JPH07257080A - 特殊印刷物 - Google Patents
特殊印刷物Info
- Publication number
- JPH07257080A JPH07257080A JP6077901A JP7790194A JPH07257080A JP H07257080 A JPH07257080 A JP H07257080A JP 6077901 A JP6077901 A JP 6077901A JP 7790194 A JP7790194 A JP 7790194A JP H07257080 A JPH07257080 A JP H07257080A
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- JP
- Japan
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- printed
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- printed matter
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低コストでありながらも、隠れた画像が擦る
前の状態では認識できないようにする。 【構成】 基材２上の所定領域に硬貨の金属よりも硬度
の大きい材料を含むインキ組成物３を均一に印刷し、そ
の上に文字や絵柄の画像を構成する部分を塗り分けるよ
うにしてオーバープリントニス４を印刷する。硬貨で擦
る前にあっては見た目に画像の区別がつかず、硬貨で擦
ることによってオーバープリントニス４を印刷した以外
の部分が黒色に変化して画像が明瞭に認識できる状態と
なる。
前の状態では認識できないようにする。 【構成】 基材２上の所定領域に硬貨の金属よりも硬度
の大きい材料を含むインキ組成物３を均一に印刷し、そ
の上に文字や絵柄の画像を構成する部分を塗り分けるよ
うにしてオーバープリントニス４を印刷する。硬貨で擦
る前にあっては見た目に画像の区別がつかず、硬貨で擦
ることによってオーバープリントニス４を印刷した以外
の部分が黒色に変化して画像が明瞭に認識できる状態と
なる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種くじ類、玩具、学
習具等に好適に用いられる印刷物に係るものであり、詳
しくは隠れた文字や絵柄の画像が硬貨で擦ることにより
現れるようにした特殊印刷物に関するものである。
習具等に好適に用いられる印刷物に係るものであり、詳
しくは隠れた文字や絵柄の画像が硬貨で擦ることにより
現れるようにした特殊印刷物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の印刷物として、印刷基材
上に硬貨の金属よりも硬度の大きい材料を含むインキ組
成物で文字や絵柄の画像を印刷したもの、すなわちその
印刷部分を硬貨で擦ると硬貨の金属が削り取られ、削り
取られた金属によって印刷部分が着色され、より明瞭に
視認し得る状態となることを利用したものが知られてい
る（特開昭６２−２９７１９６号公報参照）。
上に硬貨の金属よりも硬度の大きい材料を含むインキ組
成物で文字や絵柄の画像を印刷したもの、すなわちその
印刷部分を硬貨で擦ると硬貨の金属が削り取られ、削り
取られた金属によって印刷部分が着色され、より明瞭に
視認し得る状態となることを利用したものが知られてい
る（特開昭６２−２９７１９６号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた印
刷物は、一般のスクラッチクジのように銀インキを用い
てシルクスクリーン印刷により隠蔽層を形成する工程を
必要とせず、低コストで効率よく製造できるという優れ
た利点を有してはいるものの、印刷物に形成された画像
が硬貨で擦らなくても認識できてしまうという欠点があ
った。
刷物は、一般のスクラッチクジのように銀インキを用い
てシルクスクリーン印刷により隠蔽層を形成する工程を
必要とせず、低コストで効率よく製造できるという優れ
た利点を有してはいるものの、印刷物に形成された画像
が硬貨で擦らなくても認識できてしまうという欠点があ
った。
【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、低コストで
あって、擦る前の状態では画像が視認できないようにし
た特殊印刷物を提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、低コストで
あって、擦る前の状態では画像が視認できないようにし
た特殊印刷物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特殊印刷物は、基材上の所定領域に硬貨の
金属よりも硬度の大きい材料を含むインキ組成物を均一
に印刷し、その上に文字や絵柄の画像を構成する部分を
塗り分けるようにしてオーバープリントニスを印刷した
ことを特徴としている。
に、本発明の特殊印刷物は、基材上の所定領域に硬貨の
金属よりも硬度の大きい材料を含むインキ組成物を均一
に印刷し、その上に文字や絵柄の画像を構成する部分を
塗り分けるようにしてオーバープリントニスを印刷した
ことを特徴としている。
【０００６】なお、前掲の特開昭６２−２９７１９６号
公報にも記載されているように、硬貨の金属よりも硬度
の大きい上記の材料としては酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、二酸化けい素、酸化クロムなどを利用することが
できる。
公報にも記載されているように、硬貨の金属よりも硬度
の大きい上記の材料としては酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、二酸化けい素、酸化クロムなどを利用することが
できる。
【０００７】
【作用】上述の構成からなる本発明の特殊印刷物は、ベ
タ状のインキ組成物の上に透明なオーバープリントニス
が画像を構成する部分を塗り分けるパターンで印刷され
ているため、見た目にはオーバープリントニスの印刷部
分と非印刷部分の区別がしづらく、画像が視認できない
隠れた状態となる。そして、硬貨で擦ることによりオー
バープリントニスを印刷した以外の部分が黒色に変化し
て文字や絵柄の画像が浮き出て見えるようになる。
タ状のインキ組成物の上に透明なオーバープリントニス
が画像を構成する部分を塗り分けるパターンで印刷され
ているため、見た目にはオーバープリントニスの印刷部
分と非印刷部分の区別がしづらく、画像が視認できない
隠れた状態となる。そして、硬貨で擦ることによりオー
バープリントニスを印刷した以外の部分が黒色に変化し
て文字や絵柄の画像が浮き出て見えるようになる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【０００９】図１は本発明に係る特殊印刷物の第１実施
例を示す平面図、図２はその一部断面図であり、この印
刷物１は、コートボール、カード紙、カップ原紙等の基
材２上の所定領域に硬貨の金属よりも硬度の大きい材料
を含むインキ組成物３をグラビア印刷法により均一に印
刷し、その上に文字「Ａ」の画像を構成する部分を抜い
てオーバープリントニス４を印刷することで形成されて
いる。
例を示す平面図、図２はその一部断面図であり、この印
刷物１は、コートボール、カード紙、カップ原紙等の基
材２上の所定領域に硬貨の金属よりも硬度の大きい材料
を含むインキ組成物３をグラビア印刷法により均一に印
刷し、その上に文字「Ａ」の画像を構成する部分を抜い
てオーバープリントニス４を印刷することで形成されて
いる。
【００１０】本実施例では、顔料として酸化チタン（ル
チル型）、樹脂として硝化綿、ポリアミド等、溶剤とし
てトルエン、酢酸エチル、ＩＰＡ等を用い、それぞれを
２０〜３０重量％、１０重量％、６０〜７０重量％混合
して作製したインキ組成物４を使用している。ここで、
酸化チタン（ルチル型）のモース硬度は６．０〜７．０
であり、硬貨の材料として一般に用いられている金属の
モース硬度（ニッケル＝３．８、黄銅＝３．０〜４．
０、銅＝３．０）よりもはるかに大きい。
チル型）、樹脂として硝化綿、ポリアミド等、溶剤とし
てトルエン、酢酸エチル、ＩＰＡ等を用い、それぞれを
２０〜３０重量％、１０重量％、６０〜７０重量％混合
して作製したインキ組成物４を使用している。ここで、
酸化チタン（ルチル型）のモース硬度は６．０〜７．０
であり、硬貨の材料として一般に用いられている金属の
モース硬度（ニッケル＝３．８、黄銅＝３．０〜４．
０、銅＝３．０）よりもはるかに大きい。
【００１１】上記印刷物１はオーバープリントニス４が
透明であるため見た目には画像の区別はつかないが、表
面を硬貨で擦ると文字「Ａ」の部分において露出したイ
ンキ組成物３中の酸化チタンにより硬貨が削り取られ、
その結果、図３に示す如く文字「Ａ」の部分が黒色に変
化して明瞭に視認し得る状態となった。
透明であるため見た目には画像の区別はつかないが、表
面を硬貨で擦ると文字「Ａ」の部分において露出したイ
ンキ組成物３中の酸化チタンにより硬貨が削り取られ、
その結果、図３に示す如く文字「Ａ」の部分が黒色に変
化して明瞭に視認し得る状態となった。
【００１２】図４は本発明に係る特殊印刷物の第２実施
例を示す平面図、図５はその一部断面図であり、この印
刷物１は、コートボール、カード紙、カップ原紙等の基
材２上の所定領域に第１実施例で使用したのと同じイン
キ組成物３をグラビア印刷法により均一に印刷し、その
上に文字「Ａ」の画像を構成する部分に対応してオーバ
ープリントニス４を印刷することで形成されている。
例を示す平面図、図５はその一部断面図であり、この印
刷物１は、コートボール、カード紙、カップ原紙等の基
材２上の所定領域に第１実施例で使用したのと同じイン
キ組成物３をグラビア印刷法により均一に印刷し、その
上に文字「Ａ」の画像を構成する部分に対応してオーバ
ープリントニス４を印刷することで形成されている。
【００１３】本実施例の印刷物１は第１実施例のものと
同様に見た目には画像の区別はつかないが、表面を硬貨
で擦ると文字「Ａ」以外の部分において露出したインキ
組成物３中の酸化チタンにより硬貨が削り取られ、その
結果、図６に示す如く文字「Ａ」以外の部分が黒色に変
化し、画像が抜文字で視認し得る状態となった。
同様に見た目には画像の区別はつかないが、表面を硬貨
で擦ると文字「Ａ」以外の部分において露出したインキ
組成物３中の酸化チタンにより硬貨が削り取られ、その
結果、図６に示す如く文字「Ａ」以外の部分が黒色に変
化し、画像が抜文字で視認し得る状態となった。
【００１４】なお、オーバープリントニスで覆われる印
刷基材面において上記の如き隠れた画像を形成する必要
のない領域に対しては、硬貨の金属よりも硬度の大きい
材料を含むインキ組成物を印刷する必要はなく、普通の
印刷インキ（グラビア、オフセット、活版インキ）で印
刷を施すようにしてもよい。
刷基材面において上記の如き隠れた画像を形成する必要
のない領域に対しては、硬貨の金属よりも硬度の大きい
材料を含むインキ組成物を印刷する必要はなく、普通の
印刷インキ（グラビア、オフセット、活版インキ）で印
刷を施すようにしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の特殊印刷
物は、基材上の所定領域に硬貨の金属よりも硬度の大き
い材料を含むインキ組成物を均一に印刷し、その上に文
字や絵柄の画像を構成する部分を塗り分けるようにして
オーバープリントニスを印刷して構成したので、銀イン
キを用いてシルクスクリーン印刷により隠蔽層を形成す
る印刷物に比べて低コストで効率良く製造できる上に、
硬貨で擦る前にあっては見た目に画像の区別がつかず、
硬貨で擦ることによってオーバープリントニスを印刷し
た以外の部分が黒色に変化して明瞭に認識できる状態と
なることから、擦る前に画像が視認できるのが好ましく
ない各種くじ類、玩具、学習具等に広く利用することが
できる。
物は、基材上の所定領域に硬貨の金属よりも硬度の大き
い材料を含むインキ組成物を均一に印刷し、その上に文
字や絵柄の画像を構成する部分を塗り分けるようにして
オーバープリントニスを印刷して構成したので、銀イン
キを用いてシルクスクリーン印刷により隠蔽層を形成す
る印刷物に比べて低コストで効率良く製造できる上に、
硬貨で擦る前にあっては見た目に画像の区別がつかず、
硬貨で擦ることによってオーバープリントニスを印刷し
た以外の部分が黒色に変化して明瞭に認識できる状態と
なることから、擦る前に画像が視認できるのが好ましく
ない各種くじ類、玩具、学習具等に広く利用することが
できる。
【図１】本発明に係る特殊印刷物の第１実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図２】図１に示す特殊印刷物の一部断面図である。
【図３】図１に示す特殊印刷物を硬貨で擦った状態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図４】本発明に係る特殊印刷物の第２実施例を示す平
面図である。
面図である。
【図５】図４に示す特殊印刷物の一部断面図である。
【図６】図４に示す特殊印刷物を硬貨で擦った状態を示
す平面図である。
す平面図である。
１ 特殊印刷物 ２ 基材 ３ インキ組成物 ４ オーバープリントニス
Claims (1)
- 【請求項１】 基材上の所定領域に硬貨の金属よりも硬
度の大きい材料を含むインキ組成物を均一に印刷し、そ
の上に文字や絵柄の画像を構成する部分を塗り分けるよ
うにしてオーバープリントニスを印刷したことを特徴と
する特殊印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6077901A JPH07257080A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 特殊印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6077901A JPH07257080A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 特殊印刷物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07257080A true JPH07257080A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13646984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6077901A Pending JPH07257080A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 特殊印刷物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07257080A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007001092A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Yamato Grand Kk | 印刷物 |
| JP2008142951A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Yamato Grand Kk | 印刷物 |
| JP4577909B1 (ja) * | 2010-05-07 | 2010-11-10 | 株式会社Ｃｂｊスクラッチ | スクラッチ印刷物及びその製造方法 |
| JP2013075508A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-25 | Cbj Scratch:Kk | スクラッチ印刷物、スクラッチ印刷用媒体及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP6077901A patent/JPH07257080A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007001092A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Yamato Grand Kk | 印刷物 |
| JP2008142951A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Yamato Grand Kk | 印刷物 |
| JP4577909B1 (ja) * | 2010-05-07 | 2010-11-10 | 株式会社Ｃｂｊスクラッチ | スクラッチ印刷物及びその製造方法 |
| JP2013049136A (ja) * | 2010-05-07 | 2013-03-14 | Cbj Scratch:Kk | スクラッチ印刷物及びその製造方法 |
| JP2013075508A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-25 | Cbj Scratch:Kk | スクラッチ印刷物、スクラッチ印刷用媒体及びその製造方法 |
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