JPH05132828A - トラベラー交換機 - Google Patents

トラベラー交換機

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JPH05132828A
JPH05132828A JP3326960A JP32696091A JPH05132828A JP H05132828 A JPH05132828 A JP H05132828A JP 3326960 A JP3326960 A JP 3326960A JP 32696091 A JP32696091 A JP 32696091A JP H05132828 A JPH05132828 A JP H05132828A
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yarn
ring
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thread
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敏昭 古賀
Hirao Otojima
比良雄 音島
Itaru Yokota
至 横田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング精紡機を停止することなく、各錘毎の
トラベラー交換を自動的に行うトラベラー機を提供す
る。 【構成】 リング精紡機に沿って走行自在な操作部11
を設け、該操作部11に、トラベラー7に至る糸Yの糸
保持手段17と、各スピンドル軸1の回転停止手段19
と、ボビン2を回転させトラベラー7を移動させる駆動
手段18と、リング5に糸を寄せる糸寄せレバー21
と、トラベラー交換手段22,23とを設けたトラベラ
ー交換機とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング精紡機のリング
に挿着されたトラベラーを自動的に交換するトラベラー
交換機に関し、特に運転中のリング精紡機に対して動作
可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、トラベラーが用いられるリング精
紡機を図9により説明する。リング精紡機101は加撚
機構102とドラフト機構103を有している。ドラフ
ト機構103は、バックローラ104、エプロン105
を有するミドルローラ106、およびフロントローラ1
07の上下ローラ対を順に上から下へと配列し、各ロー
ラ対の上ローラがクレードルアームで開閉可能に支持さ
れ、各ローラ対の下ローラが駆動されるものである。太
径のスライバS又は粗糸Sはドラフト機構103を経て
糸となる。この糸に以下に述べる加撚機構102を経て
紡績糸となる。加撚機構103は、ボビン2が挿着され
るスピンドル軸2と、ボビン2の長手方向に沿って上下
動自在でありトラバース可能なリングレール4と、リン
グレール4に固定されたリング5と、リング5のフラン
ジ6に挿着されて周方向に走行自在なトラベラー7と、
バルーン制御リング9と、スネルワイヤ8とを下から上
へと配列したものである。スピンドル軸1は複数錘に共
通のベルト3で通常1〜2万RPM前後の高速回転して
いる。糸Yは、スネルワイヤ8及びバルーン制御リング
9及びトラベラー7を経てボビン2に巻き取られる。ボ
ビン2が回ると、トラベラー7は糸に引っ張られて、リ
ング5のフランジ6上を走行し、糸に撚りを与える。上
方から送られた糸の長さに相当した分だけ、ボビン2と
トラベラー7との間に回転数の差があり、この長さだけ
ボビン2に巻き取られる。すなわち、リング5とトラベ
ラー7は回転数差を生じさせるための摩擦抵抗体である
と同時に、加撚作用を巻取作用にための走行方向変換機
構となっている。
【0003】トラベラー7は通常C字型状の金具であ
り、リング5のフランジ6に挿着されている。このトラ
ベラー7はフランジ6上を1〜2万RPM前後で高速回
転するため、摩耗する。そこで、1〜2週間毎にトラベ
ラー7を古いものから新しいものへと交換する必要があ
る。
【0004】従来のトラベラー交換方法は人手によるも
のであった。すなわち、リング精紡機の運転を停止し、
適宜な爪金具を用いて古いトラベラーを外し、新しいト
ラベラーを挿着する。この新しいトラベラーの挿着に際
して、道具として特公昭61−44975号公報に開示
されるトラベラー取付装置が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のトラベラー交換
方法は道具を使うものの人手によるものであり、多数錘
を有するリング精紡機のトラベラーを全数交換するとな
ると、熟練者でも相当の時間を要し、交換要員が必要で
あるという問題点を有していた。また、リング精紡機を
停止してトラベラーを交換するため、トラベラー交換の
ために機台の生産効率が低下するという問題点もあっ
た。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、リング精紡機を停止することなく、各錘毎のト
ラベラー交換を自動的に行うトラベラー交換機を提供せ
んとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のトラベラー交換
機は、リング精紡機に沿って走行自在な操作部を設け、
該操作部に、トラベラーに至る糸の糸保持手段と、各ス
ピンドル軸の回転停止手段と、ボビンを回転させトラベ
ラーを移動させる駆動手段と、リングに糸を寄せる糸寄
せレバーと、トラベラー交換手段とを設けたものであ
る。
【0008】
【作用】トラベラーに至る糸を保持し、特定錘のスピン
ドル軸を停止させ、トラベラーを所定位置に移動させ、
トラベラー前後の糸をリングに寄せ、新旧トラベラーの
交換を行うことで、リング精紡機の運転中にトラベラー
交換が行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はトラベラー交換機の操作部の側面図、図2
はトラベラー交換機の第1操作部の上面図、図3はトラ
ベラー交換機の全体を示す図である。まず、トラベラー
交換機の全体を図3により説明し、次にその要部を説明
する。
【0010】図3(a)は側面図、同(b)は正面図で
ある。図において、トラベラー交換機は、操作部11を
支える台車部12と、台車部12に連結された電源・制
御台車13とからなっている。台車部12は、リング精
紡機のレール10に対する車輪41,42が取り付けら
れたベース43と、ベース43に植設された板バネ44
とからなっている。この板バネ44を介して操作部11
が支えられている。操作部11は、ガイド棒45にリニ
アベアリングなどを介して昇降自在に支持された第1操
作部11aと、ガイド棒45の上側に固定された第2操
作部11bと、ガイド棒45の下側に固定された第3操
作部11cとからなっている。ガイド棒45の上方に滑
車47が取り付けられ、ワイヤ48を介して第1操作部
11aに対するカウンターウェイト49が吊り下げられ
ている。したがって、第1操作部11aはリングレール
4のストローク区間Lの上下動に少しの外力で追従でき
るようになっている。なお、このカウンターウェイト4
9に代わり、二点鎖線図示の圧縮バネ46を用いること
ができる。
【0011】さらに、第1操作部11aはリングレール
4のコーナーを転動する斜め45°配置の車輪50を有
している。この車輪50の外周凹部には磁石が嵌入され
ており、リングレール4のコーナーに吸着し、車輪50
がモータ51で回転駆動される。そして、以下に述べる
位置決め機構でリングレール4のリングに位置決めされ
るようになっている。
【0012】図3に戻り、台車部12に連結された電源
・制御台車13は床面走行の車輪52を有しており、追
従走行が可能である。この電源・制御台車13と台車部
12のベース43はリンク53を介して連結されてい
る。この電源・制御台車13は通常鉛蓄電池を搭載して
おり、操作部11に比較して2〜3倍の重量を有するた
め、電源・制御台車13も切り離して床面走行可能とし
ている。
【0013】上述したトラベラー交換機のリング精紡機
への装着と走行を以下に説明する。図3において、リン
ク53を上げて、ベース43と電源・制御台車13を引
っ掛けた状態にすると、電源・制御台車13の車輪52
でトラベラー交換機の全体が運搬できる。そこで、オペ
レータがトラベラー交換を必要とするリング精紡機の側
まで、このトラベラー交換機を運搬する。そして、リン
ク53を下げて、レール10に車輪41,42を乗せ
る。ところで、精紡機のリングレール4は稼働中はスト
ロークLの区間でゆっくりした速度(毎秒1〜2cm)
で上下動している。そこで、オペレータが第1操作部1
1aを上下させながら高さを調整し、リングレール4の
コーナーに車輪50を吸着させる。このとき、カウンタ
ーウェイト49により高さ調整は容易であり、リングレ
ール4に過度の荷重モーメントが作用しない。なお、カ
ウンターウェイト49はリングレール4に多少の下向き
荷重を加える程度に調整することが好ましい。一般にリ
ングレール4は上向きの力で外れる構造になっているか
らである。また、図3の磁石付の車輪50により第1操
作部11aを所定位置にして乗せるだけでよく、リング
レール4への着脱が容易にできる。この時、最も重量の
ある電源・制御台車13が操作部11から分離されてい
るので、操作も容易である。
【0014】そして、リング交換に際しては、図3のモ
ータ51によって車輪50が所定の回転をし、操作部1
1がリングレール4のリング5の配列ピッチP毎の走行
が可能となっている。走行部11の走行は板バネ44を
介してベース43に伝わり、更にリンク53を介して電
源・制御台車13に伝わり、トラベラー交換機の全体が
走行する。また、板バネ44が存在することにより、操
作部11は微小移動が可能であり、操作部11のリング
5に対する位置決めが小さい力で行えるようになってい
る。すなわち、操作部11を板バネ44を介して分離す
ると共に、次に述べる位置決め機構を用いることによ
り、操作部11の位置決定が速やかに行われる。なお、
電源制御部13の車輪52を駆動するモータを別に設
け、板バネ44に応力センサ44aを取り付け、板バネ
44にある程度の負荷が加わると、電源制御部13が自
走して追随するようにもできる。
【0015】つぎに、上述した第1操作部11a,第2
操作部11b及び第3操作部11cに設けられる各機器
を説明する。図1及び図2に示されるように、第1操作
部11aに、位置決め板16と、糸寄せレバー21と、
トラベラー取り外し装置22と、トラベラー挿着装置2
3と、回収ボックス15とが設けられている。なお、回
収ボックスを除くこれらの機器は共通の駆動源により予
め決められた順序で作動するようになっている。
【0016】図1において、第2操作部11bに、糸保
持装置17が設けられている。また、第3操作部11c
に、ボビン2の下方に当接自在なローラ18(ボビンを
回転させトラベラーを移動させる駆動手段)と、各スピ
ンドル軸1の回転を止めスリップさせるニーブレーキ1
aを操作するレバー19(回転停止手段)が設けられて
いる。ところで、リング精紡機には各スピンドル軸に駆
動モータを有するタイプのものもある。この場合、各ス
ピンドル軸の近傍に起動停止スイッチ(回転停止手段)
が設けられているので、第3操作部11cにはこの起動
停止スイッチに対する操作棒が設けられる。ここで、レ
バー19はスピンドル軸1の回転を止め、トラベラー交
換を可能にする。また、ローラ18は停止状態のボビン
2を回転させ、トラベラー7をリング5上で移動させ、
所定位置とするためのものである。なお、各スピンドル
軸1又は給糸ボビン2の回転を停止させるブレーキ装置
を第3操作部11cに設けることもできる。
【0017】つぎに、第2操作部11bの糸保持装置1
7の構造と作動を図4により説明する。アーム60の先
端にコの字型の引っ掛け部材61が軸支され、クラッチ
62を介してモータ63に連結されている。アーム60
が糸道に進出し更に方向に横移動して引っ掛け部材6
1に糸Yを掛け、クラッチ62をONにして引っ掛け部
材61を回転させる。引っ掛け部材61より上流の糸は
撚りが伝わらないので直ちに切れて糸端はサクションパ
イプ108に吸引される。引っ掛け部材61より下流の
糸は巻き上げられて(ボビンが回転中であると、糸を引
っ張り出すことができる)、引っ掛け部材61に貯めら
れ保持される。そして、クラッチ62をOFFにすると
スリップし、引っ掛け部材61は低トルクの回転モーメ
ントが負荷された状態で停止する。図示されないリング
レールのゆっくりした上下動に伴って、糸Yが引っ掛け
部材61から巻き上げられたり、繰り出されたりする。
この引っ掛け部材61に貯められ保持される糸量は、後
に述べる糸寄せレバーの作動のための繰り出しとトラベ
ラー移動のためのボビンの回転に伴う繰り出しに見合う
量とする。そのため、モータ63の回転数が制御され
る。この糸保持装置17は糸継ぎ部材としても機能す
る。トラベラー交換が完了すると、アーム60が方向
に進出し、更に方向に横移動すると、引っ掛け部材6
1から繰り出された糸Yはフロントローラ107の間に
運ばれ、糸継ぎされる。なお、図示のように、フロント
ローラ107はクレードルアーム109の左右に配設さ
れており、糸保持装置17の方向の横移動は反対側に
も作動できるようになっている。
【0018】なお、糸保持装置は図5のように、テンサ
20とクリップ24の組み合わせとして用いることがで
きる。図5(a)は作動前の状態、図5(b)作動中の
状態を示している。同(a)に示すように、まず、クリ
ップ24で糸Yを挟み保持する。そして、スピンドル軸
1の回転を止めた後に、ローラ18で給糸ボビン2を逆
転させて糸を繰り出しテンサ20で糸を貯める。テンサ
20は噛み合い自在な一対の櫛31,32から成り、櫛
31は3本の爪31aを有し、櫛32は2本の爪32a
を有している。テンサ20が退避位置から方向に進出
すると、糸Yが爪31a,32aの間に位置する。そし
て、爪31a,32aが方向に噛み合って同(b)の
状態になると、糸Yはジグザクになり、糸Yが貯められ
る。また、テンサ20の基部に検出片26aが取り付け
られ、リミットスイッチ26で櫛31,32の噛み合わ
せ量を検出し、充分な糸量が貯められたかどうかを検出
する。また、同(b)に示されるように、グリップ24
はフロントローラ107まで糸を運ぶ動作が可能となっ
ている。
【0019】つぎに、第1操作部11aの位置決め板1
6を詳細に説明する。図2(a)に示されるように、リ
ング5下方に嵌入する半円部16aを有した板である。
位置決め部材16がリング5に向かって押し出されるこ
とにより、リング5に対する操作部11に備えられた各
機器の位置が決まる。すなわち、図2(b)に示される
ように、リング5はトラベラー7が挿着されるフランジ
6とリングレール4に対する取付フランジ5aとを有し
ており、この取付フランジ5aに対して位置決め部材1
6の半円部16aが嵌まり込むようになっている。
【0020】図6は糸寄せレバーの構造と作動を示す図
であり、図(a)は上面図、同(b)はリングの断面
図、同(c)(d)は糸寄せ状態図である。同(a)に
おいて、糸寄せレバー21は一対のレバー33,34か
ら成り、先端に引っ掛け部33a,34aが形成されて
いる。トラベラー7より上の糸Y1に対しては、レバー
34の引っ掛け部33bが上から下へと糸を掛けながら
リング5外周のC位置まで移動する。トラベラー7より
下の糸Y2に対しては、レバー33の引っ掛け部33a
が一旦下がって糸Y2を掛け、リング5内周のA位置ま
で移動する。なお、この糸寄せレバー21の作動の前
に、次に述べるトラベラー取り外し装置22が所定位置
となり、そのアームがストッパーとなって、ボビンの回
転と共に走行するトラベラー7を所定の位置に止めてお
く。また、糸寄せレバーの作動に必要な糸は前述した糸
保持装置から繰り出される。すなわち、同(a)の如
く、引っ掛け部33aが下糸Y2をフランジ6の内側へ
と寄せ、引っ掛け部33bが上糸Y1をフランジ6の外
方へと寄せると、糸Yがフランジ6の上面を斜めに横切
るように保持される。この場合、引っ掛け部33aのA
点と、引っ掛け部33bのC点と、その中間のB点の糸
の位置は、フランジ6に対して同(b)に示される位置
にある。したがって、同(a)のB点の位置で古いトラ
ベラー7取り外すと同時に又はその後に新しいトラベラ
ー7を挿着するとトラベラー7に糸Yが掛かった状態に
なる。ところで、トラベラー挿着装置が新しいトラベラ
ーを挿着した後に、トラベラー取り外し装置が古いトラ
ベラーを取り外す手順により、糸Yが古いトラベラーと
共に運ばれないようにすることが好ましい。この場合、
新旧2つのトラベラーが横切り部分A−Cに位置する必
要がある。そこで、横切り部分A−Cの起点Aをリング
5の内周円の接線にほぼ重なるように糸を保持すると、
横切り部分A−Cを最も長くできる。内周円の接線から
外れる程横切り部分A−Cが短くなる。例えば、同
(c)の如く横切り部分のリング5長手方向の幅がトラ
ベラー7の幅より小さいと、トラベラー7の挿着と取り
外しが失敗する恐れがある。しかし、同(d)の如く横
切り部分のリング5長手方向の幅がトラベラー7の幅よ
り大きいと、トラベラー7の挿着と取り外しが確実に行
われる。
【0021】図7はトラベラー取り外し装置の構造と作
動を示す図である。同(a)(b)に示すように、トラ
ベラー取り外し装置22はアーム35の先端にトラベラ
ー7に対する取り外し部材としての爪35aが形成され
たものであり、アーム35は筒体39に対しての回転
が可能となっている。この筒体39に固定部材としての
押さえ板40が取り付けられており、アーム35の爪3
5aが方向に回転すると、押さえ板40の先端40a
と爪35aでトラベラー7を取り込むようにして保持で
きるようになっている。また、筒体39はその全体が
方向に前進可能となっている。さらに、アーム35がト
ラベラー7に対するストッパー兼用となっており、図1
のローラ18が回転し糸が巻かれると、同(b)に示す
ようにトラベラー7が走行し、押さえ板40と爪35a
の間に入り、アーム35に当たって停止する。そして、
アーム35が方向に旋回すると、同(c)に示すよう
に、トラベラー7を取り込むようにしてリングのフラン
ジ6から浮き上がらせる。さらに、に筒体39が方向
に前進すると、同(d)のようにトラベラー7がリング
のフランジ6から外れる。なお、トラベラー取り外し装
置22が所定位置に前進した場合、トラベラー7がこの
トラベラー取り外し装置22に当たる位置に存在する
と、トラベラーの取り外しが失敗する。その場合は、図
1のローラ18を僅かに回転させ再度上述した一連の動
作を繰り返す。
【0022】図8はトラベラー挿着装置の構造と作動を
示す図であり、同(a)は全体斜視図、同(b)は要部
拡大図である。同(a)おいて、トラベラー挿着装置2
3は、トラベラー7の多数が嵌め込まれたアーム36
と、切り出し部材37と、板バネ38とからなってい
る。切り出し部材37の方向の移動により、トラベラ
ー7の一つを押さえながら先端に送り出す。同(b)の
ようにアーム36の先端36aは屈曲しており、トラベ
ラーは上下方向のC型に保持される。そして、トラベラ
ー挿着装置23の全体が方向に後退すると、トラベラ
ー7がリングのフランジ6に挿着される。同時に、同
(a)の板バネ38により、フリーになったトラベラー
7が紙面厚み方向の奥側に弾き飛ばされる。
【0023】つぎに、上述したトラベラー交換機による
トラベラー交換手順を説明する。図1において、まず、
第1操作部11aの車輪が回転し、リング5に対して所
定の位置となる。そして、位置決め板16が進出してリ
ング5に嵌入し、操作部11の全体が位置決めされる。
つぎに、第2操作部11bの糸保持装置17がスネルワ
イヤ8とフロントローラ107間の糸道に進出し、引っ
掛け部61が糸Yを引っ掛けて回転し、所定量の糸を貯
めて保持する。この間スピンドル軸1は高速回転してい
る。つぎに、第3操作部11cのレバー19が上がり、
ニーブレーキ1aを作動させてスピンドル軸1の回転を
止める。ベルト3はブレーキが効いているスピンドル軸
1に対してスリップし、他の錘のスピンドル軸は高速回
転している。つぎに、図7(b)に示されるように、ト
ラベラー取り外し装置22のアーム35がフランジ6上
の所定位置に進出する。つぎに、図1のローラ18が回
転すると、糸保持装置17に貯められた糸Yが繰り出さ
れ、糸が巻かれると共にトラベラー7がリング5に沿っ
て移動する(ローラ18はその後回避位置に戻る)。そ
して、図7(a)のアーム35の爪35aでトラベラー
7が係止され、所定位置でトラベラー7の走行が停止す
る。このときのローラ18の回転は予め設定された制御
装置で所定数だけ回転するようになっている。つぎに、
糸寄せレバー21が糸保持装置に貯められた糸を更に繰
り出しつつ、糸Yを上からリング5に寄せる。その結
果、図6(a)に示されるように、糸Yはトラベラー7
の取り外し及び挿着に支障がないリング5に沿った位置
に保持される。
【0024】つぎに、図7(b)に示されるように、ア
ーム35が方向に回転し、爪35aと先端40aがト
ラベラー7を取り込んだ後に、アーム35が方向に前
進すると、トラベラー7は図7(c)に示されるように
リングのフランジ6から外れる。外れたトラベラー7は
爪35aと先端40aで保持されたままであり、トラベ
ラー取り外し装置22の退出と共にトラベラー7が図2
の回収ボックス15の上まで運ばれ、爪35aと先端4
0aが離れることによりトラベラー7を回収ボッスク内
15に落とすようになっている。つぎに、図8(a)に
示されるように、アーム36でC字型に保持されたトラ
ベラー7がリングのフランジ6に対する所定位置まで進
出し、全体が方向に後退する。トラベラー7の内側端
はフランジ6に引っ掛けられたまま、トラベラー7の外
側端が引き延ばされ、フランジ6に挿着される。
【0025】トラベラー挿着装置によるトラベラーの挿
着が終わった後、図6の糸寄せレバー21が元の退避位
置に戻り、糸の弛みは図1の糸保持装置17に再び貯め
られる。そして、図4に示されるように、引っ掛け部材
61が糸Yを張った状態でフロントローラの間に運び、
糸継ぎが行われる。この糸継ぎと同時に、図1のレバー
19がニーブレーキ1aを解放し、スピンドル軸1が回
転し、通常の運転に復帰する。このように、従来人手で
しか出来ないとされてきた、トラベラーの交換が完全に
自動化される。また、人手による交換では古いトラベラ
ーが飛散していたが、トラベラー交換機に古いトラベラ
ー回収ボックスを付設しているので、リング精紡機の回
りのトラベラー回収作業をする必要もなくなる。しかも
リング精紡機の運転中に個々のスピンドル軸に対してト
ラベラー交換を行うので、リング精紡機の運転効率が落
ちることもない。
【0026】ところで、上述した説明では分かりやすい
ように、トラベラーの所定位置への移動させる工程、糸
寄せの工程、トラベラー取り外しの工程、トラベラー挿
着の工程の順に行うものを説明したが、これらの工程は
通常は同時平行的に行われる。また、トラベラー挿着の
工程とトラベラー取り外しの工程の順を逆にするなど、
適宜の変更が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明のトラベラー交換機は、リング精
紡機に沿って走行自在な操作部を設け、該操作部に、ト
ラベラーに至る糸の糸保持手段と、各スピンドル軸の回
転停止手段と、ボビンを回転させトラベラーを移動させ
る駆動手段と、リングに糸を寄せる糸寄せレバーと、ト
ラベラー交換手段とを設けたものであり、糸を保持し糸
を貯め、特定錘のスピンドル軸を停止させ、トラベラー
を所定位置に移動させ、トラベラー前後の糸をリングに
寄せ、新旧トラベラーの交換を行うことで、リング精紡
機の運転中にトラベラー交換が行われるようにしたの
で、機台の生産効率が低下させることなく、トラベラー
の自動交換が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラベラー交換機の操作部の側面図である。
【図2】トラベラー交換機の第2操作部の上面図であ
る。
【図3】トラベラー交換機の全体を示す図である。
【図4】糸保持装置の構造と作動を示す斜視図である。
【図5】糸保持装置の他の実施例を示す図である。
【図6】糸寄せレバーの構造と作動を示す図である。
【図7】トラベラー取り外し装置の構造と作動を示す図
である。
【図8】トラベラー挿着装置の構造と作動を示す図であ
る。
【図9】リング精紡機の側面図である。
【符号の説明】
1 スピンドル軸 5 リング 7 トラベラー 11 操作部 17 糸保持装置(糸保持手段) 18 ローラ(駆動手段) 19 レバー(回転停止手段) 22 トラベラー取り外し装置(トラベラー交換手段) 23 トラベラー挿着装置(トラベラー交換手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング精紡機に沿って走行自在な操作部
    を設け、該操作部に、トラベラーに至る糸の保持手段
    と、各スピンドル軸の回転停止手段と、ボビンを回転さ
    せトラベラーを移動させる駆動手段と、リングに糸を寄
    せる糸寄せレバーと、トラベラー交換手段とを設けたト
    ラベラー交換機。
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DE4230736A DE4230736C2 (de) 1991-09-12 1992-09-14 Vorrichtung zum Wechseln eines Läufers in einem Ring einer Ringspinnmaschine
CH289292A CH686314A5 (de) 1991-09-12 1992-09-14 Ringlouferwechselverfahren und -Vorrichtung fuer eine Ringspinnmaschine.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09505457A (ja) * 1994-09-13 1997-05-27 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ メモリーへの/メモリーからのデータ圧縮ディジタルビデオ信号の格納及び取出し及び縦長記録媒体上のデータ圧縮ディジタルビデオ信号の記録及び再生

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