JPH07109688B2 - 情報ファイル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、着脱可能な記憶媒体を複数収納し、収納した
記憶媒体から適当なものを選択して、情報の記録あるい
は再生し得るオートチェンジャを備えた情報ファイル装
置に関する。

（ロ）従来の技術 近年、情報の再生あるいは記録にレーザ光を用いる記憶
媒体として光ディスクが実用されている。

このような光ディスクは、例えば、文書・図面等の原稿
を光学的に読み取り、読み取ったイメージ情報を光ディ
スクに記録し、そのイメージ情報を必要に応じて読み出
してCRTディスプレイやプリンタ等に出力する情報ファ
イル装置に使用される。

光ディスクは、大容量の記憶媒体であるが、やはり記録
容量には限界があって、膨大な量の情報を記録する場合
には、複数枚の光ディスクに渡って情報の記録を行うこ
とになる。

一連の情報が複数枚の光ディスクに記録されると、光デ
ィスクに記録された必要な情報へのアクセスに時間がか
かる。

そこで、情報のアクセスの高速化を図るために、例えば
特開昭61−220167号公報にあるように、複数枚の光ディ
スクを収納して、その中から適当な光ディスクを選択し
て、自動的に情報の再生あるいは記録を行う位置（以下
記録再生部と称する）に光ディスクを搬送させるオート
チェンジャを情報ファイル装置に設けるものがある。

（ハ）発明が解決しようとする課題 オートチェンジャにおいて、複数枚の光ディスクを収納
する収納部にある光ディスクを選択して情報の記録や再
生を行う場合には、収納部から記録再生部まで光ディス
クを搬送しなければならない。

光ディスクを記録再生部まで搬送する時間は、収納部に
おいて各光ディスクが収納されるスタッカから記録再生
部までの距離に依存するので、光ディスクをできるだけ
短時間で記録再生部に装着させるには、ディスクを空い
ているスタッカに収納するときに、操作者が、記録再生
部に近いスタッカに収納するよう指定しなければならな
い。

また、スタッカに収納されている光ディスクをオートチ
ェンジャから取り出したときには、空いたスタッカに他
のスタッカに収納されている光ディスクを入れ替えて出
来るだけディスクが記録再生部に近いスタッカに収納さ
れている状態にしておく必要がある。

更に、通常、光ディスクに記録された主要な情報（例え
ばイメージ情報）に対応して検索等に用いる属性情報が
記録されるので、スタッカに光ディスクが収納される
と、収納したスタッカに対応させて各スタッカに収納さ
れた光ディスクの属性情報を読み込む。従って、光ディ
スクを収納しているスタッカを変更したときには、これ
に付随して属性情報の読み込みをし直さなければならな
かった。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、記憶媒体を着脱可能に複数収納する収納部、
少なくとも記憶媒体に記憶された情報を読み出す読み出
し手段、記憶媒体を収納部あるいは読み出し手段に搬送
する搬送手段を備えたオートチェンジャを具備する情報
ファイル装置であって、記憶媒体が収納されている収納
部の位置を管理する収納管理手段と、収納部の記憶媒体
が収納される位置に対応して収納された記憶媒体に記憶
された情報あるいはその情報に関連する情報を記憶管理
する属性管理手段とを備え、オートチェンジャに記憶媒
体を収納するときは、収納部管理手段により、記憶媒体
が収納されてない位置の内一番読み出し手段に近い位置
を得て、その位置に記憶媒体を収納するものである。

（ホ）作用 収納管理手段が記憶媒体が収納される位置を管理してい
るので、新たにオートチェンジャに記憶媒体を収納する
ときに、この収納管理手段によって、記憶媒体が収納さ
れてない位置の内一番読み出し手段に近い位置が即座に
得られる。そして、その位置に記憶媒体を収納すること
により、記憶媒体をできる限り読み出し手段に近い位置
に収納することができる。

（ヘ）実施例 第１図は記憶媒体として光ディスクを用いる本発明一実
施例の情報ファイル装置の概略構成図である。

（１）は装置全体の制御を司る制御回路、（２）はCRT
等の表示手段としてのディスプレイ、（３）は該ディス
プレイ（２）の表示データを格納するビットマップ形式
のビデオメモリ、（４）はビデオメモリ（３）に格納さ
れた表示データに基づきディスプレイ（２）での表示を
制御する表示制御回路である。

（５）は光ディスクを複数枚収納可能のオートチェンジ
ャで、光ディスクを収納する複数のスタッカからなる収
納部（5a）、光ディスクに情報の記録あるいは記録され
て情報を再生する記録再生部（5b）（読み出し手段）、
オートチェンジャ（５）内において光ディスクを搬送移
動させる搬送部（5c）から構成される。

（６）は動作指令や光ディスクに記録される主要な情報
（ここではイメージ情報）に対応して検索等に用いる属
性情報等のデータ入力のためのキーボードである。尚、
光ディスクに記録されたイメージ情報に対応する属性情
報は、本実施例では、イメージ情報と共に光ディスクに
記録されるが、光ディスクとは別体の記憶媒体（例え
ば、フロッピーディスクやメモリカード）等に記録され
ていても良い。

（７）は光ディスクに記録するイメージ情報を圧縮した
り、光ディスクに圧縮されて記録された情報を元に戻す
コーデックである。

（８）は、収納部（5a）のどのスタッカに光ディスクが
収納されているか管理する収納管理手段としての収納管
理回路で、各スタッカに対応して後述する属性管理回路
の属性情報ファイルの領域の情報をスタッカ管理ファイ
ル（8a）を備えている。

（９）は、光ディスクに記録されたイメージ情報に対応
して付けられた属性情報を、収納されたスタッカに対応
した領域に記憶する属性情報管理ファイル（9a）を備え
た属性管理回路で、後述する制御回路の指令により、属
性情報管理ファイル（9a）に記憶された属性情報の検索
（つまりは属性情報に対応するイメージ情報の検索）等
の処理を行う。

（10）はイメージ情報を記憶する画像メモリ、（11）
は、画像メモリ（10）を用いて、スキャナ（12）や光デ
ィスクからのイメージ情報の読み込みやプリンタ（13）
による画像の記録紙上への記録、あるいはディスプレイ
（１）上への表示等の制御を司る画像メモリ制御回路で
ある。

本実施例では、光ディスクには、スキャナ（12）にて読
み取られたイメージ情報と、そのイメージ情報に対応し
てキーボード（６）や図示しないワードセレクタにより
付与された検索等に用いる属性情報が記録される。

今、オートチェンジャ（５）の収納部（5a）のスタッカ
は、スタッカ番号１から10までの10個のスタッカを有
し、その番号が小さいほど記録再生部（5b）に近い位置
にあるとする。従って、スタッカ管理ファイル（8a）は
10個の領域を備え、また、属性情報管理ファイル（9a）
は各スタッカに対応して10枚の光ディスクの属性情報を
記憶する領域を有する。

さて、オートチェンジャ（５）の収納部（5a）に５枚の
光ディスクが収納されている場合、第２図に示すよう
に、記録再生部（5b）に近い１から５までの５つのスタ
ッカにディスクが収納されてる。各スタッカ番号の領域
には、スタッカの光ディスクに対応した属性情報が記憶
された属性情報管理ファイル（9a）の領域番号が格納さ
れている。

また、属性情報管理ファイル（9a）の各領域には、光デ
ィスクから読み出した属性情報が記憶されており、第３
図Ａにおいては、属性情報が帰属するスタッカ番号を領
域番号に対応して示している。

即ち、スタッカ番号１に収納された光ディスクの属性情
報は属性情報管理ファイル（9a）の領域番号５の領域
に、スタッカ番号２に収納された光ディスクの属性情報
は領域番号８の領域に、スタッカ番号３に収納された光
ディスクの属性情報は領域番号１の領域に、スタッカ番
号４に収納された光ディスクの属性情報を領域番号３の
領域に、スタッカ番号５に収納された光ディスクの属性
情報は領域番号２の領域に記憶されている。

この状態から新たにオートチェンジャ（５）の収納部
（5a）に光ディスクを収納する場合、オートチェンジャ
（５）へのディスクの挿入が検出されると、制御回路
（１）は、収納管理回路（８）を介してスタッカ管理フ
ァイル（8a）の登録状況を調べ、空いているスタッカの
内一番記録再生部（5b）に近いスタッカとしてスタッカ
番号６を得る。そして、搬送部（5c）に対してディスク
をスタッカ番号６のスタッカに収納するように指示す
る。而して搬送部（5c）は挿入されたディスクをスタッ
カ番号６のスタッカに収納する。

また、収納する光ディスクに対して、その光ディスクか
ら読み取った属性情報を属性情報管理ファイル（9a）の
どの領域に記憶するかを、キーボード（６）からの入力
で指示しておく。ここでは、属性情報管理ファイル（9
a）の領域７にスタッカ番号６に収納されたディスクの
属性情報を記憶様、指示されたとする。

そこで、制御回路（１）は、収納管理回路（８）と属性
管理回路（９）の夫々に、ディスクを収納するスタッカ
番号６とそのスタッカに対応する属性情報管理ファイル
（9a）の領域として領域７の情報を与える。

すると、収納管理回路（８）はスタッカ管理ファイル
（8a）を第２図Ｂのように、属性管理回路（９）は属性
情報管理ファイル（9a）を第３図Ｂのように更新する。

以上の処理により、オートチェンジャ（５）内に光ディ
スクを収納するときに、空いているスタッカの内、記録
再生部（5b）に一番近いスタッカにディスクが収納さ
れ、同時に属性情報の記憶領域の登録も行われる。

次に、収納部（5a）のスタッカに収納されている光ディ
スクをオートチェンジャ（５）外部に排出する場合につ
いて説明する。

キーボード（６）から光ディスクの排出処理の選択がさ
れると、制御回路（１）は、図示しないがディスプレイ
（２）上に収納されている光ディスクを属性情報管理フ
ァイル（9a）の領域と対応させて表示し、属性情報管理
ファイル（9a）の領域番号で排出する光ディスクを選択
させる。

ここでは、排出するディスクとして属性情報管理ファイ
ル（9a）の領域８と対応するディスクが選択されたとす
る。

すると、制御回路（１）は属性管理回路（９）を介し
て、選択された属性情報管理ファイル（9a）の領域８に
対応するディスクが、スタッカ番号２のスタッカに収納
されていることを検出する。そして、搬送部（5c）に対
してスタッカ番号２のスタッカから光ディスクを取り出
し、オートチェンジャ（５）外部に排出させる。

排出が完了すると、制御回路（１）は、収納管理回路
（８）にスタッカ管理ファイル（8a）のスタッカ番号２
の領域をリセットさせ（第２図Ｃ）、属性管理回路
（９）に属性情報管理ファイル（9a）の領域８をリセッ
トさせる（第３図Ｃ）。

ここで、制御回路（１）は、収納管理回路（８）を介し
て、スタッカ管理ファイル（8a）の登録状態からリセッ
トしたスタッカ番号２より後の領域に光ディスクが収納
されているか調べる。

スタッカ番号３以下の領域に光ディスクが収納されてい
ることの登録があるので、制御回路（１）は、まずスタ
ッカ番号３のスタッカに収納されている光ディスクをス
タッカ番号２のスタッカに、搬送部（5c）により移動さ
せる。

移動が終了したら、属性管理回路（９）により属性情報
管理ファイル（9a）のスタッカ番号３を管理している領
域（即ち領域１）のスタッカ番号を２に変更する（第３
図Ｄ）。また、この変更を行った領域１を得て、収納管
理回路（８）によりスタッカ管理ファイル（8a）のスタ
ッカ番号２の領域に、属性情報管理ファイル（9a）の領
域番号１を登録し、スタッカ番号３の領域をリセットす
る（第２図Ｄ）。

更に制御回路（１）は、ディスクを移動して空になった
スタッカ番号３のより後のスタッカに光ディスクが収納
されているか、収納管理回路（８）を介して、スタッカ
管理ファイル（8a）で調べ、以降の光ディスクについて
も前述と同様に、光ディスクの詰め替えと、属性情報管
理ファイル（9a）とスタッカ管理ファイル（8a）の変
更、更新を行う。この処理は、スタッカ管理ファイル
（8a）の更新したスタッカ番号の領域以降に、光ディス
クが収納されていることの登録がされていないと判断さ
れるまで続けられる。

詰め替え処理が終了した時点のスタッカ管理ファイル
（8a）の様子を第２図Ｅに、属性情報管理ファイル（9
a）の様子を第３図Ｅに示す。

尚、本実施例におけるディスクの詰め替えは、空いたス
タッカへと順次移動させるものであるが、これに限られ
ることなく、排出により空いたスタッカへ、記録再生部
（5b）に一番遠いスタッカに収納されているディスクを
直接移動させ、その移動に伴うスタッカ管理ファイル
（8a）と属性情報管理ファイル（9a）の更新を行うもの
でもよい。

（ト）発明の効果 本発明は、以上の説明から明らかなように、光ディスク
が収納されているスタッカとそのスタッカに収納された
光ディスクの属性情報が記憶された領域を管理するため
のファイルを備え、これらファイルにより、ディスクの
スタッカへの収納状態を把握して、新たにオートチェン
ジャ内にディスクを収納するときには、空いているスタ
ッカの内一番記録再生部に近いスタッカにディスクを収
納し、またオートチェンジャから光ディスクを排出した
ときには、記録再生部に近くなるように自動的に光ディ
スクの詰め替えを行う。この為、光ディスクをアクセス
するために、収納部から記録再生部へと光ディスクを搬
送する時間を極力少なくすることができる。

更に、光ディスクを収納するのに最適な位置とそれに対
応した属性情報を記憶させる領域の関係について、操作
者が意識することなくオートチェンジャへの光ディスク
の収納が行えるので、操作性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の概略構成図、第２図Ａ乃至Ｅ
はスタッカ管理ファイルの登録状態を示す図、第３図Ａ
乃至Ｅは属性情報管理ファイルの登録状態を示す図であ
る。 （１）……制御回路、（２）……ディスプレイ、（３）
……ビデオメモリ、（４）……表示制御回路、（５）…
…オートチェンジャ、（5a）……収納部、（5b）……記
録再生部、（5c）……搬送部、（６）……キーボード、
（８）……収納管理回路、（8a）……スタッカ管理ファ
イル（8a）、（９）……属性管理回路、（9a）……属性
情報管理ファイル（9a）、（10）……画像メモリ、（1
1）……画像メモリ制御回路、（12）……スキャナ、（1
3）……プリンタ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記憶媒体を着脱可能に複数収納する収納
   部、少なくとも記憶媒体に記憶された情報を読み出す読
   み出し手段、記憶媒体を収納部あるいは読み出し手段に
   搬送する搬送手段を備えたオートチェンジャを具備する
   情報ファイル装置において、 記憶媒体が収納されている収納部の位置を管理する収納
   管理手段と、収納部の記憶媒体が収納される位置に対応
   して収納された記憶媒体に記憶された情報あるいはその
   情報に関連する情報を記憶管理する属性管理手段とを備
   え、オートチェンジャに記憶媒体を収納するときは、収
   納部管理手段により、記憶媒体が収納されてない位置の
   内一番読み出し手段に近い位置を得て、その位置に記憶
   媒体を収納することを特徴とする情報ファイル装置。
2. 【請求項２】オートチェンジャから記憶媒体を取り出し
   た場合は、取り出した記憶媒体が収納されていた位置よ
   りも読み出し手段から遠い位置に収納されている記憶媒
   体を、搬送手段により、読み出し手段に近い位置へと詰
   め替え、更に、詰め替えた記憶媒体の位置に従って、収
   納管理手段及び属性管理手段の内容を更新することを特
   徴とする請求項１記載の情報ファイル装置。