JPH10281102A - 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 - Google Patents
可変容量型油圧ポンプの容量制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変容量型油圧ポンプの容量を短時間に増減
制御して応答性を向上する。 【解決手段】 可変容量型油圧ポンプ1の容量制御部材
4を傾転するサーボシリンダ5と、このサーボシリンダ
5の大径室7をポンプ吐出路とタンクに連通制御するL
S弁8を備え、ポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が常
に設定差圧となるように容量制御する。前記LS弁8を
ポンプ吐出圧で容量を減少する方向に作動し、疑似負荷
圧で容量を増大する方向に作動させ、前記疑似負荷圧
を、アキュームレータ37と絞り35と減圧弁31でポ
ンプ吐出圧を減圧して負荷圧と同一圧力、負荷圧よりも
低圧、負荷圧よりも高圧としてLS弁8を通常よりも容
量増大、容量減少方向に余分に作動して容量が短時間に
増減するようにする。
制御して応答性を向上する。 【解決手段】 可変容量型油圧ポンプ1の容量制御部材
4を傾転するサーボシリンダ5と、このサーボシリンダ
5の大径室7をポンプ吐出路とタンクに連通制御するL
S弁8を備え、ポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が常
に設定差圧となるように容量制御する。前記LS弁8を
ポンプ吐出圧で容量を減少する方向に作動し、疑似負荷
圧で容量を増大する方向に作動させ、前記疑似負荷圧
を、アキュームレータ37と絞り35と減圧弁31でポ
ンプ吐出圧を減圧して負荷圧と同一圧力、負荷圧よりも
低圧、負荷圧よりも高圧としてLS弁8を通常よりも容
量増大、容量減少方向に余分に作動して容量が短時間に
増減するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式パワーショ
ベルの油圧アクチュエータに圧油を供給するロードセン
シング油圧システムに用いられる可変容量型油圧ポンプ
の容量を制御する装置に関する。
ベルの油圧アクチュエータに圧油を供給するロードセン
シング油圧システムに用いられる可変容量型油圧ポンプ
の容量を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、可変容量型油圧ポン
プ(以下可変油圧ポンプという)1の吐出圧油を操作弁
2で油圧アクチュエータ3に供給し、その油圧アクチュ
エータ3で作業機を作動する油圧システムにおいて、可
変油圧ポンプ1の容量を、自己の吐出圧(以下ポンプ吐
出圧P0 という)と油圧アクチュエータ3の圧力(以下
負荷圧PLSという)の差圧(P0 −PLS)が一定となる
ように制御している。
プ(以下可変油圧ポンプという)1の吐出圧油を操作弁
2で油圧アクチュエータ3に供給し、その油圧アクチュ
エータ3で作業機を作動する油圧システムにおいて、可
変油圧ポンプ1の容量を、自己の吐出圧(以下ポンプ吐
出圧P0 という)と油圧アクチュエータ3の圧力(以下
負荷圧PLSという)の差圧(P0 −PLS)が一定となる
ように制御している。
【0003】例えば、可変油圧ポンプ1の斜板等の容量
制御部材4を傾転するサーボシリンダ5の小径受圧室6
を可変油圧ポンプ1の吐出路1aに接続してポンプ吐出
圧P0 を供給し、そのサーボシリンダ5の大径受圧室7
をLS弁8で第1回路9を経てタンク10、第2回路1
1を経て可変油圧ポンプ1の吐出路1aの一方に接続制
御し、このLS弁8によってポンプ吐出圧P0 と負荷圧
PLSの差圧を設定差圧として常に一定となるように制御
している。
制御部材4を傾転するサーボシリンダ5の小径受圧室6
を可変油圧ポンプ1の吐出路1aに接続してポンプ吐出
圧P0 を供給し、そのサーボシリンダ5の大径受圧室7
をLS弁8で第1回路9を経てタンク10、第2回路1
1を経て可変油圧ポンプ1の吐出路1aの一方に接続制
御し、このLS弁8によってポンプ吐出圧P0 と負荷圧
PLSの差圧を設定差圧として常に一定となるように制御
している。
【0004】前記LS弁8は第1受圧部12に作用する
ポンプ吐出圧P0 で供給位置Aに押され、第2受圧部1
3に作用する操作弁2からの負荷圧PLSでドレーン位置
Bに押され、ポンプ吐出圧P0 と負荷圧PLSの差圧が常
に設定差圧となるようにしている。
ポンプ吐出圧P0 で供給位置Aに押され、第2受圧部1
3に作用する操作弁2からの負荷圧PLSでドレーン位置
Bに押され、ポンプ吐出圧P0 と負荷圧PLSの差圧が常
に設定差圧となるようにしている。
【0005】具体的には、実際の差圧が設定差圧よりも
小さくなるとLS弁8がドレーン位置Bとなってサーボ
ピストン5の大径受圧室7がタンク10に接続して容量
制御部材4は容量大方向に傾転し、可変油圧ポンプ1の
容量が増加してポンプ吐出圧P0 が高くなって前記差圧
が大きくなる。一方、実際の差圧が設定差圧よりも大き
くなるとLS弁8は供給位置Aとなってサーボピストン
5の大径受圧室7にポンプ吐出圧が供給されて容量制御
部材4が容量小方向に傾転して可変油圧ポンプ1の容量
が減少し、ポンプ吐出圧P0 が低くなって前記差圧が小
さくなる。
小さくなるとLS弁8がドレーン位置Bとなってサーボ
ピストン5の大径受圧室7がタンク10に接続して容量
制御部材4は容量大方向に傾転し、可変油圧ポンプ1の
容量が増加してポンプ吐出圧P0 が高くなって前記差圧
が大きくなる。一方、実際の差圧が設定差圧よりも大き
くなるとLS弁8は供給位置Aとなってサーボピストン
5の大径受圧室7にポンプ吐出圧が供給されて容量制御
部材4が容量小方向に傾転して可変油圧ポンプ1の容量
が減少し、ポンプ吐出圧P0 が低くなって前記差圧が小
さくなる。
【0006】この作用によってLS弁8はポンプ吐出圧
P0 と負荷圧PLSの差圧が設定差圧となるように可変油
圧ポンプ1の容量を制御する。これによって、ポンプ吐
出圧P0 と負荷圧PLSとの差圧△Pは△P=C1 ×(Q
/A)2 となり、油圧アクチュエータ3の負荷圧に関係
なく、可変油圧ポンプ1の吐出流量が操作弁2の開口面
積(操作弁要求流量)に見合った流量となるように制御
される。但し、C1 は流量係数、Aは操作弁2の開口面
積、Qは油圧アクチュエータへ流れる流量である。
P0 と負荷圧PLSの差圧が設定差圧となるように可変油
圧ポンプ1の容量を制御する。これによって、ポンプ吐
出圧P0 と負荷圧PLSとの差圧△Pは△P=C1 ×(Q
/A)2 となり、油圧アクチュエータ3の負荷圧に関係
なく、可変油圧ポンプ1の吐出流量が操作弁2の開口面
積(操作弁要求流量)に見合った流量となるように制御
される。但し、C1 は流量係数、Aは操作弁2の開口面
積、Qは油圧アクチュエータへ流れる流量である。
【0007】前述の操作弁2の開口面積はポンプポート
14と第1アクチュエータポート15又はポンプポート
14と第2アクチュエータ16の連通面積である。レバ
ー17を操作して操作弁2を中立位置Cから第1位置D
又は第2位置Eに向けて操作するストロークによって開
口面積が決定される。
14と第1アクチュエータポート15又はポンプポート
14と第2アクチュエータ16の連通面積である。レバ
ー17を操作して操作弁2を中立位置Cから第1位置D
又は第2位置Eに向けて操作するストロークによって開
口面積が決定される。
【0008】図1において、第1回路9はPC弁18で
タンク10と吐出路1aの一方に接続される。このPC
弁18はスプリング19でドレーン位置Fに押され、受
圧部18aに作用するポンプ吐出圧Po で供給位置Gに
押される。前記スプリング19の押力は可変油圧ポンプ
1の容量制御部材4の傾転位置(容量)で変更されて可
変油圧ポンプ1の最大吸収トルク(容量×ポンプ吐出圧
Po )を制限している。
タンク10と吐出路1aの一方に接続される。このPC
弁18はスプリング19でドレーン位置Fに押され、受
圧部18aに作用するポンプ吐出圧Po で供給位置Gに
押される。前記スプリング19の押力は可変油圧ポンプ
1の容量制御部材4の傾転位置(容量)で変更されて可
変油圧ポンプ1の最大吸収トルク(容量×ポンプ吐出圧
Po )を制限している。
【0009】具体的には、可変油圧ポンプ1がある容量
の時にポンプ吐出圧Po が、(その時の容量×ポンプ吐
出圧Po )<設定した最大吸収トルクの範囲の圧力であ
ればPC弁18はスプリング19でドレーン位置Fとな
る。ポンプ吐出圧Po が、(その時の容量×ポンプ吐出
圧Po )>設定した最大吸収トルクの圧力となるとPC
弁18がポンプ吐出圧Po 出供給位置Gとなり、サーボ
ピストン5の大径受圧室7にポンプ吐出圧Po が供給さ
れて可変油圧ポンプ1の容量が小さくなる。
の時にポンプ吐出圧Po が、(その時の容量×ポンプ吐
出圧Po )<設定した最大吸収トルクの範囲の圧力であ
ればPC弁18はスプリング19でドレーン位置Fとな
る。ポンプ吐出圧Po が、(その時の容量×ポンプ吐出
圧Po )>設定した最大吸収トルクの圧力となるとPC
弁18がポンプ吐出圧Po 出供給位置Gとなり、サーボ
ピストン5の大径受圧室7にポンプ吐出圧Po が供給さ
れて可変油圧ポンプ1の容量が小さくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の可変油圧ポンプ
の容量制御装置であると、操作弁2を操作して開口面積
を変化させた場合に可変油圧ポンプ1の容量制御に時間
遅れ、過容量状態、ハンチング等が生じる。このこと
は、操作弁2を急操作して開口面積を急激に変化させた
場合に著しい。
の容量制御装置であると、操作弁2を操作して開口面積
を変化させた場合に可変油圧ポンプ1の容量制御に時間
遅れ、過容量状態、ハンチング等が生じる。このこと
は、操作弁2を急操作して開口面積を急激に変化させた
場合に著しい。
【0011】具体的には、操作弁2が開口面積小でポン
プ吐出流量が少ない(容量小)状態から、操作者がレバ
ー17を操作して操作弁2を開口面積大方向に操作した
時、操作弁2の開口面積が大きくなる。
プ吐出流量が少ない(容量小)状態から、操作者がレバ
ー17を操作して操作弁2を開口面積大方向に操作した
時、操作弁2の開口面積が大きくなる。
【0012】このために、操作弁要求流量がポンプ吐出
流量よりも多くなってポンプ吐出圧P0 が低下し、実際
の差圧(P0 −PLS)が小さくなり、設定差圧よりも小
さくなる。これによってLS弁8がドレーン位置Bに作
動して前述のように可変油圧ポンプ1の容量を大きく
し、ポンプ吐出流量を増加させようとする。
流量よりも多くなってポンプ吐出圧P0 が低下し、実際
の差圧(P0 −PLS)が小さくなり、設定差圧よりも小
さくなる。これによってLS弁8がドレーン位置Bに作
動して前述のように可変油圧ポンプ1の容量を大きく
し、ポンプ吐出流量を増加させようとする。
【0013】しかし通常の斜板、斜軸のポンプ容量可変
機構メカニズムとしては、傾転角の変更を油圧シリンダ
型アクチュエータ(サーボピストン5)を使用している
ため所定の吐出流量(容量)となるためには、ある程度
の時間が必要となる。よって、ポンプ吐出流量が所定の
吐出流量に近づくにつれ(実際の差圧が設定差圧に近づ
くにつれ)、LS弁8の開口面積を絞り始める(実際の
差圧が設定差圧となれば、LS弁8の開口はほとんど閉
じる)。
機構メカニズムとしては、傾転角の変更を油圧シリンダ
型アクチュエータ(サーボピストン5)を使用している
ため所定の吐出流量(容量)となるためには、ある程度
の時間が必要となる。よって、ポンプ吐出流量が所定の
吐出流量に近づくにつれ(実際の差圧が設定差圧に近づ
くにつれ)、LS弁8の開口面積を絞り始める(実際の
差圧が設定差圧となれば、LS弁8の開口はほとんど閉
じる)。
【0014】LS弁8の開口面積が絞られれば、ポンプ
吐出流量(容量)の変化速度が遅くなる。すなわち、目
標のポンプ吐出流量に近づくにつれ、ポンプ吐出流量の
増加が目標値に対し漸近する(目標流量までの接近速度
が遅くなる)。
吐出流量(容量)の変化速度が遅くなる。すなわち、目
標のポンプ吐出流量に近づくにつれ、ポンプ吐出流量の
増加が目標値に対し漸近する(目標流量までの接近速度
が遅くなる)。
【0015】前述の実際の差圧と設定差圧との差による
LS弁8の開口面積の変化量(LS弁開口ゲイン)を大
きくすれば、目標流量までの接近速度の低下は抑制でき
るが(LS差圧の低下状態を少ない時間範囲内にとどめ
ることはできるが)、制御ループゲインがあがることに
より、制御系として不安定となり、ハンチング等の不具
合を起こす。よって、制御系として安定な範囲内で実際
の差圧の低下状態を許さざるを得ない。
LS弁8の開口面積の変化量(LS弁開口ゲイン)を大
きくすれば、目標流量までの接近速度の低下は抑制でき
るが(LS差圧の低下状態を少ない時間範囲内にとどめ
ることはできるが)、制御ループゲインがあがることに
より、制御系として不安定となり、ハンチング等の不具
合を起こす。よって、制御系として安定な範囲内で実際
の差圧の低下状態を許さざるを得ない。
【0016】また、操作弁2が開口面積大でポンプ吐出
流量が多い(容量大)の状態から、操作者がレバー17
を操作して操作弁2を開口面積小方向に操作した時、操
作弁2の開口面積が大きくなる。
流量が多い(容量大)の状態から、操作者がレバー17
を操作して操作弁2を開口面積小方向に操作した時、操
作弁2の開口面積が大きくなる。
【0017】このために、操作弁要求流量がポンプ吐出
流量よりも少なくなってポンプ吐出圧P0 が上昇し、実
際の差圧(P0 −PLS)が増し、設定差圧よりも大きく
なる。これによってLS弁8が供給位置Aに作動して前
述のように可変油圧ポンプ1の容量を小さくし、ポンプ
吐出流量を増加させようとする。
流量よりも少なくなってポンプ吐出圧P0 が上昇し、実
際の差圧(P0 −PLS)が増し、設定差圧よりも大きく
なる。これによってLS弁8が供給位置Aに作動して前
述のように可変油圧ポンプ1の容量を小さくし、ポンプ
吐出流量を増加させようとする。
【0018】しかし、前述のように所定のポンプ吐出流
量(容量)となるまでにある程度の時間が必要となる。
よって、ポンプ吐出流量が所定の吐出流量となるまで実
際の差圧は増加するが、ポンプ吐出流量が操作弁要求流
量まで減少し近づくにつれ(実際の差圧が設定差圧に近
づくにつれ)、LS弁8の開口面積を絞り始める。LS
弁8の開口面積が絞られれば、ポンプ吐出流量の変化速
度が遅くなる。すなわち、目標のポンプ吐出流量に近づ
くにつれ、ポンプ吐出流量の減少が目標値漸近する(目
標流量までの接近速度が遅くなる)。
量(容量)となるまでにある程度の時間が必要となる。
よって、ポンプ吐出流量が所定の吐出流量となるまで実
際の差圧は増加するが、ポンプ吐出流量が操作弁要求流
量まで減少し近づくにつれ(実際の差圧が設定差圧に近
づくにつれ)、LS弁8の開口面積を絞り始める。LS
弁8の開口面積が絞られれば、ポンプ吐出流量の変化速
度が遅くなる。すなわち、目標のポンプ吐出流量に近づ
くにつれ、ポンプ吐出流量の減少が目標値漸近する(目
標流量までの接近速度が遅くなる)。
【0019】前述のように、操作弁2を開口面積大方
向、開口面積小方向に操作するいずれでも制御系として
安定な範囲内で実際の差圧の低下(増加)状態をある時
間内の間、許さざるを得ないから目標吐出流量(容量)
となるまでに時間差が生じるし、目標吐出流量(容量)
となるまでの時間を優先するような場合によっては、ハ
ンチング気味でも妥協せざるを得ない。
向、開口面積小方向に操作するいずれでも制御系として
安定な範囲内で実際の差圧の低下(増加)状態をある時
間内の間、許さざるを得ないから目標吐出流量(容量)
となるまでに時間差が生じるし、目標吐出流量(容量)
となるまでの時間を優先するような場合によっては、ハ
ンチング気味でも妥協せざるを得ない。
【0020】また、ポンプ吐出圧P0 、負荷圧PLSの圧
力信号が配管20、配管21のボリュームや漏れによる
圧損、作動油の慣性力などにより、特に圧力変化が急な
場合(急操作など)、予定どおりの差圧信号としてLS
弁8の第1・第2受圧部12,13に伝わらないため、
当初設定のポンプ傾転角の作動が遅れることや、ポンプ
傾転角の作動が行き過ぎる場合がある。
力信号が配管20、配管21のボリュームや漏れによる
圧損、作動油の慣性力などにより、特に圧力変化が急な
場合(急操作など)、予定どおりの差圧信号としてLS
弁8の第1・第2受圧部12,13に伝わらないため、
当初設定のポンプ傾転角の作動が遅れることや、ポンプ
傾転角の作動が行き過ぎる場合がある。
【0021】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした可変容量型油圧ポンプの容量制御装置を提供
することを目的とする。
ようにした可変容量型油圧ポンプの容量制御装置を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】第1の発
明は、可変容量型油圧ポンプ1のポンプ吐出圧と油圧ア
クチュエータ3の負荷圧の実際の差圧によって作動し、
その実際の差圧が設定差圧となるように可変容量型油圧
ポンプ1の容量を制御するLS弁8と、前述の実際の差
圧と設定差圧の差圧の差及び実際の差圧の時間当り変化
によって疑似負荷圧を発生する手段と、前記負荷圧と疑
似負荷圧とでポンプ吐出圧を減圧し、その出力圧を前記
LS弁8に負荷圧として作用する減圧弁31とを備え、
前記手段は、実際の差圧と設定差圧が等しい時には疑似
負荷圧を負荷圧と等しく、実際の差圧が設定差圧よりも
小さい時には、実際の差圧の変化度合に応じて疑似負荷
圧を負荷圧よりも低圧とし、実際の差圧が設定差圧より
も大きい時には、実際の差圧の変化度合に応じて疑似負
荷圧を負荷圧よりも高圧とし、前記減圧弁31は、疑似
負荷圧が負荷圧と等しい時には出力圧を負荷圧とし、疑
似負荷圧が負荷圧よりも低圧の時には出力圧を負荷圧よ
りも高圧とし、疑似負荷圧が負荷圧よりも高圧の時には
出力圧を負荷圧よりも低圧とすることを特徴とする可変
容量型油圧ポンプの容量制御装置である。
明は、可変容量型油圧ポンプ1のポンプ吐出圧と油圧ア
クチュエータ3の負荷圧の実際の差圧によって作動し、
その実際の差圧が設定差圧となるように可変容量型油圧
ポンプ1の容量を制御するLS弁8と、前述の実際の差
圧と設定差圧の差圧の差及び実際の差圧の時間当り変化
によって疑似負荷圧を発生する手段と、前記負荷圧と疑
似負荷圧とでポンプ吐出圧を減圧し、その出力圧を前記
LS弁8に負荷圧として作用する減圧弁31とを備え、
前記手段は、実際の差圧と設定差圧が等しい時には疑似
負荷圧を負荷圧と等しく、実際の差圧が設定差圧よりも
小さい時には、実際の差圧の変化度合に応じて疑似負荷
圧を負荷圧よりも低圧とし、実際の差圧が設定差圧より
も大きい時には、実際の差圧の変化度合に応じて疑似負
荷圧を負荷圧よりも高圧とし、前記減圧弁31は、疑似
負荷圧が負荷圧と等しい時には出力圧を負荷圧とし、疑
似負荷圧が負荷圧よりも低圧の時には出力圧を負荷圧よ
りも高圧とし、疑似負荷圧が負荷圧よりも高圧の時には
出力圧を負荷圧よりも低圧とすることを特徴とする可変
容量型油圧ポンプの容量制御装置である。
【0023】第1の発明によれば、実際の差圧と設定差
圧が等しい時にはLS弁8にポンプ吐出圧と負荷圧が作
用してバランスし、可変容量型油圧ポンプ1の容量を設
定差圧となるように制御する。
圧が等しい時にはLS弁8にポンプ吐出圧と負荷圧が作
用してバランスし、可変容量型油圧ポンプ1の容量を設
定差圧となるように制御する。
【0024】実際の差圧が設定差圧よりも小さい時に
は、LS弁8に負荷圧よりも高い圧が作用し、LS弁8
には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁8
は、実際の差圧に基づく以上に可変容量型油圧ポンプ1
の容量を増大制御する。それによって、可変容量型油圧
ポンプ1の容量が短時間に増大して応答性が向上する。
は、LS弁8に負荷圧よりも高い圧が作用し、LS弁8
には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁8
は、実際の差圧に基づく以上に可変容量型油圧ポンプ1
の容量を増大制御する。それによって、可変容量型油圧
ポンプ1の容量が短時間に増大して応答性が向上する。
【0025】実際の差圧が設定差圧よりも大きい時に
は、LS弁8に負荷圧よりも低い圧が作用し、LS弁8
には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁8
は、実際の差圧に基づく以上に可変容量型油圧ポンプ1
の容量を減少制御する。それによって、可変容量型油圧
ポンプ1の容量を短時間に減少して応答性が向上する。
は、LS弁8に負荷圧よりも低い圧が作用し、LS弁8
には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁8
は、実際の差圧に基づく以上に可変容量型油圧ポンプ1
の容量を減少制御する。それによって、可変容量型油圧
ポンプ1の容量を短時間に減少して応答性が向上する。
【0026】また、疑似負荷圧は実際の差圧の変化度合
が速い時には疑似負荷圧を負荷圧よりもより一層低圧、
高圧とするので、可変容量型油圧ポンプ1の容量増加、
減少速度は操作弁2の操作速度に応じたものとなる。そ
れによって、応答性がより一層向上する。
が速い時には疑似負荷圧を負荷圧よりもより一層低圧、
高圧とするので、可変容量型油圧ポンプ1の容量増加、
減少速度は操作弁2の操作速度に応じたものとなる。そ
れによって、応答性がより一層向上する。
【0027】第2の発明は、第1の発明における減圧弁
31を、第1受圧室32と第2受圧室33の圧力でドレ
ーン位置に向けて押され、第3受圧室34の圧力で連通
位置に向けて押されるものとし、前記手段を、アキュー
ムレータ37と絞り35を備え、アキュームレータ37
の蓄圧室38にポンプ吐出圧が供給され、アキュームレ
ータ37の背圧室41が絞り35を経て負荷圧検出回路
36に接続し、その絞り35と背圧室41との間が減圧
弁31の第1受圧室32に接続したものとし、前記減圧
弁31の第2受圧室33が出力側に接続し、第3受圧室
34が負荷圧検出回路36に接続している可変容量型油
圧ポンプの容量制御装置である。
31を、第1受圧室32と第2受圧室33の圧力でドレ
ーン位置に向けて押され、第3受圧室34の圧力で連通
位置に向けて押されるものとし、前記手段を、アキュー
ムレータ37と絞り35を備え、アキュームレータ37
の蓄圧室38にポンプ吐出圧が供給され、アキュームレ
ータ37の背圧室41が絞り35を経て負荷圧検出回路
36に接続し、その絞り35と背圧室41との間が減圧
弁31の第1受圧室32に接続したものとし、前記減圧
弁31の第2受圧室33が出力側に接続し、第3受圧室
34が負荷圧検出回路36に接続している可変容量型油
圧ポンプの容量制御装置である。
【0028】第2の発明によれば、アキュームレータ3
7の蓄圧室38と背圧室41に作用するポンプ吐出圧と
負荷圧の差圧でピストン39が移動して背圧室41に負
荷圧が流入、流出する。それによって、絞り35の前後
に差圧が生じるので負荷圧よりも低圧、高圧の疑似負荷
圧が発生する。
7の蓄圧室38と背圧室41に作用するポンプ吐出圧と
負荷圧の差圧でピストン39が移動して背圧室41に負
荷圧が流入、流出する。それによって、絞り35の前後
に差圧が生じるので負荷圧よりも低圧、高圧の疑似負荷
圧が発生する。
【0029】また、背圧室41に流入、流出する負荷圧
の流速で絞り35前後の差圧が異なるので、操作弁の操
作速度に応じて疑似負荷圧が負荷圧よりも低圧、高圧と
なる。それによって、操作弁を急操作した場合ほど可変
容量型油圧ポンプの容量が速く増大、減少するから、応
答性がより向上する。
の流速で絞り35前後の差圧が異なるので、操作弁の操
作速度に応じて疑似負荷圧が負荷圧よりも低圧、高圧と
なる。それによって、操作弁を急操作した場合ほど可変
容量型油圧ポンプの容量が速く増大、減少するから、応
答性がより向上する。
【0030】第3の発明は、可変容量型油圧ポンプ1の
ポンプ吐出圧と油圧アクチュエータ3の負荷圧の実際の
差圧によって作動し、その実際の差圧が設定差圧となる
ように可変容量型油圧ポンプ1の容量を制御するLS弁
8と、前述の実際の差圧と設定差圧の差圧の差及び実際
の差圧の時間当り変化によって制御圧を発生する手段を
備え、前記手段は、実際の差圧と設定差圧が等しい時に
は制御圧を負荷圧と等しく、実際の差圧が設定差圧より
も小さい時には、実際の差圧の変化度合に応じて制御圧
を負荷圧よりも低圧とし、実際の差圧が設定差圧よりも
大きい時には、実際の差圧の変化度合に応じて制御圧を
負荷圧よりも高圧とし、前記LS弁8は、制御圧が負荷
圧と等しい時には設定差圧となるように容量制御し、制
御圧が負荷圧よりも低圧の時には設定差圧以上となるよ
うに容量増大制御し、制御圧が負荷圧よりも高圧の時に
は設定差圧以下となるように容量減少制御することを特
徴とする可変容量型油圧ポンプの容量制御装置である。
ポンプ吐出圧と油圧アクチュエータ3の負荷圧の実際の
差圧によって作動し、その実際の差圧が設定差圧となる
ように可変容量型油圧ポンプ1の容量を制御するLS弁
8と、前述の実際の差圧と設定差圧の差圧の差及び実際
の差圧の時間当り変化によって制御圧を発生する手段を
備え、前記手段は、実際の差圧と設定差圧が等しい時に
は制御圧を負荷圧と等しく、実際の差圧が設定差圧より
も小さい時には、実際の差圧の変化度合に応じて制御圧
を負荷圧よりも低圧とし、実際の差圧が設定差圧よりも
大きい時には、実際の差圧の変化度合に応じて制御圧を
負荷圧よりも高圧とし、前記LS弁8は、制御圧が負荷
圧と等しい時には設定差圧となるように容量制御し、制
御圧が負荷圧よりも低圧の時には設定差圧以上となるよ
うに容量増大制御し、制御圧が負荷圧よりも高圧の時に
は設定差圧以下となるように容量減少制御することを特
徴とする可変容量型油圧ポンプの容量制御装置である。
【0031】第3の発明によれば、実際の差圧と設定差
圧が等しい時にはLS弁8にポンプ吐出圧、負荷圧と等
しい制御圧が作用してバランスし、可変容量型油圧ポン
プ1の容量を設定差圧となるように制御する。
圧が等しい時にはLS弁8にポンプ吐出圧、負荷圧と等
しい制御圧が作用してバランスし、可変容量型油圧ポン
プ1の容量を設定差圧となるように制御する。
【0032】実際の差圧が設定差圧よりも小さい時に
は、LS弁8に負荷圧よりも低い制御圧が作用し、LS
弁8には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁
8は、可変容量型油圧ポンプ1の容量を設定差圧以上と
なるように増大制御する。それによって、可変容量型油
圧ポンプ1の容量が短時間に増大して応答性が向上す
る。
は、LS弁8に負荷圧よりも低い制御圧が作用し、LS
弁8には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁
8は、可変容量型油圧ポンプ1の容量を設定差圧以上と
なるように増大制御する。それによって、可変容量型油
圧ポンプ1の容量が短時間に増大して応答性が向上す
る。
【0033】実際の差圧が設定差圧よりも大きい時に
は、LS弁8に負荷圧よりも高い制御圧が作用し、LS
弁8には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁
8は、可変容量型油圧ポンプ1の容量を設定差圧以下と
なるように減少制御する。それによって、可変容量型油
圧ポンプ1の容量が短時間に減少して応答性が向上す
る。
は、LS弁8に負荷圧よりも高い制御圧が作用し、LS
弁8には実際の差圧以上の差圧が作用するので、LS弁
8は、可変容量型油圧ポンプ1の容量を設定差圧以下と
なるように減少制御する。それによって、可変容量型油
圧ポンプ1の容量が短時間に減少して応答性が向上す
る。
【0034】また、制御圧は実際の差圧の変化度合が速
い時には負荷圧よりもより一層低圧、高圧とするので、
可変容量型油圧ポンプ1の容量増加、減少速度は操作弁
2の操作速度に応じたものとなる。それによって、応答
性がより一層向上する。
い時には負荷圧よりもより一層低圧、高圧とするので、
可変容量型油圧ポンプ1の容量増加、減少速度は操作弁
2の操作速度に応じたものとなる。それによって、応答
性がより一層向上する。
【0035】第4の発明は、第3の発明におけるLS弁
8を、ポンプ吐出圧と制御圧で容量減方向に作動し、2
つの負荷圧で容量増方向に作動するものとし、アキュー
ムレータ37と絞り35で手段とし、このアキュームレ
ータ37の蓄圧室38にポンプ吐出圧を供給し、背圧室
41に絞り35を経て負荷圧を供給し、この絞り35の
背圧室41寄りから制御圧を検出するようにした可変容
量型油圧ポンプの容量制御装置である。
8を、ポンプ吐出圧と制御圧で容量減方向に作動し、2
つの負荷圧で容量増方向に作動するものとし、アキュー
ムレータ37と絞り35で手段とし、このアキュームレ
ータ37の蓄圧室38にポンプ吐出圧を供給し、背圧室
41に絞り35を経て負荷圧を供給し、この絞り35の
背圧室41寄りから制御圧を検出するようにした可変容
量型油圧ポンプの容量制御装置である。
【0036】第4の発明によれば、アキュームレータ3
7の蓄圧室38と背圧室41に作用するポンプ吐出圧と
負荷圧の差圧でピストン39が移動して背圧室41に負
荷圧が流入、流出する。それによって、絞り35の前後
に差圧が生じるので負荷圧よりも低圧、高圧の制御圧が
発生する。
7の蓄圧室38と背圧室41に作用するポンプ吐出圧と
負荷圧の差圧でピストン39が移動して背圧室41に負
荷圧が流入、流出する。それによって、絞り35の前後
に差圧が生じるので負荷圧よりも低圧、高圧の制御圧が
発生する。
【0037】LS弁8はポンプ吐出圧と一方の負荷圧で
設定差圧となるように容量制御すると同時に、制御圧と
他方の負荷圧で容量制御する。これによって、制御圧が
負荷圧よりも低い時にはLS弁8は他方の負荷圧で容量
増方向に作動するので、設定差圧以上に容量増大制御
し、可変容量型油圧ポンプ1の容量が短時間に増大して
応答性が向上する。
設定差圧となるように容量制御すると同時に、制御圧と
他方の負荷圧で容量制御する。これによって、制御圧が
負荷圧よりも低い時にはLS弁8は他方の負荷圧で容量
増方向に作動するので、設定差圧以上に容量増大制御
し、可変容量型油圧ポンプ1の容量が短時間に増大して
応答性が向上する。
【0038】また、制御圧が負荷圧よりも高い時にはL
S弁8は制御圧で容量減方向に作動するので、設定差圧
以上に容量減少制御し、可変容量型油圧ポンプ1の容量
が短時間に減少して応答性が向上する。
S弁8は制御圧で容量減方向に作動するので、設定差圧
以上に容量減少制御し、可変容量型油圧ポンプ1の容量
が短時間に減少して応答性が向上する。
【0039】また、背圧室41に流入、流出する負荷圧
の流速で絞り35前後の差圧が異なるので、操作弁の操
作速度に応じて制御圧が負荷圧よりも低圧、高圧とな
る。それによって、操作弁を急操作した場合ほど可変容
量型油圧ポンプの容量が速く増大、減少するから、応答
性がより向上する。
の流速で絞り35前後の差圧が異なるので、操作弁の操
作速度に応じて制御圧が負荷圧よりも低圧、高圧とな
る。それによって、操作弁を急操作した場合ほど可変容
量型油圧ポンプの容量が速く増大、減少するから、応答
性がより向上する。
【0040】
【発明の実施の形態】図2に示すように、可変油圧ポン
プ1の吐出路1aとLS弁8の第2受圧部13を接続す
る回路30に減圧弁31を設ける。この減圧弁31は第
1・第2受圧室32,33の圧力でドレーン位置aに向
けて押され、第3受圧室34の圧力で連通位置bに向け
て押される。
プ1の吐出路1aとLS弁8の第2受圧部13を接続す
る回路30に減圧弁31を設ける。この減圧弁31は第
1・第2受圧室32,33の圧力でドレーン位置aに向
けて押され、第3受圧室34の圧力で連通位置bに向け
て押される。
【0041】前記第1受圧室32は絞り35を経て負荷
圧検出回路36に接続し、第2受圧室33は減圧弁31
の出力側に接続し、第3受圧室34は負荷圧検出回路3
6に接続している。
圧検出回路36に接続し、第2受圧室33は減圧弁31
の出力側に接続し、第3受圧室34は負荷圧検出回路3
6に接続している。
【0042】前記第1受圧室32と第2受圧室33の受
圧面積は等しく、第3受圧室34の受圧面積は2倍とな
っている。このようであるから、減圧弁31はP1 =2
×P3 −P2 でバランスする。但し、P1 は出力圧、P
2 は第1受圧室32の圧力、P3 は第3受圧室34の圧
力である。
圧面積は等しく、第3受圧室34の受圧面積は2倍とな
っている。このようであるから、減圧弁31はP1 =2
×P3 −P2 でバランスする。但し、P1 は出力圧、P
2 は第1受圧室32の圧力、P3 は第3受圧室34の圧
力である。
【0043】前記減圧弁31の入力側はアキュームレー
タ37の蓄圧室38に接続し、このアキュームレータ3
7はピストン39をばね40と背圧室(ばね室)41の
圧力で蓄圧室容量減方向に押すものである。その背圧室
41は前記絞り35を経て負荷圧検出回路36に接続し
ている。
タ37の蓄圧室38に接続し、このアキュームレータ3
7はピストン39をばね40と背圧室(ばね室)41の
圧力で蓄圧室容量減方向に押すものである。その背圧室
41は前記絞り35を経て負荷圧検出回路36に接続し
ている。
【0044】次に作動を説明する。 (操作弁2を開口面積小の位置に保持した定常状態の
時)。実際の差圧が設定差圧と等しく可変油圧ポンプ1
は操作弁2の開口面積に見合う小さな容量(ポンプ吐出
流量が少ない状態)となる。
時)。実際の差圧が設定差圧と等しく可変油圧ポンプ1
は操作弁2の開口面積に見合う小さな容量(ポンプ吐出
流量が少ない状態)となる。
【0045】この時、アキュームレータ37の蓄圧室3
8にポンプ吐出圧PO が作用し、背圧室41に負荷圧P
LSが作用し、そのピストン39はポンプ吐出圧PO と負
荷圧PLSの差圧とばね40の力がバランスした位置で静
止している。
8にポンプ吐出圧PO が作用し、背圧室41に負荷圧P
LSが作用し、そのピストン39はポンプ吐出圧PO と負
荷圧PLSの差圧とばね40の力がバランスした位置で静
止している。
【0046】減圧弁31の第1受圧室32には負荷圧検
出回路36で検出した実際の負荷圧PLSが作用し、減圧
弁31の第3受圧室34にも実際の負荷圧PLSが作用す
るので、減圧弁31の出力圧は実際の負荷圧PLSとな
る。
出回路36で検出した実際の負荷圧PLSが作用し、減圧
弁31の第3受圧室34にも実際の負荷圧PLSが作用す
るので、減圧弁31の出力圧は実際の負荷圧PLSとな
る。
【0047】これによって、LS弁8はポンプ吐出圧P
O と実際の負荷圧PLSの差圧が設定差圧となる状態でバ
ランスし、可変油圧ポンプ1の吐出流量(容量)は操作
弁要求流量となっている。
O と実際の負荷圧PLSの差圧が設定差圧となる状態でバ
ランスし、可変油圧ポンプ1の吐出流量(容量)は操作
弁要求流量となっている。
【0048】(操作弁2を開口面積小の位置から開口面
積大方向に操作した時。)前述と同様に操作弁要求流量
が増加してポンプ吐出圧PO が低下するので、実際の差
圧が設定差圧より低減する。
積大方向に操作した時。)前述と同様に操作弁要求流量
が増加してポンプ吐出圧PO が低下するので、実際の差
圧が設定差圧より低減する。
【0049】この時、アキュームレータ37の蓄圧室3
8の圧力が低下し、ピストン39がばね40で蓄圧室容
積減方向に摺動して背圧室41の容積が増大するから、
実際の負荷圧PLSは絞り35を経て背圧室41に流入す
る。これによって減圧弁31の第1受圧部32に作用す
る圧力は、実際の負荷圧PLSよりも絞り35の流通抵抗
に見合う圧力低下だけ低圧となる。
8の圧力が低下し、ピストン39がばね40で蓄圧室容
積減方向に摺動して背圧室41の容積が増大するから、
実際の負荷圧PLSは絞り35を経て背圧室41に流入す
る。これによって減圧弁31の第1受圧部32に作用す
る圧力は、実際の負荷圧PLSよりも絞り35の流通抵抗
に見合う圧力低下だけ低圧となる。
【0050】このために、減圧弁31の出力圧は実際の
負荷圧PLSよりも前述の圧力低下に見合う圧力△Pだけ
高くなり、LS弁8の第2受圧部13には(PLS+△
P)の圧力が作用する。よって、LS弁8の第1受圧部
12と第2受圧部13の差圧はPO −(PLS+△P)と
なって、実際の負荷圧PLSとポンプ吐出圧PO との差圧
(PO −PLS)よりも小さくなる。
負荷圧PLSよりも前述の圧力低下に見合う圧力△Pだけ
高くなり、LS弁8の第2受圧部13には(PLS+△
P)の圧力が作用する。よって、LS弁8の第1受圧部
12と第2受圧部13の差圧はPO −(PLS+△P)と
なって、実際の負荷圧PLSとポンプ吐出圧PO との差圧
(PO −PLS)よりも小さくなる。
【0051】したがって、LS弁8をドレーン位置Bに
押す力が実際の差圧に基づく力よりも大きく、サーボピ
ストン5の大径受圧室7と第1回路9との開口面積が大
きいから、容量制御部材4の傾転速度が速くなって、可
変油圧ポンプ1の容量は速く増加する。
押す力が実際の差圧に基づく力よりも大きく、サーボピ
ストン5の大径受圧室7と第1回路9との開口面積が大
きいから、容量制御部材4の傾転速度が速くなって、可
変油圧ポンプ1の容量は速く増加する。
【0052】(可変油圧ポンプ1の容量が増加してポン
プ吐出流量が操作弁要求流量に近づいた時。)ポンプ吐
出圧PO が上昇し、実際の差圧は設定LS差圧より少し
小さい。この時、アキュームレータ37の蓄圧室38の
圧力(ポンプ吐出圧PO )が上昇し、ピストン39が押
さればね40は一旦伸びた状態から縮む方向へ動くため
アキュームレータ37の背圧室41内の圧油は、負荷圧
検出回路36へ逆流するが絞り35があるため、アキュ
ームレータ37の背圧室41の圧力は、実際のLS圧
(PLS)より高くなるが、差圧変化が小さいことにより
圧力及び動きの変化は少ない。よってアキュームレータ
37の背圧室41の圧力は、実際のLS圧(PLS)とほ
ぼ等しいか、少し高い状態となる。
プ吐出流量が操作弁要求流量に近づいた時。)ポンプ吐
出圧PO が上昇し、実際の差圧は設定LS差圧より少し
小さい。この時、アキュームレータ37の蓄圧室38の
圧力(ポンプ吐出圧PO )が上昇し、ピストン39が押
さればね40は一旦伸びた状態から縮む方向へ動くため
アキュームレータ37の背圧室41内の圧油は、負荷圧
検出回路36へ逆流するが絞り35があるため、アキュ
ームレータ37の背圧室41の圧力は、実際のLS圧
(PLS)より高くなるが、差圧変化が小さいことにより
圧力及び動きの変化は少ない。よってアキュームレータ
37の背圧室41の圧力は、実際のLS圧(PLS)とほ
ぼ等しいか、少し高い状態となる。
【0053】減圧弁31の第1受圧部32に作用してい
るアキュームレータ37の背圧室41内の圧力が実際の
負荷圧(PLS)より少し高いか同等のため、減圧弁31
の出力圧(P1 )は実際の負荷圧(PLS)より少し高い
かほぼ等しい。
るアキュームレータ37の背圧室41内の圧力が実際の
負荷圧(PLS)より少し高いか同等のため、減圧弁31
の出力圧(P1 )は実際の負荷圧(PLS)より少し高い
かほぼ等しい。
【0054】よって、LS弁8の第1受圧部12と第2
受圧部13に作用する圧力の差圧は、実際のポンプ吐出
圧PO と実際の負荷圧PLSの差圧より少し高いか、ほぼ
等しい。
受圧部13に作用する圧力の差圧は、実際のポンプ吐出
圧PO と実際の負荷圧PLSの差圧より少し高いか、ほぼ
等しい。
【0055】これによって、LS弁8が作動し、容量制
御部材4の傾転角を下げる(ポンプ吐出量を減少しブレ
ーキをかける)、もしくはLS弁8の開口が閉じる方向
で(ポンプ吐出量を増やす)ブレーキをかける。
御部材4の傾転角を下げる(ポンプ吐出量を減少しブレ
ーキをかける)、もしくはLS弁8の開口が閉じる方向
で(ポンプ吐出量を増やす)ブレーキをかける。
【0056】(可変油圧ポンプ1の容量が設定差圧に見
合う値よりも大きくなって、ポンプ吐出流量が操作弁要
求流量以上まで行き過ぎた時。)ポンプ吐出圧PO が上
昇し、実際の差圧は設定差圧より大きい。この時、アキ
ュームレータ37の蓄圧室38内の圧力が上昇し、ピス
トン39は設定差圧に相当する位置で静止している以上
に移動して、ばね40が縮められる。ばね40が縮む方
向へ動くため、アキュームレータ37の背圧室41内の
圧油は負荷圧検出回路36へ逆流するが、絞り35があ
るためアキュームレータ37の背圧室41内の圧力は実
際の負荷圧PLSより高くなる。
合う値よりも大きくなって、ポンプ吐出流量が操作弁要
求流量以上まで行き過ぎた時。)ポンプ吐出圧PO が上
昇し、実際の差圧は設定差圧より大きい。この時、アキ
ュームレータ37の蓄圧室38内の圧力が上昇し、ピス
トン39は設定差圧に相当する位置で静止している以上
に移動して、ばね40が縮められる。ばね40が縮む方
向へ動くため、アキュームレータ37の背圧室41内の
圧油は負荷圧検出回路36へ逆流するが、絞り35があ
るためアキュームレータ37の背圧室41内の圧力は実
際の負荷圧PLSより高くなる。
【0057】よって、減圧弁31の第1受圧部32に作
用しているアキームレータ37の背圧室41内の圧力が
実際の負荷圧PLSよりも高いので、減圧弁31の出力圧
は、実際の負荷圧PLSよりも低くなる。
用しているアキームレータ37の背圧室41内の圧力が
実際の負荷圧PLSよりも高いので、減圧弁31の出力圧
は、実際の負荷圧PLSよりも低くなる。
【0058】これによって、LS弁8の第1受圧部12
と第2受圧部13に作用している圧力の差圧は、ポンプ
吐出圧PO と実際の負荷圧PLSの差圧よりも大きいか
ら、LS弁8は供給位置Aに作動して可変油圧ポンプ1
の容量を減少して吐出流量を減じる。よって、ポンプ吐
出流量が操作弁要求流量と合致する。
と第2受圧部13に作用している圧力の差圧は、ポンプ
吐出圧PO と実際の負荷圧PLSの差圧よりも大きいか
ら、LS弁8は供給位置Aに作動して可変油圧ポンプ1
の容量を減少して吐出流量を減じる。よって、ポンプ吐
出流量が操作弁要求流量と合致する。
【0059】(操作弁2を開口面積大から開口面積小方
向に操作した時。)前述のように、ポンプ吐出圧PO が
上昇し、実際の差圧は設定差圧より大きい(ポンプ吐出
流量が操作弁要求流量よりも多い。)。
向に操作した時。)前述のように、ポンプ吐出圧PO が
上昇し、実際の差圧は設定差圧より大きい(ポンプ吐出
流量が操作弁要求流量よりも多い。)。
【0060】この時、アキュームレータ37の蓄圧室4
1内の圧力が上昇し、ピストン39は設定差圧に相当す
る位置で静止している以上に移動してばね40が縮めら
れる。これによりアキュームレータ37の背圧室41内
の圧油は、負荷圧検出回路36へ逆流するが、絞りがあ
るためアキュームレータ37の背圧室41の圧力は実際
の負荷圧PLSより高くなる。
1内の圧力が上昇し、ピストン39は設定差圧に相当す
る位置で静止している以上に移動してばね40が縮めら
れる。これによりアキュームレータ37の背圧室41内
の圧油は、負荷圧検出回路36へ逆流するが、絞りがあ
るためアキュームレータ37の背圧室41の圧力は実際
の負荷圧PLSより高くなる。
【0061】よって、減圧弁31の第1受圧室32に作
用する圧力が実際の負荷圧PLSよりも絞り35の流通抵
抗に見合う圧力上昇だけ高くなり、その減圧弁31の出
力圧は実際の負荷圧PLSよりも圧力上昇に見合う圧力△
Pだけ低くなる
用する圧力が実際の負荷圧PLSよりも絞り35の流通抵
抗に見合う圧力上昇だけ高くなり、その減圧弁31の出
力圧は実際の負荷圧PLSよりも圧力上昇に見合う圧力△
Pだけ低くなる
【0062】このために、LS弁8の第2受圧部13に
は(PLS−△P)の圧力が作用する。よってLS弁8の
第1受圧部12と第2受圧部13に作用する圧力の差圧
はPO −(PLS−△P)となって、ポンプ吐出圧PO と
実際の負荷圧の差圧(PO −PLS)よりも大きくなる。
は(PLS−△P)の圧力が作用する。よってLS弁8の
第1受圧部12と第2受圧部13に作用する圧力の差圧
はPO −(PLS−△P)となって、ポンプ吐出圧PO と
実際の負荷圧の差圧(PO −PLS)よりも大きくなる。
【0063】したがって、LS弁8を供給位置Aに押す
力が実際の差圧に基づく力よりも大きく、サーボピスト
ン5の大径受圧室7と第2回路11の開口面積が大きい
から、容量制御部材4の傾転速度が速くなって、可変油
圧ポンプ1の容量は速く減少する。
力が実際の差圧に基づく力よりも大きく、サーボピスト
ン5の大径受圧室7と第2回路11の開口面積が大きい
から、容量制御部材4の傾転速度が速くなって、可変油
圧ポンプ1の容量は速く減少する。
【0064】以上の動作を要約すれば、アキュームレー
タ37と絞り35はポンプ吐出圧PO と負荷圧PLSの実
際の差圧と設定差圧との差圧の差及び実際の差圧の時間
当り変化によって疑似負荷圧を発生する手段を形成す
る。
タ37と絞り35はポンプ吐出圧PO と負荷圧PLSの実
際の差圧と設定差圧との差圧の差及び実際の差圧の時間
当り変化によって疑似負荷圧を発生する手段を形成す
る。
【0065】具体的には、実際の差圧と設定差圧が等し
い時には、アキュームレータ37のピスン39が静定し
て絞り35に圧油が流れないことで疑似負荷圧が負荷圧
と等しくなる。実際の差圧が設定差圧よりも小さい時に
は、ばね40が伸びてピストン39を押して背圧室41
に負荷圧が流入し、絞り35の前後に差圧が生じて疑似
負荷圧が負荷圧よりも低圧となる。実際の差圧が設定差
圧よりも大きい時には、ピストン39がばね40を縮め
る方向に移動し背圧室41の負荷圧を流出し、絞り35
の前後に差圧が生じて疑似負荷圧が負荷圧よりも高圧と
なる。
い時には、アキュームレータ37のピスン39が静定し
て絞り35に圧油が流れないことで疑似負荷圧が負荷圧
と等しくなる。実際の差圧が設定差圧よりも小さい時に
は、ばね40が伸びてピストン39を押して背圧室41
に負荷圧が流入し、絞り35の前後に差圧が生じて疑似
負荷圧が負荷圧よりも低圧となる。実際の差圧が設定差
圧よりも大きい時には、ピストン39がばね40を縮め
る方向に移動し背圧室41の負荷圧を流出し、絞り35
の前後に差圧が生じて疑似負荷圧が負荷圧よりも高圧と
なる。
【0066】前述のアキュームレータ37の背圧室41
に負荷圧が流入、流出する速度はポンプ吐出圧の圧力変
化速度、つまり実際の負荷圧の時間当り変化が大きけれ
ば速く、小さければ遅いから、前述の疑似負荷圧は実際
の負荷圧の時間当り変化(換言すれば操作弁2の操作速
度)が速ければより低圧、高圧となる。
に負荷圧が流入、流出する速度はポンプ吐出圧の圧力変
化速度、つまり実際の負荷圧の時間当り変化が大きけれ
ば速く、小さければ遅いから、前述の疑似負荷圧は実際
の負荷圧の時間当り変化(換言すれば操作弁2の操作速
度)が速ければより低圧、高圧となる。
【0067】前記減圧弁31は負荷圧と疑似負荷圧とで
ポンプ吐出圧を減圧して出力圧を負荷圧よりも高圧、低
圧とするものである。具体的には疑似差圧と負荷圧が等
しい時には出力圧が負荷圧と等しく、疑似差圧が負荷圧
よりも低圧であれば出力圧が負荷圧よりも高圧となり、
疑似差圧が負荷圧よりも高圧であれば出力圧が負荷圧よ
りも低圧となる。
ポンプ吐出圧を減圧して出力圧を負荷圧よりも高圧、低
圧とするものである。具体的には疑似差圧と負荷圧が等
しい時には出力圧が負荷圧と等しく、疑似差圧が負荷圧
よりも低圧であれば出力圧が負荷圧よりも高圧となり、
疑似差圧が負荷圧よりも高圧であれば出力圧が負荷圧よ
りも低圧となる。
【0068】LS弁8はポンプ吐出圧と減圧弁31の出
力圧の差圧で連通位置A、ドレーン位置Bとなるので、
前述のように実際の差圧が設定差圧よりも小さい時には
LS弁8に作用するポンプ吐出圧と減圧弁31の出力圧
の差圧は、ポンプ吐出圧と負荷圧との差圧よりも大きく
なる。これによって、LS弁8をドレーン位置Bに押す
力が大きくなってサーボピストン5の大径室7にポンプ
吐出圧が速く供給され、可変油圧ポンプ1の容量は短時
間に増大する。
力圧の差圧で連通位置A、ドレーン位置Bとなるので、
前述のように実際の差圧が設定差圧よりも小さい時には
LS弁8に作用するポンプ吐出圧と減圧弁31の出力圧
の差圧は、ポンプ吐出圧と負荷圧との差圧よりも大きく
なる。これによって、LS弁8をドレーン位置Bに押す
力が大きくなってサーボピストン5の大径室7にポンプ
吐出圧が速く供給され、可変油圧ポンプ1の容量は短時
間に増大する。
【0069】可変油圧ポンプ1の容量が増大して吐出流
量が操作弁要求流量に近づくにつれて実際の差圧と設定
差圧との差圧の差が小さくなるが、前述のようにLS弁
8に作用する差圧は実際の差圧の差よりも大きいからL
S弁8をドレーン位置Bに押す力が大きい。これによっ
てサーボピストン5の大径室7にポンプ吐出圧が多量に
供給され続けるから、可変油圧ポンプ1の吐出流量の増
加の漸近が抑制される。すなわち目標とする吐出流量へ
の接近速度変化の低下を防止する。
量が操作弁要求流量に近づくにつれて実際の差圧と設定
差圧との差圧の差が小さくなるが、前述のようにLS弁
8に作用する差圧は実際の差圧の差よりも大きいからL
S弁8をドレーン位置Bに押す力が大きい。これによっ
てサーボピストン5の大径室7にポンプ吐出圧が多量に
供給され続けるから、可変油圧ポンプ1の吐出流量の増
加の漸近が抑制される。すなわち目標とする吐出流量へ
の接近速度変化の低下を防止する。
【0070】また、前述のように実際の差圧が設定差圧
よりも大きい時にはLS弁8に作用するポンプ吐出圧と
減圧弁31の出力圧の差圧は、ポンプ吐出圧と負荷圧と
の差圧よりも大きくなる。これによって、LS弁8を連
通位置Aに押す力が大きくなってサーボピストン5の大
径室の圧油がタンクに流出し、可変油圧ポンプ1の容量
は短時間に減少する。
よりも大きい時にはLS弁8に作用するポンプ吐出圧と
減圧弁31の出力圧の差圧は、ポンプ吐出圧と負荷圧と
の差圧よりも大きくなる。これによって、LS弁8を連
通位置Aに押す力が大きくなってサーボピストン5の大
径室の圧油がタンクに流出し、可変油圧ポンプ1の容量
は短時間に減少する。
【0071】可変油圧ポンプ1の容量が減少して吐出流
量が操作弁要求流量に近づくにつれて実際の差圧と設定
差圧との差圧の差が小さくなるが、前述のようにLS弁
8に作用する差圧は実際の差圧の差よりも大きいからL
S弁8を連通位置Aに押す力が大きい。これによってサ
ーボピストン5の大径室7の圧油が多量にタンクに流出
し続けるから、可変油圧ポンプ1の吐出流量の減少の漸
近が抑制される。すなわち目標とする吐出流量への接近
速度変化の低下を防止する。
量が操作弁要求流量に近づくにつれて実際の差圧と設定
差圧との差圧の差が小さくなるが、前述のようにLS弁
8に作用する差圧は実際の差圧の差よりも大きいからL
S弁8を連通位置Aに押す力が大きい。これによってサ
ーボピストン5の大径室7の圧油が多量にタンクに流出
し続けるから、可変油圧ポンプ1の吐出流量の減少の漸
近が抑制される。すなわち目標とする吐出流量への接近
速度変化の低下を防止する。
【0072】次に本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3に示すように、LS弁8に第3受圧部50と第
4受圧部51を設ける。負荷圧検出回路36を絞り35
を絞ってアキュームレータ37の背圧室41に連通し、
回路30をアキュームレータ37の蓄圧室38に連通す
る。
る。図3に示すように、LS弁8に第3受圧部50と第
4受圧部51を設ける。負荷圧検出回路36を絞り35
を絞ってアキュームレータ37の背圧室41に連通し、
回路30をアキュームレータ37の蓄圧室38に連通す
る。
【0073】絞り35よりも背圧室41寄りを第3受圧
部50に接続し、第4受圧部51を負荷圧検出回路36
に接続する。
部50に接続し、第4受圧部51を負荷圧検出回路36
に接続する。
【0074】次に作動を説明する。LS弁8は、第1受
圧部12に作用するポンプ吐出圧PO と第2受圧部13
に作用する負荷圧PLSとの差圧及び、第3受圧部50に
作用する制御圧と第4受圧部51に作用する負荷圧との
差圧によって連通位置A、ドレーン位置Bに押される。
圧部12に作用するポンプ吐出圧PO と第2受圧部13
に作用する負荷圧PLSとの差圧及び、第3受圧部50に
作用する制御圧と第4受圧部51に作用する負荷圧との
差圧によって連通位置A、ドレーン位置Bに押される。
【0075】アキュームレータ37のピストン39はポ
ンプ吐出圧と負荷圧との実際の差圧が設定差圧と等しい
時には静定し、絞り35に負荷圧が流れない。これによ
ってLS弁8の第3受圧部50に作用する制御圧は負荷
圧と等しい。
ンプ吐出圧と負荷圧との実際の差圧が設定差圧と等しい
時には静定し、絞り35に負荷圧が流れない。これによ
ってLS弁8の第3受圧部50に作用する制御圧は負荷
圧と等しい。
【0076】アキュームレータ37のピストン39はポ
ンプ吐出圧と負荷圧との実際の差圧が設定差圧よりも小
さい時にはばね40で移動し、背圧室41に負荷圧が流
入する。これによって、絞り35の前後に差圧が生じて
LS弁8の第3受圧部50に作用する制御圧は負荷圧よ
りも低圧となる。
ンプ吐出圧と負荷圧との実際の差圧が設定差圧よりも小
さい時にはばね40で移動し、背圧室41に負荷圧が流
入する。これによって、絞り35の前後に差圧が生じて
LS弁8の第3受圧部50に作用する制御圧は負荷圧よ
りも低圧となる。
【0077】アキュームレータ37のピストン39はポ
ンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が設定差圧よりも大き
い時にはポンプ吐出圧でばね40に抗して押され、背圧
室41内の負荷圧が流出する。これによって絞り35の
前後に差圧が生じてLS弁8の第3受圧部50に作用す
る制御圧は負荷圧よりも高圧となる。
ンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が設定差圧よりも大き
い時にはポンプ吐出圧でばね40に抗して押され、背圧
室41内の負荷圧が流出する。これによって絞り35の
前後に差圧が生じてLS弁8の第3受圧部50に作用す
る制御圧は負荷圧よりも高圧となる。
【0078】つまり、アキュームレータ37と絞り35
はポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧と設定差圧の差圧
の差に応じて負荷圧を減圧、加圧して制御圧とする手段
を形成している。
はポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧と設定差圧の差圧
の差に応じて負荷圧を減圧、加圧して制御圧とする手段
を形成している。
【0079】可変油圧ポンプ1の吐出流量と操作弁2の
要求流量が等しく実際の差圧と設定差圧が等しい時に
は、前述のようにLS弁8の第3受圧部50に作用する
制御圧は負荷圧となり、LS弁8の第4受圧部51には
負荷圧が作用しているから、LS弁8は第1受圧部12
に作用するポンプ吐出圧と第2受圧部13に作用する負
荷圧に対応した位置でバランスし、可変油圧ポンプ1は
その容量を維持する。
要求流量が等しく実際の差圧と設定差圧が等しい時に
は、前述のようにLS弁8の第3受圧部50に作用する
制御圧は負荷圧となり、LS弁8の第4受圧部51には
負荷圧が作用しているから、LS弁8は第1受圧部12
に作用するポンプ吐出圧と第2受圧部13に作用する負
荷圧に対応した位置でバランスし、可変油圧ポンプ1は
その容量を維持する。
【0080】レバー17を操作して操作弁2の開口面積
を大きくし、操作弁要求流量が可変油圧ポンプ1の吐出
流量よりも増加した時には、前述のようにポンプ吐出圧
が低下し、ポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が小さく
なる。
を大きくし、操作弁要求流量が可変油圧ポンプ1の吐出
流量よりも増加した時には、前述のようにポンプ吐出圧
が低下し、ポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が小さく
なる。
【0081】これによって、前述のようにアキュームレ
ータ37が作動してLS弁8の第3受圧部50には負荷
圧よりも低圧が作用するから、LS弁8は第4受圧部5
1に作用する負荷圧によってドレーン位置Bに向けて押
される。
ータ37が作動してLS弁8の第3受圧部50には負荷
圧よりも低圧が作用するから、LS弁8は第4受圧部5
1に作用する負荷圧によってドレーン位置Bに向けて押
される。
【0082】一方、LS弁8は第1受圧部12に作用す
るポンプ吐出圧と第2受圧部13に作用する負荷圧の差
圧によってドレーン位置Bに向けて押される。つまり、
LS弁8は設定差圧を高くした場合と同様となる。
るポンプ吐出圧と第2受圧部13に作用する負荷圧の差
圧によってドレーン位置Bに向けて押される。つまり、
LS弁8は設定差圧を高くした場合と同様となる。
【0083】したがって、LS弁8によって第1回路9
とサーボピストン5の大径室7を連通する開口面積が通
常のLS弁よりも大きくなり、その大径室7内の圧油が
多量にタンクに流出するから、可変油圧ポンプ1の容量
が速く増大する。
とサーボピストン5の大径室7を連通する開口面積が通
常のLS弁よりも大きくなり、その大径室7内の圧油が
多量にタンクに流出するから、可変油圧ポンプ1の容量
が速く増大する。
【0084】可変油圧ポンプ1の吐出流量が操作弁要求
流量に近づいた時には、実際の差圧は設定差圧よりも少
し小さい。アキュームレータ37のピストン39はばね
40を縮める方向に若干移動して前述の静定した位置に
近づく。背圧室41の負荷圧は流出し、絞り35前後に
差圧が生じるが、その流出する流量が少ないから絞り3
5前後の差圧が小さいことにより圧力及び動きの変化は
少ない。
流量に近づいた時には、実際の差圧は設定差圧よりも少
し小さい。アキュームレータ37のピストン39はばね
40を縮める方向に若干移動して前述の静定した位置に
近づく。背圧室41の負荷圧は流出し、絞り35前後に
差圧が生じるが、その流出する流量が少ないから絞り3
5前後の差圧が小さいことにより圧力及び動きの変化は
少ない。
【0085】よって、制御圧は負荷圧より少し高いか、
同等のためLS弁8の第3受圧部50の圧力は負荷圧よ
り少し高いか、同等なる。これによって、LS弁8は連
通位置Aに向けて押されて可変油圧ポンプ1の容量を減
少(容量増加のブレーキをかける)する。
同等のためLS弁8の第3受圧部50の圧力は負荷圧よ
り少し高いか、同等なる。これによって、LS弁8は連
通位置Aに向けて押されて可変油圧ポンプ1の容量を減
少(容量増加のブレーキをかける)する。
【0086】レバー17を操作して操作弁2の開口面積
を小さくし、操作弁要求流量が可変油圧ポンプ1の吐出
流量よりも減少した時には、前述のようにポンプ吐出圧
が昇圧し、ポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が大きく
なる。
を小さくし、操作弁要求流量が可変油圧ポンプ1の吐出
流量よりも減少した時には、前述のようにポンプ吐出圧
が昇圧し、ポンプ吐出圧と負荷圧の実際の差圧が大きく
なる。
【0087】これによって、前述のようにアキュームレ
ータ37が作動してLS弁8の第3受圧部50には負荷
圧よりも高圧が作用するから、LS弁8は第4受圧部5
1に作用する負荷圧との差圧によって連通位置Aに向け
て押される。
ータ37が作動してLS弁8の第3受圧部50には負荷
圧よりも高圧が作用するから、LS弁8は第4受圧部5
1に作用する負荷圧との差圧によって連通位置Aに向け
て押される。
【0088】一方、LS弁8は第1受圧部12に作用す
るポンプ吐出圧と第2受圧部13に作用する負荷圧の差
圧によって連通位置Aに向けて押される。つまり、LS
弁8は設定差圧を低くした場合と同様となる。
るポンプ吐出圧と第2受圧部13に作用する負荷圧の差
圧によって連通位置Aに向けて押される。つまり、LS
弁8は設定差圧を低くした場合と同様となる。
【0089】したがって、LS弁8によって第2回路1
1とサーボピストン5の大径室7を連通する開口面積が
通常のLS弁よりも大きくなり、その大径室7内にポン
プ吐出圧が多量に流出するから、可変油圧ポンプ1の容
量が速く減少する。
1とサーボピストン5の大径室7を連通する開口面積が
通常のLS弁よりも大きくなり、その大径室7内にポン
プ吐出圧が多量に流出するから、可変油圧ポンプ1の容
量が速く減少する。
【0090】可変油圧ポンプ1の吐出流量が操作弁要求
流量に近づいた時には、実際の差圧は設定差圧よりも少
し大きい。アキュームレータ37のピストン39はばね
40で若干移動して前述の静定した位置に近づく。背圧
室41内負荷圧が流入し、絞り35前後に差圧が生じる
が、その流入する流量が少ないから絞り35前後の差圧
が小さいことにより圧力及び動きの変化は少ない。
流量に近づいた時には、実際の差圧は設定差圧よりも少
し大きい。アキュームレータ37のピストン39はばね
40で若干移動して前述の静定した位置に近づく。背圧
室41内負荷圧が流入し、絞り35前後に差圧が生じる
が、その流入する流量が少ないから絞り35前後の差圧
が小さいことにより圧力及び動きの変化は少ない。
【0091】よって、制御圧は負荷圧より少し低いか、
同等のためLS弁8の第3受圧部50の圧力は負荷圧よ
り少し低いか、同等なる。これによって、LS弁8はド
レーン位置Cに向けて押されて可変油圧ポンプ1の容量
を増加(容量減少のブレーキをかける)する。
同等のためLS弁8の第3受圧部50の圧力は負荷圧よ
り少し低いか、同等なる。これによって、LS弁8はド
レーン位置Cに向けて押されて可変油圧ポンプ1の容量
を増加(容量減少のブレーキをかける)する。
【図1】従来例の油圧回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す油圧回路図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す油圧回路図で
ある。
ある。
1…可変容量型油圧ポンプ 2…操作弁 3…油圧アクチュエータ 5…サーボシリンダ 6…小径室 7…大径室 8…LS弁 12…第1受圧部 13…第2受圧部 31…減圧弁 32…第1受圧室 33…第2受圧室 34…第3受圧室 35…絞り 37…アキュームレータ 38…蓄圧室 39…ピストン 40…ばね 41…背圧室 50…第3受圧部 51…第4受圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 直樹 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内 (72)発明者 小野 睦 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内 (72)発明者 堀 多加之 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプ1のポンプ吐出圧
と油圧アクチュエータ3の負荷圧の実際の差圧によって
作動し、その実際の差圧が設定差圧となるように可変容
量型油圧ポンプ1の容量を制御するLS弁8と、 前述の実際の差圧と設定差圧の差圧の差及び実際の差圧
の時間当り変化によって疑似負荷圧を発生する手段と、 前記負荷圧と疑似負荷圧とでポンプ吐出圧を減圧し、そ
の出力圧を前記LS弁8に負荷圧として作用する減圧弁
31とを備え、 前記手段は、実際の差圧と設定差圧が等しい時には疑似
負荷圧を負荷圧と等しく、実際の差圧が設定差圧よりも
小さい時には、実際の差圧の変化度合に応じて疑似負荷
圧を負荷圧よりも低圧とし、実際の差圧が設定差圧より
も大きい時には、実際の差圧の変化度合に応じて疑似負
荷圧を負荷圧よりも高圧とし、 前記減圧弁31は、疑似負荷圧が負荷圧と等しい時には
出力圧を負荷圧とし、疑似負荷圧が負荷圧よりも低圧の
時には出力圧を負荷圧よりも高圧とし、疑似負荷圧が負
荷圧よりも高圧の時には出力圧を負荷圧よりも低圧とす
ることを特徴とする可変容量型油圧ポンプの容量制御装
置。 - 【請求項2】 減圧弁31を、第1受圧室32と第2受
圧室33の圧力でドレーン位置に向けて押され、第3受
圧室34の圧力で連通位置に向けて押されるものとし、 前記手段を、アキュームレータ37と絞り35を備え、
アキュームレータ37の蓄圧室38にポンプ吐出圧が供
給され、アキュームレータ37の背圧室41が絞り35
を経て負荷圧検出回路36に接続し、その絞り35と背
圧室41との間が減圧弁31の第1受圧室32に接続し
たものとし、 前記減圧弁31の第2受圧室33が出力側に接続し、第
3受圧室34が負荷圧検出回路36に接続している請求
項1記載の可変容量型油圧ポンプの容量制御装置。 - 【請求項3】 可変容量型油圧ポンプ1のポンプ吐出圧
と油圧アクチュエータ3の負荷圧の実際の差圧によって
作動し、その実際の差圧が設定差圧となるように可変容
量型油圧ポンプ1の容量を制御するLS弁8と、 前述の実際の差圧と設定差圧の差圧の差及び実際の差圧
の時間当り変化によって制御圧を発生する手段を備え、 前記手段は、実際の差圧と設定差圧が等しい時には制御
圧を負荷圧と等しく、実際の差圧が設定差圧よりも小さ
い時には、実際の差圧の変化度合に応じて制御圧を負荷
圧よりも低圧とし、実際の差圧が設定差圧よりも大きい
時には、実際の差圧の変化度合に応じて制御圧を負荷圧
よりも高圧とし、 前記LS弁8は、制御圧が負荷圧と等しい時には設定差
圧となるように容量制御し、制御圧が負荷圧よりも低圧
の時には設定差圧以上となるように容量増大制御し、制
御圧が負荷圧よりも高圧の時には設定差圧以下となるよ
うに容量減少制御することを特徴とする可変容量型油圧
ポンプの容量制御装置。 - 【請求項4】 LS弁8を、ポンプ吐出圧と制御圧で容
量減方向に作動し、2つの負荷圧で容量増方向に作動す
るものとし、 アキュームレータ37と絞り35で手段とし、このアキ
ュームレータ37の蓄圧室38にポンプ吐出圧を供給
し、背圧室41に絞り35を経て負荷圧を供給し、この
絞り35の背圧室41寄りから制御圧を検出するように
した請求項3記載の可変容量型油圧ポンプの容量制御装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09357597A JP3685287B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 |
PCT/JP1998/001556 WO1998046883A1 (fr) | 1997-04-11 | 1998-04-03 | Appareil de reglage de capacite pour pompe hydraulique a course variable |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09357597A JP3685287B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10281102A true JPH10281102A (ja) | 1998-10-20 |
JP3685287B2 JP3685287B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=14086072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09357597A Expired - Fee Related JP3685287B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3685287B2 (ja) |
WO (1) | WO1998046883A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089506A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Komatsu Ltd | 油圧システム |
JP2007303539A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd | 建設機械のエンジン制御装置 |
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