JPH03125002A - 油圧駆動システム - Google Patents

油圧駆動システム

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Publication number
JPH03125002A
JPH03125002A JP26368489A JP26368489A JPH03125002A JP H03125002 A JPH03125002 A JP H03125002A JP 26368489 A JP26368489 A JP 26368489A JP 26368489 A JP26368489 A JP 26368489A JP H03125002 A JPH03125002 A JP H03125002A
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JP
Japan
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differential pressure
pressure
pump
input
predetermined range
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Pending
Application number
JP26368489A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kanai
隆史 金井
Takeshi Ichiyanagi
健 一柳
Masami Ochiai
落合 正己
Hideyo Kato
英世 加藤
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Kazunori Nakamura
和則 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧ショベル等の複数の被駆動部材を有する作
業機械に用いる油圧駆動システムに係わり、特に、油圧
ポンプの吐出圧力が複数の油圧アクチュエータの最高負
荷圧力よりも一定値だけ高くなるようにポンプ吐出量を
制御し、アクチュエータに圧油を供給するロードセンシ
ング制御方式のポンプレギュレータ装置を備えた油圧駆
動システムに関する。
〔従来の技術〕
近年、油圧ショベル、油圧クレーン等、複数の被駆動体
を駆動する複数の油圧アクチュエータを備えた油圧駆動
システムにおいては、油圧ポンプの吐出圧力を負荷圧力
又は要求流量に連動して制御すると共に、流量制御弁に
関連して圧力補償弁を配置し、この圧力補償弁で流量制
御弁の前後差圧を制御して、複合駆動時の供給流量を安
定して制御することが行われている。このうち、油圧ポ
ンプの吐出圧力を負荷圧力に連動して制御するものの代
表例として、DE−Al−3535771号(米国特許
4,738,102号、特開昭62−88803号に対
応)等に記載のロードセンシング制御がある。ロードセ
ンシング制御とは、油圧ポンプの吐出圧力が複数のアク
チュエータの最高負荷圧力よりも一定値だけ高くなるよ
うにポンプ吐出量を制御するものであり、この従来例に
おいてはそのために、油圧ポンプの吐出圧力と複数の油
圧アクチュエータの最高負荷圧力との差圧に応答して油
圧ポンプの斜板位置を制御するポンプレギュレータ装置
を設けている。
そのポンプレギュレータ装置は、油圧ポンプの押しのけ
容積可変部材、例えば斜板を駆動するシリンダと、この
シリンダの動きを制御する切換弁とを有し、切換弁には
、ポンプ吐出圧力と最高負荷圧力がフィードバックされ
ており、ポンプ吐出圧力が最高負荷圧力よりもばねで設
定した値を加えた圧力より高いときは、油圧ポンプの押
しのけ容積、すなわち、ポンプ容量を減少させ、低いと
きは増加させるように駆動シリンダを動かす。
また、そのポンプレギュレータ装置は、方向切換弁が全
て中立位置にあるときに油圧ポンプの放熱等を行なわせ
る目的で、油圧ポンプの斜板を最小傾転位置に保持し、
最小吐出量を確保する構成となっている。油圧ポンプの
吐出管路にはポンプ吐出圧力と最高負荷圧力との差圧に
応答して作動するアンロード弁が接続され、その差圧が
アンロード弁のばねで設定した値に達すると最小傾転位
置にある油圧ポンプの吐出量のほぼ全量をタンクに流出
し、ポンプ吐出圧力の上昇を規制する。アンロード弁の
ばねの設定値は、アクチュエータの駆動中にアンロード
弁が動作することを避けるために、ポンプレギュレータ
装置の切換弁のばねの設定値よりも高い値となっている
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の油圧駆動システムにお
いて次のような問題があった。
今、方向切換弁の1つを操作して対応するアクチュエー
タを一定速度で動かしている場合を考える。このとき、
ポンプレギュレータ装置の切換弁はポンプ吐出圧力と最
高負荷圧力とばねとのバランスでほぼ中央の切換位置に
あり、この位置でポンプ容量を一定に制御している。こ
こで、他の方向切換弁の1つを操作して対応するアクチ
ュエータを動かそうとすると、ポンプ吐出量が不足し、
ポンプ吐出圧力が低下する。その結果、ポンプレギュレ
ータ装置の切換弁は油圧ポンプの容量を増加させるよう
にばねの付勢方向に切り換わる。ポンプ吐出量が増加し
、必要流量に達するとポンプ吐出圧力が上昇する。この
とき、ポンプレギュレータ装置の切換弁がもとの中央位
置に切り換わったときには、ポンプ吐出圧力をその切換
弁に導くパイロットラインの圧力伝達遅れや、斜板を含
むポンプレギュレータ装置の応答遅れ、主として斜板の
応答遅れのため、ポンプ吐出量は必要流量以上に増加し
てしまう。したがって、ポンプ吐出圧力はさらに上昇す
る。この圧力上昇は必要流量と実際の吐出量の差に比例
し、わずかな流量差によって大きな圧力変化を引き起こ
す。このため、次の瞬間にはポンプレギュレータ装置の
切換弁がポンプ吐出圧力の付勢方向に切り換わり、ポン
プ容量を急激に減少させる。ここで、再びポンプ吐出量
の減少のしすぎから、ポンプ吐出圧力の低下、その結果
としてポンプ容量の急激な増加を招き、ポンプ容量の増
加、減少を激しく繰り返すいわゆる、ポンプ容量制御の
ハンチングが生じる。
以上の現象は、1つのアクチュエータを駆動していると
きの負荷の急変や、方向切換弁の操作量の変化によって
も引き起こされる。
なお、アンロード弁は前述したその使用目的から、最小
傾転時のポンプ吐出量のほぼ全量を流す必要があるので
、大きな開口面積を確保しなければならず、このため弁
スプールを小さくできないので、ばねの初期荷重も太き
(設定する必要がある。したがって、圧力の急変に対し
ての作動遅れは避けられず、上述したポンプ容量制御の
応答遅れによる圧力の急変には対応できず、ハンチング
を防止できない。
本発明の目的は、ロードセンシング制御方式のポンプレ
ギュレータ装置を備えた油圧駆動システムにおいて、ポ
ンプ容量制御のハンチングを防止する油圧駆動システム
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記目的のため、前記ポンプ吐出圧力
と前記最高負荷圧力との差圧を検出する差圧計と、前記
差圧計の出力に基づいて前記差圧を前記設定値に保持す
るための制御目標値を演算する演算器とを有する前記ポ
ンプレギュレータ手段のための制御手段を有し、前記制
御手段の入出力特性を、前記差圧が前記設定値を含む所
定の範囲にあるときはその差圧と前記制御目標値とが所
定の比例性′を持ち、差圧が前記所定の範囲を越えると
差圧の変化に対して前記制御目標値がほぼ一定または比
較的小さな比例性を持つように設定した油圧駆動システ
ムが提供される。
好ましくは、前記差圧計は、前記差圧が前記所定の範囲
にあるときはその差圧と出力とが所定の比例性を持ち、
差圧が前記所定の範囲を越えると差圧の変化に対して出
力がほぼ一定または比較的小さな比例性を持つような入
出力特性を有し、これにより前記制御手段の入出力特性
が得られる。
この場合、その差圧計は好ましくは、前記差圧の大きさ
を検出体の移動距離に変換する手段と、前記検出体の移
動距離を検出する手段と、前記差圧が前記所定の範囲を
越えると前記検出体の移動を制限するストッパとで構成
される。
また、差圧計は、前記差圧の大きさを検出体の荷重に変
換する手段と、前記検出体の荷重を検出する手段と、前
記差圧が前記所定の範囲を越えるとこれら前記差圧の変
化を制限する弁手段とで構成してもよい。
また、差圧計でなく、前記差圧が前記所定の範囲にある
ときは、入力と前記制御目標値とが所定の比例性を持ち
、差圧が前記所定の範囲を越えると入力の変化に対して
前記制御目標値がほぼ一定または比較的小さな比例性を
持つように前記演算器の入出力特性を設定してもよい。
〔作用〕
このように構成した本発明においては、ポンプレギュレ
ータ装置の制御手段の入出力特性を上述のように設定す
ることにより、ポンプレギュレータ手段の応答遅れのた
めポンプ吐出量が必要流量以上に増加して、ポンプ吐出
圧力と最高負荷圧力との差圧が所定の範囲を越えると制
御目標値がほぼ一定またはその変化が比較的小さくなる
ので、これに伴ってポンプレギュレータ手段が制御され
る結果、当該差圧の極端な上昇が防止され、ポンプ容量
制御のハンチングの発生が抑制される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第3図により説明す
る。
第1図において、1は可変容量型の油圧ポンプであり、
押しのけ容積可変機構、すなわち、斜板2により容量を
制御される。油圧ポンプ1より吐出された圧油は吐出管
路3から圧力補償弁4A。
4Bおよび方向切換弁5A、5Bを経て、負荷である油
圧シリンダ6A、6Bに供給され、これを駆動する。回
路の最高圧力はリリーフ弁7で規制される。
圧力補償弁4Aには、パイロットライン8により方向切
換弁5Aの上流の圧力、すなわち、入口圧力が閉弁方向
にフィードバックされ、同時にパイロットライン9によ
り油圧シリンダ6Aの負荷圧力、すなわち、方向切換弁
5Aの出口圧力が開弁方向にフィードバックされる。ま
た、開弁方向に付勢するばね10が設けられている。こ
の構成により、油圧シリンダ6Aの作動中、方向切換弁
5Aの前後差圧かばね10で設定された値より大きい場
合には流路面積を減少させ、小さい場合は増加させる。
この作用により、方向切換弁5Aの前後差圧はばね10
で設定された一定の値に保たれる。このため、ポンプ吐
出圧力または負荷圧力が変動しても、方向切換弁5Aの
前後差圧が一定となるので、方向切換弁5Aの通路面積
が一定である限り油圧シリンダ6Aの駆動速度は変化し
ない。圧力補償弁4Bも同様である。
複数のシリンダ6A、6Bの負荷圧力は高圧選択弁11
により最高負荷圧力PLIIla!が選択され、パイロ
ットライン12に送られる。
油圧ポンプ1の容量、すなわち、斜板2の傾転位置はロ
ードセンシング制御方式のポンプレギュレータ装置13
により制御される。ポンプレギュレータ装置13は、油
圧ポンプ1の斜板2を駆動するシリンダ14と、シリン
ダ14の動きを決める切換弁15とを有している。切換
弁15はソレノイド16a、16bを有する電磁弁であ
り、差圧計17と演算器18とからなる制御手段により
切換制御される。
差圧計17は吐出管路3に接続されたパイロットライン
19とパイロットライン12の差圧、すなわち、ポンプ
吐出圧力P$と最高負荷圧力PLmaxとの差圧ΔPを
検出し、電気的な信号を配線20を通して演算器18に
伝える。演算器18はマイクロコンピュータ等で構成さ
れており、差圧ΔPが設定値ΔPc以上のときは差圧を
小さくするための制御目標値を演算し、電気的な信号を
配線21aを通してソレノイド16aに送り、これを励
磁し、ポンプ吐出量を減少するように切換弁15を駆動
する一方、差圧ΔPが設定値ΔPc以下のときは差圧を
大きくするための制御目標値を演算し、電気的な信号を
配線21bを通してソレノイド21bに送り、これを励
磁し、ポンプ吐出量を増加するように切換弁15を駆動
する。これにより、油圧ポンプの吐出圧力Psは最高負
荷圧力P Laaxよりも設定値ΔPcだけ高く保つよ
うにポンプ容量が制御される。
また、ポンプレギュレータ装置13は、方向切換弁5A
、5Bが全て中立位置にあるとき、すなわち、負荷圧力
が零のときに、油圧ポンプ1の放熱等を行なわせる目的
で、斜板2を最小傾転位置に保持し、最小吐出量を確保
するように、シリンダ14と斜板2との位置関係を定め
ている。
吐出管路3にはアンロード弁22が設けられている。ア
ンロード弁22は全ての方向切換弁5A。
5Bが中立位置にあるときに、油圧ポンプ1の上述した
最小吐出量のほぼ全量を戻り回路に流出させる、すなわ
ち、アンロードするためのものであり、アンロード弁2
2にはパイロットライン23によりポンプ吐出圧力がフ
ィードバックされ、パイロットライン24により最高負
荷圧力がフィードバックされ、最高負荷圧力がフィード
バックされる側にばね25が設けられている。ポンプ吐
出圧力と最高負荷圧力との差圧ΔPがばね25で設定し
た値より高くなろうとするとアンロード弁22は開弁じ
てポンプ吐出量を流出し、ポンプ吐出圧力を実質的に無
負荷でばね25の設定した値に保持する。
演算器18の設定値ΔPcは、圧力補償弁4A。
4Bのばね10の設定値に各部の圧損を加味した値に等
しいか、それよりも大きな値であり、アンロード弁22
のばね25の設定値は、油圧シリンダ6A、6Bの駆動
中にアンロード弁22が動作することを避けるために演
算器18の設定値ΔPCよりもさらに高い値となってい
る。
−例として、リリーフ弁7の設定圧力を280kg/c
dとすると、ばね25の設定値は25)cg/cffl
演算器18の設定値ΔPcは15kg/car、ばね1
0の設定値は8kg/alである。
差圧計17の構造を第2図に示す。3つのケース30.
31.32からボディが構成され、中央のケース31内
にはピストン33が内装され、その両側の圧力室34.
35にばね36.37が配装されている。また、中央の
ケース31には3つのポー)38,39.40が設けら
れ、圧力室34.35はそのうちの2つのポート38.
39にそれぞれ連通している。ピストン33のケース3
0側のピストンロッド33Aの端部にはストッパ41が
設けられ、ストッパ41はケース40または41に当り
、ピストン33の移動距離をδに制限する。ピストン3
3のケース32側のピストンロッド33Bは、ケース3
2に取り付けられたストロークセンサ42の入力軸43
に当接している。
ストッパ41および入力軸43がそれぞれ位置する室4
4.45は上述のもう1つのポート40に連通し、ドレ
ンを排出する。
差圧計17のポート38はパイロットライン24に接続
され、ポンプ吐出圧力Ptが導かれ、ポート39はパイ
ロットライン12に接続され、最高負荷圧力PLmax
が導かれる。また、ポート31はタンクに接続される。
差圧計17の動作を説明する。ポート38.39に導か
れるポンプ吐出圧力Pgと最高負荷圧力PLmaxとの
差圧ΔPが設定値ΔPcにあるときにピストン33が図
示の中央位置にあるようにばね36.37の初期荷重が
設定される。差圧ΔPが設定値ΔPcよりも高くなると
、すなわち、ポンプ吐出圧力Psが最高負荷圧力PLI
IIIXに設定値ΔPcを加算した値より高くなると、
ピストン33は図示右方向に移動する。この移動距離を
Xとすると、力の釣り合いは (FOI−kl x) +Ps  ・A= (Fe2+
に2 x) +PLmax・Aとなる。ここで、FOI
、  Fe2はばね36,37の初期荷重、kl、に2
はばね36,37のばね定数、Aはピストン33の受圧
面積である。この式を変形すると x= (A/ (kl +に2 ) )  (Ps −
PIII+ax)+ ((Fol−Fe2) / (k
l +に2 ) )となり、K=A/ (kl +に2
 ) 、C= (Fol −Fe2) / (kl +
に2 ’)と置くと、ΔP=Pg −PLm*xなので
、 X二にΔP+C となる。差圧ΔPがさらに大きくなり、Xがδを越えよ
うとすると、ストッパ41がケース31に当り、ピスト
ン33の移動距離が制限される。差圧の高低が逆の場合
は、ストッパ41がケース30に当り、同様にピストン
33の移動距離が制限される。
ピストン33の動きはストロークセンサ42に伝えられ
、差圧ΔPの変化をピストン位置の変化として検出する
このように動作する差圧計17の入出力特性を第3図(
A)に示す。図中、Vcは差圧ΔPの設定値ΔPcに対
応する差圧計の出力であり、ストロークセンサ42は、
差圧ΔPが設定値ΔPcにあり、ピストン33が図示の
中央位置にあるときにVcを出力するように設定しであ
る。これにより差圧計17は、差圧ΔPが設定値ΔPc
を含む所定の範囲ΔP1〜ΔP2にあるときはその差圧
ΔPと差圧計17の出力Vとが所定の比例性を持ち、差
圧ΔPがその所定の範囲ΔP1〜ΔP2を越えると差圧
の変化に対して出力Vがほぼ一定となるような入出力特
性を持つ。
この差圧計17の入出力特性に対して、演算器18の入
出力特性は第3図(B)のように設定される。すなわち
、入力Vと制御目標値、すなわち、出力Xは比例性を持
ち、差圧がΔPcにあり、差止針17の出力がVcのと
き出力Xが零となるように設定しである。演算器18の
出力Xが負のとき、電気信号は切換弁15のソレノイド
16aに送られ、正のときソレノイド16bに送られる
両者を合成した制御手段の入出力特性を第3図(C)に
示す。すなわち、差圧計17と演算器18とからなる制
御手段は、差圧ΔPが設定値ΔPCを含む所定の範囲Δ
pt〜ΔP2にあるときはその差圧ΔPと演算器18の
制御目標値Xとが所定の比例性を持ち、差圧ΔPが所定
の範囲ΔP1〜ΔP2を越えると差圧の変化に対して制
御目標値Xがほぼ一定となるように入出力特性が設定さ
れている。
次に、このように構成した本実施例の動作を説明する。
今、方向切換弁5A、5Bの1つ、例えば方向切換弁5
Aを操作して油圧シリンダ6Aを一定速度で動かしてい
る場合を考える。このとき、ポンプレギュレータ装置1
3の切換弁15はポンプ吐出圧力と最高負荷圧力とばね
15a、15bのバランスでほぼ中央の切換位置にあり
、この位置で斜板2の傾転位置、すなわち、ポンプ容量
を一定に制御している。ここで、他の方向切換弁5Bを
操作して油圧シリンダ6Bを動かそうとすると、瞬間的
にポンプ吐出量が不足し、ポンプ吐出圧力が低下する。
このポンプ吐出圧力の低下は差圧計17により差圧ΔP
の低下として検出され、演算器18により第3図(C)
に示す入出力特性に基づき正の制御目標値Xが演算され
、これに対応して切換弁15のソレノイド16bに電気
信号が送られ、ポンプ吐出量が増加するように制御され
る。
ポンプ吐出量が増加し、必要流量に達するとポンプ吐出
圧力が上昇する。このポンプ吐出圧力の上昇は同様に差
圧計17により差圧ΔPの上昇として検出され、差圧Δ
PがΔPcより高(なると、演算器18では負の制御目
標値Xが演算され、これに対応して切換弁15のソレノ
イド16aに電気信号が送られ、ポンプ吐出量が減少す
るように制御される。
ここで、第3図(C)に示す差圧計17と演算器18と
からなる制御手段の入出力特性は、前述したように、差
圧ΔPが所定の範囲ΔP1〜ΔP2を越えてさらに増減
した場合には、制御目標値Xは一定となるように設定さ
れている。このため、ポンプレギュレータ装置13の応
答遅れのためポンプ吐出量が必要流量以上に増加しても
、差圧ΔPが所定の範囲ΔP1〜ΔP2を越えると制御
目標値Xがほぼ一定になり、この一定の制御目標値によ
りポンプレギュレータ13が制御される。その結果、ポ
ンプレギュレータ装置13の切換弁15への電気信号も
ある一定値を越えないため、ポンプ容量の制御のしすぎ
が生じ難(なり、ポンプ容量制御のハンチングを抑制で
きる。
このように本実施例では、設定値ΔPcを含む所定の範
囲ΔPi〜ΔP2では、回路差圧ΔPと差圧計出力Vに
比例性を持たせ、その範囲を越えると出力Vをほぼ一定
にしたので、演算器18の入出力特性を第3図(B)に
示すように単純な比例関係としても、回路差圧ΔPに対
する制御目標値Xは第3図(C)に示す関係となるため
、ポンプレギュレータ装置13の応答遅れによるポンプ
容量制御のハンチングの発生を防止できる。
なお、以上の実施例では、ストロークセンサ42の設定
を、差圧ΔPが設定値ΔPcにあり、ピストン33が第
2図の中央位置にあるときにVcを出力するようにした
が、これは−例である。
この点に関する他の実施例を第4図に示す。この実施例
は、ストロークセンサ42を、差圧ΔPが設定値ΔPc
にあり、ピストン33が図示の中央位置にあるときに出
力Vが零になるように設定したものであり、このときの
差圧計17の入出力特性は第4図(A)に示すようにな
る。そして、これに対応して演算器18の入出力特性は
第4図(B)に示すように設定され、両者を合成した制
御手段としての入出力特性は第4図(c)に示すように
なる。すなわち、本例でも前述した設定例の第3図(C
)と同じ特性が得られる。
また、以上の実施例では、差圧計17のピストン33の
移動距離をストッパ41で制限し、第3図(A)および
第4図(A)に示すように所定の範囲を越えると出カ一
定の特性を得たが、ストッパ41を廃し、ばね36,3
7にこれよりもばね定数の大きなばねを追設し、移動距
離δを越えるとこのばねが作用するようにしてもよく、
このようにすれば、差圧ΔPの変化に対して出力Vが第
3図(A)および第4図(A)に破線で示すように小さ
な比例性を持つようになり、制御手段としての入出力特
性は、第3図(C)および第4図(C)に破線で示すよ
うになる。このように出力Vに小さな比例性を持たせて
も、差圧ΔPが所定の範囲ΔP1〜ΔP2を越えると制
御目標値Xの変化が小さくなるので、差圧ΔPの極端な
上昇あるいは下降を防止し、同様の効果を得ることがで
きる。
本発明の第2の実施例を第5図および第6図により説明
する。本実施例は、差圧計として異なる構成を採用した
ものである。
第5図に本実施例の差圧計50が示されている。
差圧計50はボディ51を有し、ボディ51内にはピス
トン52が内装され、その両側の圧力室53.54の一
方にばね55が配装され、ピストン52を図示右方に付
勢している。ボディ51には圧力室53.54にそれぞ
れ連通する2つのポー)56.57が設けられ、これら
の間には2つのバイパス通路58.59が設けられてい
る。バイパス通路58.59にはそれぞれコーン60A
60Bとばね61A、61Bとからなる2つのチエツク
弁62.63が配置され、コーン60A。
60Bの前後差圧がばね61A、61Bの設定値を越え
るとコーン60A、60Bがボディ51に設けた弁座か
ら離れ、バイパス通路58.59を開く。これらチエツ
ク弁62.63の圧油の流れを許す方向は逆になってい
る。ボディ51−側面にはブラケット64により荷重計
65が取り付けられ、荷重計65はピストン52の一端
に接触し、圧力室53.54に導かれた圧油の差圧とば
ね53とによって生じる軸方向荷重を検出する。
差圧計50のポート56は第1図のパイロットライン2
4に接続され、ポンプ吐出圧力Pgが導かれ、ポート5
7は第1図のパイロットライン12に接続され、最高負
荷圧力PLmaxが導かれる。
差圧計50の動作を説明する。ポート56,57が同じ
圧力のとき、荷重計65にはばね55の初期荷重FOが
作用する。ポート56に導かれるポンプ吐出圧力Psが
ポート57に導かれる最高負荷圧力PLmaxより高く
なると、荷重計65に作用する力Fは F=FO+A−Pg −A−PLmaxとなる。ここで
、Aはピストン52の受圧面積である。ΔP=Ps −
PLmaxなので、F=FO+A・ΔP となる。
ポンプ吐出圧力Psが最高負荷圧力P Ll!II!よ
りさらに高くなり、差圧ΔPがチエツク弁62のばね6
1Aの設定値を越えると、2つのポート56゜57は連
通する。したがって、荷重計63に作用する力ばばね6
1Aの設定値によって定まる一定値を越えないように制
御される。一方、もう1つのチエツク弁63はピストン
52が荷重計65から離れることを防止するためのもの
であり、ばね61Bの設定値はばね55の初期荷重より
も小さく設定される。これにより、何らかの原因でポー
ト57の圧力がポート58の圧力よりも高くなったとき
、ピストン52が荷重計65から離れる前にチエツク弁
63が開き、ピストンの浮き上がりを防止する。なお、
この構成は必ずしも必要でない。
このように動作する差圧計50の入出力特性を第6図(
A)に示す。図中、Vcは差圧ΔPの設定値ΔPcに対
応する差圧計の出力であり、vOは上述した差圧ΔP=
0のときのばね55の初期荷重である。また、ΔP2は
チエツク弁62が作動する差圧であり、ΔP3はチエツ
ク弁63が作動する差圧である。差圧計50は、差圧Δ
Pが設定値ΔPcを含む所定の範囲ΔP3〜ΔP2にあ
るときはその差圧ΔPと出力Vとが所定の比例性を持ち
、差圧ΔPがその所定の範囲ΔP3〜ΔP2を越えると
差圧の変化に対して出力Vがほぼ一定となるような入出
力特性を持つ。
この差圧計50の入出力特性に対して、第1図に示す演
算器18の入出力特性は第6図(B)のように設定され
る。すなわち、設定値Pcを含む所定の範囲ΔP1〜Δ
P2の下限のΔP1に相当する差圧計50の出力をVl
とすると、差圧計50の出力Vがごのvlより高い範囲
では入力Vと出力Xとは比例性を持ち、かつΔPcに相
当する出力Vcのときは、出力Xが零となり、差圧計5
0の出力Vが■1以下となると出力Xが一定となる。
両者を合成した入出力特性を第6図(C)に示す。すな
わち、差圧計50と演算器18とからなる制御手段は、
第1の実施例と同様の入出力特性を持っている。
したがって、本実施例によっても第1の実施例と同様、
ポンプレギュレータ装置の応答遅れによるポンプ容量制
御のハンチングの発生を防止できる。
本発明のさらに他の実施例を第7図により説明する。本
実施例は演算器の入出力特性のみを変更して所望の結果
を得るものである。
すなわち、本実施例において、差圧計は第7図(A)に
示すように従来通りの入出力特性を有している。これに
対して、演算器の入出力特性は第7図(B)に示すよう
に設定する。すなわち、入力(差圧計の出力)■が差圧
の設定値ΔPcに相当する出力Vcを含む所定の範囲v
1〜v2にあるときは入力Vと出力Xとが所定の比例性
を持ち、入力Vがその所定の範囲Vl−V2を越えると
入力の変化に対して出力Xがほぼ一定となるような入出
力特性を持つ。
両者を合成した入出力特性を第7図(C)に示す。すな
わち、差圧計と演算器とからなる制御手段は、第1の実
施例と同様の入出力特性を持っている。
したがって、本実施例によっても第1の実施例と同様、
ポンプレギュレータ装置の応答遅れによるポンプ容量制
御のハンチングの発生を防止できる。
C発明の効果〕 本発明によれば、ロードセンシング制御される油圧ポン
プの容量制御の応答遅れによる圧力の急変に基づくハン
チングを防止でき、安定したロードセンシング制御を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による油圧駆動システムの回
路図であり、第2図は第1図の差圧計の構造を示す断面
図であり、第3図(A)、第3図(B)及び第3図(C
)は、それぞれ、第1図の実施例による差圧計の入出力
特性、演算器の入出力特性、両者を合成した制御手段の
入出力特性を示し、第4図(A)、第4図(B)及び第
4図(C)は、それぞれ、第1図の差圧計の設定を変更
した実施例による差圧計の入出力特性、演算器の入出力
特性、両者を合成した制御手段の入出力特性を示し、第
5図は本発明の他の実施例による差圧計の構造を示す断
面図であり、第6図(A)、第6図(B)及び第6図(
C)は第5図の実施例による差圧計の入出力特性、演算
器の入出力特性、両者を合成した制御手段の入出力特性
を示し、第7図(A)、第7図(B)及び第7図(C)
は、本発明のさらに他の実施例による差圧計の入出力特
性、演算器の入出力特性、両者を合成した制御手段の入
出力特性を示す。 符号の説明 1・・・油圧ポンプ 2・・・斜板(容量可変機構) 3・・・吐出管路 5A、5B・・・方向切換弁 6A、6B・・・アクチュエータ 13・・・ポンプレギュレータ装置 17・・・差圧計 18・・・演算器 33・・・ピストン(検出体) 41・・・ストッパ 42・・・ストロークセンサ 50・・・差圧計 52・・・ピストン(検出体) 62.63・・・チエツク弁(弁手段)65−・・・荷
重計 第2 図 第3 図 第 4 図 第6 図 第7 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから
    吐出される圧油により駆動される複数のアクチュエータ
    と、前記油圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供
    給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の方向切換
    弁と、前記油圧ポンプの吐出圧力を前記アクチュエータ
    の最高負荷圧力よりも設定値だけ高く保つように油圧ポ
    ンプの容量を制御するポンプレギュレータ手段とを備え
    た油圧駆動システムにおいて、 前記ポンプ吐出圧力と前記最高負荷圧力との差圧を検出
    する差圧計と、前記差圧計の出力に基づいて前記差圧を
    前記設定値に保持するための制御目標値を演算する演算
    器とを有する前記ポンプレギュレータ手段のための制御
    手段を有し、 前記制御手段の入出力特性を、前記差圧が前記設定値を
    含む所定の範囲にあるときはその差圧と前記制御目標値
    とが所定の比例性を持ち、差圧が前記所定の範囲を越え
    ると差圧の変化に対して前記制御目標値がほぼ一定また
    は比較的小さな比例性を持つように設定したことを特徴
    とする油圧駆動システム。
  2. (2)請求項1記載の油圧駆動システムにおいて、前記
    差圧計は、前記差圧が前記所定の範囲にあるときはその
    差圧と出力とが所定の比例性を持ち、差圧が前記所定の
    範囲を越えると差圧の変化に対して出力がほぼ一定また
    は比較的小さな比例性を持つような入出力特性を有し、
    これにより前記制御手段の入出力特性を得ることを特徴
    とする油圧駆動システム。
  3. (3)請求項2記載の油圧駆動システムにおいて、前記
    差圧計は、前記差圧の大きさを検出体の移動距離に変換
    する手段と、前記検出体の移動距離を検出する手段と、
    前記差圧が前記所定の範囲を越えると前記検出体の移動
    を制限するストッパとを有することを特徴とする油圧駆
    動システム。
  4. (4)請求項2記載の油圧駆動システムにおいて、前記
    差圧計は、前記差圧の大きさを検出体の荷重に変換する
    手段と、前記検出体の荷重を検出する手段と、前記差圧
    が前記所定の範囲を越えるとこれら前記差圧の変化を制
    限する弁手段とを有することを特徴とする油圧駆動シス
    テム。
  5. (5)請求項1記載の油圧駆動システムにおいて、前記
    演算器は、前記差圧が前記所定の範囲にあるときは入力
    と前記制御目標値とが所定の比例性を持ち、差圧が前記
    所定の範囲を越えると入力の変化に対して前記制御目標
    値がほぼ一定または比較的小さな比例性を持つような入
    出力特性を有し、これにより前記制御手段の入出力特性
    を得ることを特徴とする油圧駆動システム。
JP26368489A 1989-10-09 1989-10-09 油圧駆動システム Pending JPH03125002A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10281102A (ja) * 1997-04-11 1998-10-20 Komatsu Ltd 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置
KR100520485B1 (ko) * 1998-07-08 2005-12-21 두산인프라코어 주식회사 유압식 차량의 유압시스템
US8347418B2 (en) 2007-11-28 2013-01-08 Ohki Murata Shorts

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100520485B1 (ko) * 1998-07-08 2005-12-21 두산인프라코어 주식회사 유압식 차량의 유압시스템
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