JPH07109097A - フォークリフトの昇降装置 - Google Patents

フォークリフトの昇降装置

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JPH07109097A
JPH07109097A JP25546393A JP25546393A JPH07109097A JP H07109097 A JPH07109097 A JP H07109097A JP 25546393 A JP25546393 A JP 25546393A JP 25546393 A JP25546393 A JP 25546393A JP H07109097 A JPH07109097 A JP H07109097A
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JP
Japan
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tilt
lever
lift
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Withdrawn
Application number
JP25546393A
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English (en)
Inventor
Kanji Aoki
完治 青木
Satoshi Matsuda
諭 松田
Toshiyuki Midorikawa
利幸 緑川
Tsuruji Kitabayashi
鶴治 北林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトのリフトシリンダやチルトシ
リンダを制御する電磁比例制御弁の電流フィードバック
制御による駆動回路系における断線,短絡あるいは漏電
に関する安全対策。 【構成】 電磁ソレノイド11Bbに流れる電流の電流
検出器32による検出値から断線,短絡あるいは漏電が
発生したか否かをCPU16が判定し、断線あるいは短
絡発生の場合はCPU16がそのA1 ポートのローレベ
ルデューティ比をゼロまで漸減することにより、電磁弁
駆動回路30のOR回路35を介してドライバ36に与
える偏差信号を徐々にゼロまで下げ、電磁ソレノイド1
1Bbに流れる電流をゼロまで徐々に制限する。漏電発
生の場合はCPU16がそのB1 ポートをハイレベルに
してリレー38をオフすることにより、電磁ソレノイド
11Bbに流す電流を電源側でしゃ断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォークリフトの昇降装
置に関し、特に、リフトシリンダやチルトシリンダと称
される昇降用油圧シリンダを電磁比例制御弁により制御
する昇降装置において、電流フィードバック制御により
電磁比例制御弁のコイルに電流を供給する電磁弁駆動回
路系の故障に対する安全対策に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトは、積載した荷物を上下
させるためのマストを備え、場所間を移動して荷物の積
み卸しができるようにした荷役用産業車両である。そし
て、リフトシリンダにより荷物をマストに沿って上下さ
せ、チルトシリンダにより荷物をマストと一緒にマスト
中立位置から前後に傾斜できるようになっている。リフ
ト速度はリフトシリンダに流れる圧油の流量で決まり、
この流量をリフト用作業機レバーの操作量で調整する。
リフトの方向即ち、リフト上げ方向かリフト下げ方向か
については、リフト用作業機レバーのレバー中立域を挾
んだ前後への操作方向により決まる。例えば、前方に操
作すればリフト下げ方向、後方に操作すればリフト上げ
方向となる。つまり、オペレータは荷物の位置を見なが
ら作業機レバーを操作して、リフト方向とリフト速度を
設定することにより、荷物を任意の位置に上げたり、下
げたり調整する。チルト速度もチルトシリンダに流れる
圧油の流量で決まり、この流量をチルト用作業機レバー
の操作量で調整する。チルトの方向即ち、チルト前傾方
向かチルト後傾方向かについては、チルト用作業機レバ
ーのレバー中立域を挾んだ前後への操作方向により決ま
る。例えば、前方に操作すればチルト前傾方向、後方に
操作すればチルト後傾方向となる。つまり、オペレータ
はマストの姿勢を見ながら作業機レバーを操作して、チ
ルト方向とチルト速度を設定することにより、マストを
チルト中立位置あるいは任意の前傾位置、後傾位置に調
整する。
【0003】図30は標準形フォークリフトの一例を示
す斜視図である。同図に示すように、リフトシリンダ1
は左右一対のアウターマスト2に固定され、ピストンロ
ッド1aの伸縮に伴いアウターマスト2をガイドとして
左右一対のインナーマスト3を上下させるようになって
いる。この結果、インナーマスト3の上下に伴い、チェ
ーン(図示省略)に懸架してあるブラケット5及び直接
荷物を積載するフォーク4からなる昇降部が上下する。
チェーンは、インナーマスト3に回動可能に支承したチ
ェーンホイール(図示省略)に懸架すると共に、一端を
ブラケット5に、他端をアウターマスト2に夫々固定し
てある。かくして、フォーク4及びブラケット5は、イ
ンナーマスト3の上昇に伴って上昇するばかりでなく、
アウターマスト2に対してチェーンホイールが上昇する
ことによりインナーマスト3に対する相対位置が上昇す
る。即ち、昇降部の地表面に対する上昇量は、インナー
マスト3の上昇分に、チェーンの長さで規定されるイン
ナーマスト3に対する昇降部の相対上昇分を加えた値と
なる。下降に関しては、上下方向が逆になるだけで、上
昇時と同様の関係が成り立つ。図30中、6はタイヤ、
7は車体であり、アウターマスト2の下部は車体7の前
方にて、前後にチルトできるように車体7に取付けられ
ている。チルトシリンダ8はフォーク4及びブラケット
5をアウターマスト2及びインナーマスト3とともに前
方(反車体7側)、後方(車体7側)にチルトさせるも
のであり、車体7とアウターマスト2間に取付けられて
いる。そして、荷降しの場合は前方にチルト(チルト前
傾)し、荷上げ及び運搬時には後方にチルト(チルト後
傾)することにより、それぞれの作業性を良好にすると
共に安全性を確保するようになっている。
【0004】作業機レバー9a〜9eのうち9aはリフ
ト用、9bはチルト用であり、9c,9d及び9eは各
種アタッチメント、例えばロールクランプ,ベールクラ
ンプ等を取付けた場合に対処するためのものである。こ
れら作業機レバー9a〜9eは、緊急停止を行うための
安全スイッチ12とともに、ジョイスティックボックス
13に収納してある。シートスイッチ14はオペレータ
が運転席15に座ったとき動作するスイッチであり、そ
の出力信号は作業機制御用コントローラ10に与えられ
る。リフト用作業機レバー9a及びチルト用作業機レバ
ー9bは、これらをオペレータが操作することにより、
コントローラ10及び電磁比例制御弁群11を介してリ
フトシリンダ1及びチルトシリンダ8の動作を制御する
ものである。電磁比例制御弁はそのコイルに流れる電流
に比例してスプールが移動するものである。これらリフ
ト用,チルト用各作業機レバー9a,9bは、それぞれ
ポテンショメータで形成してあり、レバー操作量即ちレ
バー開度に比例するレバー操作信号をコントローラ10
に送出する。コントローラ10はマイクロプロセッサ
(CPU)と電磁弁駆動回路を中心に構成されており、
マイクロプロセッサがレバー操作信号に基づいて電流指
令値を計算し、電磁弁駆動回路が電流指令値に応じた電
流を電磁比例制御弁に与える。これにより、電磁比例制
御弁のスプールが移動し、油圧管路に流れる圧油の流量
を制御してリフトシリンダ1あるいはチルトシリンダ8
の動作方向及び動作速度を作業機レバー9a,9bの操
作量に対応させる。
【0005】電磁弁駆動回路は、電源電圧変動あるいは
電磁比例制御弁のコイル抵抗のばらつきや温度変化等の
外乱に影響されることなく、指令通りの電流を電磁比例
制御弁のコイルに流す必要がある。そのため、コイルに
流れた電流を検出し、電流の指令値と検出値の偏差がゼ
ロとなるようにフィードバック制御を行う電流フィード
バック回路が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように電流フィー
ドバック制御を行うことから、電磁弁駆動回路に短絡、
断線あるいは漏電などの故障が生じると、電流フィード
バック制御が正しく機能しなくなり、電磁比例制御弁の
コイルに大きな電流が流れてリフト速度やチルト速度が
大きくなってしまう。例えば、電流検出回路から偏差を
求める回路への出力信号線が短絡したり、断線した場合
は、電流検出値が正しくてもフィードバックされないの
で、電流指令値との偏差が大きくなり、大電流が流れる
ことになる。また、電磁比例制御弁のコイルと電流検出
回路間の配線が断線して、線端が車体(アース)に短絡
した場合は、電流検出値がゼロになって正しくないの
で、電流指令値との偏差が大きくなり、やはり大電流が
流れることになる。更に、電磁弁駆動回路の基板が水を
かぶったり、ハーネス間に接触があったりして、関係の
ない所に電流が漏れてコイルに流れた場合は、電流検出
値が正しくなくなるので、大電流が流れることになる。
また、漏電による火災事故も懸念される。
【0007】本発明は上述した従来技術に鑑み、電流フ
ィードバックが正しく機能しない場合の安全対策を講じ
たフォークリフトの昇降装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明のフォークリフトの昇降装置は、フォークリ
フトの昇降用油圧シリンダに流れる圧油の流量をコイル
に流れる電流に応じて制御する電磁比例制御弁と、レバ
ー中立域を操作範囲内に有する作業機レバーと、電流の
指令値として、作業機レバーがレバー中立域に位置する
場合は前記油圧シリンダを停止させうる電流値即ち出力
停止値を設定し、作業機レバーがレバー中立域以外に位
置する場合はその位置に応じた前記出力停止値より大き
い電流値即ちレバー値を設定する電流指令手段と、電磁
比例制御弁の前記コイルに流れた電流を検出する電流検
出手段と、電流指令値と電流検出値との偏差を求める偏
差演算手段と、偏差がゼロとなるように電磁比例制御弁
の前記コイルに電流を供給する電流供給手段とを具備す
るフォークリフトの昇降装置において、電流検出値が電
流指令値以上の予め設定した所定値を超えることにより
短絡発生と判定する短絡判定手段と、電流検出値が出力
停止値未満の予め設定した所定値以下であることにより
断線発生と判定する断線判定手段と、短絡発生または断
線発生と判定された場合に、電磁比例制御弁の前記コイ
ルに流れる電流を制限する電流制限手段とを具備するこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明のフォークリフトの昇降装
置は、請求項1の発明における断線判定手段が作業機レ
バーがレバー中立域以外に位置する場合に、電流検出値
が出力停止値以下の所定値以下であることにより断線発
生と判定するものであることを特徴とするものである。
請求項3の発明のフォークリフトの昇降装置は、請求項
1または2の発明における電流制限手段がコイルに流れ
る電流を出力停止値以下まで徐々に制限することを特徴
とするものである。請求項4の発明のフォークリフトの
昇降装置は、請求項1または2または3の発明における
電流制限手段が偏差にデューティ比を乗じることにより
電流を制限することを特徴とするものである。請求項5
の発明のフォークリフトの昇降装置は、短絡または断線
と判定された場合に電流指令手段が電流指令値を出力停
止値とすることを特徴とするものである。
【0010】更に請求項6のフォークリフトの昇降装置
は、請求項1または2または3または4または5の発明
に加えて、作業機レバーがレバー中立域に位置する場合
に、電流検出値が出力停止値以上の予め定めた所定値を
超えることにより漏電発生と判定する漏電判定手段と、
漏電発生と判定された場合に、電磁比例制御弁の前記コ
イルに流れる電流をしゃ断する電流しゃ断手段とを具備
することを特徴とするものである。請求項7のフォーク
リフトの昇降装置は、請求項1の発明における短絡判定
手段,断線判定手段及び電流制限手段に代えて、作業機
レバーがレバー中立域に位置する場合に、電流検出値が
出力停止値以上の予め定めた所定値を超えることにより
漏電発生と判定する漏電判定手段と、漏電発生と判定さ
れた場合に、電磁比例制御弁の前記コイルに流れる電流
をしゃ断する電流しゃ断手段とを具備することを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明において、正常状態では電流指
令値と電流検出値は微小範囲の誤差内で良く一致するは
ずであるが、短絡や断線が発生すると両者は大きくずれ
ることになる。即ち、電流検出手段から偏差演算手段へ
の出力信号線が短絡したり、断線すると電流検出値が正
しくてもフィードバックされないから、電流指令値との
偏差が大きくなる。その結果、電流検出値は電流指令値
より極めて大きくなる。そこで、電流検出値が電流指令
値以上の所定値を超えた場合が、短絡(あるいは断線)
が発生したと判定することができる。この所定値とは、
上述した短絡(あるいは断線)が起きた場合にコイルに
流れる電流を予め実験等により測定し、その結果から設
定することができる。この所定値は電流指令値にかかわ
らず一定でも良く、あるいは電流指令値に応じて変化し
ても良い。次に、コイルから電流検出手段間の配線が断
線して線端がアース(車体)に短絡すると、コイルに流
れる電流を正しく検出することができず、電流検出値は
電流指令値よりも小さく、誤差の範囲でゼロになる。そ
こで、電流検出値が出力停止値未満の所定値以下の場合
が、断線が発生したと判定することができる。このよう
にして短絡発生または断線発生と判定した場合は、コイ
ルに流れる電流を制限し、リフト速度やチルト速度を下
げる。
【0012】ところで請求項1の発明では、作業機レバ
ーがレバー中立域に位置している場合は、出力停止値が
ゼロであると断線判定が不可能であり、また出力停止値
が小さくゼロに近いと断線判定に誤動作が生じ易い。請
求項2の発明はこれの対策であり、作業機レバーがレバ
ー中立域以外に位置する場合にのみ、電流検出値が出力
停止値以下の所定値以下であれば、断線発生と判定す
る。また請求項1の発明では、電流の制限はどのように
行っても良い。しかし、電流を急激に制御するとリフト
速度やチルト速度が急激に低下して大きなショックが生
じ、特にリフト下げ時あるいはチルト前傾時で荷物が重
い場合はフォークリフトの転倒につながらないとも限ら
ない。請求項3の発明はこれの対策であり、電流をゼロ
あるいは出力停止値まで徐々に制限することにより、リ
フト速度やチルト速度を徐々にゼロまで下げ、ショック
を生じさせないようにする。請求項4の発明では、偏差
にデューティを乗じることにより電流を制限する。デュ
ーティ比は一定値でも、あるいは漸減するものでも良
く、デューティ比を漸減させれば電流は徐々に低下す
る。更に、請求項5の発明では、短絡発生または断線発
生と判定した場合には電流指令値を出力停止値に変更す
る。これにより、作業機レバーがレバー中立域以外に位
置していても偏差が少しでも小さくなるから、その分電
流が減ってリフト速度やチルト速度が低下する。
【0013】請求項6及び7の発明は漏電対策である。
前述の如く正常状態では電流指令値と電流検出値とは微
小範囲内で良く一致するはずである。しかし、基板に水
がかぶったり、あるいはハーネス間の接触があったりし
て関係のない所に電流が漏れてコイルに流れた場合は、
その分だけ電流検出値の方が電流指令値より大きくな
り、漏れ電流の割合は作業機レバーがレバー中立域に位
置する場合に一番大きくなる。そこで、作業機レバーが
レバー中立域に位置する場合に、電流検出値が出力停止
値以上の所定値を超えれば、漏電発生と判定することが
できる。この場合、漏電の原因が不明であり火災に繋が
らないとも限らないので、コイルに流れる電流をしゃ断
し、安全を図る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例とともに詳
細に説明する。図1〜図4は本実施例装置の制御系のシ
ステム構成を、便宜上リフト下げ、リフト上げ、チルト
前傾、チルト後傾の各部分に分けて示す図、図5はその
油圧系を示す図である。図6はデューティ比の漸減によ
り電流を制限する例を示す図、図7は一定のデューティ
比により電流を制限する例を示す図である。図8〜図1
3はリフトにおける短絡及び断線対策用の制御例を示す
図、図14〜図19はチルトにおける短絡及び断線対策
用の制御例を示す図である。図20〜図22はリフトに
おける他の制御例を示す図、図23〜図25はチルトに
おける他の制御例を示す図である。図26及び図27は
リフトにおける漏電対策用の制御例を示す図、図28及
び図29はチルトにおける漏電対策用の制御例を示す図
である。図30は標準形フォークリフトの一例を示す図
である。
【0015】図1〜図4に示すように、コントローラ1
0はCPU(マイクロプロセッサ)16と、A/Dコン
バータ17と、クロック18と、RAM19と、ROM
20と、電源回路21と、リフト下げ用,リフト上げ
用,チルト前傾用及びチルト後傾用の各D/Aコンバー
タ22〜25と、リフト下げ用,リフト上げ用,チルト
前傾用及びチルト後傾用の各電磁弁駆動回路30,4
0,50,60とを有している。コントローラ10には
リフト用作業機レバーとしてのジョイスティックレバー
9a,チルト用作業機レバーとしてのジョイスティック
レバー9b,油圧センサ26,バッテリー27,リフト
用電磁比例制御弁11B(図5参照)のリフト下げ用電
磁ソレノイド(コイル)11Bb及びリフト上げ用電磁
ソレノイド(コイル)11Ba、チルト用電磁比例制御
弁11A(図5参照)のチルト前傾用電磁ソレノイド
(コイル)11Aa及びチルト後傾用電磁ソレノイド
(コイル)11Ab、更にアンロード弁28(図5参
照)がそれぞれ接続されている。
【0016】ジョイスティックレバー9aは前述の如
く、フォーク4及びブラケット5をマスト2に沿って上
下させるものであり、リフト下げのためには例えば前方
に傾動し、リフト上げのためには例えば後方に傾動し、
停止のためにはレバー中立域に戻す。ジョイスティック
レバー9bは前述の如く、マスト2をチルトさせるもの
であり、チルト前傾のためには例えば前方に傾動し、チ
ルト後傾のためには例えば後方に傾動し、停止のために
はレバー中立域を戻す。油圧センサ26は図5に示すよ
うにリフトシリンダ1に供給される圧油の圧力を検出す
ることにより、昇降部の荷重(荷物の含む)を検出する
ものである。図5中、29はエンジンで駆動される油圧
ポンプである。
【0017】リフト下げ用電磁弁駆動回路30は図1に
示すように、偏差演算器31と、電流検出器32と、三
角波発生器33と、コンパレータ34と、OR(オア)
回路35と、ドライバ36と、最大電流決定回路37
と、リレー38と、バッファアンプ39とからなる。偏
差演算器31はCPU16が所定の演算処理(詳細後
述)で計算したリフト下げの電流指令値をD/Aコンバ
ータ22より入力すると共に電流検出器32がリフト下
げ用電磁ソレノイド11Bbに流れる電流を検出した値
を入力して、両者の偏差を求めてコンパレータ34に与
えるコンパレータ34は偏差演算器31からの偏差信号
を三角波発生器33からの三角波信号と比較し、偏差信
号が三角波信号より大きい期間のみ出力をローレベルに
することにより、電流指令値と電流検出値との偏差をロ
ーアクティブのPWM信号に変換し、OR回路35に与
える。OR回路35はコンパレータ34からのPWM信
号とCPU16が所定の演算処理(詳細後述)でポート
1 から出力する故障対策信号との論理和をとり、その
結果をドライバ36に与える。ドライバ36はOR回路
35からの信号がローレベルの期間のみオンとなり、最
大電流決定回路37とリレー38を通して電源回路21
からリフト下げ用電磁ソレノイド11Bbへ、最大電流
決定回路37で決定された電流を流す。電流検出回路3
2はドライバ36からリフト下げ用電磁ソレノイド11
Bbに流された電流を、電磁ソレノイド11Bbからの
帰路において検出し、その電流検出値を偏差演算器31
に与え、またA/Dコンバータ17を通してCPU16
にも与える。最大電流決定回路37は所定の最大電流だ
け回路に流すことを可能にする。リレー38はCPU1
6が所定の演算処理(詳細後述)でポートB1 から出力
する漏電対策信号により制御され、この信号がローレベ
ルの期間のみオンとなる。ハイレベルの期間はオフとな
って回路をしゃ断する。なお、電磁ソレノイド11Bb
に流れる電流は最大電流がオン/オフしたパルス列状に
なるので、偏差演算器31をコンパレータとキャパシタ
による加算積分回路にして、電流指令値と電流検出値の
実効値あるいは平均値との偏差を求めるようにしてあ
る。以上のことからリフト下げ用電磁弁駆動回路30で
は、CPU16のA1 ポートからOR回路35に与えら
れる故障対策信号により、ドライバ36に与えられる偏
差信号が制御されて、電磁ソレノイド11Bbに流れる
電流が制限される。例えば故障対策信号がハイレベルで
あれば電流はゼロとなり、図6に示すようにローレベル
のデューティ比が漸減するものであれば電流はゼロまた
は出力停止値等まで徐々に制限され、図7に示すように
ローレベルのデューティ比が一定であれば電流は一定割
合に制限される。また、CPUのB1 ポートからの漏電
対策信号により、これがハイレベルであればリレー38
がオフとなって電磁ソレノイド11Bbに流れる電流が
電源からしゃ断される。
【0018】リフト上げ用電磁弁駆動回路40は図2に
示すように、偏差演算器41と、電流検出器42と、三
角波発生器43と、コンパレータ44と、OR(オア)
回路45と、ドライバ46と、最大電流決定回路47
と、リレー48と、バッファアンプ49とからなる。偏
差演算器41はCPU16が所定の演算処理(詳細後
述)で計算したリフト上げの電流指令値をD/Aコンバ
ータ23より入力すると共に電流検出器42がリフト上
げ用電磁ソレノイド11Baに流れる電流を検出した値
を入力して、両者の偏差を求めてコンパレータ44に与
えるコンパレータ44は偏差演算器41からの偏差信号
を三角波発生器43からの三角波信号と比較し、偏差信
号が三角波信号より大きい期間のみ出力をローレベルに
することにより、電流指令値と電流検出値との偏差をロ
ーアクティブのPWM信号に変換し、OR回路45に与
える。OR回路45はコンパレータ44からのPWM信
号とCPU16が所定の演算処理(詳細後述)でポート
2 から出力する故障対策信号との論理和をとり、その
結果をドライバ46に与える。ドライバ46はOR回路
45からの信号がローレベルの期間のみオンとなり、最
大電流決定回路47とリレー48を通して電源回路21
からリフト上げ用電磁ソレノイド11Baへ、最大電流
決定回路47で決定された電流を流す。電流検出回路4
2はドライバ46からリフト上げ用電磁ソレノイド11
Baに流された電流を、電磁ソレノイド11Bbからの
帰路において検出し、その電流検出値を偏差演算器41
に与え、またA/Dコンバータ17を通してCPU16
にも与える。最大電流決定回路47は所定の最大電流だ
け回路に流すことを可能にする。リレー48はCPU1
6が所定の演算処理(詳細後述)でポートB2 から出力
する漏電対策信号により制御され、この信号がローレベ
ルの期間のみオンとなる。ハイレベルの期間はオフとな
って回路をしゃ断する。なお、電磁ソレノイド11Ba
に流れる電流も最大電流がオン/オフしたパルス列状に
なるので、偏差演算器41をコンパレータとキャパシタ
による加算積分回路にして、電流指令値と電流検出値の
実効値あるいは平均値との偏差を求めるようにしてあ
る。以上のことからリフト上げ用電磁弁駆動回路40で
も、CPU16のA2 ポートからOR回路45に与えら
れる故障対策信号により、ドライバ46に与えられる偏
差信号が制御されて、電磁ソレノイド11Baに流れる
電流が制限される。例えば故障対策信号のハイレベルで
あれば電流はゼロとなり、図6に示すようにローレベル
のデューティ比が漸減するものであれば電流はゼロまた
は出力停止値等まで徐々に制限され、図7に示すように
ローレベルのデューティ比が一定であれば電流は一定割
合に制限される。また、CPUのB2 ポートからの漏電
対策信号により、これがハイレベルであればリレー48
がオフとなって電磁ソレノイド11Baに流れる電流が
電源からしゃ断される。
【0019】チルト前傾用電磁弁駆動回路50は図3に
示すように、偏差演算器51と、電流検出器52と、三
角波発生器53と、コンパレータ54と、OR(オア)
回路55と、ドライバ56と、最大電流決定回路57
と、リレー58と、バッファアンプ59とからなる。偏
差演算器51はCPU16が所定の演算処理(詳細後
述)で計算したチルト前傾の電流指令値をD/Aコンバ
ータ24より入力すると共に電流検出器52がチルト前
傾用電磁ソレノイド11Aaに流れる電流を検出した値
を入力して、両者の偏差を求めてコンパレータ54に与
えるコンパレータ54は偏差演算器51からの偏差信号
を三角波発生器53からの三角波信号と比較し、偏差信
号が三角波信号より大きい期間のみ出力をローレベルに
することにより、電流指令値と電流検出値との偏差をロ
ーアクティブのPWM信号に変換し、OR回路55に与
える。OR回路55はコンパレータ54からのPWM信
号とCPU16が所定の演算処理(詳細後述)でポート
3 から出力する故障対策信号との論理和をとり、その
結果をドライバ56に与える。ドライバ56はOR回路
55からの信号がローレベルの期間のみオンとなり、最
大電流決定回路57とリレー58を通して電源回路21
からチルト前傾用電磁ソレノイド11Aaへ、最大電流
決定回路57で決定された電流を流す。電流検出回路5
2はドライバ56からチルト前傾用電磁ソレノイド11
Aaに流された電流を、電磁ソレノイド11Aaからの
帰路において検出し、その電流検出値を偏差演算器51
に与え、またA/Dコンバータ17を通してCPU16
にも与える。最大電流決定回路57は所定の最大電流だ
け回路に流すことを可能にする。リレー58はCPU1
6が所定の演算処理(詳細後述)でポートB3 から出力
する漏電対策信号により制御され、この信号がローレベ
ルの期間のみオンとなる。ハイレベルの期間はオフとな
って回路をしゃ断する。なお、電磁ソレノイド11Aa
に流れる電流も最大電流がオン/オフしたパルス列状に
なるので、偏差演算器51をコンパレータとキャパシタ
による加算積分回路にして、電流指令値と電流検出値の
実効値あるいは平均値との偏差を求めるようにしてあ
る。以上のことからチルト前傾用電磁弁駆動回路50で
も、CPU16のA3 ポートからOR回路55に与えら
れる故障対策信号により、ドライバ56に与えられる偏
差信号が制御されて、電磁ソレノイド11Aaに流れる
電流が制限される。例えば故障対策信号のハイレベルで
あれば電流はゼロとなり、図6に示すようにローレベル
のデューティ比が漸減するものであれば電流はゼロまた
は出力停止値等まで徐々に制限され、図7に示すように
ローレベルのデューティ比が一定であれば電流は一定割
合に制限される。また、CPUのB3 ポートからの漏電
対策信号により、これがハイレベルであればリレー58
がオフとなって電磁ソレノイド11Aaに流れる電流が
電源からしゃ断される。
【0020】チルト後傾用電磁弁駆動回路60は図4に
示すように、偏差演算器61と、電流検出器62と、三
角波発生器63と、コンパレータ64と、OR(オア)
回路65と、ドライバ66と、最大電流決定回路67
と、リレー68と、バッファアンプ69とからなる。偏
差演算器61はCPU16が所定の演算処理(詳細後
述)で計算したチルト後傾の電流指令値をD/Aコンバ
ータ25より入力すると共に電流検出器62がチルト後
傾用電磁ソレノイド11Abに流れる電流を検出した値
を入力して、両者の偏差を求めてコンパレータ64に与
える コンパレータ64は偏差演算器61からの偏差信号を三
角波発生器63からの三角波信号と比較し、偏差信号が
三角波信号より大きい期間のみ出力をローレベルにする
ことにより、電流指令値と電流検出値との偏差をローア
クティブのPWM信号に変換し、OR回路65に与え
る。OR回路65はコンパレータ64からのPWM信号
とCPU16が所定の演算処理(詳細後述)でポートA
4 から出力する故障対策信号との論理和をとり、その結
果をドライバ66に与える。ドライバ66はOR回路6
5からの信号がローレベルの期間のみオンとなり、最大
電流決定回路67とリレー68を通して電源回路21か
らチルト後傾用電磁ソレノイド11Abへ、最大電流決
定回路67で決定された電流を流す。電流検出回路62
はドライバ66からチルト後傾用電磁ソレノイド11A
bに流された電流を、電磁ソレノイド11Abからの帰
路において検出し、その電流検出値を偏差演算器61に
与え、またA/Dコンバータ17を通してCPU16に
も与える。最大電流決定回路68は所定の最大電流だけ
回路に流すことを可能にする。リレー68はCPU16
が所定の演算処理(詳細後述)でポートB4 から出力す
る漏電対策信号により制御され、この信号がローレベル
の期間のみオンとなる。ハイレベルの期間はオフとなっ
て回路をしゃ断する。なお、電磁ソレノイド11Abに
流れる電流も最大電流がオン/オフしたパルス列状にな
るので、偏差演算器61をコンパレータとキャパシタに
よる加算積分回路にして、電流指令値と電流検出値の実
効値との偏差を求めるようにしてある。以上のことから
チルト後傾用電磁弁駆動回路60でも、CPU16のA
4 ポートからOR回路65に与えられる故障対策信号に
より、ドライバ66に与えられる偏差信号が制御され
て、電磁ソレノイド11Abに流れる電流が制限され
る。例えば故障対策信号がハイレベルであれば電流はゼ
ロとなり、図6に示すようにローレベルのデューティ比
が漸減するものであれば電流はゼロまたは出力停止値等
まで徐々に制限され、図7に示すようにローレベルのデ
ューティ比が一定であれば電流は一定割合に制限され
る。また、CPUのB4 ポートからの漏電対策信号によ
り、これがハイレベルであればリレー68がオフとなっ
て電磁ソレノイド11Abに流れる電流が電源からしゃ
断される。
【0021】<リフト下げ故障時の安全対策:電流漸減
の例>次に図1,図2,図5,図6,図8〜13を参照
して、CPU16におけるリフト上下の電流指令値及び
故障時の安全対策に関する演算処理を説明する。CPU
16は図8の制御フローに示すように、まず故障診断処
理(ステップS1)を行うが、これについては図9を参
照して後述するとして、その前にリフト上下の電流指令
値の演算処理について説明する。まず、CPU16はA
/Dコンバータ17を通して入力したジョイスティック
レバー9aからのレバー操作信号により、リフト下げ方
向か否かを判定する(ステップS2)。リフト下げ方向
であればA1 ポートをセットしてリフト下げ用電磁弁駆
動回路30のOR回路35にローレベル信号を与える。
しかも断線や短絡が発生していなければ(ステップS
3,S4)、ステップS5にてリフト下げ方向のレバー
計算を、図11に示すような関係のレバー開度とレバー
出力値のテーブルを用いて行う。レバー出力値は電流指
令値に相当する。次に、ステップS6にて、安全のため
に最大下降速度のリミット値の計算を、図12に示すよ
うな関係の荷重とリミット値のテーブルを用いて行う。
荷重はA/Dコンバータ17を通して入力した油圧セン
サ26の検出値を用いる。そして、レバー出力値とリミ
ット値を比較し(ステップS7)、レバー出力値がリミ
ット値以下であればレバー出力値を電流指令値としてD
/Aコンバータ22を通してリフト下げ用電磁弁駆動回
路30の偏差演算器31に出力する(ステップS8)。
逆にレバー出力値がリミット値を超えれば、リミット値
を電流指令値として偏差演算器31に出力する(ステッ
プS9)。電磁弁駆動回路30は電流指令値と電流検出
値との偏差がゼロとなるように、電流フィードバック制
御により、リフト下げ用電磁ソレノイド11Bbに電流
を流し(ステップS10)、ステップS1に戻る。一
方、ステップS2の判定でリフト下げ方向でなければ、
リフト上げ方向か否かを判定する(ステップS11)。
リフト上げ方向であればA2 ポートをセットして、リフ
ト上げ用電磁弁駆動回路40のOR回路45にローレベ
ル信号を与える。しかも断線や短絡がなければ(ステッ
プS12,S13)、次のステップS14にてリフト上
げ方向のレバー計算を、図13に示すような関係のレバ
ー開度とレバー出力値のテーブルを用いて行う。そし
て、このレバー出力値を電流指令値として、D/Aコン
バータ23を通してリフト上げ用電磁弁駆動回路40の
偏差演算器41に出力する(ステップS15)。電磁弁
駆動回路40は電流指令値と電流検出値との偏差がゼロ
となるように、電流フィードバック制御により、リフト
上げ用電磁ソレノイド11Baに電流を流し(ステップ
S10)、ステップS1に戻る。ステップS2,S11
の判定でレバー中立域であれば、電流指令値として出力
停止値を各電磁弁駆動回路30,40に出力し(ステッ
プS16)、ステップS1に戻る。出力停止値はリフト
シリンダ1を停止させ得る電流値であれば良く、ゼロで
もかまわないが、本実施例ではゼロより大きな値を設定
して、電磁ソレノイド11Bb〜11Baにバイアス電
流を流すようにしてある。
【0022】次に図9を参照して断線及び短絡の故障診
断処理を説明する。CPU16はまず、ステップS20
にてA1 ポートがローレベル(セット)か否かを判定
し、ローレベルであればジョイスティックレバー9aが
レバー中立域以外でリフト下げ方向に位置しているの
で、A/Dコンバータ17を通してリフト下げ用電磁弁
駆動回路30の電流検出器32から入力した電流検出値
(実効値あるいは平均値)が短絡検出用の所定値(短絡
値)を超えるか否かを判定し(ステップS21)、これ
より大きければリフト下げ用電磁弁駆動回路30の電流
検出器32から偏差演算器31への信号線が図1に示す
ようにアースに短絡しているものと判定し、この短絡発
生を表わすリフト下げ短絡フラグをセットする(ステッ
プS22)。電流検出値が短絡値を超えていなければ、
ステップS23にて断線検出用の所定値以下か否かの判
定として、ゼロか否かを判定し、ゼロであればリフト下
げ用電磁弁駆動回路30の電磁ソレノイド11Bbから
電流検出器32への帰線が図1に示すように途中で断線
して線端がアースに短絡しているものと判定し、この断
線発生を表わすリフト下げ断線フラグをセットする(ス
テップS24)。一方、ステップS20の判定でリフト
下げ方向でなければ、ステップS25にてA2 ポートが
ローレベル(セット)か否かを判定し、ローレベルであ
ればジョイスティックレバー9aが中立域以外でリフト
上げ方向に位置しているので、A/Dコンバータ17を
通してリフト上げ用電磁弁駆動回路40の電流検出器4
2から入力した電流検出値(実効値あるいは平均値)が
短絡検出用の所定値(短絡値)を超えるか否かを判定し
(ステップS26)、これより大きければリフト上げ用
電磁弁駆動回路40の電流検出器42から偏差演算器4
1への信号線が図2に示すようにアースに短絡している
ものと判定し、この短絡発生を表わすリフト上げ短絡フ
ラグをセットする(ステップS27)。電流検出値が短
絡値を超えていなければ、ステップS28にて断線検出
用の所定値以下か否かを判定として、ゼロか否かを判定
し、ゼロであればリフト上げ用電磁弁駆動回路40の電
磁ソレノイド11Baから電流検出器42への帰線が図
2に示すように途中で断線して線端がアースに短絡して
いるものと判定し、この断線発生を表わすリフト上げ断
線フラグをセットする(ステップS29)。
【0023】ここで、図8の制御フローに戻る。下げ断
線フラグがセットされていればリフト下げ用電磁弁駆動
回路30にて断線発生であり(ステップS3)、また下
げ短絡フラグがセットされていれば同電磁弁駆動回路3
0にて短絡発生であり(ステップS4)、いずれの場合
も電流指令値として出力停止値をD/Aコンバータ22
を通して同電磁弁駆動回路30の偏差演算器31に与え
る(ステップS16)。同様に上げ断線フラグがセット
されていればリフト上げ用電磁弁駆動回路40にて断線
発生であり(ステップS12)、また上げ短絡フラグが
セットされていれば同電磁弁駆動回路40にて短絡発生
であり(ステップS13)、いずれの場合も電流指令値
として出力停止値をD/Aコンバータ23を通して同電
磁弁駆動回路40の偏差演算器41に与える(ステップ
S16)。
【0024】次に、図6及び図10を参照して、断線ま
たは短絡に対する対応処理を説明する。概略的には、本
実施例では図6(b)に示すような周期の短いクロック
を用いて、割込みプログラムにより処理を行うことによ
り、同図6(a)に示すようなローレベルのデューティ
比がゼロまで漸減する故障対策信号をA1 ポートからリ
フト下げ用電磁弁駆動回路30のOR回路35に与える
ことにより、リフト下げ用電磁ソレノイド11Bbに流
す電流をゼロまで徐々に制限することにして、リフト下
げ方向で、ショックなしにリフトシリンダを停止させる
ようにしている。なお、リフト上げ方向ではショックが
あっても殆ど問題がないので、A2 ポートをハイレベル
にして、リフトシリンダを直ちに停止させるようにして
いる。以下、詳細に説明する。
【0025】CPU16は割込みの都度、図10に示す
ように、まずリフト下げ方向か否かを判定し(ステップ
S30)、リフト下げ方向であれば故障モードか否かを
判定する(ステップS31)。故障モードとは、A1
ートからの故障対策信号のデューティ比を漸減してゼロ
にしたことを意味し、その時にはステップS41にて故
障フラグがセットされる。そして故障モードであれば、
1 ポートもA2 ポートもハイレベルにクリアされる
(ステップS48)。故障モードであれば、ステップS
32,S33にてそれぞれ下げ断線フラグ、下げ短絡フ
ラグがセットされているか判定し、いずれかのフラグが
セットされていれば、タイマの値を1つ加算する(ステ
ップS34)。次にタイマの値が図6(a)に示す故障
対策信号の周期To(以下、これをオーバ値という)よ
り大きいか否かを判定し(ステップS35)、オーバ値
To以下であればタイマの値を故障対策信号のローレベ
ル期間Td(以下、これをオン値という)より大きいか
否かを判定する(ステップS36)。オン値Td以下で
あれば、A1 ポートをローレベルにセットし、リフト下
げ用電磁ソレノイド11Bbに電流を流すことを可能に
する(ステップS37)。オン値Tdより大きければA
1 ポートをハイレベルにクリアし、電流を流さないよう
にする(ステップS38)。ステップS30〜S38の
繰返しにより、タイマの値が増加してオーバ値Toを超
えると(ステップS35)、次の周期に入るのでオン値
Tdを1つ減じると共にタイマをクリアする(ステップ
S39)。結果、オン値Tdがゼロになれば(ステップ
S40)、ステップS41にて故障フラグをセットし、
また、A1 ポートをハイレベルにクリアする。オン値T
dがゼロでなければ、ゼロになるまでS30〜S40の
ステップを繰返す。これにより、OR回路35において
偏差信号にゼロまで漸減するデューティ比が乗じられる
ので、リフト下げ用電磁ソレノイド11Bbに流れる電
流はゼロまで徐々に制限され、リフトシリンダ1はショ
ックなしに停止する。下げ断線フラグも下げ短絡フラグ
もセットされていなければ、故障ではないので、A1
ートをローレベルにセットし、電流指令値に従ってリフ
ト下げ用電磁ソレノイド11Bbに電流を流させる(ス
テップS42)。一方、リフト上げ方向であれば(ステ
ップS43)、ステップS44,S45にてそれぞれ上
げ断線フラグ、上げ短絡フラグがセットされているか否
かを判定する。いずれかのフラグがセットされていれ
ば、直ちにA2 ポートをハイレベルにクリアし(ステッ
プS46)、リフト上げ用電磁ソレノイド11Baに電
流を流さないようにしてリフトシリンダ1を停止させ
る。上げ断線フラグも上げ短絡フラグもセットされてい
なければ、故障ではないので、A2 ポートをローレベル
にセットし、電流指令値に従ってリフト上げ用電磁ソレ
ノイド11Baに電流を流させる(ステップS47)。
最後に、故障フラグがセットされている場合(ステップ
S31)、あるいはレバー中立域にジョイスティックレ
バー9aが位置している場合(ステップS30,S4
3)には、ステップS48にてA1 ポートもA2 ポート
もハイレベルにクリアし、リフト下げ用、リフト上げ用
いずれの電磁ソレノイド11Bb,11Baにも電流を
流させないようにする。
【0026】<チルト前傾故障時の安全対策:電流漸減
の例>次に図3,図4,図5,図6,図14〜19を参
照して、CPU16におけるチルト前後傾の電流指令値
及び故障時の安全対策に関する演算処理を説明する。基
本的にはリフト下げ故障時と同じだが、全体を説明す
る。CPU16は図14の制御フローに示すように、ま
ず故障診断処理(ステップS50)を行うが、これにつ
いては図15を参照して後述するとして、その前にチル
ト前後傾の電流指令値の演算処理について説明する。ま
ず、CPU16はA/Dコンバータ17を通して入力し
たジョイスティックレバー9bからのレバー操作信号に
より、チルト前傾方向か否かを判定する(ステップS5
1)。チルト前傾方向であればA3 ポートをセットして
チルト前傾用電磁弁駆動回路50のOR回路55にロー
レベル信号を与える。しかも断線や短絡が発生していな
ければ(ステップS52,S53)、ステップS54に
てチルト前傾方向のレバー計算を、図17に示すような
関係のレバー開度とレバー出力値のテーブルを用いて行
う。レバー出力値は電流指令値に相当する。次に、ステ
ップS54にて、安全のために最大チルト前傾速度のリ
ミット値の計算を、図18に示すような関係の荷重とリ
ミット値のテーブルを用いて行う。荷重はA/Dコンバ
ータ17を通して入力した油圧センサ26の検出値を用
いる。そして、レバー出力値とリミット値を比較し(ス
テップS56)、レバー出力値がリミット値以下であれ
ばレバー出力値を電流指令値としてD/Aコンバータ2
4を通してチルト前傾用電磁弁駆動回路50の偏差演算
器51に出力する(ステップS57)。逆にレバー出力
値がリミット値を超えれば、リミット値を電流指令値と
して偏差演算器51に出力する(ステップS58)。電
磁弁駆動回路50は電流指令値と電流検出値との偏差が
ゼロとなるように、電流フィードバック制御により、チ
ルト前傾用電磁ソレノイド11Aaに電流を流し(ステ
ップS59)、ステップS50に戻る。一方、ステップ
S51の判定でチルト前傾方向でなければ、チルト後傾
方向か否かを判定する(ステップS60)。チルト後傾
方向であればA4 ポートをセットして、チルト後傾用電
磁弁駆動回路60のOR回路65にローレベル信号を与
える。しかも断線や短絡がなければ(ステップS61,
S62)、次のステップS63にてチルト後傾方向のレ
バー計算を、図19に示すような関係のレバー開度とレ
バー出力値のテーブルを用いて行う。そして、このレバ
ー出力値を電流指令値として、D/Aコンバータ24を
通してチルト後傾用電磁弁駆動回路60の偏差演算器6
1に出力する(ステップS64)。電磁弁駆動回路60
は電流指令値と電流検出値との偏差がゼロとなるよう
に、電流フィードバック制御により、チルト後傾用電磁
ソレノイド11Abに電流を流し(ステップS59)、
ステップS50に戻る。ステップS51,S60の判定
でレバー中立域であれば、電流指令値として出力停止値
を各電磁弁駆動回路50,60に出力し(ステップS6
5)、ステップS50に戻る。出力停止値はリフトシリ
ンダ1を停止させ得る電流値であれば良く、ゼロでもか
まわないが、本実施例ではゼロより大きな値を設定し
て、電磁ソレノイド11Aa〜11Abにバイアス電流
を流すようにしてある。
【0027】次に図15を参照して断線及び短絡の故障
診断処理を説明する。CPU16はまず、ステップS7
0にてA3 ポートがローレベル(セット)か否かを判定
し、ローレベルであればジョイスティックレバー9bが
レバー中立域以外でチルト前傾方向に位置しているの
で、A/Dコンバータ17を通してチルト前傾用電磁弁
駆動回路50の電流検出器52から入力した電流検出値
(実効値あるいは平均値)が短絡検出用の所定値(短絡
値)を超えるか否かを判定し(ステップS71)、これ
より大きければチルト前傾用電磁弁駆動回路50の電流
検出器52から偏差演算器51への信号線が図3に示す
ようにアースに短絡しているものと判定し、この短絡発
生を表わすチルト前傾短絡フラグをセットする(ステッ
プS72)。電流検出値が短絡値を超えていなければ、
ステップS73にて断線検出用の所定値以下か否かの判
定として、ゼロか否かを判定し、ゼロであればチルト前
傾用電磁弁駆動回路50の電磁ソレノイド11Aaから
電流検出器52への帰線が図3に示すように途中で断線
して線端がアースに短絡しているものと判定し、この断
線発生を表わすチルト前傾断線フラグをセットする(ス
テップS74)。一方、ステップS70の判定でチルト
前傾方向でなければ、ステップS75にてA4 ポートが
ローレベル(セット)か否かを判定し、ローレベルであ
ればジョイスティックレバー9bが中立域以外でチルト
後傾方向に位置しているので、A/Dコンバータ17を
通してチルト後傾用電磁弁駆動回路60の電流検出器6
2から入力した電流検出値(実効値あるいは平均値)が
短絡検出用の所定値(短絡値)を超えるか否かを判定し
(ステップS76)、これより大きければチルト後傾用
電磁弁駆動回路60の電流検出器62から偏差演算器6
1への信号線が図4に示すようにアースに短絡している
ものと判定し、この短絡発生を表わすチルト後傾短絡フ
ラグをセットする(ステップS77)。電流検出値が短
絡値を超えていなければ、ステップS78にて断線検出
用の所定値以下か否かを判定として、ゼロか否かを判定
し、ゼロであればチルト前傾用電磁弁駆動回路60の電
磁ソレノイド11Abから電流検出器62への帰線が図
4に示すように途中で断線して線端がアースに短絡して
いるものと判定し、この断線発生を表わすチルト後傾断
線フラグをセットする(ステップS79)。
【0028】ここで、図14の制御フローに戻る。チル
ト前傾断線フラグがセットされていればチルト前傾用電
磁弁駆動回路50にて断線発生であり(ステップS5
2)、またチルト前傾短絡フラグがセットされていれば
同電磁弁駆動回路30にて短絡発生であり(ステップS
53)、いずれの場合も電流指令値として出力停止値を
D/Aコンバータ24を通して同電磁弁駆動回路50の
偏差演算器51に与える(ステップS65)。同様にチ
ルト後傾断線フラグがセットされていればチルト後傾用
電磁弁駆動回路60にて断線発生であり(ステップS6
1)、またチルト後傾短絡フラグがセットされていれば
同電磁弁駆動回路60にて短絡発生であり(ステップS
62)、いずれの場合も電流指令値として出力停止値を
D/Aコンバータ25を通して同電磁弁駆動回路60の
偏差演算器61に与える(ステップS16)。
【0029】次に、図6及び図16を参照して、断線ま
たは短絡に対する対応処理を説明する。概略的には、本
実施例では図6(b)に示すような周期の短いクロック
を用いて、割込みプログラムにより処理を行うことによ
り、同図6(a)に示すようなローレベルのデューティ
比がゼロまで漸減する故障対策信号をA3 ポートからチ
ルト前傾用電磁弁駆動回路50のOR回路55に与える
ことにより、チルト前傾用電磁ソレノイド11Aaに流
す電流をゼロまで徐々に制限することにして、チルト前
傾方向で、ショックなしにチルトシリンダを停止させる
ようにしている。なお、チルト後傾方向ではショックが
あっても殆ど問題がないので、A4 ポートをハイレベル
にして、チルトシリンダを直ちに停止させるようにして
いる。以下、詳細に説明する。
【0030】CPU16は割込みの都度、図16に示す
ように、まずチルト前傾方向か否かを判定し(ステップ
S80)、チルト前傾方向であれば故障モードか否かを
判定する(ステップS81)。故障モードとは、A3
ートからの故障対策信号のデューティ比を漸減してゼロ
にしたことを意味し、その時にはステップS91にて故
障フラグがセットされる。そして故障モードであれば、
3 ポートもA4 ポートもハイレベルにクリアされる
(ステップS98)。故障モードであれば、ステップS
82,S83にてそれぞれチルト前傾断線フラグ、チル
ト前傾短絡フラグがセットされているか判定し、いずれ
かのフラグがセットされていれば、タイマの値を1つ加
算する(ステップS84)。次にタイマの値が図6
(a)に示す故障対策信号の周期To(以下、これをオ
ーバ値という)より大きいか否かを判定し(ステップS
85)、オーバ値To以下であればタイマの値を故障対
策信号のローレベル期間Td(以下、これをオン値とい
う)より大きいか否かを判定する(ステップS86)。
オン値Td以下であれば、A3 ポートをローレベルにセ
ットし、チルト前傾用電磁ソレノイド11Aaに電流を
流すことを可能にする(ステップS87)。オン値Td
より大きければA3 ポートをハイレベルにクリアし、電
流を流さないようにする(ステップS88)。ステップ
S80〜S88の繰返しにより、タイマの値が増加して
オーバ値Toを超えると(ステップS85)、次の周期
に入るのでオン値Tdを1つ減じると共にタイマをクリ
アする(ステップS89)。結果、オン値Tdがゼロに
なれば(ステップS90)、ステップS91にて故障フ
ラグをセットし、また、A3 ポートをハイレベルにクリ
アする。オン値Tdがゼロでなければ、ゼロになるまで
S80〜S90のステップを繰返す。これにより、OR
回路55において偏差信号にゼロまで漸減するデューテ
ィ比が乗じられるので、チルト前傾用電磁ソレノイド1
1Aaに流れる電流はゼロまで徐々に制限され、チルト
シリンダ8はショックなしに停止する。チルト前傾断線
フラグもチルト前傾短絡フラグもセットされていなけれ
ば、故障ではないので、A3 ポートをローレベルにセッ
トし、電流指令値に従ってチルト前傾用電磁ソレノイド
11Aaに電流を流させる(ステップS92)。一方、
チルト後傾方向であれば(ステップS93)、ステップ
S94,S95にてそれぞれチルト後傾断線フラグ、チ
ルト後傾短絡フラグがセットされているか否かを判定す
る。いずれかのフラグがセットされていれば、直ちにA
4 ポートをハイレベルにクリアし(ステップS96)、
チルト後傾用電磁ソレノイド11Abに電流を流さない
ようにしてチルトシリンダ8を停止させる。チルト後傾
断線フラグもチルト後傾短絡フラグもセットされていな
ければ、故障ではないので、A4 ポートをローレベルに
セットし、電流指令値に従ってチルト後傾用電磁ソレノ
イド11Abに電流を流させる(ステップS97)。最
後に、故障フラグがセットされている場合(ステップS
81)、あるいはレバー中立域にジョイスティックレバ
ー9bが位置している場合(ステップS80,S83)
には、ステップS98にてA3 ポートもA4 ポートもハ
イレベルにクリアし、チルト前傾用、チルト後傾用いず
れの電磁ソレノイド11Aa,11Abにも電流を流さ
せないようにする。
【0031】<リフト下げ故障時の安全対策:電流の定
率制限>次に図1,図2,図5,図7,図20〜22を
参照して、CPU16におけるリフト上下故障時の安全
対策に関する演算処理の他の例を説明する。なお、リフ
ト上下の電流指令値の演算処理については、先に説明し
た例と同じなので、簡単な説明にとどめる。また、電流
の制限は図7(a)に示したような一定デューティ比の
故障対策信号を偏差に乗じて行うので、先の例のような
割込処理には依らないこととした。また、リフト下げ時
にのみ故障診断を行うこととした。以下、詳細に説明す
る。
【0032】CPU16は図20の制御フローに示すよ
うに、まず故障診断を行う(ステップS100)。故障
診断としては、図21に示すように、CPU16はま
ず、ステップS120にてA1 ポートがローレベル(セ
ット)か否かを判定し、ローレベルであればジョイステ
ィックレバー9aがレバー中立域以外でリフト下げ方向
に位置しているので、A/Dコンバータ17を通してリ
フト下げ用電磁弁駆動回路30の電流検出器32から入
力した電流検出値(実効値あるいは平均値)が短絡検出
用の所定値(短絡値)を超えるか否かを判定し(ステッ
プS121)、これより大きければリフト下げ用電磁弁
駆動回路30の電流検出器32から偏差演算器31への
信号線が図1に示すようにアースに短絡しているものと
判定し、この短絡発生を表わす短絡フラグをセットする
(ステップS122)。電流検出値が短絡値を超えてい
なければ、ステップS123にて断線検出用の所定値以
下か否かの判定として、ゼロか否かを判定し、ゼロであ
ればリフト下げ用電磁弁駆動回路30の電磁ソレノイド
11Bbから電流検出器32への帰線が図1に示すよう
に途中で断線して線端がアースに短絡しているものと判
定し、この断線発生を表わす断線フラグをセットする
(ステップS124)。故障診断の後、リフト下げ方向
であれば(ステップS101)、図11に示したような
テーブルからレバー出力値を計算し(ステップS10
2)、また図12に示したようなテーブルからリフト下
げ速度のリミット値を計算する(ステップS103)。
そして、レバー出力値がリミット値以下であればレバー
出力値を、そうでなければリミット値を電流指令値とし
て、リフト下げ用電磁弁駆動回路30の偏差演算器31
に与える(ステップS104〜S106)。更に、診断
結果に応じた故障処理(詳細後述)を行うことにより、
同電磁弁駆動回路30のOR回路35に図7(a)に示
した一定デューティ比の故障対策信号を与える(ステッ
プS107)。リフト上げ方向であれば(ステップS1
08)、図13に示したようなテーブルからレバー出力
値を計算し(ステップS109)、これを電流指令値と
してリフト上げ用電磁弁駆動回路40の偏差演算器41
に与え、同時にA2 ポートをローレベルにセットしてO
R回路45をアクティブする(ステップS110)。レ
バー中立域であれば、電流指令値として出力停止値をリ
フト下げ用,リフト上げ用各電磁弁駆動回路30,40
の偏差演算器31,41に与え、同時にA1ポートもA
2 ポートもハイレベルにクリアする(ステップS11
1)。各電磁弁駆動回路30,40は偏差演算器31,
41に与えられる電流指令値と、OR回路35,45に
与えられるA1 ,A2 ポートのレベルに応じてリフト下
げ用,リフト上げ用電磁ソレノイド11Bb,11Ba
に電流を流す(ステップS112)。以上の処理を繰返
えす。
【0033】故障処理として、CPU16は図22に示
すように、断線フラグと短絡フラグいずれかがセットさ
れていれば、断線発生または短絡発生であり(ステップ
S130,S131)、タイマの値を1つ加算する(ス
テップS132)。次にタイマの値が図7(a)に示す
故障対策信号の周期即ちオーバ値Toより大きいか否か
を判断する(ステップS133)。オーバ値To以下で
あれば、タイマの値が同故障対策信号のローレベル期間
即ちオン値Tdより大きいか否かを判定する(ステップ
S134)。オン値Td以下であれば、A1 ポートをロ
ーレベルにセットし、リフト下げ用電磁ソレノイド11
Bbに電流を流すことを可能にする(ステップS13
5)。オン値Tdより大きければ、A1 ポートをハイレ
ベルにクリアし、同電磁ソレノイド11Bbに電流を流
させるようにする(ステップS136)。オーバ値To
を超えると、次の周期に入るので、タイマをクリアする
(ステップS137)。以上の処理を繰返えすことによ
り、リフト下げ用電磁弁駆動回路30のOR回路35に
図7(a)に示したような一定デューティ比のパルス列
が故障対策信号として与えられ、このデューティ比が偏
差信号に乗じられるので、リフト下げ用電磁ソレノイド
11Bbに流れる電流はデューティ比に応じた値に制限
され、リフト下げ速度が低下する。本例ではオーバ値T
oもオン値Tdも一定であり、従ってデューティ比も一
定であるが、その値はデューティが0.5など任意に設
定すれば良い。
【0034】<チルト前傾故障時の安全対策:電流の定
率制限>次に図3,図4,図5,図7,図23〜25を
参照して、CPU16におけるチルト前後傾故障時の安
全対策に関する演算処理の他の例を説明する。なお、チ
ルト前後傾の電流指令値の演算処理については、先に説
明した例と同じなので、簡単な説明にとどめる。また、
電流の制限は図7(a)に示したような一定デューティ
比の安全対策信号を偏差に乗じて行うので、先の例のよ
うな割込処理には依らないこととした。また、チルト前
傾時にのみ故障診断を行うこととした。以下、詳細に説
明する。
【0035】CPU16は図23の制御フローに示すよ
うに、まず故障診断を行う(ステップS140)。故障
診断としては、図24に示すように、CPU16はま
ず、ステップS160にてA3 ポートがローレベル(セ
ット)か否かを判定し、ローレベルであればジョイステ
ィックレバー9bがレバー中立域以外でチルト前傾方向
に位置しているので、A/Dコンバータ17を通してチ
ルト前傾用電磁弁駆動回路50の電流検出器52から入
力した電流検出値(実効値あるいは平均値)が短絡検出
用の所定値(短絡値)を超えるか否かを判定し(ステッ
プS161)、これより大きければチルト前傾用電磁弁
駆動回路50の電流検出器52から偏差演算器51への
信号線が図3に示すようにアースに短絡しているものと
判定し、この短絡発生を表わす短絡フラグをセットする
(ステップS162)。電流検出値が短絡値を超えてい
なければ、ステップS163にて断線検出用の所定値以
下か否かの判定として、ゼロか否かを判定し、ゼロであ
ればチルト前傾用電磁弁駆動回路50の電磁ソレノイド
11Aaから電流検出器52への帰線が図3に示すよう
に途中で断線して線端がアースに短絡しているものと判
定し、この断線発生を表わす断線フラグをセットする
(ステップS164)。故障診断の後、チルト前傾方向
であれば(ステップS141)、図17に示したような
テーブルからレバー出力値を計算し(ステップS14
2)、また図18に示したようなテーブルからチルト前
傾速度のリミット値を計算する(ステップS143)。
そして、レバー出力値がリミット値以下であればレバー
出力値を、そうでなければリミット値を電流指令値とし
て、チルト前傾用電磁弁駆動回路50の偏差演算器51
に与える(ステップS144〜S146)。更に、診断
結果に応じた故障処理(詳細後述)を行うことにより、
同電磁弁駆動回路50のOR回路55に図7(a)に示
した一定デューティ比の故障対策信号を与える(ステッ
プS147)。チルト後傾方向であれば(ステップS1
48)、図19に示したようなテーブルからレバー出力
値を計算し(ステップS149)、これを電流指令値と
してチルト後傾用電磁弁駆動回路60の偏差演算器61
に与え、同時にA4 ポートをローレベルにセットしてO
R回路65をアクティブする(ステップS150)。レ
バー中立域であれば、電流指令値として出力停止値をチ
ルト前傾用,後傾用各電磁弁駆動回路50,60の偏差
演算器51,61に与え、同時にA3 ポートもA4 ポー
トもハイレベルにクリアする(ステップS151)。各
電磁弁駆動回路50,60は偏差演算器51,61に与
えられる電流指令値と、OR回路55,65に与えられ
るA3 ,A4 ポートのレベルに応じてチルト前傾用,後
傾用電磁ソレノイド11Aa,11Abに電流を流す
(ステップS152)。以上の処理を繰返えす。
【0036】故障処理として、CPU16は図25に示
すように、断線フラグと短絡フラグいずれかがセットさ
れていれば、断線発生または短絡発生であり(ステップ
S170,S171)、タイマの値を1つ加算する(ス
テップS172)。次にタイマの値が図7(a)に示す
故障対策信号の周期即ちオーバ値Toより大きいか否か
を判断する(ステップS173)。オーバ値To以下で
あれば、タイマの値が同故障対策信号のローレベル期間
即ちオン値Tdより大きいか否かを判定する(ステップ
S174)。オン値Td以下であれば、A3 ポートをロ
ーレベルにセットし、チルト前傾用電磁ソレノイド11
Aaに電流を流すことを可能にする(ステップS17
5)。オン値Tdより大きければ、A3 ポートをハイレ
ベルにクリアし、同電磁ソレノイド11Aaに電流を流
させるようにする(ステップS176)。オーバ値To
を超えると、次の周期に入るので、タイマをクリアする
(ステップS177)。以上の処理を繰返えすことによ
り、チルト前傾用電磁弁駆動回路50のOR回路55に
図7(a)に示したような一定デューティ比のパルス列
が故障対策信号として与えられ、このデューティ比が偏
差信号に乗じられるので、チルト前傾用電磁ソレノイド
11Aaに流れる電流はデューティ比に応じた値に制限
され、チルト前傾速度が低下する。本例ではオーバ値T
oもオン値Tdも一定であり、従ってデューティ比も一
定であるが、その値はデューティが0.5など任意に設
定すれば良い。
【0037】<リフト上下漏電時の安全対策>次に、図
1,図2,図5,図26,図27を参照して、CPU1
6におけるリフト上下漏電時の安全対策に関する演算処
理の例を説明する。なお、リフト上下の電流指令値の演
算処理については、先の例と同じなので、簡単な説明に
とどめる。
【0038】CPU16は図26の制御フローに示すよ
うに、まず故障診断を行う(ステップS180)。故障
診断としては、図27に示すように、ステップS200
にてリフト上げ方向か否か、また次のステップS201
にてリフト下げ方向か否かを判定し、いずれも否である
場合即ちジョイスティックレバー9aがレバー中立域に
位置している場合に、A/Dコンバータ17を通してリ
フト下げ用電磁弁駆動回路30,リフト上げ用電磁弁駆
動回路40の各電流検出器31,41から入力した電流
検出値(実効値あるいは平均値)が漏電検出用の所定値
(漏れ値)を超えるか否かを判定する(ステップS20
2)。いずれかの電流検出値が漏れ値より大きければ、
図1または図2に示すように漏電発生と判断し、これを
表わす漏れフラグをセットすると同時に、B1 ポートも
2 ポートもハイレベルにリセットしてリレー38,4
8をオフにし、電磁ソレノイド11Bb,11Baへ流
す電流を電源側からしゃ断する(ステップS203)。
どちらの電流検出値も漏れ値以下であれば、漏電はして
いないので、B1 ポートもB2 ポートもローレベルにセ
ットして、各リレー38,48をオンにする(ステップ
S204)。
【0039】図26に戻り、故障診断の結果、漏れフラ
グがセットされれば漏電発生であり、この場合には更
に、電流指令値を出力停止値に保ち、また、A1 ポート
もA2ポートもハイレベルにクリアし、その上、アンロ
ード弁28もオフにして、リフトシリンダ1が完全に停
止するように処置する(ステップS181,S18
2)。漏電発生でなければ、リフト方向を判定し、リフ
ト下げ方向であれば(ステップS183)、図11に示
したようなテーブルからレバー出力値を計算し(ステッ
プS184)、また図12に示したようなテーブルから
リフト下げ速度のリミット値を計算する(ステップS1
85)。そして、レバー出力値がリミット値以下であれ
ばレバー出力値を、そうでなければリミット値を電流指
令値として、リフト下げ用電磁弁駆動回路30の偏差演
算器31に与える(ステップS186〜S188)。ま
た同時に、A1 ポートをローレベルにセットすると共に
アンロード弁28をオンにして、リフトシリンダ1の制
御を可能にする。リフト上げ方向であれば(ステップS
189)、図13に示したようなテーブルからレバー出
力値を計算し、これを電流指令値としてリフト上げ用電
磁弁駆動回路40の偏差演算器41に与える(ステップ
S190,S191)。また同時に、A2 ポートをロー
レベルにセットすると共にアンロード弁28をオンにし
て、リフトシリンダ1の制御を可能にする。レバー中立
域であれば、出力停止値を電流指令値として各偏差演算
器31,41に与えると共に、A1 ポートもA2 ポート
もハイレベルにクリアし、またアンロード弁28をオフ
にして、リフトシリンダ1が完全に停止するように処置
する(ステップS192)。リフト下げ用,リフト上げ
用各電磁弁駆動回路30,40は電流指令値と、A 1
ート,B1 ポート,A2 ポート及びB2 ポートの信号に
基づいて動作する(ステップS193)。
【0040】<チルト前後傾漏電時の安全対策>次に、
図3,図4,図5,図28,図29を参照して、CPU
16におけるチルト前後傾漏電時の安全対策に関する演
算処理の例を説明する。なお、チルト前後傾の電流指令
値の演算処理については、先の例と同じなので、簡単な
説明にとどめる。
【0041】CPU16は図28の制御フローに示すよ
うに、まず故障診断を行う(ステップS210)。故障
診断としては、図29に示すように、ステップS230
にてチルト前傾方向か否か、また次のステップS231
にてチルト後傾方向か否かを判定し、いずれも否である
場合即ちジョイスティックレバー9bがレバー中立域に
位置している場合に、A/Dコンバータ17を通してチ
ルト前傾用電磁弁駆動回路50,チルト後傾用電磁弁駆
動回路60の各電流検出器51,61から入力した電流
検出値(実効値あるいは平均値)が漏電検出用の所定値
(漏れ値)を超えるか否かを判定する(ステップS23
2)。いずれかの電流検出値が漏れ値より大きければ、
図3または図4に示すように漏電発生と判断し、これを
表わす漏れフラグをセットすると同時に、B3 ポートも
4 ポートもハイレベルにリセットしてリレー58,6
8をオフにし、電磁ソレノイド11Aa,11Abへ流
す電流を電源側からしゃ断する(ステップS233)。
どちらの電流検出値も漏れ値以下であれば、漏電はして
いないので、B3 ポートもB4 ポートもローレベルにセ
ットして、各リレー58,68をオンにする(ステップ
S234)。
【0042】図28に戻り、故障診断の結果、漏れフラ
グがセットされれば漏電発生であり、この場合には更
に、電流指令値を出力停止値に保ち、また、A3 ポート
もA4ポートもハイレベルにクリアし、その上、アンロ
ード弁28もオフにして、チルトシリンダ8が完全に停
止するように処置する(ステップS211,S21
2)。漏電発生でなければ、チルト方向を判定し、チル
ト前傾方向であれば(ステップS213)、図17に示
したようなテーブルからレバー出力値を計算し(ステッ
プS214)、また図18に示したようなテーブルから
チルト前傾速度のリミット値を計算する(ステップS2
15)。そして、レバー出力値がリミット値以下であれ
ばレバー出力値を、そうでなければリミット値を電流指
令値として、チルト前傾用電磁弁駆動回路50の偏差演
算器51に与える(ステップS216〜S218)。ま
た同時に、A3 ポートをローレベルにセットすると共に
アンロード弁28をオンにして、チルトシリンダ8の制
御を可能にする。チルト後傾方向であれば(ステップS
219)、図19に示したようなテーブルからレバー出
力値を計算し、これを電流指令値としてチルト後傾用電
磁弁駆動回路60の偏差演算器61に与える(ステップ
S220,S221)。また同時に、A4 ポートをロー
レベルにセットすると共にアンロード弁28をオンにし
て、チルトシリンダ8の制御を可能にする。レバー中立
域であれば、出力停止値を電流指令値として各偏差演算
器51,61に与えると共に、A3 ポートもA4 ポート
もハイレベルにクリアし、またアンロード弁28をオフ
にして、チルトシリンダ8が完全に停止するように処置
する(ステップS222)。チルト前傾用,チルト後傾
用各電磁弁駆動回路50,60は電流指令値と、A 3
ート,B3 ポート,A4 ポート及びB4 ポートの信号に
基づいて動作する(ステップS223)。
【0043】
【発明の効果】上記実施例とともに詳細に説明したよう
に、本発明によれば、電磁弁駆動回路系に断線,短絡あ
るいは漏電があって電流フィードバック制御が正しく機
能しない場合に、的確な安全対策をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リフト下げに関する制御系のシステム構成を示
す図。
【図2】リフト上げに関する制御系のシステム構成を示
す図。
【図3】チルト前傾に関する制御系のシステム構成を示
す図。
【図4】チルト後傾に関する制御系のシステム構成を示
す図。
【図5】油圧系を示す図。
【図6】デューティ比漸減により電流をゼロまで徐々に
制限する例を示す図。
【図7】一定デューティ比により電流を制限する例を示
す図。
【図8】リフト下げにおける短絡及び断線対策の制御フ
ローを示す図。
【図9】故障診断のフローを示す図。
【図10】割込による故障処理フローを示す図。
【図11】リフト下げレバー計算のテーブルを示す図。
【図12】最大下降速度リミット計算のテーブルを示す
図。
【図13】リフト上げレバー計算のテーブルを示す図。
【図14】チルト前傾における短絡及び断線対策の制御
フローを示す図。
【図15】故障診断のフローを示す図。
【図16】割込による故障処理フローを示す図。
【図17】チルト前傾レバー計算のテーブルを示す図。
【図18】最大チルト前傾速度リミット計算のテーブル
を示す図。
【図19】チルト後傾レバー計算のテーブルを示す図。
【図20】リフト下げにおける短絡及び断線対策の制御
フローの他の例を示す図。
【図21】故障診断のフローを示す図。
【図22】故障処理のフローを示す図。
【図23】チルト前傾における短絡及び断線対策の制御
フローの他の例を示す図。
【図24】故障診断のフローを示す図。
【図25】故障処理のフローを示す図。
【図26】リフトにおける電流漏れ対策の制御フローを
示す図。
【図27】故障診断のフローを示す図。
【図28】チルトにおける電流漏れ対策の制御フローを
示す図。
【図29】故障診断のフローを示す図。
【図30】フォークリフトの一例を示す図。
【符号の説明】
1 リフトシリンダ 8 チルトシリンダ 9a リフト用作業機レバー 9b チルト用作業機レバー 10 コントローラ 11A チルト用電磁比例制御弁 11B リフト用電磁比例制御弁 11Aa,11Ab,11Ba,11Bb 電磁ソレノ
イド 16 CPU 30 リフト下げ用電磁弁駆動回路 40 リフト上げ用電磁弁駆動回路 50 チルト前傾用電磁弁駆動回路 60 チルト後傾用電磁弁駆動回路 31,41,51,61 偏差演算器 32,42,52,62 電流検出器 33,43,53,63 三角波発生器 34,44,54,64 コンパレータ 35,45,55,65 OR回路 36,46,56,66 ドライバ 37,47,57,67 最大電流決定回路 38,48,58,68 リレー 39,49,59,69 バッファアンプ A1 ,A2 ,A3 ,A4 ,B1 ,B2 ,B3 ,B4
PUのポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北林 鶴治 神奈川県相模原市田名3000番地 エム・エ イチ・アイさがみハイテック株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトの昇降用油圧シリンダに
    流れる圧油の流量をコイルに流れる電流に応じて制御す
    る電磁比例制御弁と、レバー中立域を操作範囲内に有す
    る作業機レバーと、電流の指令値として、作業機レバー
    がレバー中立域に位置する場合は前記油圧シリンダを停
    止させうる電流値即ち出力停止値を設定し、作業機レバ
    ーがレバー中立域以外に位置する場合はその位置に応じ
    た前記出力停止値より大きい電流値即ちレバー値を設定
    する電流指令手段と、電磁比例制御弁の前記コイルに流
    れた電流を検出する電流検出手段と、電流指令値と電流
    検出値との偏差を求める偏差演算手段と、偏差がゼロと
    なるように電磁比例制御弁の前記コイルに電流を供給す
    る電流供給手段とを具備するフォークリフトの昇降装置
    において、 電流検出値が電流指令値以上の予め設定した所定値を超
    えることにより短絡発生と判定する短絡判定手段と、 電流検出値が出力停止値未満の予め設定した所定値以下
    であることにより断線発生と判定する断線判定手段と、 短絡発生または断線発生と判定された場合に、電磁比例
    制御弁の前記コイルに流れる電流を制限する電流制限手
    段と、を具備することを特徴とするフォークリフトの昇
    降装置。
  2. 【請求項2】 前記断線判定手段は作業機レバーがレバ
    ー中立域以外に位置する場合に、電流検出値が出力停止
    値以下の所定値以下であることにより断線発生と判定す
    るものであることを特徴とする請求項1記載のフォーク
    リフトの昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記電流制限手段はコイルに流れる電流
    を出力停止値以下まで徐々に制限するものであることを
    特徴とする請求項1または2記載のフォークリフトの昇
    降装置。
  4. 【請求項4】 前記電流制限手段は前記偏差にデューテ
    ィ比を乗じることにより電流を制限するものであること
    を特徴とする請求項1または2または3記載のフォーク
    リフトの昇降装置。
  5. 【請求項5】 短絡発生または断線発生と判定された場
    合に、前記電流指令手段は電流指令値を出力停止値とす
    るものであることを特徴とする請求項4記載のフォーク
    リフトの昇降装置。
  6. 【請求項6】 作業機レバーがレバー中立域に位置する
    場合に、電流検出値が出力停止値以上の予め定めた所定
    値を超えることにより漏電発生と判定する漏電判定手段
    と、 漏電発生と判定された場合に、電磁比例制御弁の前記コ
    イルに流れる電流をしゃ断する電流しゃ断手段と、を具
    備することを特徴とする請求項1または2または3また
    は4または5記載のフォークリフトの昇降装置。
  7. 【請求項7】 前記短絡判定手段、断線発生手段及び電
    流制限手段の代りに、 作業機レバーがレバー中立域に位置する場合に、電流検
    出値が出力停止値以上の予め定めた所定値を超えること
    により漏電発生と判定する漏電判定手段と、 漏電発生と判定された場合に、電磁比例制御弁の前記コ
    イルに流れる電流をしゃ断する電流しゃ断手段と、を具
    備することを特徴とする請求項1記載のフォークリフト
    の昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100325254B1 (ko) * 1999-12-16 2002-02-25 주식회사 디엠씨에스 전기차 구동모터 제어시스템
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KR20210053909A (ko) 2018-10-02 2021-05-12 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설장비의 작업유닛 제어장치

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