JPH07110606B2 - 超電導磁気浮上用台車枠 - Google Patents

超電導磁気浮上用台車枠

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JPH07110606B2
JPH07110606B2 JP3094744A JP9474491A JPH07110606B2 JP H07110606 B2 JPH07110606 B2 JP H07110606B2 JP 3094744 A JP3094744 A JP 3094744A JP 9474491 A JP9474491 A JP 9474491A JP H07110606 B2 JPH07110606 B2 JP H07110606B2
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JP
Japan
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aluminum alloy
bogie frame
beams
honeycomb
magnetic levitation
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JP3094744A
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行一郎 奥戸
和裕 小田
雅芳 阿座上
健一 加藤
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Railway Technical Research Institute
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道者両用台車枠に関
し、特にアルミニウム合金製ハニカムパネルを組立て構
成し、軽量化を図った磁気浮上用台車枠に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両用台車枠は、鋳鋼製の中空の角
筒、または鋼板をU字状にプレス成形した材料2本を箱
形に溶接した角筒の箱桁を、図4に示すように井筒形に
組み立て構成されている。
【0003】ところが最近、磁気浮上鉄道が実用化され
つつあり、これに使用される台車枠は軽量化のためにア
ルミニウム合金で製作されようとしている。
【0004】磁気浮上鉄道に使用される台車は、図5に
示すように、車載機器を支える機器枠としての上部台車
枠(機器枠B)と、超電導磁石(以下SCMという)等
を支持する下部台車枠(支持枠A)で構成され、これら
の台車枠が軽量化のためにアルミニウム合金材料で製作
されようとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】即ち、現在実用化が進
められている磁気浮上式リニアモータカーに使用される
台車枠は、アルミニウム合金製であっても、なおかつ重
量的に問題があり、さらに軽量化への検討がなされてい
る。
【0006】そこで航空機に使用されているハニカム構
造、即ちアルミニウムハニカム材料が候補に上がってい
るが、従来のアルミニウムハニカムは、波形状板材を接
着剤で接合した接着ハニカムのため、パネルにした場合
でも溶接接合ができず、また、強度を必要とする部材に
は使用できなかった、という欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、従来の技術の有するこ
のような欠点に鑑みてなされたものであり、軽量でかつ
施工性(溶接加工性など)のよい構造とした台車枠を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
鋭意検討した結果、アルミニウム合金製ろう付けハニカ
ムコアとアルミニウム合金製面板にろう付けしたハニカ
ムパネル(以降、ハニカムパネル又は単にパネルとい
う)を、アルミニウム合金製裏当金(以降、単に裏当金
という)やアルミニウム合金製結合金具(以降、単に結
合金具またはコーナ金具という)で組立てた構造とする
ことにより、溶接接合が容易となり、軽量化が実現で
き、しかもハニカムパネルを強度部材に使用できること
を見出し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明の要旨は、左右一組の側梁を
この側梁の相対する側面に直交する横梁で連結すること
により構成された磁気浮上式台車における台車枠におい
て、ハニカムパネルを、コーナ金具及び裏当金とを介し
て断面箱形に組立てた箱桁を側梁とし、円筒材または角
筒材を横梁とし、このSCM取付け位置に対応した複数
の横梁を、前記側梁を構成する箱桁の両側面のハニカム
パネルを貫通し、側梁に直交するごとく取り付け、ほぼ
井筒状に構成した超電導磁気浮上用台車枠を第1の発明
とし、前記側梁は、一対のアルミニウム合金製側面ハニ
カムパネル1a,1aと一対のアルミニウム合金製天板
と底板ハニカムパネル1b,1bとを、それぞれ一端縁
が接するようにアルミニウム合金製裏当金2を介して断
面角形に組合せ、各ハニカムパネル1a,1a,1b,
1bの端面により形成される4隅の開口部に、外周が凸
形でかつその両外端縁より突出したつば3aを有するア
ルミニウム合金製コーナ金具3を挿入し溶接して構成さ
れた超電導磁気浮上用台車枠を第2の発明とするもので
ある。
【0010】
【作用】上記のように構成された磁気浮上式車両用台車
枠は、ハニカムパネルとコーナ金具及び裏当金とを断面
箱形に組立てた箱桁を側梁とし、アルミニウム合金製円
筒材または角筒材を横梁とし、該横梁を前記両側梁の側
面を貫通させ、側梁に直交するようにSCM取付け位置
に対応して複数個取り付け、井筒状に組み付けた構造と
したので、溶接作業が容易となり、強度及び剛性が高
く、SCM取付け部も横梁で補強でき、しかも軽量化が
図られた台車枠が得られる。
【0011】また、上記のように構成された磁気浮上式
車両用台車枠の側梁は、ハニカムパネルを、コーナ金具
及び裏当金を介して箱形に組み合わされた箱桁から構成
されており、ハニカムパネル1a,1bは、コーナ金具
及び裏当金を介して接合することが可能となり、溶接作
業が容易となる。また、ハニカムパネルとコーナ金具が
溶接により一体化され、強度及び剛性が高く、しかも軽
量化された側梁が得られる。また、コーナ金具は、アル
ミニウム合金の押出し材を使用できるので、強度が高
く、しかも均一な形状とすることができるので、箱桁に
組み立てたときの組み付け精度のよい断面形状が得られ
る。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。 実施例1 図1は本発明の磁気浮上式車両用台車枠の斜視図、図2
a,2bは台車枠の側梁の断面構造及び横梁と側梁との
取付け構造を示す図である。
【0013】まず、ハニカムパネル100の製作方法を
述べる。
【0014】アルミニウム合金を芯材とし、ろう材を皮
材とするブレージングシート101を、図3aに示すよ
うな台形の波形に曲げ成形し、これらを組み合わせ、平
坦部を密着させて蜂の巣状のハニカムコア110を製作
する。前記ハニカムコア110の上・下面に、2枚のア
ルミニウム合金ブレージングシートからなる面板120
で挟み、ろう付けにより接合してハニカムパネル100
が製作される。
【0015】上記のようにして製作されたハニカムパネ
ルから長尺のハニカムパネル1a,1b及び1cを切り
出し、ハニカムパネル1a,1bとコーナ金具3及び裏
当金2とを用い、断面箱形に組立てた箱桁を2体作成す
る。この2体の側梁1,1を並行に並べ、相対する側面
に2体の側梁1,1に直交するようにアルミニウム合金
製円筒材からなる複数の横梁4,4…を取り付ける。
【0016】側梁と横梁との組み立ては、図2aに示す
ように前記横梁4を前記両側梁1の相対する側面のハニ
カムパネル1a,1aを貫通させ、その側梁に直交する
ように複数個取り付け、ハニカムパネル1a,1aの各
両側にこれを挟んで、裏当金5,5′を配置し、溶接接
合により組み立て、支持枠Aとする。ただし、横梁が取
りつけられる側梁上下面のハニカムパネル1b,1b
は、前記溶接接合が完成した後、コーナ金具3と共に取
りつける方が好ましい。
【0017】また、図2bに示すようにフランジ状の当
金5a,5bを、側梁のハニカムパネル1a,1bと横
梁の間に挿入し、接合することもできる。
【0018】上記構造とすることにより、ハニカムパネ
ル同士の溶接作業が容易となり、構造体としての強度及
び剛性が高く、SCM取付け部も横梁により補強でき、
しかもアルミニウム合金板材のみを使用した場合に比べ
軽量化された台車枠が得られる。
【0019】即ち、構造体としての強度及び剛性を等し
くした場合(即ち、3点曲げ試験を行ったときの中央荷
重点部のたわみを等しくした場合)、アルミニウム合金
板材のみで構成した場合の重さは、80Kgであったの
に対して、本発明のハニカムパネルを用いた構造台車枠
は50Kgとなり、約30Kg(40%)軽減させるこ
とができる。 実施例2 上記実施例1と同様にして製作されたハニカムパネルか
ら長尺のハニカムパネル1a,1b及び1cを切り出
し、それぞれ2体づつ用意し、2体のハニカムパネル1
aの片面四隅に裏当金2を接合する。次に図2に示すよ
うに裏当金2を介して天板ハニカムパネル1b及び底板
1bとを、それぞれの一端縁が接するよう側面ハニカム
パネル1aと天板・底板ハニカムパネル1bとを断面角
形に組合せ、側面ハニカムパネルと天板及び底板ハニカ
ムパネルとの端面で形成される四隅の開口部の隅部の面
板を、溶接接合する。その後、側面ハニカムパネルと天
板・底板ハニカムパネルとの端面で形成される四隅の開
口部に、外周が凸形で、その両外端縁より突出したつば
3aを有するコーナ金具3を挿入し、コーナ金具のつば
3aとハニカムパネルの面板とを溶接により箱形に組み
立てる。さらに端面ハニカムパネル1cを、上記1bと
同様な手順で、溶接接合し、側梁を作成した。
【0020】このようにして製作された側梁について、
曲げ試験及び捩り試験を行い、荷重と重量との比及びた
わみとの関係を測定した。
【0021】また、比較側梁として溶接組み立てが可能
な板厚を持ったアルミニウム合金板材を使用して、上記
本発明例側梁と同様な側梁を作成し、同様な試験を行っ
た。
【0022】これらの試験結果を、図6に示す。図6か
らわかる通り、軽量なハニカムパネルで構成した本発明
の側梁は、自重の数倍の荷重に耐えるのに対し、アルミ
ニウム合金板材で構成した側梁は、自重分しか支えられ
ていない。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以下のような効果が得られ
る。
【0024】SCM支持枠に使用される側梁のハニカム
パネルは、アルミニウムハニカムコアと面板をろう付け
により完全に一体化されているので、強度が高く、安定
で、その上、四隅をコーナ金具及び裏当金によって保持
され、それぞれ表裏とも溶接によって接合されているの
で、梁としての強度も高く、耐候性、耐久性にも優れ、
軽量化できる。また、一組の側梁をアルミニウム合金に
よる複数本の円筒材または角筒材で連結することによ
り、SCMの取付けを容易にし、強度及び剛性が高く、
しかも軽量化が図られた台車枠が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気浮上式車両用台車枠の斜視図であ
る。
【図2a】台車枠の側梁の断面構造を示す図である。
【図2b】横梁と側梁との取付け構造を示す図である。
【図3a】アルミニウム合金製ハニカムパネルの製造方
法の第1工程を示す図である。
【図3b】第2工程を示す図である。
【図3c】第3工程を示す図である。
【図4】従来の台車枠の概要を示す図である。
【図5】磁気浮上式車両の概要を示す図である。
【図6】側梁の曲げ試験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 側梁 1a,1b,1c パネル 2 裏当金 3 コーナ金具 4 横梁 5,5′,5a,5b 当金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿座上 雅芳 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 加藤 健一 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−197460(JP,A) 実開 昭63−18372(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一組の側梁を該側梁の相対する側面
    に直交する複数の横梁で連結することにより構成された
    磁気浮上式台車における台車枠において、アルミニウム
    合金製ハニカムパネルを、アルミニウム合金製コーナ金
    具及びアルミニウム合金製裏当金とを介して断面箱形に
    組立てた箱桁を側梁とし、アルミニウム合金製円筒材を
    横梁とし、超電導磁石取付け位置に対応した複数の横梁
    を、前記側梁を構成する箱桁の両側面のアルミニウム合
    金製パネルを貫通し、側梁に直交するごとく取り付け、
    ほぼ井筒状に構成してなることを特徴とする超電導磁気
    浮上用台車枠。
  2. 【請求項2】 前記側梁は、一対のアルミニウム合金製
    側面ハニカムパネル(1a,1a)と一対のアルミニウ
    ム合金製天板と底板ハニカムパネル(1b,1b)と
    を、それぞれ一端縁が接するようにアルミニウム合金製
    裏当金(2) を介して断面角形に組合せ、各ハニカムパネ
    ル(1a,1a,1b,1b)の端面により形成される
    4隅の開口部に、外周が凸形でかつその両外端縁より突
    出したつば(3a)を有するアルミニウム合金製コーナ
    金具(3) を挿入し溶接して構成されたことを特徴とする
    請求項1記載の超電導磁気浮上用台車枠。
JP3094744A 1991-04-01 1991-04-01 超電導磁気浮上用台車枠 Expired - Lifetime JPH07110606B2 (ja)

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JPH0680078A JPH0680078A (ja) 1994-03-22
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