JPH07108751A - スクラッチ印刷物およびその製造方法 - Google Patents

スクラッチ印刷物およびその製造方法

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JPH07108751A
JPH07108751A JP5279027A JP27902793A JPH07108751A JP H07108751 A JPH07108751 A JP H07108751A JP 5279027 A JP5279027 A JP 5279027A JP 27902793 A JP27902793 A JP 27902793A JP H07108751 A JPH07108751 A JP H07108751A
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JP
Japan
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printing
printed
scratch
printed matter
paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP5279027A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitaka Kan
文隆 冠
Hiroaki Ubukawa
裕章 生川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隠蔽層を擦って剥がすことにより、その下に
ある情報を知ることができるスクラッチ印刷物およびそ
の製造方法において、高速に製造できるスクラッチ印刷
物の構成およびその製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 給紙部1にセットされた用紙は、情報印刷部
2によりオフセット印刷され、引き続いて、隠蔽層印刷
部3により石油系溶剤を含有するインキからなる隠蔽層
を印刷する。その後、乾燥部4により乾燥し、冷却部5
により冷却する。さらに、連結された折加工部6により
スクラッチ印刷物が所望の形態に折加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクラッチ印刷物および
その製造方法に関し、特にオフセット印刷機に引き続い
て、インライン加工で製造できるスクラッチ印刷物およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲーム用のカード、抽選券等において
「当たり」「はずれ」や抽選番号等の情報を隠すために
隠蔽性を有するインキ(通常は銀インキ)により情報を
隠蔽したスクラッチ印刷物がよく利用されている。この
スクラッチ印刷物は図3に示すように用紙7の上に絵
柄、文字等の何らかの情報を有する情報層13が印刷さ
れており、さらに情報層13を覆うかたちで隠蔽層14
が印刷されたものであり、隠蔽層14を爪やコイン等で
擦ることにより剥がして情報層13の情報を知ることが
できるものとなっている。
【0003】従来、スクラッチ印刷物の情報層13はオ
フセット印刷方式により印刷され、乾燥させた後、隠蔽
層14はスクリーン印刷で行われている。隠蔽層は隠蔽
性を良くするためにインキの盛り量の多いスクリーン印
刷以外では行われていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では、情報部分はオフセット印刷により高速で印刷
できるが、隠蔽層はスクリーン印刷で行うため時間がか
かり、結果としてスクラッチ印刷物の製造には多大な時
間を要していた。また、最近、小冊子の製造において、
印刷に引き続き、糊付け、折り、打ち抜き、ミシン目入
れ、断裁等の加工をインラインで高速に行うことが可能
になっているが、小冊子にスクラッチ印刷を行う場合に
は、この糊付け以降の工程を接続できないという問題が
あった。このため、スクラッチ印刷物の製造を高速、安
価に行うことが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明では、情報部分をオフセット印刷により
印刷し、引き続き、凸版印刷により隠蔽層を印刷し、そ
の後、乾燥させる方式をとり、用紙の上に絵柄、文字を
有する情報層、石油系溶剤を含有するインキからなる隠
蔽層を有するスクラッチ印刷物を製造することとした。
【0006】
【作用】本発明では、まず、オフセット輪転印刷機によ
り用紙に情報を有する部分を印刷し、引き続き、凸版印
刷機により石油系溶剤を含有するインキを情報部分の上
に印刷し、その後、乾燥機により乾燥させ、スクラッチ
印刷物を得る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明による印刷方法を実現する印刷システ
ムの概略側面図である。図1に示す印刷システムは用紙
7を供給する給紙部1、黄、赤、藍、墨の4色のオフセ
ット輪転印刷を行う情報印刷部2、銀インキを凸版印刷
方式により印刷する隠蔽層印刷部3、インキを乾燥させ
る乾燥部4、乾燥した印刷物を冷却する冷却部5、印刷
済の用紙を所望の形態に折り加工する折加工部6により
構成される。
【0008】次に、この印刷システムによる印刷方法に
ついて説明する。まず、図1に示す給紙部1に用紙を、
情報印刷部2に各色のインキを、隠蔽層印刷部3に銀イ
ンキをそれぞれセットしてシステムを作動させる。隠蔽
層に用いるインキの色としては、金、黒、紺、パール等
さまざまな色が使用できるが、ここでは、よく使用され
る銀インキを用いた。用紙は情報印刷部2で絵柄、文字
等の情報を印刷され、さらに隠蔽層印刷部3において隠
蔽すべき情報に対応する箇所に銀インキが印刷される。
次に、印刷物は乾燥部4により乾燥され、冷却部5で冷
却された後、折加工部6で所望の折り加工が行われ、ス
クラッチ印刷を施した小冊子が出来上がる。
【0009】図1に示す印刷システムにおいて給紙部
1、情報印刷部2は従来のオフセット印刷と全く変わり
はないが、本発明の特徴は隠蔽層印刷部3にある。図2
は隠蔽層印刷部3の要部拡大図である。隠蔽層印刷部3
は図2に示すように元ローラー9、インキ着ローラー1
0、版胴(印刷胴)11、印刷圧胴12により構成さ
れ、図に示す矢印の方向に回転し、用紙7に銀インキを
印刷する。従来、このような凸版印刷でスクラッチ用の
印刷を行うことは困難であったが、ここでは、石油系溶
剤を含有する銀インキを用いて隠蔽層14を印刷するた
め、凸版印刷方式で行うことが可能である。この銀イン
キにはスチレン−ブタジエン共重合樹脂もしくはブタジ
エン樹脂を含み、石油系溶剤は沸点250℃前後のもの
が好ましい。好ましい銀インキの組成の一例を示すと以
下の通りである。
【0010】顔料分 44.2% 溶剤分 45.7% 樹脂分 10.1%
【0011】また、銀インキの用紙への密着性を良くす
るため、ここでは、版胴11の材質をスポンジゴム性に
してある。
【0012】隠蔽層14を印刷した後、乾燥部4では、
乾燥部4の出口での紙面温度100〜150℃(好まし
くは140℃)となる程度の熱で160〜330m/分
で走行する印刷紙を乾燥させる。
【0013】本発明の特徴は、情報印刷部2、隠蔽層印
刷部3、乾燥部4をこの順序で配置した点にもあり、隠
蔽層に石油系溶剤を含んだ銀インキを使用することによ
り、乾燥前に隠蔽層を印刷することが可能となった。
【0014】以上、本発明について実施例をあげて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば、版胴11の材質をスポンジゴムではなく、
フレキソ版にしてもよい。
【0015】隠蔽層が印刷されたら、冷却した後、折加
工部6により折り加工が行われ、スクラッチ印刷を施し
た小冊子が出来上がる。
【0016】本発明では上記のようにしてスクラッチ印
刷のインライン化が可能になったため、スクラッチ印刷
と他の加工との組合せが容易に、しかも高速にできるよ
うになった。例えば、図4に示すような小冊子は、隠蔽
層を印刷した後、乾燥し、次に打ち抜き機により打ち抜
き開口15を施し、最後に折り加工を行うことにより、
製造される。図4に示すような小冊子は隠蔽層が打ち抜
き窓から覗くことができ、表紙に隠された部分に隠蔽さ
れた部分と対応する何かを印刷しておくと、ゲーム性の
高いスクラッチ印刷物ができる。
【0017】図5〜図7は、本発明でスクラッチ印刷を
インライン化したことにより高速に製造することが可能
になったスクラッチ印刷物の他の例を示すものであり、
図6、図7は右側に示したものが左側に示したものを開
いた状態となっている。図7に示す小冊子は打ち抜き1
6を開くと、隠蔽層14が現れるようになっている。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればオ
フセット印刷方式により情報層を印刷し、引き続いて、
凸版印刷方式により石油系溶剤を含む銀インキで隠蔽層
を印刷し、その後、乾燥させるようにしたので、スクラ
ッチ印刷物の製造のインライン化を可能とした。このた
め、折り加工、打ち抜き加工、ミシン加工、糊付け加工
等さまざまな加工につなげることができ、特に、複雑な
形態の小冊子にスクラッチ印刷を施す場合の効率化が図
れるという効果を奏する。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクラッチ印刷システムの概略側
面図である。
【図2】隠蔽層印刷部3の要部拡大図である。
【図3】スクラッチ印刷物の層構成を示す断面図であ
る。
【図4】本発明によるスクラッチ印刷の応用例を示す図
である。
【図5】本発明によるスクラッチ印刷の応用例を示す図
である。
【図6】本発明によるスクラッチ印刷の応用例を示す図
である。
【図7】本発明によるスクラッチ印刷の応用例を示す図
である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 情報印刷部 3 隠蔽層印刷部 4 乾燥部 5 冷却部 6 折加工部 7 用紙 8 銀インキ 9 元ローラー 10 インキ着ローラー 11 版胴 12 印刷圧胴 13 情報層 14 隠蔽層 15 打ち抜き開口 16 打ち抜き

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の上に、絵柄、文字等を印刷された
    情報層と、石油系溶剤を含有するインキにより印刷され
    た隠蔽層を有することを特徴とするスクラッチ印刷物
  2. 【請求項2】 オフセット輪転印刷機により用紙に絵
    柄、文字等の情報を印刷し、引き続いて、その上に凸版
    印刷方式により石油系溶剤を含有するインキからなる隠
    蔽層を印刷し、その後、乾燥させることを特徴とするス
    クラッチ印刷物の製造方法
JP5279027A 1993-10-12 1993-10-12 スクラッチ印刷物およびその製造方法 Pending JPH07108751A (ja)

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JP5279027A JPH07108751A (ja) 1993-10-12 1993-10-12 スクラッチ印刷物およびその製造方法

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JPH07108751A true JPH07108751A (ja) 1995-04-25

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JP5279027A Pending JPH07108751A (ja) 1993-10-12 1993-10-12 スクラッチ印刷物およびその製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19832004A1 (de) * 1998-07-16 2000-01-27 Kanzan Spezialpapiere Gmbh Rubbellose und Verfahren zu deren Herstellung
US8091687B2 (en) 2006-10-25 2012-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Elevator system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19832004A1 (de) * 1998-07-16 2000-01-27 Kanzan Spezialpapiere Gmbh Rubbellose und Verfahren zu deren Herstellung
DE19832004C2 (de) * 1998-07-16 2000-06-29 Kanzan Spezialpapiere Gmbh Rubbellose und Verfahren zu deren Herstellung
US8091687B2 (en) 2006-10-25 2012-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Elevator system

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Effective date: 20020924