JPH0256273B2 - - Google Patents

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JPH0256273B2
JPH0256273B2 JP58190211A JP19021183A JPH0256273B2 JP H0256273 B2 JPH0256273 B2 JP H0256273B2 JP 58190211 A JP58190211 A JP 58190211A JP 19021183 A JP19021183 A JP 19021183A JP H0256273 B2 JPH0256273 B2 JP H0256273B2
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JP
Japan
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hydraulic
pilot
hydraulic pressure
displacement pump
rotational speed
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JP58190211A
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Hiroshi Fujikawa
Shigeru Suzuki
Keisuke Kondo
Shuichi Matsuba
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0256273B2 publication Critical patent/JPH0256273B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の液圧操向装置に係り、詳しく
は、ホイール式車両、特に、シヨベルローダのよ
うな建設土木用屈折式車両における走行輪の操向
に、比較的大きい変向力を発生させる液圧操向装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
シヨベルローダのような建設土木用屈折式車両
の走行輪の操向には、比較的大きい変向力が必要
とされる。そのような走行輪の操向に適した液圧
操向装置として、例えば第1図に示すようなもの
がある。
その装置において、操舵輪1を例えば矢印2方
向に回転操作すると、操舵輪1と連動している両
回転ポンプ3が回転され、そのポンプ3と連結さ
れている方向切換弁4が中立位置からポジシヨン
4Aに切り変わる。したがつて、図示しないエン
ジンにより駆動されている定容量形ポンプ5から
の作動液が管路6に通じ、リリーフ弁7により規
制された作動液の圧力が、両回転ポンプ3の吸込
側に付加される。操舵輪1の操作は助勢され、操
作力が軽減される。
それと同時に、両回転ポンプ3からその回転速
度にほぼ比例した流量で吐出された作動液、つま
り、パイロツト液流が管路8,9を通つて絞り1
0に送液され、管路11および方向切換弁4を通
つて貯留器12へ還流される。このとき、絞り1
0では、パイロツト液流が通過する際の圧力降下
によつて、その前後に差圧が生じる。その絞り1
0の前後差圧は、切換弁13の二つのパイロツト
ポート13a,13bにそれぞれ付加され、その
差圧の作用力とスプリング13c,13dの弾発
力とが釣り合うまで、切換弁13はポジシヨン1
3Aの方向へシフトする。
したがつて、図示しないエンジンにより駆動さ
れる定容量形ポンプ14からの作動液は、切換弁
13のシフト量に応じてシリンダ液圧管路15に
送液され、一対の液圧シリンダ16,17のシリ
ンダ室16A,17Bへ供給されると共に、他の
シリンダ室16B,17Aは、管路18、切換弁
13を介して貯留器12へ通じ、一方の液圧シリ
ンダ17が伸長し、他方の液圧シリンダ16は縮
小する。その結果、一対の液圧シリンダ16,1
7からなる変向手段は図示しない変向機構を作動
させ、走行輪が変向される。
ここで、操舵輪1の回転速度が小さい場合に
は、絞り10に送液されるパイロツト液流量は少
ない。したがつて、その前後差圧も小さく、切換
弁13のシフト量が小さくなり、定容量形ポンプ
14から吐出された作動液のうちシリンダ液圧管
路15に配分送液される作動液の流量は少なく、
他は切換弁13を介して貯留器12へ還流され
る。
一方、操舵輪1の回転速度が大きい場合には、
絞り10の前後差圧が大きくなつて、切換弁13
のシフト量も大きくなる。定容量形ポンプ14か
ら吐出された作動液のシリンダ液圧管路15への
配分流量が多くなり、切換弁13のシフト量が設
定された値以上になると、ほぼ作動液の全量がシ
リンダ液圧管路15へ配分送液される。つまり、
走行輪の変向速度の調整は、操舵輪1の回転速度
を調整することによつてなされる。
また、操舵輪1の操作を停止すると、方向切換
弁4はポジシヨン4Aから中立位置に戻るため
に、定容量形ポンプ5から送液された作動液は方
向切換弁4を通過することなく、リリーフ弁7を
通つて貯留器12に還流される。絞り10への送
液が止まつて切換弁13も中立位置に戻り、シリ
ンダ液圧管路15,18は切換弁13で閉鎖され
る。そのため、一対の液圧シリンダ16,17
は、そのまゝの位置に保持される。そして、走行
輪の変向が停止されると共に、定容量形ポンプ1
4から送液された作動液も、全量が貯留器12へ
還流される。
操舵輪1を前述と反対方向へ回転すると、方向
切換弁4は中立位置からポジシヨン4Bに切り換
わる。その結果、作動液は管路8,6,11を通
つて絞り10に送液され、さらに管路9および切
換弁4を通つて貯留器12へ還流される。この絞
り10によつて生じる差圧により、切換弁13は
ポジシヨン13Bの方向へシフトし、定容量形ポ
ンプ14からの作動液がシリンダ液圧管路18に
配分送液される。それと共に、シリンダ液圧管路
15は切換弁13を介して貯留器12へ通じ、液
圧シリンダ16,17は上述と逆方向へ伸縮し、
逆方向への走行輪の変向が行われる。
その変向速度の調整は、上述と同様に操舵輪1
の回転速度を調整することによつてなされる。な
お、リリーフ弁19は定容量形ポンプ14から吐
出される作動液の最大圧力を規制し、リリーフ弁
20,21はそれぞれシリンダ液管路15,18
に付加される最大圧力を規制している。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような車両の液圧操向装置において、定容
量形ポンプの駆動と車両の走行ならびに車両に搭
載されている荷役用液圧機器などとは、同一のエ
ンジンで駆動されている。したがつて、操向操作
をしていないときでも定容量形ポンプは常に作動
し、作動液を排出して貯留器へ還流している。ま
た、低速操向時には定容量形ポンプからの高圧の
作動液の一部分だけが液圧シリンダで供給され、
残りの作動液は走行輪の変向操作に寄与すること
なく、貯留器に還流している。このような状態で
は、定容量形ポンプが、その出力の全部または大
部分を走行輪の変向操作に寄与させることなく、
無駄な駆動をしていることになり、エネルギの無
用な消費を伴う欠点がある。しかも、このときの
作動液の温度を上昇させて液圧機器の故障を生じ
させたり、また、高温持続による作動液の劣化を
招いたりしている。
加えて、上述したように、エンジンは定容量形
ポンプの駆動とその他の駆動とに兼用されている
ため、エンジンは車両の運転に応じて回転速度が
変化し、エンジン回転速度の変化に応じて定容量
形ポンプから切換弁に供給される作動液流量も変
化する。切換弁はそのシフト量に応じた比率でシ
リンダ液圧管路と貯留器とへ作動液を配分する
が、切換弁のシフト量が一定であつても、定容量
形ポンプからの作動液流量が変化すれば、それに
応じてシリンダ液圧管路へ配分される作動液量も
変化する。つまり、操舵輪の回転速度が一定であ
つても、走行輪の変向速度はエンジン回転速度の
変化に応じて変化することになり、操舵輪の操作
量に応じて一定した変向がなされず、運転者に不
快な操作感覚を与える。その結果、操舵輪の操作
感覚が狂い、運転上の安全性にも支障が生じる。
本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、定容量形ポンプの不必要な駆動による
エネルギの浪費、それに伴う作動液の温度上昇に
よる液圧機器の故障の問題、高温持続による作動
液の劣化の問題、操舵輪の操作量と走行輪の変向
量とのアンバランスによる運転者の操作上の不快
感、それに伴う安全上の問題などを解消し、走行
輪の変向操作上の安全性を図ると共に、液圧機器
の作動上の適正化を実現することができる車両の
液圧操向装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、液圧で駆動する変向手段により、車
両の走行輪を変向させるようになつている液圧操
向装置に適用される。
その特徴とするところは、第2図を参照して、
エンジンにより駆動される定容量形ポンプ33
と、この定容量形ポンプ33の吐出管路34に介
在された液圧発生器35とを有するエンジン回転
速度検出手段25が設けられる。操舵輪1の操作
量に応じて調整された作動液を、パイロツト液流
として発生するパイロツト液流発生手段28があ
る。パイロツト液流の流れるパイロツト液路2
6,27に介在され、エンジン回転速度検出手段
25の液圧発生器35からの圧力信号を受けて開
度を調整する可変絞り弁37を有する液圧制御手
段29が設けられる。この液圧制御手段29によ
り制御されたパイロツト液流の液圧を受けて、エ
ンジンにより駆動される可変容量形ポンプ30の
吐出容量を制御する吐出量調整手段31がある。
そして、パイロツト液流の液圧を受けて、可変容
量形ポンプ30の吐出液を、変向手段16,17
に選択的に供給する液圧供給手段32が備えられ
ている。
〔発明の効果〕
本発明によれば、走行輪の変向操作をしない場
合に可変容量形ポンプからの吐出流量が最小量に
制御されており、また、変向操作を行う場合には
可変容量形ポンプからの吐出流量が操舵輪の回転
速度に相応する所定の量に常に制御される。しか
も、その吐出流量のほぼ全量が走行輪の変向操作
を行うための液圧シリンダへ供給されるため、ポ
ンプ吐出液を有効に利用できる。その結果、定容
量形ポンプの不必要な駆動によるエネルギの無用
な消費を防止でき、液圧操向装置におけるエネル
ギロスを極めて少なくすることができる。さら
に、エネルギロスに伴う作動液の温度上昇が小さ
く、作動液の温度上昇による液圧機器の故障や作
動液の劣化も回避でき、液圧機器の使用上の適正
化を実現することができる。
また、車両の通常の運転状態におけるエンジン
回転速度の変動範囲内においては、エンジン回転
速度の変動とはほぼ無関係に操舵輪の回転速度に
相応した所定の変向速度で走行輪の変向操作を行
うことができる。したがつて、エンジン回転速度
の変動による走行輪の変向速度の変動からくる操
舵輪と操作量と走行輪の変向量とのアンバランス
による運転者の操作上の不快感が解消され、それ
があれば伴う安全上の問題も解消される。
〔実施例〕
以下、本発明の車両の液圧操向装置を、その実
施例に基づいて、詳細に説明する。
第2図は本発明の車両の液圧操向装置の全体系
統図である。これには、エンジン回転速度検出手
段25と、操舵輪1の回転方向および回転速度に
応じて、パイロツト流路26または27へパイロ
ツト液流を排出するパイロツト液流発生手段28
と、エンジン回転速度検出手段25からの圧力信
号に応じて、パイロツト液流にパイロツト液圧を
立たせる液圧制御手段29と、そのパイロツト液
圧に応じて可変容量形ポンプ30の吐出量を制御
する吐出調整手段31と、図示しない走行輪を変
向させるための変向手段である一対の液圧シリン
ダ16,17と、シリンダ液圧管路15,18に
介在され、パイロツト液圧によつて選択的に切り
換わる液圧供給手段32とを主たる構成としてい
る。
エンジン回転速度検出手段25は、図示しない
エンジンにより駆動される定容量形ポンプ33と
その定容量形ポンプ33の吐出管路34に介在さ
れ、その上下流に通過流量に応じた差圧を発生さ
せる液圧発生器としての絞り35とを有してい
る。
パイロツト液流発生手段28は、運転席に付設
された操舵輪1と、その操舵輪1に連動された両
回転ポンプ3と、この両回転ポンプ3に連結さ
れ、かつ、この両回転ポンプ3とエンジン回転速
度検出手段25の絞り35との間に介在された方
向切換弁4とを備えている。
液圧制御手段29は、シヤトル弁36と可変絞
り弁37を有しており、このシヤトル弁36の二
つの一次側ポートは、パイロツト液流発生手段2
8の出口側管路であるパイロツト流路26,27
に各々接続されている。また、可変絞り弁37の
弁本体37Aには、シヤトル弁36の二次側ポー
トに連通した入口ポート38と、貯留器12に連
通した出口ポート39と、エンジン回転速度検出
手段25の絞り35の前後の流路に各々通じる二
つのパイロツトポート40,41とが設けられて
いる。そして、スプール42が摺動可能に嵌挿さ
れており、絞り35の前後の圧力差とスプリング
43の弾発力とが釣り合う位置にスプール42が
変位するよう構成されている。このスプール42
には、入口ポート38と出口ポート39とを連通
する切欠溝44が設けられており、スプール42
の矢印45方向の変化に応じて、入口ポート38
と出口ポート39とを連通する流路断面積の大き
さ、すなわち、絞り開度を増大するように構成さ
れている。
吐出量調整手段31は、液圧制御手段29の可
変絞り弁37の入口側流路に枝設された管路46
を介して供給されるパイロツト液圧に相応してシ
フト量が制御されるサーボ弁47と、このサーボ
弁47のシフト量に応じて移動するサーボピスト
ン48と、そのサーボピストン48の移動と連動
して吐出容量が変わる可変容量形ポンプ30とを
有している。
液圧供給手段32は方向切換弁であり、可変容
量形ポンプ30と図示しない走行輪を変向させる
一対の液圧シリンダ16,17との間のシリンダ
液圧管路15,18に介在され、パイロツト液流
発生手段28のパイロツト流路26,27にそれ
ぞれ枝設された管路49,50を介して供給され
るパイロツト液圧によつて、可変容量形ポンプ3
0の吐出側管路51とシリンダ液圧管路15,1
8および貯留器12への排出管路52との連通を
切り換えるよう構成されている。すなわち、可変
容量形ポンプ30の吐出液を、変向手段16,1
7に選択的に供給することができる。
以上述べたような構成の実施例によれば、次の
ように作動させることができる。
第2図において、操舵輪1を運転者が所望する
例えば、矢印2の方向へ回転すると、それに連動
して両回転ポンプ3が動き、その動きに従つて両
回転ポンプ3と連結されている方向切換弁4が中
立位置からポジシヨン4Aに切り換わる。定容量
形ポンプ33から送液されてきた作動液が管路6
に通じ、リリーフ弁53により規制された作動液
の圧力が両回転ポンプ3の吸込側に供給されるの
で、操舵輪1の回転が助勢され、かつ操作力が軽
減される。
これと同時に、操舵輪1の回転速度に応じた流
量で両回転ポンプ3から排出されたパイロツト液
流は、管路8、パイロツト流路26を通つてシヤ
トル弁36へ送液される。シヤトル弁36は供給
されたパイロツト液流によつて、パイロツト流路
26と可変絞り弁37の入口ポート38とを連通
すると共に、パイロツト流路27との流路を閉鎖
するように切り換わり、パイロツト液流は可変絞
り弁37を通つて貯留器12へ排出される。
このとき、可変絞り弁37の絞り開度とパイロ
ツト液の流量に相応して、可変絞り弁37の上流
側パイロツト液流にパイロツト液圧が立つ。その
パイロツト液圧は管路46を介して吐出量調整手
段31のサーボ弁47のパイロツトポート54に
供給される。サーボ弁47のスプール55は、ス
プリング56の弾発力とパイロツト液圧による作
用力とが釣り合う位置まで、矢印57の方向へ移
動する。このためスプール55とスリーブ58と
の位置関係は、第3図aの状態となる。
リリーフ弁53によつて圧力を規制された定容
量形ポンプ33からの作動液が、管路59、シリ
ンダ室60、サーボ弁47および管路61を通つ
て、シリンダ室60より大径の他のシリンダ室6
2へ供給される。そのため、サーボピストン48
は矢印63の方向へ移動し、このサーボピストン
48と連接部材64によつて接続されているスリ
ーブ58も、同時に矢印57の方向に移動する。
このサーボピストン48の移動量が前述のスプー
ル55の移動量と相応する量に達すると、スプー
ル55とスリーブ58との位置関係は第3図bの
状態となるので、シリンダ室62への送液が停止
され、サーボピストン48の移動も止まる。
また、サーボピストン48は、可変容量形ポン
プ30の吐出容量調整レバー65とも接続されて
いるので、サーボピストン48の矢印63方向の
移動量に応じて、可変容量形ポンプ30の吐出容
量も増大する。なお、前述の状態からサーボ弁4
7に供給されるパイロツト液圧が減少した場合に
は、スプール55は減少したパイロツト液圧の作
用力とスプリング56の弾発力とが釣り合う位置
まで矢印66の方向へ移動して、スプール55と
スリーブ58との位置関係は、第3図cの状態と
なる。
シリンダ室62の作動液は、管路61、サーボ
弁47を通つて貯留器12へ還流されるため、サ
ーボピストン48は矢印67の方向へ移動し、そ
れに連動するスリーブ58とスプール55との位
置関係が、第3図bの状態となつて停止する。し
たがつて、可変容量形ポンプ30の吐出容量調整
レバー65も前述と逆方向に作動し、サーボピス
トン48の矢印67方向の移動量に応じて、可変
容量形ポンプ30の吐出容量も減少する。つま
り、可変容量形ポンプ30の吐出容量は、サーボ
弁47に供給されるパイロツト液圧に相応する量
に常時追従制御される。
一方、方向切換弁32のパイロツトポート68
にも管路49を介してパイロツト液圧が供給さ
れ、他方のパイロツトポート69は、管路50、
パイロツト流路27および切換弁4を介して貯留
器12に通じる。パイロツト液圧の作用力によつ
て方向切換弁32はポジシヨン32Aに切り換わ
り、可変容量形ポンプ30から吐出された吐出液
はシリンダ液圧管路15に通じる。その作動液は
一対の液圧シリンダ16,17のそれぞれの室1
6A,17Bに供給されると共に、他方のシリン
ダ室16B,17Aはシリンダ液圧管路18およ
び管路52を介して貯留器12に通じる。したが
つて、液圧シリンダ16は縮小し、液圧シリンダ
17は伸長する。その結果、一対の液圧シリンダ
16,17は図示しない変向機構を作動させて走
行輪を変向させる。
上述の変向操作において、走行輪の変向速度は
可変容量形ポンプ30からの作動液の吐出流量に
ほぼ比例するが、その吐出流量はその時の可変容
量形ポンプ30の吐出容量と回転速度の積にほぼ
等しい。エンジン回転速度が一定の場合には、吐
出流量も可変容量形ポンプ30の吐出容量にほぼ
比例することになる。その可変容量形ポンプ30
の吐出容量は前述したようにサーボ弁47に供給
されるパイロツト液圧に相応した量に制御されて
おり、そのパイロツト液圧はパイロツト液流発生
手段28からのパイロツト液流が可変絞り弁37
を通過する際の流路抵抗による圧力降下量に等し
く、その可変絞り弁37はエンジン回転速度が一
定の場合には一定の絞り開度となつている。
したがつて、パイロツト液圧はパイロツト液流
発生手段28からのパイロツト液流量に相応した
値となつており、そのパイロツト液量はパイロツ
ト液流発生手段28の操舵輪1の回転速度にほぼ
比例する。つまり、エンジン回転速度が一定の場
合には、可変容量形ポンプ30からの作動液の吐
出流量が操舵輪1の回転速度に相応した量とな
り、操舵輪1の回転速度に相応する所定の変向速
度で、走行輪を変向操作することができる。
次に、エンジン回転速度が変化した場合の走行
輪の変向速度について述べる。
エンジン回転速度検出手段25の定容量形ポン
プ33はエンジン回転速度に比例した速度で駆動
され、定容量形ポンプ33からの吐出流量もほぼ
エンジン回転速度に比例した量となる。そのた
め、エンジン回転速度検出手段25の絞り35の
前後差圧はエンジン回転速度に相応した量とな
り、その前後差圧がパイロツトポート40,41
に供給される可変絞り弁37は、その絞り開度を
前述したようにエンジン回転速度の増大に応じて
増大させる。したがつて、パイロツト液流発生手
段28からのパイロツト液流量が一定であつて
も、液圧制御手段29で制御されるパイロツト液
圧はエンジン回転速度の増大に応じて減少し、好
ましい実施例では、パイロツト液圧とエンジン回
転速度との関係が第4図のようになる。
このため、定容量形ポンプ33と同一のエンジ
ンで駆動される可変容量形ポンプ30の吐出容量
はエンジン回転速度の増大に応じて減少し、可変
容量形ポンプ30からの吐出流量とエンジン回転
速度との関係は、第5図のようになる。車両の通
常の運転状態におけるエンジン回転速度の変動範
囲内では、エンジン回転速度に関係なく、可変容
量形ポンプ30からの吐出流量がほぼ一定とな
る。
つまり、車両の通常の運転状態におけるエンジ
ン回転速度の変動範囲内では、エンジン回転速度
には無関係に、操舵輪1の回転速度に相応した所
定の変向速度で、走行輪を変向操作することがで
きる。また、操舵輪1の回転を停止すると両回転
ポンプ3も停止し、方向切換弁4はポジシヨン4
Aから中立位置に戻り、定容量形ポンプ33から
の作動液は方向切換弁4のところで停止される。
また、液圧制御手段29にはパイロツト液流が送
液されず、パイロツト液圧が立たないので、方向
切換弁32はポジシヨン32Aから中立位置に戻
り、シリンダ液圧管路15,18は方向切換弁3
2で閉鎖される。それと共に、可変容量形ポンプ
30からの吐出液は管路52を通り貯留器12へ
還流される。したがつて、液圧シリンダ16,1
7の伸縮は停止し、走行輪の変向も停止される。
一方、吐出量調整手段31のサーボ弁47に供
給されているパイロツト液圧も、ほぼ貯留器12
の圧力にまで減少する。これによつて、スプール
55は矢印66の方向へストロークエンドまで変
位する。したがつて、吐出量調整手段31は前述
と同様の作動をして、可変容量形ポンプ30の吐
出容量は所定の最小量に制御され、初期の状態に
なる。さらに、操舵輪1を前述の矢印2と逆の方
向へ変向操作すると、それに連動して両回転ポン
プ3が動き、その動きにしたがつて両回転ポンプ
3と連結している方向切換弁4が、中立位置から
ポジシヨン4Bに切り換わる。
定容量形ポンプ33から送液されてきた作動液
が管路8に通じ、リリーフ弁53により規制され
た圧力の作動液が両回転ポンプ3の吸込側に供給
される。これによつて、操舵輪1の回転が助勢さ
れ、その操作力が軽減される。これと同時に、操
舵輪1の回転速度に応じた流量で、両回転ポンプ
3から排出されたパイロツト液流が、管路6、パ
イロツト流路27を通つてシヤトル弁36へ送液
される。そのシヤトル弁36は、供給されたパイ
ロツト液流によつて管路27と可変絞り弁37の
入口ポート38とを連通すると共に、パイロツト
流路26との流路を閉鎖するように切り換わるの
で、パイロツト液流は可変絞り弁37を通つて貯
留器12へ排出される。このとき可変絞り弁37
の絞り開度とパイロツト液の流量に相応して、可
変絞り弁37の上流側パイロツト液流にパイロツ
ト液圧が立つ。そのパイロツト液圧は管路46を
介して吐出量調整手段31のサーボ弁47のパイ
ロツトポート54に供給され、吐出量調整手段3
1は前述と同様に作動して、可変容量形ポンプ3
0の吐出容量を、前述のパイロツト液圧に相応す
る量に制御する。
一方、方向切換弁32のパイロツトポート69
にも管路50を介してパイロツト液圧が供給さ
れ、他方のパイロツトポート68は管路49、パ
イロツト流路26および切換弁4を介して貯留器
12に通じる。パイロツト液圧の作用力によつて
方向切換弁32はポジシヨン32Bに切り換わ
り、可変容量形ポンプ30から吐出された作動液
はシリンダ液圧管路18に通じ、一対の液圧シリ
ンダ16,17のそれぞれの室16B,17Aに
供給される。同時に、他方のシリンダ室16A,
17Bはシリンダ液圧管路15および管路52を
介して貯留器12に通じ、液圧シリンダ16は伸
長し、液圧シリンダ17は縮小する。その結果、
一対の液圧シリンダ16,17を作動させて、走
行輪を前述と逆方向に変向させる。
このとき、エンジン回転速度検出手段25、液
圧制御手段29、吐出量調整手段31は前述と同
様に作動し、車両の通常の運転状態におけるエン
ジン回転速度の変動範囲内では、エンジン回転速
度と無関係に、操舵輪1の回転速度に相応した所
定の変向速度で、走行輪を前述と逆方向へ変向さ
せることができる。
ところで、上述の実施例においてエンジン回転
速度検出手段25の液圧発生器として絞り35を
使用している。しかし、リリーフ弁は一般的にそ
の通過流量の増大に比例して、その前後の圧力差
が大きくなるという特性があり、これに着目する
と上記の絞り弁と同様の機能を発揮させることが
できる。したがつて、液圧発生器として、第2図
の絞り35に代えて、リリーフ弁を用いることも
できる。
また、吐出量調整手段31は、第2図に示す吐
出量調整手段に限定されるものではなく、適宜公
知の例えば第6図に示すように、可変容量形ポン
プ30の吐出容量調整レバー65に連結されたシ
リンダ70を採用し、そのシリンダ室70Aに、
第2図に示す管路46を介してパイロツト液圧を
供給してもよい。
さらに、パイロツト液流発生手段28も第2図
に示すものに限定されるものではなく、適宜公知
の例えば第7図に示すように、操舵輪1に接続さ
れた両回転ポンプ71を採用し、その二つの吸排
出ポートを二つのチエツク弁72,73を介して
貯留器12に接続すると共に、第2図に示すパイ
ロツト流路26,27にそれぞれ接続してもよ
い。すなわち、両回転ポンプ71に連動して切り
換わる方向切換弁を設けるようにしてもよい。
また、第2図に示す実施例においては、パイロ
ツト液流発生手段28および吐出量調整手段31
のサーボピストン48を駆動するための液圧供給
源として、エンジン回転速度検出手段25の定容
量形ポンプ33を用いている。しかし、その液圧
供給源としては、定容量形ポンプ33に代えて他
の液圧供給源を用いてもよく、例えば前述した定
容量形ポンプ33の外に別のポンプを追加設置
し、そのポンプをパイロツト液流発生手段28の
液圧供給源として採用したり、吐出量調整手段3
1のサーボピストン48を駆動するための液圧供
給源として用いても、本発明の全体的な作動を異
ならせることなく、同一の効果を生じさせること
ができるのは言うまでもない。
以上の詳細な説明から分かるように、変向操作
をしない場合には、可変容量形ポンプからの吐出
流量が最小量に制御される。一方、変向操作しな
いときには、可変容量形ポンプからの吐出流量を
操舵輪の回転速度に相応する所定の量に常に制御
することができる。しかも、その吐出流量のほぼ
全量を走行輪の変向操作するための液圧シリンダ
へ供給できるため、ポンプ吐出液が有効に利用さ
れる。その結果、従来技術のところで述べたよう
な定容量形ポンプの不必要な駆動によるエネルギ
の無用な消費が防止され、液圧操向装置における
エネルギ損失を著しく少なくできる。さらに、そ
のエネルギ損失に伴う作動液の温度上昇が抑制さ
れ、作動液の温度上昇による液圧機器の故障や作
動液の劣化が回避される。
車両の通常の運転状態におけるエンジン回転速
度の変動範囲内では、エンジン回転速度の変動と
ほぼ無関係に操舵輪の回転速度に相応した所定の
変向速度で走行輪の変向操作を行うことができる
ので、エンジン回転速度の変動による走行輪の変
向速度の変動からくる操舵輪の操作量と走行輪の
変向量とのアンバランスによる運転者の操作上の
不快感を解消し、好ましい変向操作感覚を与える
と共に、変向操作上の安全確保が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は液圧操向装置の従来の制御系統図、第
2図は本発明の車両の液圧操向装置の実施例にお
ける制御系油圧回路図、第3図a〜cは吐出量調
整手段におけるサーボ弁の作動説明図、第4図は
エンジン回転速度とパイロツト液圧との関係にお
ける可変絞り弁の開度変化範囲を示すグラフ、第
5図はエンジン回転速度と可変容量形ポンプの吐
出流量との関係における可変絞り弁の開度変化範
囲を示すグラフ、第6図は吐出量調整手段の他例
図、第7図はパイロツト液流発生手段の他例図で
ある。 1…操舵輪、3,71…両回転ポンプ、4…方
向切換弁、16,17…変向手段(液圧シリン
ダ)、25…エンジン回転速度検出手段、26,
27…パイロツト流路、28…パイロツト液流発
生手段、29…液圧制御手段、30…可変容量形
ポンプ、31…吐出量調整手段、32…液圧供給
手段(方向切換弁)、33…定容量形ポンプ、3
4…吐出管路、35…液圧発生器(絞り)、37
…可変絞り弁、72,73…チエツク弁(方向切
換弁)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液圧で駆動する変向手段により、車両の走行
    輪を変向させるようになつている液圧操向装置に
    おいて、 エンジンにより駆動される定容量形ポンプと、
    この定容量形ポンプの吐出管路に介在された液圧
    発生器とを有するエンジン回転速度検出手段と、 操舵輪の操作量に応じて調整された作動液を、
    パイロツト液流として発生するパイロツト液流発
    生手段と、 上記パイロツト液流の流れるパイロツト流路に
    介在され、前記エンジン回転速度検出手段の液圧
    発生器からの圧力信号を受けて開度を調整する可
    変絞り弁を有する液圧制御手段と、 この液圧制御手段により制御された前記パイロ
    ツト液流の液圧を受けて、前記エンジンにより駆
    動される可変容量形ポンプの吐出容量を制御する
    吐出量調整手段と、 前記パイロツト液流の液圧を受けて、前記可変
    容量形ポンプの吐出液を、前記変向手段に選択的
    に供給する液圧供給手段と、を備えたことを特徴
    とする車両の液圧操向装置。 2 前記エンジン回転速度検出手段の液圧発生器
    は、通過流量により前後に差圧を発生させる絞り
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の車両の液圧操向装置。 3 前記エンジン回転速度検出手段の液圧発生器
    は、通過流量により前後に差圧を発生させるリリ
    ーフ弁であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の車両の液圧操向装置。 4 前記パイロツト液流発生手段は、操舵輪に接
    続された両回転ポンプと、この両回転ポンプに連
    動して切り換わる方向切換弁と、を有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の車両の
    液圧操向装置。
JP58190211A 1983-10-11 1983-10-11 車両の液圧操向装置 Granted JPS6080973A (ja)

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JPH0775985B2 (ja) * 1984-12-10 1995-08-16 石炭露天掘機械技術研究組合 車両の液圧操向装置
JPS6347978U (ja) * 1986-09-17 1988-03-31
JPS63291772A (ja) * 1987-05-26 1988-11-29 Komatsu Ltd 油圧式ステアリング装置
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