JP2534131Y2 - トラベラー交換機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、リング精紡機のリング
に挿着されたトラベラーを自動的に交換するトラベラー
交換機に係わり、特にトラベラー交換機のリング精紡機
への吸着手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、トラベラーが用いられるリング精
紡機を図１０により説明する。リング精紡機１０１は加
撚機構１０２とドラフト機構１０３を有している。ドラ
フト機構１０３は、バックローラ１０４、エプロン１０
５を有するミドルローラ１０６、およびフロントローラ
１０７の上下ローラ対を順に上から下へと配列し、各ロ
ーラ対の上ローラがクレードルアームで開閉可能に支持
され、各ローラ対の下ローラが駆動されるものである。
太径のスライバＳ又は粗糸Ｓはドラフト機構１０３を経
て糸となる。この糸に以下に述べる加撚機構１０２を経
て紡績糸となる。加撚機構１０２は、ボビン２が挿着さ
れるスピンドル軸１と、ボビン２の長手方向に沿って上
下動自在でありトラバース可能なリングレール４と、リ
ングレール４に固定されたリング５と、リング５に挿着
されて周方向に走行自在なトラベラー７と、バルーン制
御リング９と、スネルワイヤ８とを下から上へと配列し
たものである。スピンドル軸１は、紙面手前から紙面向
こうに延びたリングレール４に多数錘設けられており、
多数錘に共通のベルト３で通常１〜２万ＲＰＭ前後の高
速回転している。糸Ｙは、スネルワイヤ８及びバルーン
制御リング９及びトラベラー７を経てボビン２に巻き取
られる。ボビン２が回ると、トラベラー７は糸に引っ張
られて、リング５の上を走行し、糸に撚りを与える。上
方から送られた糸の長さに相当した分だけ、ボビン２と
トラベラー７との間に回転数の差があり、この長さだけ
ボビン２に巻き取られる。すなわち、リング５とトラベ
ラー７は回転数差を生じさせるための摩擦抵抗体である
と同時に、加撚作用を巻取作用に変えるための走行方向
変換機構となっている。

【０００３】トラベラー７は全長５ｍｍで幅１ｍｍにも
満たない小さな金具であって通常Ｃ字型状やクランプ状
をしており、リング５に挿着されている。このトラベラ
ー７はリング５上を１〜２万ＲＰＭ前後で高速回転する
ため、摩耗する。そこで、１〜２週間毎にトラベラー７
を古いものから新しいものへと交換する必要がある。従
来このトラベラー交換は人手によっており、トラベラー
交換機による自動化が望まれるようになった。

【０００４】トラベラー交換機を用いて自動交換を行う
場合、リング精紡機１０１は、紙面手前から紙面向こう
に延びるリングレール４にボビン２が挿着されるスピン
ドル軸１を多数錘備えているため、トラベラー交換機
は、リング精紡機１０１のリングレール４に沿って走行
しながら行う。そのため、トラベラー交換を行っている
間は、トラベラー交換機をリングレール４に沿わせリン
グレール４から離れないようにする吸着手段が必要とさ
れる。そこで、本発明者は磁力による吸着手段が設けら
れたトラベラー交換機を提案している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、トラベ
ラー交換の際、ボビンを回転させるローラの接圧力等が
トラベラー交換機をリングレールから引き離す方向に働
くので、磁力のみの吸着手段だけでは、この接圧力に吸
着力が負けてしまい、トラベラー交換機がリングレール
４から離れてしまうことがあるという問題点を有してい
る。又、吸着手段の磁力がゴミ等によって十分に作用し
ないことがあるという問題点も有している。そのため、
リング精紡機１０１のリングレール４に沿っての走行途
中にトラベラー交換機がリングレール４から離れて倒れ
たり、トラベラー交換の動作が空回りしたりして、トラ
ベラー交換ができなくなるという不測の事態が生じる。

【０００６】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、トラベラー
交換機がローラの接圧力等によりリングレールから離れ
ることのないトラベラー交換機を提供するところにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のトラベラー交換機は、リング精紡機のリン
グレールに沿って走行自在とする走行手段と、リングレ
ールに対する吸着によってリングレールに寄り掛かった
走行姿勢を保持するための吸着手段とを備えたトラベラ
ー交換機であって、前記吸着手段とリングレールの間隔
を維持して倒れを防止するための引っ掛け部がリング精
紡機に対して設けられたものである。

【０００８】

【作用】リング精紡機に対する引っ掛け部が、吸着手段
とリングレールとの離脱を阻止し、トラベラー交換機が
リングレール内のボビンを回転させるローラの接圧力等
に負けてもトラベラー交換機をリングレールに寄り掛か
った姿勢に保持する。

【０００９】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明のトラベラー交換機２９の引っ掛け
部６及びボビン２を回転させるローラ１７等を示す斜視
図である。

【００１０】図１において、６はリング紡績機のリング
レール４とトラベラー交換機２９の吸着手段との間隔を
維持するための引っ掛け部である。尚、１１はトラベラ
ー交換機２９の動作部、５０はリングレール４に沿って
走行するための走行手段である車輪でそれ自体が磁力に
よる吸着手段となっている。又、吸着手段は、２点鎖線
に示すように、リングレール４の上面と側面に間隔εを
開けてトラベラー交換機２９のリングレール４に沿って
走行を自在にする磁石５３を走行手段とは別に設けるこ
ともできる。１７はボビン２を回転させるローラであ
り、このようなボビン２を回転させるローラ１７の数は
トラベラー交換機の種類により一つとは限らない。

【００１１】引っ掛け部６は、ローラ１３とローラ１３
の取付板１４とからなり、動作部１１に設けられてい
る。トラベラー交換機２９が図示の如くリングレール４
に沿わされると、図示二点鎖線の位置から上昇して、リ
ングレール４の内側にローラ１３が入り込み、リングレ
ール４に引っ掛かる。ローラ１３は、リングレール４の
内壁に沿って回転することにより、引っ掛け部６をリン
グレール４に沿って移動自在にし、トラベラー交換機２
９のリングレール４に沿っての移動を可能にする。そし
て、トラベラー交換機２９の吸着手段５０・５３をリン
グレール４から離す方向、即ち矢印２５方向に働くロー
ラ１７の接圧力等に対しては、リングレール４との引っ
掛け部となって抗している。

【００１２】このようにリング精紡機に対する引っ掛け
部６は、吸着手段５０・５３とリングレール４との離脱
を阻止し、トラベラー交換機２９がリングレール４内の
ボビンを回転させるローラ１７の接圧力等に負けたり、
又、吸着手段の磁力がゴミ等によって十分に作用しなく
てもトラベラー交換機を所定の位置に保持する。その結
果、リング精紡機１０１のリングレール４に沿っての走
行途中にトラベラー交換機２９がリングレール４から離
れて倒れたり、トラベラー交換の動作が空回りしたりし
て、トラベラー交換ができなくなるという不測の事態を
防止する。

【００１３】図２乃至図４は本発明のトラベラー交換機
における引っ掛け部を示す図である。図２は、リングレ
ール４内に他の部材２８等が詰められローラ１３がリン
グレール４内に入り込めない場合の引っ掛け部６を示し
たものである。この場合は、リングレール４の下垂部を
延長させる補助レール２６をリングレール４のコーナー
にボルト４２により取り付け、ローラ１３が補助レール
２６の内壁に沿って回転することにより、引っ掛け部６
をリングレール４に沿って移動自在にし、トラベラー交
換機２９のリングレール４に沿っての移動を可能にす
る。そして、トラベラー交換機２９の吸着手段５０・５
３をリングレール４から離す方向に働くローラ１７の接
圧力等に対しては、リングレール４の補助レール２６と
の引っ掛け部となって抗して、吸着手段５０・５３がリ
ングレール４から離れることをなくす。そして、トラベ
ラー交換機２９を所定の位置に保持する。

【００１４】図３は、リング精紡機のリングレール４と
の引っ掛け部が二つの車輪４３・４４と軸４５から構成
されている。車輪４３・４４の溝４６にリングレール４
の下垂部が嵌まり込み、軸４５が矢印４７の如く回転し
て、引っ掛け部をリングレール４に沿って移動自在に
し、トラベラー交換機２９のリングレール４に沿っての
移動を可能にする。そして、車輪４３がリングレール４
との引っ掛け部となって、トラベラー交換機２９の吸着
手段５０・５３をリングレール４から離す方向に働くロ
ーラ１７の接圧力等に抗し、トラベラー交換機２９がリ
ングレール４から離れることをなくす。

【００１５】図４は、リング精紡機１０１のリングレー
ル４にではなく、リング精紡機１０１のスピンドル軸１
を支えるスピンドル軸台４８に設けられた引っ掛けレー
ル４９に掛けられる引っ掛け部５１がトラベラー交換機
２９に設けられた場合である。この場合も、引っ掛け部
５１に設けられたローラ５２が引っ掛けレール４９の内
壁に沿って回転することにより、引っ掛け部５１をリン
グ精紡機１０１の引っ掛けレール４９に沿って移動自在
にし、トラベラー交換機２９のリング精紡機１０１に沿
っての移動を可能にする。そして、トラベラー交換機２
９の吸着手段５０・５３をリング精紡機１０１から離す
方向に働くローラ１７の接圧力等に対しては、リング精
紡機１０１の引っ掛けレール４９との引っ掛け部となっ
て抗し、トラベラー交換機２９がリング精紡機から離れ
ることをなくす。

【００１６】次に、図５により、トラベラー交換機全体
について説明する。図５において、トラベラー交換機２
９は、動作部１１と、該動作部１１を昇降自在に保持す
る台車部１２とからなっている。台車部１２は側面視で
上部３０、側部３１及び下部３２の略Ｚ型の枠組になっ
ており、上部３０に支柱３３が立設され、枠組の側部３
１にレール１０に乗る２個の動作用車輪３４が軸支さ
れ、枠組の下部３２に４個の運搬用車輪３５が軸支され
ている。枠組の下部３２は側部３１に対して９０°より
やや小さい角度θで設けられており、動作用車輪３４が
レール１０に乗り動作部１１がリングレール４に寄りか
かった状態（図示の実線状態）では、運搬用車輪３５は
フロア３６より浮き上がっている。運搬用車輪３５がフ
ロア３６に乗っていると、支柱３３及び動作部１１は傾
いた状態（図示の二点鎖線状態）となっている。この
時、動作部１１の重心Ｇは運搬用車輪３５の中間を指向
するようになっている。なお、３７は電源操作部であ
り、台車部１２とは別の台車に載せて台車部１２に連結
する構造とすることもできる。

【００１７】動作部１１はリングレール４に寄りかかっ
て走行させるための走行手段としての車輪５０を有して
いる。また、動作部１１は支柱３３にリニアベアリング
等を介して昇降自在であると共に、スプリング３８で動
作部１１の重量を支えつつリングレール４の往復動区間
Ｌ内の何処でも追随可能に保持されている。この車輪５
０で動作部１１のリングレール４に寄りかかった状態が
保持され、車輪５０の駆動で動作部１１がリングレール
４に沿って走行する。

【００１８】図６により車輪５０を更に詳しく説明す
る。図６（ａ）は断面図、同図（ｂ）は同図（ａ）のＡ
−Ａ断面図である。この車輪５０の外周凹部はリングレ
ール４のコーナーに密着し、リンクとカム機構により駆
動される。すなわち、固定軸７０に中間回転体７１が回
転自在に支持されており、中間回転体７１に車輪５０が
回転自在に支持されている。中間回転体７１に爪車７１
ａが取り付けられ、この爪車７１ａに一方向で噛み合
い、他方向で滑るラッチ７２が車輪５０に取り付けられ
ている。また、中間回転体７１の外周にはカム列７３に
より往復動するリンク７４が連結されている。このカム
列７３はトラベラー挿着装置などの各機器を作動させる
ためのものであり、予め決められたタイミングでリンク
７４が往復動する。リンク７４が矢印方向に移動する
と、爪車７１ａとラッチ７２を介して車輪５０が矢印方
向に回転し、動作部がリングの配列ピッチに相当する距
離だけ速やかに走行する。そして、図示されない位置決
め機構でリングレール４のリングに位置決めされるよう
になっている。なお、リンクとカム機構に代わり、車輪
５０をモータで回転駆動することもできる。

【００１９】上述したトラベラー交換機のリング精紡機
への装着と運搬を以下に説明する。図５において、二点
鎖線で図示のように、運搬用車輪３５でフロア３６に乗
せた状態では、動作部１１の重心Ｇは運搬用車輪３５の
中間に位置しており、自立状態を保ったまま安定してい
る。したがって、オペレータが動作部１１等を押してト
ラベラー交換機の全体を所定のリング精紡機の側まで運
搬できる。そして、二点鎖線の位置まで運搬すると、オ
ペレータが動作部１１を矢印３９方向に傾けると、まず
運搬用車輪３４がレール１０に乗り、ついで動作部１１
の高さをリングレール４が停止している高さに合わせ、
車輪５０をリングレール４に密着させ、引っ掛け部を上
昇させて、ローラ１３をリングレール４内に入れて実線
の装着状態となる。実線のようにリングレール４に寄り
かかった動作部１１の重量は動作用車輪３４で支えら
れ、運搬用車輪３５はフロア３６から浮き上がってい
る。

【００２０】この時、ローラ１７等は、ボビン２を回転
させるためにスピンドル軸１と接する状態となる。この
ローラ１７等のトラベラー交換の際の接圧力がトラベラ
ー交換機２９をリング精紡機１０１から引き離す方向
（図中矢印２５）に働くので、引っ掛け部のローラ１３
がその接圧力に抗して、トラベラー交換機２９がリング
精紡機１０１から離れ、ローラ１７等が空回りするのを
防ぐ。又、この時、トラベラー交換機２９の重心Ｇは動
作用車輪３４の外側にあり、リング精紡機１０１から離
れる方向に倒れ易い状態でもあるので、吸着手段５０の
磁力がゴミ等により十分作用しない場合にも、引っ掛け
部のローラ１３がトラベラー交換機２９がリング精紡機
１０１から離れ倒れることを防止する。

【００２１】尚、リング交換に際しては、図６のリンク
７４によって車輪５０が所定の回転をし、動作部１１が
リングレール４のリングの配列ピッチ毎の走行が可能と
なっている。

【００２２】更に、図７は台車部の他の実施例を示す図
である。図７（ａ）のものは、図５の２個の動作用車輪
３４が運搬用車輪を兼ねている点が異なる。そのため、
台車部１２の下部３２が図５より上方に位置しており、
この下部３２に図５の４個より少ない２個の運搬用車輪
３５が設けられている。運搬時のフロア３６のレベルは
動作時には二点鎖線まで上がるため、オペレータがリン
グ精紡機の側までトラベラー交換機の全体を運搬した
後、全体を持ち上げて動作用車輪３４をレール１０に載
せる。また、図７（ｂ）のものは、図１の運搬用車輪３
５が動作用車輪と運搬用車輪を兼ねる点が異なる。車輪
４０が動作部１１の走行精度に影響を与えることがない
ように、スプリング４１を介して車輪４０が支持されて
いる。運搬時には２点鎖線のように、車輪４０がフロア
３６上を走行する。なお、レール１０がない場合には、
フロア３６上を走行させることになるので、図７（ｂ）
の如く動作用車輪３４が運搬用車輪を兼ねる構造が好ま
しい。

【００２３】つぎに、トラベラー交換機器が搭載された
動作部１１の概要を図８及び図９で説明する。図８は動
作部の正面図、図９は動作部の上面図である。動作部１
１は３つのステーションＳ１，Ｓ２，Ｓ３に区分され
る。ステーションＳ１には位置決め板１６とローラ１７
とレバー２７とが設けられ、ステーションＳ２には回収
ボックス１５とローラ１８とテンサ２０と糸寄せレバー
２１とトラベラー取り外し装置２２とトラベラー挿着装
置２３とが設けられ、ステーションＳ３にはローラ１９
と弛み除去装置２４とが設けられている。前記ローラ１
７・１８・１９の接圧力がトラベラー交換機２９をリン
グ精紡機１０１から引き離す方向に働くので、図１に示
す引っ掛け部６がその接圧力に抗して、トラベラー交換
機２９がリング精紡機１０１から離れるのを防ぐ。

【００２４】つぎに、上述した動作部１１によるトラベ
ラー交換手順を説明する。ステーションＳ１で糸を弛ま
せ、ステーションＳ２でトラベラーの交換を行い、ステ
ーションＳ３で糸を張るように役割分担している。ステ
ーションＳ１では、ローラ１７が中央のボビン２に位置
しており、中央のボビン２を逆転させ、糸を弛ませてお
く。そして、動作部１１が１ピッチＰだけ図面左側に走
行しステーションＳ２の図示の状態となる。この時、ト
ラベラー７が次に述べるトラベラー取り外し装置２２の
作動位置と干渉する場所から外れるように、レバー２７
がトラベラー７を少し移動させる。そして、位置決め板
１６が進出してリング５に嵌入して位置決めされる。つ
ぎに、テンサ２０により糸Ｙが貯められ、糸Ｙは所定の
糸張力で繰り出し又は送り込みができるようになる。そ
して、トラベラー取り外し装置２２の先端がリング５の
上に進出し、ローラ１８がボビン２を正転させてトラベ
ラー７を走行させ、トラベラー７をトラベラー取り外し
装置２２の先端に引っ掛ける。つぎに、糸寄せレバー２
１が糸をリング５を横切るように寄せ、トラベラー挿着
装置２３が新たなトラベラー７を挿着した後、トラベラ
ー取り外し装置２２が古いトラベラーを取り外して回収
ボックス１５に入れる。そして、テンサ２０や糸寄せレ
バー２１もトラベラー取り外し装置２２やトラベラー挿
着装置２３が退避し、動作部１１が１ピッチＰだけ図面
左側に走行する。そして、ローラ１９がボビンを正転さ
せて弛んだ糸Ｙを巻き取り、弛み除去装置２４で完全に
糸が張った状態にする。

【００２５】

【考案の効果】本考案のトラベラー交換機は、リング精
紡機のリングレールに沿って走行自在とする走行手段
と、リングレールに対する吸着によってリングレールに
寄り掛かった走行姿勢を保持するための吸着手段とを備
えたトラベラー交換機であって、前記吸着手段とリング
レールの間隔を維持して倒れを防止するための引っ掛け
部がリング精紡機に対して設ける構成を有するものであ
る。これにより、リングレール内のボビンを回転させる
ローラの接圧力等によってトラベラー交換機がリングレ
ールから離れることがなくなる。その結果、リング精紡
機のリングレールに沿っての走行途中にトラベラー交換
機がリングレールから離れて倒れたり、トラベラー交換
の動作が空回りしたりして、トラベラー交換ができなく
なるという不測の事態を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトラベラー交換機における吸着手段の
一部である引っ掛け部を示す斜視図である。

【図２】本発明のトラベラー交換機における吸着手段の
一部である他の引っ掛け部を示す図である。

【図３】本発明のトラベラー交換機における吸着手段の
一部である他の引っ掛け部を示す図である。

【図４】本発明のトラベラー交換機における吸着手段の
一部である他の引っ掛け部を示す図である。

【図５】トラベラー交換機の全体を示す図である。

【図６】動作部の車輪の構造図である。

【図７】他のトラベラー交換機の側面図である。

【図８】トラベラー交換機の動作部の正面図である。

【図９】トラベラー交換機の動作部の上面図である。

【図１０】リング精紡機の正面図である。

【符号の説明】

２ ボビン ４ リングレール ６ 引っ掛け部 １３ ローラ １４ 取付板 １７ ローラ ２９ トラベラー交換機 ５０ 車輪（走行手段・吸着手段） ５３ 磁石（吸着手段） １０１ リング精紡機

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リング精紡機のリングレールに沿って走
   行自在とする走行手段と、リングレールに対する吸着に
   よってリングレールに寄り掛かった走行姿勢を保持する
   ための吸着手段とを備えたトラベラー交換機であって、
   前記吸着手段とリングレールの間隔を維持して倒れを防
   止するための引っ掛け部がリング精紡機に対して設けら
   れたトラベラー交換機。