JPH071079U - トラベラー交換機 - Google Patents

トラベラー交換機

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Publication number
JPH071079U
JPH071079U JP3481693U JP3481693U JPH071079U JP H071079 U JPH071079 U JP H071079U JP 3481693 U JP3481693 U JP 3481693U JP 3481693 U JP3481693 U JP 3481693U JP H071079 U JPH071079 U JP H071079U
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JP
Japan
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traveler
ring
operating
ring rail
yarn
Prior art date
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Pending
Application number
JP3481693U
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English (en)
Inventor
至 横田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH071079U publication Critical patent/JPH071079U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リングレールへの荷重をできるだけ減らして
リングレールの浮き上がりを防止できるトラベラー交換
機を提供する。 【構成】 トラベラー交換手段21,22,23を有す
る動作部11と、リング精紡機に沿って走行する台車部
12とを備えてなる。動作部11は前記台車部12に対
して動作部重量相当の力を付与する定荷重付与手段36
を介して上下動自在に支持されている。また前記台車部
11に走行駆動手段45,46,47,48,49が設
けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リング精紡機のリングに嵌められたトラベラーを自動的に交換する トラベラー交換機に関し、特にリングが設けられたリングレールに対してトラベ ラー交換機が与える荷重をできるだけ少なくしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、トラベラーが用いられるリング精紡機を図4により説明する。リング精 紡機101は加撚機構102とドラフト機構103を有している。ドラフト機構 103は、バックローラ104、エプロン105を有するミドルローラ106、 およびフロントローラ107の上下ローラ対を順に上から下へと配列し、各ロー ラ対の上ローラがクレードルアームで開閉可能に支持され、各ローラ対の下ロー ラが駆動されるものである。太径のスライバS又は粗糸Sはドラフト機構103 を経て糸となる。この糸に以下に述べる加撚機構102を経て紡績糸となる。加 撚機構102は、ボビン2が挿着されるスピンドル軸1と、ボビン2の長手方向 に沿って上下動自在でありトラバース可能なリングレール4と、リングレール4 に固設されたリング5と、リング5に嵌められて周方向に走行自在なトラベラー 7と、バルーン制御リング9と、スネルワイヤ8とを下から上へと配列したもの である。スピンドル軸1は複数錘に共通のベルト3で通常1〜2万RPM前後の 高速回転している。糸Yは、スネルワイヤ8及びバルーン制御リング9及びトラ ベラー7を経てボビン2に巻き取られる。ボビン2が回ると、トラベラー7は糸 に引っ張られて、リング5の上を走行し、糸に撚りを与える。上方から送られた 糸の長さに相当した分だけ、ボビン2とトラベラー7との間に回転数の差があり 、この長さだけボビン2に巻き取られる。すなわち、リング5とトラベラー7は 回転数差を生じさせるための摩擦抵抗体であると同時に、加撚作用を巻取作用に 変えるための走行方向変換機構となっている。この様なリング精紡機101は、 紙面手前から紙面向こうに延びるリングレール4に多数錘設けられており、その ような多数錘のリング精紡機101の列が多数台並べられている。
【0003】 トラベラー7は全長5mmで幅1mmにも満たない小さな金具であって通常C 字型状やクランプ状をしており、リング5に嵌められている。このトラベラー7 はリング5上を1〜2万RPM前後で高速回転するために摩耗する。そこで、1 〜2週間毎にトラベラー7を古いものから新しいものへと交換する必要がある。 従来このトラベラー交換は人手によっており、トラベラー交換機による自動化が 望まれるようになった。
【0004】 そこで、出願人は先に、トラベラー交換手段を有する動作部と、リング精紡機 に沿って走行する台車部とを備え、動作部は台車部に対して上下動自在に支持さ れたトラベラー交換機を提案した。このトラベラー交換機はリングレールに固設 されたリングの取付ピッチ毎に走行する必要があり、そのための走行駆動手段は 動作部に設けられていた。より具体的には、動作部にリングレールに対する磁力 吸着手段とリングレール上を走行する車輪とが設けられ、磁力吸着手段でリング レールと車輪との間に接圧を付与し、車輪が回転駆動されて動作部が走行するも のである。そして、動作部を支持する台車部も引っ張られるようにして同時に走 行する構造となっていた。
【0005】 ところが、車輪の走行面に充分な接圧が得られず、車輪とリングレール面での スリップが原因で所定の送り量が得られないことがあった。そのため、動作部を 走行方向にフレキシブルな板バネで台車部に支持するようにし、スタート時のト ルクを軽減したものを提案している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、台車部の慣性に起因する反力がフレキシブルな板バネを用いて 緩和されたとしても、移動するために必要な力の平均化にしかならず、スリップ による送り量のばらつきが残り、根本的な解決にならなかった。
【0007】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、リングレールへの荷重をできるだけ減らしてリングレールの浮き上がり を防止できるトラベラー交換機を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案のトラベラー交換機は、トラベラー交換手段を有す る動作部と、リング精紡機に沿って走行する台車部とを備えてなり、前記動作部 は前記台車部に対して動作部重量相当の力を付与する定荷重付与手段を介して上 下動自在に支持され、前記台車部に走行駆動手段が設けられたものである。
【0009】
【作用】
台車部に対して動作部を動作部重量相当の力を付与する定荷重付与手段を介し て支持すると、動作部の重量とバネの付与された力が相殺される。リングレール の高さが異なり、動作部の上下方向の位置が変わっても定荷重付与手段であるの で、付与力は変わらず、動作部のどの高さでも重量が相殺される。したがって、 吸着手段等でリングレールに取り付けられた動作部がリングレールに及ぼす力が 少なくなる。また、台車部に走行駆動手段を設けると、リングレール上を駆動走 行する場合に比較して接圧が不要となり、吸着手段の吸着力等を其ほど大きくす る必要がなくなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1はトラベラー交換機の 側面図、図2はトラベラー交換機の正面図である。
【0011】 図1,2において、トラベラー交換機は、動作部11と、該動作部11を上下 動自在に保持する台車部12とからなっている。なお、13は電源・制御部であ る。台車部12は四角枠31に台枠32を斜めに固設した構造であり、四角枠3 1の縦枠にスライドレール33が取り付けられている。動作部11はスライドレ ール33を摺動するスライド体34に取り付けられ、台車部12に対して上下動 自在となっている。また、動作部11には板35が取り付けられ、板35は下向 きに延びた後に斜め上方に曲がっている。台車部には断面が弓形に曲がったうす 板のコイルバネを巻回した定荷重バネ36が設けられ、定荷重バネ36の先端が 板35の端に接続されている。そのため、板35には上向きの力Fが付与する。 この付与力Fは動作部11の重量Gに略等しく調整されており、動作部11の重 量Gが相殺される。
【0012】 動作部11には、リングレール4のコーナ部で転がる車輪37と、リングレー ル4に対する横向き磁石38及び下向き磁石39が取り付けられている。これら 磁石38とリングレール4との間隔はガイドローラ40,41で所定値となる。 なお、図2に示されるように、2個の車輪37,37の間に磁石38,39が設 けられており、車輪37,37でリングレール4が規制され、リングレール4の 継ぎ目Aでリングレール4の端が吸い寄せられて水平方向で傾かないようになっ ている。ところで、図1のリングレール4はチェス部2aの間で上下動すると共 に、チェス部2aの形成につれて徐々に上昇するため、停止位置は区間Lの間の 任意高さとなる。しかし、動作部11はスライドレール33で上下動自在であり 、定荷重バネ36で区間Lの間で略等しい力Fを付与するため、動作部11はリ ングレール4がどの高さにあっても、自重Gが相殺された状態で、磁石38,3 9の吸引力でリングレール4に対して車輪37は適切な接圧が付与される。
【0013】 また、動作部11は、トラベラー交換手段としての糸寄せレバー21、トラベ ラー取り付け装置22、トラベラー取り外し装置23を有している。台車部12 は、第1テンサ24、第2テンサ25、第1ローラ26、第2ローラ27、第3 ローラ28、位置決め部材としてのローラ29を有している。これらの動作機器 は、モータM1で作動するカム列42で所定の順番で動作するようになっている 。テンサ24,25は糸Yの位置まで進出し、二本の固定刃に噛み込む三本の可 動刃の間で糸Yをジグザグ状に貯めるものである。ローラ26,27,28はト ラベラー交換機の走行時には退避しており、動作時に図示のようにスピンドル1 に接する。但しローラ26,27,28の回転は別途のモータM1,M2,M3 による。第1ローラ26はスピンドル1を逆転させて糸Yを弛ませ、第2ローラ 27はスピンドル1を正転させてトラベラー7を所定位置まで走らせ、第3ロー ラ28はスピンドル1を更に正転させて糸Yを張る。糸寄せレバー21はトラベ ラー7の上流側の糸Y1と下流側の糸Y2をリング5を斜めに横切るように寄せ るものである。トラベラー取り付け装置22は新しいトラベラー7をリング5に 嵌め込み、トラベラー取り外し装置23は古いトラベラー7をリング5から外す ものである。位置決め部材であるローラ29はトラベラー交換機の走行時には二 点鎖線のように退避しており、動作時には実線の位置まで揺動し、ストッパーレ ール43の当接部44に当たって停止するようになっている。
【0014】 図2に示すように、第1テンサ24と第1ローラ26が第1ステーションS1 の動作機器であり、糸寄せレバー21とトラベラー取り付け装置22とトラベラ ー取り外し装置23と第2テンサ25と第2ローラ27が第2ステーションシS 2の動作機器であり、第3ローラ28が第3ステーションS3の動作機器である 。トラベラー交換機の全体がリング5の配列ピッチP毎に走行することで、一つ の給糸ボビン2に対して第1ステーションS1→第2ステーションS2→第3ス テーションS3が順に動作するようになっている。
【0015】 このように、ピッチP毎の走行のために、台車部12にレール10上を走行す る車輪45が設けられている。図2に示すように、モータM5が一回転すると、 リンク47,48,49を介して、車輪45が矢印B方向に回転し、丁度ピッチ Pに相当する距離だけ走行するようになっている。
【0016】 さらに、図3により、磁石38,39による磁石吸着手段52と強制引き離し 手段51とを説明する。磁力吸着手段52は、リングレール4の長手方向に延び ている板57上に、リングレール4の側面に密着して回転する2つのローラ40 ,41と、リングレール4へ吸着する磁石38,39を保持する磁石保持部材5 4とが設けられたものである。この磁力吸着手段52は、板57の左端で取り付 け板56に軸支され、軸55により矢印58方向に回動自在に、トラベラー交換 機の動作部11に取り付けられている。
【0017】 強制引き離し手段51は、磁力吸着手段52の後方側に設けられ、レバー51 aを矢印59方向に移動させると、ロッド51bが矢印60方向に移動する構造 になっている。このロッド51bの他端が磁力吸着手段52の板57に設けられ た孔62に引っ掛けられている。この様な構造の強制引き離し手段51は、レバ ー51aを手で掴むように矢印59方向に移動させるとロッド51bが矢印60 方向に移動し、板57を矢印58の右方向に回転移動させ、磁力吸着手段52を リングレール4から強制的に引き離す。特に、板57を軸55を中心とした回転 移動をさせながら引き離すために、単に、平行に引き離す場合に比較して、引き 離し力が小さくて済む。そのため、トラベラー交換機の全体、即ち、動作部及び 台車部をリングレール4から引き離すことは簡単にできる。
【0018】 上述したトラベラー交換機のリング精紡機への装着と運搬を図1により説明す る。フロアF上を運ぶ時は、キャスター50でトラベラー交換機の全体が自立す るようになっており、手で押して所望のリング精紡機まで運ぶ。そして、レール 10に車輪45,46を乗せ、動作部11の高さをリングレール4の高さに合わ せ、車輪37をリングレール4に乗せると、磁石38,39で吸着して図示の状 態となる。トラベラー交換機全体の重心はレール10より外方にあるので、倒れ ようとするが、磁石38で吸着されている。なお、必要に応じて倒れ防止の引っ 掛け具71を設けることもできる。また、動作部11の自重Gが定荷重バネ36 で相殺されているため、僅かな力で動作部11が上昇しようとするが、下向き磁 石39で吸引され、リングレール4から動作部11が離れることがない。
【0019】 つぎに、トラベラー交換機によるトラベラー交換の概要を図2により説明する 。第1ステーションS1で糸を弛ませ、第2ステーションS2でトラベラー交換 を行い、第3ステーションS3で糸を張るように役割分担している。第1ステー ションS1では、ローラ26が中央のボビン2に位置しており、中央のボビン2 を逆転させ、糸を弛ませて第1テンサ24に貯め、ビリがトラベラー7の上流又 は下流側の糸Y1,Y2に生じないようにする。そして、動作部11が1ピッチ Pだけ図面右側に走行しス第2テーションS2の図示の状態となる。この時、位 置決め部材29が進出してストッパーレール43の当接部44に当たり位置決め される。つぎに、第2テンサ25により再び糸Yが貯められ、糸Yは所定の糸張 力で繰り出し又は送り込みができるようになる。そして、トラベラー取り外し装 置22の先端がリング5の上に進出し、ローラ27がボビン2を正転させてトラ ベラー7を走行させ、トラベラー7をトラベラー取り外し装置23の先端に引っ 掛ける。つぎに、糸寄せレバー21が糸をリング5を横切るように寄せ、トラベ ラー取り付け装置22が新たなトラベラー7を挿着した後、トラベラー取り外し 装置22が古いトラベラーを取り外して図示されない回収ボックスに入れる。そ して、第2テンサ25や糸寄せレバー21やトラベラー取り外し装置23やトラ ベラー取り付け装置22が退避し、動作部11が1ピッチPだけ図面右側に走行 する。そして、ローラ28がボビンを正転させて弛んだ糸Yを巻き取って完全に 糸が張った状態にする。
【0020】
【考案の効果】
本考案のトラベラー交換機は、動作部の重量を定荷重付与手段で相殺する共に 、動作部ではなく台車部に走行駆動手段を設けたので、リングレールに余分な力 が作用せず、単にリング精紡機に乗せられただけのリングレールが外力で浮き上 がることがなくなり、リングに対するトラベラー交換をより確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラベラー交換機の側面図
【図2】トラベラー交換機の正面図
【図3】動作部における吸着手段と強制引き離し手段を
示す斜視図
【図4】リング精紡機の正面図
【符号の説明】
11 動作部 12 台車部 21 糸寄せレバー(トラベラー交換手段) 22 トラベラー取り付け装置(トラベラー交換手段) 23 トラベラー取り外し装置(トラベラー交換手段) 33 スライドレール(上下動手段) 36 定荷重バネ(定荷重付与手段) 45,46 車輪(走行駆動手段) 47,48,49 リンク(走行駆動手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラベラー交換手段を有する動作部と、
    リング精紡機に沿って走行する台車部とを備えてなり、
    前記動作部は前記台車部に対して動作部重量相当の力を
    付与する定荷重付与手段を介して上下動自在に支持さ
    れ、前記台車部に走行駆動手段が設けられたトラベラー
    交換機。
JP3481693U 1993-06-01 1993-06-01 トラベラー交換機 Pending JPH071079U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3481693U JPH071079U (ja) 1993-06-01 1993-06-01 トラベラー交換機

Applications Claiming Priority (1)

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JP3481693U JPH071079U (ja) 1993-06-01 1993-06-01 トラベラー交換機

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JPH071079U true JPH071079U (ja) 1995-01-10

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ID=12424737

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JP3481693U Pending JPH071079U (ja) 1993-06-01 1993-06-01 トラベラー交換機

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