JPH07110004A - 油圧サーボ装置 - Google Patents

油圧サーボ装置

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Publication number
JPH07110004A
JPH07110004A JP25698093A JP25698093A JPH07110004A JP H07110004 A JPH07110004 A JP H07110004A JP 25698093 A JP25698093 A JP 25698093A JP 25698093 A JP25698093 A JP 25698093A JP H07110004 A JPH07110004 A JP H07110004A
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JP
Japan
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spool
orifice
oil
servo
piston
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JP25698093A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tahara
信之 太原
Ryuji Sato
龍二 佐藤
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールがストロークエンドにない場合の通
常の操作の場合にサーボシリンダのピストンロッドが危
険方向及び安全方向の何れへ移動する場合にも良好な応
答性が得られるようにする。 【構成】 通常の操作時にサーボシリンダ10のピスト
ンロッド14を危険方向へ移動させる場合には、サーボ
シリンダ10のオイルチャンバ16からの油は絞り20
を通り、サーボバルブ1のオイルチャンバ9へ戻される
ことになるが、この際、サーボバルブ1のスプール6を
駆動するアクチュエータ7には、ピストンロッド14を
安全方向へ移動させる場合よりも大きなゲインKaに基
づくオリフィス開度指令信号Vaが与えられるため、ス
プール6は迅速に所定の開度に開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧サーボ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】制御対象が燃料流量のような場合には、
制御装置の暴走を考慮し、システムの安全性に十分に気
を使う必要があり、このために従来は図9,10に示す
ような油圧サーボ装置が使用されている。
【0003】図中、1はサーボバルブであり、該サーボ
バルブ1は、内部に円筒状の中空部を有するバルブ本体
2と、該バルブ本体2の長手方向d1中央部に穿設され
且つバルブ本体2の中空部に向けオリフィス3aを介し
開口したサプライポート3と、バルブ本体2の長手方向
1両側に穿設されバルブ本体2の中空部に向けオリフ
ィス4a,5aを介し開口した2個のリタンポート4,
5と、バルブ本体2の中空部に長手方向d1へ摺動し得
るように内嵌されたスプール6と、該スプール6を長手
方向d1へ摺動させるアクチュエータ7と備えている。
【0004】スプール6は長手方向d1両端部に大径部
6a,6bを、長手方向d1中央部に大径部6cを備
え、大径部6a,6cは小径部6dにより、又大径部6
c,6bは小径部6eにより接続されている。
【0005】バルブ本体2の中空部には、スプール6の
大径部6a,6c及び小径部6dにより仕切られた環状
のオイルチャンバ8と、大径部6b,6c及び小径部6
eにより仕切られた環状のオイルチャンバ9が形成され
ている。而して、スプール6をアクチュエータ7により
長手方向d1へ移動させることにより、大径部6cがサ
プライポート3を閉じ、大径部6a,6bがリタンポー
ト4,5を夫々閉じ、小径部6d,6eがオリフィス3
aを開き、小径部6d,6eがオリフィス4a,5aを
開き、これによりサプライポート3とオイルチャンバ8
或いは9、リタンポート4,5とオイルチャンバ8,9
を夫々連通させ得るようになっている。
【0006】又図9に示すように、スプール6がバルブ
本体2の一方のストロークエンドにある場合のオリフィ
ス3aの開度X1と、オリフィス5aの開度Y1は等しく
(X 1=Y1)且つ十分に大きく、図10に示すように、
スプール6がバルブ本体2の他方のストロークエンドに
ある場合のオリフィス3aの開度X2と、オリフィス5
aの開度Y2は等しく(X2=Y2)且つ十分に大きく、
しかも開度X1とX2,Y1とY2は夫々等しく形成されて
いる(X1=X2=Y1=Y2)。
【0007】又10はサーボシリンダであり、該サーボ
シリンダ10は、円筒状のシリンダ本体11と、該シリ
ンダ本体11内にシリンダ本体11の長手方向d2へ摺
動し得るよう嵌合されたピストン12と、該ピストン1
2の長手方向d2両側に固着されてシリンダ本体11の
長手方向d2へ延び、シリンダ本体11の外方へ突出し
たピストンロッド13,14とを備えており、ピストン
12のピストンロッド13側にはオイルチャンバ15
が、又ピストン12のピストンロッド14側にはオイル
チャンバ16が形成されている。
【0008】17,18は流路であり、該流路17,1
8の一端は前記サーボバルブ1のオイルチャンバ8,9
に連通するよう、バルブ本体2に接続され、流路17,
18の他端は前記サーボシリンダ10のオイルチャンバ
15,16と連通するよう、シリンダ本体11に接続さ
れている。又、流路18の中途部に、流路18と略同径
のバイパス流路19が流路18に対し並列に接続され、
流路18のバイパス流路接続部A,Bの間には絞り20
が設けられ、バイパス流路19には、サーボバルブ1の
オイルチャンバ9からバイパス流路19を経てサーボシ
リンダ10のオイルチャンバ16へ油が流れるが、オイ
ルチャンバ16からバイパス流路19を経てオイルチャ
ンバ9へ油が流れないよう、逆止弁21が設けられてい
る。
【0009】被動体である燃料流量制御弁22は、回転
自在な軸23に取付けられた開閉自在な弁体24を備
え、軸23に固着したレバー25と前記ピストンロッド
14の先端は、リンク26により連結されている。而し
て、ピストンロッド14が突出することにより、図9に
示すように、弁体24が反時計方向へ回動した場合に
は、燃料流量制御弁22を通過する燃料流量Fは増加す
るようになっており、ピストンロッド14が後退するこ
とにより、図10に示すように、弁体24が時計方向へ
回動した場合には、燃料流量制御弁22を通過する燃料
流量Fは減少し得るようになっている。
【0010】27は小径のピストンロッド13のシリン
ダ本体11から外方へ突出した部分に設けられたマグネ
スケール等の位置検出器、28はコントローラであり、
該コントローラ28は、CPU等の上流側機器29から
与えられたピストン12の長手方向d2への設定位置L1
と位置検出器27で検出したピストン12長手方向位置
2との誤差ΔLを求める加算器30と、該加算器30
で求められた誤差ΔLにゲインKを掛けオリフィス開度
指令信号Vを求めるオリフィス開度演算器31を備え、
該オリフィス開度演算器31から出力されたオリフィス
開度指令信号Vをアクチュエータ7に与え得るようにな
っている。
【0011】上記油圧サーボ装置では、サーボシリンダ
10のピストン12の設定位置L1が上流側機器29か
らコントローラ28の加算器30を経てオリフィス開度
演算器31に与えられ、該オリフィス開度演算器31で
は、設定位置L1にゲインKが掛けられてオリフィス開
度指令信号Vが求められ、該オリフィス開度指令信号V
はアクチュエータ7に与えられ、アクチュエータ7によ
りスプール6がオリフィス開度指令信号Vに対応して所
定方向へ所定量移動し、サプライポート3のオリフィス
3a及びリタンポート4或いは5のオリフィス4a或い
は5aが所定の開度に開き、或いは閉じる。
【0012】而して、通常の操作時に燃料流量制御弁2
2の弁体24の開度を大きくして燃料流量Fを増加させ
る場合には、スプール6は図9に示すように、中立位置
から右方向へ移動してサプライポート3とオイルチャン
バ8が連通し、リタンポート5とオイルチャンバ9が連
通し、リタンポート4は閉止した状態になる。
【0013】このため、サプライポート3、オリフィス
3aからサーボバルブ1のオイルチャンバ8に導入され
た油は、オイルチャンバ8から流路17を経てサーボシ
リンダ10のオイルチャンバ15に流入し、ピストン1
2を図9において右方向へ移動させる。このため、ピス
トンロッド14は突出して図9の右方向へ移動し、燃料
流量制御弁22の開度が大きくなり、燃料流量制御弁2
2から下流側へ送給される燃料流量Fが増加する。又オ
イルチャンバ16内の油は、ピストン12に押されてオ
イルチャンバ16から流路18へ送出され、流路18、
サーボバルブ1のオイルチャンバ9、オリフィス5aを
経て、リタンポート5へ排出される。
【0014】ピストン12によりオイルチャンバ16か
ら押出された油は、バイパス流路19側では、逆止弁2
1が設けられているため流れることができず、従って流
路18を流れることになるが、流路18には絞り20が
設けられていてるため、流路18を流れる油は絞り20
により絞られ、低速となる。このため、サーボシリンダ
10においてシリンダ本体11から突出する場合のピス
トンロッド14の最大速度は低速に押えられる。
【0015】ピストンロッド14が低速で突出すれば、
リンク26が押されてレバー25及び軸23が反時計方
向へ低速で回動し、燃料流量制御弁22の弁体24はゆ
っくりと反時計方向へ開き、このため徐々に燃料流量制
御弁22の燃料流量Fが増大する。
【0016】通常の操作時に燃料流量制御弁22の開度
を小さくして燃料流量Fを減少させる場合には、スプー
ル6は図10に示すように左方向へ移動してサプライポ
ート3とオイルチャンバ9が連通し、リタンポート4と
オイルチャンバ8が連通し、リタンポート5は閉止した
状態となる。
【0017】サプライポート3からオリフィス3aを介
しサーボバルブ1のオイルチャンバ9に導入された油
は、オイルチャンバ9から流路18,19を経てサーボ
シリンダ10のオイルチャンバ16へ流入し、ピストン
12を後退させ、図10において左方向へ移動させる。
【0018】ピストン12が図10の左方向へ移動する
と、ピストンロッド14及びリンク26も左方向へ移動
し、レバー25及び軸23は時計方向へ回動し、従って
弁体24も時計方向へ回動し絞られる。このため、燃料
流量制御弁22の燃料流量Fは減少する。
【0019】燃料流量制御弁22の弁体24を絞る場合
には、油はバイパス流路19を通ってサーボシリンダ1
0のオイルチャンバ16へ導入され、流路17を通って
オイルチャンバ8へ導入されるため、ピストンロッド1
4は迅速に後退し、従って、燃料流量制御弁22の弁体
24も迅速に絞られる。
【0020】上記操作の際、サーボシリンダ10のピス
トン12の長手方向位置L2は、位置検出器27により
検出されてコントローラ28に内蔵された加算器30に
与えられ、上流側機器29から与えられた設定位置L1
との誤差ΔL(=L1−L2)が求められ、誤差ΔLはオ
リフィス開度演算器31に与えられオリフィス開度指令
信号Vが求められ、この信号Vによりスプール6のバル
ブ本体2長手方向位置の調整延いては、オリフィス3
a,4a,5aの開度が調整され、誤差ΔLが零になれ
ば、アクチュエータ7は停止し、スプール6はバルブ本
体2の中空部内所定位置で停止する。
【0021】上述のように、燃料流量制御弁22の弁体
24の開度を大きくして燃料流量Fを増加させる場合、
すなわち、システムが危険方向へ向う場合は、ピストン
ロッド14の速度は低速で、弁体24はゆっくりと開
き、燃料流量制御弁22の弁体24の開度を小さくして
燃料流量Fを減少させる場合、すなわちシステムが安全
方向へ向う場合はピストンロッド14の速度は高速で、
弁体24は迅速に絞られる。
【0022】このため、油圧サーボ装置による制御対象
がシステムの安全に十分に注意する必要のあるものであ
っても、万が一のコントローラ28の暴走を考慮して、
燃料遮断といったシステムの安全方向への必要最大速度
を大きくでき、燃料増加方向といったシステムの危険方
向の許容最大速度を安全な速度に押えることが可能であ
る。
【0023】なお、サーボシリンダ10のピストンロッ
ド14が突出する方向の最大速度は、スプール6がバル
ブ本体2の中空部の一方のストロークエンドにあり、オ
リフィス3a,5aの開度が最大になる場合に得られ、
ピストンロッド14が後退する方向の最大速度は、スプ
ール6がバルブ本体2の中空部の前記ストロークエンド
とは反対側の他方のストロークエンドにあり、オリフィ
ス3a,4aの開度が最大となる場合に得られる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
油圧サーボ装置では、通常の操作時においてサーボバル
ブ1のスプール6をオイルチャンバ8とリタンポート4
が連通するように切換える場合には、オイルチャンバ9
から流出した油は、流路18,19を流れるため、油の
通る流路面積は大きく、従ってサーボバルブ1のスプー
ル6やサーボシリンダ10のピストン12の移動は迅速
に行われ、サーボバルブ1及びサーボシリンダ10の応
答性は良好であるが、サーボバルブ1のスプール6をオ
イルチャンバ9とリタンポート5が連通するように切換
える場合には、サーボシリンダ10のオイルチャンバ1
6から流出した油は、バイパス流路19を流れることが
できないうえ、流路18には絞り20が設けてあるた
め、油の通る流路断面積は小さく、従ってスプール6や
ピストン12の移動はゆっくりと行われ、サーボバルブ
1及びサーボシリンダ10の応答性は悪いという問題が
ある。
【0025】本発明は、上述の実情に鑑み、異常時には
燃料遮断といったシステムの安全方向への必要最大速度
を大きくできると共に燃料増加方向と行ったシステムの
危険方向への許容最大速度を安全な速度に押えることが
できる油圧サーボ装置において、通常の操作時には、ス
プール6及びピストン12が長手方向の何れの方向へ移
動する場合にも高い応答性を得られるようになってい
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の手段では、サーボバルブ1とサーボシリンダ
10とコントローラ28とを備え、サーボバルブ1のバ
ルブ本体2には、長手方向d1へ摺動自在なスプール6
が嵌合されると共にスプール6により仕切られたオイル
チャンバ8,9が形成され、バルブ本体2には前記スプ
ール6の切換えにより開閉されるオリフィス3aを介し
て油をオイルチャンバ8又は9へ供給するサプライポー
ト3と、前記スプール6の切換えにより開閉されるオリ
フィス5a又は4aを介してオイルチャンバ9又は8か
ら油が戻されるリタンポート5及び4が設けられ、サー
ボシリンダ10のシリンダ本体11には、長手方向d2
へ摺動自在で且つ長手方向d2の前後面何れかに被動体
22操作用のピストンロッド14が連結されたピストン
12が内嵌されると共にピストン12により仕切られ且
つ流路17,18を介し前記サーボバルブ1のオイルチ
ャンバ8,9と連通するオイルチャンバ15,16が形
成され、更に前記流路18の中途部には、バイパス流路
19の両端が接続され、流路18のバイパス流路19に
対して並列に形成された部分には絞り20が設けられ、
バイパス流路19には、前記サーボバルブ1からの油は
流れるがサーボシリンダ10からの油は流れないよう逆
止弁21が設けられ、コントローラ28は、ピストン1
2の設定位置L1と位置検出器27で検出されたピスト
ン12の長手方向位置L2との誤差ΔLを求める加算器
30と、サーボシリンダ10からの戻りの油が流路18
及び19を流れるようスプール6を作動させる場合に
は、加算器30からの信号ΔLにゲインKbを掛けてオ
リフィス開度指令信号Vbを求め、該オリフィス開度指
令信号Vbをスプール6を動かすアクチュエータ7へ出
力するオリフィス開度演算器31bと、サーボシリンダ
10からの戻りの油が流路18のみを流れるようスプー
ル6を作動させる場合には、加算器30からの信号ΔL
に前記ゲインKbよりも大きいゲインKaを掛けてオリフ
ィス開度指令信号Vaを求め、該オリフィス開度指令信
号Vaをスプール6を動かすアクチュエータ7へ出力す
るオリフィス開度演算器31aとを備えている。
【0027】又、第2の手段では、サーボバルブ1とサ
ーボシリンダ10とを備え、サーボバルブ1のバルブ本
体2には、長手方向d1へ摺動自在なスプール6が内嵌
されたスリーブ33が嵌合されると共にスリーブ33内
には、スプール6により仕切られたオイルチャンバ8,
9が形成され、前記バルブ本体2には、前記スリーブ3
3に穿設され且つスプール6の切換えにより開閉される
オリフィス34を介して油をオイルチャンバ8又は9へ
供給するサプライポート3と、前記スリーブ33に穿設
され且つスプール6の切換えにより開閉されるオリフィ
ス36又は35を介して油が戻されるリタンポート5及
び4が設けられ、スプール6が一方のストロークエンド
に位置する場合の前記オリフィス36の開口面積A3
スプール6が他方のストロークエンドに位置する場合の
前記オリフィス35の開口面積A 2よりも小さく形成さ
れ、スプール6が何れかのストロークエンドにある場合
のオリフィス34の開口面積A1は前記オリフィス35
の開口面積A2と略等しいか大きく形成され、前記サー
ボシリンダ10のシリンダ本体11には、長手方向d 2
へ摺動自在で且つ長手方向d2の前後面何れかに被動体
22操作用のピストンロッド14が連結されたピストン
12が内嵌されると共にピストン12により仕切られ且
つ前記スリーブ33に穿設されたオリフィス37,38
を介して前記サーボバルブ1のオイルチャンバ8,9と
連通するオイルチャンバ15,16が形成されている。
【0028】
【作用】第1の手段では、サーボバルブ1において、ス
プール6が長手方向d1へ移動してサプライポート3と
オイルチャンバ8又は9が連通し、リタンポート5又は
4とオイルチャンバ9又は8が連通すると、油は、サプ
ライポート3、オリフィス3a、オイルチャンバ8又は
9、流路17、又は流路18及びバイパス流路19を通
ってサーボシリンダ10のオイルチャンバ15又は16
へ流入し、ピストン12が移動することによりピストン
ロッド14が突出又は後退する。又オイルチャンバ16
又は15内の油は、流路19又は17、オイルチャンバ
9又は8、オリフィス5a又は4aを通ってリタンポー
ト5又は4へ戻される。
【0029】通常の操作時にサプライポート3とオイル
チャンバ8が連通し、リタンポート5とオイルチャンバ
9が連通するようスプール6が切換えられる場合には、
大きなゲインKaを掛けて得られたオリフィス開度指令
信号Vaによりアクチュエータ7が駆動され、オリフィ
ス5aの開度は迅速に大きくなるため、サーボシリンダ
10のピストン12は迅速に移動し、又サプライポート
3とオイルチャンバ9が連通し、リタンポート4とオイ
ルチャンバ8が連通するようスプール6が切換えられる
場合には、ゲインKaよりも小さなゲインKbを掛けて得
られたオリフィス開度指令信号Vbによりアクチュエー
タ7が駆動されるため、ピストン12を前述とは反対方
向へ同じ量だけ移動させる場合でもスプール6の移動量
は少なく、オリフィス4aの開度はオリフィス5aの開
度より小さいが、オイルチャンバ9からオイルチャンバ
16へ導入される油は、流路18,19の両方を通って
流れるため、ピストン12には迅速に移動する。従っ
て、ピストンロッド14が突出或いは後退する場合の何
れにおいても、良好な応答性が得られる。
【0030】又スプール6が一方のストロークエンドま
で移動し、オリフィス5aが最大に開いても、オイルチ
ャンバ16からオイルチャンバ9へ流入する油は、バイ
パス流路19を流れないうえ流路18において絞り20
により絞られ、従ってピストンロッド14が突出する移
動速度は低速となる。
【0031】第2の手段では、通常の操作時には、スプ
ール6の移動量とオリフィス36,35の開口面積は等
しくなるため、ピストンロッド14が突出する場合も後
退する場合も迅速に移動でき、良好な応答性が得られ
る。
【0032】又、スプール6が、オリフィス36の開口
面積が大きくなる方向へ移動する場合には、スプール6
がある程度動けば、オリフィス36は全開となるため、
スプール6が一方のストロークエンドまで移動してもオ
リフィス36の開口面積は一定のままである。従ってこ
の場合、オリフィス36を通る油の量も制限され、ピス
トンロッド14が突出する際の移動速度は低速となる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0034】図1及び図2は本発明の一実施例であり、
本実施例においては、サーボシリンダ10及びシリンダ
本体11は、図9及び図10に示す油圧サーボ装置と同
一構成であるが、コントローラ28は従来のものと構成
が異なっている。すなわち、本実施例のコントローラ2
8においては、加算器30の下流側に切換器32が設け
られ、切換器32の下流側にはオリフィス開度演算器3
1a,31bが並列に設けられ、オリフィス開度演算器
31a,31bから出力されたオリフィス開度指令信号
Va,Vbはアクチュエータ7に与え得るようになってい
る。なお、図中、図9及び図10に示すものと同一のも
のには同一符号が付してある。
【0035】次に、本発明の作動について説明する。
【0036】(I)燃料流量制御弁22を通過する燃料
流量Fが増加するよう危険方向へ操作する場合。
【0037】上流側機器29から与えられたピストン1
2の設定位置L1は加算器30、切換器32を介してオ
リフィス開度演算器31aに与えられ、該オリフィス開
度演算器31aで例えば図9,10に示す従来のオリフ
ィス開度演算器31のゲインKよりも大きなゲインKa
を掛けられ、オリフィス開度指令信号Vaとしてアクチ
ュエータ7に与えられ、アクチュエータ7によりサーボ
バルブ1のスプール6は、サーボバルブ1の長手方向d
1へ移動し、図1に示すように、オリフィス3a,5a
が開いてサプライポート3とオイルチャンバ8、リタン
ポート5とオイルチャンバ9が連通し、リタンポート4
は閉止される。
【0038】このため、サプライポート3からの油は、
サーボバルブ1のオイルチャンバ8、流路17を経てサ
ーボシリンダ10のオイルチャンバ15に導入され、ピ
ストン12をピストンロッド14が突出する方向へ移動
させる。このため、従来のものと同様、リンク26、レ
バー25、軸23を介して燃料流量制御弁22の弁体2
4も反時計方向へ回動して開度が大きくなり、燃料流量
制御弁22を通る燃料流量Fが増加する。
【0039】ピストン12の移動により、サーボシリン
ダ10のオイルチャンバ16内の油は、流路18を通
り、絞り20で絞られてサーボバルブ1のオイルチャン
バ9へ流入し、オリフィス5aを経てリタンポート5へ
戻される。
【0040】上記操作の際、サーボシリンダ10のピス
トン12の長手方向位置L2はピストンロッド13を介
し位置検出器27により検出されてコントローラ28の
加算器30にフィードバックされ、加算器30では、上
流側機器29により与えられたピストン12の設定位置
1と位置検出器27により検出されたピストン12の
長手方向位置L2の誤差ΔL(=L1−L2)が求めら
れ、誤差ΔLが+(プラス)の場合には切換器32が切
換えられて、誤差ΔLはオリフィス開度演算器31aに
与えられ、誤差ΔLにゲインKaが掛けて求められたオ
リフィス開度指令信号Vaはオリフィス開度演算器31
aからアクチュエータ7に与えられ、スプール6はオリ
フィス3a,5aの開度が大きくなる方向へ移動する。
又、誤差ΔLが零になれば、オリフィス開度演算器31
aからのオリフィス開度指令信号Vaも零になるため、
アクチュエータ7は停止し、スプール6によりサプライ
ポート3及びリタンポート5のオリフィス3a,5aは
所定の開度に保持される。
【0041】このように、ゲインKaを大きくすること
により、スプール6は、オリフィス3a,5aが所定の
開度になるよう、迅速に移動することができるため、燃
料流量制御弁22を通過する燃料流量Fが増加する操作
を行う場合のサーボシリンダ10のピストン12及びピ
ストンロッド13を迅速に移動させることが可能とな
り、油圧サーボ装置の応答性を良好にすることができ
る。
【0042】オリフィス開度演算器31aからのオリフ
ィス開度指令信号Vaが上限値の場合、スプール6は図
1に示すように、バルブ本体2の一方のストロークエン
ドにあり、サプライポート3のオリフィス3aの開度X
1及びリタンポート5のオリフィス5aの開度Y1は最も
大きく開いた状態になる。このため、ピストン12延い
てはピストンロッド14が燃料流量制御弁22の燃料流
量Fが増加する方向、すなわちピストンロッド14がシ
リンダ本体11から突出するシステムの危険方向へ最大
速度で移動することになる。
【0043】この場合、サプライポート3のオリフィス
3aの開度X1は十分に大きいため、ピストン12の受
圧面には十分な駆動圧力が作用し、又リタンポート5の
オリフィス5aの開度Y1は開度X1と等しく大きいが、
サーボシリンダ10のオイルチャンバ16からサーボバ
ルブ1のオイルチャンバ9へ送給される油は、流路18
において絞り20により流量を制限されるうえバイパス
流路19を流れることはできないため、その流量を絞ら
れ、その結果、サーボシリンダ10のピストン12の移
動延いてはピストンロッド14の突出は低速で行われ
る。
【0044】従って、燃料流量制御弁22の弁体24の
開度が大きくなる速度を押えることが可能となり、シス
テムが危険方向へ作動する場合の速度を安全な速度にす
ることができる。
【0045】(II)燃料流量制御弁22を通過する燃
料流量Fが減少するよう安全方向へ操作する場合。
【0046】上流側機器29から与えられたピストン1
2の設定位置L1は加算器30、切換器32を介してオ
リフィス開度演算器31bに与えられ、該オリフィス開
度演算器31bで例えば図9,10に示す従来のオリフ
ィス開度演算器31のゲインKと等しいゲインKbを掛
けられ、オリフィス開度指令信号Vbとしてアクチュエ
ータ7に与えられ、アクチュエータ7によりサーボバル
ブ1のスプール6はサーボバルブ1の長手方向d1へ移
動し、図2に示すように、オリフィス3a,4aが開い
てサプライポート3とオイルチャンバ9、リタンポート
4とオイルチャンバ8が連通し、リタンポート5は閉止
される。
【0047】このため、サプライポート3からの油は、
サーボバルブ1のオイルチャンバ9、流路18,19を
経てサーボシリンダ10のオイルチャンバ16に導入さ
れ、ピストン12をピストンロッド14が後退する方向
へ移動させる。又ピストンロッド14の後退により、図
10の場合と同様、燃料流量制御弁22の弁体24は時
計方向へ回動して開度が小さくなり、燃料流量制御弁2
2を通る燃料流量Fが減少する。
【0048】ピストン12の移動により、サーボシリン
ダ10のオイルチャンバ15内の油は、流路17からサ
ーボバルブ1のオイルチャンバ9、オリフィス4aを経
てリタンポート4へ戻される。
【0049】サーボシリンダ10のピストン12の長手
方向位置L2はピストンロッド13を介し位置検出器2
7により検出されてコントローラ28の加算器30にフ
ィードバックされ、加算器30では、上流側機器29に
より与えられたピストン12の設定位置L1とピストン
12の長手方向位置L2の誤差ΔL(=L1−L2)が求
められ、誤差ΔLが−(マイナス)の場合には切換器3
2が切換えられて誤差ΔLはオリフィス開度演算器31
bに与えられ、該誤差ΔLにゲインKbが掛けられて求
められたオリフィス開度指令信号Vbはオリフィス開度
演算器31bからアクチュエータ7へ与えられ、スプー
ル6はオリフィス3a,4aの開度が大きくなる方向へ
移動する。又、誤差ΔLが零になればオリフィス開度演
算器31bからのオリフィス開度指令信号Vbも零にな
るため、アクチュエータ7は停止し、スプール6により
サプライポート3及びリタンポート5のオリフィス3
a,5aは所定の開度に保持される。
【0050】オリフィス開度演算器31bからのオリフ
ィス開度指令信号Vbが上限値の場合、スプール6は図
2に示すように、バルブ本体2の他方のストロークエン
ドにあり、サプライポート3のオリフィス3aの開度X
2及びリタンポート4のオリフィス4aの開度Y2は最も
大きく開いた状態になる。このため、ピストン12延い
てはピストンロッド14が燃料流量制御弁22の燃料流
量Fが減少する方向、すなわちピストンロッド14がシ
リンダ本体11内へ後退するシステムの安全方向へ最大
速度で移動することになる。
【0051】この場合、サプライポート3のオリフィス
3aの開度X2は十分に大きいため、ピストン12の受
圧面には十分な駆動圧力が作用し、又リタンポート4の
オリフィス4aの開度Y2は大きいうえ、サーボバルブ
1のオイルチャンバ9から流出した油は、流路18,1
9を通ってサーボシリンダ10のオイルチャンバ16へ
迅速に導入されるため、オイルチャンバ15、流路1
7、オイルチャンバ8を経てオリフィス4aからリタン
ポート4へ戻る油も迅速に流れ、ピストン12延いては
ピストンロッド14の後退は高速で行われる。従って、
燃料流量制御弁22の弁体24の開度は迅速に絞られ
る。
【0052】図3〜図8は本発明の他の実施例である。
【0053】本実施例においては、バルブ本体2の中空
部には、スリーブ33が嵌合、固定されており、該スリ
ーブ33の中空部内にスリーブ33の長手方向d1へ摺
動し得るよう、スプール6が嵌入されている。而して、
スリーブ33内の中空部には、スプール6の大径部6
a,6c及び小径部6dにより仕切られる環状のオイル
チャンバ8と、大径部6b,6c及び小径部6eにより
仕切られる環状のオイルチャンバ9が形成されている。
【0054】又、サプライポート3及びリタンポート
4,5に連通するオリフィス3a,4a,5aは、スリ
ーブ33が内嵌された中空部と同心状で且つスリーブ3
3の外周を包囲するよう、環状に形成され、流路17,
18には、スリーブ33が内嵌された中空部と同心状で
且つスリーブ33の外周を包囲するよう設けられた環状
のオリフィス17a,18aが連通している。
【0055】スリーブ33には、オリフィス3aを介し
てサプライポート3とオイルチャンバ8又は9が連通す
るようオリフィス34が設けられ、オリフィス4a或い
は5aを介してリタンポート4或いは5とオイルチャン
バ8或いは9が連通するようオリフィス35,36が設
けられ、オリフィス17a或いは18aを介して流路1
7或いは18とオイルチャンバ8或いは9が連通するよ
う、オリフィス37,38が設けられてある。
【0056】オリフィス34,35,36が全開となっ
た場合の開口面積A1,A2,A3はA1≧A2>A3に形成
され、オリフィス37,38が全開となった場合の開口
面積はオリフィス35の開口面積A3と略同じに形成さ
れており、図3に示すように、スプール6が燃料流量増
加方向へストロークエンドまで移動した場合、オリフィ
ス36,37,38は全開になると共にオリフィス34
は略全開になり、オリフィス35は全閉になるよう形成
され、スプール6が図5に示すように、燃料流量減少方
向へストロークエンドまで移動した場合、オリフィス3
5は全開になると共にオリフィス34は略半開になり、
オリフィス36は全閉になるよう形成されている。又図
1及び図2に示すバイパス流路19はなく、流路18中
には絞り20もない。
【0057】更に、コントローラ28は図9及び図10
に示す従来のものと同じものを使用しており、従って加
算器30はオリフィス開度演算器31に電気的に接続さ
れ、オリフィス開度演算器31はアクチュエータ7に電
気的に接続されている。
【0058】なお、本実施例においては、上述した構成
部分以外は、図1及び図2に示す油圧サーボ装置と同一
であるので、同一部分については同一符号を付し、説明
を省略する。
【0059】次に、本実施例の作動について説明する。
【0060】この場合には、オリフィス開度演算器31
では上流側機器29から加算器30を介して設定された
ピストン12の設定位置L1、或いは加算器30で計算
されたピストン12の設定位置L1と検出された長手方
向位置L2の誤差ΔLにゲインKが掛けられてオリフィ
ス開度指令信号Vが求められ、該オリフィス開度指令信
号Vによりアクチュエータ7が作動してスプール6が移
動させられ、オリフィス34,35,36の開度が調整
される。通常の操作範囲では、スプール6が中立位置か
らシステムの危険方向へ移動した場合にオリフィス3
4,36の開口面積は、スプール6が中立位置からシス
テムの安全方向へ前記危険方向への移動量と等量移動し
た場合のオリフィス34,35の開口面積と略等しく、
且つ流路18で油が絞られることもないため、スプール
6はシステムの危険方向及び安全方向の何れへも迅速に
移動し、サーボシリンダ10のピストンロッド14は突
出する場合も後退する場合も迅速に移動する。このた
め、油圧サーボ装置の応答性は良好であり、燃料流量制
御弁22の弁体24は迅速に開閉される。
【0061】オリフィス開度演算器31からのオリフィ
ス開度指令信号Vがピストンロッド14を突出させる方
向への上限値の場合、スプール6は図3に示すように、
バルブ本体2の一方のストロークエンドに移動し、オリ
フィス34は略全開になり、オリフィス36は全開にな
り、オリフィス35は全閉になる。このため、ピストン
12延いてはピストンロッド14は燃料流量制御弁22
の燃料流量Fが増加する方向、すなわち、ピストンロッ
ド14がシリンダ本体11から突出するシステムの危険
方向へ最大速度で移動することになる。
【0062】この場合、サプライポート3とオイルチャ
ンバ8を連通させるオリフィス34は略全開状態となる
ため、ピストン12の受圧面には十分な駆動圧力が作用
するが、リタンポート5とオイルチャンバ9を連通させ
るオリフィス36は全開となっても開口面積A3が小さ
いため、オイルチャンバ16、流路18、オイルチャン
バ9を経てオリフィス36,5aからリタンポート5へ
戻る油は絞られ、その結果、ピストンロッド14の突出
は低速で行われる。
【0063】従って、本実施例においても、燃料流量制
御弁22の弁体24の開度が大きくなる速度を押えるこ
とが可能となり、システムが危険方向へ作動する場合の
速度を安全な速度にすることができる。
【0064】オリフィス開度演算器31からのオリフィ
ス開度指令信号Vがピストンロッド14を後退させる方
向への上限値の場合、スプール6は、図5に示すよう
に、バルブ本体2の他方のストロークエンドにあり、オ
リフィス34,35,37,38は最も開いた状態にな
る。このため、ピストン12延いては、ピストンロッド
14が燃料流量制御弁22の燃料流量Fが減少する方
向、すなわちピストンロッド14がシリンダ本体11内
へ後退するシステムの安全方向へ最大速度で移動し、燃
料流量制御弁22の弁体24の開度は迅速に絞られる。
【0065】図7のグラフはコントローラ28からのオ
リフィス開度指令信号Vと危険方向へのピストン12の
移動速度VD、安全方向へのピストン12の移動速度VS
の関係を表わしており、ピストン12が危険方向へ移動
する場合には、オリフィス開度指令信号Vが所定の値V
1に達するまでは、ピストン12はコントローラ28の
指令に比例して移動するがV1を越えたらピストン12
の移動速度は一定になり、又ピストン12が安全方向へ
移動する場合には、オリフィス開度指令信号Vが所定の
値V2に達するまでは、ピストン12はコントローラ2
8の指令に比例して移動するが、V2を越えたらピスト
ン12の移動速度は一定になることを表わしている。な
お、|V2|>|V1|であり、|VS|>|VD|とな
る。
【0066】図8のグラフは、スプール6の移動量とサ
ーボバルブ1のオリフィス35又は36の開口面積の関
係を表わしており、スプール6が或る程度移動すると、
オリフィス35,36の開度は最大となりその後はスプ
ール6が更に移動してもオリフィス35,36の開口面
積A2,A3が変化しないことを表わしている。
【0067】図7及び図8に示すような関係を満たすよ
うな操作を行い得るようにすることにより、応答性が良
好で、スプール6の危険方向への移動速度が低速の操作
を行うことが可能となる。
【0068】なお、本発明の実施例においては、サーボ
シリンダ10のピストンロッド14が突出する場合に燃
料流量制御弁22の弁体24の開度が大きくなり、ピス
トンロッド14が後退する場合に燃料流量制御弁22の
弁体24の開度が小さくなる場合について説明したが、
ピストンロッド14が突出する場合に燃料流量制御弁2
2の弁体24の開度が小さくなり、ピストンロッド14
が後退する場合に燃料流量制御弁22の弁体24の開度
が、大きくなるようにしても良いこと(この場合は、ピ
ストンロッド14が後退する方向がシステムの危険方向
になる)、サーボシリンダ10により操作する対象は燃
料流量制御弁22に限らないこと、ピストンロッド14
はピストン12のどちら側へ接続しても良いこと、その
他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】本発明の油圧サーボ装置においては、請
求項1〜2の何れにおいても、 I)サーボバルブ1のスプール6がストロークエンドに
ない通常の操作の場合には、燃料流量制御弁22を通過
する燃料流量Fが減少するシステムの安全方向へは勿論
のこと、燃料流量制御弁22を通過する燃料流量Fが増
加するシステムの危険方向へもピストン12延いてはピ
ストンロッド14を迅速に動かすことができるため、応
答性の良い制御を行うことができる、
【0070】II)サーボシリンダ10のピストン12
によりピストンロッド14がシリンダ本体11から突出
する場合の最大速度とシリンダ本体11内へ後退する場
合のピストンロッド14の最大速度の差を大きくとるこ
とができるため、コントローラ28の異常によりシステ
ムが危険方向へ作動する場合のピストンロッド14の最
大速度を低く押えることが可能となり、安全性が向上す
る、
【0071】III)サーボシリンダ10のピストン1
2に作用する駆動圧力を十分に大きくできるため、確実
な作動が可能となる、 等種々の優れた効果を奏し得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧サーボ装置の一実施例で、サーボ
シリンダのピストンロッドを突出させ、燃料流量制御弁
を燃料流量が増加するよう、システムの危険方向へ操作
する場合の概念図である。
【図2】図1の油圧サーボ装置で、サーボシリンダのピ
ストンロッドを後退させ、燃料流量制御弁を燃料流量が
減少するよう、システムの安全方向へ操作する場合の概
念図である。
【図3】本発明の油圧サーボ装置の他の実施例で、サー
ボシリンダのピストンロッドを突出させ、燃料流量制御
弁を燃料流量が増加するよう、システムの危険方向へ操
作する場合の概念図である。
【図4】図3に示すスリーブに設けたオリフィスの部分
の平面図であり、スプールとの関係を示す平面図であ
る。
【図5】図3の油圧サーボ弁装置で、サーボシリンダの
ピストンロッドを後退させ、燃料流量制御弁を燃料流量
が減少するよう、システムの安全方向へ操作する場合の
概念図である。
【図6】図5に示すスリーブに設けたオリフィスの部分
の平面図であり、スプールとの関係を示す平面図であ
る。
【図7】図3及び図5の油圧サーボ装置で、コントロー
ラからのオリフィス開度指令信号と危険方向及び安全方
向へのスプールの移動速度の関係を示すグラフである。
【図8】図3及び図5の油圧サーボ装置で、スプールの
移動量とサーボバルブのオリフィスの開口面積との関係
を示すグラフである。
【図9】従来の油圧サーボ装置の一例で、サーボシリン
ダを突出させ、燃料流量制御弁を燃料流量が増加するよ
う、システムの危険方向へ操作する場合の概念図であ
る。
【図10】図9の油圧サーボ装置で、サーボシリンダの
ピストンロッドを後退させ、燃料流量制御弁を燃料流量
が減少するよう、システムの安全方向へ操作する場合の
概念図である。
【符号の説明】
1 サーボバルブ 2 バルブ本体 3 サプライポート 3a,4a,5a オリフィス 4,5 リタンポート 6 スプール 7 アクチュエータ 8,9 オイルチャンバ 10 サーボシリンダ 11 シリンダ本体 12 ピストン 14 ピストンロッド 15,16 オイルチャンバ 17,18 流路 19 バイパス流路 20 絞り 21 逆止弁 22 燃料流量制御弁(被動体) 27 位置検出器 28 コントローラ 30 加算器 31,31a,31b オリフィス開度演算器 33 スリーブ 34,35,36,37,38 オリフィス K,Ka,Kb ゲイン L1 設定位置(信号) L2 長手方向位置 ΔL 誤差(信号) V,Va,Vb オリフィス開度指令信号 d1,d2 長手方向 A1,A2,A3 開口面積

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボバルブ1とサーボシリンダ10と
    コントローラ28とを備え、サーボバルブ1のバルブ本
    体2には、長手方向d1へ摺動自在なスプール6が嵌合
    されると共にスプール6により仕切られたオイルチャン
    バ8,9が形成され、バルブ本体2には前記スプール6
    の切換えにより開閉されるオリフィス3aを介して油を
    オイルチャンバ8又は9へ供給するサプライポート3
    と、前記スプール6の切換えにより開閉されるオリフィ
    ス5a又は4aを介してオイルチャンバ9又は8から油
    が戻されるリタンポート5及び4が設けられ、サーボシ
    リンダ10のシリンダ本体11には、長手方向d2へ摺
    動自在で且つ長手方向d2の前後面何れかに被動体22
    操作用のピストンロッド14が連結されたピストン12
    が内嵌されると共にピストン12により仕切られ且つ流
    路17,18を介し前記サーボバルブ1のオイルチャン
    バ8,9と連通するオイルチャンバ15,16が形成さ
    れ、更に前記流路18の中途部には、バイパス流路19
    の両端が接続され、流路18のバイパス流路19に対し
    て並列に形成された部分には絞り20が設けられ、バイ
    パス流路19には、前記サーボバルブ1からの油は流れ
    るがサーボシリンダ10からの油は流れないよう逆止弁
    21が設けられ、コントローラ28は、ピストン12の
    設定位置L1と位置検出器27で検出されたピストン1
    2の長手方向位置L2との誤差ΔLを求める加算器30
    と、サーボシリンダ10からの戻りの油が流路18及び
    19を流れるようスプール6を作動させる場合には、加
    算器30からの信号ΔLにゲインKbを掛けてオリフィ
    ス開度指令信号Vbを求め、該オリフィス開度指令信号
    Vbをスプール6を動かすアクチュエータ7へ出力する
    オリフィス開度演算器31bと、サーボシリンダ10か
    らの戻りの油が流路18のみを流れるようスプール6を
    作動させる場合には、加算器30からの信号ΔLに前記
    ゲインKbよりも大きいゲインKaを掛けてオリフィス開
    度指令信号Vaを求め、該オリフィス開度指令信号Vaを
    スプール6を動かすアクチュエータ7へ出力するオリフ
    ィス開度演算器31aとを備えたことを特徴とする油圧
    サーボ装置。
  2. 【請求項2】 サーボバルブ1とサーボシリンダ10と
    を備え、サーボバルブ1のバルブ本体2には、長手方向
    1へ摺動自在なスプール6が内嵌されたスリーブ33
    が嵌合されると共にスリーブ33内には、スプール6に
    より仕切られたオイルチャンバ8,9が形成され、前記
    バルブ本体2には、前記スリーブ33に穿設され且つス
    プール6の切換えにより開閉されるオリフィス34を介
    して油をオイルチャンバ8又は9へ供給するサプライポ
    ート3と、前記スリーブ33に穿設され且つスプール6
    の切換えにより開閉されるオリフィス36又は35を介
    して油が戻されるリタンポート5及び4が設けられ、ス
    プール6が一方のストロークエンドに位置する場合の前
    記オリフィス36の開口面積A3はスプール6が他方の
    ストロークエンドに位置する場合の前記オリフィス35
    の開口面積A2よりも小さく形成され、スプール6が何
    れかのストロークエンドにある場合のオリフィス34の
    開口面積A1は前記オリフィス35の開口面積A2と略等
    しいか大きく形成され、前記サーボシリンダ10のシリ
    ンダ本体11には、長手方向d2へ摺動自在で且つ長手
    方向d2の前後面何れかに被動体22操作用のピストン
    ロッド14が連結されたピストン12が内嵌されると共
    にピストン12により仕切られ且つ前記スリーブ33に
    穿設されたオリフィス37,38を介して前記サーボバ
    ルブ1のオイルチャンバ8,9と連通するオイルチャン
    バ15,16が形成されていることを特徴とする油圧サ
    ーボ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998014709A1 (fr) 1996-10-02 1998-04-09 Thk Co., Ltd. Procede pour la fabrication de composants de paliers ayant des surfaces de roulement pour elements de roulement
US10753376B2 (en) 2016-01-29 2020-08-25 Komatsu Ltd. Hydraulic cylinder spool valve device

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WO1998014709A1 (fr) 1996-10-02 1998-04-09 Thk Co., Ltd. Procede pour la fabrication de composants de paliers ayant des surfaces de roulement pour elements de roulement
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