JPH07109127A - 光学素子の成形方法 - Google Patents
光学素子の成形方法Info
- Publication number
- JPH07109127A JPH07109127A JP25284893A JP25284893A JPH07109127A JP H07109127 A JPH07109127 A JP H07109127A JP 25284893 A JP25284893 A JP 25284893A JP 25284893 A JP25284893 A JP 25284893A JP H07109127 A JPH07109127 A JP H07109127A
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- Japan
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- optical element
- molding
- element material
- mold
- pressure
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- Pending
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は光学素子の成形方法に係わり、特に
形状精度及び面精度に優れ、安価で大量生産に適した光
学素子の成形方法を提供する。 【構成】 光学素子素材1を成形型3、4、5を用いて
成形して所望の光学素子を得るにあたり、成形された光
学素子の中心厚をYとし、光学素子素材の中心厚をXと
した場合、X≦Yの関係式からなる光学素子素材1を用
いてプレス成形する。 【効果】 光学素子素材1の外周面の粗面部分が、成形
後の光学素子の光学的有効面内に入り込むことを防止で
き、安価で高性能の光学素子を大量生産できる。
形状精度及び面精度に優れ、安価で大量生産に適した光
学素子の成形方法を提供する。 【構成】 光学素子素材1を成形型3、4、5を用いて
成形して所望の光学素子を得るにあたり、成形された光
学素子の中心厚をYとし、光学素子素材の中心厚をXと
した場合、X≦Yの関係式からなる光学素子素材1を用
いてプレス成形する。 【効果】 光学素子素材1の外周面の粗面部分が、成形
後の光学素子の光学的有効面内に入り込むことを防止で
き、安価で高性能の光学素子を大量生産できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学素子の成形方法に係
わり、特に形状精度及び面精度に優れ、安価で大量生産
に適した光学素子の成形方法に関するものである。
わり、特に形状精度及び面精度に優れ、安価で大量生産
に適した光学素子の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、レンズ、プリズム等の光学素子
は、ガラスなどの光学素子用素材を研磨で製造する代わ
りに、光学素子素材を一定の形状に予備加工してこれを
型の間に供給し、加熱後、加圧成形して得ることは、例
えば特開昭58ー84134号公報等において公知であ
る。
は、ガラスなどの光学素子用素材を研磨で製造する代わ
りに、光学素子素材を一定の形状に予備加工してこれを
型の間に供給し、加熱後、加圧成形して得ることは、例
えば特開昭58ー84134号公報等において公知であ
る。
【0003】また、光学素子素材の形状は出来る限り簡
単な形状の方が、製造工程あるいは素材の加工面、コス
ト面でも望ましく、円柱状の素材を成形する方法が、例
えば特開平3ー50126号公報において提案されてい
る。
単な形状の方が、製造工程あるいは素材の加工面、コス
ト面でも望ましく、円柱状の素材を成形する方法が、例
えば特開平3ー50126号公報において提案されてい
る。
【0004】以下、図面を参照しながら従来例の成形方
法について説明する。図3において、成形装置は、上型
3と下型4とが胴型5内を軸ずれの無い状態で上下方向
に摺動可能に構成されている。光学素子素材1は、上型
3、下型4及び胴型5で形成される鋳型空間内に供給さ
れる。そして、胴型5の上端部に上型3のツバが当接し
た状態で定まる上型と下型の間隙寸法により、光学素子
素材1は、所定厚さのレンズに成形される。
法について説明する。図3において、成形装置は、上型
3と下型4とが胴型5内を軸ずれの無い状態で上下方向
に摺動可能に構成されている。光学素子素材1は、上型
3、下型4及び胴型5で形成される鋳型空間内に供給さ
れる。そして、胴型5の上端部に上型3のツバが当接し
た状態で定まる上型と下型の間隙寸法により、光学素子
素材1は、所定厚さのレンズに成形される。
【0005】光学素子素材1は、図1に示すような円柱
体で、その端面は鏡面であり側面は端面に比べて粗面で
ある。この素材を両端面が上下型の転写面3a、4aに
対向するように金型内に供給する。6は加熱源を内蔵し
た加圧ステージであり、図示していないが例えば油圧ポ
ンプ等により加圧力を加圧ステージ6に伝えている。
体で、その端面は鏡面であり側面は端面に比べて粗面で
ある。この素材を両端面が上下型の転写面3a、4aに
対向するように金型内に供給する。6は加熱源を内蔵し
た加圧ステージであり、図示していないが例えば油圧ポ
ンプ等により加圧力を加圧ステージ6に伝えている。
【0006】また、加圧ステージ6は、成形途中に任意
の圧力に減圧あるいは零に出来るようになっている。7
は加熱源を内蔵した成形ステージであり、固定されてい
る。
の圧力に減圧あるいは零に出来るようになっている。7
は加熱源を内蔵した成形ステージであり、固定されてい
る。
【0007】以上のように構成された成形装置を用いて
光学素子素材を成形する方法を説明する。光学素子素材
1を下型4の転写面4aに端面が対向するように供給
し、その後、上型3を胴型5に合わせて挿入し、光学素
子素材1のもう一方の端面に接触させる。
光学素子素材を成形する方法を説明する。光学素子素材
1を下型4の転写面4aに端面が対向するように供給
し、その後、上型3を胴型5に合わせて挿入し、光学素
子素材1のもう一方の端面に接触させる。
【0008】その後、加熱源に通電して光学素子素材1
の温度を所定の温度まで加熱し、加圧ステージ6に圧力
が供給され、上型3が素材1を押圧しはじめる。その加
圧パターンは図4に示す通り、光学素子の成形1サイク
ル中において、数回圧力を零にするという加圧方法をと
る。
の温度を所定の温度まで加熱し、加圧ステージ6に圧力
が供給され、上型3が素材1を押圧しはじめる。その加
圧パターンは図4に示す通り、光学素子の成形1サイク
ル中において、数回圧力を零にするという加圧方法をと
る。
【0009】上型3が胴型5に密着した状態で変形は終
了し、加熱源の通電を止め冷却し、圧力を零にする。そ
して型内の光学素子2の温度が室温になったところで型
を開き、光学素子2を取り出す。
了し、加熱源の通電を止め冷却し、圧力を零にする。そ
して型内の光学素子2の温度が室温になったところで型
を開き、光学素子2を取り出す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の成形方法におい
て、光学素子素材1として、図1に示すような端面が鏡
面で側面が粗面であるような円柱体を用いた場合、成形
終了後の図2に示す光学素子2においてもその粗面状態
(図2のハッチング部分)がそのまま残ることになる。
て、光学素子素材1として、図1に示すような端面が鏡
面で側面が粗面であるような円柱体を用いた場合、成形
終了後の図2に示す光学素子2においてもその粗面状態
(図2のハッチング部分)がそのまま残ることになる。
【0011】つまり、図1に示す様な、端面がφDの鏡
面と側面が幅Xの粗面を持つ光学素子素材1を成形した
場合、光学素子2においてもφD’(=成形後の鏡面の
径で2面のうち小さい方の径(≒φD))の鏡面とその
外周面には円柱体の側面であった粗面が光学素子の両面
にまたがってつづく光学素子となる。
面と側面が幅Xの粗面を持つ光学素子素材1を成形した
場合、光学素子2においてもφD’(=成形後の鏡面の
径で2面のうち小さい方の径(≒φD))の鏡面とその
外周面には円柱体の側面であった粗面が光学素子の両面
にまたがってつづく光学素子となる。
【0012】この成形後の粗面は、図2においては、光
学的有効面φEFFの外側に位置する様に描かれている
が、もし側面の粗面が光学的有効面φEFF内に入って
くると、外観上はもちろんのこと光学素子としての性能
に悪影響(例えば透過率の低下など)を及ぼすため、光
学的有効面φEFFの径がφD’以下であることが必須
条件となる。
学的有効面φEFFの外側に位置する様に描かれている
が、もし側面の粗面が光学的有効面φEFF内に入って
くると、外観上はもちろんのこと光学素子としての性能
に悪影響(例えば透過率の低下など)を及ぼすため、光
学的有効面φEFFの径がφD’以下であることが必須
条件となる。
【0013】また、プレス成形の光学素子素材の変形過
程を考えると、まず変形が生じる前段階では、光学素子
素材1は上型3の転写面3aと下型4の転写面4aとの
間で光学素子素材1の円周で線接触している。
程を考えると、まず変形が生じる前段階では、光学素子
素材1は上型3の転写面3aと下型4の転写面4aとの
間で光学素子素材1の円周で線接触している。
【0014】そして、昇温後における成形型による加圧
変形過程では、光学素子素材1と成形型との接触部分
(つまり変形部分)は、この円周部分から中心に向かっ
て徐々に拡大して、成形型による転写が進み、また上下
からの圧力により素材は外側に広がるように変形してい
き、最後に光学素子素材1の中心が金型にプレスされて
光学素子2の所望の厚さになり変形は終了する。
変形過程では、光学素子素材1と成形型との接触部分
(つまり変形部分)は、この円周部分から中心に向かっ
て徐々に拡大して、成形型による転写が進み、また上下
からの圧力により素材は外側に広がるように変形してい
き、最後に光学素子素材1の中心が金型にプレスされて
光学素子2の所望の厚さになり変形は終了する。
【0015】したがって、光学素子素材1における中心
厚Xは、光学素子2の中心厚Yに対してX>Yであるこ
とが必要条件であった。
厚Xは、光学素子2の中心厚Yに対してX>Yであるこ
とが必要条件であった。
【0016】以上2つの制約条件から、光学素子の体積
と光学的有効面の径φEFFによっては、光学素子素材
のXについて上記関係を満足させようとするとφDにつ
いては上記の関係が満足されず、逆にφDについて上記
の関係を満足させるとXについては上記の関係が満足さ
れないという課題があった。
と光学的有効面の径φEFFによっては、光学素子素材
のXについて上記関係を満足させようとするとφDにつ
いては上記の関係が満足されず、逆にφDについて上記
の関係を満足させるとXについては上記の関係が満足さ
れないという課題があった。
【0017】そのためこれまでは、この様な場合にはX
の条件を満足させておいてφDが満足しないような光学
素子素材1を用い、光学的有効面φEFFに円柱体の側
面が入り込んできても良いように、光学素子素材の側面
をも成形前に予め鏡面に加工しておくことで、かかる課
題を解決してきた。
の条件を満足させておいてφDが満足しないような光学
素子素材1を用い、光学的有効面φEFFに円柱体の側
面が入り込んできても良いように、光学素子素材の側面
をも成形前に予め鏡面に加工しておくことで、かかる課
題を解決してきた。
【0018】しかしながら、そうすることによって光学
素子素材のコスト、さらには光学素子のコストも高くな
るという別の課題が発生してきた。
素子素材のコスト、さらには光学素子のコストも高くな
るという別の課題が発生してきた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために光学素子をプレス成形で成形する際に用
いる光学素子素材の形状を、所望の光学素子の中心厚を
Yとし、その光学素子素材の中心厚をXとした場合、X
≦Yの関係式からなる光学素子素材を用いてプレス成形
する光学素子の成形方法を提供するものである。
解決するために光学素子をプレス成形で成形する際に用
いる光学素子素材の形状を、所望の光学素子の中心厚を
Yとし、その光学素子素材の中心厚をXとした場合、X
≦Yの関係式からなる光学素子素材を用いてプレス成形
する光学素子の成形方法を提供するものである。
【0020】
【作用】上記の寸法関係を満たす光学素子素材を用いる
ことにより、従来の光学素子の中心厚Yによる規制に制
限されること無く、光学素子の光学的有効面の径φEF
Fに対して余裕を持って光学素子素材の端面の鏡面の径
φDを決定することができ、したがって側面の粗面が光
学的有効面φEFFに入り込んでくること無く安定的に
光学素子を成形することができる。
ことにより、従来の光学素子の中心厚Yによる規制に制
限されること無く、光学素子の光学的有効面の径φEF
Fに対して余裕を持って光学素子素材の端面の鏡面の径
φDを決定することができ、したがって側面の粗面が光
学的有効面φEFFに入り込んでくること無く安定的に
光学素子を成形することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の光学素子の成形方法の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0022】図3において、本実施例に用いる成形装置
は、上型3と下型4とが胴型5内を軸ずれの無い状態で
上下方向に摺動可能に構成されている。光学素子素材1
は、上型3、下型4及び胴型5で形成される鋳型空間内
に供給される。そして、胴型5の上端部に上型3のツバ
が当接した状態で定まる上型と下型の間隙寸法により、
光学素子素材1は、所定厚さのレンズに成形される。
は、上型3と下型4とが胴型5内を軸ずれの無い状態で
上下方向に摺動可能に構成されている。光学素子素材1
は、上型3、下型4及び胴型5で形成される鋳型空間内
に供給される。そして、胴型5の上端部に上型3のツバ
が当接した状態で定まる上型と下型の間隙寸法により、
光学素子素材1は、所定厚さのレンズに成形される。
【0023】光学素子素材1は図1に示すような円柱体
であり、その端面は鏡面である。この素材を、両端面が
上下金型の転写面それぞれ3a、4aに対向するように
金型内に供給する。
であり、その端面は鏡面である。この素材を、両端面が
上下金型の転写面それぞれ3a、4aに対向するように
金型内に供給する。
【0024】6は加熱源を内蔵した加圧ステージであ
り、図示していないが例えば油圧ポンプ等により加圧力
を加圧ステージに伝えている。また加圧ステージは、成
形途中に任意の圧力に減圧あるいは零にできるようにな
っている。7は加熱源を内蔵した成形ステージであり、
固定されている。
り、図示していないが例えば油圧ポンプ等により加圧力
を加圧ステージに伝えている。また加圧ステージは、成
形途中に任意の圧力に減圧あるいは零にできるようにな
っている。7は加熱源を内蔵した成形ステージであり、
固定されている。
【0025】以上のように構成された成形装置を用い
て、中心厚2.9mm、光学的有効面径6.86mmの
光学素子(両凸レンズ)を成形する方法を説明する。
て、中心厚2.9mm、光学的有効面径6.86mmの
光学素子(両凸レンズ)を成形する方法を説明する。
【0026】光学素子素材1は直径7.1mm、厚さ
2.75mmの光学ガラスVC−79(ガラス転移点5
16℃、線膨張率は100℃〜300℃で93×10ー7
/℃)の円柱体であり、この素材を下型4の転写面4a
に、端面の稜線部が線接触するように供給し、その後上
型3を胴型5に合わせて挿入し、転写面3aを光学素子
素材1のもう一方の端面に接触させ、加熱源に通電して
590℃の温度で素材を3分間加熱する。この時点で、
素材の表面の粘度は108ポアズとなっている。
2.75mmの光学ガラスVC−79(ガラス転移点5
16℃、線膨張率は100℃〜300℃で93×10ー7
/℃)の円柱体であり、この素材を下型4の転写面4a
に、端面の稜線部が線接触するように供給し、その後上
型3を胴型5に合わせて挿入し、転写面3aを光学素子
素材1のもう一方の端面に接触させ、加熱源に通電して
590℃の温度で素材を3分間加熱する。この時点で、
素材の表面の粘度は108ポアズとなっている。
【0027】つぎに加熱源の温度を570℃まで冷却し
ながら加圧ステージ6に圧力を供給し、上型3が素材1
を押圧し始める。その加圧パターンは図4に示す通り1
サイクル中に数回圧力を零にするという加圧方法をと
る。
ながら加圧ステージ6に圧力を供給し、上型3が素材1
を押圧し始める。その加圧パターンは図4に示す通り1
サイクル中に数回圧力を零にするという加圧方法をと
る。
【0028】この時の圧力は285kgf であり、加圧時
間5秒、非加圧時間1秒のパターンを5回繰り返し、こ
の間に光学素子素材1の端面と上下金型の転写面3a、
4aとで囲まれる空間3b、4bのガスは排出される。
間5秒、非加圧時間1秒のパターンを5回繰り返し、こ
の間に光学素子素材1の端面と上下金型の転写面3a、
4aとで囲まれる空間3b、4bのガスは排出される。
【0029】その後、あらかじめ光学素子の所望の厚さ
になるように厚さ調整された胴型5に上型3が密着する
まで、そのままの圧力で加圧ステージ6に圧力を供給す
る。圧力を供給し始めてから上型3が胴型5に密着する
までに約40秒を要する。この時点での型内の体積は3
15.23mm3 で光学素子2の体積は108.88m
m3 で34.5%の体積率であり、従って光学素子2の
円周は胴型5の内径には接触していない。
になるように厚さ調整された胴型5に上型3が密着する
まで、そのままの圧力で加圧ステージ6に圧力を供給す
る。圧力を供給し始めてから上型3が胴型5に密着する
までに約40秒を要する。この時点での型内の体積は3
15.23mm3 で光学素子2の体積は108.88m
m3 で34.5%の体積率であり、従って光学素子2の
円周は胴型5の内径には接触していない。
【0030】次に圧力を55kgf に減圧し、2分かけて
480℃まで冷却したところで圧力供給を停止し圧力を
零にする。型内の光学素子2の温度が室温になったとこ
ろで型を開き、光学素子2を取り出す。
480℃まで冷却したところで圧力供給を停止し圧力を
零にする。型内の光学素子2の温度が室温になったとこ
ろで型を開き、光学素子2を取り出す。
【0031】こうして出来上がった光学素子は、中心厚
2.9mmと光学素子素材1の中心厚2.75mmより
も150μm 厚くなった状態で出来上がる。これは光学
素子素材1を加圧する時点で、素材の表面部と内部との
間に粘度の違い(表面は変形する粘度、内部は変形しな
い粘度)をつくることによって、光学素子素材の表面が
変形していく過程において、金型から素材が受ける圧力
の素材中心方向に分解される加圧力(他方は、素材の厚
さ方向に分解される)が、光学素子素材を中心方向にに
盛り上げるためである。
2.9mmと光学素子素材1の中心厚2.75mmより
も150μm 厚くなった状態で出来上がる。これは光学
素子素材1を加圧する時点で、素材の表面部と内部との
間に粘度の違い(表面は変形する粘度、内部は変形しな
い粘度)をつくることによって、光学素子素材の表面が
変形していく過程において、金型から素材が受ける圧力
の素材中心方向に分解される加圧力(他方は、素材の厚
さ方向に分解される)が、光学素子素材を中心方向にに
盛り上げるためである。
【0032】この場合、成形された光学素子の中心厚Y
(2.9mm)と光学素子素材1の中心厚(2.75m
m)の関係がX≦Yを満たし、また、光学素子素材1の
鏡面である端面の径D(7.1mm)と光学素子2の光
学的有効面2面のうちの大きい方の径EFF(6.86
mm)の関係がφD=2(V/πX)1/2 ≧φEFFを
満たし、光学性能においても高精度な光学素子を製造す
ることが出来た。
(2.9mm)と光学素子素材1の中心厚(2.75m
m)の関係がX≦Yを満たし、また、光学素子素材1の
鏡面である端面の径D(7.1mm)と光学素子2の光
学的有効面2面のうちの大きい方の径EFF(6.86
mm)の関係がφD=2(V/πX)1/2 ≧φEFFを
満たし、光学性能においても高精度な光学素子を製造す
ることが出来た。
【0033】以上の実施例では、光学素子が両凸レンズ
の場合についての成形方法を述べたがメニスカスレンズ
の場合についても同様の結果が得られた。
の場合についての成形方法を述べたがメニスカスレンズ
の場合についても同様の結果が得られた。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光学素子の成形方法は所望の光学素子の中心厚をYと
し、光学素子素材の中心厚をXとした場合、X≦Yの関
係式からなる光学素子素材を用いてプレス成形すること
を特徴とする光学素子の成形方法であり、光学素子の中
心厚に規制されることなく光学素子素材の中心厚を決定
することが出来るため、光学素子の光学的有効面の径φ
EFFに対して余裕を持って光学素子素材端面の鏡面の
径を決定することができ、したがって側面の粗面が光学
的有効面φEFFに入り込んでくること無く安定的に光
学素子を成形することができる。
の光学素子の成形方法は所望の光学素子の中心厚をYと
し、光学素子素材の中心厚をXとした場合、X≦Yの関
係式からなる光学素子素材を用いてプレス成形すること
を特徴とする光学素子の成形方法であり、光学素子の中
心厚に規制されることなく光学素子素材の中心厚を決定
することが出来るため、光学素子の光学的有効面の径φ
EFFに対して余裕を持って光学素子素材端面の鏡面の
径を決定することができ、したがって側面の粗面が光学
的有効面φEFFに入り込んでくること無く安定的に光
学素子を成形することができる。
【図1】本発明の実施例及び従来例における光学素子素
材の形状を示す斜視図
材の形状を示す斜視図
【図2】図1の光学素子素材を用いた成形された光学素
子の形状を示す斜視図
子の形状を示す斜視図
【図3】本発明の実施例及び従来例で用いた成形装置の
構成を示す断面図
構成を示す断面図
【図4】加圧成形操作における圧力と時間の一般的なプ
ロファイル図
ロファイル図
1 光学素子素材 2 光学素子 3 上型 3a 上型転写面 3b 密閉空間 4 下型 4a 下型転写面 4b 密閉空間 5 胴型 6 加圧ステージ 7 成形ステージ
Claims (3)
- 【請求項1】上型と下型を有する成形型の、前記上型と
前記下型の間の空間に光学素子素材を載置し、前記上
型、下型により前記光学素子素材を加圧成形して光学素
子を成形する光学素子の成形方法であって、前記光学素
子の中心厚をYとし、前記光学素子素材の中心厚をXと
した場合、X≦Yの関係式からなる前記光学素子素材を
用いて、前記光学素子素材の加圧成形過程中、少なくと
もどちらか一方の型が前記光学素子素材に対して、前記
光学素子素材の中心方向に分解される加圧力を与える様
に成形することを特徴とする光学素子の成形方法。 - 【請求項2】光学素子素材は、円柱体であることを特徴
とする請求項1記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項3】光学素子素材の鏡面である端面の径をφ
D、前記光学素子素材の体積をV、光学素子の光学的有
効面2面のうちの大きい方の径をφEFFとした場合、
φD=2(V/πX)1/2 ≧φEFFなる関係式が成立
する光学素子素材を用いることを特徴とする請求項2記
載の光学素子の成形方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25284893A JPH07109127A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 光学素子の成形方法 |
EP94115875A EP0648712B1 (en) | 1993-10-08 | 1994-10-07 | Press moulding method for forming an optical element |
US08/319,646 US5630859A (en) | 1993-10-08 | 1994-10-07 | Optical element forming method |
DE69420659T DE69420659T2 (de) | 1993-10-08 | 1994-10-07 | Verfahren zum Pressformen eines optischen Elementes |
DE69420864T DE69420864T2 (de) | 1993-10-08 | 1994-10-07 | Verfahren zum Pressformen eines optischen Elementes |
EP96116186A EP0754653B1 (en) | 1993-10-08 | 1994-10-07 | Press moulding method for forming an optical element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25284893A JPH07109127A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 光学素子の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109127A true JPH07109127A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17243025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25284893A Pending JPH07109127A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 光学素子の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07109127A (ja) |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP25284893A patent/JPH07109127A/ja active Pending
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