JPH0710795Y2 - パチンコ機用景品球放出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はパチンコ機用景品球放出装置に係り、特に景品
球通路の下端の可動ストツパをセーフ球の流下により揺
動自由にして景品球を放出する構成の改良に関するもの
である。

（従来の技術） 第３、４図に示すように流入口101と放流口102をもつ景
品球通路103の一側に多数の軸子104を球ａの径に合致す
る間隔で縦列し、セーフ球の感知毎に一往復の上下動を
行う杆105に連結した枠106を軸子104の側部に設け、該
枠の横方向の長孔107の何れかと軸子104の何れかに揺動
バー108の両端を連結すると共に、杆105の上昇に基く枠
106の上昇の時に軸子104の間から前記通路103に突出す
る係止爪109を揺動バー108に設け、放流口102の下部の
軸支軸110に軸支した可動ストツパ111を設け、枠106の
前記上昇による係止爪109の前記突出と関連させて該係
止爪109より下流の球ａを放流して遊技客に提供するよ
うにしたパチンコ機用景品球放出装置は既に公知であ
り、最も進歩した装置は前記の軸支軸110に軸支した可
動ストツパ111の左側を重くしてそこに第１円弧部112と
第２円弧部113を直角近くの折曲状に形成し、第１円弧
部112に係止欠孔114を設け、枠106の下方延長部106aの
上下孔115に位置固定の固定ピン117を嵌め、該延長部10
6aの下端方に横長孔118を形成すると共に軸杆119により
中央部を軸支したＶ形レバー120の一端の係合ピン121を
前記した横長孔118に嵌めて連結し、他端に可動ストツ
パ111を放出口閉鎖の位置（第４図）に係止する保持ピ
ン122を設け、可動ストツパ111の軸支軸110より右側に
放流口102を閉鎖する閉鎖部116を設けた構成になり、放
流口102を閉じて景品球ａを景品球通路103に保持すると
きには杆105及び枠106が上昇していないから、横長孔11
8が下がり、固定ピン117が可動ストツパ111の上方にな
つていてＶ形レバー120が保持ピン122を第３図の位置と
し可動ストツパ111は自重により閉鎖部116を放流口102
を閉じる角度にすると共に、第１円弧部112を保持ピン1
22の下方にすると同時に、係止爪109を景品球通路103か
ら退け、該通路の球ａを閉鎖部116まで流動させて重味
を掛け、第１円弧部112を保持ピン122に圧接し、セーフ
球により杆105、枠106及び下方延長部106aが第４図の上
昇位置になると、閉鎖部116に景品球通路103の球の重さ
が懸かつていることとＶ形レバー120の保持ピン122が移
動することとにより可動ストツパ111を軸支軸110を中心
にして第３図の通りに揺動し、第１円弧部112の係止欠
孔114を固定ピン117に嵌めて係止し、同時に第２円弧部
113を前記の保持ピン122に接触状にして係止する構成を
もつ。

しかるに前記の構成では可動ストツパ111の支持軸110の
右側が大型でしかも保持ピン112等の接触部分が多いた
め、第３図から第４図への移動が不円滑不確実になり、
閉鎖部116が第４図のとおりに放流口102を閉じる前に係
止爪109が景品球通路103から退き、球ａが放流口102か
ら流出して閉鎖部116により放流口102を閉じ得なくなる
欠陥が見られる。

（考案が解決しようとする課題） 前記の欠陥は可動ストツパに第１、第２円弧部を形成し
たり、Ｖ形レバーを関与させたりして構成を複雑にして
いるによるものであることに原因すると推定される。本
考案はこの欠陥を解決することを目的とするものであ
る。

（課題を解決するための手段） 本考案は前項に述べた課題を解決したもので、景品球通
路の一側に多数の軸子を球の径に関連する間隔で縦列
し、セーフ球の流下毎に上下動する杆に連結した枠を各
前記軸子の側部に設け、該枠と軸子の何れかに揺動バー
の両端を軸連結すると共に、その揺動バーに前記の枠の
上昇時に軸子の間から景品球通路内に突出する係止爪を
設け、景品球通路の下端に前記の枠の下降により閉塞位
置に固定され、枠の上昇により前記通路の下端を解放す
る可動ストツパを軸支してなる景品球放出装置におい
て、可動ストツパに、前記の杆に連動して下降した枠の
側面に係止して景品球通路下端を閉塞するカムを軸支軸
の周りに設け、該枠の前記の杆に連動する上昇によりカ
ムの係止を解放して前記可動ストツパを揺動自由にする
ことを特徴とするパチンコ機用景品球放出装置に係るも
のである。

（実施例） 第１、２図は本考案の一実施例を示し、杆105の下降位
置と上昇位置の裏方正面図であつて、夫々一部を切欠し
て示す。

101〜111までの符号を付した部分は、第３、４図説明し
た通りである。

軸支軸110に嵌める円形ボス１は、第１、２図に示さ
れ、第２図により明確なように閉鎖部116に相当する閉
鎖部３は可動ストツパ２の自重により放出口102を閉鎖
する構成ではなく、円形ボス１に第２図のように閉鎖部
３により放流口102を閉鎖した角度で垂直になるカム４
を設け、可動ストツパ２の構成片にカム４の下方延長面
５を設ける。

枠106の下方延長部106aは杆105に連動して生ずる第２図
の下降により右側面６を前記のカム４及び下方延長面５
に係止して時計方向には回転できず、景品球通路103の
球ａの下降圧力が閉鎖部３に懸つても放流口102を閉口
しない構成とする。第１図のように右側面６が杆105に
より上昇したとき、右側面６も上昇してカム４及び下方
延長面５を係合しない構成とし、右側面６の下端が長い
ときは右側面６に斜めの切欠き6aを設ける。

（作用） 本考案は、第１図のようにパチンコ機の裏面にセーフ球
の発生を感知すると、杆105と枠106とが連動上昇し、揺
動バー108の係止爪109が図示のように景品球通路103内
に突出してその係止爪109より上流の球ａの流下を阻止
すると同様に、側面（右側面）６も上昇してカム４の上
方に外れるから、係止爪109より下流の球の圧力が閉鎖
部３に懸かつている可動ストツパ２が図のとおりに時計
方向に回転して放流口102を解放し、所定数の景品球を
放出路７を経て遊技客の手許に放出する。

この放出が終了すると同時に杆105と枠106とが連動して
下がり側面（右側面）６を第２図のとおりにカム４及び
下方延長面５に係合してカム４等を垂直とし、可動スト
ツパ２は左方に回転し、閉鎖部３により景品球通路103
の放流口102を閉鎖し、同時的に係止爪109が景品球通路
103から外方に退き、前記した上流の球ａを閉鎖部３ま
で流下させる。

（効果） 本考案は前記に例示した構成と作用になり、閉鎖部３を
備える可動ストツパ２の円形ボス部１に、カム４を設
け、セーフ球の発生感知と共に上下に往復移動する公知
の枠106の側円６が下がつて円形ボス１のカム４を垂直
にする回転を行わせて閉鎖部３により景品球通路103の
下端を閉じたり、上方に離れ、カム４と閉鎖部３を前記
放流口を解放する方向に回転させる構成にしたものであ
つて、可動ストツパ２は、自重により景品球通路103の
下端を閉じる構成ではなく、自動により前記下端を開く
正反対の作動を生じさせ、それにより可動ストツパ２を
小型軽量にして、景品球通路102の下端の開閉を枠106の
下降と上昇とに精密に連動させることができて反応動作
を鋭敏にできる効果をもつ。

【図面の簡単な説明】 第１、２図は本考案の一実施例を示し、杆105の下降位
置と上昇位置の裏方正面図であつて、夫々に一部切欠し
て示す。第３、４図は本考案の改良の対象になつたパチ
ンコ機用景品球放出装置の裏正面図であつて第１、２図
と同じく杆105の下降位置と上昇位置を示したものであ
る。 １……円形ボス、２……可動ストツパ ３……閉鎖部、４……カム、５……下方延長面 ６……右側面、6a……斜めの切欠き、７……放出路 101……流入口、102……放流口、103……景品球通路 104……軸子、ａ……球、105……杆 106……枠、106a……下方延長部、109……係止爪 110……軸支軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】景品球通路の一側に多数の軸子を球の径に
   関連する間隔で縦列し、セーフ球の流下毎に上下動する
   杆に連結した枠を各前記軸子の側部に設け、該枠と軸子
   の何れかに揺動バーの両端を軸連結すると共に、その揺
   動バーに前記の枠の上昇時に軸子の間から景品球通路内
   に突出する係止爪を設け、景品球通路の下端に前記の枠
   の下降により閉塞位置に固定され、枠の上昇により前記
   通路の下端を解放する可動ストツパを軸支してなる景品
   球放出装置において、 可動ストツパに、前記の杆に連動して下降した枠の側面
   に係止して景品球通路下端を閉塞するカムを軸支軸の周
   りに設け、該枠の前記の杆に連動する上昇によりカムの
   係止を解放して前記可動ストツパを揺動自由にすること
   を特徴とするパチンコ機用景品球放出装置。