JP2976734B2 - 車両用変速装置 - Google Patents
車両用変速装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の車両用変速装置に係わ
り、特に車両用変速装置に用いられるクラッチ装置の油
圧サーボへの油圧供給構造に関する。
り、特に車両用変速装置に用いられるクラッチ装置の油
圧サーボへの油圧供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミ製ケースの支持装置の上に
クラッチシリンダを配設せしめ、そのケースにシールリ
ング溝を配設し、油圧サーボへの供給油路形成のために
その溝内に鋳鉄製シールリングを配設したものが知られ
ている。
クラッチシリンダを配設せしめ、そのケースにシールリ
ング溝を配設し、油圧サーボへの供給油路形成のために
その溝内に鋳鉄製シールリングを配設したものが知られ
ている。
【0003】鋳鉄製のシールリングはアルミケースとな
じみ性が良い反面、油洩れによる油圧サーボ内の圧力低
下をきたす場合がある。
じみ性が良い反面、油洩れによる油圧サーボ内の圧力低
下をきたす場合がある。
【0004】そのため、油洩れ防止の前には、例えばテ
フロン製、ベスペル材製の合成樹脂にはシールリングの
採用が望まれる。
フロン製、ベスペル材製の合成樹脂にはシールリングの
採用が望まれる。
【0005】しかし、アルミケースとのなじみ性及び複
数油路形成のためのシールリングは、溝内の移動性能の
面で性能が低下する。
数油路形成のためのシールリングは、溝内の移動性能の
面で性能が低下する。
【0006】そこで、合成樹脂製のシールリングを採用
し、アルミ製ケースとのなじみ性能を向上せしめると共
に、シールリング個数の削減に伴なって要求されるシー
ルリングの移動可能性を向上せしめたクラッチの油圧サ
ーボへの油供給構造を備えた車両用変速装置を提供する
ことを目的とする。
し、アルミ製ケースとのなじみ性能を向上せしめると共
に、シールリング個数の削減に伴なって要求されるシー
ルリングの移動可能性を向上せしめたクラッチの油圧サ
ーボへの油供給構造を備えた車両用変速装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【問題点を解決する為の手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、鉄製のボス状部材101上に配設され
た第一のクラッチ装置C0と、該第一のクラッチ装置C
0内に配設された第二のクラッチ装置C3とを備え、前
記第一のクラッチ装置C0は、前記ボス状部材101上
に配設される第一のインナシリンダー102と、該第一
のインナシリンダー102と同心的に配設された第一の
アウタシリンダー103と、前記第一のインナ及び第一
のアウタシリンダーを連結せしめる第一の側壁104
と、前記第一のインナ及びアウタシリンダーの間を軸方
向に摺動自在に配設される第一のピストン105と、前
記第一のインナシリンダー、第一のアウタシリンダー、
第一の側壁及び第一のピストンによって形成される第一
の油室106を備え、前記第二のクラッチ装置C3は、
前記第一のピストンの外径側に形成される第二のアウタ
シリンダー107と、前記第一のインナシリンダー及び
第二のアウタシリンダーの間に軸方向摺動自在に配設さ
れる第二のピストン108と、前記第一のインナシリン
ダー、前記第二のアウタシリンダー、前記第一のピスト
ン及び前記第二のピストンによって形成される第二の油
室109を備えた車両用変速装置において、前記ボス状
部材101に前記第一及び第二の油室に油圧が供給せし
められる第一及び第二の油穴110,111を形成する
と共に、前記第一及び第二の油穴をシールすべくそれぞ
れの油穴をそれぞれ挟み込むように3つのシールリング
溝112,113,114を形成し、前記第一及び第二
の油穴の間に形成される溝内に合い口形状がテーパ状の
切断部115を有する合成樹脂製シールリング116を
配設せしめ、前記第一及び第二の油穴の両側に形成され
る溝内に、合い口形状が垂直状の切断部を有するシール
リング117を配設せしめた構造を有する。
解決するために、鉄製のボス状部材101上に配設され
た第一のクラッチ装置C0と、該第一のクラッチ装置C
0内に配設された第二のクラッチ装置C3とを備え、前
記第一のクラッチ装置C0は、前記ボス状部材101上
に配設される第一のインナシリンダー102と、該第一
のインナシリンダー102と同心的に配設された第一の
アウタシリンダー103と、前記第一のインナ及び第一
のアウタシリンダーを連結せしめる第一の側壁104
と、前記第一のインナ及びアウタシリンダーの間を軸方
向に摺動自在に配設される第一のピストン105と、前
記第一のインナシリンダー、第一のアウタシリンダー、
第一の側壁及び第一のピストンによって形成される第一
の油室106を備え、前記第二のクラッチ装置C3は、
前記第一のピストンの外径側に形成される第二のアウタ
シリンダー107と、前記第一のインナシリンダー及び
第二のアウタシリンダーの間に軸方向摺動自在に配設さ
れる第二のピストン108と、前記第一のインナシリン
ダー、前記第二のアウタシリンダー、前記第一のピスト
ン及び前記第二のピストンによって形成される第二の油
室109を備えた車両用変速装置において、前記ボス状
部材101に前記第一及び第二の油室に油圧が供給せし
められる第一及び第二の油穴110,111を形成する
と共に、前記第一及び第二の油穴をシールすべくそれぞ
れの油穴をそれぞれ挟み込むように3つのシールリング
溝112,113,114を形成し、前記第一及び第二
の油穴の間に形成される溝内に合い口形状がテーパ状の
切断部115を有する合成樹脂製シールリング116を
配設せしめ、前記第一及び第二の油穴の両側に形成され
る溝内に、合い口形状が垂直状の切断部を有するシール
リング117を配設せしめた構造を有する。
【0008】更に、エンジン駆動力を係止せしめる入力
軸15と、該入力軸を支障せしめるボス部118を有す
るケースと、該ボス部の外径側に形成される油溜り用の
溝119と、該油溜り用の溝を覆うべくボス部外径側に
配設される鉄製スリーブ120と、該鉄製スリーブの外
径側に形成された複数個のシールリング溝121,12
2,123,124と、前記入力軸に連結され、前記鉄
製スリーブ上に相対回転自在に配設された第三のクラッ
チ装置C1とを備え、前記第三のクラッチ装置C1は、
前記入力軸に連結され前記ボス状部材である鉄製の軸1
01を有する第二のインナシリンダーと、該第二のイン
ナシリンダーに同心的に配設される第三のアウタシリン
ダー125と、前記第二のインナシリンダー及び第三の
アウタシリンダーの間を連結せしめる第二の側壁126
と、前記第二のインナシリンダー及び第三のアウタシリ
ンダーの間を軸方向摺動自在に配設される第三のピスト
ン127と、前記第二のインナシリンダー、第三のアウ
タシリンダー及び第三のピストンによって形成される第
三の油室128を備え、前記鉄製軸101に前記第三の
油室128、前記第一及び第二の油穴に連結せしめられ
る第三の油穴129、第四の油穴130、第五の油穴1
31を形成せしめ、該第三、第四、第五の油穴をシール
すべく4つのシールリング溝121,122,123,
124を備え、該4つの溝内に合い口形状がテーパ状の
切断部を有する合成樹脂製のシールリング132,13
3,134,135を配設せしめた構造を有する。
軸15と、該入力軸を支障せしめるボス部118を有す
るケースと、該ボス部の外径側に形成される油溜り用の
溝119と、該油溜り用の溝を覆うべくボス部外径側に
配設される鉄製スリーブ120と、該鉄製スリーブの外
径側に形成された複数個のシールリング溝121,12
2,123,124と、前記入力軸に連結され、前記鉄
製スリーブ上に相対回転自在に配設された第三のクラッ
チ装置C1とを備え、前記第三のクラッチ装置C1は、
前記入力軸に連結され前記ボス状部材である鉄製の軸1
01を有する第二のインナシリンダーと、該第二のイン
ナシリンダーに同心的に配設される第三のアウタシリン
ダー125と、前記第二のインナシリンダー及び第三の
アウタシリンダーの間を連結せしめる第二の側壁126
と、前記第二のインナシリンダー及び第三のアウタシリ
ンダーの間を軸方向摺動自在に配設される第三のピスト
ン127と、前記第二のインナシリンダー、第三のアウ
タシリンダー及び第三のピストンによって形成される第
三の油室128を備え、前記鉄製軸101に前記第三の
油室128、前記第一及び第二の油穴に連結せしめられ
る第三の油穴129、第四の油穴130、第五の油穴1
31を形成せしめ、該第三、第四、第五の油穴をシール
すべく4つのシールリング溝121,122,123,
124を備え、該4つの溝内に合い口形状がテーパ状の
切断部を有する合成樹脂製のシールリング132,13
3,134,135を配設せしめた構造を有する。
【0009】
【作用及び発明の効果】本発明は、二つのクラッチの油
室への供給油路間に、合い口形状がテーパ状の切断部を
有する合成樹脂製のシールリングを配設せしめたことに
より、選択的に二つの油室に油圧が供給される場合、及
び二つの油室に同時に油圧が供給される場合等、各油の
供給油圧に差が生じる場合において、シールリング間の
油洩れを生ずることなく、油圧をサーボ内に供給せしめ
ることができる。
室への供給油路間に、合い口形状がテーパ状の切断部を
有する合成樹脂製のシールリングを配設せしめたことに
より、選択的に二つの油室に油圧が供給される場合、及
び二つの油室に同時に油圧が供給される場合等、各油の
供給油圧に差が生じる場合において、シールリング間の
油洩れを生ずることなく、油圧をサーボ内に供給せしめ
ることができる。
【0010】又、クラッチのインナシリンダーの径方向
内側に配設され、シールリングを配設する溝を有するボ
ス状部材が鉄製であるため、合成樹脂製シールリングと
の間に摩擦を生じるのを防止せしめることができる。
内側に配設され、シールリングを配設する溝を有するボ
ス状部材が鉄製であるため、合成樹脂製シールリングと
の間に摩擦を生じるのを防止せしめることができる。
【0011】また、二つの油室への供給油穴の両側は、
合い口形状が垂直状の切断部を有するシールリングを配
設してなるので、両側からの油洩れを確実に防止するこ
とができる。
合い口形状が垂直状の切断部を有するシールリングを配
設してなるので、両側からの油洩れを確実に防止するこ
とができる。
【0012】また、ケース上に鉄製スリーブを配設して
第三クラッチのインナシリンダーとの間に、合い口形状
がテーパ状切断部を有するシールリングを配設したこと
により、鉄製スリーブとの間の相対回転が大であるにも
かかわらず、シールリングに充分な潤滑油と供給せしめ
ることができると共にその反面、生ずる油洩れの量を、
合い口形状が垂直状の切断部を有するシールリングで低
減せしめることができる。
第三クラッチのインナシリンダーとの間に、合い口形状
がテーパ状切断部を有するシールリングを配設したこと
により、鉄製スリーブとの間の相対回転が大であるにも
かかわらず、シールリングに充分な潤滑油と供給せしめ
ることができると共にその反面、生ずる油洩れの量を、
合い口形状が垂直状の切断部を有するシールリングで低
減せしめることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0014】図1は、本発明の車両用変速装置に関する
発明の要部を示す断面図、図2は本発明の車両用変速装
置のスケルトンを示す図、図3は本発明の車両用変速装
置の作動表である。
発明の要部を示す断面図、図2は本発明の車両用変速装
置のスケルトンを示す図、図3は本発明の車両用変速装
置の作動表である。
【0015】先ず、図2に基づいて車両用変速装置の構
造について説明する。
造について説明する。
【0016】本発明が適用される4速自動変速機Aはロ
ックアップクラッチL/Cを介するトルクコンバータ5
0、4速変速ギヤ機構1、減速機構51及びディファレ
ンシャル装置52を有している。
ックアップクラッチL/Cを介するトルクコンバータ5
0、4速変速ギヤ機構1、減速機構51及びディファレ
ンシャル装置52を有している。
【0017】4速変速ギヤ機構1は、シングルプラネタ
リギヤ10及びデュアルプラネタリギア11を結合させ
て形成されるプラネタリギヤユニット12を有してお
り、かつギヤユニット12のサンギヤS1,S2同士が
一体に形成されたサンギヤSにより構成されている。
リギヤ10及びデュアルプラネタリギア11を結合させ
て形成されるプラネタリギヤユニット12を有してお
り、かつギヤユニット12のサンギヤS1,S2同士が
一体に形成されたサンギヤSにより構成されている。
【0018】更に、サンギヤS1,S2に噛合するピニ
オンP1,P1’はキャリヤCRが共通となっており、
又、ピニオン及びデュアルプラネタリギヤ11のリング
ギヤ(以下「大リングギヤ」という)R2に噛合するピ
ニオンP2を支持するキャリヤCRも一体に形成されて
いる。
オンP1,P1’はキャリヤCRが共通となっており、
又、ピニオン及びデュアルプラネタリギヤ11のリング
ギヤ(以下「大リングギヤ」という)R2に噛合するピ
ニオンP2を支持するキャリヤCRも一体に形成されて
いる。
【0019】そして、トルクコンバータ50の出力部材
から延びている入力軸15が第三のクラッチであるクラ
ッチC1を介して連結部材16に連結しているとともに
クラッチC2を介してサンギヤSに連結している。
から延びている入力軸15が第三のクラッチであるクラ
ッチC1を介して連結部材16に連結しているとともに
クラッチC2を介してサンギヤSに連結している。
【0020】更に連結部材16とシングルプラネタリギ
ヤ10のリングギヤ(以下「小リングギヤ」という)R
1との間に第二のクラッチであるクラッチC3及び第二
のワンウェイクラッチF0が介在しており、又、連結部
材16と大リングギヤR2との間に第一のクラッチであ
るクラッチC0が介在している。
ヤ10のリングギヤ(以下「小リングギヤ」という)R
1との間に第二のクラッチであるクラッチC3及び第二
のワンウェイクラッチF0が介在しており、又、連結部
材16と大リングギヤR2との間に第一のクラッチであ
るクラッチC0が介在している。
【0021】又、上記サンギヤSは、バンドブレーキか
らなる第一のブレーキB1により係止されうるように構
成されており、又、大リングギヤR2とケース17との
間には第二のブレーキB2及び第一のワンウェイクラッ
チF1が介在している。更に、キャリヤCRは変速ギヤ
機構1の略々中央部に位置する出力軸である出力ギヤ1
3に連結している。
らなる第一のブレーキB1により係止されうるように構
成されており、又、大リングギヤR2とケース17との
間には第二のブレーキB2及び第一のワンウェイクラッ
チF1が介在している。更に、キャリヤCRは変速ギヤ
機構1の略々中央部に位置する出力軸である出力ギヤ1
3に連結している。
【0022】又、減速機構51はケースに回転自在に支
持されているカウンターシャフト54を有しており、シ
ャフト54には、出力ギヤ13に常時噛合している大ギ
ヤ53及び、小ギヤ55が固定されている。又、ディフ
ァレンシャル装置52は互いに噛合するデフピニオン5
6及び左右サイドピニオン57a,57bはそれぞれ左
右フロントアクスル59a,59bに固定されている。
又、デフピニオン56はケースに回転自在に支持されて
いるデフキャリヤ60に支持されており、かつデフキャ
リヤ60には、小ギヤ55に常時噛合しているリングギ
ヤ61が取り付けられている。
持されているカウンターシャフト54を有しており、シ
ャフト54には、出力ギヤ13に常時噛合している大ギ
ヤ53及び、小ギヤ55が固定されている。又、ディフ
ァレンシャル装置52は互いに噛合するデフピニオン5
6及び左右サイドピニオン57a,57bはそれぞれ左
右フロントアクスル59a,59bに固定されている。
又、デフピニオン56はケースに回転自在に支持されて
いるデフキャリヤ60に支持されており、かつデフキャ
リヤ60には、小ギヤ55に常時噛合しているリングギ
ヤ61が取り付けられている。
【0023】次に、図1に基づいて発明の要部の構造に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0024】入力軸15は、変速装置のエンジン駆動が
伝達される軸であり、ボス状部材である鉄製の軸101
は、入力軸15にスプライン連結されて支障されてい
る。
伝達される軸であり、ボス状部材である鉄製の軸101
は、入力軸15にスプライン連結されて支障されてい
る。
【0025】クラッチC0は、鉄製の軸101の外側を
相対回転自在に配設されスプライン連結部の外側で更に
スプライン連結されており、第一のインナシリンダー1
02を鉄製の軸101上に相対回転自在に配設せしめ、
第一のアウタシリンダー103を同心的に径方向外側に
配設し、それらの間を連結して第一の側壁104を介し
ている。
相対回転自在に配設されスプライン連結部の外側で更に
スプライン連結されており、第一のインナシリンダー1
02を鉄製の軸101上に相対回転自在に配設せしめ、
第一のアウタシリンダー103を同心的に径方向外側に
配設し、それらの間を連結して第一の側壁104を介し
ている。
【0026】更に、第一のインナシリンダー102、第
一のアウタシリンダー103の間を摺動自在に第一のピ
ストン105を配設せしめている。
一のアウタシリンダー103の間を摺動自在に第一のピ
ストン105を配設せしめている。
【0027】第一の油室106は、第一のインナシリン
ダー102、第一のアウタシリンダー103、第一の側
壁104及び、第一のピストン105によって形成され
ている。
ダー102、第一のアウタシリンダー103、第一の側
壁104及び、第一のピストン105によって形成され
ている。
【0028】クラッチC3は、第一のピストン105の
外径側に形成される第二のアウタシリンダー107と、
第一のインナシリンダー102及び第二のアウタシリン
ダー107の間を軸方向摺動自在に配設される第二のピ
ストン108と、第一のインナシリンダー102、第二
アウタシリンダー107、第一のピストン105及び第
二のピストン108によって形成される第二の油室10
9とを備えている。
外径側に形成される第二のアウタシリンダー107と、
第一のインナシリンダー102及び第二のアウタシリン
ダー107の間を軸方向摺動自在に配設される第二のピ
ストン108と、第一のインナシリンダー102、第二
アウタシリンダー107、第一のピストン105及び第
二のピストン108によって形成される第二の油室10
9とを備えている。
【0029】ボス状部材である鉄製の軸101は、第一
の油室106、及び第二油室109に油圧が供給せしめ
られるように第一及び第二の油穴110、111が形成
されている。
の油室106、及び第二油室109に油圧が供給せしめ
られるように第一及び第二の油穴110、111が形成
されている。
【0030】更に、第一及び第二の油穴をシールすべく
それぞれの油穴をそれぞれ挟み込むように3つのシール
リング溝112,113,114が外側に刻設せしめら
れている。
それぞれの油穴をそれぞれ挟み込むように3つのシール
リング溝112,113,114が外側に刻設せしめら
れている。
【0031】溝112及び114には、合い口形状が垂
直状の切断部を有するテフロン製のシールリング117
が配設され、溝113には合い口形状がテーパ状切断部
115を有するシールリング116が配設されている。
ボス部118はケースに連結され径方向内側で入力軸1
5をベアリング136で支持せしめ径方向外側で油溜り
用溝119を形成している。
直状の切断部を有するテフロン製のシールリング117
が配設され、溝113には合い口形状がテーパ状切断部
115を有するシールリング116が配設されている。
ボス部118はケースに連結され径方向内側で入力軸1
5をベアリング136で支持せしめ径方向外側で油溜り
用溝119を形成している。
【0032】鉄製スリーブ120は、溝119とは反対
側の径方向外側に油溜りを形成すべく配設され複数個の
シールリング溝121,122,123,124を有し
ている。
側の径方向外側に油溜りを形成すべく配設され複数個の
シールリング溝121,122,123,124を有し
ている。
【0033】クラッチC1は、鉄製スリーブ120の径
方向外側に相対回転自在に配設され、鉄製の軸でもある
第二のインナシリンダー101と、これに同心的に配設
される第三のアウタシリンダー125と、第二のインナ
シリンダ−101及び第三のアウタシリンダー125を
連結せしめる第二の側壁126と、第二のインナシリン
ダー101及び第三のアウタシリンダー125の間を軸
方向摺動自在に配設される第三のピストン127と、第
二のインナシリンダー101、第三のアウタシリンダー
125、第三のピストン127によって形成される第三
の油室128を有している。
方向外側に相対回転自在に配設され、鉄製の軸でもある
第二のインナシリンダー101と、これに同心的に配設
される第三のアウタシリンダー125と、第二のインナ
シリンダ−101及び第三のアウタシリンダー125を
連結せしめる第二の側壁126と、第二のインナシリン
ダー101及び第三のアウタシリンダー125の間を軸
方向摺動自在に配設される第三のピストン127と、第
二のインナシリンダー101、第三のアウタシリンダー
125、第三のピストン127によって形成される第三
の油室128を有している。
【0034】鉄製の軸である第二のインナシリンダー1
01には、第三の油室128、第一及び第二の油室10
6,109に連通される第三、第四、第五の油穴12
9,130,131が配設されている。
01には、第三の油室128、第一及び第二の油室10
6,109に連通される第三、第四、第五の油穴12
9,130,131が配設されている。
【0035】4つのシールリング溝121,122,1
23,124は、これら油穴をシールすべく配設されて
いる。そして、これら溝内には合い口形状がテーパ状の
切断部115を有するテフロン製のシールリング13
2,133,134,135が配設されている。
23,124は、これら油穴をシールすべく配設されて
いる。そして、これら溝内には合い口形状がテーパ状の
切断部115を有するテフロン製のシールリング13
2,133,134,135が配設されている。
【0036】軸供給油路137は、ケース17内に形成
され油溜り用溝119に連結している。
され油溜り用溝119に連結している。
【0037】リターンスプリング139、140は、ク
ラッチC1及びクラッチC0,C3用として配設されて
いる。
ラッチC1及びクラッチC0,C3用として配設されて
いる。
【0038】シールリング溝133’は溝133に並設
して設けられており、溝133、133’は油溜り用油
路138の為に設けられている。
して設けられており、溝133、133’は油溜り用油
路138の為に設けられている。
【0039】次に図3に基づいて、本発明の変速機の作
動表を参照しながら各変速段における作動を説明する。
動表を参照しながら各変速段における作動を説明する。
【0040】パーキング時、及び、ニュートラル時はす
べてのブレーキ及びクラッチは解放される。
べてのブレーキ及びクラッチは解放される。
【0041】リバース時には、車速が所定の値より大の
ときは、クラッチC2及びブレーキB2が係合され車速
が所定の値より小のときはクラッチC2のみが係合され
る。
ときは、クラッチC2及びブレーキB2が係合され車速
が所定の値より小のときはクラッチC2のみが係合され
る。
【0042】Dレンジにおいては、1速時にクラッチC
1のみが係合される。しかも、ワンウェイクラッチ
F1、F0が係合し、入力軸15の回転はクラッチC1
及び、ワンウェイクラッチF0を介して小リングギヤR
1に伝達され、かつ、この状態ではワンウェイクラッチ
F1により、大リングギヤR2の回転が阻止されている
のでサンギヤSを空転させながらキャリヤCRは大巾に
減速され減速回転が出力ギヤ13から取り出される。そ
して、出力ギヤ13の回転は減速機構51にて減速さ
れ、更にディファレンシャル装置52により左右アクセ
ルシャフト59a,59bに伝達される。
1のみが係合される。しかも、ワンウェイクラッチ
F1、F0が係合し、入力軸15の回転はクラッチC1
及び、ワンウェイクラッチF0を介して小リングギヤR
1に伝達され、かつ、この状態ではワンウェイクラッチ
F1により、大リングギヤR2の回転が阻止されている
のでサンギヤSを空転させながらキャリヤCRは大巾に
減速され減速回転が出力ギヤ13から取り出される。そ
して、出力ギヤ13の回転は減速機構51にて減速さ
れ、更にディファレンシャル装置52により左右アクセ
ルシャフト59a,59bに伝達される。
【0043】又、2速状態では、ブレーキB1のバンド
がしめつけられる。
がしめつけられる。
【0044】入力軸15の回転は、クラッチC1及びワ
ンウェイクラッチF0を介して小リングギヤR1に伝達
されかつ、ブレーキB1によりサンギヤSが係止されて
いるので小リングギヤR1の回転は大リングギヤR2を
空転しながらキャリヤCRから2速回転として取り出さ
れる。
ンウェイクラッチF0を介して小リングギヤR1に伝達
されかつ、ブレーキB1によりサンギヤSが係止されて
いるので小リングギヤR1の回転は大リングギヤR2を
空転しながらキャリヤCRから2速回転として取り出さ
れる。
【0045】なお、1−2変速にあってはワンウェイク
ラッチF1がオーバーランしてつかみ換えによるシフト
ショックの発生を防止している。
ラッチF1がオーバーランしてつかみ換えによるシフト
ショックの発生を防止している。
【0046】更に、2−3変速に際してはクラッチC0
の係合とブレーキB1の解放のタイミングが適正に行わ
れる。
の係合とブレーキB1の解放のタイミングが適正に行わ
れる。
【0047】クラッチC1に加えてクラッチC3,C0
が係合し、かつ、ブレーキB1が解放する3速状態にあ
っては、入力軸15の回転はワンウェイクラッチF0及
びクラッチC3を介して小リングギヤR1に伝達される
とともに、クラッチC0を介して大リングギヤR2に伝
達されプラネタリギヤユニット12が一体となる一体回
転がキャリヤCRから出力ギヤ13に取り出される。
が係合し、かつ、ブレーキB1が解放する3速状態にあ
っては、入力軸15の回転はワンウェイクラッチF0及
びクラッチC3を介して小リングギヤR1に伝達される
とともに、クラッチC0を介して大リングギヤR2に伝
達されプラネタリギヤユニット12が一体となる一体回
転がキャリヤCRから出力ギヤ13に取り出される。
【0048】この際、クラッチC0及びブレーキB1と
のつかみ換えを生ずるが、上述したように適正なタイミ
ングがとられるとともに他の変速段を経由する変速は阻
止されシフトショックを生ずることはない。
のつかみ換えを生ずるが、上述したように適正なタイミ
ングがとられるとともに他の変速段を経由する変速は阻
止されシフトショックを生ずることはない。
【0049】又、クラッチC3も同時に係合するがクラ
ッチC3はワンウェイクラッチF0と並列になっている
のでクラッチC3の係合タイミングは遅くて足りる。
ッチC3はワンウェイクラッチF0と並列になっている
のでクラッチC3の係合タイミングは遅くて足りる。
【0050】次に4速状態においてはクラッチC1及び
クラッチC0が係合状態にあるとともに、ブレーキB1
が係止状態に切り換えられ、かつ、クラッチC3が解放
状態に切り換えられる4速状態にあっては入力軸15の
回転は、クラッチC0を介して大リングギヤR2に伝達
され、かつ、ブレーキB1によりサンギヤSが係止され
ているので大リングギヤR2の回転はリングギヤR1を
空転しながらキャリヤCRを高速回転し、この回転が出
力ギヤ13に伝達される。
クラッチC0が係合状態にあるとともに、ブレーキB1
が係止状態に切り換えられ、かつ、クラッチC3が解放
状態に切り換えられる4速状態にあっては入力軸15の
回転は、クラッチC0を介して大リングギヤR2に伝達
され、かつ、ブレーキB1によりサンギヤSが係止され
ているので大リングギヤR2の回転はリングギヤR1を
空転しながらキャリヤCRを高速回転し、この回転が出
力ギヤ13に伝達される。
【0051】なお、この際ブレーキB1の係止とともに
クラッチC3の解放が行われるが、クラッチC3を早め
に解放してもワンウェイクラッチF0により、3速状態
は維持され、したがって、ブレーキB1の係止を遅めに
制御することによりつかみ換えによるシフトショックの
発生は防止される。
クラッチC3の解放が行われるが、クラッチC3を早め
に解放してもワンウェイクラッチF0により、3速状態
は維持され、したがって、ブレーキB1の係止を遅めに
制御することによりつかみ換えによるシフトショックの
発生は防止される。
【0052】一方、4−3速ダウンシフトする際は、ブ
レーキB1が解放されると共に、クラッチC3が係合さ
れるが、この際、ブレーキB1の解放が制御されること
によりワンウェイクラッチF0のオーバランから係止に
切り換わるためシフトスムーズを行うことができる。
レーキB1が解放されると共に、クラッチC3が係合さ
れるが、この際、ブレーキB1の解放が制御されること
によりワンウェイクラッチF0のオーバランから係止に
切り換わるためシフトスムーズを行うことができる。
【0053】又、3−2速ダウンシフトする場合、クラ
ッチC0の解放がブレーキB1の係止に対して遅くな
り、クラッチC0及びブレーキB1が共に解放され1速
状態を経由する変速、すなわち3−1−2速のような変
速作動が防止される。
ッチC0の解放がブレーキB1の係止に対して遅くな
り、クラッチC0及びブレーキB1が共に解放され1速
状態を経由する変速、すなわち3−1−2速のような変
速作動が防止される。
【0054】以下、本発明に係わる作動について説明す
る。2−3変速段においては、第一のクラッチ装置C0
は解放状態から係合状態となり、第二のクラッチ装置C
3は係合状態が維持されている。その際、第一のクラッ
チ装置C0の油室106に供給される油圧は第二のクラ
ッチ装置C3の油室109に供給される油圧よりも大な
る油圧が供給されている。そして、油室109にはモジ
ュレータ圧が供給せしめられているため、溝113内に
配設されているテフロン製シールリング116は合い口
形状がテーパ状の切断部115を有するので温度の高い
油圧が供給されても径方向外側に膨張することなく、オ
ーバーラップ状態でスムーズに図示右方向に移動し、溝
113の右側面に当接して確実にシールがなされる。
る。2−3変速段においては、第一のクラッチ装置C0
は解放状態から係合状態となり、第二のクラッチ装置C
3は係合状態が維持されている。その際、第一のクラッ
チ装置C0の油室106に供給される油圧は第二のクラ
ッチ装置C3の油室109に供給される油圧よりも大な
る油圧が供給されている。そして、油室109にはモジ
ュレータ圧が供給せしめられているため、溝113内に
配設されているテフロン製シールリング116は合い口
形状がテーパ状の切断部115を有するので温度の高い
油圧が供給されても径方向外側に膨張することなく、オ
ーバーラップ状態でスムーズに図示右方向に移動し、溝
113の右側面に当接して確実にシールがなされる。
【0055】更に、3速時においては、両油室106、
109共に油圧が供給されるが油室106にはライン
圧、油室109にはモジュレータ圧が供給される為、上
記と同様にシールリング115は図示右方に移動し、確
実に側面でシールがなされる。
109共に油圧が供給されるが油室106にはライン
圧、油室109にはモジュレータ圧が供給される為、上
記と同様にシールリング115は図示右方に移動し、確
実に側面でシールがなされる。
【0056】又、第三のクラッチ装置C1は、鉄製スリ
ーブ120の外側を相対回転自在に配設されているので
シールリング溝121,122,123,124に配設
される合い口形状がテーパ状切断部115を有するシー
ルリングによりシールリングは、溝内を移動自在でか
つ、潤滑油も充分に供給される為耐久性も向上せしめて
いる。
ーブ120の外側を相対回転自在に配設されているので
シールリング溝121,122,123,124に配設
される合い口形状がテーパ状切断部115を有するシー
ルリングによりシールリングは、溝内を移動自在でか
つ、潤滑油も充分に供給される為耐久性も向上せしめて
いる。
【0057】一方、油が潤滑のためにシールリングから
洩れるため、圧力低下防止のために、これ以上の油量の
損失を防止せしめる必要が生ずる油溝112,114に
配設されるシールリングが合い口形状が垂直状の切断部
を有するシールリング117であるため油穴110,1
11に油の供給せしめられるとき油洩れを確実に防せし
め、油圧低下を減少せしめている。
洩れるため、圧力低下防止のために、これ以上の油量の
損失を防止せしめる必要が生ずる油溝112,114に
配設されるシールリングが合い口形状が垂直状の切断部
を有するシールリング117であるため油穴110,1
11に油の供給せしめられるとき油洩れを確実に防せし
め、油圧低下を減少せしめている。
【図1】本発明の車両用変速装置に関する油圧サーボへ
の油供給構造の要部を要す断面図である。
の油供給構造の要部を要す断面図である。
【図2】本発明の車両用変速装置のスケルトンである。
【図3】本発明の車両用変速装置の作動表である。
C0 第一のクラッチ装置 C3 第二のクラッチ装置 101 ボス状部材(鉄製の軸、第二のインナシリ
ンダ−) 102 第一のインナシリンダー 103 第一のアウタシリンダー 104 第一の側壁 105 第一のピストン 106 第一の油室 107 第二のアウタシリンダー 108 第二のピストン 109 第二の油室 110 第一の油穴 111 第二の油穴 112,113,114 シールリング溝 115 テーパ状切断部 116 テーパ状切断部のシールリング 117 垂直状切断部のシールリング 118 ボス部 119 油溜り用溝 120 鉄製スリーブ 121,122,123,124 シールリング溝 C1 第三のクラッチ装置 125 第三のアウタシリンダー 126 第二の側壁 127 第三のピストン 128 第三の油室 129 第三の油穴 130 第四の油穴 131 第五の油穴 132,133,134,135 シールリング
ンダ−) 102 第一のインナシリンダー 103 第一のアウタシリンダー 104 第一の側壁 105 第一のピストン 106 第一の油室 107 第二のアウタシリンダー 108 第二のピストン 109 第二の油室 110 第一の油穴 111 第二の油穴 112,113,114 シールリング溝 115 テーパ状切断部 116 テーパ状切断部のシールリング 117 垂直状切断部のシールリング 118 ボス部 119 油溜り用溝 120 鉄製スリーブ 121,122,123,124 シールリング溝 C1 第三のクラッチ装置 125 第三のアウタシリンダー 126 第二の側壁 127 第三のピストン 128 第三の油室 129 第三の油穴 130 第四の油穴 131 第五の油穴 132,133,134,135 シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−120572(JP,A) 特開 平2−275152(JP,A) 特開 平4−262168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/26 - 63/38
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄製のボス状部材上に配設された第一の
クラッチ装置と、該第一のクラッチ装置内に配設された
第二のクラッチ装置とを備え、 前記第一のクラッチ装置は、前記ボス状部材上に配設さ
れる第一のインナシリンダーと、該第一のインナシリン
ダーと同心的に配設された第一のアウタシリンダーと、
前記第一のインナ及び第一のアウタシリンダーを連結せ
しめる第一の側壁と、前記第一のインナ及びアウタシリ
ンダーの間を軸方向に摺動自在に配設される第一のピス
トンと、前記第一のインナシリンダー、第一のアウタシ
リンダー、第一の側壁及び第一のピストンによって形成
される第一の油室を備え、 前記第二のクラッチ装置は、前記第一のピストンの外径
側に形成される第二のアウタシリンダーと、前記第一の
インナシリンダー及び第二のアウタシリンダーの間に軸
方向摺動自在に配設される第二のピストンと、前記第一
のインナシリンダー、前記第二のアウタシリンダー、前
記第一のピストン及び前記第二のピストンによって形成
される第二の油室を備えた車両用変速装置において、 前記ボス状部材に 前記第一及び第二の油室に油圧が供給
せしめられる第一及び第二の油穴を形成すると共に、前
記第一及び第二の油穴をシールすべくそれぞれの油穴を
それぞれ挟み込むように3つのシールリング溝を形成
し、 前記第一及び第二の油穴の間に形成される溝内に合い口
形状がテーパ状の切断部を有する合成樹脂製シールリン
グを配設せしめ、前記第一及び第二の油穴の両側に形成される溝内に、合
い口形状が垂直状の切断部を有するシールリングを配設
せしめ たことを特徴をする車両用変速装置。 - 【請求項2】エンジン駆動力を係止せしめる入力軸と、
該入力軸を支障せしめるボス部を有するケースと、該ボ
ス部の外径側に形成される油溜り用の溝と、該油溜り用
の溝を覆うべくボス部外径側に配設される鉄製スリーブ
と、該鉄製スリーブの外径側に形成された複数個のシー
ルリング溝と、前記入力軸に連結され、前記鉄製スリー
ブ上に相対回転自在に配設された第三のクラッチ装置と
を備え、 前記第三のクラッチ装置は、前記入力軸に連結され前記
ボス状部材である鉄製の軸を有する第二のインナシリン
ダーと、該第二のインナシリンダーに同心的に配設され
る第三のアウタシリンダーと、前記第二のインナシリン
ダー及び第三のアウタシリンダーの間を連結せしめる第
二の側壁と、前記第二のインナシリンダー及び第三のア
ウタシリンダーの間を軸方向摺動自在に配設される第三
のピストンと、前記第二のインナシリンダー、第三のア
ウタシリンダー及び第三のピストンによって形成される
第三の油室を備え、 前記鉄製の軸に前記第三の油室、前記第一及び第二の油
穴に連結せしめられる第三の油穴、第四の油穴、第五の
油穴を形成せしめ、該第三、第四、第五の油穴をシール
すべく4つのシールリング溝を備え、該4つの溝内に合い口形状が テーパ状の切断部を有する
合成樹脂製のシールリングを配設せしめたことを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の車両用変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328869A JP2976734B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 車両用変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328869A JP2976734B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 車両用変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06201040A JPH06201040A (ja) | 1994-07-19 |
JP2976734B2 true JP2976734B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=18215006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4328869A Expired - Fee Related JP2976734B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 車両用変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2976734B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP4328869A patent/JP2976734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06201040A (ja) | 1994-07-19 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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