JPH05206166A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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Publication number
JPH05206166A
JPH05206166A JP35666491A JP35666491A JPH05206166A JP H05206166 A JPH05206166 A JP H05206166A JP 35666491 A JP35666491 A JP 35666491A JP 35666491 A JP35666491 A JP 35666491A JP H05206166 A JPH05206166 A JP H05206166A
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JP
Japan
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source
drain
drain regions
thin film
region
Prior art date
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Pending
Application number
JP35666491A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Hirota
匡紀 広田
Toshihisa Hamano
利久 浜野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP35666491A priority Critical patent/JPH05206166A/ja
Publication of JPH05206166A publication Critical patent/JPH05206166A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オンオフ比を向上させることができ、しかも
ゲート逆バイアス時のリーク電流を減少させることが可
能な薄膜トランジスタを提供することを目的とする。 【構成】 ソース・ドレイン領域間に絶縁層を介在させ
てソース・ドレイン領域間を平坦に形成するとともに、
この平坦化されたソース・ドレイン領域間の領域上に活
性層を形成し、かつ上記ソース・ドレイン領域の上部に
低濃度の不純物拡散領域を形成するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、密着型イメージセン
サや液晶デイスプレイなどの駆動回路等に使用される薄
膜トランジスタ(Thin Film Transis
tor:TFT)に関し、特に、ポリシリコン層を活性
層とする順スタガー型薄膜トランジスタのチャネル層及
びソース・ドレイン領域の構造を改良した薄膜トランジ
スタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄膜トランジスタとして
は、例えば、図3に示すコプレーナ型と呼ばれるもの
と、図4に示す順スタガー型と呼ばれるものなどがあ
る。上記コプレーナ型の薄膜トランジスタは、図3に示
すように、ガラス基板100と、このガラス基板100
上に設けられたポリシリコンからなるチャネル層101
と、このチャネル層101の両側に形成されるソース・
ドレイン層102、102と、これらチャネル層10
1、ソース・ドレイン層102、102及びガラス基板
100上を覆うゲート絶縁膜103と、このゲート絶縁
膜103上にチャネル層101に対応した位置に設けら
れるゲート電極104と、このゲート電極104を覆う
層間絶縁膜105と、この層間絶縁膜105の表面から
ソース・ドレイン層102、102に通電するための電
極配線106、106とから構成されている。
【0003】また、上記順スタガー型の薄膜トランジス
タは、図4に示すように、ガラス基板110と、このガ
ラス基板110上に積層されたソース・ドレイン電極1
11、111と、このソース・ドレイン電極111、1
11上に重ねて積層されたソース・ドレイン領域11
2、112と、このソース・ドレイン領域112、11
2を覆うようにガラス基板110上に積層され活性層を
構成するポリシリコン層113と、このポリシリコン層
113上に一様に積層されるゲート絶縁膜114と、こ
のゲート絶縁膜114上に2つのソース・ドレイン領域
112、112間に対応した位置に積層されるゲート電
極115と、このゲート電極115の表面を覆う保護膜
116とで構成されている。
【0004】そして、これらの薄膜トランジスタは、ソ
ース・ドレイン層102、102あるいはソース・ドレ
イン電極111、111間にドレイン電圧を印加し、か
つゲート電極104あるいは115にゲート電圧を印加
することで活性層であるチャネル層101あるいはポリ
シリコン層113にキャリア対が生成され、オン状態と
なってドレイン電流が流れる一方、ゲート電圧を下げる
に従い上記キャリア対が生成されなくなってオフ状態と
して作用するもので、上述したような駆動回路等に組み
込まれて利用されているものである。
【0005】ところで、上記薄膜トランジスタにおいて
は、そのトランジスタ特性に注目すると、オン電流を増
加させるとともにオフ電流を減少させて、オンオフ比を
向上させるのが望ましい。このように、オン電流を増加
させるとともにオフ電流を減少させて、オンオフ比を向
上させるには、チャネル層を薄くすることが知られてお
り、既に提案されてもいる(特開平2−151071号
公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図3に示すコプレーナ型の薄膜トランジスタの場合
には、オンオフ比を向上させるためにポリシリコンチャ
ネル層101を薄くすると、ソース・ドレイン層10
2、102も同様に薄くなり、Al等からなる電極配線
106、106形成時のAlとSiの相互拡散のために
コンタクト抵抗が増大してしまうという問題点があっ
た。
【0007】また、このコプレーナ型の薄膜トランジス
タの場合には、ゲート逆バイアス時のゲート・ドレイン
間の高電界によるリーク電流の増加は避けられないとい
う問題点もあった。
【0008】すなわち、ポリシリコン薄膜トランジスタ
のID −Vg 特性(図5)において、ゲート電圧が逆バ
イアスになった時のソース・ドレイン間のリーク電流
(Ileak)は、ドレイン付近のチャネル領域で、ゲート
ドレイン間の高電界により電子正孔対が発生し、リーク
電流の原因となることが知られている(S.Seki,
IEEE Electron Device Letters,vol.ED
L−8,No.9,Sep.1987)。
【0009】ところで、このリーク電流を減少させるた
めには、ゲート逆バイアス時のドレイン近傍のチャネル
領域での電界を緩和するように、ソース・ドレイン部を
LDD(Lightly Doped Drain)構造にすること
や、スタガー型構造にしてゲート逆バイアス時のドレイ
ン近傍のチャネル領域での電界を緩和し、疑似的なLD
D構造とすることが知られている(S.Kaneko,
IEEE Trans.OnElectron Devices,vol.
36,No.12,Dec.1989)。
【0010】一方、図4に示す順スタガー型の薄膜トラ
ンジスタの場合には、ポリシリコン薄膜トランジスタで
あり、本構造の薄膜トランジスタにおいては、上記理由
によりゲート逆バイアス時のリーク電流は減少するが、
ソース・ドレイン部をポリシリコンチャネル層が覆う形
であるため、ポリシリコンチャネル層がソース・ドレイ
ン部の段差を越えなければならない。そのため、ポリシ
リコン層を余り薄くするとポリシリコンチャネル層がソ
ース・ドレイン部の段差を越えることができなくなるた
め、ポリシリコン層をある程度以上薄くすることができ
ず、結果的にオンオフ比を向上させることができないと
いう問題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、オンオフ比を向上させること
ができ、しかもゲート逆バイアス時のリーク電流を減少
させることが可能な薄膜トランジスタを提供することに
ある。
【0012】すなわち、この発明は、絶縁性基板と、こ
の絶縁性基板上に形成されたソース・ドレイン電極と、
このソース・ドレイン電極上に積層されたソース・ドレ
イン領域と、このソース・ドレイン領域上に積層される
ポリシリコンからなる活性層と、この活性層上に絶縁膜
を介して形成されるゲート電極とを具備する薄膜トラン
ジスタにおいて、上記ソース・ドレイン領域間に絶縁層
を介在させてソース・ドレイン領域間を平坦に形成する
とともに、この平坦化されたソース・ドレイン領域間の
領域上に活性層を形成し、かつ上記ソース・ドレイン領
域の上部に低濃度の不純物拡散領域を形成するように構
成されている。
【0013】
【作用】この発明においては、ソース・ドレイン領域間
に絶縁層を介在させてソース・ドレイン領域間を平坦に
形成するとともに、この平坦化されたソース・ドレイン
領域間の領域上に活性層を薄層に形成するように構成さ
れているので、上記活性層を平坦かつ超薄膜に形成する
ことが可能となり、トランジスタ特性におけるオンオフ
比を向上させることができるとともに、上記ソース・ド
レイン領域の上部に低濃度の不純物拡散領域を形成する
ように構成されているので、疑似的なLDD構造を形成
することができ、ゲート逆バイアス時のリーク電流を減
少させることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0015】図1はこの発明に係る薄膜トランジスタの
一実施例を示すものである。
【0016】この実施例に係る薄膜トランジスタは、図
1に示すように、ガラス基板等からなる絶縁性基板1
と、この絶縁性基板1上に所定の間隔を隔てて孤立した
状態に積層されるソース・ドレイン電極2、2と、これ
らのソース・ドレイン電極2、2上に積層された高濃度
ソース・ドレイン領域3、3と、上記絶縁性基板1上の
ソース・ドレイン電極2、2及び高濃度ソースドレイン
領域3、3以外の部分に、積層されたソースドレイン電
極2、2及び高濃度ソースドレイン領域3、3の厚さと
等しい厚さに積層された下地絶縁膜4と、上記高濃度ソ
ースドレイン領域3、3上に薄層に積層された低濃度ソ
ースドレイン領域5、5と、上記2つの高濃度ソースド
レイン領域3、3間に位置する下地絶縁膜4上に積層さ
れた多結晶シリコン(Poly−Si)層6と、これら
低濃度ソースドレイン領域5、5及び多結晶シリコン層
6を覆うように下地絶縁膜4上に積層されたゲート絶縁
膜7と、このゲート絶縁膜7上に多結晶シリコン層6よ
りもわずか幅が広く積層され、両端部がわずか低濃度ソ
ースドレイン領域5、5上に位置するように積層された
ゲート電極8と、このゲート電極8を覆う保護膜9とか
ら構成されている。
【0017】また、上記薄膜トランジスタは、次のよう
にして製造される。
【0018】まず、図2(a)に示すように、絶縁性基
板1上にタンタル(Ta)等の高融点金属もしくはタン
グステン(W)の珪素化合物であるシリサイド(WSi
x)等の電極形成材料を750Åの厚さに一様に成膜し
た後、ソース・ドレイン電極2、2及びこれに接続され
る下部配線(図示せず)としてパターニングを行なう。
このソース・ドレイン電極2、2及びこれに接続される
下部配線のパターニングは、既知のように、絶縁性基板
1上に一様に成膜された電極形成材料の薄膜上に感光性
樹脂を塗布した後、ソース・ドレイン電極2、2等の形
状に対応した所定の開口部を有するマスクを介して露光
し、被露光部以外の感光性樹脂を除去してこれに対応し
た領域の電極形成材料の薄膜をエッチングにより除去す
ることによって行われる。
【0019】次に、上記のごとくソース・ドレイン電極
2、2が形成された絶縁性基板1上に、LP(減圧)C
VD法を用いて、(n+)ポリシリコンを500Åの厚
さに成膜した後、絶縁性基板1の裏面から露光を行う裏
面露光を用いたフォトリソグラフィーにより、図2
(b)に示すように、ソース・ドレイン領域3、3を形
成する。
【0020】その後、上記ソース・ドレイン電極2、2
及びソース・ドレイン領域3、3が形成された絶縁性基
板1上に、図2(c)に示すように、LPCVD法もし
くはPE(プラズマ励起)CVD法により、下地絶縁層
4を構成するSiOxを1μmの厚さに成膜した後、図
2(d)に示すように、レジスト10をスピン塗布法で
1.7μmの厚さに塗布して平坦化を行なう。
【0021】次に、レジストエッチバック法により、上
記レジスト10とSiOx4をエッチングし、図2
(e)に示すように、ソース・ドレイン電極2、2及び
ソース・ドレイン領域3、3を下地絶縁層4を構成する
SiOxに平坦に埋め込む。
【0022】さらに、LPCVD法により、温度550
℃、圧力0.1Torrの条件下、SiH4 を1分間に
100ccすなわち100sccmの割合で送り、アモ
ルファスシリコンを300Åの厚さに成膜した後、図2
(f)に示すように、このアモルファスシリコン層11
を各薄膜トランジスタ素子に対応した領域に分離して島
状にパターニングを行なう。なお、これらの各アモルフ
ァスシリコン層11は、図2(f)に示すように、2つ
のソース・ドレイン領域3、3に渡ってこれらのソース
・ドレイン領域3、3よりもやや幅が広く形成されてい
る。
【0023】その後、上記の如く各層が積層された絶縁
性基板1を、温度600℃、N2 雰囲気中で48時間ア
ニールすることにより、図2(g)に示すように、2つ
のソース・ドレイン領域3、3間の下地絶縁層4上に位
置するアモルファスシリコン層11は結晶化され、ポリ
シリコン層6を得ると同時に、ソース・ドレイン領域
3、3上に位置するアモルファスシリコン層11は、下
層のソース・ドレイン領域3、3から不純物(リン等)
が拡散し、(n−)のポリシリコン層である低濃度ソー
ス・ドレイン領域5、5となる。
【0024】次に、上記の如くポリシリコン層6及び低
濃度ソース・ドレイン領域5、5が形成された絶縁性基
板1上に、図2(h)に示すように、LPCVD法によ
り、ゲート絶縁膜7を1000Åの厚さに成膜した後、
ゲート電極8及び上部配線(図示せず)としてAl−S
iを8000Åの厚さに形成する。
【0025】そして、最後に、上記ゲート電極8及び上
部配線(図示せず)を保護膜9によって覆うことによ
り、薄膜トランジスタを製造する。
【0026】このように、上記実施例に係る薄膜トラン
ジスタは、ソース・ドレイン領域3,3間に下地絶縁膜
4を介在させてソース・ドレイン領域3、3間を平坦に
形成するとともに、この平坦化されたソース・ドレイン
領域3、3間の領域上にポリシリコン層6を薄層に形成
するように構成されているので、上記ポリシリコン層6
を平坦かつ超薄膜(500Å以下)に形成することが可
能となり、トランジスタ特性におけるオンオフ比を向上
させることができるとともに、上記ソース・ドレイン領
域3、3の上部に低濃度の不純物拡散領域4、4を形成
するように構成されているので、疑似的なLDD構造を
形成することができ、ゲート逆バイアス時のリーク電流
を減少させることが可能となる。
【0027】なお、上記実施例では、図2(g)におい
て、温度600℃、N2 雰囲気中で48時間アニールす
ることにより、アモルファスシリコン層11を結晶化す
る場合について説明したが、これに代わって、エキシマ
ーレーザーを用いてアニールすることにより、ポリシリ
コン層6と(n−)のポリシリコン層である低濃度ソー
ス・ドレイン領域5、5とを得ることも可能である。そ
の際、エキシマーレーザーのエネルギー量としては、3
00mJ/cm2 程度に設定される。
【0028】また、上記実施例では、図2(a)(b)
に示すように、ソース・ドレイン電極2、2とその配線
及びその上のソース・ドレイン領域3、3を積層するに
際して、2つのマスク等を用いて2工程により形成する
場合について説明したが、ソース・ドレイン電極2、2
とその配線及びその上のソース・ドレイン領域3、3と
を連続膜で積層形成し、一度に両方の層をエッチングす
ることも可能である。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、オンオフ比を向上させるとともに、ゲート逆
バイアス時のリーク電流を減少させることが可能な薄膜
トランジスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る薄膜トランジスタの一
実施例を示す断面構成図である。
【図2】 図2(a)〜(h)は薄膜トランジスタの製
造工程を示す説明図である。
【図3】 図3は従来の薄膜トランジスタを示す断面図
である。
【図4】 図4は従来の他の薄膜トランジスタを示す断
面図である。
【図5】 図5は従来の薄膜トランジスタの特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 絶縁性基板、2 ソース・ドレイン電極、3 高濃
度ソース・ドレイン領域、4 下地絶縁膜、5 低濃度
ソース・ドレイン領域、6 多結晶シリコン層、7 ゲ
ート絶縁膜、8 ゲート電極、9 保護層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄膜トランジスタとして
は、例えば、図4に示すコプレーナ型と呼ばれるもの
と、図5に示す順スタガー型と呼ばれるものなどがあ
る。上記コプレーナ型の薄膜トランジスタは、図4に示
すように、ガラス基板100と、このガラス基板100
上に設けられたポリシリコンからなるチャネル層101
と、このチャネル層101の両側に形成されるソース・
ドレイン層102、102と、これらチャネル層10
1、ソース・ドレイン層102、102及びガラス基板
100上を覆うゲート絶縁膜103と、このゲート絶縁
膜103上にチャネル層101に対応した位置に設けら
れるゲート電極104と、このゲート電極104を覆う
層間絶縁膜105と、この層間絶縁膜105の表面から
ソース・ドレイン層102、102に通電するための電
極配線106、106とから構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】また、上記順スタガー型の薄膜トランジス
タは、図5に示すように、ガラス基板110と、このガ
ラス基板110上に積層されたソース・ドレイン電極1
11、111と、このソース・ドレイン電極111、1
11上に重ねて積層されたソース・ドレイン領域11
2、112と、このソース・ドレイン領域112、11
2を覆うようにガラス基板110上に積層され活性層を
構成するポリシリコン層113と、このポリシリコン層
113上に一様に積層されるゲート絶縁膜114と、こ
のゲート絶縁膜114上に2つのソース・ドレイン領域
112、112間に対応した位置に積層されるゲート電
極115と、このゲート電極115の表面を覆う保護膜
116とで構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図4に示すコプレーナ型の薄膜トランジスタの場合
には、オンオフ比を向上させるためにポリシリコンチャ
ネル層101を薄くすると、ソース・ドレイン層10
2、102も同様に薄くなり、Al等からなる電極配線
106、106形成時のAlとSiの相互拡散のために
コンタクト抵抗が増大してしまうという問題点があっ
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、ポリシリコン薄膜トランジスタ
のI−V特性(図6)において、ゲート電圧が逆バ
イアスになった時のソース・ドレイン間のリーク電流
(Ileak)は、ドレイン付近のチャネル領域で、ゲ
ートドレイン間の高電界により電子正孔対が発生し、リ
ーク電流の原因となることが知られている(S.Sek
i,IEEE Electron Device Le
tters,vol.EDL−8,No.9,Sep.
1987)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、図5に示す順スタガー型の薄膜トラ
ンジスタの場合には、ポリシリコン薄膜トランジスタで
あり、本構造の薄膜トランジスタにおいては、上記理由
によりゲート逆バイアス時のリーク電流は減少するが、
ソース・ドレイン部をポリシリコンチャネル層が覆う形
であるため、ポリシリコンチャネル層がソース・ドレイ
ン部の段差を越えなければならない。そのため、ポリシ
リコン層を余り薄くするとポリシリコンチャネル層がソ
ース・ドレイン部の段差を越えることができなくなるた
め、ポリシリコン層をある程度以上薄くすることができ
ず、結果的にオンオフ比を向上させることができないと
いう問題点があった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】さらに、LPCVD法により、温度550
℃、圧力0.1Torrの条件下、SiHを1分間に
100ccすなわち100sccmの割合で送り、アモ
ルファスシリコンを300Åの厚さに成膜した後、図3
(f)に示すように、このアモルファスシリコン層11
を各薄膜トランジスタ素子に対応した領域に分離して島
状にパターニングを行なう。なお、これらの各アモルフ
ァスシリコン層11は、図3(f)に示すように、2つ
のソース・ドレイン領域3、3に渡ってこれらのソース
・ドレイン領域3、3よりもやや幅が広く形成されてい
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】その後、上記の如く各層が積層された絶縁
性基板1を、温度600℃、N雰囲気中で48時間ア
ニールすることにより、図3(g)に示すように、2つ
のソース・ドレイン領域3、3間の下地絶縁層4上に位
置するアモルファスシリコン層11は結晶化され、ポリ
シリコン層6を得ると同時に、ソース・ドレイン領域
3、3上に位置するアモルファスシリコン層11は、下
層のソース・ドレイン領域3、3から不純物(リン等)
が拡散し、(n−)のポリシリコン層である低濃度ソー
ス・ドレイン領域5、5となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、上記の如くポリシリコン層6及び低
濃度ソース・ドレイン領域5、5が形成された絶縁性基
板1上に、図3(h)に示すように、LPCVD法によ
り、ゲート絶縁膜7を1000Åの厚さに成膜した後、
ゲート電極8及び上部配線(図示せず)としてAl−S
iを8000Åの厚さに形成する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、上記実施例では、図3(g)におい
て、温度600℃、N雰囲気中で48時間アニールす
ることにより、アモルファスシリコン層11を結晶化す
る場合について説明したが、これに代わって、エキシマ
ーレーザーを用いてアニールすることにより、ポリシリ
コン層6と(n−)のポリシリコン層である低濃度ソー
ス・ドレイン領域5、5とを得ることも可能である。そ
の際、エキシマーレーザーのエネルギー量としては、3
00mJ/cm程度に設定される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る薄膜トランジスタの一
実施例を示す断面構成図である。
【図2】 図2(a)〜(e)は薄膜トランジスタの製
造工程をそれぞれ示す説明図である。
【図3】 図3(f)〜(h)は薄膜トランジスタの製
造工程をそれぞれ示す説明図である。
【図4】 図4は従来の薄膜トランジスタを示す断面図
である。
【図5】 図5は従来の他の薄膜トランジスタを示す断
面図である。
【図6】 図6は従来の薄膜トランジスタの特性を示す
グラフである。
【符号の説明】 1 絶縁性基板、2 ソース・ドレイン電極、3 高濃
度ソース・ドレイン領域、4 下地絶縁膜、5 低濃度
ソース・ドレイン領域、6 多結晶シリコン層、7 ゲ
ート絶縁膜、8 ゲート電極、9 保護層
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成
    されたソース・ドレイン電極と、このソース・ドレイン
    電極上に積層されたソース・ドレイン領域と、このソー
    ス・ドレイン領域上に積層されるポリシリコンからなる
    活性層と、この活性層上に絶縁膜を介して形成されるゲ
    ート電極とを具備する薄膜トランジスタにおいて、上記
    ソース・ドレイン領域間に絶縁層を介在させてソース・
    ドレイン領域間を平坦に形成するとともに、この平坦化
    されたソース・ドレイン領域間の領域上に活性層を形成
    し、かつ上記ソース・ドレイン領域の上部に低濃度の不
    純物拡散領域を形成したことを特徴とする薄膜トランジ
    スタ。
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