JPH07109239B2 - 副変速機付き変速機 - Google Patents
副変速機付き変速機Info
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- JPH07109239B2 JPH07109239B2 JP63168292A JP16829288A JPH07109239B2 JP H07109239 B2 JPH07109239 B2 JP H07109239B2 JP 63168292 A JP63168292 A JP 63168292A JP 16829288 A JP16829288 A JP 16829288A JP H07109239 B2 JPH07109239 B2 JP H07109239B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- auxiliary
- sub
- gear
- main
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/043—Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、出力回転を多段化するための副変速機が設け
られた変速機に関する。
られた変速機に関する。
従来の技術 従来の副変速機付き変速機としては、たとえば、特開昭
61−41067号公報に開示されたようなものがあり、同公
報の変速機は主変速機として自動変速機が用いられ、該
自動変速機によって複数の変速段に変速された出力回転
が、該自動変速機の出力側に設けられた副変速機によっ
て更に多段化されるようになっている。
61−41067号公報に開示されたようなものがあり、同公
報の変速機は主変速機として自動変速機が用いられ、該
自動変速機によって複数の変速段に変速された出力回転
が、該自動変速機の出力側に設けられた副変速機によっ
て更に多段化されるようになっている。
上記公報に開示された副変速機は、1組の遊星歯車組を
用いた副歯車変速機構によって構成され、かつ、該副歯
車変速機構には該遊星歯車組の各構成要素の結合関係を
適宜切り換えるためにピストン式の摩擦要素が2組設け
られている。
用いた副歯車変速機構によって構成され、かつ、該副歯
車変速機構には該遊星歯車組の各構成要素の結合関係を
適宜切り換えるためにピストン式の摩擦要素が2組設け
られている。
尚、同公報にあっては上記変速機が四輪駆動装置として
用いられる関係上トランスファー装置が設けられ、上記
副変速機には上記2組の摩擦要素以外に、該トランスフ
ァー装置に出力を分配するための摩擦要素が1組設けら
れている。
用いられる関係上トランスファー装置が設けられ、上記
副変速機には上記2組の摩擦要素以外に、該トランスフ
ァー装置に出力を分配するための摩擦要素が1組設けら
れている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、かかる従来の副変速機付き変速機にあっ
ては、上記副歯車変速機構を収納する副変速機ケース
は、該副変速機に設けられる上記3つの摩擦要素毎に分
割され、これら各分割されたケースは副変速機の組み付
け時にボルト等の締結部材を用いて、一体に結合される
ようになっている。
ては、上記副歯車変速機構を収納する副変速機ケース
は、該副変速機に設けられる上記3つの摩擦要素毎に分
割され、これら各分割されたケースは副変速機の組み付
け時にボルト等の締結部材を用いて、一体に結合される
ようになっている。
ところが、このような機能的に異なる各摩擦要素は別々
にその機能に必要な加工をして組み付けるほうが合理的
であるが、ケースそのものは内部のものを保護するとい
う機能から、各分割されたケースは同一機能であり、少
なくとも副変速機ケースは全体を一体成形により形成し
た方が工数上好ましい。
にその機能に必要な加工をして組み付けるほうが合理的
であるが、ケースそのものは内部のものを保護するとい
う機能から、各分割されたケースは同一機能であり、少
なくとも副変速機ケースは全体を一体成形により形成し
た方が工数上好ましい。
このため、上記従来の副変速機付き変速機では副変速機
ケースが3つに分割されているため、部品点数の増大に
伴って組み付け工数が嵩み、生産性の悪化が来されてし
まう。
ケースが3つに分割されているため、部品点数の増大に
伴って組み付け工数が嵩み、生産性の悪化が来されてし
まう。
更に、上記特開昭61−41067号公報に開示された副変速
機付き変速機にあっては、主変速機側にオイルパン(潤
滑油溜め部)が設けられているにもかかわらず、副変速
機側にもオイルパンが設けられ、この点でも部品点数の
増加および変速機の大型化が来されてしまう。
機付き変速機にあっては、主変速機側にオイルパン(潤
滑油溜め部)が設けられているにもかかわらず、副変速
機側にもオイルパンが設けられ、この点でも部品点数の
増加および変速機の大型化が来されてしまう。
つまり、オイルパンは、構成の簡略化およびレベルゲー
ジ等による液面管理の容易化の点において1つに統一さ
れるほうが望ましい。
ジ等による液面管理の容易化の点において1つに統一さ
れるほうが望ましい。
そこで、第3図に示すように副変速歯車機構1を収納す
る副変速機ケース2を一体成形により形成し、該一体成
形された副変速機ケース2を主変速機歯車機構3を収納
する主変速機ケース4に結合すると共に、主変速機ケー
ス4の下部に、統一された1つのオイルパン5を設け、
主変速機6および副変速機7で使用された潤滑油をそれ
ぞれ該オイルパン5に溜めるようにした副変速機付き変
速機Mを想定することができる。
る副変速機ケース2を一体成形により形成し、該一体成
形された副変速機ケース2を主変速機歯車機構3を収納
する主変速機ケース4に結合すると共に、主変速機ケー
ス4の下部に、統一された1つのオイルパン5を設け、
主変速機6および副変速機7で使用された潤滑油をそれ
ぞれ該オイルパン5に溜めるようにした副変速機付き変
速機Mを想定することができる。
尚、8はエンジン動力を主変速機6に導入する入力軸、
9は主変速機6と副変速機7とを接続する中間軸、10は
副変速機7の出力を駆動輪側に伝達する出力軸である。
9は主変速機6と副変速機7とを接続する中間軸、10は
副変速機7の出力を駆動輪側に伝達する出力軸である。
ところで、このような副変速機付き変速機Mを想定した
場合、副変速機7から上記オイルパン5に潤滑油を流す
必要が発生する関係上、以下のイ),ロ),ハ)に示す
ような各種課題が生じて来る。
場合、副変速機7から上記オイルパン5に潤滑油を流す
必要が発生する関係上、以下のイ),ロ),ハ)に示す
ような各種課題が生じて来る。
すなわち、上記副変速機7には副変速歯車機構1に遊星
歯車が用いられる関係上、これの摩擦要素が副変速機7
の出力軸10に同軸配置され、かつ、該摩擦要素は環状ピ
ストンを用いた多板クラッチ式のものが用いられ、副変
速機ケース2の内側断面内に略一杯に配置される。
歯車が用いられる関係上、これの摩擦要素が副変速機7
の出力軸10に同軸配置され、かつ、該摩擦要素は環状ピ
ストンを用いた多板クラッチ式のものが用いられ、副変
速機ケース2の内側断面内に略一杯に配置される。
イ)第4図は上記摩擦要素11の環状ピストン12の外周を
副変速機ケース2の内側に摺動可能に嵌合すると共に、
該環状ピストン12の内周を上記出力軸8外周に嵌合され
るドラムサポート13の内筒13aに摺動可能に嵌合し、こ
れら副変速機ケース2とドラムサポート13とでピストン
ドラム14が構成されたものを示し、該摩擦要素11の図中
右側(オイルパン5とは反対側)の室15には、出力軸10
の出口部分を潤滑するために多量の潤滑油が供給される
必要がある。
副変速機ケース2の内側に摺動可能に嵌合すると共に、
該環状ピストン12の内周を上記出力軸8外周に嵌合され
るドラムサポート13の内筒13aに摺動可能に嵌合し、こ
れら副変速機ケース2とドラムサポート13とでピストン
ドラム14が構成されたものを示し、該摩擦要素11の図中
右側(オイルパン5とは反対側)の室15には、出力軸10
の出口部分を潤滑するために多量の潤滑油が供給される
必要がある。
このような場合、上記右側室15の潤滑油をオイルパン5
に流すためにドレーン通路16が必要となる。
に流すためにドレーン通路16が必要となる。
ところが、上記副変速機ケース2の後端部(図示右端
部)は大きく絞られているため、該副変速機ケース2を
鋳造により製作した場合には、上記ドレーン通路16が形
成されるべき図中A部分には、鋳物の残り滓が残留され
ると共に、該ドレーン通路16を連通するために当該A部
分を機械加工する必要があり、これら残留滓の除去作業
とか機械の加工作業による工程が増加されると共に、ケ
ース材料が無駄になり、コストアップが来される。
部)は大きく絞られているため、該副変速機ケース2を
鋳造により製作した場合には、上記ドレーン通路16が形
成されるべき図中A部分には、鋳物の残り滓が残留され
ると共に、該ドレーン通路16を連通するために当該A部
分を機械加工する必要があり、これら残留滓の除去作業
とか機械の加工作業による工程が増加されると共に、ケ
ース材料が無駄になり、コストアップが来される。
更に、上記A部分に鋳巣が形成されていると、ピストン
ドラム14の内面加工およびドレーン通路16の加工時に、
加工面同士が該鋳巣により連通されてしまい、摩擦要素
11の液圧室17に漏れが発生されてしまう。
ドラム14の内面加工およびドレーン通路16の加工時に、
加工面同士が該鋳巣により連通されてしまい、摩擦要素
11の液圧室17に漏れが発生されてしまう。
ロ)そこで、第5図に示すように副変速機ケース2の後
端部に予め開口部18を設定し、鋳造時に該開口部18の形
成部分より鋳造型を差し入れでドレーン通路16を連通さ
せ、後に該開口部18を停止する場合が考えられるが、こ
の場合は、蓋19,ボルト20およびシール材21が必要とな
り、部品点数の増加および重量の増加が来されるのみで
なく、潤滑油漏れが原因となる箇所が増加されることに
なる。
端部に予め開口部18を設定し、鋳造時に該開口部18の形
成部分より鋳造型を差し入れでドレーン通路16を連通さ
せ、後に該開口部18を停止する場合が考えられるが、こ
の場合は、蓋19,ボルト20およびシール材21が必要とな
り、部品点数の増加および重量の増加が来されるのみで
なく、潤滑油漏れが原因となる箇所が増加されることに
なる。
ハ)更に、上記欠点を解決する方法として砂型による中
子を使用することが考えられるが、この場合は上記ドレ
ーン通路16を簡単に連通させることができるが、砂型の
欠点である生産性の低下および鋳肉が厚くなることによ
る重量の大幅な増加が来されてしまう。
子を使用することが考えられるが、この場合は上記ドレ
ーン通路16を簡単に連通させることができるが、砂型の
欠点である生産性の低下および鋳肉が厚くなることによ
る重量の大幅な増加が来されてしまう。
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、副変速機
ケースを一体成形し、かつ、潤滑油溜め部を主変速機ケ
ース側に1つ設ける構造とした上で、副変速機側のドレ
ーン通路を簡単に形成することができる副変速機付き変
速機を提供することを目的とする。
ケースを一体成形し、かつ、潤滑油溜め部を主変速機ケ
ース側に1つ設ける構造とした上で、副変速機側のドレ
ーン通路を簡単に形成することができる副変速機付き変
速機を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために本発明は、主歯車変速機構
により複数の変速段が得られる主変速機と、 該主変速機の出力側に配置され、該主変速機の出力回転
を副歯車変速機構により多段化する副変速機と、 上記主歯車変速機構を収納する主変速機ケースに設けら
れる潤滑油溜め部と、 上記副歯車変速機構を収納する副変速機ケースの内周
と、副変速機の出力軸外周との間に配置されて、環状ピ
ストンの移動により締結,解放される、該副歯車変速機
構の摩擦要素とを備え、 上記摩擦要素の上記潤滑油溜め部とは反対側に積極的に
潤滑油が供給される副変速機付き変速機において、 上記副変速機ケースを一体成形により形成し、かつ、上
記環状ピストンが嵌合されるピストンドラムを該副変速
機ケースとは別体に形成すると共に、該環状ピストンの
内周および外周をそれぞれ摺動可能に嵌合する該ピスト
ンドラムの内筒および外筒を一体成形により形成し、か
つ、該ピストンドラムの外周下端部と副変速機ケースと
の間に、上記潤滑油溜め部と、上記摩擦要素の該潤滑油
溜め部の反対側とに通ずるドレーン通路を形成すること
により構成する。
により複数の変速段が得られる主変速機と、 該主変速機の出力側に配置され、該主変速機の出力回転
を副歯車変速機構により多段化する副変速機と、 上記主歯車変速機構を収納する主変速機ケースに設けら
れる潤滑油溜め部と、 上記副歯車変速機構を収納する副変速機ケースの内周
と、副変速機の出力軸外周との間に配置されて、環状ピ
ストンの移動により締結,解放される、該副歯車変速機
構の摩擦要素とを備え、 上記摩擦要素の上記潤滑油溜め部とは反対側に積極的に
潤滑油が供給される副変速機付き変速機において、 上記副変速機ケースを一体成形により形成し、かつ、上
記環状ピストンが嵌合されるピストンドラムを該副変速
機ケースとは別体に形成すると共に、該環状ピストンの
内周および外周をそれぞれ摺動可能に嵌合する該ピスト
ンドラムの内筒および外筒を一体成形により形成し、か
つ、該ピストンドラムの外周下端部と副変速機ケースと
の間に、上記潤滑油溜め部と、上記摩擦要素の該潤滑油
溜め部の反対側とに通ずるドレーン通路を形成すること
により構成する。
作用 以上の構成により、本発明の副変速機付き変速機にあっ
ては、摩擦要素の環状ピストンが嵌合されるピストンド
ラムが、副変速機ケースとは別体に形成され、これら副
変速機ケースとピストンドラムとの間にドレーン通路が
形成されるため、副変速機ケースを一体に鋳造する際、
該ドレーン通路に相当する部分に予め溝部を同時に成形
しておくことによって、上記ピストンドラムを組み付け
た際に該溝部がドレーン通路となって、主変速機ケース
に設けられた潤滑油溜め部と、摩擦要素の該潤滑油溜め
部の反対側とが簡単に連通される。
ては、摩擦要素の環状ピストンが嵌合されるピストンド
ラムが、副変速機ケースとは別体に形成され、これら副
変速機ケースとピストンドラムとの間にドレーン通路が
形成されるため、副変速機ケースを一体に鋳造する際、
該ドレーン通路に相当する部分に予め溝部を同時に成形
しておくことによって、上記ピストンドラムを組み付け
た際に該溝部がドレーン通路となって、主変速機ケース
に設けられた潤滑油溜め部と、摩擦要素の該潤滑油溜め
部の反対側とが簡単に連通される。
また、上記ピストンドラムの内筒および外筒が一体成形
により形成されることにより、該ピストンドラムを鋳造
により製作することが可能となり、生産性の向上を図る
ことができる。
により形成されることにより、該ピストンドラムを鋳造
により製作することが可能となり、生産性の向上を図る
ことができる。
実施例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
すなわち、第1図は本発明の一実施例を示す副変速機付
き変速機100の要部断面図で、該副変速機付き変速機100
の全体構成を第2図の概略構成図に示す。
き変速機100の要部断面図で、該副変速機付き変速機100
の全体構成を第2図の概略構成図に示す。
まず、上記副変速機付き変速機100を上記第2図を用い
て説明すると、該副変速機付き変速機100は、主変速機1
11と副変速機113とによって構成され、主変速機111は主
遊星歯車変速機構112を備え、副変速機113は副遊星歯車
変速機構114を備えている。
て説明すると、該副変速機付き変速機100は、主変速機1
11と副変速機113とによって構成され、主変速機111は主
遊星歯車変速機構112を備え、副変速機113は副遊星歯車
変速機構114を備えている。
また、上記副変速機付き変速機100は、図外のトルクコ
ンバータを介して図外のエンジンに接続される入力軸11
8と、該入力軸118の同軸延長上に配置される出力軸120
とを備え、該出力軸120は図外のプロペラシャフトを介
して図外の後輪側終減速装置に接続される。
ンバータを介して図外のエンジンに接続される入力軸11
8と、該入力軸118の同軸延長上に配置される出力軸120
とを備え、該出力軸120は図外のプロペラシャフトを介
して図外の後輪側終減速装置に接続される。
そして、上記入力軸118には上記主遊星歯車変速機構112
が取り付けられ、かつ、上記出力軸120には上記副遊星
歯車変速機構114が配置される。
が取り付けられ、かつ、上記出力軸120には上記副遊星
歯車変速機構114が配置される。
上記主遊星歯車変速機構112は、本出願人によって既に
出願済みの特開昭62−62047号に開示された自動変速機
の構成と基本的に同じで、2つの第1および第2の遊星
歯車組122,124が上記入力軸118に対してタンデムに配置
され、これら第1,第2遊星歯車組122,124はそれぞれ単
純遊星歯車組として構成されており、各歯車組には第1,
第2サンギア122S,124S、第1,第2リングギア122R,12
4R、第1,第2ピニオンギア122P,124P、および第1,第2
キャリア122C,124Cを備えている。
出願済みの特開昭62−62047号に開示された自動変速機
の構成と基本的に同じで、2つの第1および第2の遊星
歯車組122,124が上記入力軸118に対してタンデムに配置
され、これら第1,第2遊星歯車組122,124はそれぞれ単
純遊星歯車組として構成されており、各歯車組には第1,
第2サンギア122S,124S、第1,第2リングギア122R,12
4R、第1,第2ピニオンギア122P,124P、および第1,第2
キャリア122C,124Cを備えている。
上記第1サンギア122SはバンドブレーキB/Bを介してハ
ウジングH側に固定可能とされ、かつ、リバースクラッ
チR/Cを介して上記入力軸118に結合可能とされる。
ウジングH側に固定可能とされ、かつ、リバースクラッ
チR/Cを介して上記入力軸118に結合可能とされる。
上記第1キャリア122CはハイクラッチH/Cを介して入力
軸118に結合可能とされ、かつ、ローワンウェイクラッ
チL/OWCを介して入力軸118と逆方向の回転が阻止される
と共に、ローリバースブレーキLR/BによりハウジングH
側に固定可能とされる。
軸118に結合可能とされ、かつ、ローワンウェイクラッ
チL/OWCを介して入力軸118と逆方向の回転が阻止される
と共に、ローリバースブレーキLR/BによりハウジングH
側に固定可能とされる。
また、上記第1キャリア122Cは互いに直列配置されるフ
ォワードクラッチF/Cおよびフォワードワンウェイクラ
ッチF/OWCを介して第2リングギア124Rに連結されると
共に、これら第1キャリア122Cと第2リングギア124Rは
更にオーバーランクラッチOR/Cを介して結合可能とされ
る。
ォワードクラッチF/Cおよびフォワードワンウェイクラ
ッチF/OWCを介して第2リングギア124Rに連結されると
共に、これら第1キャリア122Cと第2リングギア124Rは
更にオーバーランクラッチOR/Cを介して結合可能とされ
る。
上記第2サンギア124Sは上記入力軸118に結合され、か
つ、上記第2キャリア124Cは上記第1リングギア122Rに
結合されており、該第2キャリア124Cの回転が主遊星歯
車変速機構112の出力回転となる。
つ、上記第2キャリア124Cは上記第1リングギア122Rに
結合されており、該第2キャリア124Cの回転が主遊星歯
車変速機構112の出力回転となる。
上記副遊星歯車変速機構114は、単純遊星歯車組として
構成される第3の遊星歯車組126を備え、該第3遊星歯
車組126は第3サンギア126S,第3リングギア126R,第3
ピニオンギア126Pおよび第3キャリア126Cから構成され
る。
構成される第3の遊星歯車組126を備え、該第3遊星歯
車組126は第3サンギア126S,第3リングギア126R,第3
ピニオンギア126Pおよび第3キャリア126Cから構成され
る。
上記第3リングギア126Rは、上記主遊星歯車変速機構11
2の出力要素である第2キャリア124Cに中間軸128を介し
て結合され、かつ、第3のキャリア126Cは出力軸120に
結合され、該第3キャリア126Cの回転が副遊星歯車変速
機構114の出力回転となって、該出力軸120から図外の後
輪側終減速装置に伝達される。
2の出力要素である第2キャリア124Cに中間軸128を介し
て結合され、かつ、第3のキャリア126Cは出力軸120に
結合され、該第3キャリア126Cの回転が副遊星歯車変速
機構114の出力回転となって、該出力軸120から図外の後
輪側終減速装置に伝達される。
また、上記第3のキャリア126CはダイレクトクラッチD/
Cを介して第3サンギア126Sと結合可能とされると共
に、該第3サンギア126SはリダクションブレーキRD/Bを
介してハウジングH側に固定可能とされ、かつ、該第3
サンギア126SはリダクションワンウェイクラッチRD/OWC
を介して入力軸118と逆方向の回転が阻止される。
Cを介して第3サンギア126Sと結合可能とされると共
に、該第3サンギア126SはリダクションブレーキRD/Bを
介してハウジングH側に固定可能とされ、かつ、該第3
サンギア126SはリダクションワンウェイクラッチRD/OWC
を介して入力軸118と逆方向の回転が阻止される。
尚、パーキングギア130は上記第3キャリア126Cとハウ
ジングHとの間に配置される。
ジングHとの間に配置される。
以上の構成になる副変速機付き変速機100にあっては、
主遊星歯車変速機構112に設けられたフォワードクラッ
チF/C,ハイクラッチH/C,バンドブレーキB/Bを作動する
ことにより、該主遊星歯車変速機構112で前進4速段が
得られ、更に、リバースクラッチR/C,ローリバースブレ
ーキLR/Bを作動させることにより後進段(1速段)が得
られる。
主遊星歯車変速機構112に設けられたフォワードクラッ
チF/C,ハイクラッチH/C,バンドブレーキB/Bを作動する
ことにより、該主遊星歯車変速機構112で前進4速段が
得られ、更に、リバースクラッチR/C,ローリバースブレ
ーキLR/Bを作動させることにより後進段(1速段)が得
られる。
即ち、フォワードクラッチF/Cを締結させると、第2リ
ングギア124RはフォワードワンウェイクラッチF/OWCお
よびローワンウェイクラッチL/OWCを介して入力軸118と
逆方向の回転が阻止されるため、第2サンギア124Sに入
力軸118回転が入力されると、第2ピニオンギア124Pは
固定状態にある該第2リングギア124R内を転動し、出力
要素である第2キャリア124Cが入力軸118と同方向に大
きく減速されて正転し、前進1速状態となる。
ングギア124RはフォワードワンウェイクラッチF/OWCお
よびローワンウェイクラッチL/OWCを介して入力軸118と
逆方向の回転が阻止されるため、第2サンギア124Sに入
力軸118回転が入力されると、第2ピニオンギア124Pは
固定状態にある該第2リングギア124R内を転動し、出力
要素である第2キャリア124Cが入力軸118と同方向に大
きく減速されて正転し、前進1速状態となる。
次に、フォワードクラッチF/CおよびバンドブレーキB/B
を締結させると、第1サンギア122Sは該バンドブレーキ
B/Bによって固定され、第2キャリア124Cの公転に伴っ
て第1リングギア122Rが回転されると、第1ピニオンギ
ア122Pが第1サンギア122Sを転動するときの公転が第1
キャリア122C,フォワードクラッチF/Cおよびフォワード
ワンウェイクラッチF/OWCを介して第2リングギア124R
に入力軸118と同方向の回転力として入力され、上記第
2キャリア124Cは上記速状態より速く回転され、前進2
速状態となる。
を締結させると、第1サンギア122Sは該バンドブレーキ
B/Bによって固定され、第2キャリア124Cの公転に伴っ
て第1リングギア122Rが回転されると、第1ピニオンギ
ア122Pが第1サンギア122Sを転動するときの公転が第1
キャリア122C,フォワードクラッチF/Cおよびフォワード
ワンウェイクラッチF/OWCを介して第2リングギア124R
に入力軸118と同方向の回転力として入力され、上記第
2キャリア124Cは上記速状態より速く回転され、前進2
速状態となる。
次に、フォワードクラッチF/CおよびハイクラッチH/Cを
締結させると、第2リングギア124Rは該フォワードクラ
ッチF/C,第1キャリア122Cおよび該ハイクラッチH/Cを
介して入力軸118に一体に結合され、該第2リングギア1
24Rと第2サンギア124Sとが入力軸118と共に一体に回転
されることから、上記第2キャリア124Cは該入力軸118
と同回転をし、前進3速状態となる。
締結させると、第2リングギア124Rは該フォワードクラ
ッチF/C,第1キャリア122Cおよび該ハイクラッチH/Cを
介して入力軸118に一体に結合され、該第2リングギア1
24Rと第2サンギア124Sとが入力軸118と共に一体に回転
されることから、上記第2キャリア124Cは該入力軸118
と同回転をし、前進3速状態となる。
次に、ハイクラッチH/CおよびバンドブレーキB/Bを締結
させると、第1サンギア122Sが固定された状態で第1キ
ャリア122Cに入力軸118回転が入力されて、第1リング
ギア122Rは増速回転される。このとき、第2リングギア
124Rには回転阻止力が作用していないため、上記第1リ
ングギア124Rの増速された回転が上記第2キャリア124C
の回転となり、前進4速状態となる。
させると、第1サンギア122Sが固定された状態で第1キ
ャリア122Cに入力軸118回転が入力されて、第1リング
ギア122Rは増速回転される。このとき、第2リングギア
124Rには回転阻止力が作用していないため、上記第1リ
ングギア124Rの増速された回転が上記第2キャリア124C
の回転となり、前進4速状態となる。
更に、リバースクラッチR/Cおよびローリバースブレー
キLR/Bを締結させると、第1サンドギア122Sは入力軸11
8に一体に結合されると共に、第1キャリア122Cはハウ
ジングH側に固定されるため、第1サンギア122Sに入力
された入力軸118回転は、第1ピニオンギア122Pの自転
のみを伴っ第1リングギア122Rに逆転かつ減速状態で伝
達される。このとき、第2リングギア124Rには回転阻止
力が作用していないため、上記逆転かつ減速された第1
リングギア122R回転が上記第2キャリア124Cの回転とな
り、後進状態となる。
キLR/Bを締結させると、第1サンドギア122Sは入力軸11
8に一体に結合されると共に、第1キャリア122Cはハウ
ジングH側に固定されるため、第1サンギア122Sに入力
された入力軸118回転は、第1ピニオンギア122Pの自転
のみを伴っ第1リングギア122Rに逆転かつ減速状態で伝
達される。このとき、第2リングギア124Rには回転阻止
力が作用していないため、上記逆転かつ減速された第1
リングギア122R回転が上記第2キャリア124Cの回転とな
り、後進状態となる。
尚、オーバーランクラッチOR/Cはエンジンブレーキの作
動時に締結され、前進1速時には該オーバーランクラッ
チOR/CとローリバースブレーキLR/Bが締結され、前進2
速,3速時には該オーバーランクラッチOR/Cのみが締結さ
れる。
動時に締結され、前進1速時には該オーバーランクラッ
チOR/CとローリバースブレーキLR/Bが締結され、前進2
速,3速時には該オーバーランクラッチOR/Cのみが締結さ
れる。
そして、以上のように主遊星歯車変速機構112によって
得られる前進1速段,2速段,3速段,4速段および後進段の
回転は、中間軸128を介して副遊星歯車変速機構114に入
力され、該副遊星歯車変速機構114によって各変速段が
多段化される。
得られる前進1速段,2速段,3速段,4速段および後進段の
回転は、中間軸128を介して副遊星歯車変速機構114に入
力され、該副遊星歯車変速機構114によって各変速段が
多段化される。
即ち、上記副遊星歯車変速機構114は減速と同速の2段
階の切り換えが行われるタイプのもので、リダクション
ブレーキRD/Bを締結させることにより第3サンギア126S
はハウジングH側に固定され、延長部材128を介して上
記主遊星歯車変速機構112の回転が第3リングギア126R
に入力されると、第3ピニオンギア126Pは第3サンギア
126Sに沿って転動され、このとき減速状態となる該第3
ピニオンギア126Pの公転が第3キャリア126Cを介して出
力軸120に入力され、減速状態となる。
階の切り換えが行われるタイプのもので、リダクション
ブレーキRD/Bを締結させることにより第3サンギア126S
はハウジングH側に固定され、延長部材128を介して上
記主遊星歯車変速機構112の回転が第3リングギア126R
に入力されると、第3ピニオンギア126Pは第3サンギア
126Sに沿って転動され、このとき減速状態となる該第3
ピニオンギア126Pの公転が第3キャリア126Cを介して出
力軸120に入力され、減速状態となる。
次に、上記リダクションブレーキRD/Bを解放してダイレ
クトクラッチをD/Cを締結させると、第3サンギア126S
と第3キャリア126Cは一体に結合されて、第3遊星歯車
組126はロック状態つまり直結状態となり、上記第3リ
ングギア126Rの回転はそのまま第3キャリア126Cを介し
て出力され、同速状態となる。
クトクラッチをD/Cを締結させると、第3サンギア126S
と第3キャリア126Cは一体に結合されて、第3遊星歯車
組126はロック状態つまり直結状態となり、上記第3リ
ングギア126Rの回転はそのまま第3キャリア126Cを介し
て出力され、同速状態となる。
尚、リダクションワンウェイクラッチRD/OWCはリダクシ
ョンブレーキRD/Bの解放時に切り換えショックを減速す
る。
ョンブレーキRD/Bの解放時に切り換えショックを減速す
る。
このように、上記副遊星歯車変速機構114では2段階の
切り換えが可能で、主遊星歯車変速機構112の前進4段
の変速段および後進1段の各変速段をそれぞれ2通りに
変速切り換えして、前進8段および後進2段の変速段を
得ることができる。
切り換えが可能で、主遊星歯車変速機構112の前進4段
の変速段および後進1段の各変速段をそれぞれ2通りに
変速切り換えして、前進8段および後進2段の変速段を
得ることができる。
ところで、上記第1図に示したように、上記主遊星歯車
変速機構112は主変速機ケース132(同図では一部を示
す)内に収納され、かつ、上記副遊星歯車変速機構114
は副変速機ケース134内に収納され、これら主変速機ケ
ース132と副変速機ケース134は図外のボルトを介して一
体に結合されている。
変速機構112は主変速機ケース132(同図では一部を示
す)内に収納され、かつ、上記副遊星歯車変速機構114
は副変速機ケース134内に収納され、これら主変速機ケ
ース132と副変速機ケース134は図外のボルトを介して一
体に結合されている。
そして、上記主変速機ケース132の下側には潤滑油溜め
部としてのオイルパン133が取り付けられ、該オイルパ
ン133に溜められた潤滑油が主変速機111内および副変速
機113内に循環される。
部としてのオイルパン133が取り付けられ、該オイルパ
ン133に溜められた潤滑油が主変速機111内および副変速
機113内に循環される。
上記副遊星歯車変速機構114に組み込まれるダイレクト
クラッチD/CおよびリダクションブレーキRD/Bは、それ
ぞれピストンにより締結,解放される多板クラッチ式の
摩擦要素として構成され、前者のダイレクトクラッチD/
Cは、第3サンギア126Sに固定される第1ピストンドラ
ム136内に第1環状ピストン138が嵌合され、該第1環状
ピストン138が第1液圧室140内に供給される作動液圧に
よって図中左方に移動し、該第1ピストンドラム136
と、上記第3キャリア126Cに固設された筒体142との間
に配置された多数のクラッチ板144を圧接して、第3サ
ンギア126Sと第3キャリア126Cとの結合(締結)が行わ
れる。
クラッチD/CおよびリダクションブレーキRD/Bは、それ
ぞれピストンにより締結,解放される多板クラッチ式の
摩擦要素として構成され、前者のダイレクトクラッチD/
Cは、第3サンギア126Sに固定される第1ピストンドラ
ム136内に第1環状ピストン138が嵌合され、該第1環状
ピストン138が第1液圧室140内に供給される作動液圧に
よって図中左方に移動し、該第1ピストンドラム136
と、上記第3キャリア126Cに固設された筒体142との間
に配置された多数のクラッチ板144を圧接して、第3サ
ンギア126Sと第3キャリア126Cとの結合(締結)が行わ
れる。
また、後者のリダクションブレーキRD/Bは、第2環状ピ
ストン146の図中左方移動によって、上記第1ピストン
ドラム136に固設された筒体148と、副変速機ケース134
との間に配置された多数のクラッチ板150が圧接され、
第3サンギア126Sが該副変速機ケース134に結合され
る。
ストン146の図中左方移動によって、上記第1ピストン
ドラム136に固設された筒体148と、副変速機ケース134
との間に配置された多数のクラッチ板150が圧接され、
第3サンギア126Sが該副変速機ケース134に結合され
る。
ところで、上記第2環状ピストン146は第2ピストンド
ラム152に嵌合されるが、該第2環状ピストン146の内周
および外周は、該第2ピストンドラム152の内筒152a外
周および外筒152b内周を液密機能をもって軸方向に摺動
される。
ラム152に嵌合されるが、該第2環状ピストン146の内周
および外周は、該第2ピストンドラム152の内筒152a外
周および外筒152b内周を液密機能をもって軸方向に摺動
される。
尚、上記第2ピストンドラム152の内筒152aは上記第1
ピストンドラム136に配置部位まで延設されて、該第1
ピストンドラム136は該内筒152aに回転自在に嵌合され
て支持される。
ピストンドラム136に配置部位まで延設されて、該第1
ピストンドラム136は該内筒152aに回転自在に嵌合され
て支持される。
ところで、上記出力軸120の後端部(図中右端部)には
スプライン154が形成されて、該スプライン154に図外に
プロペラシャフトが嵌合されると共に、上記副変速機ケ
ース134の後端部は円錐状に絞られて、該プロペラシャ
フトを回転自在に支持する滑り軸受け部156が形成され
る。
スプライン154が形成されて、該スプライン154に図外に
プロペラシャフトが嵌合されると共に、上記副変速機ケ
ース134の後端部は円錐状に絞られて、該プロペラシャ
フトを回転自在に支持する滑り軸受け部156が形成され
る。
そして、上記出力軸120の中心部に形成された潤滑油通
路158および該潤滑油通路158に連通される径方向通路16
0を介して、上記リダクションブレーキRD/Bの図中右側
(上記オイルパン133とは反対側)の室162には積極的に
潤滑油が供給され、この潤滑油によって上記滑り軸受け
部156および該滑り軸受け部156の外方端部に設けられる
オイルシート164の潤滑が行われる。
路158および該潤滑油通路158に連通される径方向通路16
0を介して、上記リダクションブレーキRD/Bの図中右側
(上記オイルパン133とは反対側)の室162には積極的に
潤滑油が供給され、この潤滑油によって上記滑り軸受け
部156および該滑り軸受け部156の外方端部に設けられる
オイルシート164の潤滑が行われる。
ここで、本実施例にあっては上記副変速機ケース134全
体を鋳造により一体成形し、この一体成形された副変速
機ケース134に、上記副遊星歯車変速機構114が収納され
る。
体を鋳造により一体成形し、この一体成形された副変速
機ケース134に、上記副遊星歯車変速機構114が収納され
る。
ところで、上記リダクションブレーキRD/Bの第2ピスト
ンドラム152は上記副変速機ケース134とは別体に設けら
れ、上記内筒152aと外筒152bおよびこれら内,外筒152
a,152bを連結する底壁152cが鋳造などによって一体成形
される。
ンドラム152は上記副変速機ケース134とは別体に設けら
れ、上記内筒152aと外筒152bおよびこれら内,外筒152
a,152bを連結する底壁152cが鋳造などによって一体成形
される。
そして、上記第2ピストンドラム152は上記副変速機ケ
ース134の内側に密接して嵌挿されて位置決めされ、ボ
ルト166を介して該副変速機ケース134に固定される。
ース134の内側に密接して嵌挿されて位置決めされ、ボ
ルト166を介して該副変速機ケース134に固定される。
このとき、上記第2ピストンドラム152によって上記室1
62は隔成されるのであるが、本実施例では上記副変速機
ケース134を成形する際に、これの底部に該室162と上記
主変速機ケース132内とを接続する溝部168が予め形成さ
れており、該溝部168をもってドレーン通路170とされ
る。
62は隔成されるのであるが、本実施例では上記副変速機
ケース134を成形する際に、これの底部に該室162と上記
主変速機ケース132内とを接続する溝部168が予め形成さ
れており、該溝部168をもってドレーン通路170とされ
る。
そして、上記ドレーン通路170を介して室162に供給され
た潤滑油が主変速機111側のオイルパン133に戻される。
た潤滑油が主変速機111側のオイルパン133に戻される。
以上のように本実施例の副変速機付き変速機100にあっ
ては、副変速機ケース134が分割されることなく、これ
の全体が一体成形により一度に形成され、該副変速機ケ
ース134内に副遊星歯車変速機構114の全体を組み付ける
ようにしたので、該副変速機ケース134の単一化により
部品点数の大幅な削減を達成して、組み付け作業性向上
が図られる。
ては、副変速機ケース134が分割されることなく、これ
の全体が一体成形により一度に形成され、該副変速機ケ
ース134内に副遊星歯車変速機構114の全体を組み付ける
ようにしたので、該副変速機ケース134の単一化により
部品点数の大幅な削減を達成して、組み付け作業性向上
が図られる。
また、副遊星歯車変速機構114を構成するリダクション
ブレーキRD/Bの第2ピストンドラム152は、上記副変速
機ケース134とは別体に形成されるため、副変速機ケー
ス134を一体に鋳造する際、溝部168を同時に形成してお
くことによって、上記第2ピストンドラム152を組み付
けた際、何ら機械加工を必要とせずにリダクションブレ
ーキRD/Bの室162側のオイルパン133側とを連通するドレ
ーン通路170を形成することができる。
ブレーキRD/Bの第2ピストンドラム152は、上記副変速
機ケース134とは別体に形成されるため、副変速機ケー
ス134を一体に鋳造する際、溝部168を同時に形成してお
くことによって、上記第2ピストンドラム152を組み付
けた際、何ら機械加工を必要とせずにリダクションブレ
ーキRD/Bの室162側のオイルパン133側とを連通するドレ
ーン通路170を形成することができる。
更に、上記第2ピストンドラム152は鋳造により内筒152
a,外筒152bおよび底壁152cをそれぞれ一体に形成したの
で、該第2ピストンドラム152の形成作業が著しく簡単
になり、かつ、該ピストンドラム152の肉厚内に油路等
を形成することができる。
a,外筒152bおよび底壁152cをそれぞれ一体に形成したの
で、該第2ピストンドラム152の形成作業が著しく簡単
になり、かつ、該ピストンドラム152の肉厚内に油路等
を形成することができる。
尚、本実施例では上記第2ピストンドラム152の肉厚内
に、上記ダイレクトクラッチD/Cの差動液圧を供給する
ための通路172が形成されている。
に、上記ダイレクトクラッチD/Cの差動液圧を供給する
ための通路172が形成されている。
ところで、本実施例の副変速機付き変速機100は、主変
速機として自動変速機である主遊星歯車変速機構112が
用いられたものを例にとって述べたが、この自動変速機
タイプのものに限ることなく、手動変速機を主変速機と
したものにあっても本発明を適用できるこのはいうまで
もない。
速機として自動変速機である主遊星歯車変速機構112が
用いられたものを例にとって述べたが、この自動変速機
タイプのものに限ることなく、手動変速機を主変速機と
したものにあっても本発明を適用できるこのはいうまで
もない。
発明の効果 以上説明したように本発明の副変速機付き変速機にあっ
ては、副変速機ケースを一体成形して生産性を向上し、
かつ、潤滑油溜め部を主変速機側に1つ設けたものにあ
って、副変速機の摩擦要素のピストンドラムを該副変速
機ケースとは別体に形成し、該ピストンドラムの外周下
端部と副変速機ケースとの間に、上記潤滑油溜め部に通
ずるドレーン通路を形成したので、該副変速機ケースの
一体成形時に該ドレーン通路に相当する部分に予め溝部
分を成形しておくことによって、副変速機ケース成形後
のピストンドラム組み付けと同時に該溝部をドレーン通
路として構成することができ、該ドレーン通路を形成す
るために爾後の機械加工をなんら必要としない。
ては、副変速機ケースを一体成形して生産性を向上し、
かつ、潤滑油溜め部を主変速機側に1つ設けたものにあ
って、副変速機の摩擦要素のピストンドラムを該副変速
機ケースとは別体に形成し、該ピストンドラムの外周下
端部と副変速機ケースとの間に、上記潤滑油溜め部に通
ずるドレーン通路を形成したので、該副変速機ケースの
一体成形時に該ドレーン通路に相当する部分に予め溝部
分を成形しておくことによって、副変速機ケース成形後
のピストンドラム組み付けと同時に該溝部をドレーン通
路として構成することができ、該ドレーン通路を形成す
るために爾後の機械加工をなんら必要としない。
従って、副変速機ケースを一体成形することと相俟って
ドレーン通路の加工が著しく簡単化されることによっ
て、副変速機の生産性が著しく向上され、製品の大幅な
コストダウンを図ることができると共に、副変速機ケー
スの重量を増大することなく、かつ、余分な潤滑油の漏
れ部分を極力少なくして該ドレーン通路を形成すること
ができる。
ドレーン通路の加工が著しく簡単化されることによっ
て、副変速機の生産性が著しく向上され、製品の大幅な
コストダウンを図ることができると共に、副変速機ケー
スの重量を増大することなく、かつ、余分な潤滑油の漏
れ部分を極力少なくして該ドレーン通路を形成すること
ができる。
また、上記ピストンドラムの内筒および該筒が一体成形
により形成されることによっり、該ピストンドラムを鋳
造により製作することが可能となり、この点からも生産
性の向上を図ることができるという優れた効果を奏す
る。
により形成されることによっり、該ピストンドラムを鋳
造により製作することが可能となり、この点からも生産
性の向上を図ることができるという優れた効果を奏す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す要部断面図、第2図は
本発明の全体構成を示す概略構成図、第3図,第4図,
第5図は従来の副変速機付き変速機の補足説明図であ
る。 100……副変速機付き変速機、111……主変速機、112…
…主遊星歯車変速機構(主歯車変速機構)、113……副
変速機、114……副遊星歯車変速機構(副歯車変速機
構)、118……入力軸、120……出力軸、122……第1遊
星歯車組、124……第2遊星歯車組、126……第3遊星歯
車組、132……主変速機ケース、133……オイルパン(潤
滑油溜め部)、134……副変速機ケース、146……環状ピ
ストン、152……ピストンドラム、152a……内筒、152b
……外筒、168……溝部、170……ドレーン通路。
本発明の全体構成を示す概略構成図、第3図,第4図,
第5図は従来の副変速機付き変速機の補足説明図であ
る。 100……副変速機付き変速機、111……主変速機、112…
…主遊星歯車変速機構(主歯車変速機構)、113……副
変速機、114……副遊星歯車変速機構(副歯車変速機
構)、118……入力軸、120……出力軸、122……第1遊
星歯車組、124……第2遊星歯車組、126……第3遊星歯
車組、132……主変速機ケース、133……オイルパン(潤
滑油溜め部)、134……副変速機ケース、146……環状ピ
ストン、152……ピストンドラム、152a……内筒、152b
……外筒、168……溝部、170……ドレーン通路。
Claims (1)
- 【請求項1】主歯車変速機構により複数の変速段が得ら
れる主変速機と、 該主変速機の出力側に配置され、該主変速機の出力回転
を副歯車変速機構により多段化する副変速機と、 上記主歯車変速機構を収納する主変速機ケースに設けら
れる潤滑油溜め部と、 上記副歯車変速機構を収納する副変速機ケースの内周
と、副変速機の出力軸外周との間に配置されて、環状ピ
ストンの移動により締結,解放される、該副歯車変速機
構の摩擦要素とを備え、 上記摩擦要素の上記潤滑油溜め部とは反対側に積極的に
潤滑油が供給される副変速機付き変速機において、 上記副変速機ケースを一体成形により形成し、かつ、上
記環状ピストンが嵌合されるピストンドラムを該副変速
機ケースとは別体に形成すると共に、該環状ピストンの
内周および外周をそれぞれ摺動可能に嵌合する該ピスト
ンドラムの内筒および外筒を一体成形により形成し、か
つ、該ピストンドラムの外周下端部と副変速機ケースと
の間に、上記潤滑油溜め部と、上記摩擦要素の該潤滑油
溜め部の反対側とに通ずるドレーン通路を形成したこと
を特徴とする副変速機付き変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63168292A JPH07109239B2 (ja) | 1988-07-06 | 1988-07-06 | 副変速機付き変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63168292A JPH07109239B2 (ja) | 1988-07-06 | 1988-07-06 | 副変速機付き変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0221055A JPH0221055A (ja) | 1990-01-24 |
JPH07109239B2 true JPH07109239B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=15865308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63168292A Expired - Lifetime JPH07109239B2 (ja) | 1988-07-06 | 1988-07-06 | 副変速機付き変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07109239B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3726934B2 (ja) * | 1997-06-16 | 2005-12-14 | 富士重工業株式会社 | 無段変速装置 |
JP2002130438A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-09 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機 |
-
1988
- 1988-07-06 JP JP63168292A patent/JPH07109239B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0221055A (ja) | 1990-01-24 |
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