JPH07109893B2 - 絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法 - Google Patents

絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法

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JPH07109893B2
JPH07109893B2 JP16588693A JP16588693A JPH07109893B2 JP H07109893 B2 JPH07109893 B2 JP H07109893B2 JP 16588693 A JP16588693 A JP 16588693A JP 16588693 A JP16588693 A JP 16588693A JP H07109893 B2 JPH07109893 B2 JP H07109893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁表面を有する基板
上に微結晶性を有する非単結晶半導体層を用いた絶縁ゲ
ート型電界効果半導体装置の作製方法に関するものであ
る。本発明は、前記絶縁表面を有する基板上にプラズマ
CVD法等の堆積法により前記非単結晶半導体層を堆積
し、この非単結晶半導体層の特性を利用するものであ
る。すなわち、本発明は、従来の絶縁ゲート型電界効果
半導体に比べて、特性の安定性に極めて優れた絶縁ゲー
ト型電界効果半導体装置の作製方法に関するものであ
る。
【0002】また、本発明は、製造の容易性に極めて優
れた絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法に関す
るものである。
【0003】前記セミアモルファスシリコン半導体に関
しては、本出願人が先に出願した特願昭55−2638
8号( 出願日 昭和55年3月3日、セミアモルファス
シリコン半導体) 、特願昭54−58863号(出願日
昭和54年5月14日、半導体装置作製方法)のそれ
ぞれに詳細に記載されている。すなわち、本発明におい
て使用される好適なセミアモルファスシリコン半導体、
たとえば珪素半導体であって単結晶性を具備しない半導
体は、ガラス基板、多結晶構造のアルミナ等のセラミッ
ク基板のいずれかの絶縁基板の表面上に形成される。こ
の絶縁基板の表面上に形成されたセミアモルファスシリ
コン半導体は、AM1(100〔mW/cm2 〕)の光
エネルギーを与えた場合においても、1×10-3〔1/
Ωcm〕ないし8×10-2〔1/Ωcm〕の電気−光伝
導度が得られる。
【0004】また、前記セミアモルファスシリコン半導
体は、実質的に真性の状態において、1×10-3〔1/
Ωcm〕ないし1×10-5〔1/Ωcm〕の暗伝導度が
得られる。前記セミアモルファスシリコン半導体の光伝
導度および暗伝導度の値は、単結晶シリコン半導体の1
/2ないし1/10である。すなわち、前記セミアモル
ファスシリコン半導体は、光伝導度および暗伝導度にお
いて、極めて優れた特性を有する。このセミアモルファ
スシリコン半導体の優れた特性は、本出願人が実験的に
見出したものである。セミアモルファスシリコン半導体
の優れた特性に関する詳細については、下記文献に一部
が発表されている。 (1)Appl.Phys.Lett. 38( 3) 、1981、p
p. 142〜144。 (2)1981年 春季 応用物理学会講演会 1a S
5、「微結晶を含むa−Siの構造観察と光学的・電気
的特性」、第422頁。 (3)1981年 秋季 第42回 応用物理学会学術
講演会 7a −A−1、7a −A−2、第403頁。
【0005】
【従来の技術】図1は従来例におけるアモルファスシリ
コン半導体を用いた絶縁ゲート型電界効果半導体装置の
縦断面図である。図1において、絶縁基板1上には、前
記絶縁ゲート型電界効果半導体装置のゲート電極3およ
び13が形成されている。このゲート電極3、13のそ
れぞれは、耐熱性材料、たとえばモリブデンにより形成
される。前記ゲート電極3、13のそれぞれの表面上に
形成されたゲート絶縁膜11は、単層膜として構成され
る。このゲート絶縁膜11は、CVD法によって酸化珪
素膜が形成される。この酸化珪素膜は、0. 1〔μm〕
ないし0. 5〔μm〕の厚さで形成される。
【0006】前記ゲート絶縁膜11の表面上には、アモ
ルファスシリコン半導体5、10のそれぞれが形成され
る。アモルファスシリコン半導体5は、Nチャネル型絶
縁ゲート型電界効果半導体装置12のゲート電極3上に
のみ形成される。アモルファスシリコン半導体10は、
Pチャネル型絶縁ゲート型電界効果半導体装置2のゲー
ト電極13上にのみ形成される。いずれのアモルファス
シリコン半導体5、10も選択的フォトエッチング法に
より形成される。前記Nチャネル型絶縁ゲート型電界効
果半導体装置12は、N型の半導体層6、7のそれぞれ
が選択的フォトエッチングで形成される。このN型の半
導体層6、7のそれぞれは、ソース領域6、ドレイン領
域7のそれぞれとして使用される。
【0007】前記Pチャネル型絶縁ゲート型電界効果半
導体装置2は、真空蒸着法で形成されたアルミニューム
膜8、9のそれぞれが選択的フォトエッチングで形成さ
れる。このアルミニューム膜8、9のそれぞれは、ソー
ス領域9、ドレイン領域8のそれぞれとして使用され
る。前記図1においては、Pチャネル型絶縁ゲート型電
界効果半導体装置2およびNチャネル型絶縁ゲート型電
界効果半導体装置12で形成されるCMOSFET(相
補型MOSFET)が構成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のNチャネル型絶
縁ゲート型電界効果半導体装置12(Pチャネル型絶縁
ゲート型電界効果半導体装置2も同様)においては、以
下の点が配慮されていない。 (1)前記Nチャネル型絶縁ゲート型電界効果半導体装
置12は、ゲート絶縁膜11が一層の酸化珪素膜で形成
されている。しかも、このゲート絶縁膜11は、CVD
法で形成されるので、高密度な膜質を得ることが難し
く、かつ珪素−酸素の反応性に欠ける部分が発生する。
このため、ゲート絶縁膜11は、ピンホールが発生しや
すく、ゲート電極3とアモルファスシリコン半導体5と
の間に前記ピンホールに基づくショートやリークが発生
する。このショートやリークの発生を防止するには、ゲ
ート絶縁膜11の膜厚を0. 3〔μm〕以上に厚くしな
ければならない。
【0009】また、前記ゲート絶縁膜11としての酸化
珪素膜とアモルファスシリコン半導体5との間の界面部
分は、それぞれの膜中に存在する水素が触媒となり、簡
単に化学反応が進行する。このため、前記ゲート絶縁膜
11、アモルファスシリコン半導体5のそれぞれの膜質
は、信頼性が低下し、併せて特性の劣化が発生してい
た。ショートやリークを防止するために、ゲート絶縁膜
11を厚くしなければならないという理由から、前記N
チャネル型絶縁ゲート型電界効果半導体装置12は、ゲ
ート電圧に20〔V〕ないし60〔V〕の大きな駆動電
圧を印加する必要がある。すなわち、Nチャネル型絶縁
ゲート型電界効果半導体装置12は、所謂1. 5〔V〕
ないし5〔V〕の低電圧に基づく駆動を実現することが
難しい。
【0010】(2)また、前記Nチャネル型絶縁ゲート
型電界効果半導体装置12は、ゲート電極15のゲート
長方向の両端、アモルファスシリコン半導体5の両端、
ソース領域6の一端、ドレイン領域7の一端のそれぞれ
を精密に位置合せできない。すなわち、製造上のマスク
合せずれに加えて、絶縁基板(ガラス基板)1の反りや
縮み、および絶縁基板1上の凹凸がある状態で位置合せ
が行われるので、1〔μm〕以内の高精度において、位
置合せを行うことは全く不可能に近い。したがって、N
チャネル型絶縁ゲート型電界効果半導体装置12は、製
造上、20〔μm〕ないし30〔μm〕ものトレランス
(余裕度)が必要とされる。このため、Nチャネル型絶
縁ゲート型電界効果半導体装置12は、ゲート電極1
5、高電圧を印加するドレイン領域7のそれぞれの重複
度が増加し、この増加に伴い、ドレイン領域7に付加さ
れる寄生容量が増加する。この寄生容量の増加により、
ドレイン電圧は、50〔V〕ないし70〔V〕まで高く
しなくてはならない。また、前記寄生容量は、製造上、
ばらつきも大きい。したがって、前記Nチャネル型絶縁
ゲート型電界効果半導体装置12は、実用上の使用が不
可能であった。
【0011】(3)また、前記Nチャネル型絶縁ゲート
型電界効果半導体装置12は、構造敏感性を有するチャ
ネル形成領域、すなわち、アモルファスシリコン半導体
5の表面に密着し、ソース領域6、ドレイン領域7のそ
れぞれが形成される。このソース領域6、ドレイン領域
7のそれぞれは、N型の導電型の不純物が0. 5〔%〕
ないし2〔%〕の範囲で多量にドープされた半導体層
6、7のそれぞれで形成される。半導体層6、7のそれ
ぞれは、アモルファスシリコン半導体5の表面上におい
て、完全にエッチング除去しない限り、ソース領域6と
ドレイン領域7との間にショートが発生する。しかしな
がら、下側のアモルファスシリコン半導体5、上側の半
導体層(ソース領域)6および(ドレイン領域)7のそ
れぞれは、同一主成分であるので、エッチングの選択比
の確保が難しく、ソース領域6とドレイン領域7との間
にショートが発生しやすい。
【0012】(4)さらに、前記アモルファスシリコン
半導体5の表面は、後の工程においてソース領域6およ
びドレイン領域7が形成され、かつNチャネル型絶縁ゲ
ート型電界効果半導体装置12が完成した後において
も、図1に示すように、空気中に露呈する。アモルファ
スシリコン半導体5は、構造敏感性を有し、特にアモル
ファスシリコン系においては微結晶性を有する。このた
め、Nチャネル型絶縁ゲート型電界効果半導体装置12
は、アモルファスシリコン半導体5の膜質や特性に対す
る低い信頼性と、ばらつきの大きい製造上の問題とによ
って、工業的に実用化することができなかった。
【0013】以上、これらの理由から、図1に示す構造
の絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、工業的に実際に
使用することが不適当であった。本発明は、以上のよう
な課題を解決するためになされたもので、ゲート電極と
チャネル形成領域との間のピンホールによるリークを防
ぎ、しかもチャネル形成領域と珪素との間の反応に基づ
く、ゲート絶縁膜の膜質もしくは特性の劣化を防ぐこと
ができる、絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法
を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、前記目的に加えて、ゲー
ト電極とドレイン領域との間の寄生容量を減少し、しか
もゲート電極とドレイン領域との間のショートを防ぐこ
とができる、絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方
法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、前
記目的に加えて、チャネル形成領域の膜質や特性に対す
る信頼性を向上できる、絶縁ゲート型電界効果半導体装
置の作製方法を提供することを目的とする。
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁ゲート型電
界効果半導体装置の作成方法は、絶縁表面を有する基板
(1)上に一導電型の半導体または導体の材料をパター
ニングしてゲート電極(20)を形成する工程と、当該
ゲート電極用材料をプラズマ酸化法により酸化する工程
を経て、酸化物絶縁膜を前記ゲート電極(20)の上面
および側面に形成する工程と、前記酸化物絶縁膜上を窒
化珪素膜により覆って多層膜構成のゲート絶縁膜(2
1)で前記ゲート電極(20)を覆うように形成する工
程と、前記窒化珪素膜上に密接してチャネル形成領域
(27)を構成すると共に、真性または実質的に真性の
水素が添加された微結晶性を有する非単結晶半導体層を
形成する工程とから構成される。
【0017】
【作 用】本発明は、前述した絶縁ゲート型電界効果
半導体装置の作製方法において、以下の作用が得られ
る。 (1)ゲート絶縁膜は、ゲート電極自体の表面をプラズ
マ酸化法により酸化しているため、堆積による絶縁酸化
膜の形成と比較して、膜厚が薄く形成できるにもかかわ
らず、ゲート電極の表面に緻密な膜質の酸化物絶縁膜が
形成される。このため、ゲート絶縁膜は、ゲート電極と
チャネル形成領域との間に発生するピンホールを減少
し、ゲート電極とチャネル形成領域との間のリークを防
ぐことができる。
【0018】(2)前記ゲート電極とチャネル形成領域
としての微結晶性を有する非単結晶半導体との間に、ゲ
ート電極自体をプラズマ酸化法により酸化して形成した
酸化物絶縁膜と窒化珪素膜とからなる多層構成のゲート
絶縁膜が形成されているので、ゲート絶縁膜とチャネル
形成領域との間で起こる化学的な反応を防ぐことができ
る。
【0019】(3)前記作用(1)および作用(2)に
より、ゲート絶縁膜の膜質や特性を向上できるので、絶
縁ゲート型電界効果半導体装置の低電圧駆動が実現でき
る。たとえば、絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、
1. 5〔V〕ないし5〔V〕の範囲の低いゲート電圧に
おいて駆動された。
【0020】(4)前記ゲート電極として、耐熱性を有
するP型またはN型不純物が多量に添加された多結晶シ
リコン半導体(PCS)を使用する場合、前記ゲート電
極の上面および側面にプラズマ酸化法によって酸化され
た酸化珪素膜が形成されている。そして、この酸化珪素
膜の表面上に、窒化珪素膜が形成され、この酸化珪素膜
および窒化珪素膜からなるゲート絶縁膜は、ピンホール
のない緻密な構造になる。
【0021】(1)前記絶縁ゲート型電界効果半導体装
置をチャネル長方向に複数個配列し、この配列において
隣接する配列前段の絶縁ゲート型電界効果半導体装置の
一方のソース領域またはドレイン領域を配列後段の絶縁
ゲート型電界効果半導体装置の他方のドレイン領域また
はソース領域と共有することにより、前記ソース領域ま
たはドレイン領域に相当する占有面積を減少できるの
で、集積密度を向上できる。
【0022】(2)前記作用(1)により、配列におい
て隣接する配列前段の絶縁ゲート型電界効果半導体装置
の一方のソース領域またはドレイン領域と配列後段の絶
縁ゲート型電界効果半導体装置の他方のドレイン領域ま
たはソース領域との間のアイソレーション領域を廃止で
きるので、より集積密度を向上できる。
【0023】(3)前記作用(2)により、前記絶縁ゲ
ート型電界効果半導体装置をマトリックス構造に配列し
ても、高い集積密度が得られる。 (4)前記作用(2)または作用(3)により、前記絶
縁基板に透光性の石英ガラス基板を使用することによ
り、イメージセンサを構成できる。このイメージセンサ
は、1個の絶縁ゲート型電界効果半導体装置で1セルを
構成できる。
【0024】(5)前記作用(2)または作用(3)に
より、前記絶縁基板に遮光性のアルミナセラミック基板
を使用することにより、平面パネル液晶ディスプレーを
構成できる。この平面パネル液晶ディスプレーは、アル
ミナセラミック基板の表面上に1個の絶縁ゲート型電界
効果半導体装置およびそれに連結された1個のキャパシ
タ(1トランジスタ・1キャパシタ構造)で1セル(1
ピクセル)を構成できる。前記キャパシタの電極間には
液晶が配置される。
【0025】(6)前記作用(2)または作用(3)に
より、1個の絶縁ゲート型電界効果半導体装置を1セル
(1メモリセル)とし、このセルをマトリックス構造に
複数個配列した不揮発性メモリを構成できる。
【0026】
【実 施 例】以下、本発明の実施例について説明す
る。 (第1実施例)図2は本発明の第1実施例である絶縁ゲ
ート型電界効果半導体装置の縦端面図である。図3は本
発明の第2実施例である絶縁ゲート型電界効果半導体装
置の縦断面図である。図4は本発明の第3実施例である
絶縁ゲート型電界効果半導体装置の縦断面図である。図
5(A)は本発明の第4実施例である絶縁ゲート型電界
効果半導体装置の縦断面図である。図5(B)は本発明
の第5実施例である絶縁ゲート型電界効果半導体装置の
縦断面図である。図6は本発明の第4実施例であるイメ
ージセンサのブロック回路図である。図2において、基
板の準備工程から絶縁ゲート型電界効果半導体装置が完
成する工程までの全製作工程のうち、基板の準備工程か
らゲート絶縁膜を形成する工程までの前段の製作方法に
ついて説明する。
【0027】まず、図2(A)に示すように、絶縁表面
を有する基板1が準備される。そして、図2(A)に示
すように、前記基板1の絶縁表面上には、ゲート電極2
0、ゲート絶縁膜21、マスク形成層(保護層)220
のそれぞれが順次形成される。前記基板1には、絶縁性
を有し、かつ透光性を有する石英ガラス基板が使用され
る。また、基板1には、絶縁性を有するセラミック基板
が使用される。前記ゲート電極20は、プラズマ気相法
によって形成される。すなわち、ゲート電極20は、基
板1の絶縁表面(被形成面)上にプラズマ気相法により
堆積された非単結晶半導体で形成される。
【0028】前記プラズマ気相法には、反応性気体とし
てシラン(モノシラン若しくはポリシラン)またはフッ
化珪素が使用される。前記反応性気体を希釈するキャリ
アガスとしては、ヘリュームまたは水素が使用される。
プラズマ気相法は、まず、反応性気体をキャリアガスで
希釈し、この反応性気体およびキャリアガスを反応炉内
に導き、この反応炉内で反応性気体およびキャリアガス
をプラズマ化し、反応性気体を分解しかつ反応させるこ
とにより、基板1の絶縁表面上に非単結晶半導体が形成
される。
【0029】前記プラズマ気相法は、0. 01〔torr〕
ないし10〔torr〕、たとえば0.3〔torr〕に反応炉
内の圧力が設定される。反応炉内に配置された基板1
は、100〔℃〕ないし400〔℃〕、たとえば300
〔℃〕に加熱される。前記反応性気体およびキャリアガ
スのプラズマ化は、直流または500〔KHz〕ないし
50〔MHz〕たとえば13. 5〔MHz〕の高周波に
よるアーク放電またはグロー放電で行われる。さらに、
前記プラズマ化は、前記直流または高周波に、1〔GH
z〕ないし10〔GHz〕、たとえば2. 45〔GH
z〕のマイクロ波の電磁エネルギーを5〔W〕ないし2
00〔W〕の出力として加えたアーク放電またはグロー
放電で行ってもよい。
【0030】このような条件下におけるプラズマ気相法
によって、基板1の絶縁表面上に微結晶性を有する真性
または実質的に真性の非単結晶半導体が形成される。こ
の非単結晶半導体は、たとえば0. 1〔μm〕ないし1
〔μm〕の厚さで形成される。図4(C)に示す完成図
から明らかなように、ソース領域29−ドレイン領域3
0間を流れる電流は、基板1の絶縁表面と平行な方向に
流れる。したがって、本実施例においては、非単結晶半
導体の生成に際し、グロー放電またはアーク放電の電極
の表面に対して基板1の絶縁表面を平行に配置し、横方
向の電気伝導度を大きく設定する。
【0031】本実施例で使用した同一のプラズマCVD
装置の反応炉において、前記非単結晶半導体は、生成温
度の依存性もあるが、たとえば、5〔W〕ないし20
〔W〕のマイクロ波出力の場合、アモルファスシリコン
半導体として形成される。また、非単結晶半導体は、2
0〔W〕ないし50〔W〕のマイクロ波出力の場合、中
間領域である微結晶性を有するアモルファスシリコン半
導体、すなわち、セミアモルファスシリコン半導体とし
て形成される。また、非単結晶半導体は、80〔W〕な
いし200〔W〕のマイクロ波出力の場合、多結晶シリ
コン半導体として形成される。
【0032】さらに、非単結晶半導体は、400〔℃〕
以上の生成温度で、しかも50〔W〕以上のマイクロ波
出力の場合、多結晶シリコン半導体として形成される。
前記アモルファスシリコン半導体は、ショートレンジオ
ーダのオーダリング(何らかの規則性)を有している
が、結晶性を備えていない。また、微結晶性を有するア
モルファスシリコン半導体、すなわちセミアモルファス
シリコン半導体は、5〔Å〕ないし100〔Å〕のショ
ートレンジオーダの大きさの格子歪を有する微結晶性を
備える。これらのアモルファスシリコン半導体、セミア
モルファスシリコン半導体のそれぞれは、珪素の不対結
合手を中和させる水素やフッ素の如きハロゲン元素によ
る再結合中心中和剤が0. 01〔モル%〕ないし5〔モ
ル%〕添加されている。
【0033】また、前記セミアモルファスシリコン半導
体においては、前記中和剤で相殺できていない不対結合
手を中和するために、リチューム、ナトリュームまたは
カリュームの如きアルカリ金属を1014〔cm-3〕ない
し1018〔cm-3〕の濃度で添加し、耐放射線性周波数
特性の改良を行ってもよい。前記セミアモルファスシリ
コン半導体においては、1×10-6〔1/Ωcm〕ない
し3×10-3〔1/Ωcm〕の暗伝導度が、AM1の条
件下にて1×10-3〔1/Ωcm〕ないし8×10
-2〔1/Ωcm〕の光伝導度が、それぞれ、実験的に得
られた。
【0034】また、アモルファスシリコン半導体は、1
-10 〔1/Ωcm〕ないし10-6〔1/Ωcm〕の暗
伝導度が、10-6〔1/Ωcm〕ないし3×10-4〔1
/Ωcm〕の光伝導度が、それぞれ、実験的に得られ
た。これらのアモルファスシリコン半導体、セミアモル
ファスシリコン半導体のそれぞれは、実用上、用途に応
じて使い分けられる。前記ゲート電極20として、非単
結晶半導体をP型またはN型の導電型の半導体層に形成
する場合は、前記プラズマ気相法において、反応性気体
に3価の不純物または5価の不純物が加えられる。3価
の不純物としては、たとえばジボラン(B2 6 )が使
用される。ジボランは、反応性気体であるシランに対し
て0. 2〔%〕ないし2〔%〕の割合で添加される。ま
た、5価の不純物としては、たとえばフォスフィン(P
3 )が使用される。
【0035】フォスフィンは、シランに対して0. 2
〔%〕ないし2〔%〕の割合で添加される。前記P型ま
たはN型の導電型の半導体層は、特に、アモルファスシ
リコン半導体として形成されるのではなく、セミアモル
ファスシリコン半導体または多結晶シリコン半導体とし
て形成される。これらのセミアモルファスシリコン半導
体、多結晶シリコン半導体のそれぞれは、0. 1ないし
100〔1/Ωcm〕の電気伝導度、しかも0. 02
〔eV〕の活性化エネルギーが得られ、添加された不純
物のすべてをアクセプタまたはドナーにすることができ
る。
【0036】なお、前記非単結晶半導体は、減圧気相法
を使用し形成してもよい。結果的に、本実施例のゲート
電極20は、P+ 型またはN+ 型の導電型の半導体層、
すなわち、セミアモルファスシリコン半導体、多結晶シ
リコン半導体のいずれかで形成される。ゲート電極20
の膜厚は、0. 1〔μm〕ないし0. 5〔μm〕の範囲
で形成される。ゲート電極20のゲート長寸法は、1
〔μm〕ないし30〔μm〕、代表的には5〔μm〕な
いし10〔μm〕で形成される。このゲート電極20の
パターニングは、フォトリソグラフィ技術で形成された
マスクを使用し、エッチング法で行われる。
【0037】また、前記ゲート電極20は、モリブデ
ン、タングステン等の耐熱性金属導体、もしくはモリブ
デンシリサイド、タングステンシリサイド等の耐熱性金
属珪化物導体で形成してもよい。前記ゲート絶縁膜21
は、ゲート電極20の上面および側面に形成されたゲー
ト電極材料の酸化膜、およびこの酸化膜の表面上に形成
された窒化膜の多層膜から構成される。前記ゲート絶縁
膜21の酸化膜は、熱酸化法またはプラズマ酸化法によ
り形成される。すなわち、本実施例において、ゲート電
極20がセミアモルファスシリコン半導体、多結晶シリ
コン半導体のいずれかで形成されるので、酸化膜は、酸
化珪素膜で形成される。この酸化珪素膜は、たとえば1
0〔nm〕ないし100〔nm〕の膜厚で形成される。
【0038】前記窒化珪素膜は、たとえば200〔℃〕
ないし1100〔℃〕に加熱された状態において、マイ
クロ波で励起されたアンモニア中で形成される。窒化珪
素膜は、たとえば2〔nm〕ないし5〔nm〕の膜厚で
形成される。また、前記窒化珪素膜は、減圧気相法を使
用し、たとえば10〔nm〕ないし150〔nm〕の膜
厚で形成してもよい。このように、ゲート絶縁膜21
は、ゲート電極20の表面を酸化した酸化珪素膜、およ
びこの酸化珪素膜の表面上に形成された窒化珪素膜から
なる多層構造で形成される。ゲート絶縁膜21の酸化珪
素膜、窒化珪素膜のそれぞれは、ゲート電極20の上面
および側面に選択的に形成される。この結果、ゲート絶
縁膜21には、酸化珪素膜自体にピンホールの発生が少
ない。特に、酸化珪素膜、窒化珪素膜のそれぞれの同一
個所にピンホールが発生する確立は極めて少ない。
【0039】すなわち、本実施例のゲート絶縁膜21
は、総合的に、気相法で形成された単層構造のゲート絶
縁膜に比べてピンホールの発生が減少する。前記ゲート
絶縁膜21を従来のような単層構造の窒化珪素膜で形成
し、しかも、この窒化珪素膜を減圧気相法で形成した場
合においては、ゲート電極20のコーナ部のカバレッジ
が悪いので、この部分にピンホールが発生しやすく、リ
ークの原因になる。この点においても、本実施例のゲー
ト絶縁膜21は、ゲート電極20の表面に酸化法により
ピンホールの極めて少ない酸化珪素膜が予め形成されて
いるので、ゲート電極20と後に形成されるチャネル形
成領域27(図4(B)参照)との間のリークを防ぐこ
とができる。
【0040】また、前記ゲート絶縁膜21を構成する窒
化珪素膜は、水素を通さない特性を有する。すなわち、
ゲート絶縁膜21の下層の酸化珪素膜、ゲート絶縁膜2
1の表面上に形成されるチャネル形成領域27のそれぞ
れの間は、ゲート絶縁膜21を構成する窒化珪素膜によ
り水素の通過が遮断される。前記ゲート絶縁膜21を構
成する酸化珪素膜にピンホールが存在しない場合であっ
ても、酸化珪素膜の構成要素である酸素は、チャネル形
成領域27を構成する水素を含んだ珪素に直接接触すれ
ば、互いに反応し、酸化珪素膜の膜質や特性の劣化の原
因になる。
【0041】すなわち、ゲート絶縁膜21の内の一層を
構成する窒化珪素膜は、水素や酸素のブロッキングを行
なうので、ゲート絶縁膜21の内の他の層を構成する酸
化珪素膜の膜質の劣化を防ぐことができる。前記ゲート
絶縁膜21の表面上に形成されたマスク形成層220
は、減圧気相法で堆積した酸化珪素膜または回転塗布法
で塗布した耐熱性ポリイミド樹脂(PIQ)膜で形成さ
れる。マスク形成層220としての酸化珪素膜または耐
熱性ポリイミド樹脂膜は、0. 5〔μm〕ないし3〔μ
m〕、代表的には0. 1〔μm〕ないし1. 5〔μm〕
の膜厚で形成する。
【0042】次に、図2(B)に示すように、前記マス
ク形成層220の表面上の全面には、図示されていない
フォトレジスト膜が塗付される。そして、このフォトレ
ジスト膜は、パターニングされ、フォトレジスト膜から
マスク24が形成される。前記フォトレジスト膜として
は負(ネガティブタイプ)のフォトレジスト膜が使用さ
れる。このフォトレジスト膜は、基板1の下方向から紫
外線23が照射され、ゲート電極20をマスク24とし
て露光される。すなわち、フォトレジスト膜は、露光
後、現像処理およびリンス処理が施されると、ゲート電
極20の上面にのみマスク24として残され、それ以外
の領域が除去される。しかも、前記マスク24は、ゲー
ト電極20に対してセルフアライメントで形成される。
【0043】次に、図2(C)に示すように、マスク2
4によって、マスク形成層220は、パターニングさ
れ、このマスク形成層220からマスク22が形成され
る。その後、前記マスク24は、除去される。前記マス
ク形成層220として酸化珪素膜が使用される場合、パ
ターニングは、フッ酸系のエッチング液を使用した溶去
により行われる。また、マスク形成層220として耐熱
性ポリイミド樹脂膜が使用される場合、パターニング
は、ヒドラジン系のエッチング液を使用した溶去により
行われる。前記マスク22は、そのパターニングを行う
マスク24がゲート電極20に対してセルフアライメン
トで形成されるので、結果的にゲート電極20に対して
セルフアライメントで形成される。
【0044】同図2(C)に示すように、本実施例によ
れば、基板1の絶縁表面上に形成されたゲート電極20
の上面25および側面がゲート絶縁膜21で囲まれる構
造になる。また、前記ゲート電極20の上面25にこの
ゲート電極20の両端に略一致させた同一形状のマスク
22を形成した構造になる。
【0045】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について、図3の縦断面図を使用して説明する。本実施
例は、前記第1実施例の製作方法と同様に、1枚のマス
ク24を使用し、ゲート電極20およびマスク22を形
成する方法であるが、前記マスク24が基板1の上方向
から露光される方法である。まず、図3(A)に示すよ
うに、基板1を準備し、この基板1の絶縁表面上にゲー
ト電極形成層200、ゲート絶縁膜形成層210、マス
ク形成層220のそれぞれを順次形成する。
【0046】次に、同図3(A)に示すように、マスク
形成層220の表面上にマスク24が選択的に形成され
る。前記基板1には、前述と同様に、石英ガラス基板ま
たはセラミック基板が使用される。前記ゲート電極形成
層200は、前述と同様に、非単結晶半導体、たとえば
P型またはN型の導電型の半導体層が使用される。ま
た、ゲート電極形成層200は、耐熱性金属導体もしく
は耐熱性金属珪化物導体が使用される。前記ゲート絶縁
膜形成層210は、前述と同様に、ゲート電極形成層2
00の表面を酸化法により形成した酸化珪素膜(または
金属酸化膜)、およびこの酸化珪素膜の表面上に形成さ
れた窒化珪素膜からなる多層膜構造である。
【0047】前記マスク形成層220には、前述と同様
に、酸化珪素膜または耐熱性ポリイミド樹脂膜が使用さ
れる。前記マスク24は、マスク形成層220の表面上
の全面に回転塗布法で塗布されたフォトレジスト膜に、
露光処理、現像処理、リンス処理のそれぞれを順次行
い、ゲート電極20の大きさにパターニングされて形成
される。前記フォトレジスト膜は、基本的に負、正(ア
クティブタイプ)のいずれのものを使用してもよい。フ
ォトレジスト膜の露光は、基板1の上方向から紫外線を
照射する。
【0048】次に、図3(B)に示すように、マスク2
4を使用し、マスク形成層220、ゲート絶縁膜形成層
210、ゲート電極形成層200のそれぞれを順次パタ
ーニングし、マスク22、ゲート絶縁膜21およびゲー
ト電極20が形成される。すなわち、マスク22、ゲー
ト絶縁膜21、ゲート電極20のそれぞれは、1枚のマ
スク24を基準にパターニングされ、しかもマスク24
に対してセルフアライメントで形成される。次に、前記
マスク24は、除去される。そして、図3(C)に示す
ように、前記ゲート電極20の露呈する側面に絶縁膜2
6が形成される。前記絶縁膜26は、ゲート絶縁膜21
と同様に、酸化珪素膜およびこの酸化珪素膜の表面上に
形成された窒化珪素膜からなる多層膜構造である。
【0049】前記絶縁膜26の酸化珪素膜は、熱酸化法
またはプラズマ酸化法で形成される。前記プラズマ酸化
法による酸化温度が100〔℃〕ないし300〔℃〕の
範囲においては、マスク22として耐熱性ポリイミド樹
脂膜が使用できる。また、酸化温度が600〔℃〕以
上、特に製造上使用される1000〔℃〕ないし115
0〔℃〕の範囲においては、耐熱性を超えてしまうの
で、マスク22としてCVD法で形成される酸化珪素膜
が使用される。前記絶縁膜26を構成する窒化珪素膜
は、プラズマ窒化法で形成される。このプラズマ窒化法
が行われると、マスク24の露呈する表面も窒化される
が、この窒化膜は、後工程において簡単に除去すること
ができる。
【0050】同図3(C)に示すように、本実施例によ
れば、前記第1実施例と同様に、基板1の絶縁表面上に
形成されたゲート電極20の上面がゲート絶縁膜21で
囲まれ、かつ側面が絶縁膜26で囲まれる構造になる。
また、前記ゲート電極20の上面にこのゲート電極20
の両端に略一致させた同一形状のマスク22を形成した
構造になる。また、本実施例においては、前記図3
(B)に示すマスク22を形成した後に、このマスク2
2に選択的にサイドエッチングを行い、マスク22をス
リムな形状に形成してもよい。このスリムな形状に形成
されるマスク22は、後工程(第3実施例の図4(C)
参照)において、リフトオフ法による除去が容易に行な
える。
【0051】また、本実施例においては、ゲート電極2
0の上面のゲート絶縁膜21、側面の絶縁膜26のそれ
ぞれの膜厚を独立に制御できる。すなわち、ゲート絶縁
膜21の膜厚を薄く、たとえば10〔nm〕ないし10
0〔nm〕の膜厚に設定すれば、絶縁ゲート型電界効果
半導体装置は、低電圧駆動が実現できる。一方、絶縁膜
26の膜厚を厚く、たとえば200〔nm〕ないし40
0〔nm〕の膜厚に設定すれば、ゲート電極20と特に
ドレイン領域30との間に発生する寄生容量を減少する
ことができる。
【0052】(第3実施例)本実施例は、ゲート絶縁膜
21を形成する工程以後、絶縁ゲート型電界効果半導体
装置が完成する工程までの製作方法について、図4の縦
断面図を使用して説明する。本実施例は、前記第2実施
例である図3(C)に示す工程以後の工程から説明す
る。本実施例の製作方法は、前記第1実施例の図2
(C)に示す工程以後の工程から行なっても同様であ
る。前記第2実施例である図3(C)に示す工程、すな
わちゲート電極20、ゲート絶縁膜21、マスク22
(第1マスク)、および絶縁膜26が形成された工程
の後、図4(A)に示すように、半導体層270、マス
ク28(第2マスク)のそれぞれが順次形成される。
【0053】前記半導体層270は、マスク22、絶縁
膜26等の表面を覆って、すなわち、少なくともゲート
電極20の両端部におけるそれぞれのソース領域29お
よびドレイン領域30の形成部分を覆って形成される。
半導体層270は、前記ゲート電極20と同様の形成方
法において形成される。半導体層270は、Nチャネル
型絶縁ゲート型電界効果半導体装置の場合、N型不純物
が、また、Pチャネル型絶縁ゲート型電界効果半導体装
置の場合、P型不純物が、それぞれ添加される。半導体
層270は、0. 1〔μm〕ないし0.5〔μm〕の膜
厚で形成される。前記マスク28は、ソース領域29お
よびドレイン領域30の形成部分において、半導体層2
70の表面上に形成される。このマスク28は、マスク
22が形成された部分、すなわちゲート電極20が形成
された部分、に穴37が形成される。マスク28は、フ
ォトレジスト膜で形成される。
【0054】次に、前記マスク28を使用し、半導体層
270は、選択的にパターニングされる。そして、残置
された半導体層270には、ソース領域29およびドレ
イン領域30がそれぞれ形成される。その後、前記マス
ク28は、除去される。次に、前記ソース領域29およ
びドレイン領域30のそれぞれをマスクとして、特に、
前記マスク28の穴37を基準にパターニングされた部
分をマスクとして使用し、マスク22を溶去する。前記
マスク22が溶去されると、この溶去された部分は空孔
となる。前記マスク22の溶去は、酸化珪素膜が使用さ
れる場合、フッ酸系のエッチング液で行う。また、マス
ク22の溶去は、耐熱性ポリイミド樹脂膜が使用される
場合はヒドラジン系のエッチング液で行う。
【0055】また、前記マスク22の溶去においては、
エッチングに併用して、軽い超音波振動が加えられる。
前記ソース領域29とその下地表面との接着強度、ドレ
イン領域30とその下地表面との接着強度のそれぞれに
比べて、マスク22とその下地表面であるゲート絶縁膜
21の表面との接着強度が弱いので、超音波振動の併用
により、マスク22はすべて除去される。このように、
前記マスク22は、選択的に除去されるので、結果的に
リフトオフ法により除去されたことになる。前述のソー
ス領域29およびドレイン領域30のそれぞれは、ゲー
ト電極20の両端部のそれぞれに離間して形成される。
また、ソース領域29およびドレイン領域30は、一対
の不純物領域として形成される。
【0056】前記ソース領域29およびドレイン領域3
0のそれぞれのゲート電極20側の一側面は、絶縁膜2
6(第1実施例の場合は、ゲート絶縁膜21)を介し
て、ゲート電極20の側面に隣接する。すなわち、ゲー
ト電極20における両側面のうちの一方の側面は、ソー
ス領域29の一側面と略一致した状態で形成される。同
様に、ゲート電極20における両側面のうちの他方の側
面は、ドレイン領域30の一側面と略一致した状態で形
成される。結果的に、ソース領域29およびドレイン領
域30のそれぞれは、ゲート電極20に対してセルフア
ラインで形成される。しかも、ゲート電極20とソース
領域29およびドレイン領域30との間の製造上の位置
合わせは、実質的に1枚のマスク22(第1マスク)
で行われる。
【0057】さらに、このマスク22は、前述の第1実
施例(図2参照)において説明したように、1枚のマス
ク24を基準に形成され、このマスク24に対してセル
フアライメントで形成される。これまでの工程によっ
て、ゲート電極20、ゲート絶縁膜21、絶縁膜26、
ソース領域29およびドレイン領域30が形成された。
前述のように、ゲート絶縁膜21は、ゲート電極20の
上面に形成される。絶縁膜26は、ゲート電極20の側
面に形成される。ソース領域29およびドレイン領域3
0のそれぞれは、前記第1実施例に示したプラズマ気相
法による真性、または実質的に真性であるが導電型を有
し、かつ構造敏感性を有する半導体層270で形成され
る。このソース領域29およびドレイン領域30のそれ
ぞれは、ゲート絶縁膜21、絶縁膜26のそれぞれの特
に窒化珪素膜に密着して形成される。
【0058】さらに、ソース領域29およびドレイン領
域30のそれぞれは、ゲート電極20の両端部のそれぞ
れにおいて、基板1の絶縁表面上に形成される。次に、
図4(B)に示すように、前記ゲート電極20、ソース
領域29およびドレイン領域30のそれぞれの上面にチ
ャネル形成領域27が形成される。チャネル形成領域2
7は、ゲート電極20の上面にゲート絶縁膜21を介し
て形成される。また、チャネル形成領域27は、ソース
領域29およびドレイン領域30のそれぞれの上面に直
接密接し形成される。チャネル形成領域27は、図4
(B)に示すフォトマスク(第3マスク)を使用して
パターニングされる。前記チャネル形成領域27は、微
結晶性を有するセミアモルファスシリコン半導体層で形
成することが好ましい。このセミアモルファスシリコン
半導体層で形成されるチャネル形成領域27は、絶縁ゲ
ート型電界効果半導体装置の高速動作を実現できる。
【0059】また、前記フォトマスク(第3マスク)
でパターニングされる前に、チャネル形成領域27の表
面に絶縁膜26を形成してもよい。この絶縁膜26は、
チャネル形成領域27の特性の劣化を防ぐことができ
る。また、前記フォトマスク(第3マスク)によるパ
ターニングは、ゲート電極20の上面のゲート絶縁膜2
1の端部を同時に除去でき、ソース領域取出し電極38
およびドレイン領域取出し電極39と共に、ゲート取出
し電極36が形成される。以上の工程を行うことによ
り、3枚のフォトマスク、すなわち、第1マスク、第
2マスク、および第3マスクを使用し、基板1の絶
縁表面上に絶縁ゲート型電界効果半導体装置が形成され
る。しかも、絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、プレ
ナー構造で形成される。
【0060】次に、前記図4(C)に示すように、絶縁
ゲート型電界効果半導体装置の上面には、層間絶縁膜6
5がコーティングされる。そして、この層間絶縁膜65
には、電極穴66が形成される。その後、電極67、6
8および69が形成される。前記層間絶縁膜65は、た
とえば耐熱性ポリイミド樹脂を使用する。電極69は、
コンタクト部41でソース領域取出し電極38に連結さ
れる。電極67は、コンタクト部40でドレイン領域取
出し電極39に連結される。電極68は、ゲート取出し
電極36に連結される。
【0061】以上説明したように、本実施例は、基板1
の絶縁表面上にゲート電極20を形成する工程、このゲ
ート電極20を囲むゲート絶縁膜21を形成する工程、
前記ゲート電極20にセルフアライメントで、しかも基
板1の絶縁表面に密接したプレナー構造で一対のソース
領域29およびドレイン領域30を形成する工程、最終
工程において最も構造敏感性を有する半導体層からチャ
ネル形成領域27を形成する工程を備えている。そし
て、絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、上記各工程を
順次実施することによって得られる。上記工程は、3枚
のフォトマスク(第1マスク、第2マスク、および
第3マスク)でプレナー構造の絶縁ゲート型電界効果
半導体装置が得られる。また、上記工程に2枚のフォト
マスク(図4(C)において、パターンおよびを形
成するマスク)を加えることにより、絶縁ゲート型電界
効果半導体装置における2層配線が採用される。
【0062】また、前記絶縁ゲート型電界効果半導体装
置(または薄膜トランジスタとも呼ばれる)のゲート電
極20、ソース領域29、ドレイン領域30のそれぞれ
がマスク24に対してセルフアライメントで形成される
ので、絶縁ゲート型電界効果半導体装置のチャネル長を
1〔μm〕ないし10〔μm〕の範囲まで小さくでき
る。また、前記絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、チ
ャネル形成領域27に微結晶性を有するアモルファスシ
リコン半導体を使用し、横方向の電流を流すことができ
るので、周波数特性を向上できる。たとえば、絶縁ゲー
ト型電界効果半導体装置で11段のリングオシレータを
試作した場合、10〔MHz〕ないし100〔MHz〕
の周波数特性が得られた。
【0063】(第4実施例)本実施例は、前記第3実施
例の絶縁ゲート型電界効果半導体装置を使用し、最大の
実装密度を得るためのものである。本実施例である絶縁
ゲート型電界効果半導体装置の縦断面構造について、図
5(A)を使用して説明する。本実施例は、図5(A)
に示すように、基板1の絶縁表面上に1つの絶縁ゲート
型電界効果半導体装置40と、他の絶縁ゲート型電界効
果半導体装置41とが互いに隣合って配置される。この
絶縁ゲート型電界効果半導体装置40、41のそれぞれ
の間には、アイソレーション領域が設けられていない。
前記1つの絶縁ゲート型電界効果半導体装置40は、ゲ
ート電極20、ゲート絶縁膜21、ソース領域29、ド
レイン領域30、およびチャネル形成領域27から構成
されている。他の絶縁ゲート型電界効果半導体装置41
は、ゲート電極20’、ゲート絶縁膜21’、ソース領
域29’、ドレイン領域30、およびチャネル形成領域
27’から構成されている。
【0064】前記1つの絶縁ゲート型電界効果半導体装
置40のドレイン領域30は、他の絶縁ゲート型電界効
果半導体装置41のドレイン領域30と共用される。同
様に、1つの絶縁ゲート型電界効果半導体装置40のソ
ース領域29は、さらにその隣の絶縁ゲート型電界効果
半導体装置43のソース領域29と共用される。他の絶
縁ゲート型電界効果半導体装置41のソース領域29’
は、さらにその隣の絶縁ゲート型電界効果半導体装置4
2のソース領域29’と共用される。そして、ゲート電
極20、20’のそれぞれは、紙面に対して垂直方向に
ゲート取出し電極およびリードが形成される。同様に、
ソース領域29、29’のそれぞれは、紙面に対して垂
直方向に、しかも前記ゲート取出し電極およびリードに
平行に、ソース領域取出し電極およびリードが形成され
る。
【0065】これに対して、図中、左右方向に列をなす
複数の絶縁ゲート型電界効果半導体装置のそれぞれのド
レイン領域30は、紙面に対して垂直方向に隣接して配
列された他の列をなす他の絶縁ゲート型電界効果半導体
装置のそれぞれのドレイン領域30に対して電気的に分
離されている。1列の中で、複数の絶縁ゲート型電界効
果半導体装置のドレイン領域30は、左右方向に伸びる
リード50で連結される。このリード50は、層間絶縁
膜65の表面上に形成される。このように、複数の絶縁
ゲート型電界効果半導体装置は、マトリックス構造で配
置され、最密実装配列をなす。
【0066】図6は、前記最密実装配列をなす絶縁ゲー
ト型電界効果半導体装置の集積構造をブロック回路図と
して示したものである。図5(A)に付された符号は、
図6に付された符号に対応させてある。図6に示すよう
に、マトリックス構造は、行方向に3個、列方向に4
個、合計12個の絶縁ゲート型電界効果半導体装置で構
成されるセルが配列される。図6中、左側には、X方向
(行)のデコーダおよびドライバー73が配置される。
図6中、上側には、Y方向(列)のデコーダおよびドラ
イバー74が配置される。
【0067】図6中、破線で囲んだ領域72の縦断面構
造は、前記図5(A)に縦断面図として示されている。
この図6に示すブロック回路図は、イメージセンサを示
すものである。このイメージセンサは、基板1に透光性
を有するものが使用される。イメージセンサは、入射光
で得られた電気信号がデコーダおよびドライバー73、
74のそれぞれの制御信号により横方向に移送され、こ
の移送された信号が検出信号として出力される。たとえ
ば、セル(1、1)においては、デコーダおよびドライ
バー74の制御信号75、75’のそれぞれにより、選
択的に光検出が行われる。また、セル(2、1)におい
ては、デコーダおよびドライバー74の制御信号76、
76’のそれぞれにより、選択的に光検出が行われる。
【0068】前記第1実施例ないし第3実施例のそれぞ
れにおいて説明したように、絶縁ゲート型電界効果半導
体装置のチャネル形成領域27は、非単結晶半導体で構
成される。この非単結晶半導体の移動度は、単結晶半導
体の移動度ほど大きくない。したがって、たとえば絶縁
ゲート型電界効果半導体装置40で構成されるセル
(1、2)と他の絶縁ゲート型電界効果半導体装置で構
成されるセル(2、2)との間のフィールド絶縁物が廃
止できる。さらに、このフィールド絶縁物を廃止した
分、製造工程数が減少できる。また、1つのセルサイズ
にフィールド絶縁物の占有面積が加算されないので、結
果的に1つのセルサイズを小さくできる。 前記イメー
ジセンサは、光検出を行う場合、基板1の下方向からで
はなく上方向から、直接、セルのチャネル形成領域(活
性半導体層)27に光を照射し、セルの光検出感度を向
上してもよい。
【0069】(第5実施例)本実施例は、前記第3実施
例の絶縁ゲート型電界効果半導体装置を使用し、不揮発
性メモリを構成したものである。本実施例である絶縁ゲ
ート型電界効果半導体装置の縦断面構造について、図5
(B)を使用して説明する。図5(B)に示すように、
不揮発性メモリは、基板1の絶縁表面上に絶縁ゲート型
電界効果半導体装置40、41のそれぞれが配置され
る。前記第4実施例と同様に、絶縁ゲート型電界効果半
導体装置40、41のそれぞれのドレイン領域30は共
用される。また、絶縁ゲート型電界効果半導体装置40
のソース領域29はさらに隣りの絶縁ゲート型電界効果
半導体装置のソース領域29に共用され、絶縁ゲート型
電界効果半導体装置41のソース領域29’はさらに隣
の絶縁ゲート型電界効果半導体装置のソース領域29’
に共用される。
【0070】前記絶縁ゲート型電界効果半導体装置4
0、41のそれぞれは、ゲート絶縁膜21が、絶縁物で
形成される電荷捕穫中心層91、この電荷捕穫中心層9
1の下面を囲む絶縁膜90、および電荷捕穫中心層91
の上面、側面周囲のそれぞれを囲む絶縁膜92で構成さ
れる。前記電荷捕穫中心層91は、絶縁膜に変えて、半
導体、特に非単結晶構造を有するシリコン半導体(非単
結晶半導体)、もしくはゲルマニューム、または金属の
クラスタもしくは薄膜を使用してもよい。前記不揮発性
メモリは、1つの絶縁ゲート型電界効果半導体装置4
0、41のそれぞれがそれぞれ1ビットのメモリセルと
して構成される。このように、本実施例によれば、単結
晶珪素を主体に構成される絶縁ゲート型電界効果半導体
装置を有する不揮発性メモリと同様に、集積化された不
揮発性メモリが得られる。
【0071】また、前記図5(B)に示すゲート絶縁膜
21は、前記第2実施例の図3に示すゲート絶縁膜21
を形成する工程と同様に形成してもよい。すなわち、ゲ
ート絶縁膜21は、まず、図3(A)図示と同様に、第
1の絶縁膜90、半導体層(電荷捕穫中心層)91、第
2の絶縁膜92のそれぞれが順次積層され、その後、前
記図3(C)に示す工程において、前記半導体層91の
側面周囲を酸化し、この半導体層91の側面周囲に絶縁
膜92を形成することにより形成される。以上、本発明
の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定さ
れるものではない。そして、特許請求の範囲に記載され
た本発明を逸脱することがなければ、種々の設計変更を
行うことができる。たとえば、本発明は、シリコン半導
体を中心として説明したが、このシリコン半導体に代え
て、Six 1-x (0≦x<1)、SiN4-x (0<x
<4)を使用してもよい。また、本発明は、シリコン半
導体に代えて、ゲルマニュームもしくは3−5族化合物
半導体を使用してもよい。
【0072】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、以下の効果が得られる。 (1)絶縁ゲート型電界効果半導体装置において、基板
1の絶縁表面上にゲート電極20を形成する工程と、こ
のゲート電極20の表面に酸化法で酸化珪素膜を形成
し、かつこの酸化珪素膜の表面上に窒化珪素膜を形成
し、多層膜構造のゲート絶縁膜21を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜21の窒化珪素膜に密接して水素が添
加された非単結晶半導体からなるチャネル形成領域27
を形成する工程とを備える。この構成により、前記ゲー
ト絶縁膜21の酸化珪素膜とチャネル形成領域27との
間に窒化珪素膜を介在したので、水素を媒介させた信頼
性低下の反応を防ぐことができる。また、前記ゲート電
極20の表面に緻密な酸化珪素膜を形成したので、窒化
珪素膜、特に窒化珪素膜のゲート電極20のコーナ部分
にピンホールが発生しても、ゲート電極20とチャネル
形成領域27との間のショートを防ぐことができる。ゲ
ート絶縁膜21の酸化珪素膜は、酸化法で形成されるの
で、ゲート電極20の上面、側面、コーナ部分のいずれ
においても同じ厚さで形成され、いずれにおいても同等
の能力でピンホールを防ぐことができる。
【0073】(2)絶縁ゲート型電界効果半導体装置に
おいて、ゲート電極20の両端部のそれぞれにゲート絶
縁膜21を介してソース領域29、ドレイン領域30の
それぞれの一端を概略一致させて形成できる。 (3)絶縁ゲート型電界効果半導体装置において、回路
構成の工夫と、非単結晶半導体の特性の利用とにより、
前記複数の絶縁ゲート型電界効果半導体装置のそれぞれ
のソース領域29、もしくはドレイン領域30を共用で
き、しかも周囲のアイソレーション領域を減少できる。
【0074】(4)前記効果(2)または効果(3)に
より、絶縁ゲート型電界効果半導体装置の集積密度を向
上できる。 (5)絶縁ゲート型電界効果半導体装置において、チャ
ネル長を短チャネルに形成できるので、ゲート電圧の低
電圧化、ドレイン電圧の低電圧化のいずれも実現でき
る。たとえば、絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、チ
ャネル長を1〔μm〕ないし10〔μm〕にできる。ま
た、絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、ゲート電圧、
ドレイン電圧が共に従来の40〔V〕ないし80〔V〕
から5〔V〕ないし10〔V〕に低電圧化できる。
【0075】
【発明の効果】以上、本発明によれば、以下の効果が得
られる。 (1)ゲート電極自体をプラズマ酸化法で酸化すること
によって得られた酸化絶縁膜は、堆積法によって形成さ
れたゲート絶縁膜と比較して、薄いにもかかわらず、ゲ
ート電極とチャネル形成領域との間にピンホールができ
ず、リークを防ぐことができる。また、チャネル形成領
域における水素あるいは珪素と酸化絶縁膜における酸素
の間の反応、およびゲート電極の金属とチャネル形成領
域との反応は、上記酸化絶縁膜とその上に形成された窒
化珪素膜との多層構成によって防ぐことができため、絶
縁ゲート型電界効果半導体装置における特性の劣化を防
ぐことができる。
【0076】(2)前記効果に加えて、ゲート電極とド
レイン領域との間の寄生容量を減少し、しかも、ゲート
電極とドレイン領域との間のショートを防ぐことができ
る絶縁ゲート型電界効果半導体装置の作製方法を提供で
きる。 (3)前記効果に加えて、チャネル形成領域の膜質や特
性に対する信頼性を向上できる絶縁ゲート型電界効果半
導体装置の作製方法を提供できる。(4)前記効果に加えて、窒化珪素膜、ソース領域およ
びドレイン領域上に密接してチャネル形成領域を構成す
ると共に、真性または実質的に真性の水素が添加された
微結晶性を有する非単結晶半導体層が形成さているた
め、従来の非単結晶半導体より、電気伝導度の高いもの
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置の縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例である絶縁ゲート型電界効
果半導体装置の縦端面図である。
【図3】本発明の第2実施例である絶縁ゲート型電界効
果半導体装置の縦断面図である。
【図4】本発明の第3実施例である絶縁ゲート型電界効
果半導体装置の縦断面図である。
【図5】(A)は本発明の第4実施例である絶縁ゲート
型電界効果半導体装置の縦断面図である。(B)は本発
明の第5実施例である絶縁ゲート型電界効果半導体装置
の縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施例であるイメージセンサのブ
ロック回路図である。
【符号の説明】
1・・・基板 20、20’・・・ゲート電極 21、21’・・・ゲート絶縁膜 22、24、28・・・マスク 23・・・紫外線 26・・・絶縁膜 27、27′・・・チャネル形成領域 29、29′・・・ソース領域 30・・・ドレイン領域 40、41、42、43・・・絶縁ゲート型電界効果半
導体装置 200・・・ゲート電極形成層 210・・・ゲート絶縁膜形成層 220・・・マスク形成層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁表面を有する基板上に一導電型の半
    導体または導体の材料をパターニングしてゲート電極を
    形成する工程と、 前記ゲート電極用材料をプラズマ酸化法により酸化する
    工程を経て、酸化物絶縁膜を前記ゲート電極の上面およ
    び側面に形成する工程と、 前記酸化物絶縁膜上を窒化珪素膜により覆って多層膜構
    成のゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記基板および絶縁膜で覆われたゲート電極上にマスク
    形成層およびフォトレジスト膜を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして裏面から露光することに
    よって形成したフォトレジスト膜を用いてマスク形成層
    をパターニングし、ゲート電極の上面にのみマスクを形
    成する工程と、 前記基板上、ゲート絶縁膜の側周辺端部、および前記マ
    スク上に不純物が添加された半導体層を形成する工程
    と、 上記半導体層のソース領域およびドレイン領域となる部
    分とマスク上の部分を残し、かつ、マスク上の部分に穴
    を開けるように上記半導体層をパターニングする工程
    と、 前記マスクをリフトオフすることによって、前記マスク
    上の半導体層を除去し、ソース領域およびドレイン領域
    を形成する工程と、 前記窒化珪素膜、ソース領域およびドレイン領域上に密
    接してチャネル形成領域を構成すると共に、真性または
    実質的に真性の水素が添加された微結晶性を有する非単
    結晶半導体層を形成する工程と、 からなることを特徴とした絶縁ゲート型電界効果半導体
    装置の作製方法。
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