治療効果を示
し、かつ副作用による弊害がないので、治療薬として非
常に優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冬虫夏草あるいはその胞子発酵物を有効
    成分として含有するウイルス性疾病治療剤。
  2. 【請求項2】 冬虫夏草あるいはその胞子発酵物を有効
    成分として含有する白血病およびエイズ用治療剤。
  3. 【請求項3】 冬虫夏草あるいはその胞子発酵物を有効
    成分として、それに賦形剤、結合剤および/または崩壊
    剤を添加して均等に混合し、錠剤に圧縮成形してなる白
    血病およびエイズ用経口投与治療剤。
JP7197973A 1995-07-11 1995-07-11 冬虫夏草を含有するウイルス性疾病治療剤 Pending JPH0925237A (ja)

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