JPH07107884A - 中通し釣竿 - Google Patents
中通し釣竿Info
- Publication number
- JPH07107884A JPH07107884A JP5277766A JP27776693A JPH07107884A JP H07107884 A JPH07107884 A JP H07107884A JP 5277766 A JP5277766 A JP 5277766A JP 27776693 A JP27776693 A JP 27776693A JP H07107884 A JPH07107884 A JP H07107884A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide ring
- rod
- fishing line
- fishing
- guide
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 釣り操作において釣糸抵抗を低減させ、投擲
距離を増大できると共に釣竿操作中の釣糸切断を防止で
きる中通し釣竿を提供する。 【構成】 リールを装着した位置より竿先位置において
竿管12の外側から内側中空部内に釣糸を導入する中通
し釣竿であって、前記竿管内側中空部内に耐摩耗性の有
る第1ガイドリング26を配設し、該第1ガイドリング
の後方位置であって前記竿管外側に耐摩耗性の有る第2
ガイドリング28と第3ガイドリング30を順次配設
し、該2つのガイドリングは第1ガイドリング中心と前
記リールのスプール中心20Cとを連結するラインL1
を内側に挿通させ、第1ガイドリングと第2ガイドリン
グの各内周を連結する仮想筒T1内と、第2ガイドリン
グと第3ガイドリングの内周を連結する仮想筒T2内に
は釣糸以外の部材が存在せず、第1,第2,第3のガイ
ドリングの順序で各内径が順次大きく形成されるよう構
成する。
距離を増大できると共に釣竿操作中の釣糸切断を防止で
きる中通し釣竿を提供する。 【構成】 リールを装着した位置より竿先位置において
竿管12の外側から内側中空部内に釣糸を導入する中通
し釣竿であって、前記竿管内側中空部内に耐摩耗性の有
る第1ガイドリング26を配設し、該第1ガイドリング
の後方位置であって前記竿管外側に耐摩耗性の有る第2
ガイドリング28と第3ガイドリング30を順次配設
し、該2つのガイドリングは第1ガイドリング中心と前
記リールのスプール中心20Cとを連結するラインL1
を内側に挿通させ、第1ガイドリングと第2ガイドリン
グの各内周を連結する仮想筒T1内と、第2ガイドリン
グと第3ガイドリングの内周を連結する仮想筒T2内に
は釣糸以外の部材が存在せず、第1,第2,第3のガイ
ドリングの順序で各内径が順次大きく形成されるよう構
成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中通し釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】実公昭32−10592号公報や実公昭
62−24461号公報に竿管外側から竿管内側に釣糸
を導入する中通し釣竿が開示されている。
62−24461号公報に竿管外側から竿管内側に釣糸
を導入する中通し釣竿が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら前者では釣
糸は竿管内部に導入される前後で大きく折り曲げられて
おり、この部分での釣糸の抵抗が増大する。また、後者
では釣糸を竿管外側から竿管内側に導入する糸通し用穴
を耐摩耗性の大きくない竿管に穿設しているに過ぎない
ため、釣糸がこの穴周辺壁に接触して釣糸抵抗が大きく
なったり、使用を継続していると切断する虞さえある。
糸は竿管内部に導入される前後で大きく折り曲げられて
おり、この部分での釣糸の抵抗が増大する。また、後者
では釣糸を竿管外側から竿管内側に導入する糸通し用穴
を耐摩耗性の大きくない竿管に穿設しているに過ぎない
ため、釣糸がこの穴周辺壁に接触して釣糸抵抗が大きく
なったり、使用を継続していると切断する虞さえある。
【0004】依って本発明は、釣り操作において釣糸抵
抗を低減させ、投擲距離を増大できると共に釣竿操作中
の釣糸切断を防止できる中通し釣竿の提供を目的とす
る。
抗を低減させ、投擲距離を増大できると共に釣竿操作中
の釣糸切断を防止できる中通し釣竿の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、リールを装着した位置より竿先位置において竿管の
外側から内側中空部内に釣糸を導入する中通し釣竿であ
って、前記竿管内側中空部内に耐摩耗性の有る第1ガイ
ドリングを配設し、該第1ガイドリングの後方位置であ
って前記竿管外側に耐摩耗性の有る第2ガイドリングと
第3ガイドリングを順次配設し、該2つのガイドリング
は第1ガイドリング中心と前記リールのスプール中心と
を連結するラインを内側に挿通させ、第1ガイドリング
と第2ガイドリングの各内周を連結する仮想筒内と、第
2ガイドリングと第3ガイドリングの各内周を連結する
仮想筒内には釣糸以外の部材は存在せず、第1,第2,
第3のガイドリングの順序で各内径が順次大きく形成さ
れていることを特徴とする中通し釣竿を提供する。
は、リールを装着した位置より竿先位置において竿管の
外側から内側中空部内に釣糸を導入する中通し釣竿であ
って、前記竿管内側中空部内に耐摩耗性の有る第1ガイ
ドリングを配設し、該第1ガイドリングの後方位置であ
って前記竿管外側に耐摩耗性の有る第2ガイドリングと
第3ガイドリングを順次配設し、該2つのガイドリング
は第1ガイドリング中心と前記リールのスプール中心と
を連結するラインを内側に挿通させ、第1ガイドリング
と第2ガイドリングの各内周を連結する仮想筒内と、第
2ガイドリングと第3ガイドリングの各内周を連結する
仮想筒内には釣糸以外の部材は存在せず、第1,第2,
第3のガイドリングの順序で各内径が順次大きく形成さ
れていることを特徴とする中通し釣竿を提供する。
【0006】
【作用】第2と第3のガイドリングはリールのスプール
中心から第1ガイドリングの中心に至るラインを内側に
挿通させるので、釣糸を張った場合、第2と第3のガイ
ドリングには接触しない状態となる。従って、釣糸を巻
き取る場合には釣糸抵抗が小さい。また3個のガイドリ
ングはリールに近い側から大中小の関係に構成されてい
るため、スピニングリールを使用していても投擲時には
螺旋状となったり振れの有る釣糸を各ガイドリングによ
って漸次絞り込み、螺旋状態等を緩和して直線状態で竿
管内部に導入する。このため竿管内部では釣糸が管壁に
接触することが少なくなり、投擲時の釣糸抵抗が低減で
き、投擲距離が増大する。また、釣糸の切断が防止でき
る。
中心から第1ガイドリングの中心に至るラインを内側に
挿通させるので、釣糸を張った場合、第2と第3のガイ
ドリングには接触しない状態となる。従って、釣糸を巻
き取る場合には釣糸抵抗が小さい。また3個のガイドリ
ングはリールに近い側から大中小の関係に構成されてい
るため、スピニングリールを使用していても投擲時には
螺旋状となったり振れの有る釣糸を各ガイドリングによ
って漸次絞り込み、螺旋状態等を緩和して直線状態で竿
管内部に導入する。このため竿管内部では釣糸が管壁に
接触することが少なくなり、投擲時の釣糸抵抗が低減で
き、投擲距離が増大する。また、釣糸の切断が防止でき
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明の簡略説明図で
ある。竿管12の内側中空部内に、リールのスプール中
心20Cから第1ガイドリング26の中心に引いたライ
ンL1が竿管12の軸芯CLに対して15度以下(好ま
しくは2度〜10度)の傾斜角度θとなる位置に該第1
ガイドリング26を配設し、後方(リールの有る方向)
位置であって竿管12の外側に第2ガイドリング28
を、更にその後方に第3ガイドリング30を配設してい
る。これらのガイドリングは耐摩耗性の有る硬質部材で
滑らかに形成することが好ましく、通常セラミックスで
形成する。この他、金属やセラミックス部材に硬質被膜
処理を施すことも有る。
き、更に詳細に説明する。図1は本発明の簡略説明図で
ある。竿管12の内側中空部内に、リールのスプール中
心20Cから第1ガイドリング26の中心に引いたライ
ンL1が竿管12の軸芯CLに対して15度以下(好ま
しくは2度〜10度)の傾斜角度θとなる位置に該第1
ガイドリング26を配設し、後方(リールの有る方向)
位置であって竿管12の外側に第2ガイドリング28
を、更にその後方に第3ガイドリング30を配設してい
る。これらのガイドリングは耐摩耗性の有る硬質部材で
滑らかに形成することが好ましく、通常セラミックスで
形成する。この他、金属やセラミックス部材に硬質被膜
処理を施すことも有る。
【0008】また第1,第2,第3のガイドリングの各
内径寸法をD1,D2,D3とすれば、下記の大きさの
関係にある。 D1<D2<D3 また竿管12の内径寸法をD0として以下の関係にある
ことが好ましい。 D1≦(1/3)・D0 (1/2)・D0≦D2≦(3/2)・D0 D0≦D3
内径寸法をD1,D2,D3とすれば、下記の大きさの
関係にある。 D1<D2<D3 また竿管12の内径寸法をD0として以下の関係にある
ことが好ましい。 D1≦(1/3)・D0 (1/2)・D0≦D2≦(3/2)・D0 D0≦D3
【0009】このように各ガイドリングの内径寸法が前
方にゆくに従って順次縮径されていると、投擲時にスプ
ールから引き出された釣糸に螺旋状態や振れの状態F1
が有る場合に、これらを図示の状態F2、F3というよ
うに段階的に絞り込み、竿管12内の第1ガイドリング
26から出る際には概ね直線状態で引き出される。従っ
て、竿管内面に釣糸が接触し難いため、釣糸抵抗が低減
し、投擲距離が増大する。
方にゆくに従って順次縮径されていると、投擲時にスプ
ールから引き出された釣糸に螺旋状態や振れの状態F1
が有る場合に、これらを図示の状態F2、F3というよ
うに段階的に絞り込み、竿管12内の第1ガイドリング
26から出る際には概ね直線状態で引き出される。従っ
て、竿管内面に釣糸が接触し難いため、釣糸抵抗が低減
し、投擲距離が増大する。
【0010】また、第2ガイドリング28と第3ガイド
リング30とは、上記ラインL1を内側(好ましくはリ
ング中心)に挿通させるように配置している。従って、
スプールから第1ガイドリングまで釣糸の方向変化を原
則的に無くして投擲時及び巻取り時の釣糸抵抗を低減さ
せている。
リング30とは、上記ラインL1を内側(好ましくはリ
ング中心)に挿通させるように配置している。従って、
スプールから第1ガイドリングまで釣糸の方向変化を原
則的に無くして投擲時及び巻取り時の釣糸抵抗を低減さ
せている。
【0011】第1ガイドリング26はそのガイドリング
の中心が竿管12の軸芯CLよりも図1において上方の
位置であり、図1におけるガイドリング26の内周上端
は竿管12の内周上端よりも該ガイドリング26の内径
D1以上に大きく離隔しており、図1における第2ガイ
ドリング28の内周下端は竿管12の外周よりも該第2
ガイドリング28の内径D2の1/2程度以上高い位置
であり、第3ガイドリング30の内周下端は更に高い位
置である。従って、この第3ガイドリング30の存在は
釣竿の持ち運びにとって不便な場合も有り、このため該
第3ガイドリング30を周知の折りたたみ機構によって
折りたたみ可能に構成することが好ましい。
の中心が竿管12の軸芯CLよりも図1において上方の
位置であり、図1におけるガイドリング26の内周上端
は竿管12の内周上端よりも該ガイドリング26の内径
D1以上に大きく離隔しており、図1における第2ガイ
ドリング28の内周下端は竿管12の外周よりも該第2
ガイドリング28の内径D2の1/2程度以上高い位置
であり、第3ガイドリング30の内周下端は更に高い位
置である。従って、この第3ガイドリング30の存在は
釣竿の持ち運びにとって不便な場合も有り、このため該
第3ガイドリング30を周知の折りたたみ機構によって
折りたたみ可能に構成することが好ましい。
【0012】また、釣糸の螺旋状態等の絞り込みが未だ
不十分な状態で挿通する第2ガイドリング28は、釣糸
が第2ガイドリング28に対して垂直に挿通するように
竿管12の軸芯CLに対する直角方向に対して傾斜角度
θを有して取り付けられている。更に好ましくは、第1
ガイドリング26も同様に傾斜させる。以上により、釣
糸が各ガイドリングを挿通し易くなり、竿管12の表面
に接触することが防止され、釣糸抵抗が低減できる。
不十分な状態で挿通する第2ガイドリング28は、釣糸
が第2ガイドリング28に対して垂直に挿通するように
竿管12の軸芯CLに対する直角方向に対して傾斜角度
θを有して取り付けられている。更に好ましくは、第1
ガイドリング26も同様に傾斜させる。以上により、釣
糸が各ガイドリングを挿通し易くなり、竿管12の表面
に接触することが防止され、釣糸抵抗が低減できる。
【0013】第1ガイドリング26と第2ガイドリング
28との間は竿管12の一部が切除されており、図1に
示すように大きく切除されておれば、上述のように各ガ
イドリングが竿管表面から離隔していることと併せて竿
管表面への糸当りが防止される。しかし、第1ガイドリ
ングと第3ガイドリングの間に第2ガイドリング以外の
他のガイドリングを設けてもよく、また第3ガイドリン
グの後方にも他のガイドリングを設けてもよい。しかし
これら他のガイドリングも、少なくとも両ガイドリング
26,28の内周を結ぶ仮想筒T1内と、両ガイドリン
グ28,30の各内周を結ぶ仮想筒T2内には位置しな
いように設け、釣糸の螺旋状態や振れを急激に絞るので
はなく、漸次絞って釣糸抵抗が大きくなることを防止す
る。
28との間は竿管12の一部が切除されており、図1に
示すように大きく切除されておれば、上述のように各ガ
イドリングが竿管表面から離隔していることと併せて竿
管表面への糸当りが防止される。しかし、第1ガイドリ
ングと第3ガイドリングの間に第2ガイドリング以外の
他のガイドリングを設けてもよく、また第3ガイドリン
グの後方にも他のガイドリングを設けてもよい。しかし
これら他のガイドリングも、少なくとも両ガイドリング
26,28の内周を結ぶ仮想筒T1内と、両ガイドリン
グ28,30の各内周を結ぶ仮想筒T2内には位置しな
いように設け、釣糸の螺旋状態や振れを急激に絞るので
はなく、漸次絞って釣糸抵抗が大きくなることを防止す
る。
【0014】従って個別の第1,第2,第3の各ガイド
リングの代りに、各ガイドリング内周を結んだ上記仮想
筒T1,T2をセラミックス等の硬質部材によって製作
して連続した筒状ガイドとしても本発明の特許請求の範
囲内である。また、仮想筒T1のみを同様の部材で製作
して筒状ガイドとしても、仮想筒T1,T2の形状の筒
状ガイドの他に該仮想筒T2に対して後方に連続する拡
径状の筒状ガイドを延設しても同様である。
リングの代りに、各ガイドリング内周を結んだ上記仮想
筒T1,T2をセラミックス等の硬質部材によって製作
して連続した筒状ガイドとしても本発明の特許請求の範
囲内である。また、仮想筒T1のみを同様の部材で製作
して筒状ガイドとしても、仮想筒T1,T2の形状の筒
状ガイドの他に該仮想筒T2に対して後方に連続する拡
径状の筒状ガイドを延設しても同様である。
【0015】以上で説明したリールのスプール中心20
Cとは、対象とする釣竿に取り付けられる標準のリール
において、スピニングリールやクローズドフェイスリー
ルの場合はスプールの中心軸芯上の釣糸巻回幅の中央で
あり、両軸受リールや片軸受リールの場合はスプールの
外周高さ位置、レベルワインド装置の装着されている場
合は該装置への釣糸の挿通中心である。また、各ガイド
リングの内周形状は円形とは限らず、楕円形その他の任
意の形状でよい。
Cとは、対象とする釣竿に取り付けられる標準のリール
において、スピニングリールやクローズドフェイスリー
ルの場合はスプールの中心軸芯上の釣糸巻回幅の中央で
あり、両軸受リールや片軸受リールの場合はスプールの
外周高さ位置、レベルワインド装置の装着されている場
合は該装置への釣糸の挿通中心である。また、各ガイド
リングの内周形状は円形とは限らず、楕円形その他の任
意の形状でよい。
【0016】図2と図3は図1の原理構成を実際の釣竿
に適用した例を示す。元竿10にはリールシート18が
設けられており、このリールシート18にスピニングリ
ール20が取り付けられている。元竿10の先には中竿
12が取り付けられており、更にその先には穂先竿14
が取り付けられている。中竿12には孔12Hが形成さ
れており、この孔12Hに釣糸導入ガイド24が挿入さ
れており、その手前側に第3ガイドリング30が設けら
れている。リール20から引き出された釣糸22は第3
ガイドリング30と釣糸導入ガイド24を通して中竿1
2と穂先竿14の内部を通って先端のトップガイド16
から外部に導出されている。
に適用した例を示す。元竿10にはリールシート18が
設けられており、このリールシート18にスピニングリ
ール20が取り付けられている。元竿10の先には中竿
12が取り付けられており、更にその先には穂先竿14
が取り付けられている。中竿12には孔12Hが形成さ
れており、この孔12Hに釣糸導入ガイド24が挿入さ
れており、その手前側に第3ガイドリング30が設けら
れている。リール20から引き出された釣糸22は第3
ガイドリング30と釣糸導入ガイド24を通して中竿1
2と穂先竿14の内部を通って先端のトップガイド16
から外部に導出されている。
【0017】第1ガイドリング26と第2ガイドリング
28は、中竿12に対して巻回糸36によって固定され
た枠体32に形成された貫通孔34の両端部に取り付け
られている。該貫通孔34は両ガイドリング26,28
の各内周を連結した仮想円錐筒よりも外方に拡がった孔
である。また、第3ガイドリング30は金属製の支持部
材38によって中竿上に立設させられており、この支持
部材38は中竿12に対して巻回糸36によって固定さ
れているが、前記枠体32の一部である後端部に立設さ
せる構造であってもよい。
28は、中竿12に対して巻回糸36によって固定され
た枠体32に形成された貫通孔34の両端部に取り付け
られている。該貫通孔34は両ガイドリング26,28
の各内周を連結した仮想円錐筒よりも外方に拡がった孔
である。また、第3ガイドリング30は金属製の支持部
材38によって中竿上に立設させられており、この支持
部材38は中竿12に対して巻回糸36によって固定さ
れているが、前記枠体32の一部である後端部に立設さ
せる構造であってもよい。
【0018】こうしてリール20のスプールから引き出
された釣糸22は、この実施例では各ガイドリングの中
心を通過することができるように構成されている。従っ
て、釣糸を巻取る際には釣糸22は第1ガイドリング2
6のみに接触し、他のガイドリングには接触せず、釣糸
抵抗が小さい。また投擲時には、螺旋状に引き出された
釣糸22は第3ガイドリング30を通して第1段階に絞
られるが、該ガイドリング30の周囲に螺旋状態の釣糸
が実質的に均等に接触するため釣糸抵抗が小さくて済
む。
された釣糸22は、この実施例では各ガイドリングの中
心を通過することができるように構成されている。従っ
て、釣糸を巻取る際には釣糸22は第1ガイドリング2
6のみに接触し、他のガイドリングには接触せず、釣糸
抵抗が小さい。また投擲時には、螺旋状に引き出された
釣糸22は第3ガイドリング30を通して第1段階に絞
られるが、該ガイドリング30の周囲に螺旋状態の釣糸
が実質的に均等に接触するため釣糸抵抗が小さくて済
む。
【0019】その後、第2ガイドリング28に到達する
間は空間のみであるため、図1に2点鎖線F2で示すよ
うに再び少し膨らみ、該第2ガイドリング28によって
第2段階の絞り込み作用を受ける。この場合も第3ガイ
ドリング30の場合と同様に釣糸抵抗が小さくて済む。
その後は枠体32の貫通孔34の孔壁の存在のためにほ
とんど膨らむことなく進行し、第1ガイドリング26に
よって最後の絞りがなされる。こうして殆ど直線状態と
なった釣糸が中竿12内部を先端方向に向って進行し、
竿管12,14の内壁に接触せず、釣糸抵抗が増大する
ことを防止している。
間は空間のみであるため、図1に2点鎖線F2で示すよ
うに再び少し膨らみ、該第2ガイドリング28によって
第2段階の絞り込み作用を受ける。この場合も第3ガイ
ドリング30の場合と同様に釣糸抵抗が小さくて済む。
その後は枠体32の貫通孔34の孔壁の存在のためにほ
とんど膨らむことなく進行し、第1ガイドリング26に
よって最後の絞りがなされる。こうして殆ど直線状態と
なった釣糸が中竿12内部を先端方向に向って進行し、
竿管12,14の内壁に接触せず、釣糸抵抗が増大する
ことを防止している。
【0020】また、第2ガイドリング28と第1ガイド
リング26は釣糸22に対してほぼ直交するように中竿
12の長さ方向に対して傾斜している。即ち、釣糸22
が中竿12の表面や枠体32の端部等に接触し難いよう
構成されている。また念のためではあるが、巻回糸36
に接触しても釣糸抵抗が小さくて済むように巻回糸36
の表面は該巻回糸を固定する樹脂材によって平滑に埋め
られている。
リング26は釣糸22に対してほぼ直交するように中竿
12の長さ方向に対して傾斜している。即ち、釣糸22
が中竿12の表面や枠体32の端部等に接触し難いよう
構成されている。また念のためではあるが、巻回糸36
に接触しても釣糸抵抗が小さくて済むように巻回糸36
の表面は該巻回糸を固定する樹脂材によって平滑に埋め
られている。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、竿管内に配設された第1ガイドリングから、竿
管外部の第2,第3のガイドリングを順次拡径し、高さ
や位置を設定してリールからの釣糸が直線状に挿通する
ように配設するので、釣糸は巻取り時には第1ガイドリ
ングのみに接触し、他のガイドリングには接触せず直線
状に巻き取られ、釣糸抵抗が小さくなる。また投擲時に
は釣糸の触れや螺旋状態を漸次絞り込むことができ、竿
管内部においては管壁に釣糸が接触し難く、釣糸抵抗が
低減できて投擲距離が増大する。更には、釣竿操作中の
釣糸切断が防止できる。
よれば、竿管内に配設された第1ガイドリングから、竿
管外部の第2,第3のガイドリングを順次拡径し、高さ
や位置を設定してリールからの釣糸が直線状に挿通する
ように配設するので、釣糸は巻取り時には第1ガイドリ
ングのみに接触し、他のガイドリングには接触せず直線
状に巻き取られ、釣糸抵抗が小さくなる。また投擲時に
は釣糸の触れや螺旋状態を漸次絞り込むことができ、竿
管内部においては管壁に釣糸が接触し難く、釣糸抵抗が
低減できて投擲距離が増大する。更には、釣竿操作中の
釣糸切断が防止できる。
【図1】図1は本発明の略示説明図である。
【図2】図2は本発明を適用した釣竿の側面図である。
【図3】図3は図2の要部の拡大縦断面図である。
12 竿管 20C スプール中心 22 釣糸 26 第1ガイドリング 28 第2ガイドリング 30 第3ガイドリング
Claims (1)
- 【請求項1】 リールを装着した位置より竿先位置にお
いて竿管の外側から内側中空部内に釣糸を導入する中通
し釣竿であって、 前記竿管内側中空部内に耐摩耗性の有る第1ガイドリン
グを配設し、該第1ガイドリングの後方位置であって前
記竿管外側に耐摩耗性の有る第2ガイドリングと第3ガ
イドリングを順次配設し、該2つのガイドリングは第1
ガイドリング中心と前記リールのスプール中心とを結ぶ
ラインを内側に挿通させ、第1ガイドリングと第2ガイ
ドリングの各内周を連結する仮想筒内と、第2ガイドリ
ングと第3ガイドリングの各内周を連結する仮想筒内に
は釣糸以外の部材は存在せず、第1,第2,第3のガイ
ドリングの順序で各内径が順次大きく形成されているこ
とを特徴とする中通し釣竿。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27776693A JP2905061B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 中通し釣竿 |
US08/291,994 US5598657A (en) | 1993-08-23 | 1994-08-18 | Inter-line fishing rod |
GB9417434A GB2282946B (en) | 1993-10-08 | 1994-08-30 | Inter-line fishing rod |
GB9803040A GB2318964B (en) | 1993-10-08 | 1994-08-30 | Inter-line fishing rod |
GB9803038A GB2318963B (en) | 1993-10-08 | 1994-08-30 | Inter-line fishing rod |
GB9803033A GB2318962B (en) | 1993-10-08 | 1994-08-30 | Inter-line fishing rod |
GB9726584A GB2317801B (en) | 1993-10-08 | 1994-08-30 | Inter-line fishing rod |
FR9411018A FR2710817B1 (fr) | 1993-10-08 | 1994-09-15 | Canne à pêche à ligne interne. |
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JP2008043265A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Shimano Inc | 中通し竿 |
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